ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 南国市議会 > 議会議事録

用語検索はこちら


議会議事録

  • 開催別
  • 一般質問
  • 議員提案
  • 市長提案
  • その他
  • 検索
検索結果 » 平成21年 第343回市議会定例会(開催日:2009/12/04) »

一般質問 2日目(徳久 衛)

質問者:徳久 衛

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(浜田幸男君) 3番徳久衛君。
      〔3番 徳久 衛君登壇〕
○3番(徳久 衛君) おはようございます。
 通告に従って、御質問いたします。
 まず初めに、南国市は10月1日に市制施行50周年を迎えることになりました。当日は記念式典、大懇親会とたくさんの御来賓、そして参加者で祝賀ムード一色となりました。その後も多くの記念事業が開催され、南国市の新たなる一歩をしるすこの節目の年にふさわしい取り組みができたと感じました。南国市役所におきましては、各事業を担当された各課の皆様の御努力に感謝したいと存じます。
 さて、南国市も1世紀の折り返しの年を迎えましたが、橋詰市長におかれましても、初当選からちょうど2年の月日がたち、マラソンでいえば折り返しにかかっているところでございます。今までの2年間、これをどう総括し、後半のこれからの2年間、どのような市政のかじ取りをされるべきとお考えになられるのか、お伺いしたいと思います。
 ここに橋詰市長の選挙はがきを持ってきましたが、例えば行政とサービス、職員が仕事を熟知し、スピード化に努め、誇りを持ってまじめに取り組む姿勢が評価される市役所へ、雇用と企業力、企業誘致とともに地元企業が元気になること、雇用の安定、継続につながります、防災と意識改革、ソフト施策を重視しながら既存の対策を見直し、自然災害への安全・安心が確保できた町へ、教育と食育、先生と保護者のコミュニケーションがとれた環境、地産地消が基本の食育との両輪で教育の充実を、農業とブランド化、地域特産品のブランド化、農地再生、自然との共生、環境循環型の新たな仕組みづくりも必要、ほかにもレインボータウン構想であるとか、浜田市政を継承する行財政改革のさらなる推進、そして公債費残高の大幅縮減など、幾つかの市民とのお約束があったと思います。
 ただ、現在昨年のリーマンショックによる世界同時不況、南国市の基幹産業である第1次産業の衰退、歯どめのかからない若者の県外流出、そしてここへ来ての政府によるデフレーションとの発表、まさに我々を取り巻く経済状況は困難をきわめる状況にあると言えます。まさに、2年前初当選されたときの状況と2年後の現在の状況は、だれも予見できないほど変化してきました。でも、そういう状況にあっても、すばらしい取り組みをしている市町村もあるわけですから、南国市もぜひ元気な市だと言われるように積極的なチャレンジをすべきだと私は考えますが、橋詰市長のお考えをお聞きしたいです。
 また、この世情の変化の中で、当初の選挙公約に変更すべき点などがあれば、あわせてお聞きしたいと思います。
 次に、南国市における都市計画についてです。
 新たなる南国市マスタープランが策定され、これによりこれからの10年間の南国市の都市計画と土地の利用計画の指針が示されました。同時に、南国市は高知広域都市計画区域の中で高知市、香美市とともに今後も土地の利用の仕方を決定していく道を選択したのです。この件につきましては、私だけでなく多くの議員の皆様方が、このままでは南国市の発展にならないのではとの疑問を投げかけ、一般質問でも取り上げてまいりました。南国市マスタープランも決定したばかりで、この時期にまだこの問題を取り上げるのかと思われるでしょう。しつこいようですが、今回いわゆる線引き廃止について、市長並びに関係課長の御意見をお聞きしたいと思います。
 四国では、香川県の高松、丸亀、坂出などの3市2町で構成する香川中央都市計画区域において、市街化区域と市街化調整区域の区域区分が人口動向や社会経済の状況、地域の実情などの理由により廃止されました。また、愛媛県においても新居浜市や西条市など3市2町で構成する東予広域都市計画区域において、線引きが廃止されております。この線引き廃止により、すべての問題が解決されたわけではなく、かえって新たな問題も発生していることは、私も承知しております。しかしながら、昭和40年代に高度経済成長を踏まえて、乱開発防止のために導入された都市計画法が、現在こういう時代になって法律として十分機能するはずはありません。事実、多くの市で線引きを廃止しておりますし、いろいろ問題を抱えることを十分承知しながら、ことしになって岡山県の笠岡市において線引き廃止を行いました。
 ここで、お伺いします。南国市においては、これまで線引き廃止について深く検討した経緯はあったのでしょうか。あったとしたら、どのような結論になったか、お聞きしたいです。もし、今まで検討していなかったとしたら、その理由と今後検討する気があるのかないのか、その点明確にお答えいただきたいと存じます。
