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検索結果 » 令和4年 第428回市議会定例会(開催日:2022/12/02) »

一般質問3日目(丁野美香)

質問者:丁野美香

答弁者:市長、関係課長


○議長(浜田和子) 2番丁野美香議員。
      〔2番 丁野美香議員発言席〕
○2番(丁野美香) 議席2番、なんこく市政会の丁野美香です。
 通告に従いまして、質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
 まずは、ヤングケアラーについてです。
 先ほども村田議員が質問されていて、少し内容が重複するかもしれませんが、そのまま質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 日本には、古くから家族の面倒は家族が見るものという勝手な思い込みというような観点が存在しています。そんな中、今までは自分がヤングケアラーだと気づかなかった子供たちも多かったと思います。家の手伝いをするのは、暮らしていく中で、そして生活の一つとして、普通のことと思っている子たちも多かったろうし、今でもそういうふうに認識している子たちもいるかもしれませんが、最近ではヤングケアラーという言葉が浸透してきているので、もっと身近に感じたり、その意味なども少しずつですが広がってきているのではないでしょうか。
 日々の生活の中で、親御さんやおじいちゃん、おばあちゃんのお世話をしていると、なかなかその現状から抜け出すことが難しいし、困難かもしれません。ほかにも、兄弟で幼い下の子のお世話をしている子たちもいるかと思われますが、そういった子は下の子が成長していくとお世話も少しは楽になってきて、ヤングケアラーから抜け出すこともできるのではないでしょうか。
 ここ二、三年はコロナ禍で一時的な休校などもありました。自宅での待機もあったりして、そんな変化に伴って、家族のお世話が日常生活の一つに加えられてしまったりもあるのではないでしょうか。そんなコロナ禍で、ヤングケアラーに対しての変化や、そして人数などの増減はあったりするのでしょうか。お答えをお願いいたします。
○議長(浜田和子) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(池本滋郎) こども相談で把握しているヤングケアラーに該当すると思われる人数ですけれども、極微増となっております。家庭環境に原因があると思われるものがほとんどで、コロナ禍の直接的な因果関係に関しては、ほとんど影響がないんじゃないかと思われます。以上でございます。
○議長(浜田和子) 学校教育課長。
○学校教育課長(溝渕浩芳) 学校におきましてのヤングケアラーについての調査でございますが、コロナ以前については調査が行われておりませんので、比較する数値はございませんので、お答えすることができません。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) ありがとうございます。
 コロナ禍での直接的な関係は、人数が微増ということは、それほどの影響があるわけではないということではないでしょうか。
 では、昨年の6月議会で神崎議員からの質問での御答弁で、南国市の学校のうち4校で心配のある児童がいるというお答えをされていました。そして、その報告によると、単身家庭で体調不良の親に代わって家事をする時間が多かったり、兄弟に乳幼児がおり、そのお世話をする時間が多かったりしているということで、こうした状況から授業中に居眠りが多くなったり、学校に行くことができず欠席がちになったり、態度や様子に変化が生じているということでしたが、あれから1年以上経過していますが、その後南国市の学校でのヤングケアラーの状況、そして現状はどのようになっているのでしょうか。お答えください。
○議長(浜田和子) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(池本滋郎) こども相談係で対応しておりますヤングケアラーでございますけれども、まず業務手順といたしましては、いきなりヤングケアラーということはほとんどございません。児童虐待や虐待とまでは言えないものの支援が必要と思われる家庭につきまして、調査や訪問、面接などを通じて関わるうち、ヤングケアラーに該当すると思われる部分が判明してくるというケースがございます。
 ほとんどのケースは小学生や保育園児が多いため、年下の兄弟の世話をお姉ちゃん、お兄ちゃんがしているという形がほとんどでございます。
○議長(浜田和子) 学校教育課長。
○学校教育課長(溝渕浩芳) 学校のほうでは、高知県生徒指導上の諸課題・児童虐待に関する調査を行いまして、教員がヤングケアラーまたはヤングケアラーと思われる児童生徒のいる学校は、令和4年7月末現在5校となっております。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) こども相談係の業務として、支援が必要と思われる家庭については調査や訪問、面接などもされているということで、とても安心できます。ありがとうございます。
 年下の兄弟のお世話は、どこまでがヤングケアラーなのか、なかなか行政としても踏み込んでいけないこともあり大変かと思われますが、引き続きよろしくお願いいたします。
