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検索結果 » 平成24年 第361回市議会定例会(開催日:2012/06/08) »

一般質問 2日目(土居恒夫)

質問者:土居恒夫

答弁者:市長、関係課長


○議長(野村新作君) 6番土居恒夫君。
      〔6番 土居恒夫君登壇〕
○6番(土居恒夫君) 2日目の最後になり大変お疲れとは思いますが、通告に従いまして私のほうからは簡潔に質問してまいりたいと思います。
 まず、1点目の質問は、地震・津波対策です。
 この質問は、今議会においても既にそれぞれの議員さんから多岐にわたり詳しく質問もあり、詳しく答弁もいただいておりますが、私のほうからは少し視点を変えて、南国市南部にあります、いわゆる重油の2キロリットル入り施設タンクの流出について質問させていただきます。
 御承知のように、南国市の海岸部には、施設園芸が盛んに行われており、県下でも有数のハウス栽培の地域となっております。特に十市・三和・前浜地区、主に東西約4キロぐらい海岸部より奥に南北に500メートルの砂地にビニールハウスが集中しています。そのビニールハウスは防潮堤に沿ってつくられておりますが、大型台風の際にもしばしば防潮堤より波が超えてビニールハウスに被害を及んでいる状況下にあります。これらの施設園芸のハウスの加熱には、主に重油が使われており、それぞれのビニールハウスには、棟ごとに2キロリットル入りの重油タンクが数基それぞれ設置されています。そのタンクへは重油の大型タンクから個別に重油を補給されているとか、さまざまな給油所から随時重油を補給しております。ここで憂慮され対策が急がれるのが、津波における2キロリットル入りの重油タンクの流出のようです。なぜかといいますと、そのタンクは砂地の軟弱地帯にあり、直接置くか架台の上に据え置かれています。それらの大部分が、タンクは固定しないでそのまま設置されていますので、津波が来た時点に大変弱く心配されます。ハウス栽培を使用してない夏場でも、台風などに備え、重油タンクをからにしないで、ほとんどのタンクには半分ぐらいの重油を入れて風に倒れないように入れております。つまりその重油タンクは、最低でも1キロリットルぐらい入り、半分入っております。その重油タンクは県下におきますと、県に聞きますと、現在約7,000基ほどあるそうで、南国市においても十市、三和、前浜、稲生にわかる範囲で約200基ほどあって、しかも内陸部には70基もあります。今回内閣府の発表をもとに出された県の新想定によりますと、南国市の海岸から内陸部3.5キロメートルの広範囲に及び津波浸水地域となっておりますので、たとえ海岸部以外の内陸部でも大変憂慮されます。御存じのように東日本大震災の際にも、重油の流出によると思われる引火火災が発生しております。南国市に数多く固定されずに設置されている施設園芸用の重油タンクが津波により流出した際に起こる家屋への火災や山火事が危惧されます。しかも厄介なのが、重油が農地に流出すると、農作物に被害が及び、被災後の除去作業も大変困難を来すことと思われます。
 そこで施設園芸用重油タンクの実態調査を急ぐとともに、流出予防対策の取り組みを要望します。
 次、飲料水の備蓄についてお尋ねします。
 昨日高木議員への質問での答えでお聞きしましたが、領石、長岡、鳶ヶ池、前浜等のいわゆる飲料水の耐震性貯水槽が4カ所に設置されるということですが、それ以上ふやす予定がないものか、あわせてお聞きします。
 災害時に備えて水というのは大変重要なことを改めて言うことではないのですが、人は1日3リットル、3日分で約9リットルの水が必要とされております。
 ここで大変素朴な質問で恐縮ですが、我々が飲んでいる南国市の水道水の賞味期限は何日ぐらいでしょうか。一般市販のペットボトルは1年ぐらいと言われてます。もちろん夏、冬で、あるいは保管場所にもよって変わると思いますが、それをわかれば教えてください。
 次に、南国市十市の南部の緊急避難施設に移動するために歩道橋の建設を提案したいと思います。
 十市の西坪池、東坪池の緊急避難道、避難場所は、おかげさまで整備整地されまして大変地域も喜んでおります。
