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検索結果 » 平成22年 第347回市議会定例会(開催日:2010/09/10) »

一般質問 3日目(西岡照夫)

質問者:西岡照夫

答弁者:市長、関係課長


○議長(浜田幸男君) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。20番西岡照夫君。
      〔20番 西岡照夫君登壇〕
○20番(西岡照夫君) おはようございます。
 一般質問最終日、本日は5名の議員が通告をいたしておりますので、トップバッターとして簡潔な質問を心がけたいと思います。
 初めに、市長の政治姿勢の1つ目ですが、菅首相と小沢前幹事長が14日間にわたって一騎打ちを演じた民主党代表選について、菅首相が党員、サポーター票で小沢前幹事長を圧倒し、続投支持の世論を味方につける形で再選を果たしました。安倍内閣以降、日本の指導者が頻繁にかわってきたサイクルを懸念する消極的な支持が勝因で、菅氏に大きな期待が集まった結果とは言いがたい。加えて政治と金の問題を抱え、検察審査会の議決を控える小沢氏への根強い不信感が菅氏を総体的に押し上げた。小沢氏が訴えた衆院選マニフェストの実現は、財源の明確な裏づけがないとの批判があり、選挙結果にも影響したと見られる。首相が小沢氏を退けたことで、マニフェスト見直しや経済政策、政治主導のあり方などをめぐる路線対立はひとまず鎮静化、参院選大敗の一因となった消費税論議を仕切り直す展開も予想される。日本経済が急激な円高や株安に直面する中、2週間に及んだ代表選について、市長はどのように受け取られているのか、お伺いをいたします。
 2つ目は、市長と市政を語る会について。
 前市長のとき何度か市政懇談会として計画、実施されたことがありましたが、今回久しぶりに市立公民館長あてに、市長が市議会や各種委員会など各分野の代表の方と話をする機会はありますが、市民の皆さんから一人一人の声を聞く機会は限られております。そこで、市政について市民の皆さんと市長が直接話し合う市長と市政を語る会を開催する依頼がありました。市長の任期1年余りとなるこの時期に、各地区で開催されるこの会は、市長選に向けた足固めではないかとの思いを抱く者もあり、市長の御見解をお伺いいたします。
 また、市長が市内の4中学校の中学生代表らと意見交換するドリームトークが今年も開かれ、市広報にも写真が掲載されていましたが、これまで中学生の意見が市政にどのように生かされているのかをお聞きいたします。
 3つ目は、道路とまちづくりについてであります。
 昨日、中山議員の質問にもありましたが、再度お伺いをいたします。
 6月議会の市政報告にありました南国駅前線のうち、後免駅前の国道195号に接続するまでの約400メートル、幅員25メートルの2車線で道路内に幅5メートルほどのフリーゾーンを設け、モニュメントを置くなどの構想も描いている。30億円をかけ17年度の完成を目指すとありましたが、平成23年度からの新規事業認可のうち、南国駅前線につきましては幅員25メートルの2車線で計画しておりましたが、県との再協議の結果、将来交通量に対する渋滞緩和をより一層図るため都市計画決定は変更せず、幅員25メートルの4車線に計画を変更したと今市政報告にありました。街路のシンボルロード化による相乗効果によって民間活力を誘導し、中心市街地の活性化を図るとのことでしたが、変更によりまちづくりなどにどのような影響があるのか、お伺いをいたします。
 また、高知南国線も8億5,000万円をかけて、さらに東に220メートル延伸し、15年度に県道南国インター線に接続させる事業認可を受けた後、11年度から測量や用地買収に着手する考えで、これらの整備により国道195号や周辺の県道の渋滞緩和効果を見込んでいるとのことですが、県道南国インター線との交差点付近は、新川雨水幹線工事と重なる部分だと思われます。周辺の住環境とまちづくりを考慮の上、地域住民との話し合いも必要ではないかと思いますが、また都市計画マスタープランとの整合性もあわせてお伺いをいたします。
 さらに、篠原・南小籠地区のまちづくりについてもお尋ねをいたします。
 説明会や勉強会を重ねているようですが、進捗状況はどのようになっているのかをお伺いいたします。県との関係も出てくる道路との整合性の問題もあろうかと思いますので、よろしくお願いをいたします。
 次に、老朽住宅撤去定額補助についてお伺いをいたします。