 現在、他県ではヤングケアラー支援条例を制定しているところもありますが、高知県ではまだそこまでは進めていない状況のようです。そこで、来年こども家庭庁も発足しますが、国との連携した支援などはあるのでしょうか。
○議長(浜田和子) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(池本滋郎) 高知県は現在ヤングケアラーコーディネーターを1名配置しておりまして、福祉、介護、医療、教育等といった各分野において、ヤングケアラーを早期に発見し、適切な支援につなげることができるよう、市町村におけるヤングケアラーの支援体制の構築を支援することを目的としています。
 取組といたしましては、国のヤングケアラー研修推進事業を活用したコーディネーターが中心となりまして、ヤングケアラーが必要とする支援につながるよう、各市町村の連携支援の状況や取組などの確認をし、効果的な情報共有の仕組みや支援策について検討し、各市町村への横展開を検討する市町村支援事業、市町村の児童福祉担当職員を対象とした、国のヤングケアラーの早期発見・ニーズ把握に係るガイドライン及び他機関連携による支援マニュアルの活用を図る研修会を開催する研修事業、その他普及啓発事業などとなっており、これらの事業を活用することにより、担当部署によるヤングケアラー支援の対応力向上を図ることが考えられております。
 また、それ以外にもピアサポートと相談支援者団体への支援やヤングケアラー同士が悩みや経験を共有するオンラインサロンの設置、もしくはその設置団体への支援、また外国語対応通訳派遣事業など、外国語対応が必要な家庭に対し、病院や行政手続の通訳派遣を行う自治体への支援などがございます。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 家族を支えているヤングケアラーはすごいです。でも、子供は子供らしく生活ができるように、大人が考えていかなければなりません。
 厚生労働省が、2022年度から2024年度をヤングケアラー認知向上の集中取組期間として、ヤングケアラー支援体制構築モデル事業という、コーディネーターが中心となり、ヤングケアラーが必要とする支援につながるよう、市町村支援事業や研修事業などの支援策の検討を行っていくと、先ほどの池本所長の御答弁にもありましたが、今はまだまだでも、今後大変期待しております。
 そこでお聞きしますが、現在南国市にヤングケアラーコーディネーターはいるのでしょうか。お答えください。
○議長(浜田和子) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(池本滋郎) 南国市は配置しておりませんが、県子ども家庭課に問い合わせたところ、高知県社会福祉士会に業務委託をしている社会福祉士1名をヤングケアラーコーディネーターとして置いておるということでございます。県内市町村では、土佐清水市がヤングケアラーコーディネーターを置いているということをお聞きしております。
 先ほど少し申し上げましたが、支援が必要と思われる家庭につきましては、調査、訪問、面接などを通じて関わるうちに判明することが多いということで、本市ではヤングケアラーに特化したコーディネーター等につきましては、現在のところ検討はしておりません。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) ヤングケアラーコーディネーターは厚生労働省の事業の一環で、家庭と当事者との仲介役となり、学校や関係機関と連携して個別の支援計画を立て、課題解決につなげる役割を持っています。現在は検討されていないようですが、これからのことも踏まえて、皆さんにもっとヤングケアラーのことを周知していただくためにも、ぜひヤングケアラーコーディネーターの研修会なども開催されてみてはいかがでしょうか。
○議長(浜田和子) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(池本滋郎) ヤングケアラーコーディネーターは、ヤングケアラーを発見、把握した場合に、適切なサービスにつなげられるよう関係機関、団体等と連携して、相談、支援と適切な機関へのつなぎを行う専門職として、高知県が配置をしております。高知県からも、必要に応じ研修等市町村支援が可能との話もいただいておりますので、関係機関とも協議の上、今後開催を検討したいと考えております。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) ヤングケアラーは、本来ならば大人がしなくてはならない家事や家族の世話などを日常生活の中で行っている子供のことですが、学業や友人関係などに影響が出てくることもあるかと思います。学校の勉強や受験勉強などの学習サポートや、進路や就職などの相談や、現状について話を聞くなどの支援施策はできているのでしょうか。
○議長(浜田和子) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(池本滋郎) ヤングケアラーのみを対象とはしておりませんが、生活困窮世帯の子供が自ら困難を解決できる力を身につけ、貧困の連鎖を防ぐことを目的に、平成23年から進学に向けた中学生、高校生への学習支援を行っております。
 福祉事務所のこども相談係や保護係が関わる家庭に該当する生徒がいる場合、家庭訪問などにより通所の促しを行うことにより支援をしていくよう、今後も努めてまいります。
○議長(浜田和子) 学校教育課長。
