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検索結果 » 平成27年 第384回市議会定例会(開催日:2015/06/12) »

一般質問1日目(高木正平)

質問者:高木正平

答弁者:市長、教育長、関係課長


○副議長(西岡照夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。7番高木正平君。
      〔7番 高木正平君登壇〕
○7番(高木正平君) ひとくつろぎさせていただきました後、本日最後の登壇ですけれども、それぞれ皆様方よろしくお願いを申し上げます。
 極めて安心度の高い本市の南海トラフ地震津波対策の進捗でございますが、引き続き関連の質問をさせていただきます。
 南海トラフ地震対策また津波対策につきましては、県下いち早くの実施で、学校施設の耐震化は九分九厘完了しており、庁舎など公共施設の耐震化も相当進捗しているものと思いますが、その状況などはいかがでしょうか。まず、危機管理課長にお伺いいたします。
 命を守るこれまでの対策は、迅速でしかも堅実に進展いたしております。念願の沿岸地域などへの津波避難タワーも一気に14基が完成いたしましたし、引き続き本年度も津波避難路や津波避難誘導灯などの整備が行われる予定となっており、安全で安心できる環境は着実に整いつつあります。その整備にあわせ重要なことは、一人一人が安全対策を怠ることがないよう、避難の心構えを将来にわたり備え続けなければならないと思うところでございます。
 ところで、東日本大震災では多くの方が猛威の津波をあの恐怖の中でスマートフォンや携帯などで撮影されております。その数多くの津波の映像は、すさまじい状況を生々しく捉えており、その津波の映像を目にするたびに我がこととしてその恐怖をまぶたに、脳裏にしっかり記憶をしておかなければなりません。
 映像の記録などない南海地震の記録はと申しますと、文章や絵での実に詳細な記録が多数の古文書に残されております。そのさまざまな文献の記録から、とりわけ前代未聞の大災害と言われる宝永の大地震、それは東日本大震災で宮古市を襲う津波の写真、よく掲載されている写真でございますが、堤防を乗り越え町に迫るどす黒い津波の写真で、その津波の様子と同じどす黒い津波が宝永の大津波で、多くの人々をのみ込んだと歴史地震学の都司先生の著書に書いてあります。
 その宝永の津波は、沿岸の前浜はそれは被害が大きくなっておりますが、沿岸から3キロほどでしょうか、かなり離れている日章の物部でも14メートルから15メートルの津波が到達したとあります。それは物部川を遡上し、大津波となって物部の往還、かつての上岡の渡しに続く街道でございますが、そこまで達したとあります。その街道というのは、現在整備中の高規格道路の南あたりでしょうか。また、後川など河口から浸入した津波は、どっと西に流れ込み、家屋や田畑を浸し、里改田の山に達したこと、これまでにも再三申し上げてまいりました。
 これらの様子から、物部川を遡上する津波とスポーツセンター付近への対策として、それぞれのエリアに津波避難タワーがなくてはならないということ、文献の記録を教訓としてその必要性を痛感いたしております。
 過去の事実から極めて重要なことで、手抜かりのない対策として津波避難タワーを物部地区とスポーツセンターの周辺に新たに建築すべきと考えますが、その是非につきましてお伺いいたします。
 さて、文部科学省の安全・安心な社会の構築に資する科学技術政策に関する懇談会報告書の安全・安心な社会の概念から抜粋引用いたしますと、安全とは、人、組織、公共の所有物など損害がないと客観的に判断されることとあり、安心につきましては、個人の主観的な判断に依存するものとしながら、人が知識・経験を通じて予測している状況と大きく異なる状況にならないと信じていること、といった見方が上げられております。
 目指すべき安全・安心な社会とは、安全確保にかかわる組織、つまり行政と地域の人々との間で信頼が醸成され、安全を人々の安心へとつなげられる社会ということになります。
 そこで、行政が担う対策と地域が担う安全対策を考えたとき、例えば児童に関しては、これまでにも大湊小学校の防災教育や避難対策など紹介させていただきましたが、26年度大湊小学校では、地域のすばらしさ、生き方に共感できる取り組みを行い、津波の恐怖があるこの地域であっても、恐怖を乗り越えられる安全策に努めるとともに、恐怖はあるが、この地にみんなで暮らせる幸せ、地域の魅力など、大湊大好きと自慢できる地域学習を続けてきたと校長先生からお話をお伺いいたしました。
 子供たちは、もちろん大人にとってもですが、住んでいるこの地域は有形、無形の資産があり、地域への愛着は大きな財産であります。この地に住み続けたいと安心へとつなげる大湊小学校の取り組みは、大人もまた東日本大震災の映像を目の当たりに、津波への対応を将来にわたり持ち続けるべきこと、教えられるところでございます。
 そこで、大湊小学校の取り組みとともに、各世代が生涯学習などを通じて危機管理課との連携の中で東日本大震災などを教訓とした取り組み、効果的な生涯学習活動のあり方などにつきましてどのように継続されていかれるのか、生涯学習課長にお伺いいたします。
 大変申しおくれましたが、竹内学校教育課長は本年度教育次長としてまさに適任の職責を担われました。まずは御昇格をお祝い申し上げます。次長として生涯学習の領域も職責とされ、学校のみならず教訓から得る地域の防災学習、実践活動などにつきまして忌憚のないところをお聞かせいただき、我々への示唆をいただきますればと思います。