 6月議会で前田議員より県道沿いの廃墟について質問がありました。危機管理課長より次のような答弁があっております。空き家・廃屋問題は、高齢化、人口の都市流出、不動産の管理能力低下など社会的背景が考えられ、所有者などの所在不明、経済的事情、担保権に係る問題など、さまざまな廃屋所有者の事情によって、全国の自治体で深刻な社会問題となり、解決が進まない状況となっております。個人などの家屋は、第一義的には当該家屋の所有者などにより適正に維持管理することとなっておりますが、御指摘のとおり、地震、台風などによる倒壊も想定されます。廃屋が引き起こす問題は、良好な景観の阻害、生活環境への影響、安全な生活の阻害などがあり、本市においても看過できない行政課題となっております。危機管理課といたしましても、平常時の通学路の安全対策、緊急時には津波避難経路への廃屋の倒壊問題は、大きな重要な課題と考えておりますが、所有者の財産権の濫用とも言える事態でありながら、適正管理しない所有者に対して責任を問う法的な根拠は見当たりませんでした。行政処分には個人の財産権を制限する法整備が必要であるため、解決策が見出せずに苦慮しておりますが、市民の生命、財産を守る立場から、個々のケースにより任意の撤去を促すようにしてまいります。また、関係機関である特定行政長に対し、指導のお願いや関係各課と連携を図り、解決に向けて取り組むとの答弁がありました。
 そこで、このたび国土交通省では、大規模地震による住宅の倒壊や火災の延焼を防ぐため、密集市街地にある老朽住宅の撤去に1軒当たり30万円を定額補助する制度を本年度から導入する方針を決めたとありますが、本市ではこの制度の活用ができるのか、住宅所有者の負担軽減にも有効と考えられますが、お伺いをいたします。
 次に、高齢者不明対策についてお伺いいたします。
 今年も敬老会の日が近づいておりますが、全国で所在不明の高齢者が相次いでいる問題を受け、法務省の全国調査で、戸籍上は生存しているのに現住所がわからない100歳以上は23万4,354人に上ることが9月10日わかった。うち、120歳以上は7万7,118人、江戸時代生まれの150歳以上は884人と、びっくりする数字が発表されました。法務省は、戦中戦後の混乱や海外の移住先で死亡したが死亡届や失踪宣告が提出されなかったケースが考えられると分析、120歳以上で戸籍上現住所がわからなければ、原簿から外すよう各法務局に通知をしたということでございます。国民健康保険や国民年金といった行政サービスは住民票をもとにしているため、行政上の影響はほとんどないというが、本市ではどうなっているのか。
 また、100歳以上の生存不明者は全都道府県で見つかった。本県では100歳以上2,333人、120歳以上517人、150歳以上7人となっていますが、本市では100歳以上の方は19人であり、最長寿者は103歳の女性と市政報告にありましたが、実態はどのようになっているのか。また、不明者等については南国市ではあるのかないのか、そういった対策も含めてお尋ねをいたします。
 以上で1問を終わります。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) おはようございます。
 西岡議員さんの質問に順次お答えをしたいと思います。
 まず、今回行われました民主党の代表選挙でございますが、私の感想はということでございます。御承知のように、民主党の代表選挙の結果、菅氏が代表に選出されたわけでございますが、申し上げるまでもなく同氏が内閣総理大臣に首班指名されるものと思われます。
 さて、今回の代表選を通じまして感じたことはと申しますと、マスコミ報道によって私が知り得る範囲、そして私自身の感想を申し上げたいと、このように思います。一言で言うならば、今回の代表選挙で2人の候補者がそれぞれ地方へ出向きあるいは国会議員の前で、そして報道等を通じて、日本の国家、これを将来どのように導いていくのか、日本の将来像といいますか、こういうことから申しますと、大変その辺が明確に示されなかった。簡潔に言えば、そういうことではなかろうかと、そのように感じております。我が国の経済情勢、そして雇用が行き詰まっていることは、だれしもが認めるところでございますが、それを克服し、日本経済を立ち直らせる具体的な政策が明確でない、このように思っております。菅氏は、雇用拡大によって経済を成長させると主張されましたが、その具体策はこれからということになろうかと思いますけれども、いまだ示されておらないということでございます。
