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検索結果 » 令和4年 第428回市議会定例会(開催日:2022/12/02) »

一般質問2日目(土居恒夫)

質問者:土居恒夫

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(浜田和子) 11番土居恒夫議員。
      〔11番 土居恒夫議員発言席〕
○11番(土居恒夫) 11番土居恒夫です。それでは、通告にありました質問で順次させていただきたいと思います。
 まず最初に、災害に強いまちづくりについてお伺いします。
 今回取り上げさせていただきましたのはやはり他市の取組で、これはすぐにはうちではできないと思いますけども、今後に備えてこういうことをやってみたらどうかということで、まずは質問したいと思います。
 千葉市では、令和元年に発生した台風15号、19号により大規模長期停電になりました。停電に伴う通信障害や断水、崖崩れによる犠牲者の発生など、これまでに経験したことのない甚大な被害が発生しておりました。この教訓を生かし、災害に強いモデル都市を実現するため、令和2年1月に千葉市災害に強いまちづくり政策パッケージを策定しています。そこで、本市でも、南海トラフ地震に対する備えはもちろん大切ですが、台風は毎年巨大化し、いつ本市へ上陸するやも分かりません。また、線状降水帯の発生による大雨にも備える必要があります。そこで、この千葉市の災害に強いまちづくり政策パッケージは74事業にも及んでおりますが、その中から、この本市でも少し将来に向けて検討してみてはどうかということをピックアップしましたので、質問をいたしたいと思います。
 まず最初に、電力の強靱化の項目というところで、清掃工場急速充電施設整備とありますが、これについてお聞きします。
○議長(浜田和子) 環境課長。
○環境課長(高橋元和) お答えいたします。
 香南清掃組合でも、千葉市同様ごみ焼却による廃棄物発電に取り組んでおります。同組合は、香美市、香南市、南国市の3市で運営する一部事務組合でありますので、3市で構成しております中央東部地区環境行政連絡協議会においては、この香南清掃組合もオブザーバー参加しておりますので、いただいた御提案は今後の研究課題といたしまして共有させていただきたいと思います。以上です。
○議長(浜田和子) 土居恒夫議員。
○11番(土居恒夫) ありがとうございます。千葉市は大きな都市なんで、予算規模は4,800万円ということになっておりますけども、これほどのことは望みませんが、3市ということになればどれぐらいの規模になるか分かりませんけども、これもまずちょっと研究課題として検討してみてください。お願いします。
 次に、人工呼吸器など障害者の日常生活用具である発電機などの購入費の助成についてはいかがでしょうか。
○議長(浜田和子) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(池本滋郎) 障害のある方の日常生活用具等の助成につきましては、議会等においても様々な御要望をいただいておりますが、予算上の制約もあることから全ての要望には対応できておりません。御紹介いただいた千葉市の発電機等の購入費用の助成につきましても、もう少し検討のお時間をいただきたいと思っております。
 なお、日常生活用具の給付対象や金額につきましては、他の様々な市民要望や財政状況、他市町村の動向も考慮の上、随時検討や見直しを行っておりますので、御理解をお願いしたいと思います。以上でございます。
○議長(浜田和子) 土居恒夫議員。
○11番(土居恒夫) ありがとうございます。
 人工呼吸器をされている重度障害者の方々の、これは停電になると本当にすぐ命に関わる大切なものなんで、このあたりもいろんなものがあると思いますけども、一日も早くその助成について取組をお願いしたいと思います。
 次に、SNSを活用した災害情報の収集については、どのようなことになってるでしょうか。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 危機管理課では、災害対策本部事務局といたしまして、対策本部のDXを進めるべく、災害対応システムの導入を目指し、現在本市で策定中の南国市DX推進事業に位置づけるように協議を進めております。また、本年度市の情報発信のツールとしてLINEの導入が進められており、それらを組み合わせた市と住民双方向の情報発信、情報収集のシステムを構築できないか検討中でございます。以上でございます。