○学校教育課長(溝渕浩芳) 学校におきましても、ヤングケアラーのみへの対応ではありませんが、ヤングケアラーの学業への影響として、遅刻や欠席が増えるといったことが考えられますので、そういった場合には、スクールカウンセラーによる不登校支援やカウンセリング、また学校だけでの対応あるいは支援だけでは改善が図りにくいと考えられる児童生徒に対しましては、スクールソーシャルワーカーが各関係機関と調整を取りながら、支援を行っております。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 家庭訪問などもいいかもしれませんが、現状について知られたくない御家庭もあるかと思われます。そういった方たちへの支援策として、SNSの活用はどうでしょうか。進路や就職などの相談の窓口としてもいいのではないでしょうか。
 私も、今まで何度も何度も質問させていただき、少しずつですが、南国市ではLINEとチャットボットへの取組も進んできているかと思われます。ぜひ、そういった活用も今後進めていっていただきたいですが、いかがでしょうか。
○議長(浜田和子) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(池本滋郎) 先ほどの答弁でも少し述べさせていただきましたが、国のヤングケアラー支援体制構築モデル事業の中には、ピアサポート等の悩み相談を行う支援者団体への支援や、ヤングケアラー同士が悩みや経験を共有し合うオンラインサロンの設置運営というメニューもございます。こちらの実施主体は都道府県もしくは市区町村となっておりまして、補助基準額も大変大きく、国の負担割合も10分の10となっております。オンラインを利用してのサロンであり、また悩み相談等についても、最近は直接面会ではなく、SNSの利用についても一般的になっておりますので、利用可能かどうかも含め検討するとともに、県内の情報収集に努めます。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 御答弁ありがとうございます。
 今後もヤングケアラーコーディネーター、そしてピアサポートの支援体制を含めたオンラインサロンの設置にも力を入れていただき、これからの未来ある若い世代の人たちが学校生活を楽しく過ごして、進学や就職などの相談にいつでも対応できるように、そしてヤングケアラーだけでなく、生活困窮世帯の子供たちが少しでも家事や家族の世話を日常生活の中で負担に思いながらやっているということがなくなるように、今後とも御支援をよろしくお願いいたします。
 ヤングケアラーの問題については以上です。次に移らせていただきます。
 次に、コミュニティバスについてですが、9月議会でも質問させていただきましたが、そのときに次期計画の南国地域公共交通計画を本年度策定する中で、市役所を含む公共施設へのアクセスについて十分検討しますとお答えがありましたが、まだなかなか難しいようで、運行ルートの変更も進んでいないように思われます。
 現在のバスの運行ルートと停留所などを見ていますと、医療センター、JA高知病院、高知大学医学部附属病院と、基本的に病院へ行くルートがメインのようになっておりますが、高齢者の方などはせっかくの外出でバスを利用するのですから、病院だけでなく、近隣の量販店などにも寄って、買物を楽しむこともあるのではないでしょうか。バスの待ち時間を使って買物をしていただくと、地域の経済も回って、いいのではないでしょうか。
 私の家の近くにあるサンプラザ新鮮館さんのことなのですが、今年店舗改装のために10日以上休業されていたときに、毎日ではないのですが、別の店舗へ車で配送するというサービスをされていました。近隣の方たちの中で、いつもサンプラザ新鮮館さんを利用している方の高齢者や車に乗れない方は、いつもと違う場所で買物ができてわくわくすると、とても喜んでおられました。不便な中にも楽しみが見つけられて、とてもよかったと思います。
 そこでお聞きしますが、前回の質問のときに、南国市コミュニティバスの運行ルート市内4路線の中で現在一番活用されているルートが高知医大〜久枝線になっていると言われていましたが、1日にどれくらいの利用者の方がいらっしゃいますか。そして、その路線の途中で、量販店や商業施設などにも寄るルートはあるのでしょうか。お答えください。
○議長(浜田和子) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 高知医大〜久枝線につきましては、令和3年度の利用実績になりますけれども、年間1万6,075人が利用されております。1日当たりの利用者としましては、44人という計算となります。
 この路線上で量販店や商業施設に寄るルートという御質問でございますけれども、コミュニティバスにつきましては、公道上を運行しておりまして、量販店の敷地内には現在入っておりません。量販店につきましては、後免西町のバス停がサンシャインカルディアの最寄りのバス停となっております。以上です。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 1日当たり一番利用者の多い路線で44人ということですが、何のためにコミュニティバスを導入しているのか、何のためのコミュニティバスなのか、先日の一般質問で西山議員もおっしゃっておられましたが、その一つとして、やはり利便性の向上があるのではないでしょうか。現在ある公共交通機関のない不便な地域の利便性を改善するため、そして地域の活性化として、周辺地域や商業施設などへのアクセスも考えて運行することは必要があるのではないでしょうか。都会とは違い、車がないと生活が不便な思いをしている方がほとんどな中、病院だけでなく、量販店や商業施設への乗り入れも考えてみてはいかがでしょうか。