 さて、先月総務常任委員会の行政視察で陸前高田市をお伺いいたしました。少し御報告をさせていただきます。
 お亡くなりになられた方や被害に遭われた方、浸水した面積の余りの広さに驚き、被害の大きさを直接見知ったところでございます。例の奇跡の一本松の風景も脳裏に焼きつきました。仙台藩の防潮林として7万本もあった松の林が、突然の大津波で悪夢の波にさらわれ、1本だけ奇跡的に生き残ったという奇跡の一本松でございます。
 偶然やなせたかし先生が作詞され、先生も歌っている陸前高田の松の木というタイトルのCDを見つけ購入いたしました。先生は、ここで生まれた命なら陸前高田の松の木はみんな命の友達だ。また、僕らは生きる、負けずに生きると歌っております。被災地の子供たちに生きる勇気や希望を与える歌であり、また大湊小学校の子供たちにも仲間と命をつなごうとメッセージのように聞こえてもまいりました。心にじんと来るこの歌ですが、マーチのリズムで元気にもなれるすばらしい歌でございます。つくづくやなせ先生のすばらしさを思い、感じ取ったところでもございました。
 このように、被災地を訪ね、東日本大震災の被害の深刻さを改めて実感しながらも、災害は人が忘れるからやってくる、こう思うところでございます。忘れてはならない教訓として、その日まで対策を怠ることがないよう、常々の活動は生涯学習活動、公民館活動として担うべきで、その役割は大変大きいものがあると思います。そこで、お伺いするところでございます。
 次に、地方創生につきましてでございますが、先ほど西川議員の御質問がございました。創生戦略は斬新でなければならないことや、市職員のかかわりも重要であること御指摘もあり、企画課長の答弁もお聞きいたしましたが、なお具体的にお伺いをさせていただきます。
 戦略策定の基軸となるべき目標、基本的な方向など、具体的な施策を探るため重要不可欠なことは、それぞれの課が担う業務についてその業務に関連する住民や諸団体との協議のもと、各課が責任を持った戦略を提起することが重要ではと考えます。
 4月下旬に初会合が開かれ、創生戦略づくりに着手されたと伺っておりますが、市民の目線や専門的な視点で戦略が練られる中、それぞれの課は地方創生の戦略案につきましてどのように提案されるのでしょうか。
 1つ、皆様よく御承知の本市の歴史の一端を紹介させていただきます。
 南国市制施行20周年を記念して編さんされました南国市史、この市史の中にあります後免町の成立というのを読んでみました。
 今から360年ほども前、土佐藩2代藩主の時代で、土佐藩家老の野中兼山は、開墾事業に取り組み、稲吉村の新田を開発し、新たな町の建設のため、課役、租税を免除し、邸宅に供すべき土地を与え、各種の特権を付与するなどの事業を実施しております。つまり、稲吉新田への移住を進め、居宅、屋敷を永代無年貢で与え、諸売買に課税せず、さらに百姓並みの諸賦役も永代免除するなど、文字どおり諸役御免によって新しい町を創生しております。
 昨今はごめんなさいの言葉に結びつけた謝る御免と言葉の意味も広げ、魅力をも加えておりますが、南国市の特色や地域資源を生かした住民にも身近な施策で人そのものが施策の基軸になる総合戦略の策定に当たりまして、野中兼山の開墾事業にも通じる南国市の方策を構想も含めて施策、戦略案など、それぞれの課長にお聞きいたします。提起される戦略案など、コンパクトにお答えいただきたいと思います。
 例えば、商工観光課では、本市の歴史、魅力ある観光の振興策や観光客の誘致、また心にしみるもてなしなど。農林水産課では、農業の足腰をより強く盛り込んだ拠点づくりや人材の育成などについて。新任の課長として御挨拶されました若枝都市整備課長は、住環境の整備に努めると、その意欲を示されましたが、住みよい、住みたくなる都市環境づくりへの提起など。危機管理課では、完成した津波避難タワーとソフト面の対策、また地域の強靱化対策の進捗により、モデルといいますか、防災先進地を発信するなどした本市のアピール策。教育委員会では、文化芸術の振興による地方創生、さらに文化や芸術が雇用や産業の創出につながるような戦略とはどのように構想されるのでしょうか。
 そして、教育委員会はもとより保健、福祉、高齢者の担当課では、スポーツレクリエーションによる健康で元気なまちづくり、生きがいが感じられる居場所づくりなど、それぞれの課長から地方創生への知恵を出しての戦略提起などをお聞きするものでございます。それぞれコンパクトといいますか、要点でのお答えをよろしくお願いいたします。
 また、企画課長には策定のプロセスとして3月議会でも申し上げました住民そして産・官・学・金・労・言の参画、それぞれの参加や協力を得られる機会、チャンスをどのように確保され進めていかれるのかお伺いいたします。
 最後に、健康のまちづくりにつきましてお伺いいたします。
 「広報なんこく」4月号に、「みんなァ!!de歩こう南国市」の参加者募集の記事が載っておりました。記録票を提出すると、粗品とありましたが参加賞がもらえる企画でございます。
 高齢化の進行に合わせながら健康であり続けられるよう願う思いは一つでございますし、運動不足などで生活習慣病が増大し、医療費や介護給付費の増大などにもつながるなど、大きな社会問題にもなっております。