○議長(浜田和子) 土居恒夫議員。
○11番(土居恒夫) ありがとうございます。
 千葉市の政策パッケージは、御紹介しますと大きく4項目に分かれていまして、最初に質問いたしましたもので電力の強靱化、そして通信の強靱化、3番目に土砂災害、冠水対策の強化、4番目に災害時の安全・安心の確保となっています。この中には、既に本市でも対策をしている案件もありますが、千葉市が重きを置いてるのは電気、つまり電力を生かして災害から守り、活用するかということです。電気は現代生活にはなくてはなりません。電化住宅の普及はもちろん、最近では電気自動車も、外国を含みたくさんの会社がしのぎを削って日本でも販売を始めました。電気自動車の活用も今後の課題になるのではないでしょうか、この74に及ぶ事業では多岐にわたっていますが、それぞれの課が参考にしまして、危機管理課だけじゃなくてそれぞれの課にわたっておりますので、参考にしていただき、取り組んで、災害に強いまちづくりに生かしてほしいと思います。千葉市の政策パッケージについての何か御感想でもありましたら、お聞かせ願いたいと思います。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 本市における防災対策につきましては、南国市地域防災計画を基本といたしまして、具体的施策を南国市国土強靱化地域計画などを定め、実施しているところでございます。千葉市の政策パッケージにおいては、実際の被災体験を教訓としている点で、課題や解決方法がより具体的で分かりやすいものであるという印象を受けております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 土居恒夫議員。
○11番(土居恒夫) ありがとうございます。災害に強いまちづくりは、平常時に大規模災害に備えることも大変重要になると思います。
 次に、今度は千葉市から東海地方、先ほど植田議員も言ってましたけども、私も浜松市のものをちょっと取り上げたいと思いよったんですけども、なかなか浜松市というのはいろんな点で進んでるなと思って今聞いておりました。私が取り上げるのは、この10月に浜松市では、高齢者に避難所を想定した場所で実際に一夜を過ごしてもらって、宿泊体験をしてもらうという宿泊体験会があったようです。長期化が予想される避難場所では、高齢者にとって大きな負担になると思われます。避難所での宿泊体験会を本市でも取り上げ、やってみてはどうかと思って質問いたします。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 避難所での宿泊体験につきましては、過去に防災キャンプといたしまして、地域の小学校を中心に学校の体育館で実施したことがございます。対象者は、小学生とその保護者、地域の防災会等でございました。一晩過ごすと、暑さ対策や寝る際の対策など、避難所での生活について気づく点が多かったとの感想をいただいております。宿泊体験会の御提案につきまして、高齢者自身の避難の在り方や、避難所の生活環境について事前に解決できることを考えるきっかけとして体験していただき、御意見を伺うことは、過去の防災キャンプの経験からも有効なものであると考えます。各地区の防災連合会とも協議し、高齢者も含めた地域の宿泊避難訓練の取組を検討してまいります。以上でございます。
○議長(浜田和子) 土居恒夫議員。
○11番(土居恒夫) ありがとうございます。体験会から得たことは今後に本当に生かせると思いますので、ぜひ御検討をいただきたいと思います。
 これで1問目の災害に強いまちづくりのパッケージについて質問を終わります。
 2問目に、今度は南国市文化芸術振興条例制定についてということでお伺いいたします。
 本市にも、長い間待ち望んだ文化ホールMIARE!がプレオープンをしております。先月23日には、南国商工会女性部創立50周年記念にクラシックコンサートがあり、また26、27日には、「歌って走ってキャラバンバン」の舞台がありました。特別ゲストとして三山ひろしさんが出演されたようですが、そこでこれらを身近に御覧になったと思いますけども、市長の御感想につきましてお聞かせいただけたら幸いですが。
○議長(浜田和子) 市長。