 税制の見直しにつきましても、法人税を見直して企業の海外進出を引きとめる、こういうことは申されておりました。けれども、じゃあ消費税だけを引き下げて、今、多くの日本の優良企業といいますか、大企業が既に海外進出を遂げているわけでございます。これが果たしてどの程度まで効果があり、引きとめることができるのか、こういうことはなかなか難しい問題ではなかろうかと思っております。
 それに対しまして小沢氏は、地方に対して停滞する地方経済の立て直しのために地方主権を確立すると主張されました。具体的にといいますか、地方へのひもつき補助金を見直して、一括交付金を行うとしながらも、全体では地方への支出を抑えるという考えを示されておりました。この地域主権につきましては、菅氏はリーダーシップを発揮するとしか示しておりませんでした。このような代表選を受けまして、菅氏が今後の日本のかじをどのようにとっていくのか、今の段階では明確ではございませんので、これ以上のお答えを申し上げることはできませんけれども、それでは地方への影響はどうなるかということが不透明感があるということは否めない、このように考えております。
 ただ、両者とも地域主権に関しましては、関連法案の早期成立を明確にしており、地方の税財源のあり方とか地方交付税のあり方、さらにひもつき補助金の見直しをどうするかといった地方にとって命綱となる地方財源の確保につきましては、今後の推移に大いに注意しなければならないと思っております。これは地方の問題でございますけれども、さらに沖縄の基地の問題あるいは国家そのものの財政の問題、挙党体制で臨むとおっしゃられておる挙党体制の問題、これらにつきましても非常に混沌とした状況が心配されるのではないかと、このように私は考えております。
 いずれにしましても、地方財源の確保につきまして、特に全国市長会を初めとする地方六団体は早急に地域主権の実現を求めておりますが、とりわけ地方の財政健全化をどう進めていくのか注目が集まっているわけでございます。そのあたりを早急に明確にしてほしいと考えております。
 次に、市長と市政を語る会のことでございます。
 私も4年任期のうち、半分以上が経過いたしまして、市政に対する市民の皆様の御意見を直接お伺いする機会を持つため実施することにいたしました。就任以来、私なりに公約実現のため、これに一生懸命取り組んできたつもりでございますが、その辺を市民の皆様がどのように受けとめ、そして私が公約したことと違う視点で市政をどのように見られておるのか、こういう意味で私は今回市民との懇談会をお願いしておるわけでございます。先ほど2期目への足固めではないかというようなお話もございました。決してそのようなことを考える余裕はございません。限られた財源で有効な政策を生かしていくためにも、この辺で、残り少ない任期でございますが、もう一度市政を見直す、市民の視点に立って見直してみる、こういうことが必要であると判断いたしたわけでございます。
 また、中学生とのドリームトークにつきましては、浜田市政の行ってまいりましたことを引き継ぎまして、行っておるわけでございますが、本当に中学生らしい素朴な疑問もございますが、すばらしい意見も出されます。我々大人にはない感性といいますか、中学生の視点からの要望が多く出されております。南国市の将来を担っていただく中学生の皆さんの御意見は大変貴重なものである。この若者たちが南国市に住み続けたい、このように思えるような町に私がする勇気、こういうものを多くいただきました。
 出された御意見の中身といいますのは、例えば香長中学校から街灯の問題も出ましたが、総じて言うならば、クラブ活動が終わって、特に冬場は早く暗くなりますので、そうした帰り道、安全・安心といいますか、そういう危険なといいますか、寂しいところを通らないといけないところへの街灯設置の問題が多く、どこの学校からも出されました。すぐにでも私はこれを実現したいわけでございますが、中学生たちにお話し申し上げたのは、田んぼ道で人通りの少ないところは非常に皆さんも御苦労といいますか、心細い思いをされて自宅へ帰られておるだろうと思います。すぐにでもつけたいわけでございますが、多くのそうした場合の設置というのは稲の不稔の問題、そういうこともありますというお話をしますと、中学生は正直にうなずいてくれました。多くの中学生が、そういう照明を当てることによって稲が実らないことを余り知らなかったようでございます。それに取ってかわる照明の研究ももちろんいたします、こういうお話もいたしました。