 そこで、粗品といわず健康ポイント制度を取り入れてはいかがでしょうか。ウオーキングや運動教室に参加したり健康診断を受けたりするとポイントがたまり、金券と交換してもらえる健康ポイント制度でございます。既に大阪府の高石市は先進的に取り組んでおります。文部科学省は、行政が進める健康ポイントを普及し、後押しするため、15年度予算に2億6,000万円を計上し、30の自治体に費用を助成しているようですが、市民の皆様の自主的で自発的な健康づくりを進展させていくため、具体的に取り組むなどの計画はいかがなものなのかお伺いいたします。
 今、まちづくりの施策として、健康増進計画の策定に取りかかっていることだと思いますが、これまでの計画では、アンケートに基づき現状値をベースに目標の数値を掲示しておりましたが、総じてその達成状況はいかがでしょうか。成果が出ていたとするなら、また芳しくないなどの状況であれば、その要因などそれぞれどのように分析され、今後の計画につなげていかれるのかお伺いいたします。
 この現状値や目標値ですが、これまでの計画書では、現状値や目標値は個人的な状態の中での考え方や評価に委ねられるところも多くあるように思いました。このたびの健康増進計画では、普遍性といいますか、全ての場合に当てはまる可能性、一般概念から現状値を掲げ、目標数値を上げるようにしてはいかがでしょうか。
 数値目標というのは大きな指標でございます。医療費の現状を示し、介護給付費の現状を示し、一人一人が生活習慣病を予防するさまざまな改善を図り、有酸素運動や筋トレ、脳トレなども日課にするなど、頭と体を健康に心がけ、平均寿命やとりわけ健康寿命などを数値で捉え、健康増進計画の指標とする。このことが重要と思いますが、どのように策定されていかれるのかお伺いいたします。
 以上でございます。それぞれ答弁どうぞよろしくお願いいたします。
○副議長(西岡照夫君) 答弁を求めます。危機管理課長。
      〔危機管理課長 中島 章君登壇〕
○危機管理課長(中島 章君) 高木議員さんの御質問にお答えいたします。
 まず、公共施設の建物自体の耐震化率は、保育所、小学校、中学校、公民館、公営住宅など全体で402施設のうち392施設、97.5%となっております。
 次に、津波避難タワーの建設でございますが、タワー建設の基本的な考え方につきましては、避難することができる高台がある地区は高台への避難を、また30センチメートルの津波の到達時間で浸水区域外に避難できる地区については、域外への避難をお願いしております。避難できる高台もなく避難する時間的な余裕のない地区について、津波避難タワーを建設することを基本としております。タワーを建設しない地区につきましては、避難路や緊急避難場所の整備を順次実施してまいりました。
 議員さんの御質問の物部地区へのタワーの建設につきましては、平成24年5月10日の高知県版津波浸水予測の50メートルメッシュの想定では、岩村地区まで津波が到達するとのことで、当初タワーの建設を予定しておりましたが、同年12月10日に詳細な10メートルメッシュの津波浸水予測が発表され、物部地区の津波浸水区域が小さくなり、津波の到達時間についても浸水区域外等に避難する時間的な余裕があることがわかりました。平成25年1月20日に物部公民館において津波浸水予測の説明会を開催し、本市の地震・津波対策を10メートルメッシュの新想定で進めていくことを説明いたしました。本地域については、タワーを建設しないこと、避難については浸水区域外、高知大学、高知工業高等専門学校の津波避難ビルに避難していただくことをお願いするとともに、地区の津波避難計画の作成をお願いしました。このような経緯で、物部地区につきましては、タワーの建設を行う予定をしておりません。
 次に、スポーツセンター周辺への津波避難タワーの建設についてですが、庁内組織である南国市南海地震津波対策検討会で協議した結果、津波避難施設の建設は必要であり、施設の規模や建設方法について最も効果的、効率的で財政的にも負担の少ない方法について検討し、市長に具申するよう進めております。
 次に、地方創生の防災先進地としてのアピール策についての御質問にお答えいたします。
 津波避難タワーの建設など他市町村と比べると確かにハード事業は進んでいると思います。しかしながら、防災先進地として発信するには、市民の皆さんの防災意識の向上、防災力の向上が伴ってこそ防災先進地として発信できるものと思います。沿岸部、内陸部、山間部においても、災害の様相は違いますが、やはり各地域の各所では防災意識に対する温度差がまだあると考えております。
 自主防災組織の設立目標でもあります、みずからの命はみずからで守る、自分たちの地域は自分たちで守るという住民の自発的な自助、共助、近助、そのような意識の醸成を促し、市民全員の防災意識の向上のために取り組んでまいりたいと思います。
 議員さんの質問の答えにはなっておりませんが、自助、共助、近助の意識が高まることによって、人づくり、地域づくりにつながり、ひいては市民が安全で安心して生活できるようになると考えております。
 以上でございます。
○副議長(西岡照夫君) 生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 谷合成章君登壇〕
○生涯学習課長(谷合成章君) 高木議員さんの防災及び地方創生に関しての御質問の中で、生涯学習課関係の御質問にお答えをいたします。
 まず、高木議員さんにおかれましては、地元大湊小学校の防災教育を初め、日ごろからこの地に住み続けたいと願う地域住民のために御尽力いただき、この場をおかりしまして厚く御礼を申し上げます。