 しかしながら、その避難場所に移動するには、一たん坂道を北に下がり、そして県道春野〜赤岡線を横断し、今度は逆に100メートルぐらいの坂道を上って、避難道を上って避難しなければなりません。避難場所としては、その場所が山側ですので適してはおりますが、地形的に大変高低差があり、子供や高齢者など災害避難弱者にとっては、いざ逃げるというときには、大変厳しい避難を強いられると思われます。しかも県道春野〜赤岡線は、大変な交通量で、平時でもなかなか我々も道路を横切るのは難しい状況の道路です。
 そこで、いざというときに素早く逃げれるために、県道春野〜赤岡線を横断する歩道橋の建設を提案したいと思います。歩道橋ができれば高低差もなく、暗やみの際にも安全に、しかもスムーズに避難場所にたどり着くことができるでしょう。しかも県道のほうからも歩道橋に上がれる階段も設置すれば、通行中のドライバーや通りかかったバスの乗客等の緊急避難にも大変有効と思われます。
 さらに、春野〜赤岡線には、海岸に近い割には県道といえども電光掲示板も何もありません。県道春野〜赤岡線を通行中に地震・津波が来ても、緊急の情報伝達にはなかなか目につくこともできません。そこで、その歩道橋の側面に電光掲示板をつければ、緊急時の情報伝達に役立ち、ドライバーたちにもすぐ知らせることと思いますので、よろしくお願いいたします。
 同じく、最後耐震性のことですが、小中学校の非構造部材の耐震化についてお尋ねします。
 昨日もこの質問が出ておりましたけども、南国市においては、耐震化が終わり、保育所においても現在耐震化が進められてると思い、子供たちも安心して遊び、学べる環境が整えられていることは大変うれしいことと思います。
 ところが、躯体の地震に対しての備えはできていても、建物の中にある非構造部材の耐震化は、余り進んでいるように思えません。東日本大震災では、教室や体育館においてガラスの飛散、天井部材を初め照明器具、またバスケットゴールなど外壁の落下による被害が約4,000校にも及んだということです。子供たちの安全確保はもとより、多くの学校は避難場所として指定されています。余震などの二次災害に備えた対策は、絶対に欠かせません。
 そこで、小中学校非構造部材の耐震化についてお尋ねします。
 2点目は、中心市街地、いわゆる後免町のまちづくりについて、関連したことをお尋ねします。
 この質問も数多くも今までに議題が上がっていますが、私なりにどうも腑に落ちないことがありましたので、素朴な質問で申しわけありませんが、御回答をお願いします。
 なぜかといいますと、南国市の商工会の東隣の現在駐車場となっています市有地についてです。たしか県から安価な金額でせっかく購入したように聞いております。しかもあの土地は立地条件もよく、都市計画道路も整備されれば、将来利用価値の大変高い場所で、いわゆるいい買い物と思われる場所だと、その購入については評価させてもらいます。
 しかし、残念ながらまだ都市計画道路の先も見えない状況です。そこで、その利用価値の高い土地は、今現在どういう状態かと申しますと、使い勝手のいい無料駐車場となっているように思えてなりません。一体何のための土地で、何のために購入して、だれのための土地なのでしょうか。商店街に買い物に来られた方のための駐車場であれば、まだ納得はしますが、例えばあそこの現在見に行っても、案内看板にはお買い物は南国市で、南国市商工会としか書いておりません。全く買い物に来られた方にも、ここは無料駐車場とかせめて書いてあれば、だれでも自由にとめれることができると思います。知る人だけが知っている無料駐車場では、どうも納得がいきませんので、御意見をお聞かせください。
 次に、同じく後免町の中心市街地活性化として四国経済産業局の補助事業の採択を受けて、元高知銀行跡の空き店舗を利用して、中心市街地のにぎわいや地域の活性化につながるよう支援するとして施設をつくられるとありますが、どのような施設になるか、具体的なお答えをお聞かせください。
 最後に3点目で、この質問も先ほど今西議員からの質問と重複しまして大変恐縮ですが、登下校時の安全対策について改めてお伺いします。