 最後に、南国市における観光事業を今後どのようにやっていくかについて御質問いたします。
 11月20日に、ごめん・ありがとう講座シリーズの観光ガイド養成講座プログラムを受講いたしました。そのときの演題は、観光による地域活性化でした。御承知のとおり、今後日本国は人口減少時代を迎えます。定住人口が加速度的に減っていく中、特に地方の衰退は非常に危惧されているところです。経済的にもさらに厳しいものがあるということは、だれもが感じるところであって、地場産業の振興と企業誘致は、市行政としてできるだけの手を尽くすべきと考えます。しかしながら、定住人口は減少していくものの、交流人口は今後さらにふえていくとの試算があることを今回の講習で知ることができました。中国などのアジア諸国の近代化により、アジア富裕層の日本への観光は、現在は東京、京都などの大都市中心ですが、次の段階では地方へニーズがシフトしていくことは間違いないとのこと、ぜひ地方は観光を核にした地域の活性化をすべきとのお話でした。特に高知県は観光資源が豊富で、まだまだその資源を生かし切っていないので、可能性は非常に高いとのお言葉もいただきました。考えてみればそのとおりで、観光は外貨を稼ぐ産業と位置づけ、力を傾注すべきものと思われます。
 100年前に観光省を立ち上げ、国を挙げて観光に力を注いできたニュージーランドには大きく出おくれましたが、日本においても昨年観光庁を立ち上げました。歴史と伝統、そして四季折々の自然の美しさにおいては非常に高いポテンシャルを誇り、何よりも安心・安全、そして人情味あふれる日本人ですから、観光により交流人口を大幅にふやすことは可能であると思われます。そこで、市の観光事業についてお伺いします。
 南国市においても、坂本龍馬の才谷、紀貫之、長宗我部元親、細川半蔵を初め多くの偉人ゆかりの地や観光資源があります。また、南国市に少年時代約10年間住んでいた漫画家やなせたかし先生には、このたび後免町にやなせたかしロード、少年の心になれる道としてアンパンマンシリーズのキャラクターの設置も市制施行50周年の記念事業として行うことができました。心ない人にバイキンマンの角が折られるという事件が発生しましたが、マスコミによって事件が報道されると、バイキンマンのお見舞いをする方が多く訪れたり、無償で修理をしたいという石材屋さんも名乗り出て、さらに話題になっています。そこで、南国市において観光による地域振興をどう考えるのか、具体的にどのような取り組みをしていくべきかをお聞かせいただきたいと存じます。
 また、やなせたかしロードの今後の活用について、南国市の考えもお聞きしたいと思います。
 以上で1問目を終わりにします。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) おはようございます。初めての答弁ではないんですが、ここへ上がりましたので。私に就任以来2年目の総括をということでございましたが、徳久議員触れられましたように、本年市制施行50周年記念事業ということで、記念式典並びにNHKののど自慢大会あるいは地産地消・食育フェアであるとか、全国龍馬ファンの集いなど、多くの事業がほぼ終了いたしました。これらの事業の実施に関しましては、多くの市民の皆さんや市議会議員の皆様の参加と御協力をいただきまして、盛大に実施することができたと思っております。この場をおかりしまして、心より厚く御礼を申し上げます。今後、この50周年記念事業を契機といたしまして、市勢の発展のために今年をスタートと考えまして、全力で取り組んでいく決意を新たにいたしたところでございます。
 さて、私は2年前の市長選挙立候補に当たりまして、7つのまちづくり構想を前に出しまして、決断と実行、それにスピード感を加え、市民や議員の皆様の御協力をいただきながら、公約実現に向かって今日まで取り組んでまいったところでございます。この2年間、防災の分野では自主防災組織の組織化あるいは学校の耐震化、さらには南国市水防計画などの策定、一定の進展は見られたものと、このように考えております。
 また、企業誘致あるいは工業団地の造成なども、この2年間でたくさんの方々の御協力を得ながら、進捗は順調よくいったんではないかと、このようにも思っております。
 また一方で、農業のブランド化あるいは地域特産づくり、歴史的資産を活用した観光を重視したまちづくりにつきましては、高知県産業振興計画あるいはその中の物部川アクションプランに取り組んでいただきまして、地域雇用創造推進事業であるとか、あるいは地方の元気再生事業など国の支援措置も導入いたしながら、本年よりまた新たなスタートを切ることができたと、このように考えております。
 また、私が一方ではどうしても取り組みたいと思っておりましたエコシティー南国市、これにつきましては当然環境に優しいまちづくりへの取り組みといたしまして、地球温暖化防止のフロントランナーを目指しまして、今後本市の観光行政の大枠を定めます南国市エコプラン推進基本大綱の策定に本年度より取り組んでいるところでございます。
