ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 南国市議会 > 議会議事録

用語検索はこちら


議会議事録

  • 開催別
  • 一般質問
  • 議員提案
  • 市長提案
  • その他
  • 検索
検索結果 » 平成24年 第364回市議会臨時会(開催日:2012/10/05) »

委員長報告・討論・採決


○議長(野村新作君) これより委員長の報告を求めます。産業建設常任委員長岡崎純男君。
〔11番 岡崎純男君登壇〕
○11番(岡崎純男君) 産業建設常任委員会の審査の経過並びに結果について、御報告申し上げます。
 今期臨時会におきまして当委員会に付託されました案件は、議案第1号の1件であります。
 先ほど委員会を開催し、関係課長の出席を求め、慎重に審査をいたしましたので、御報告を申し上げます。
 議案第1号平成24年度南国市一般会計補正予算、歳入の部、歳出第6款農林水産業費、第7款商工費についてであります。
 歳入歳出補正予算の規模は4,051万6,000円の増額計上であります。
 歳出では、農林水産業費関係で西島園芸団地に設置しております木質チップボイラーの効率的な利用確立のための西島園芸団地経営支援補助金652万6,000円、並びに商工費関係で西島園芸団地経営改善に係る専門家の派遣を委託するための西島園芸団地専門家派遣事業費補助金399万円及び運転資金支援のための西島園芸団地運営資金貸付金3,000万円を増額計上しております。
歳入では、財政調整基金繰入金1,051万6,000円及び西島園芸団地運営資金貸付金元金収入3,000万円を増額計上しております。
 なお、西島園芸団地運営資金貸付に当たっては、(1)貸付金の平成25年3月31日までの返済の誓約、(2)役員の刷新、(3)現在の改善計画及び専門家派遣に伴って策定される改善計画の履行の3点を条件としています。
 審査の結果、やむを得ないものと認め、原案を可決すべきものと決しました。
 なお、「議会の議論も含めて執行部が一丸となって横の連携を密にして、しっかりと取り組んでいただきたい」、また「南国市の観光産業を守るために西島園芸団地の懸命な努力を求めたい」という意見があったことを申し添えます。
 以上で、産業建設常任委員会の報告を終わります。同僚議員の皆さんの御賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(野村新作君) これにて委員長の報告は終わりました。
 これよりただいまの委員長報告に対する質疑を許します。質疑はありませんか。
      〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(野村新作君) 委員長の報告に対する質疑を終結いたします。
          ―――――――――――*―――――――――――
○議長(野村新作君) これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。21番今西忠良君。
      〔21番 今西忠良君登壇〕
○21番(今西忠良君) 議案第1号平成24年度南国市一般会計補正予算西島園芸団地に係る財政支援について、特に貸付金3,000万円について、先ほど常任委員会に付託をされ、開かれてまいりました。結審の結果はやむを得ないものであり、また付託の中でも全力で支えていくということも理解をできますけれども、私は反対の立場で討論を行いたいと思います。
 西島園芸団地は昭和46年7月の設立で、41年間にわたり高知県や南国市の観光農園として歴史の1ページもつくり出してまいりましたし、同時にその果たしてきた役割や貢献は多大なものがあり、その努力には頭が下がる思いもいたしますし、誰しも救済の手を差し伸べてあげたいとの思いは市長も私も変わらないし、多くの市民もそう考えてる方も多いとも思います。
 今回市当局よりこの話が持ち上がり、事前に2回の説明会もありました。議会として、議員としても、その判断すべき議論の一定の方向性もつかんできたのではないでしょうか。
 過日新聞報道され、市民の皆さんも驚かれ、それぞれの思いも抱かれたことと存じます。また、是非を問う声も皆さんにも届いているのではないでしょうか。
 経営状況は、平成24年度収支を見ても1,511万6,000円の赤字決算であります。6期連続の赤字経営となりました。長期債務は1億9,400万円に上り、メーンバンクを初め金融機関の運転資金融資が2012年度までで打ち切られる事態となりました。既に数年前より債務超過となり、不渡りこそ出してはいませんけれども、破綻の危機に直面をしてきたのも事実であろうと思います。
 数年前から経営改善、経営再建に取り組み、取引金融機関、とりわけ県信連の再建指導や改善5項目も十分にクリアをできてないまま今日を迎えたとも言えます。
 また、こうした状況下で株式会社への移行あるいは市外の有力企業による経営や運営の譲渡の話もあったにもかかわらず、成立をしなかった原因は何なのか。固執をした団地側、農事組合法人としての限界もあったのでしょうか。こうした経過とこの時点での将来を見据えた再建へと展望を切り開かれる道筋をこのときにすべきでもなかったかとも考えられます。
 事前説明会でも、先ほど多くの議員の質疑の中でも、財政支援への根拠や透明性あるいは市民への説明責任など、いまいち明らかにならず、腹に入れにくいところもあり、全てが払拭をされたと私は考えておりません。
 今回の短期貸付金3,000万円と補助金1,051万円の支援に当たって、貸付条件の3項目の確約と履行、そして私どもがずっと主張してきました連帯保証や担保物件等の設定等についても確たるものが見えませんでした。
 また、経営改善と再建計画への確約も乏しかったのではないでしょうか。メーンバンクが手を引いた今、本当の再建への道筋が見えての公的資金の投入なのでしょうか。少し疑問としか言いようがないと思います。
 今日のデフレ経済下での不況の嵐の中、地場の企業も産業も厳しい経営環境に置かれています。そうしたところにも目を向ける必要もあろうと思いますし、市民感情からしての感覚や感情も説明責任を果たせるものでなければならないと思いますし、また行政としての公正さの立場も当然求められると思います。遅きに失した感も否めませんけれども、西島園芸団地の持つ潜在能力と将来的な展望を切り開くために、今出直しのスイッチを切りかえるべきではないでしょうか。
 万が一公金の回収不能等の事態が起きた場合の責任問題、さらには住民訴訟に発展をし、返済等の発生も懸念をされます。決して禍根を残す融資であってはなりません。私も常日ごろより西島園芸団地北部でもありますし、地場の産業のものでいろんな形でお世話にもなってますし、おつき合いもございます。再建を祈る強い気持ちと同時に、断腸の思いでの反対討論といたします。同僚議員の賛同をお願いをして終わります。
○議長(野村新作君) ほかに討論はありませんか。
      〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(野村新作君) 討論を終結いたします。
          ―――――――――――*―――――――――――
○議長(野村新作君) これより採決に入ります。
 議案第1号を採決いたします。委員長の報告は可決であります。委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
      〔賛成者起立〕
○議長(野村新作君) 起立多数であります。よって、議案第1号は原案のとおり可決されました。