 さて、防災教育や避難対策について生涯学習課として今後どのように継続をさせていくのかということでございますけれども、これまでも危機管理課と連携いたしまして、議員さんにも御尽力いただいております前浜公民館の改築を含めた避難施設の整備を初め、公民館と合同での避難訓練や防災学習、あるいは先月開催されました南海地震に備えるという演題で毎年行っております高知大学農学部との連携によります教養講座での市民啓発なども今後継続して取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、文化芸術の振興による地方創生の構想でございますが、教育委員会としてこれまで半世紀を超える歴史があり、本市の文化の交流、発展に寄与する場として、市内幼児・児童・生徒の作品とともに毎年盛大に開催されております特色ある美術展覧会を今後も大切に継続して取り組んでまいりたいと考えております。
 また、スポーツ・レクリエーションにつきましても、関係各課との連携はもちろん、県内に31ある総合型地域スポーツクラブの中で最多の会員1,000人を誇るNPO法人まほろばクラブと連携し、先月報道もされましたが、スポーツセンターの一角を催事場として活用し、運動に縁のなかった人がスポーツを始めるきっかけになればと、文化芸術を切り口とした新しい試みにも取り組んでおります。議員さんにおかれましても、今後とも御支援、御協力のほどよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○副議長(西岡照夫君) 教育次長兼学校教育課長。
      〔教育次長兼学校教育課長 竹内信人君登壇〕
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人君) 高木議員さんからは激励のお言葉をいただきましてまことにありがとうございます。みずからの職責が果たせるよう精いっぱい努めさせていただきますので、今後とも御支援、御協力をよろしくお願いいたします。
 さて、御質問にあります地域の防災学習や実践活動についてでございますが、市内小中学校では、これまでにも何度か御報告をさせていただきましたように、南海トラフの大地震や土砂災害等に備えて、避難訓練を含む防災学習に積極的に取り組んでおります。しかし、防災の備えはこれで十分というものはございませんので、今後とも想定を変えるなど多様な学習や訓練に取り組んでまいりたいと思っております。
 以前、岩沼市の玉浦小学校の校長先生からお聞きしたことではありますが、防災における学校の最大の危機管理は、日ごろからの地域との信頼関係である、と述べられておりました。平常時における学校と地域との交流が、もしもというときに大変役に立つ。この関係を日ごろからどう構築しているかが、学校や地域住民を救うための決め手である、と言われていたことが印象に残っております。
 地域から信頼される学校づくりを行うためには、地域づくりや子育て環境も含め、教育委員会だけでは限界があります。皆様のお力をおかりしながら、教育委員会といたしましても安心・安全なまちづくりに取り組んでまいりたいと考えますので、今後とも御支援、御協力をよろしくお願いいたします。
○副議長(西岡照夫君) 商工観光課長。
      〔商工観光課長 今久保康夫君登壇〕
○商工観光課長(今久保康夫君) 高木議員さんからの地方創生の総合戦略の案につきましての御質問にお答えいたします。
 本市の商工、工業、観光の課題は、1、企業団地は既に完売し、事業者が立地する適地が少ない。2、豊富な農産物が生産されているにもかかわらず加工品としての特産品が少なく、地域資源が有効に生かされていない。3、職種が少なく、希望する職につきにくいため、若者が県外へ就職し流出する。4、中心市街地の衰退、商業、特に小売業ですけれども、の低迷。5、伝統産業などの小規模事業者の低迷、後継者不足。6、全国的な認知度が低く、観光資源の磨き上げ、PR不足。7、観光協会会員の伸び悩みなど観光にかかわる人材不足。8、景気回復の兆しの見られる製造業の継続的な受注拡大、と捉えております。
 そのため、地方創生の中の総合戦略の基本的な戦略の骨子としまして、本課では1、新工業団地開発推進と分譲を見据えた企業誘致強化。2、シャモを含めた農畜産物などの地域資源を活用した特産品づくり強化。3、伝統産業も含めた小規模事業者の持続的発展を支援する伴走型支援や中心市街地への創業誘導、既存事業者の業態変革の促進や製造業の受注拡大強化などの小規模事業者及び創業、第2創業の支援。4、事務系、コンテンツ産業などの本市に少ない業種の企業誘致・集積を強化する新業種創出・誘致・集積の促進。5、魅力ある企業、施設を中心市街地に誘致し、連携した中心市街地にぎわい強化。6、観光客入り込み客は認知度と比例すると言われておりまして、認知度を高めるためのプロモーションビデオの作成、配信、活動強化による全国発信、Wi−Fi環境整備やホームページ、パンフレットなどの多言語強化を促進する観光プロモーションPRの促進。7、歴史、食といった本市独自の地域資源を活用した魅力あるイベントを企画し、参加しながら歴史と食などのさまざまなポイントをめぐる参加型観光の推進と推進母体となる南国市観光協会の支援、ということを基本戦略の骨子としておりますので、よろしくお願いいたします。
 以上です。
○副議長(西岡照夫君) 農林水産課長。
      〔農林水産課長 村田 功君登壇〕
○農林水産課長(村田 功君) 高木議員の地方創生についての戦略案構想について、農業部門でお答えいたします。