 さらに、食育や地産地消の推進につきましても、学校給食におけます地元生鮮野菜の利用をもっともっと増大させようということで、このネックになっております輸送システムの確立あるいは直販所を活性させるための事業にも着手いたしました。このように、この2年間に多くの行政分野におきまして新たな取り組みを始めることができました。その成果は、職員が多くの市民の皆様方と協力、協働しながら、今後どれだけ本格的に取り組んでいけるのかということにかかっておると、このように考えております。本市は、陸海空の交通拠点でもあり、また我が国唯一の深海掘削研究拠点であります高知大学海洋コア総合研究センター、あるいは同農学部、医学部、高知高専などが立地しております。これらのことは、他の自治体にない有利な条件であるととらえまして、この条件を最大限に生かしながら、まちづくりを進めてまいりたいと、このように考えております。
 また、健康と長寿は市民共通の願いでもあり、本市は平成5年に健康文化都市宣言を行い、早くから健康のまちづくりに取り組み、学校での給食につきましても全国的に高い評価を得ております。今後健康づくりと食育によりますまちづくりを市民との協働によりまして一層充実させ、市民みんなが生きがいと誇りを持って生活できるまちづくりに重点を置いてまいりたい、このように考えております。
 さらに、本市が浮揚するためには、若者に市内に定住してもらうことが大変必要であります。そのためには、子育て支援の施策を充実させること、若者が就労する場の確保、つまり企業誘致であったり、新たな産業を創出するなど、こういうことが重要であると考えております。そのためには、柔軟な土地利用や産学官の連携によります共同研究や共同事業の推進が必要であり、産学官の連携拠点の整備が急がれるところでございます。そのほかにも、住みたくなるような住環境を整備するための住宅政策の充実、あるいは予想されます南海地震対策への備え、情報インフラ整備などが考えられます。このように市政発展の核となります施策は、複数というよりたくさんございますが、これらの施策を有機的に結びつけた取り組みが必要であると、このようにも考えております。本市では、今後厳しい財政運営が続くものと予想されておりますけれども、集中改革プランの終了後も行財政改革をさらに推進いたしまして、総合計画に掲げます市民参画と市民協働を追求しながら、市政発展のために全力で取り組んでまいりたい、そのように思っております。
 そして次に、ただいま徳久議員さんから御提案がございました、いわゆる線引きの廃止ということでございます。特に、先ほど徳久議員さん御指摘がございました昭和40年代という、いわゆる高度成長期の中での土地利用、乱開発、そういう時代に確かにできたものでございます。そういう認識も私にはございますが、今までの経緯といいますか、そういうものもございますし、何といいましても、高知県の中で一番の平場、もっと言えば優良農地、これの集積した我が南国市でございます。そうした中で、なおかつこの中央広域の都市計画という枠組みの中に参画しておるのも事実でございます。そうした中で、じゃあ南国市がこれからどうあるべきか、どうやっていくのが一番いいのかという問題になるわけでございますが、そのことについて私の考えを述べたいと思います。
 まず、本年6月に策定いたしました南国市都市計画マスタープランにつきましては、徳久議員さんを初め各議員さんの大変な御協力を得まして策定することができました。この点につきましては、心より御礼を申し上げたいと思います。
 御質問の線引きの廃止の検討についてでございますが、平成18年8月に香美市とともに、当時の都市計画課長及び企画課長が香川県中央都市計画区域で線引きを廃止した坂出市に視察研修に参っております。その後におきましても、担当課などとは必要に応じて協議をしてきたところでございます。坂出市では線引きの見直しが当時の市長さんの公約であったこと、それからそれに加えまして市内12校区の連合自治会の70%にわたる世帯の賛同があったこと、市議会も全会一致で後押しをしておったことなどもございまして、県と香川県中央都市計画区域の市と町が長い期間協議をいたしまして、合意の上で見直しを行ったと聞いております。