 去る4月24日京都府亀岡市の府道において、大変痛ましい集団登校中の小学生が被害を受ける事故が起き、まだ記憶に新しいことと思います。しかも続いて、千葉県や愛知県でも同じような交通事故による犠牲者が相次ぎました。子供たちの交通事故による死傷者は、年間8万5,000人にも及び、その内訳は自転車乗車中に約2万人、歩行中に約3万人で、その多くは小学校の低学年です。その3万人の中の1万人は、登下校中に事故に巻き込まれ、残りの2万人は、放課後の事故ということですが、それも通学路で起きているということです。もちろん加害者が悪いのは承知ですが、事故のことは劣悪な道路環境により起きた事故も多く、通学路の大半を占める全国の市町村道の安全整備率は、わずか35%にとどまっています。事故が起きれば、取り返しがつきません。不可抗力の事故は防ぎようのないかもわかりませんが、しかし防げる事故は必ずあるはずです。例えば横断歩道の塗りかえやガードレール、ガードパイプの設置、ハンプをつくるとか、通学路周辺での信号機の設置など、いろんな安全対策ができるはずです。この機会に親子で歩いて通学路をチェックするのもいいのではないでしょうか。通学路の見直しを保護者・地域と連携して、また市、県、警察と連携しながら路面の標示の補修など緊急の安全対策を望みます。
 また、小学校のみならず保育園・保育所の周辺でも、ぜひ安全対策を見直していただきたいと思います。
 それから、最後になりましたが、交通事故だけじゃなくて、これから夏場いろんな変な人も出ると思います。街灯もなく暗い道路など大変あると思いますので、防犯対策もあわせて考えていただければ幸いです。
 以上、1問を終わります。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。農林水産課長。
      〔農林水産課長 村田 功君登壇〕
○農林水産課長(村田 功君) 土居恒夫議員さん御質問の南部施設園芸地帯に設置されている重油タンクについての御質問にお答えいたします。
 御質問の南部施設園芸地帯の営農用重油タンクについてでございますが、安全管理基準として営農用2キロリットルを超す重油タンクで重油を貯蔵または取り扱う場合は、設置許可が必要です。
 また、タンクの固定としては、アンカーボルトまたは足の埋め込み等で基礎に固定し、台風などで倒れないようにしなければなりません。
 しかしながら、現在のタンク設置状況は、正確には把握できておらず、固定についても南部の施設園芸地帯は砂地が多く、堅牢な基礎ではなく、津波に襲われますと横転、転倒が予想されます。
 また、冬期の重油ボイラー使用期は、タンクのボイラーへの給油バルブは開放状態で、さらに給油タンク車の給油のため、上部ふたはかぎはほぼかかっていないものが大半とのことであります。御指摘のとおり、津波により転倒したタンクから大量の重油が流出すると、農地だけでなく、市民の生活環境に多大な影響を及ぼすとともに、火災発生の原因となります。現在高知県農業振興部が津波浸水予測地域内の重油ボイラー2キロリットルタンクの設置場所についての調査を農協等を通じて行っております。その調査結果と今後の対応策等についても方針が示されると思いますので、高知県中央東農業振興センター、市内各JAと連携して、津波を含めた地震対策に対応してまいりたいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 上下水道局長。
      〔上下水道局長 高田博通君登壇〕
○上下水道局長(高田博通君) 土居恒夫議員さん質問の飲料水備蓄についてお答えします。
 初めに、一般的な応急給水の目標水量について申し上げます。
 想定避難人口を応急給水人口とし、生命維持に必要な1人1日3リットルを基準水量とし、地震によって発生した火災あるいは家屋の倒壊などによる混乱が安定するまでの所要日数として、最低3日間程度を見込んで算定します。
 南国市の飲料水備蓄方法は3つあります。1つ目の保存水2リットル入りのペットボトルですが、安政地震レベルの避難者想定数1万5,660人の3分の1日分、1万5,660リットルつまり7,500本を確保していましたが、大半を昨年の姉妹都市支援に使用し、現在60本しか在庫がありません。今後は年次計画を立てて、不足分7,440本を購入していきます。
 水道基本計画では、応急給水について、市内11カ所ですが、山の上の配水池の水を地震時に緊急遮断弁などによって貯留する箇所を3カ所、そして水源地管理棟に発電機、給水ポンプなどを収納する箇所を4カ所、そして貯水槽4カ所を整備する計画です。今の計画では、それ以上の貯水槽は考えておりません。