○議長(浜田和子) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 御質問のございました量販店への乗り入れにつきましては、現在敷地内において安全な運行が可能となる十分な広さを確保するという必要がございまして、加えて今、定時定路線で走っておりますけれども、路線全体の運行経路やダイヤにも大きく影響することから、現時点では対応することは難しいというふうに考えております。
 御要望の多い買物への利便性確保につきましては、現在計画策定の中で検討しております路線再編と併せまして、対応策について考えていきたいと考えております。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) ありがとうございます。
 1日44人がこのコロナ禍で多い人数なのか、少ない人数なのか分かりませんが、従来の交通機関でカバーできないルートを設定することに意味があると思います。そんな中、量販店や商業施設をぜひルートとして加えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 量販店や商業施設もそうなんですが、現在市役所に停留所がないということはいかがなものでしょうか。市役所へ用事があることは毎日ではないかもしれません。しかし、いざ市役所に用事ができたというときに、行きたくても、免許を返納したり、家族や車に乗せていってくれる方の都合がつかなかったりと、様々な理由があり行けないことが出てくるかもしれません。
 現在、免許を返納した場合の料金は、本人と同伴者1名は半額になります。そして、乗り継ぎ割引などのサービスもあります。それは本当にありがたいことです。しかし、行きたい場所に停留所がなかったり、停留所が離れたところにあったりすると、免許を返納された方や車に乗れない方、近くに車に乗せていってくれる人がいない方、タクシー代を払うことが大変な方たちには、とても不便なことです。そういった方々のためにも、ぜひ市役所に停留所を設置していただきたいのですが、いかがでしょうか。
○議長(浜田和子) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) この件につきましては9月議会でも御答弁をさせていただきましたけれども、本市コミュニティバスは道路運送法に規定されます一般乗合旅客自動車運送事業により、国土交通大臣の許可を得て運行をしております。市役所敷地内への停留所の設置、乗り入れに関しましては、同様の許可が必要となりますことから、停留所の設置並びにバス車両の乗り入れ、そして独立したロータリー等の設置につきましては、十分なスペースがなく、安全を確保することは難しいというふうに考えております。
 また、市役所敷地の北側から出入りする際には、県道の交通量が大変多いというのに加えまして、路面電車の軌道を横断する必要があり、安全面からも課題があるというふうに考えております。
 今後の路線再編においては、市役所南側を東西に走ります高知南国線を使用することになりましたら、市役所近くに停留所を設置することで、少し歩いていただく必要はございますけれども、市役所へのアクセスを確保したいというふうに考えております。以上です。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 市役所に用事のある高齢者の方や障害者の方たちにとって、ドアからドアへの距離がとても大切です。お天気の悪い日などは特に思います。
 そこで、市長にお聞きします。今までにも、ほかの方々からも何度か提案はあったかと思いますが、ここで私からも強く希望します。ぜひ、市役所玄関前にコミュニティバスのロータリーを造っていただきたい。市民の皆さんの声を代弁して、お願いいたします。いかがでしょうか。
○議長(浜田和子) 市長。
○市長(平山耕三) 丁野議員の思いということは、よく分かります。しかしながら、やはり企画課長の申しましたとおり、国の許可も要りますし、その許可の中では安全性ということはもちろん言われるわけでございます。そして、この市役所の前に十分な安全性を担保できるようなロータリーを造るというスペースが確保できるかっていうところで、非常に今のところ困難ではないかと思っております。
 新たな場所にJA高知病院のように造るということであれば、それを想定した配置ができるのではないかと思うんですが、今、既存のこの庁舎の中でロータリーを確保するということはなかなか困難なことであるというように思います。以上です。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) ほかの市町村では、コミュニティバスは市役所や役場などへの乗り入れの停留所がほとんどあります。
 南国市では、今のところ選挙のときの期日前投票の場所も市役所しかありません。ですから、市役所までの交通手段がなく、困っている方もおられます。免許を返納した後にどうやって期日前投票に行ったらええろうという相談をされたこともあり、コミュニティバスのルートを調べると、市役所には止まらず、少し離れた場所に停留所がなっていて、高齢者にとって、夏場の炎天下やお天気が悪いときなどはとてもじゃないですが無理です。高齢者の方の少しの運動にもなっていいというお考え方もあるかもしれませんが、やはり元気な方ばかりではありませんので、考慮していただきたいです。