○市長(平山耕三) 開催されたコンサートとその舞台について、私も見ました。市民待望の文化ホールが完成したということで、そこでプロのコンサートや演劇が開催されたこと、そして本市出身の観光大使であります三山ひろしさんが出演され、歌っていただきましたこと、本当に感無量の思いで見ておりました。私が市役所に入庁した頃は、演劇や音楽というのは、昔の市民体育館で開催されておったところでございまして、音響や照明は当然物足りないものでございました。今回整備されました地域交流センターMIARE!でクラシックコンサートを聞き、そして「歌って走って笑って踊ってキャラバンバン」というミュージカル仕立ての演劇を見ることができましたことは、南国市の文化芸術振興の新たな時代の始まりを感じるものでありました。
 文化ホールの建設は、私が三十数年前、市役所に入庁したときから市民の待ち望む声を聞いてきたことでもありまして、実現したらいいなって思っておりました。それが自分が市長のときに実現できたこの巡り合わせに、幸せに思うところでもあります。このたび、MIARE!のホールで音響や照明を利用した舞台を初めて見たのですが、音響や会場につきまして、来場されました市民の方々からお褒めの言葉もいただき、私としましてもうれしさを感じるとともに、ほっとした安堵感も感じたところであります。今後も、どんどん活用していただくことによりまして、会場もそしてピアノもさらになじんでくることにより、さらなるいい音が聞けるのではないかと期待するところでもありますので、南国市の文化芸術発信の拠点として多くの皆様に御活用いただき、いつまでも喜びと感動あふれる市民の皆様に愛される場所であり続けてもらいたいと思っておるところでございます。建設に当たり御協力いただきました多くの関係者の皆様に感謝申し上げますとともに、南国市の文化芸術のさらなる飛躍発展を心より御期待申し上げ、私の感想とさせていただきます。以上でございます。
○議長(浜田和子) 土居恒夫議員。
○11番(土居恒夫) ありがとうございます。
 文化ホールがまちをつくるということもありますので、大事にみんなで育てていかなければならないと思いました。私も、ちょうど商工会女性部の創立50周年のコンサート、管楽器と初めてスタインウェイのピアノの音色を間近に聞いて、本当にすばらしい音に感動し、そして最後に香長中学校と鳶ヶ池中学校の管楽器の音がホールに響いたことは、胸が躍るような、本当に何か感動いたしました。
 その感動は置いといて、そこでMIARE!でちょっと残念なことが分かりました。それは、新聞投稿にもありましたけども、ギャラリーの機能が不十分なということです。確かに、可動式のホールを全部取り払い、動かしますと十分大きなホールができるんですけども、ただあのホールというのは、一般の例えば古典であるとか、あるいは美術クラブとか書道の方々の発表の場では、なかなかホールが大き過ぎて使い勝手が悪いと思います。そこで、2階のいわゆる多目的室を見させていただきますと、広さは十分あって、いいところだなと思ったんですけども、ところが南面はずらっと鏡張りになっておりまして、これはこれでダンスとか踊りとかやってらっしゃる方にはすばらしい施設でいいと思うんですけども、ただあそこが壁面の、仮になかなか借りるに難しいというて昨日の答弁にありましたけども、もし借りるとなっても、あの鏡面ではなかなか絵をかけたり、平面絵画を展示することはできないと。それに増して、エレベーターが非常に狭いと。このエレベーターはどうしてこんなになったのかということが、今さらですけども残念です。パネルが入らない、あるいは100号、200号の平面の絵画とかを運ぶのには、とてもやないけども入らないということになっております。これらは、今さらですけども、もし何か改善策ができるようでありましたら、これについてお聞きします。
○議長(浜田和子) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) MIARE!の設計につきましては、市民ワークショップを3回開催し、利用者目線でのアイデアを集め、設計の中に盛り込み、反映をしております。建築基準法の関係で、建築可能面積について制限がある中で建設をしておるため、定期的なサークル活動を行う数十の団体、また全ての利用者にとって満足のいく設計となっていないのかもしれません。同施設につきましては、令和4年1月に竣工し、4月から貸し館業務も開始しており、また国費も投入しておりますので、これから施設の増改築を行うことは現実的ではないと考えます。今ある施設を利用し、アイデアを出し合って、どうすれば使いやすいものになるかを共に考えて、少しでも使いやすいものにしていきたいと考えておりますので、御理解、御協力をよろしくお願いいたします。
○議長(浜田和子) 土居恒夫議員。
○11番(土居恒夫) そういうことですね。何かほかの案がありましたら、ぜひとも検討をよろしくお願いします。