 飲料水備蓄方法の2つ目の耐震貯水槽ですが、高木議員さんにもお答えしましたとおり、立田、長岡、前浜、領石、久礼田の4地区へ60立方メートルの貯水槽を整備する計画です。これは1地区6,600人の3日分に相当するため、周辺の住民も利用することもできます。今年度より事業着手します。
 3つ目は、山の上の配水池の水を地震時に緊急遮断弁などにより貯留するもので、岡豊、大篠、十市の3地区の配水池です。3配水池合計の最低貯水量は3,222立方メートルです。これは生命維持に必要な基準水量で割ると、南国市民の21日分に相当します。岡豊と大篠配水池については整備済みで、残る十市配水池は、今年度整備いたします。
 以上、3つの貯水方法のうち、耐震貯水槽と配水池については、消防利水兼用飲料水となっていますので、火災が発生し、人命救助が必要な場合は、先に消火に使用することとなります。
 最後に、貯水ではありませんが、三畠、中部、日章、稲生の水源地管理棟に発電機、給水ポンプ、滅菌装置や応急給水栓セットを収納する計画です。濁ってない井戸があれば、すぐに給水拠点となるよう今年度より整備してまいります。
 以上です。
○議長(野村新作君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 西原三登君登壇〕
○危機管理課長(西原三登君) 土居議員さんの御質問にお答えいたします。
 緊急避難路の歩道橋の設置につきましては、昨年の11月に十市地区の東・西坪池防災会より、地域で決めた北山の避難場所に避難するためには、交通量の多い県道春野〜赤岡線を渡らなければならないが、道路横断に際して、高齢者が交通事故に遭うことを大変危惧しておられました。これを回避する対策として、横断の危険をなくして避難時間の短縮を図れるように、県道に歩道橋の設置の要望をいただいておりました。市としましては、地元要望を受け、本年1月に県中央東土木事務所長に津波避難用の歩道橋の設置の要望を提出しております。その後設置についての明確な回答はいただいておりません。
 次に、電光掲示板の設置につきましては、県道春野〜赤岡線は県中央部に位置し、本市の沿岸域を東西につなぐ、延長は約18.7キロメートル、昼間交通量は約1万1,150台と大変多くの車両や物流が往来する県内の主要幹線道路でございます。このため土居議員さん御提案の電光掲示板は、通行車両のドライバーへの道路情報とあわせて防災意識を醸成させる文字配信や緊急地震速報の配信など、平常時から非常時まで多様に活用できるものとして大変有効な提案と受けとめております。市といたしましても、歩道橋の設置、電光掲示板を避難路、避難誘導とした位置づけで整備できないか、県とも協議をするなど検討してまいりたいと考えております。
 次に、登下校時の安全対策としまして、少し御報告を申し上げておきたいと思います。
 市長と中学生が語り合うドリームトークにて、以前から防犯灯の設置の要望をいただいておりました稲生地区から香長中学校までの県道仁井田〜竹中線の田園地帯で、電柱のない直線道路の部分でございますが、当初予算に予算を計上されておりますので、早急に取り組んでまいります。このたび稲生地区は、新想定で津波の浸水深が4メートルから10メートルと想定されております。平常時には中学生の通学時における安全・安心の確保を図るもの、また災害時には避難誘導として夜間避難を有効なものとするため、一般的な防犯灯ではなく、ソーラーLEDの設置を検討しております。防犯灯を設置しますと、田畑の収穫量などに影響が出るおそれがありますので、設置予定箇所周辺の地権者の方に設置の経緯や必要性について戸別にお伺いして説明し、同意をいただいて、この秋ごろに設置完了を目指して進めたいと思っておりますので、御報告をしておきます。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 学校教育課長。
      〔学校教育課長 竹内信人君登壇〕
○学校教育課長(竹内信人君) 土居恒夫議員さんからの非構造部材の耐震化についてお答えをいたします。