 ほかにも、今年から領石支所と岡豊支所と十市支所がそれぞれの地域の郵便局へと業務委託されて場所が変更されたことによって、今までとは違い車で行くことが必要になったりと、不便な思いをされている方などがいらっしゃいます。そんなときに、市役所へ行くのにコミュニティバスに乗るとドアからドアへと気軽に行けたならば、とても便利ではないでしょうか。
 本当は市役所の駐車場を通過して、南北の道路と行き来できるようにしてしまうのが一番だとは思いますが、いろいろな手続を踏まないといけないことだとは聞いております。しかし、そこをなんとか、まずはできることから進めていっていただきたい。そのためには、どういった順序で進めていったらいいのでしょうか。何か施策がありましたら、お聞かせください。
○議長(浜田和子) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) これからどう進めていったらいいかという御質問でございますけれども、繰り返しになりますけれども、この停留場の設置、バス車両の乗り入れ、またロータリーの設置につきましては、どうしてもスペースが確保できないというところが一番の課題でございますので、設置については難しいというふうに考えております。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) そこをなんとか、まずは何のためにコミュニティバスを導入するのかを考えてみてはどうでしょう。利便性の向上や地域の活性化はもちろんのことなのですが、環境の整備も大事なのではないでしょうか。ただでさえ市役所の駐車場は狭くて、車も駐車しにくい。そして、南国市の中心部には駐車場が不足していて、公共交通だけではなかなか思う場所へも行きにくく、やはりコミュニティバスを活用していただくことが市民の皆さんの助けにもなることだと思います。
 市役所の北側の路面電車の軌道を横切るときなども、ふだんから危険箇所なので、皆さん大変不便な思いをされておられます。ですから、そこをコミュニティバスのロータリーを造るときに、一緒に解決策を出していければいいのではないでしょうか。市役所北側の路面電車の軌道に信号機を配置するよう働きかけはできないのでしょうか。
○議長(浜田和子) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 市役所北側への信号の設置ということでございますけれども、信号の設置につきましては、警察署との協議となります。市役所北側からの進入道につきましては、公道、市道ではございませんので、警察署のほうには御相談はさせていただきたいと思いますけれども、時差式の信号機の設置は難しいというふうに考えております。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 信号機の設置は警察署との協議になり難しいことだと思われますが、現在使用しているコミュニティバスの大きさだと公共交通のバスよりは小型なので、市役所への乗り入れも可能なのではないかと思うのですが。
 これからますます高齢化も進んでいく中で、今ある公共交通の路線もだんだんと減っていくと思われます。この先のことを考えても、市役所に停留所がないというのはいかがなものでしょうか。いつのときでも、市民の皆さんに優しい市役所であっていただきたい。
 そこで、もう一度市長にお聞きしたいと思います。ぜひ、玄関前の植え込みのあたりを少し広げて、ロータリーを造ってみてはいただけないでしょうか。
○議長(浜田和子) 市長。
○市長(平山耕三) 私も、玄関前も見て、どこにどういうふうにできるかと思いましたけど、やはりバスっていうのは安全性をとにかく確保しないと、道路の状況と、またそこの通行量、自動車の交通の量っていうことも勘案しながら、安全性をとにかく担保しないといけないということがあります。そこで、そういう青写真が描ければいいのですが、ちょっと私には浮かびませんので、申し訳ないですが、今、そのお答えを、いいお答えをここで返すことができないところです。以上です。
○議長(浜田和子) 丁野美香議員。
○2番(丁野美香) 南国市は海洋堂SpaceFactoryなんこくや地域交流センターMIARE!、そして新しく図書館も建設されます。そういった中で、この市役所を中心として、市役所が拠点となって、地域の方たちの生活の支援、高齢者の方や障害者の方たちの移動支援としても、ぜひ今後市役所の玄関前にロータリーを設置していただくことを前向きに御検討をよろしくお願い申し上げます。そして、少しでも市民の皆さんにとって優しい市役所であることをお願いいたします。
 以上で私からの質問を終了させていただきます。御答弁いただきまして、本当にありがとうございました。
          ―――――――――――*―――――――――――
○議長(浜田和子) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(浜田和子) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 明9日の議事日程は、一般質問であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて延会いたします。
 御苦労さまでした。
      午前11時59分 延会