 それから、さきにお話ししたと思いますが、各中学校の教室に冷房装置といいますか、空調機をというような話があったときに申し上げました。いわゆる緑のカーテンの問題でございますが、鳶ヶ池中学校では生徒さんたちが大変残念そうに、この緑のカーテンに、実は市長さん、今年取り組みました。ところが、経験が浅いために失敗に終わってしまったというお話がございましたし、香南中学校では私の提案を受けてくれまして、来年はぜひその緑のカーテン、これにチャレンジしたいということで、そのことについては、その育成といいますか、育てるその手法等について、ぜひ行政のほうも子供たちに環境問題を実際に学んでいくという視点から、環境課長にはぜひ学校のほうの応援をお願いしたいというお話をしてございます。そして、体育館の建てかえであるとかプールの早期の改修、これのお話も出ておりました。
 以上、報告しておきたいと思います。その中で、際立って子供たちが目を輝かせて喜んだといいますか、期待を持ったといいますか、感動したといいますか、そういうことが1つございます。それは、例の都市データパック、これを全部の学校でお話し申し上げました。南国市の総評価といいますか、住みよさ度、全国809市があるわけでございますが、その中で南国市は403番です。何番と思いますかと言うと、二十何番とかという子供さんがおりましたけれども、残念ながらそうは、南国市は全国的に評価は高くない、403番ですという話をしました。それはこういうことですという話をしますと、最初は余りわからなかったようですが、非常に感動しまして、南国市のほかの市町村はどこが何番とかということは余り言うべきではないですが、南国市が403番で、それに高知県内で続いているのは421番という市が1つございます。あとは500番台に2つ市がございます。ほかの市は600番台、700番台です。こういうお話をしますと、いや、南国市はすごいなあとかいろんな思い思いのことを言っておりましたが。これは、私は南国市は高知県では非常にいろんな意味で恵まれたすばらしいところであるということを言いたかって、やっぱり子供たちに夢を持たすと、そういう意味でお話ししたことで、別に自慢をするとか、そういう意味はございませんけれども、そういう場面もございました。
 次に、道路の関係について御答弁を申し上げたいと思います。
 西岡議員御質問のございました都市計画道路南国駅前線につきましては、JR後免駅前の国道195号線から電車通りまで約400メーターあるわけでございますが、幅員25メートル、2車線で計画いたし、国道195号線と県道南国野市線の渋滞緩和を図るとともに、道路内に幅5メートルほどのフリーゾーンを設け、モニュメントを設置することによりまして、少しでも市の活性化を図る一助になればと、このように思っておるわけでございますが、今回の変更につきましては、県との協議の中で、1日当たりの交通量が1万8,000台と予想されていることに対する渋滞の緩和、周辺の都市計画道路との整合性などを考慮いたしまして、県からの意見は4車線が適当ではないかとの意見を受け、再度内部で精査の結果、計画変更することといたしました。これに伴いまして、当初計画しておりましたフリーゾーンはなくなりますが、商工会を初めとする関係者との十分な話し合いを行いまして、変更後の歩道3メートルの植樹帯を合わせて4.5メートルの部分を最大限に活用いたしまして、当初の構想でございます樹木の剪定、歩道の植樹帯へのモニュメントの設置を行い、シンボルロードとして市街地の活性化を図ってまいりたい、このように考えております。
 また、高知南国線につきましては、南国駅前線との交差点から東の県道インター線までの約220メートル、幅員16メートル、2車線で計画いたしまして、県道インター線や周辺の県道の渋滞緩和の効果や宅地化の促進を図ってまいりたい、このように考えております。県道インター線との交差点周辺の地域につきましては、例年の集中豪雨により浸水被害をこうむっております地区でございますので、道路築造工事の設計実施に当たりましては、後免町の排水対策事業でもあります新川雨水幹線排水路築造工事との整合性を図るとともに、関係地区の代表者や住民の方とまちづくりや排水対策などにつきまして協議を行ってまいりたい、このように考えております。今後の道路計画によりまして市街地のアクセスをよくし、町の整備と再生を進め、活気を呼び戻すとともに、便利で魅力ある、にぎわいのある南国市の顔となるまちづくりを目指してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 西原三登君登壇〕
○危機管理課長(西原三登君) 西岡議員さんの老朽住宅撤去定額補助についての御質問にお答えいたします。