 平成23年7月8日付で文部科学省から通知文書、「東日本大震災を踏まえた学校施設の非構造部材の耐震化推進について」を受けまして、昨年度管内全小中学校で教職員の目視による非構造部材の点検を行っております。御承知のとおり、市内小中学校の建物の耐震補強については、平成22年度にすべての改修工事を終えてはおりますが、東日本大震災の教訓からも、大規模地震が発生すれば、校舎内にいたとしても、天井材、外装材、照明器具の落下を初め家具の転倒など、非構造部材の落下や転倒による危険性は十分に認識しているところでございます。今回の教職員の目視による点検は、教職員がわかりやすく点検しやすいように、点検のポイントが整理されたリーフレットをもとに、各学校がその点検ポイントに従って点検を行ったものでございます。
 しかしながら、これはあくまでも教職員の目視による点検であり、非構造部材の耐震化を進めるに当たっては、やはり専門家による非構造部材の耐震点検が必要であると考えております。
 そこで、本年度は専門家による非構造部材の耐震点検を行うために専門業者から見積もりをとっており、準備はしていますので、今後防災対策の包括的な対応の中で、非構造部材の耐震化を含めました防災対策の推進により一層取り組んでまいりたいと考えております。
 続けて、登下校時の安全対策についてもお答えさせていただきます。
 去る4月23日京都府亀岡市で小学校に向かう集団登校の列に無免許運転の車が突っ込み、10人が死傷した事故は、まことに遺憾であり、心痛のきわみであります。本市においてもこの事件を受け、各学校で、例えば集会を開き、校長が交通安全のさらなる徹底を児童・生徒に呼びかけるなど取り組みを強化しているところであります。教職員や地域の方々がほぼ毎朝交通安全指導に立っている学校もあります。
 さらには、警察からの交通危険箇所の問い合わせに対し、学校が保護者から意見を聞き、聞き取り調査を行って回答したという事例も報告されております。教育委員会といたしましては、これまで各学校を万全の交通安全対策を期するよう指導し、地域の見守り隊の方々の協力も得ながら登下校の安全に努めてまいりました。今後は新設された県教委学校安全対策課の通学路における緊急合同点検の流れを受け、6月末までに通学路における危険箇所調査票を作成し、この調査票に基づき合同点検実施箇所について、南国警察署と協議の上決定し、道路管理者を含めた合同点検を計画しております。そして、7月から8月にかけては、警察、道路管理者等と合同で点検を実施し、必要な対策を検討いたします。8月末には、危険箇所の数、その概要、それに対する対策を取りまとめるようになっております。
 また、各地域に配置できましたスクールガードリーダーも活用いたしまして、南国警察署、育成センターなどの各関係機関と連携をとりながら、防犯対策も含めて子供たちの登下校の安全に万全の態勢で臨んでいく所存でございます。
 以上です。
○議長(野村新作君) 商工観光課長。
      〔商工観光課長 今久保康夫君登壇〕
○商工観光課長(今久保康夫君) 土居恒夫議員さんの御質問にお答えします。
 まず、商工会の後免町の活性化の計画についてですけれども、まず最初に、ある大学の先生に中心市街地は町の全体のイメージを象徴をして、いわゆるよく言われます町の顔と。町の顔色が悪ければ、全体が元気がないというイメージが持たれて、中心市街地が元気であれば、外から企業や事業所などが進出を促し、投資を呼び込み、雇用もふえてくると。中心市街地は、市としてまず何としても守るべき地域であると言われております。そのために南国市の計画のほうにも活性化の方をうたわれております。つまり市全体としてまちづくりの原点は、中心市街地の活性化じゃないかとも考えてます。本市におきましては、歴史的に後免を中心に発展してきた経過もあります。そして今、都市計画道路の整備、それから公民館の建てかえなどもあって、今後どのようにしてにぎわい創出をしていくか、この3年間が勝負ではないかと考えております。後免の活性化は何十年来の課題なんですけれども、現状は土居議員も御存じでしょうが、人口減、空洞化、後継者不足、4割近くの店がシャッターをおろすということで、深刻さは増すばかりとなっております。