 まず、次世代型こうち新施設園芸システムの導入では、炭酸ガス施用等の環境制御技術を導入して高品質、多収量をもたらす農業技術を確立し、市内の既存型ハウスへの導入を推進いたします。
 続いて、高軒高を中心とした大規模次世代ハウスによる、より高品質・収量増を目指し、さらに条件が整えば県内外経営体の農業参入による大規模施設園芸団地の整備を視野に入れております。
 並行して、産業振興計画・物部川アクションプランの取り組み項目としております還元水を活用した野菜の生産体制の構築とブランド化がありますが、これも次世代型拠点ハウス整備による還元野菜シリーズの看板品目づくりとともに、露地野菜を含めて生産農家で組織する還元野菜の里づくりとして多品目の生産を目指しております。
 この効果は、直販所の機能維持と活性化に波及し、地産地消、食育への推進へとつながってまいります。
 そして、今農林水産課が最重点施策の一つとして取り組んでいる国営の圃場整備事業では、次のステップである地区調査、そして事業着手に進めるよう課を挙げて取り組んでおり、生産基盤の整備とともにまとまりのある産地形成を推し進めることによって、後継者・担い手を確保、育成し、本市農業の生産効率の向上と食料自給力の強化を目指しております。
 以上でございます。
○副議長(西岡照夫君) 都市整備課長。
      〔都市整備課長 若枝 実君登壇〕
○都市整備課長(若枝 実君) 高木議員さんの質問の地方創生各課の提起についてお答えいたします。
 現在、南国市まち・ひと・しごと創生総合戦略について、南国市行政計画審議会で議論されておりますが、同時に第4次南国市総合計画についても議論されております。この第4次南国市総合計画の作成に当たり、市民アンケート調査を実施しておりますが、市の各施策に関する満足度についての調査結果を見ますと、満足度評価が低い項目の第2位に市街地の整備が上げられております。
 都市整備課では、市街地の整備については、重要な都市基盤整備である都市計画道路の整備、JR後免駅前広場整備及び土地区画整理事業により利便性の高い交通ネットワークの形成、にぎわいのある人の集まる市街地環境の再生を図るとともに、土地利用の増進と良質な宅地の形成を図りながら住環境の整備に取り組んでおります。
 しかし、今後本格的な人口減少と高齢化社会が到来すると予想される中、安心できる健康で快適な生活環境を実現すること、財政面及び経済面において持続的な都市経営を可能とすることが大きな課題となっております。
 こうした中、市の中心拠点や生活拠点に医療・福祉施設、商業施設の都市機能を集約し、公共交通沿線へ居住誘導し、高齢者を初めとする住民が公共交通によりこれらの生活利便施設等にアクセスできるような、都市全体を見直し、将来の少子高齢化社会にも対応できるコンパクトなまちづくりを実現していくことが求められております。
 こうしたことから、本市においてコンパクトなまちづくりを進めるための計画となる立地適正化計画の作成について検討してまいりたいと考えております。
○副議長(西岡照夫君) 保健福祉センター所長。
      〔保健福祉センター所長 岩原富美君登壇〕
○保健福祉センター所長(岩原富美君) 高木議員さんの地方創生の御質問にまずお答えいたします。
 保健福祉センターとしての地方創生への戦略といたしましては、安心して妊娠、出産、子育てができるように関係機関と連携を強化し、環境整備に取り組んでまいります。
 また、住民が自分の健康状態に合った取り組みができるような仕組みをつくっていきたいと考えております。そのためには、健診を通しての保健指導に力を入れてまいります。
 本年度から保健師の活動形態を業務分担一本から地区分担と業務分担の併用といたしました。これは地域に出向き保健活動を通じて地域住民の力になれるようにとの思いからです。住民にとって保健師の生の声がけは、健康意識の変革に効果的と考えております。
 続いて、健康ポイントの導入についてお答えいたします。
 医療費削減や健康寿命の延伸にどの自治体も取り組んでおりますが、そのために住民の皆様にいかに健康づくりに自主的に参加してもらうかが課題となっています。
 その仕組みづくりの一つとして健康ポイントがあります。既に多くの市町村で取り組みが始まっておりますが、実施事業また関連施設の有無などにより募集の仕方、ポイントのため方、ポイントの交換方法など実施方法は千差万別となっています。
 現在行っております「みんなァ!!de歩こう南国市」は、歩いた記録を提出していただくだけで粗品をお渡しする簡単な企画ですが、歩いた感想として自分たち市民の自主的な健康づくりを市が応援してくれることを喜んでくれ、ほとんどの方から肯定的な御意見をいただいており、企画した側としても大変励ましになっています。
 次期健康増進計画が来年度から始まるのを機会に、もっと市民の皆様に喜んで健康づくりに取り組んでもらえるような企画をつくりたいと思い、健康ポイントを取り入れたいと考えております。詳細はまだ決めておりませんが、健診や運動教室の参加だけでなく、生活改善の目標を立てての自主的な実践や社会参加も加え、生涯学習課など他課が行っている講座や研修会などへの出席もポイントとして加算し、どなたもが取り組みやすい仕組みを考えていきたいと思っております。
