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検索結果 » 平成29年 第394回市議会定例会(開催日:2017/03/03) »

一般質問3日目(野村新作)

質問者:野村新作

答弁者:市長、関係課長


○副議長(岡崎純男君) 15番野村新作君。
      〔15番 野村新作君登壇〕
○15番(野村新作君) 道路行政につきまして質問を行います。
 道には、地域の活性を支え、市民生活の安全・安心の確保、地域間交流の円滑化、充実した暮らしと良好な生活環境をつくるという大きな役割があります。
 南国市には、市が管理する市道が約550キロあります。市には1月31日現在で2万2,054世帯があり、小部落公民館135、公共公民館26、計161。公民館のない地区もあり、数の上では161以上の集落があると推定をされます。その中で、緊急車両の通れない、または通りがたい集落内市道が何集落あるかお伺いをいたします。防災面、救急面で大変危惧されるところです。緊急車両の通れない集落へどのように対策を講じているかお伺いをいたします。
 南国市合併により、当時の村道が市道に昇格され、現在に至っている箇所があります。往還という言葉が使われておりましたが、現在では知らない人がほとんどだろうと思います。辞書には、車馬の通れる道、車力、馬車、リヤカーが通る昔の幹線道路で、名残の残っている箇所も見られます。山間部では、軽車両の通りがたい市道や、未舗装の市道があると言われております。5年ほど前になりますが、軽四の救急車が華々しくデビューをいたしましたが、狭い市道で活躍していることと思われますが、出動状況はいかがなものかお伺いをいたします。
 救急患者の家の玄関前まで入れれば理想でございますが、そうはうまくいかない場合はどのように対応しているか、特に生命のかかっている場合には、現場に早く着き、病院まで早く搬送しなければなりません。大型緊急車両の入りがたい現場での対策をお伺いいたします。
 近年、車両の大型化や舗装の老朽化により市内全域の道路がでこぼことなっており、また市民の意識変化に伴い、補修箇所が年々増加しているとのことでありますが、道路補修に予算をどのぐらい使っているか。穴埋めの程度ならまだしも、レミファルトでは対応できない場合は業者に委託しなければならないが、委託料はどのくらい払ったか。また、市道拡幅に関して土地を買収してまでは行わない、提供のみと言われていましたが、現在も変わりはございませんか。
 資料によりますと、市道の未登記が2万3,808筆あり、土地所有者から同意を得られた場合に未登記処理を行っている。毎年、地権者にどのくらい支払っているか。27年度決算では2件の処理が行われておりますが、見通しはどうかお伺いをいたします。
 続きまして、委託料につきましてお伺いをいたします。
 地方公共団体の事務事業を他の機関あるいは特定の者に委託して行わせるための経費で、試験、検査及び研究の委託料、調査、測量及び設計の委託料、映画制作委託料などがあります。委託には、法令に根拠があり、いわゆる公法上の委託とされるものと、それ以外の私法上の委託があります。私法上の委託としては、一般的に委託契約と呼ばれるもののほか、運送契約、信託契約、手形契約等によるものも含まれます。その範囲は広く、地方公共団体が直接実施するよりも、他の者に委託して実施されるほうが効率的または効果的なもの、主として特殊な技術、高度の専門的な知識または特殊の設備等を必要とする事務事業、調査研究といったものがこれに含まれます。
 市は、27年度一般会計決算では、委託料として22億9,600万円を歳出しており構成比11.15で、扶助料31億7,000万円構成比率20.77、負担金補助及び交付金31億7,000万円構成比率15.43で3番目の大きさです。どういう方面に委託料が流れているか、お知らせをお願いをいたします。