 さて、都市計画におけます市街化区域と市街化調整区域の線引きの見直しや廃止につきましては、都市計画法により県が定めると記されております。御承知のとおり、本市の都市計画は昭和45年10月に都市計画区域の決定や区域の線引きを行いまして、その後4回の見直しを経まして現在に至っておるところでございます。その間に、南国市内で言いますと、緑ヶ丘地区の住宅団地の建設、香美市土佐山田町から南国市を経由しまして高知市への高知東部流域下水道事業、オフィスパークの整備などや財政的には地方交付税への算定など、本市の発展に少なからず寄与した面もあると、このように認識しております。現在におきましても、この街路事業あるいは下水道事業を実施しておりますし、測量調査などが始まりました県施行の都市計画道路高知〜南国線の篠原工区及び市施行の篠原地区の面的整備事業なども計画されておるところでございます。また、高知広域都市計画区域を構成しております市と町との行政上のつながり、こういうこともあるわけでございます。さらに、市民に対しましては、行政が常に継続してやっておるわけでございますので、一番重要ではないかととらえておりますのが、今日まで都市計画で市街化区域を指定しておりますところが十分な都市整備ができていないこと、農地も宅地もかなりの価格の上昇ということもありまして、そのことは固定資産税にも大きく影響しておりますし、遺産相続の面でもしかりでございます。それらをどうするかという時期に、この線引きを廃止するということは、そう簡単ではないと私はそういう認識を持っております。そういうことは、市民に対しましてもきちっと説明責任ということがございます。これらの問題点があれば、それをいろいろ修正しながら、弱いところがあれば補強し行政を進めていく、こういう立場に立たなければならないと思っております。
 今後、市長会などを通じて、我々の立場、意見というものは常に持って臨まなければならないと思っておりますが、きのう中山研心議員からも御提案ございました、そのほかからもございました北部の住宅化の問題もあります。私は、そういう意味も含めてゾーンで、例えば医大周辺であるとか高知自動車道の南国インター周辺あるいは空港の周辺という、こことしないでそのゾーンとしてこういう一つの指定といいますか、設定を少しぼやけてはおりますけれども、しておるところでございます。そういうところを、これからの土地利用をどうしていくかということを考える。そして、きのうの御答弁でも申し上げましたとおり、この篠原地区であるとか、いわゆる市街化区域を指定しております市街化区域内のまだ取り残された部分、これに当面は全力投球でこれの解消に当たりたい、これが私の考えでございますので、どうかひとつ御理解をいただきたい。かといって、どうにもほかがならないということでは、私は決してないと思っております。ですから、市の都市計画決定の中で全体的に考えたときに、それが今市政に一番必要だなと思いましたら、それをどのようにすればクリアできるのかという問題は、その都度また御提案もいただきたいと思います。
 大変答弁になってないかもわかりませんが、私からの答弁といたします。
○議長(浜田幸男君) 商工水産課長。
      〔商工水産課長 今久保康夫君登壇〕
○商工水産課長(今久保康夫君) 徳久議員さんからの南国市における観光事業についての御質問にお答えいたします。
 私も徳久議員と同じ講座を受講しまして、人口減、少子・高齢化に悩む地域は、観光により交流人口の増加によるまちづくりが重要であることを痛感いたしております。観光につきましては、本市では高知県産業振興計画物部川流域アクションプランの中の観光交流のネットワークづくり、観光推進体制の確立強化、そして歴史的資源を活用した地域活性化への取り組みをテーマにして取り組んでおります。そのため、観光協会の中に、実際に観光にかかわる方に集まっていただき観光推進検討委員会を立ち上げ検討しておりますが、その中で何か協働してできるイベントや既存のイベントPRにもっと力を入れて、市内の方はもちろん、他市、他県からも来てもらえるような魅力ある企画にしていくことなどが検討されておりますが、具体的なものとはまだなっておりません。
 ただ、昨日、坂本議員の質問にもありましたとおり、才谷龍馬祭の復活の動きであるとか、例えば岡豊の歴史民俗館が現在リニューアルをしてますが、そのオープンに合わせたイベントの開催の動きであるとか、また土佐まほろば風景街道協議会が独自に活動をPRできるような事業をといった、そういった動きもありますので、それらの団体、グループと連携して活動していきたいと考えております。
 また、現在、市内の観光施設や飲食店、直販所、土産物店などのお店ガイドを今、道の駅南国と共同して作成中であります。今後も、その内容の充実を図り、南国市内に観光客を少しでも呼び込み、お金を落としてもらえるような仕組み、市外観光客へもっと積極的にPRしていこうとしております。そしてまた、例えばまずシャモを使った新メニュー開発、提供を市内飲食店へ呼びかけることによる飲食店のネットワークも図って、観光推進体制の強化を図っていきたいと考えています。
 また、以前受講した講演でもありましたけれども、本市の観光は、出発地側、例えば大阪、東京なんかで考えて、バスなどを使って団体で名所旧跡をめぐる従来型のハッチ型観光では限界があると考えております。これからの南国市の観光は、地元のホスピタリティーとガイドブックにない地元ならではの体験ができる着地型の観光が必要だと考えております。そこで、現在養成中であります観光ボランティアガイドさんの協力を得ながら、すぐれた史跡などの豊富な観光資源を生かして、点でしかなかったものを線として案内できるホスピタリティーあふれる、従来型の観光でない、本市に来なければわからない、体験できない、一日観光づくりを行い、そしてその実践と修正を繰り返しながら一つの商品として売り出し、交流人口の増加を図っていきたいと考えております。