 3月に実施いたしました健康アンケートによると、現在健康増進計画の目標の達成状況は、自分を健康と感じる市民の割合は、前回の平成17年が69.9%に対し、今回は77.4%と上昇いたしましたが、目標値80%に届いておりません。塩分を控える市民の割合は57.8%から66.3%となり、目標値60%を上回りました。このように目標に達しているものいないものさまざまです。アンケート集計は終わりましたが、結果について今後分析を行ってまいります。
 また、高木議員さんの言われましたとおり、計画には数値目標は大変重要と考えております。国保の医療費データや介護の状況を調査し、考慮し、分析をした上で行政としての数値目標を策定してまいりたいと考えております。
 以上です。
○副議長(西岡照夫君) 長寿支援課長。
      〔長寿支援課長 原 康司君登壇〕
○長寿支援課長(原 康司君) 長寿支援課の総合戦略への取り組みといたしましては、高齢者の雇用促進を図ることにより高齢者の社会参加を進めてまいります。意欲のある高齢者に働く場を提供する場としてのシルバー人材センターの会員増加に取り組みます。
 また、高齢者ができるだけお元気で自立した生活を送っていただくために、介護予防への取り組みを充実していくことにより、安心した暮らしを守るための地域づくりを進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○副議長(西岡照夫君) 企画課長。
      〔参事兼企画課長 西山明彦君登壇〕
○参事兼企画課長(西山明彦君) 高木議員さんの地方創生についての御質問ですけれども、私のほうには総合戦略策定のプロセスとして、住民・産・官・学・金・労・言の参画についてどのように確保をして進めるかという御質問でございますけれども、産・官・学・金・労・言そして市民の参画につきましては、総合戦略の策定について市長から諮問いたしました南国市行政計画審議会の委員に、産業からはJA、商工会、高知県工業会、漁協、官といたしましてはハローワークそれから県の産業振興監や土木事務所、福祉保健所、学といたしましては高知大学、高知高専、高知農業高校、金といたしましては南国金融団、また住民の方からは公募による3名の委員さん、それから自治活動団体、中山間協議会、集落活動センター、また若い世代として南国青年会議所、PTA連合会、保護者会連合会、そして大学生など幅広い分野、そして幅広い年代から委員さんに委嘱させていただいております。こういった幅広い中での議論をさせていただいております。そして、これまでに2回の審議会を開催しておりますけれども、それぞれの委員さんから大変貴重な御意見をいただいております。
 また、現在広報紙とホームページを通じましてお知らせしておりますけれども、市民の皆様からの御提言も募集しているところでございます。さらに、7月の中旬からはパブリックコメントも実施を予定しております。
 このように、さまざまな分野の方から御意見をいただきまして、それを反映して総合戦略を策定してまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○副議長(西岡照夫君) 7番高木正平君。
○7番(高木正平君) それぞれ課長さん方本当にありがとうございました。たくさんの課長さん方からお答えをいただきましたことでかえって恐縮に思うところもありますけれども、質問の順に追って再度お伺いをさせていただきたいと思いますが。まず耐震化、建物の97.5%が既に耐震化が完了しているということで説明をいただきましたけども、その建物内部の状況はどうなのかなというところにちょっと気がかりなところがあります。
 例えばガラスの飛散防止対策であるとか落下防止対策であるとか、床の滑りとか倒れとか、そのあたりの予防対策はそれぞれの施設で、例えば一番子供たちが年齢が小さい故に災害の場合に大人の手助けも必要という保育園、保育所あるいは幼稚園などでの内部の耐震化の現状はどうなのかなというのが非常に気がかりなところです。
 もう20年にもなりますけれども、阪神・淡路大震災で私の身内というか身近な者ですけれども、本当に壊れてもおかしくないような家に住んでおりましたけれども、壊れずに。ただ、地震中恐怖で、ベッドで寝ているフローリングの床のたんすがあちこち移動して、フローリングゆえに倒れなかったということで難を逃れたというふうなことを聞きましたけれども、例えば保育所では非常に立派なピアノがあります。あのピアノが遊戯室あるいは保育室で突然の揺れに襲われたときに、どれほどの凶器になるかというふうなことも非常に心配な思いで阪神・淡路大震災の話を思い起こしたわけですけれども、このあたりも含めて飛散防止対策などの実情をどのように今取り組まれているのか、今後どのような形でこのことの完全防止に近づける工程を踏まれていくのか、計画されているのかということはぜひお伺いさせていただきたいと思います。
 それと、津波避難タワーは、課長のほうからスポーツセンターのほうには堅固であって軽費なものを建てるかなというふうにお答えを聞いたように思いますけれども、具体的に建築までの工程といいますか、計画の工程をお教えいただきたいと思います。
 それと物部のほうには、いわゆる詳細な調査の中での結果、被害の想定がこれまでとは少し違って、津波避難タワーの必要性はないような状況だということでその計画がないという説明も終えてある、というふうに伺いましたけれども、やっぱりいま一度危機管理課長には、再三申し上げております古文書というか、かつての被害の記録というものをもう一回目通しをしていただいて、その教訓を生かすというか、教訓に今必要な整備をオーバーラップさせていただくようなことをぜひお願いしたいなと思います。谷陵記では現にそのような被害が、浸水深がそのあたりまで到達しております。