 身近な委託事業として、舟入川等清掃委託事業があります。市街地を流れる河川については、生活排水のみならず、投げ捨てごみ、不法投棄が多く、生活環境、景観及び農業用水の取水等、流域に及ぼす影響が大きいため定期的な清掃が必要で、舟入川の流域保全については、南国市と下流域の高知市の住民を中心に五千三百余名の署名を添えて要望書が出された経過があり、投げ捨てごみ、浮遊ごみは大きな課題となっており、藻川は小籠で舟入川と合流しており、舟入川のごみの減少には藻川の清掃が不可欠となっており、藻川は末松川との合流点により農地が混在する市街地を流れているため、農業用水に及ぼす影響からしても定期的な清掃が必要と考えられます。久枝海岸にはトリム公園が近くにあり、地域住民のみならず多くの方が利用している。そのため、残念なことであるがポイ捨てごみも多く、周辺の景観を損ねております。ごみの散乱は新たなごみを呼ぶため、定期的な清掃が必要と言われております。地域の美化意識を高めていく取り組みが求められております。
 舟入川等清掃委託事業として、舟入川清掃委託、藻川清掃委託、久枝海岸清掃委託と3組織に42万円ずつ、計129万円を一般財源から拠出しており、平成18年度167万4,000円の委託料が平成19年度には129万円に減額されておりますが、何の事情があったのか、現在まで129万円で続いております。この間、委託先のグループから値上げの申し出はなかったのか、今後申し出があればどうするのか、お伺いをいたします。
 作業委託契約書が市との間で締結されておりますが、1作業場所、2作業内容、3作業報告、4作業条件は実行されておりますか。確認はしているか、1回の作業でどのくらいのごみが収集されておるか。「南国市の環境」には藻川のデータが出されていないが、どうでしょうか。
 議員ともなれば、常に自分の出身地区の環境に関心を持ち、地区民に対し啓発啓蒙し、地域の環境モラルの向上に努めていくべきだと思っております。答弁をよろしくお願いいたします。
○副議長(岡崎純男君) 答弁を求めます。建設課長。
      〔建設課長 松下和仁君登壇〕
○建設課長(松下和仁君) 野村議員さんの御質問にお答えいたします。
 まず初めに、緊急車両が通れない集落内市道が何集落あるのか、また緊急車両の通れない集落へはどのような対策を講じているかについてでありますが。合併により村道が市道として引き継がれた道路であり、中には道幅が狭く、軽四車両も通行できない、人のみしか通行できない市道もございます。現在のところ、緊急車両の通れない集落内市道がある集落の数については、全て把握できていない状態でございます。また、集落と集落を結ぶ主要な幹線市道については、補助事業により現在まで鋭意整備を行っておりますが、集落内市道は整備がおくれております。まずは、集落と集落を結ぶ主要な幹線市道及び集落内の主要道路について、整備を進めていきたいと考えます。
 次に、市道の道路維持補修において、アスファルトなどの路面の補修にどのくらいの予算を投じているかについてでありますが、補修員による簡易なアスファルト合材レミファルトは除きまして、ここ3年間における道路維持補修における路面舗装の実施状況については、平成26年度道路維持補修費7,630万円のうち、路面舗装が1,710万円、平成27年度道路維持補修費7,060万円のうち、路面舗装が2,280万円、平成28年度2月末での道路維持補修費7,640万円のうち、路面舗装が2,450万円でございます。道路維持補修費全体の2割から3割の費用を投じております。今後において、限りある予算の中ではありますが、関係各課とも協議を行い、市民の安全な通行に努めたいと考えます。
 次に、道幅拡幅に関する用地買収の現状と今後についてでありますが、市街化調整区域については、集落と集落を結ぶ主要な幹線で、かつ重要な市道において補助事業を導入し、用地買収及び道路改良工事を進めております。また、市街化区域については、主要な幹線市道でなくても基本的に用地買収を行い、進めていくべきと考えております。今後、都市計画道路を含めた市街化区域の道路整備について、関係各課とも十分協議し、進めていきたいと思います。
 最後に、市道の未登記処理についてでありますが、南国市制発足当時から財政的事情により、各地区からの要望を受け、土地を寄附していただくことの同意をいただいた上で、登記を行わずに拡幅工事を行ってまいりました。それらの未登記については、現在、市民の方からの申し出により随時おくればせながらではありますが、登記事務処理を行っております。今後においても、同様に対応していきたいと考えております。
 以上でございます。
○副議長(岡崎純男君) 消防長。
      〔消防長 小松和英君登壇〕