 また、やなせたかしロードの今後の活用についてですけれども、現在でもアンパンマンなどを親子で写真を撮りに来たり、バイキンマンの角が折られる事件の後も、それを見て涙を流す方がおられたり、それをまた見に来る方がふえているということも聞いております。また、後免町で軽トラ市を開催すれば多くの人が集まるように、何か魅力があれば、にぎわいを取り戻すことが不可能ではないのではないかとも思っております。しかし、現状ではお店が余りあいてない現状があります。まず、そこからスタートをする必要もあると考え、まず中心市街地への空き店舗を利用したにぎわいを創出できるようなチャレンジショップの設置を行い、軽トラ市の定期的開催と連動させて、実証実験を計画したいと考えております。コンセプトなど具体的な構想はできておりませんが、これからぜひ一緒に御協力をよろしくお願いいたします。
 以上です。
○議長(浜田幸男君) 3番徳久衛君。
○3番(徳久 衛君) 市長、そして商工水産課長さん、御答弁いただきましてありがとうございました。
 橋詰市長さんにおきましては、本当に激動の2年間とも言える時代を過ごされたわけで、市政のかじ取りは本当に大変なことではなかったかと推察しております。でも、公約を掲げて市民の皆様のまさに民意を受けて、市長という重責ある立場になられたわけですから、ぜひこれからの2年間も南国市の発展のために、市民生活を守ることを第一に考えて御尽力いただきたいと思います。具体的に公約に掲げられたことも着実に実行されているということですので、ぜひ私も市議の一人としてともに頑張っていきたいと思います。
 ただ、2つ目の質問、線引き廃止のことですけれども、実は切実な市民の声が幾つか寄せられておりまして、やはり周辺部の市街化調整区域にいる方で、お子さんが二、三人いらっしゃって、長男は家を、でも次男、例えば三男が大学済んで都会で仕事をしていたけれども、やっぱり高知で暮らしたい。暮らすなら、やはり自分の生まれ育ったところで暮らしたいという思いがあっても、なかなかその受け入れになるような住宅のニーズがないっていうような話もお聞きしますし、例えば北部の観光のことも出ましたけれども、実際トイレの整備であるとか、安芸の廓中のようにああいう飲食店をその観光スポットにつくりたいとかというニーズがあっても、なかなか土地の利用規制がかかっていて、それが進まないっていうような現実もあると思います。そして、再々出る市街化区域の農地の問題でございますけども、確かに篠原地区のような利便性の高い地域は、道路整備によってそれが解消される部分もあると思いますけれども、例えば南国緑地の北側、希望の家が以前あったあの山の向こう側が、面積は広くないですけれども、市街化区域になってる部分があります。その場所で田んぼを持ってる方が、なかなか場所的にやっぱり小山を越えなきゃいけないという土地の不便なところで、ここを宅地に整備しても、なかなかそれが思ったような値段で売れるろうかというような話も聞きます。ですから、場所によって非常に、条件的に宅地にして販売するということが難しい地域もあると思いますので、例えば宅地にして売りやすい地域が市街化調整区域と市街化区域の境にあれば、そちらのほうに土地を移して、全体の面積は変わらなくても、そういう采配ができないろうかという、そういうことも細かいニーズを取り上げていただければ幾分解消される部分もありますので、ぜひそういうような検討もしていただけたら、ありがたいんじゃないかなというふうに思います。
 確かに、南国市は市全体として毎年人口が減るというような、他県であるような切実な事情がなく、そういう事情があって線引き廃止というケースが多いもんですから、即南国市に当てはまらないという状況は十分承知しております。でも、隣の香南市の発展なんかを見ると、やはり市民の目線で考えると、どうしてもっと便利な南国市がっていう思いがあるんじゃないかなと思います。例えば減ってはないけれども、ふえる要素を阻害している要因があるんじゃないのかっていう、もしかしたら線引きがなければ、6万、7万の都市になってたんじゃないろうかっていうような、人口流出の事実はないですけれども、人口流入のその阻害要因になってるんじゃないかっていうようなことを私も考えるところがあって、南国市だけがよけりゃええっていう話じゃないですけれども、私も一南国市民ですので、やはり第一に南国市を考えたい、南国市が発展するにはどういうふうにあるべきかってことは、もちろん市長が一番よく考えられてることですけれども、その思いをやはり市政の運営に生かしていただきたいっていうのが、私の思いでございます。