 今回の制度につきましては、大規模地震による住宅の倒壊や火災の延焼を防ぐため、国土交通省が住宅の耐震化に係る制度の拡充を5カ年の時限処置として、来年度予算の概算要求に要望しており、現在の耐震改修補助に上乗せすることで、補助制度のない自治体の住民にも改修を促すのがねらいであります。本市は、平成17年度に耐震改修制度は立ち上げておりますが、県の情報によりますと、密集市街地で制度を利用できる自治体は高知市だけとなっておりまして、本市は該当いたしません。
 また、緊急輸送道路沿道建築物などの緊急性が高い建築物の耐震化を支援するため、国による民間への直接補助制度の創設も検討されているようでございますが、高知県緊急輸送道路ネットワーク計画に位置づけられた沿道の建築物となります。本市では、第1次緊急輸送道路として位置づけられた国道32号線及び国道55号線となっております。この沿線で道路を閉塞するおそれがある病院、老人ホーム、住宅、建築物など緊急支援建築物の改修と認められ、定率6分の1が民間に直接補助されますが、現時点で該当する施設はごく限られております。ほかにも幾つか新しい助成制度が検討されておりますが、まだまだ不明なところがございますので、わかり次第、周知してまいりたいと考えております。今後、県とも協議し、本市でも活用できる制度の拡充について要望してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 都市整備課長。
      〔都市整備課長 神田 彰君登壇〕
○都市整備課長(神田 彰君) 西岡議員さんの御質問に、市長答弁を補足いたしましてお答えいたします。
 篠原地区、南小籠地区の区画整理事業の現状と進捗状況についてでございますが、平成21年5月から篠原地区及び南小籠地区の役員会の勉強会を6回、地元住民への説明会を8回行っております。また、本年8月末から9月にかけまして、関係地権者等に対しまして事業に対する意向の聞き取り調査及びアンケート調査を実施しております。地権者の意向といたしましては、大部分の方が都市計画道路の必要性は認めております。また、区画整理事業では減歩率の問題や現在の経済状況の中で事業後の宅地の利活用に対しまして、めどが立たないので心配していると、それから区画整理事業に限らず全域の道路が狭いので整備をしてほしいなどの意見が出されております。なお、まちづくり事業の調査につきましては、平成21年度に地域の課題を整理し、基本構想の実現方策を検討するまちづくり基本調査を実施いたしております。平成22年度は区画整理予定地区の現況測量や区画整理設計を行い、それをもとに事業計画の案を作成する区画整理事業調査を委託する予定をしております。また、県とは十分に協議を行いまして、連携を図ってまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 長寿支援課長。
      〔長寿支援課長 山内幸子君登壇〕
○長寿支援課長(山内幸子君) 西岡議員さんの高齢者不明問題につきましてお答えいたします。
 私のほうからは、住民基本台帳つまり住民票に基づく高齢者の状況についてお答えいたします。南国市では7月末現在100歳以上の高齢者は19名おいでます。また、平成22年度中に100歳に到達する方を含めますと34名となります。長寿支援課では高齢者の所在不明問題が報道されました8月上旬、この34名の方につきまして生存確認を行いました。具体的には、介護保険や医療保険におきまして直近の給付実績があるかないかの調査を行いました。介護や医療の利用実績のない方につきましては、地区の民生委員さんから生活状況をお聞きすることで安否の確認を行いました。また、情報が得られない方につきましては、直接御自宅を訪問して所在を確認した方もおいでます。その結果、南国市におきましては100歳以上の長寿者で所在が確認できない高齢者はございませんでした。
 次に、このような高齢者の所在不明問題が起こらないための対策でございますが、個人情報保護の観点から住民情報の開示に制限があり、地域のお世話をしてくださっている民生委員さんや地区役員の方々へ住民名簿は提供できない状況の中で、地域のお世話役さんは直接足を運び情報を集めてくださっていることに心から感謝を申し上げております。