○消防長(小松和英君) 野村議員さんの御質問にお答えをいたします。
 まず、軽四救急車の出動実績ですが、平成24年12月に導入以来、完結型という軽四救急車で病院まで搬送するパターンと、ドッキング型という軽四救急車で狭隘路に出動し、広い道路で高規格救急自動車に傷病者を乗せかえるパターンを合わせまして、平成25年が22件、平成26年が13件、平成27年が17件、そして昨年は過去最高となります36件となり、昨年の総出動件数2,450件に占める割合は1.4%となっております。長時間、狭隘路をストレッチャーで搬送する場合と比べますと、傷病者及び救急隊員の負担軽減につながっていると思われます。
 次に、玄関前まで高規格救急自動車が入っていけない場合の対応については、一般的に救急車が進入可能な場所まで行って、そこからは必要医療資機材を持って傷病者に接触するという手順になっております。傷病者の状態によっては、救急救命士が1名ないし2名先行して傷病者の状態確認及び応急処置をした後、後着の救急隊員と救急車までストレッチャーで搬送をいたします。心肺停止で心肺蘇生が必要な場合などは、自動式の人工心臓マッサージ機などを使用することにより、救急隊員が早急な搬送に注力できるように、そして一刻も早く病院に到着できるように努めております。
 以上でございます。
○副議長(岡崎純男君) 財政課長。
      〔財政課長 渡部 靖君登壇〕
○財政課長(渡部 靖君) 野村議員さんの御質問にお答えいたします。
 まず、市道の借地料につきましてでございますが、平成28年度の支払い額は、延べ928人に対しまして421万8,418円となっております。支払い分の筆数は約2,000筆ございまして、現在、借地料として支払っている契約書の大部分は、昭和53年に更新の契約を結んでいるものでございますが、そのほとんどは、合併前の旧村単位で路線ごとに借地料を支払っていたものにつきまして、南国市が引き継いでおるものでございます。合併当時の村ごとの取り扱いにより、地区によって借地の件数が大きく異なっておるのが現状でございます。
 現在の市道の取り扱いにつきましては、建設課長が申し上げましたとおり、路線地区によって取り扱いも異なりますが、地籍調査による境界確定と分筆も進んでいきますので、今後、建設課と協議の上、解消に向けて取り組んでいきたいというふうに考えております。
 続きまして、委託料についての御質問にお答えいたします。
 平成27年度の節別の決算では、委託料の総額は22億9,513万2,000円となっております。これは、対前年度3%の伸びとなっております。この委託料の中で最も大きいものは、民営保育所入所児童の委託料、こちらのほうが9億458万8,000円で、少子化対策による公定価格の引き上げにより近年大きく伸びております。次に大きいものは、し尿処理施設や最終処分場を含む清掃費に係る委託料、こちらのほうが3億3,877万3,000円で、この2件で委託料総額の半分を超えております。
 続きまして、大きな金額のものにつきましては、予防接種委託料1億911万8,000円、電子自治体推進事業1億380万6,000円、放課後児童対策事業8,980万5,000円、地籍調査事業7,760万円、スポーツセンターの維持及び運営管理に5,248万5,000円などがございます。このほかにも、庁舎等の各施設の保守管理や普通建設事業の設計監理委託などもこの委託業務の中に含まれておりまして、専門的な知識を必要とするものや民間委託による行政のスリム化を図ることを目的とするものなど、導入の経緯もさまざまとなっております。
 近年はシステム関連の経費がふえてきておりまして、また29年度には給食センターの運営委託、こちらも予定されております。職員数の抑制等、一定委託料につきましては効果はございますが、経常経費の増加につながりますので、今後とも、財政上も注意していきたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○副議長(岡崎純男君) 環境課長。
      〔環境課長 島崎 哲君登壇〕
○環境課長(島崎 哲君) 野村議員さんの御質問にお答えいたします。
 舟入川等清掃委託事業につきましては、御質問にもございましたとおり、舟入川、藻川、久枝海岸におきまして、清掃事業をそれぞれ年間42万円で各地区の清掃団体や公民館などへ委託しております。