これまで「ハガキでごめんなさい」であるとか軽トラ市なんかの開催をするなどしてさまざま取り組んできましたけれども、やっぱり、しかし一時的なにぎわいで、根本的な商店街のにぎわいづくりとか活性化につきましては、市はもちろん地元商店街のほうもなかなか有効な手だてを打つことができていませんでした。そこで、南国市商工会では、こういった現状から商工会として何かできないかということで、昨年からごめんまちづくりプロジェクト委員会を立ち上げまして協議してきました。そして都市計画道路、それから公民館、そしてアンパンマンの石像などの地域資源を機能的に組み合わせてにぎわいの創出と高齢者・子供たちの集いの場を整備することで何とか活性化を図ろうとまちづくりプランを作成して、その実現のために、四国経済産業局の補助事業であります中小商業活力向上支援事業、中小商業活力向上施設整備事業に応募して、このたび採択を受けました。その内容ですけれども、旧銀行跡地の空き店舗を整備して、ごめんコミュニティーハウスとして開設させて、そこを中心にイベントスペースを確保して、その周りに親子連れの散策の途中に休憩できる休憩コーナー、絵本を自由に閲覧できる読書読み聞かせコーナー、カルチャー教室、それから展示コーナー、地元特産品の物販コーナー、高校生レストランや軽食提供のための厨房施設等の設置を行って地域コミュニティー形成の促進を図る拠点として活用することで、商店街来訪者の増加を目指すとともに、関連イベント事業との相乗効果により商店街店舗の売上増を目指そうとするものです。
 管理運営につきましては、当初は商工会が中心になりまして、事業ごとにボランティア等の協力を得て運営します。将来的には、南国市中心市街地のまちづくりを活性化する南国まちづくり会社を設立して、施設の管理運営を行おうとしております。これは商工会の計画ですけれども、ある地元の商店の方も、幾ら個人で頑張っても商店街自体が衰退すれば、自分の店もやがてだめになると。それからまた、アンパンマンの石像ができて訪れる方が来るんですけれども、訪れた方がこれだけですかといって言われると。そういったことで、だれもしないのだったら個人でもやってみようと、準備もしている方もおられました。今回は個人としてはリスクが高いことを商工会が行おうとするもので、市としましても、まちづくりに関することでありまして、積極的に支援していきたいというふうに考えておりますので、御理解と御協力をよろしくお願いします。
 それに関連しまして、商工会東側の駐車場なんですけれども、これは中心市街地の活性化のために県より払い下げを受けました。そのために何とか活性化のために、あそこの駐車場だけじゃなく一体として活性化できないかということでいろいろ模索してきましたけれども、具体的なものができてきませんでした。このたび南国市商工会のほうが、旧銀行跡地を利用して活性化を図ろうということの方針を出しておりますので、商工会の東側の駐車場の活用は、活性化のための施設整備から今のような状態でなく、何らかの手だてが必要で、できましたら不特定多数の人が買い物などで中心市街地に必要なときに来て駐車できる駐車場として活用を図れないかということで、例えば24時間の無人ゲート化とかというものも含めまして検討をしております。
 しかし、いろいろ試算したり見積もりをとってるんですけれども、24時間のゲート化にしましても、人を張りつけて管理するにしましても、本市で月決め駐車場はあるんですけれども、ほとんどの時間貸しの駐車場がないということで、有料にしましても収入の見込みが不確定ということになります。それから、機械の整備も含めまして人件費もありまして、ある程度の市の負担が必要になってくるんじゃないかなというふうなことも考えております。
 また、やはり料金の回収とか清掃とか、それからそういったものを含めた保全の管理運営につきましても、市が直接かかわるわけにもいきませんので、今後進めていくためには採算の問題と、もう一つ、まず管理運営をどこがするかということを、管理主体のめどを何とかして立てることが重要であるということで、関係の団体と協議を進めております。
 以上です。
○議長(野村新作君) 農林水産課長。
      〔農林水産課長 村田 功君登壇〕
○農林水産課長(村田 功君) 先ほどの土居恒夫議員さんにお答えしました営農用重油タンクについて説明が不十分でございましたので、訂正とおわびを申し上げます。