 これは市展というのを今現在やっておりますけども、これも今まで市展もできるんじゃないかと思って期待しておりましたけども、そこでは全部子供たちの作品も含めてはできないということになりましたので、これにつきましたらいろんな委員会もあります。委員会といいますか、実行委員会もありますので、そこのあたりで改めて新しい形の市展の在り方についてはちょっと考えて、一緒に私も入って考えたいと思います。
 それでは、ここから本題の南国市文化芸術振興条例の制定についてということで、質問に入ります。
 文化芸術は、人々の暮らしの中で感動を与え、自由に楽しみ、安らぎや親しみ、生きる喜びをもたらすだけではなく、創造性を育み、感性を豊かにするとともに、相互を理解し、尊重し合う土壌を提供し、多様性を受け入れることができる心豊かな社会を形成するものです。文化芸術基本法においては、文化芸術の固有の意義と価値を尊重しつつ、文化芸術により生み出される様々な価値を、文化芸術の継承、発展及び創造に活用することとし、まちづくりに生かすことが示されています。また、年齢、障害の有無などにかかわらず、あらゆる人に社会参加の機会を与え、人々の心のつながりや、相互に理解し、尊重し合う精神を育むものであります。文化芸術がある場には人が集まり、地域に活力が生まれ、結果ほかの自治体との差別化やアピールにもつながっていきます。まさしく、公的な取組が必要とされる分野と考えます。
 本市は、平安中期の大歌人である紀貫之が国司として赴任し、4年間を過ごした屋敷跡や、四国の覇者、戦国大名長宗我部元親の居城であった岡豊城趾など、歴史の教科書にも登場する人物が深く関わり合いがあって、大変すばらしい土地です。ほかにもまだまだ紹介したい文化的資源が存在しています。また、物づくりの町であります。これらの地域特有の魅力も生かし、豊かな文化芸術を創造、そして発信していくため、また地域の伝統文化を次世代へ継承するため、文化芸術振興条例の制定が必要だと思いますが、見解をお聞かせください。
○議長(浜田和子) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 平成13年に、国が初めて文化芸術振興の基本理念と、国、地方公共団体の責務を明文化した文化芸術振興基本法は、平成29年に文化芸術基本法と改正されました。同法では、文化芸術そのものの振興に加え、観光やまちづくり、福祉、教育、産業など、幅広い分野と連携して総合的な文化政策を推進しようというのが改正の趣旨となります。そして、基本計画の策定を国には義務づけ、地方公共団体には努力義務としております。文化庁は、毎年度地方における文化行政の状況についてを発表しており、それによると文化政策のための条例を制定している自治体は47都道府県のうち36団体、指定都市は8団体、中核市は26団体、その他の市区町村102団体、合計172団体における条例制定を確認できます。これは、全基礎自治体の約10%の割合となります。また、文化政策の計画を策定しているのは、県内では高知県と高知市のみとなります。
 以前の議会にて、市内の文化芸術活動についての実態把握、施設の建設を終えた後に計画作成及び条例制定をしてまいるということになろうかと思いますと御答弁をしておりますが、その考えに変更はございません。今後、新図書館の建設に入るわけですが、文化や芸術活動の拠点となる施設の整備が整った後に検討をしてまいりたいと考えております。芸術や文化は、まちの個性や特色を生み出す重要な要素であるとともに、まちづくりと密接に関わっており、文化的な環境が整備されなければ地域の活性化につながりません。本市には、南国市地域交流センター、南国市ものづくりサポートセンター、今後建設をする新図書館、県立歴史民俗資料館や県立埋蔵文化財センター、その他にも国、県、市の指定を受けた文化財が数多く存在し、それらを活用して、地域をどのようにデザインしていくかが大事になってくると思われます。また、公共政策の最上位にあります南国市総合計画との整合性も考えなければなりませんので、今後検討してまいりたいと考えております。
○議長(浜田和子) 土居恒夫議員。
○11番(土居恒夫) ありがとうございます。