 まず、委託料の今後の値上げにつきましては、昨年1つの清掃団体からの値上げの申し出がございました。その時点では、契約金額につきまして、現在の額で業務を遂行するのに十分と判断しまして、契約変更には至っておりません。現在のところ、委託料の見直しは考えておりませんが、作業内容など契約条件の見直しにつきましては、状況に応じて検討する必要があると考えております。
 次に、作業の確認につきましてでございますが、契約書では、作業場所は川の場合は上流・下流の範囲、海岸は久枝海岸といった大まかな表記でございます。作業内容につきまして、清掃業務として可燃ごみ及び不燃ごみの分別回収、及び市が指示する場所までへの運搬としております。作業報告は、ごみの清掃実施日ごとに回収量を1カ月分まとめて提出いただいております。作業条件は週1回程度、年間約48回程度となっております。
 これらの契約内容の確認につきましてですが、報告書による確認のほか、集められたごみは市の職員が焼却場へ運搬しておりまして、その際に目視で数量などを確認しているところでございます。収集量につきましては、各清掃場所ともごみ袋にして1回につき5袋ないし15袋程度となっております。
 最後に、「南国市の環境」の冊子に市内8河川と石土池の水質について毎年掲載をしておりますが、御質問のとおり、藻川につきましては水質検査を実施しておりません。なるべく南国市内の河川の状況につきまして広く水質を把握したいという考えもございまして、採水地点はなるべく離しております。検査は20年以上継続して実施しておりますが、今後も経年データの把握という観点から、現在の採水地点で検査を継続してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○副議長(岡崎純男君) 15番野村新作君。
○15番(野村新作君) ありがとうございました。
 まず、環境のほうから行きましょうか。藻川と舟入川は、もう切っても切り離せないような関係になっております。私も舟入川の清掃グループに、おまん議員やきやらないかん言うて、十数年前に無理やり放り込まれまして、夏場は月2回、冬場は月1回、股下までの長靴を履いて川へ入っております。大人のおむつを、こじゃんと重たい、水をたっぷり吸い込んで、あれが清掃組合へ行って、今度新しゅう清掃組合の炉が完成しますが、かなりの負担になるろうと、そういうふうに感じております。去年の9月の末から舟入川、藻川のちりのことにちょっと関心を持って、暇があったら土手を歩いていきよりますけんど。ここで言うてもいかんけんど、環境課と担当者がじっくり話し合うて、負担のいかんばあにきれいにやっていく覚悟はできておりますので、またその節は話し合うてやりましょう。
 それから、道路行政でございますが、建設課の職員が悲鳴を上げよります。年々予算を減らされて減らされて、やらないかん事業、要望書が何ぼでも舞い込んでくると。そういう中で、課長さんが現場から服を着がえてそのまま座りゆうようなムードがありますので、答弁も決してスマートとは言いがたい、実体な答弁ということになりますか、実体なところは私に非常に似ておりますので。この3月末で退職するということでございますが、その培うたノウハウを南国市のため、地域のために発揮していただきたいと思います。最終日には退職の挨拶がございますが、皆さんが涙を流すような挨拶を期待しておりますので、よろしくお願いします。
 もう2問目はやらんということにしておりますので、これで終わらせていただきます。ありがとうございました。
          ―――――――――――*―――――――――――
○副議長(岡崎純男君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(岡崎純男君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 明11日と12日は休日のため休会とし、3月13日に会議を開きます。
 3月13日の議事日程は、一般質問であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて延会いたします。
 御苦労さまでした。
      午後2時27分 延会