 特に、周辺部分の小学校の生徒数の減少というのは本当に切実な問題で、子供たちが減っていくっていうことが本当に目で見えるような、やはり地域の衰退を感じるという部分がたくさんあると思いますので、確かに市街化区域の土地がまだまだ余ってるということですけれども、昨日の中山議員のお答えで都市計画法の開発規制によって、篠原地区のほうでその受け皿になるべきっていうような御答弁もいただきましたけれども、そちらに住める人はいいですけれども、やっぱり周辺部がそれだと寂れていくんじゃないかっていうことを非常に危惧いたしております。その点、やはり小学校を核にした地域の再生ということを前田議員さんも以前に一般質問で取り上げてましたけれども、そういうようなことを真剣に考えていただきたいということです。
 そして、3つ目の観光についてです。
 これは、市単独でどうこうできない部分もあると思います。例えば県の観光施策と連動しなければいけない部分、また物部川流域を核としてやるんであれば、香南、香美といった物部川流域での取り組みっていうのは、それぞれの近隣市との協力体制が必要なわけです。でも、市としてのやっぱりビジョンがないと、アクションも起こせないということももちろんあると思いますので、ここで1点、岐阜県の高山市に飛騨高山という有名な場所がありますけれども、そこの国際観光についての取り組みをちょっと御披露させていただきたいと思います。
 これは、JTBのゆくたび感動国際観光都市「飛騨高山」ということで、交流文化賞の優秀賞を受けられております。1つは、どんな取り組みをしてきたかというと、訪れる外国人観光客が安心してひとり歩きができる環境づくりを目指し、昭和61年から案内看板等を整備し、現在は日本語に加え英語、中国語、韓国語併記の歩行者用誘導案内板を、形状や色などを周辺の景観に配慮しながら整備しているほか、英語、中国語、フランス語、イタリア語、ロシア語のまちなか散策マップ等も作成しています。観光案内業務においては、昭和62年から飛騨高山観光案内所を設置しています。特に、欧米やオセアニアからの個人旅行客が多く、滞在時間も比較的長いため、観光案内所への立ち寄り件数が年々増加しており、平成18年は約1万人となり、総案内件数の7人に1人が外国人観光客となっています。もちろん、無料インターネットも設置しております。
 また、高山市シルバー人材センターでは、観光客のためにおもてなし案内人として市内の観光案内業務を行っており、まだ1人でありますが、英語での観光案内業務を開始したほか、市としても市民公募型によるまちなか観光案内所を市内30カ所に設置し、市民みずからがボランティアで観光案内業務に当たる事業も実施しております。
 また、国際会議等の誘致を図り、観光振興に役立てるために、平成11年飛騨高山コンベンションビューローが設立されたほか、平成12年には台湾からの観光客誘致を目的に、高台誘客推進協議会を飛騨高山観光協会、高山商工会議所などの民間団体を中心に組織を立ち上げ、官民一体となり誘致活動を行ってきましたが、アジア諸国のほか世界各国から観光客を積極的に誘致するため、平成15年からは組織の見直しを図り、従来の会員のほか、ホテル、企業、金融機関等が新たに協議会に加わり、飛騨高山国際誘客協議会として改編し、現在は外国人観光客の誘致活動の中心的組織になり、積極的な誘致活動を行っています。
 このようなことで、非常に力を入れて外国人観光客を誘致されております。この目指すものとして、少子・高齢化、人口減少など、日本経済を支える状況は前途多難な時代に突入する中、観光をめぐる状況も団体旅行から個人旅行へと変化し、物見遊山的な観光から参加体験型の観光ニーズの変化など、人々の価値観の多様化、グローバル化への進展など、大きく変化しています。この変革に対応するため国際交流文化都市としての機能を高め、国内観光客とのさまざまな地域、世代を超えた交流、外国人観光客との国際的な交流を図り、より豊かになった資源を再評価し、戦略的な観光宣伝、誘致活動を展開しながら、日本の心のふるさととして、またリアルジャパンとして先人たちの残してくれた豊かな資源を次の次の次の世代に継承しつつ、もてなしの心、ホスピタリティーを大切にした優しさと活力にあふれる町飛騨高山を目指していきます。こういう趣旨で国際観光都市飛騨高山として非常に力を入れてるというような事例がございます。
 南国市の現実的な対応として、いきなりこういうことができるとは思われませんけれども、先ほど来から、きのうも坂本議員さんへの御答弁もありました。でも、何か検討はしてるけれども、具体的なアクションにつながってないというのが、非常に私は危惧するところです。本当にできるんだろうかということで、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
 一つ、現実的な対応としては、やはり高知県にとりましては断トツに集客能力のある香北のアンパンマンミュージアムとの連携というのが現実的な対応じゃないかなということが思われます。やなせたかし先生は、御存じのとおり、香美市、南国市等にとって恩人であり、郷土の宝です。これをいかに、生かさなければいけないんじゃないかなと非常に強く思っております。今回、ごめん生姜地蔵、やなせたかしロードを設置することができましたけれども、やはり具体的な次の一手を打つことによって、香北と南国市と両方に立ち寄っていただけるような仕組みづくりをすることが必要じゃないかなというふうに強く感じております。