 そんなことを思いながら、先ほど御報告申し上げましたが、先般総務常任委員会の行政視察で陸前高田市を伺うことができました。これまで長く視察もさせていただきましたけれども、平山財政課長と御一緒する機会はこのたびが初めてで、大変2泊3日貴重な平山課長との話も含めて視察ができましたけれども、平山課長も御存じのこの陸前高田市の議会でいただきましたパワーポイントのこの資料ですけれども、その資料の2枚目に陸前高田市の浸水区域図ということが紹介されております。
 南国市と同じように、市域の端に気仙川という川があって、この気仙川は44キロもの流域があるようですけれども、市街地の高田市役所があるあたりが15.8メートルの浸水深で、そこは海岸と非常に近い、1キロとか2キロあたりの距離ですけれども、そこから4キロも上流にさかのぼった気仙川では10.2メートルの浸水深になっています。そして、一番奥深くまで浸水が到達した場所が、やはり気仙川に沿って遡上した波であって、1メーターの浸水深が気仙川の8キロ上流まで届いたと。このことは財政課長さんもしっかりお聞きになっていることだと思いますし、陸前高田市のこの被害の状況を身をもってその状況をお知りになったことだと思いますので、そのあたりもぜひお話もお聞きしながら、物部川を遡上するという津波の恐怖というものを、いま一度お持ちいただきたいなと思います。
 1つスポーツセンターの工程と物部川の遡上する波の対策、そして耐震化が進んでいる中での内部の構造的な中での耐震化への対応というものもお聞かせいただきたいと思います。
 次に、地方創生ですけれども、それぞれからお答えいただきまして大変今度の地方創生に南国市のいわゆる創生への期待がかかるわけですけれども、ぜひ企画課長には、それぞれの課長さん方がおまとめになられたそのようなものをぜひボトムアップの形で生かしていただきたいなと思います。
 そこで、幾つか提案も含めてお聞きしたいところですけれども、商工観光課長が申されました最初の1番から8番の中の6番にPR不足ということを言われましたけども、このPR不足を地方創生というふうな意気込みの中で、どのように解消して南国市の存在を県下のみならず全国にアピールしていくかということも大きな課題だと思います。
 私は、せっかくこの高知空港という空港があって、県外のお客様がお見えになったときに、紛れもなくごめんなさいというふうな地名にあやかるわけじゃないですけれども、「ごいざれました」という形で素通りするようなことがあってはならないというふうなことを思うわけですけれども。南国市の魅力がまだいまいちそこまで育ってないとするならば、お迎えする方法、いわゆる企画というか、空港へ着くともう南国市で全ておもてなししますよ、いろんな町に御案内もします、というふうなエージェントの思いも持った企画でお客様をお迎えして、南国市のよさを体験していただくようなことも、この地方創生ならでは生かせるような一つの具体的な取り組みじゃないかと思います。
 また、生涯学習課のほうでは、今市長がおっしゃられましたけども、文化芸術の創生に関してのことですけれども、舞台芸術というふうなことも捉えて、今はありませんけれども、その舞台芸術がかなうような施設づくりをその方面から実現していくということで、舞台芸術が持つ魅力、このことを創生に加味していくことで、文化というもの芸術というものの南国市の魅力がさらに増していくもんじゃないかと思いますけれども、そんなことを地方創生では思いますけれども。1つ、先般小笠原議員を2週続けて画面の中から拝見いたしました。その第1回目のときに、前浜という海岸でインタビューがある光景から始まりましたけれども、何もない何もないということを言われた私の知り合いの方がたくさんおいでになりましたけれども、そのことの何もないという言葉を聞きながら、自分の子供のときにはあの浜で塩田がありましたし、地びき網がありました。そういうことを実際業務としてやってきた方々が、今あの年齢になって今は何もないというふうなことにもつながったのかなというふうな思いもいたしますけれども。その番組の中であの愛らしい司会者が、お魚はこの海におります。ただ、漁港がないのでとる手だてがないというふうなコメントを挟まれましたけども、まさにそうじゃないかな。南国市にあるたくさんの原石をどういう形でその原石を掘り起こして磨いて商品化させていくと、こういうことがそれぞれ商工観光も含め農林も含め生涯も含めて、まさに地方創生の一つの鍵ではないかなと思いますので、いろんな各課の提案、各課にかかわる関係機関の方々の御意見をぜひ企画のほうにまとめていただきまして、ボトムアップしていただくようなことをお願い申し上げたいと思います。
 最後に、健康のまちづくりですけれども、ことし30の自治体がということは私の情報ですけれども、その30のやり方、いろんなやり方があって、南国市の今の記念品のやり方も実に好評で、皆さん喜んで参加されてるというふうな現状を報告いただきましたし、その30の自治体の手法もいろいろ探りながら、より日常的に自主的に自発的に皆さんが健康づくりというふうなことで、歩くことを初めとするトレーニングに取り組んでいただける御褒美の刺激策としてお考えになっていただきたいと思いますし、重ねてこの健康増進計画に現状を5年先、10年先とかというふうな形で、市民がなるほどここまで私の努力も市の成果につながったなと思えるような、そんな健康増進計画にも参加ができたかなというふうな形の計画の策定に取り組んでいただきたいと思います。