 先ほど申し上げました県の調査2キロリットルタンクということでございましたが、実際現況で設置されておりますのは19タンク、1.9キロタンクがほとんどの状況でございます。今後は県の調査の2キロリットル含めて今後も1.9を含めての調査対応としてまいりますので、よろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(野村新作君) 6番土居恒夫君。
○6番(土居恒夫君) それぞれ大変貴重にお答えいただきましてありがとうございます。
 先ほど村田課長がおっしゃいまして、どうも私の認識不足で、農家の方に聞きますと2キロリットルが通常でしたんで、私のちょっと資料の抜かりでした。申しわけありません。
 それぞれに大変あれですが、一つ一番重要なのが、一番聞いてみたかったのが、西原課長にありがとうございます。電光掲示板とあわせまして歩道橋もよろしくお願いしたいと思います。
 それから、通学路の件ですが、例えば盛んに先ほどドリームトークのお話でも市長がおっしゃっていただきまして、前向きに進んだことを喜ばしく思っております。そのほかにも例えば稲生地区の下田川の香長中の生徒ですが、主に緑ヶ丘、十市から通っている自転車の子が、下田川を渡って南進、川を渡って南進して、南進南側の下田川沿いを西向いて帰ると。ところが、大変あそこの川のところは暗くて、堤防が何も照明もないと。あそこで非常に問題になるのが、痴漢も再々出たりしております。県の実は土木事務所に聞いて、あそこはどこの管理かと聞きますと、当然県でした。東のほうは市の管理されておるということですが、県に聞きますと、あそこ市が表面管理でもしてもらえれば、県としてもいいので、例えば市が表面管理をしていただいて、あそこに何かを設置すればいいんじゃないかということもアドバイスもいただきましたので、それも踏まえて大変こういった災害に対しても非常に危険をはらむ時代ではありますが、ただこういった変質者といいますか、変な人も出ております。これの危惧もするところでありますんで、危険な箇所をできるだけ減らしてやっていただきたいと、何とか思います。そういった危険箇所等々あります。そんなことも踏まえまして、8月にはいろんな行政もあわせてまとめて前向きにやっていただくということでありますんで、学校教育課のほうにもよろしくあわせてお願いします。
 それから、先ほど、最後ですが、商店街の件ですが、例えば駐車場の件ですが、例えばパーク・アンド・ライド方式みたいな、そういうものを今盛んに電車の通勤、先ほど今西議員もおっしゃってましたけども、電車通勤・通学等々におきましても、やはり利用者がないと、いろんな分離方式等々になって、市も負担をせんといかんような時代も来ると思います。だからエコに優しい電車を、100年もたってます電車をなくするんじゃなくて、あれを利用するとなりますと、例えばパーク・アンド・ライド方式であそこに駐車場を利用して、何人かの方もおるやもしれません。そういった有効活用をぜひともしていただきたいと思います。私、このような年になりまして、初めてあそこがあの近くに実はちょっと飲食に行ってまして、あそこが有料でとめれるぜよということを聞きまして、何、どうなっちゅうがということで、それでちょっと驚いてお聞きした次第です。ぜひとも有効利用していただいて、確かに初期投資はかかると思いますが、高知市においては、空きビル等々において、大変今駐車場がコインパーキングもやっておりますんで、採算がとれないことはやってないと思いますので、ぜひともそれも踏まえて、せっかくの土地ですから、いいものができるまでは、そういったもので多少でもちょっとでも稼いでいただいて、市民に開放していただくような施策をお願いしたいと思います。
 最後に、先ほど、これはもう答弁要りませんけども、ひとつここに「商店街はなぜ滅びるのか」という新雅史さんという本がありまして、この要約しますと、商店街というのは、やはり高度成長期のその前ですか、1930年あたりに農業の人口が大変ふえて、町に出てきて、その農業者が店をやれる一番手っ取り早いのが小売店だということで小売を始めました。