 坂本議員さんの龍馬伝にあわせて観光ということにつきましても、長くなりましたけれども、せっかくこんな絶好の機会はないと思います。前田議員さんがこの間、県外出張したときにJR四国の特急に乗ったらいろいろ、もう既に龍馬伝の案内が出てて、梼原も出てる、もちろん高知市も出てる、安芸市も出てる。あんなに才谷、才谷、もう龍馬のルーツはここにあるということで、今回市制50周年の記念事業にも才谷があるから、ぜひ南国市でということで非常に盛り上がって才谷にも行って、たくさんの県外の方に喜んでいただいて、坂本議員さんも非常に御尽力されましたけれども、この才谷がある南国が全然インフォメーションがないっていうのは、僕はどうしたことだろうっていうふうに感じてます。
 花・人・土佐であい博においても、南国市が積極的に余り絡むことがなかったように思われます。どうも、南国市は県と相性が悪いのか嫌われてるのか、僕もよくわからないんですけど、もうちょっと県と仲よくやって、ぜひ県が南国市とやりたいというような事業になるようなことを、本当に日がないですから考えてやっていただきたいと思います。幾つか案内板を設置するような計画もあると思いますけれども、私はぜひ南国インターおりて行き詰まりの信号のところに「坂本龍馬のふるさと才谷」というような看板でもあったら、才谷に目を向けてくれるような気もしますし、そういうような具体的な取り組みをいち早くしていただきたいというふうに感じております。
 以上で2問を終わります。ぜひ御答弁いただきたいと思います。(拍手)
○議長(浜田幸男君) 昼食のため休憩いたします。
 再開は午後1時であります。
      午前11時47分 休憩
      ――――◇――――
      午後1時   再開
○議長(浜田幸男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 徳久議員に対する答弁を求めます。市長。
○市長(橋詰壽人君) 徳久議員さんからは、いろんな質問並びに御提言をいただきまして、まことにありがとうございます。私のほうから当初答弁をする予定になっておりましたが、答弁抜かりということで大変申しわけございません。
 やなせロードを一つの核とした後免町の活性化、あるいは後免町の活性化のみならず南国市の一つのにぎわいの顔として何とかしていきたいという思いを持っております。それは、先ほど課長から答弁申し上げましたように、空き店舗の活用ということ、行政からまずその空き店舗を活用して何かひとつ行っていきたいと思っております。それが、やなせさんのグッズといいますか、そういうものであったり、それからもう一つは「ハガキでごめんなさい」の、そういう資料、あれは大変私は貴重な資料といいますか、材料であると考えておりますので、これもかなりの量のものが整いましたので、そういうものを何らかの形で市民の方とか、市内外の方に御披露も申し上げていきたいなという思いを持っております。そしてまた、大変好評いただいております軽トラ市、こういうものを組み合わせて何とか活性化に結びつけたいなという思いを持っております。
 それともう一つは、私がこれは前から思っておることなんですが、食というものをそれに加えたい。それは通常のものでなくて、農家レストランというものも、1つは現在道の駅のお休みのときにまずやってみようということで実証実験を考えております。そうしたものから発展させてやっていくことに、旧商店街、やなせロードのほうにやっていきたいという思いと、一つ特徴的なことは南国市にはたくさんの留学生の方がおいでまして、そうした方が御夫婦で日本へ来られている方が結構多いわけでございまして、これはまほろば祭りなんかで単発的ではございますが、そういう外国の料理を出してもらったりしておりますが、そういうものを一定定着できないものかなあというようにも考えております。いずれにしましても、そういうものを複合的にといいますか、組み合わせて何か活性化を図れんものかなあというような考えを持っております。
 そして、少し遅くはなっておりますが、龍馬伝に向けての龍馬の先塋の地というものをもう少し全面的に出していきたいと、これは来年の予算編成、国のほうが少しまだ見えておりませんので、全体的には少しおくれるかなと、予算編成がおくれるかなという感じもありますけれども、ただいま商工のほうで何をどのように打ち出していくかという指標について現在協議中でございますので、近々方向も決まると思いますので、またそういう意味では御支援もいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 3番徳久衛君。
○3番(徳久 衛君) 市長には前向きな御答弁、特にやなせたかし先生の御縁をいかに生かすかということで御答弁いただきました。本当にありがとうございました。