 きっぱりと、図書館の建設も終えた後の分で制定をしたいということで、考えに変更はございませんというすっぱり言われましたけども、これらは変更してもいいことがあると思うんですけども、骨子、骨になるようなものなんでぜひとも、例えば昨日、おとといですかね新聞に載ってますけども、早々と四万十市では指定管理が、2024年4月にできる文化ホールといいますか、そこには早くも指定管理を決めたということが載っておりました。私どものほうも、まだまだ来年一年は様子を見て次に考えるようでございますけども、この振興条例も先を越されないように、ひとつ早く取り組んでいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
 そこで、市民一人が文化芸術を享受し、文化芸術活動に参加すること、そして文化芸術を創造することのできる権利の確立を目指し、文化芸術の振興を図るとともに、誰もがゆとりや潤いを感じ、いつまでも愛着を持って親しまれる文化芸術のまち南国市の実現に向け、文化振興条例の制定を望みたいと思いますが、教育長の御所見をお伺いしたいと思います。
○議長(浜田和子) 教育長。
○教育長(竹内信人) 当初、条例というお話をお聞きしましたときには、条例というのは、どういいますか、義務を課すとか、権利を制限するとかというイメージがありましたので、文化振興について、創造性とかクリエーティブなものにはちょっとそぐわないんではないかという思いもしておりました。ただ、他地域の状況を調べてみますと、数多くの実例もございましたし、今後考えていく上で非常に役に立つようなものもございましたので、先ほど生涯学習課長が申しましたように、検討してまいりたいというふうに思っております。文化政策というのは、作ることと機能させることを結ぶことが大切でありますので、有効に働くシステムづくりを考えながら、今後検討していきたいというふうに思っております。
○議長(浜田和子) 土居恒夫議員。
○11番(土居恒夫) ありがとうございます。
 他市も取り組んで、高知県下では高知市だけ、うちも副県都でありますので、このようなことは文化に対しての考え方、そこのあたりのことをしっかりと取り組んでいただいてこの条例、同じようなものでなくても構いませんので、南国市特有のもの、いわゆる南国市の薫りのするようなものをつくっていただけたらと思います。四万十市じゃなくて、四万十町なんかも今度美術館とか図書館なんかを造るに当たりまして、何十ページもの、これは多分コンサルティングが作ったものと思いますけども、二、三十ページにわたってコンセプトとかを書いたものがあります。図書館とか文化ホールを造るに当たっても、しっかりとした今までコンセプトも見たこともありません。そういうものも、そのものがやっぱり大事になってくるんじゃないかと。やっぱりコンセプトというのを持って、そこに突き進んでいくのが大事ですんで、そこのあたりも含めまして、この条例制定に向けましては何とぞよろしくお願いします。
 次に、3問目に教職員の働き方改革についてお聞きします。
 現在、学校の業務は多岐にわたり、教職員の仕事は大変増えております。負担が増大する傾向が続いております。そこで、本市の現状について私なりにお尋ねしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 朝7時頃登校、授業を行い、休み時間は生徒指導、放課後は部活動や翌日の授業準備や職員会議に追われ、学校を出るのは夜8時過ぎ、こんな先生はまだいいほうかもしれません。文部科学省は、平成30年に公立学校の教師の勤務時間の上限に関するガイドラインを策定しております。このガイドラインにおいて、勤務時間の労働についての目安は、1日の勤務時間を超えた時間の1か月の合計時間が45時間、1年間の合計が360時間を超えないようにすることになっておりますが、本市の学校現場の実態についてお聞きしたいと思います。まず、月間の超過勤務の実態はどうなっているのでしょうか。
○議長(浜田和子) 学校教育課長。
○学校教育課長(溝渕浩芳) 南国市教育委員会事務局のほうで、全ての学校の教職員の超過勤務の状況を把握はしておりませんが、ある小学校でございますと、平成30年度の月間の月平均超過勤務時間が約60時間だったものが、令和3年度では約52時間に、ある中学校では平成30年度の年間の月平均超過勤務時間が68時間だったものが、令和3年度では47時間となった学校もございました。また、小学校、中学校で共通することといたしましては、一年を通しまして5月、6月が超過勤務時間が一番多くなっており、1学期より2学期、2学期より3学期と、学期別の平均超過勤務時間が減っており、これは毎年同じような傾向が見られております。
○議長(浜田和子) 土居恒夫議員。
○11番(土居恒夫) ありがとうございます。
 次に、今度は休憩時間の実態はどうなっているでしょうか。いわゆるノンストップ労働になってはいないでしょうか。