 ところが、その商店が、要するに、例えば親子で、わしがやるからおまん店を継ぎやということで代々継いだために、大変怒られますけれども、商売やってらっしゃる方に怒られますけども、大変簡単な世襲で店を継いだために余り競争もなく、やっぱりそういったもので滅びてると、この本です。私じゃないです、書いてます。ぜひとも。それと比しますと、例えば江戸時代の白木屋とか三越とかああいうところの、いわゆるところは、御承知のように丁稚さんとかいい番頭さんとかいますと、うちの息子が、どら息子がおると、その番頭に娘を嫁に継がせて、そのできのいい番頭に継いでいくというふうな世襲といいますか、店を代々代々継いで今の現状になってるようなことも書いております。ですから、それにもう一つは、悪いのは、余りにも過保護が悪いと。過保護というと、やはり補助金とか助成金を余りにも頼りにしているために、やはりそういったものの競争をなくしていると。それに比べますと、現在コンビニエンスストアがなぜやっぱりはやっているというようになりますと、コンビニエンスストアのいわゆる労働条件が非常にやりやすかったと。やはり130万円のいわゆる扶養家族にならないために主婦が働きやすい環境に合ったためにコンビニエンスストアに働きに行って、コンビニエンスストアは大変人を雇って、土地があればできて、それでどんどんどんどん、便利さもありました。やはり商店街のおごりとやはりコンビニエンスストアさんとの比較でだんだんだんだん差がついていってるようにあります。ですから、やはりいわゆる改善策としますと、やはり町で商店街で協同組合をつくって、先ほども課長おっしゃってましたけども、一つの協同組合組織に例えばしながら、それを今度若者に逆に組合で、お金のない若者等々に出資をすると。出資して後免の空き店舗を利用させてやらすと、やはり若者はやりたいけど今職もないというところもあります。若者に働く意欲をさせて、いわゆる高金利な金融機関で借るんじゃなくて、協同組合が出資して安価なもので貸して、安価なやつをやってやると非常にふえるんで、有引力もできるんじゃないでしょうか。オーガニックマーケットなんかも非常にはやってますし、きょうもですか、新聞に書いてますが、四万十市にも家賃を下げたために新しい活用ができているということ、にぎわっているということで、後免町商店街もそういった者、若い力を利用すると。それと南国市のやっぱりいいのは、近くに高校がある。きょうも農業高校ですか、ふれあいフェアがあって、ソーセージですかね、ハムですかね、もう瞬く間に売れると。ですから、ああいった高校生の力等マンパワーを利用しまして、南国市のやっぱり高校は、東工業を初め高専、岡豊ですか、農業高校とか大学も高知医大、それから近くには高知工科大学もあると。こういった若い力を利用した、何かそういったもの、皆の力でやっぱりみんなが一緒になって考えていくべきではないでしょうかと思いまして、あえてこの本を取り上げさせました。あくまでも私じゃなくて、この本に書いておりましたんで、終わります。よろしくお願いします。
○議長(野村新作君) 答弁を求めます。市長。
○市長(橋詰壽人君) 土居議員からは本当に斬新な御提言をいただきましたが、土居議員の考え方じゃないこともよくわかりまして、その本も近々貸していただきましたら読ませていただきたいと思います。
 それから、建設課長のほうも県道ではありますけれども、県土木とも十分に連絡をとりまして、これは1万1,000という以上の東西の車の動きもあっておりますので、東西で動いておりましたら絶対にやられますので、やはり北向くか、避難の最寄りの山へすぐに駆け上がるということでございますので、私はそういう意味からも、県道走行中の避難道であってもいいんじゃないかとこのようにも思いますので、その辺も確実にやってまいりたいと思います。
 それから一つだけ、農林水産課長からお断りもありましたが、間違いないと思います。通称2キロリットルタンクと言っておりますが、厳密には1.9ではないかと思います。その1の部分が、やはり固定の問題であるとか、そういうことをするかしないかの法律の分かれ目ではないかと思いますけれども、なお先ほど農林水産課長言いましたように、県の要請によりまして農協が調査もしておるということでございますので、そういう対処もどこがするかは別にしても、防災の上からは一番考えなければならない問題でございますので、そのことも十分に調査研究もしてまいりたい、このように思います。