 以上です。
○副議長(西岡照夫君) 危機管理課長。
○危機管理課長(中島 章君) 高木議員さんの2問目の御質問のスポーツセンターの工程とそれから物部地区のタワーの見直し、その2点についてお答えいたします。
 まず、スポーツセンターの工程につきましては、現段階ではまだ南海地震津波対策検討会の中での検討になりますが、28年度用地購入、測量それから設計、29年度に建設したいというふうには考えております。
 それから、物部地区のタワーの建設の見直しについてでございますが、県の想定されました津波浸水予測、これの予測のもとが最悪の想定を4つ、それを重ね合わせて本当に最悪の状態で想定されたものでありますので、まずそれを考えております。
 ただ、昔の記録等についても、もう一度ひもといてみたいとは思っております。
 以上でございます。
○副議長(西岡照夫君) 幼保支援課長。
○幼保支援課長(田内理香君) 高木議員さんの保育所などでの非構造部材の対応について説明をさせていただきます。
 保育所、保育園、幼稚園においては、非構造部材の耐震対策としまして、窓ガラスへの飛散防止フィルム張りを進めました。また、各園で工夫をして落下物や転倒物から乳幼児を守る取り組みを行っておりますが、家具等転倒だけでなく、天井の落下などの危険性についての確認、チェックを今年度より順次開始し、耐震対策の必要な非構造部材についての対応を進め、乳幼児の安全確保を図っていきたいと考えております。
 以上です。
○副議長(西岡照夫君) 商工観光課長。
○商工観光課長(今久保康夫君) 高木議員さんからの全国へのPR不足という御質問に、どうやっていくかという部分の質問にお答えします。
 PR不足と思ってたのが、指摘もありまして、南国市の観光につきましても高知県内にとどまっているんじゃないかということも反省しながら全国にPRしていきたいなと思っております。
 それで、地域創生の中で先行型ということで、プロモーションビデオをつくって全国へ向けて発信していきたいなというようなことで今進んでおります。それもただ単なる観光地のプロモーションじゃなくて、ストーリー性のあるごめんなさいも入れたような真のごめんなさいであるとかいうようなことの発信をしていきたいなというふうに考えております。
 それぞれいろいろ地域創生の中での戦略があるわけですけれども、確かに思い切った政策が必要だと思ってますので、やっていきたいのですけれども、この間の稲生小学校のビワ・モモまつりの講演の中で、地方創生というのは、何をやっても無駄だという諦めとか依存、誰かやってくれるだろうという依存、そんなことを払拭する作業だよ、というような内容の講演がなされました。
 そういったことで、やっぱり思い切った施策も必要ですけども、地域の皆さん、関係者の皆様方と一緒にやらないとこういった戦略もうまくいかないのじゃないかなというふうに思ってますので、それ全般に全ての基本戦略の中でそういったことを心がけていきたいなというふうに思ってますので、よろしくお願いします。
○副議長(西岡照夫君) 企画課長。
○参事兼企画課長(西山明彦君) 高木議員さんからはいろいろな御提案もいただいたということでございますが、この総合戦略をつくる上で、各課からの施策をボトムアップという形で取り上げていきたいというふうに思いますけれども。作成する中で一番悩むところが、KPIといって必ず数値目標、具体的な結果としての数値目標を上げるということで、例えば議員さん言われました舞台芸術を加味してというようなことですけど、そういった場合に結果としてどんな数字を出すのかというのは非常に悩むところがあるんですけれども、例えばそういった後継を何人育てるとかというような形になろうかと思います。そんなところも含めて、さまざまな分野からさまざまな施策を取り上げていきたいというふうに思います。よろしくお願いします。
○副議長(西岡照夫君) 7番高木正平君。
○7番(高木正平君) ありがとうございます。
 最後に1つだけ、今、商工観光課長が依存の払拭という言葉を使われて御説明をいただきましたけれども、その言葉をいただきながら思い起こしたことが、保育のあるいは幼稚園の施設内の耐震に関することですけども、ぜひ何かあると保護者とかPTAに依存をするというふうな、そんな気持ちがあるのかなと思ったりしたときに、その依存というふうな意味じゃなくて、保護者の皆さんが、PTAの方々が一体になってやりましょうというふうなそのやることの体験が、各自各戸の家のそういう意識にもつなげていただけるような、学校・保育所の中の飛散防止策を保護者会でやりましょうとかなった場合に、単に依存するんじゃなくて、そのやられた保護者が自宅のほうにもそういうことに自宅の安全策を手がけるような、そのあたりまで求められたような形での実現と呼びかけというものをやっていただきたいなというふうなことを思います。
 以上です。
          ―――――――――――*―――――――――――
○副議長(西岡照夫君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(西岡照夫君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 明17日の議事日程は、一般質問であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて延会いたします。
 御苦労さまでした。
      午後3時1分 延会