○議長(浜田和子) 学校教育課長。
○学校教育課長(溝渕浩芳) 小学校と中学校では異なると思いますが、小学校の場合は、児童の下校後、休憩時間としたり、中学校では、特に学級担任ではない場合には、小学校の学級担任とは異なり、例えば授業が入っていない時間を休憩時間とする方もいらっしゃいます。教員の働き方改革を進める中で、休憩時間の確保には努めております。
○議長(浜田和子) 土居恒夫議員。
○11番(土居恒夫) ありがとうございます。
 では今度は、なかなか実態の把握は難しいかも分かりませんが、先生が持ち帰っての仕事時間がどれだけあるのか、分かる範囲でお聞かせください。
○議長(浜田和子) 学校教育課長。
○学校教育課長(溝渕浩芳) 教職員の業務量は、担任業務、校務分掌業務などにより、また時期的なものにより様々でございます。そのうち、個人が学校外でも可能な業務を持ち帰って、どれだけの時間を行っているかまでの把握はできておりません。以前は、授業で使用する黒板への掲示物を作成する際には、資料や教科書をコピー機で白黒印刷し、拡大印刷し、張り合わせ、絵の具で色つけをしたり、資料をスキャンしてそれをプリンターで拡大印刷し、張り合わせたりという作業が必要でございました。今は、授業支援ソフト、ロイロノート・スクールを導入しておりますので、こういった作業はロイロノート・スクールを立ち上げ、教科書の使いたい資料を写真で撮るなどをすることで、準備は完了するようになっております。取り込んだ資料や写真を電子黒板に映し出すこともできますし、児童生徒に配信し、例えば気づきを記入し、児童生徒の意見を回収し、授業を進めるといったことが容易にできる環境が整っております。
○議長(浜田和子) 土居恒夫議員。
○11番(土居恒夫) そのようないろいろ新しいもので対応してると思いますけども、これは持ち帰りというのは教職員、いわゆる保育現場でも大変なことを聞いておりますので、そこのあたりはまたしっかりと把握し、改善に努めていただきたいと思います。
 ところで、今言いました労働時間等の問題もありますけども、もっと現場では深刻な悲鳴が聞こえております。それは先生がいないという現状です。そもそも、全国の小学校教員採用試験の受験者数が、2012年、今から10年前、5万8,700人もいましたが、10年後の今年は何と約2万人減りまして4万600人という驚くべき数字となってます。
 そこで、本市での教員不足の実態はどのようになっているのでしょうか。
○議長(浜田和子) 学校教育課長。
○学校教育課長(溝渕浩芳) 小学校、中学校の教員の配置は、文部科学省が学級数などを基に定めています基準定数によって配置されますので、4月スタート時点でこの基準定数を下回っていることはありませんが、年度の途中に出産のための産前産後休暇、育児のための育児休業、心の不調による病気休暇などを取得した教員の代替教員が不足することはございます。
○議長(浜田和子) 土居恒夫議員。
○11番(土居恒夫) 代替教員が不足することはございますといいますか、実際あってるわけですね。そこのあたりも、本当に先生が少ないということに今はなっています。長時間労働が当たり前にとらわれている教育現場ですが、先ほども述べましたように、先生、教員を志望する人材も減少傾向にあるわけです。慢性的な人材を確保するためには、子育てや介護している人でも働きやすい環境を用意する必要があると思います。どのような人でも無理なく働ける環境を整備し、必要な人材を確保することが重要です。
 では、今言われました教員不足に対応するのはどのようにされてますか。
○議長(浜田和子) 学校教育課長。
○学校教育課長(溝渕浩芳) 教員の不足に対する対応でございますけれども、休暇、休業等を取得した教員の代替教員がすぐに配置されない場合は、ほかの業務を担う教諭等が臨時の担任を務めたり、そうした教諭等の配置のない学校におきましては、教頭が臨時の担任を務めるなどして、児童生徒の学習を保障するよう校内で工夫し、対応をしております。代替教員の配置につきましては、高知県教育委員会が行うものとなっておりますが、なかなか配置されない場合には、校長や南国市のほうでも、教員免許を持っていて現在教職に就いていない方を探して、講師をやっていただけないかとお願いするなど対応を行っております。ただ、教員の不足を解消するためには、教員採用審査の受審者や、臨時的任用教員の希望者を増やすことが最も大事なことだと考えておりますので、現在高知県教育委員会と協力しながら、ライフ・ワーク・バランスの取れた教職員の働き方改革や、教職の魅力ややりがいについてのPRを行っております。