 私、随分、商工水産課長にはきついことを言ったようですけれども、実は今久保課長は、ゴメンジャーというすばらしいキャラクターをやっていただいておりまして、本当に呼ばれてもないのに来てるんじゃないかと思うぐらい、本当にたくさんのイベントに出演していただいております。そういう姿は、本当に市の職員の方にゴメンジャーしていただいてるわけですけれども、これこそ本当、官民協働じゃないかと思うぐらい感謝しております。特に、ゴメンジャーの戦隊ショーが終わった後には、ゴメンジャーのシールを子供たちに配るんですけども、それを今久保課長がポケットマネーでつくったということを聞いて、いやもう、こんな熱のあるすばらしい方が課長にいるということで、実は本当に尊敬もしております。もちろん、和田総務課長さんとか山崎課長さんも一生懸命やられてるわけですけれども、先が短いですので、先の長い本当に今久保課長には、ぜひ頑張っていただきたいという気持ちでいっぱいでございます。
 それと、実はもう一つ、御提案といいますか、市民の皆様からちょっと言われたことがございまして、南国市のスポーツセンターってすばらしいですよねっていう話を聞きます。確かに唯一とは言いたくないですけれども、やっぱり誇れる施設であることは間違いないと思います。その中で、なぜ全国大会が春野に流れるんやろ、もうちょっと屋内競技含め、イベントもできんろうかって話をしたときに、ちょっとそこネックになるのが駐車場問題だということをよく聞かれるわけです。もうちょっと駐車場が広かったら誘致しやすいのにっていう話を聞きまして、いかにもそうだろう、成人式のときなんかも非常に駐車場で困るケースがあったりして、実は観光というと龍馬とか、そういうことだけじゃなくって、そういうスポーツを誘致することによって、そこで競技する方が才谷に行ったり、歴民館に行ったり、また地元で食事してもらったり、ホテルを使ってもらったりって、それも一つの観光だっていうふうに常々考えております。せっかくある施設なんで、例えば駐車場拡張でもっと大きなイベントが誘致できるんであれば、ぜひそういうことが検討できないかっていうことを最後に、教育長さんですか、生涯学習課長さんですか、即答はもちろんできないと思いますけれども、それだけを聞いて3問目にしたいと思います。本当にありがとうございました。
○議長(浜田幸男君) 答弁を求めます。教育長。
○教育長(大野吉彦君) 実は、市長のほうからもその旨の御指摘をいただいておりまして、担当が生涯学習課でございまして、当たっているところでございます。やはり、いろんな会をいたしましても駐車場の件は、徳久議員さんおっしゃるように出てまいっております。そういう面での、市挙げて対応していきたいというふうに考えております。ただ、なかなかいい田でございますので、なかなか交渉が難しいというんでしょうか、そういう面もございまして、なかなか進展が難しいですけども、現在そういうことで当たっておるというところでございます。
 以上でございます。
○議長(浜田幸男君) 市長。
○市長(橋詰壽人君) 私ごとで非常に恐縮なんですが、実は私市長に就任しまして、学校時代の同級生が、激務だろうから1年に1回ぐらいはどっかで会って慰労しようということで、たった一泊でございますけれども、今年は箱根湯本を集合場所にして、年を忘れて本当に語り明かしてきました。その中で、現在北海道の苫小牧のかつての同級生がいろいろ話しておる中で、高知にどれぐらいの観光資源があるか私は知らないけれども、うちの、うちのというのは苫小牧市の観光部門が一番力を入れておることが、各大学のクラブ活動を回って、夏とか春とかの合宿、これを誘致することをずうっと何十年もやっておるということでございました。詳しいことはまた4月からと、どういう手法を使っておるか知らすからということで、なるほどなあと思いました。
 ただ、話として聞いた段階では、宿泊施設がうちには非常に弱い、このことがネックにはなりはしないかというようにも考えておりますが、私、現在高専の堤防の中に非常に協力をいただきまして、あそこに、名目はグラウンドなんですが、実は野球が、ほかのスポーツと一緒にやることが大変危険を伴うということで、高専がほとんど使うことになりますが、もちろんそれ以外のときは市に開放するという約束で、高専の先生と一緒になって国交省にお願いして、高知東部自動車道の残土なんかを入れて、その上に上質の土を入れまして、結局あれはお金は要らないでああいうもんができたわけでございますが、実はあの周辺でもう少しグラウンドをつくりたいなと思っております。そうした一つの目標を持っておるわけですが、これ土地代も要らないわけですので、ああいうところへ広いものをつくって、私はぜひそういう大学をターゲットにして、冬といいますか、冬なんか結構高知は暖かいですので、そうした意味でクラブの合宿なんかを誘致したらどうだろうと、そんな夢も持っております。現在は夢の段階ですが、これを実現するためには、どういう手法がいいのかということをまた研究してみたいと思っております。