 独居高齢者や高齢者世帯が増加傾向にある現在、高齢者や支援を必要とする市民が孤立しないような対策は大変重要な施策であると認識しております。隣、近所の住民同士の結びつきを強める対策を推進するとともに、支援が必要な高齢者の情報を集め、行政がその情報を把握することで、支援を必要とする方に適切な支援が提供できる体制を整備することが課題となっております。現在、社会福祉協議会では民生委員が中心となって要援護者台帳の作成に取り組んでおります。また、地域包括支援センターにおきましても、今年度末から高齢者世帯を対象とした実態調査を行うよう計画いたしておりますが、支援が必要な方の個人情報につきまして、関係者間で情報共有することが困難であり、地域住民による見守り活動等のネットワーク構築に支障を来しているとの御指摘もいただいております。
 今後は、適切な個人情報保護策を講じた上で、各機関が保有する情報を整理、統合し、一元的な管理を行い、関係者が情報を共有できる体制を整備し、住民が安心して生活できる機能を強化することが必要であると考えております。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 20番西岡照夫君。
○20番(西岡照夫君) 市長初め関係課長さんには御丁寧な御答弁をいただきまして、まことにありがとうございます。特に市長におかれましては、民主党の代表選についても細かく分析をされ、市長の思いを述べていただきました。この代表選後の南国市政のかじ取りに、先ほど市長が述べられましたような懸案事項についても、全国市長会等々を通じて、積極的に働きかけもしていただければというふうに思います。
 また、市長と市政を語る会につきましては、少し私が勇み足かなといったようなこともございましたが、市長がこれまで歩んでこられた、この任期中の総括といいますか、そういった面でも一度市民の声をお聞きしたいというふうな思いからの今回の提案だったというふうに受けとめております。任期は1年を余すのみでございますので、市長のさらなる御健闘をお祈りをいたしたいと思います。
 それから、道路とまちづくりについてでございますが、それぞれ計画は十分ありながら、これが生かされていないというふうなこともございますので、計画倒れにならないように、しっかりと関係地域の皆さん方と十二分な話し合いをされる中で、将来的に何が必要か、またどういったことが地域住民にとって大切か、そういったことをそういった協議、話し合いの中で酌み取っていただいて、先ほど市長が申されました全国で南国市は403番という位置づけでもございますが、さらに市民が暮らしやすい、そういった意味で403番をもっと上に引き上げるような、そういった手だても講じていただければというふうに思います。それぞれ関係課長さんが努力をされておりますので、ぜひ地域の声を十二分にくみ上げていただければと願っております。
 また、山内課長のほうからは、高齢者不明対策について細かく御報告をいただき、また南国市が現在不明者がいないということでもございますので、非常に安堵しております。ただ、地域の民生委員を中心に、それぞれ独居老人や高齢者に対する気配り、お声がけ、そういったことを通じて安否の確認もこれからますます必要になってこようかと思います。
 私の近くで最近2名の方が孤独死をされました。この方たちは日ごろ大変元気な御老人でございまして、近所の方も十分声をかけ合い、気をつけておりましたが、最近お顔が見えないなというふうなことで気がついて、身内の方に御連絡をして、家を訪問していただきましたら、寝室で亡くなっていたと、その発見までには3日ないし4日たっていたというふうなことでございます。それだけ隣近所でも気にかけながら、お声がけもしながら暮らしておりますが、やはりまだまだそういうふうなことがこの私たちの近くでも起こっております。そういった意味ではさらに、個人情報保護法の問題もございますが、やはりそういった面、一戸建ての住宅の方はまだしものこと、都市化が進んでアパート、マンション、そういったところにお住まいの高齢者もおられます。そういった方の把握が十二分にできてない。地域でも町内会、自治会に加入をされない方もおられますので、そういった面で十分地域でも手が足ってない部分もありますので、さらにそういった面での必要に応じて、構わない範囲で個人情報についても限られた一定の方にはお知らせをいただければというふうに思います。
 いろいろ申しましたが、特に道路とまちづくりについてはこれから重要でございますし、道路につきましては交差点の信号の問題もございますので、そういったことも十分考慮されながら、これからの施策に反映をさせていただければというように思いますので、よろしくお願いをいたします。お答えは要りません。よろしくお願いをいたします。