○議長(浜田和子) 土居恒夫議員。
○11番(土居恒夫) ありがとうございます。
 身近な人でも、前に先生のOBであるとか、かなり再任用で働いておられますけども、ほかにも、潜在教員という言い方は失礼ですけども、過去に辞められて家庭に入られた方、先ほど言いました介護も終えてやれる方なんかも、ぜひとも地域の皆さんに声をかけて、一緒に取り組んでもらえるような作業をしていただきたいと思います。
 そこで、問題になっていくのは、もともとハードな勤務実態が問題となっていましたが、さらに国のGIGAスクール構想によって、ストレスへの増大が拍車をかけております。そこで、職場環境の改善についてのストレスチェックが欠かすことはできませんので、この実態についてお聞かせください。
○議長(浜田和子) 学校教育課長。
○学校教育課長(溝渕浩芳) ストレスチェックの目的は、職員のストレスの程度を把握し、職員自身のストレスへの気づきを促すとともに、職場改善につなげて働きやすい職場づくりを進めることによって、職員がメンタルヘルス不調となることを未然に防止する1次予防の取組でございます。南国市立小中学校におきましては、全小中学校を対象に、公立学校共済組合が運用する心のセルフチェックシステムを利用して、年2回、6月頃と10月頃にストレスチェックを実施しています。ストレスチェックは強制ではありませんが、自身のストレスの程度を知ることが、自身の健康、そして家族や大切な人を守ることにつながることになるなど啓発を行い、ここ数年は毎回約9割の職員がストレスチェックを実施しています。
 本市のストレスチェックの結果の全体的な傾向といたしましては、全国平均と比べて仕事の心理的、身体的な負担を感じている割合は高いですが、上司や同僚からの支援があると感じている場合や、仕事に対してやりがいを感じている割合も高い傾向を示しています。これは、働きやすく充実感もあるが、やるべきことがたくさんあり、疲れている教職員が全国平均より多いということで、業務の負担を少しでも取り除いていくために、特別支援員やICT支援員、校務支援員などの専門スタッフの配置を進めております。
○議長(浜田和子) 土居恒夫議員。
○11番(土居恒夫) 全国的に高いということでありますので、本当にこういう問題は、全然関係ない話かも分かりませんけども、この前も先生が8人も逮捕されるとかという異常事態になってる、これが直接原因では当然ありませんけども、万に一つそういうこともあってはならないし、こういった問題が続きますと、子供たちのいじめの気づきも遅れるとかということもあります。長時間労働がまずそういうことの気づきに遅れるようなことも、数字的に分かっておるようです。
 ここで、いろんな質問がありまして、面白い質問があって取り上げたいと思いますけども、先生いわゆる教師はとても魅力的な仕事だと思いますかというアンケートがありまして、その質問に、とても魅力的な仕事だと思うという、そう思う、どちらかといえば思うという答えた人は86.6%もあります。ただし、残念なことに、この2年間ほどの間に教師を辞めたいと思ったことがある人は65.8%、この2年ほどの間に転職サイトを見たことがあるという人は35.1、つまり3人に2人が過去2年間で辞めたいと思い、3人に1人が転職サイトみたいなことを見て、具体的にその行動を起こしてるという非常に厳しい現場になってるようなのが実態です。この教員不足ということ、先生の志望者をいかに増やすかということが課題になっております。そして同時に、現在の教職員の流出に歯止めをかけるということが大切になってくると思います。
 面白い取組をほかに御紹介したいと思いますけども、例えば岐阜県の下呂市では、中学校の下校時間を4時半にしてやっておったり、そういうこともやってるようです。あと、時間外で電話対応を留守電に切り替えるとか、そういったこともいろんなことをやってるようでございますので、ぜひとも先生の負担にならない、これは保育現場も同じですんで、どんどん辞めさせたり、重労働にならないように目配り、気配りをしていただきたいと思って、この質問を終わります。
 最後に、気になる課題をちょっと質問したいと思います。
 気になる課題の最初に、特定非営利法人うーたんについてです。
 うーたんは、本市で平成29年より旧南国市上下水道局を借り、事業を開始しています。障害を持つ人々が地域で自立して生活していける社会の実現を目指して、頑張って事業運営をされております。ところが、篠原稲吉線の道路拡張により、隣接している北側の駐車場スペースが道路になることが分かりました。今までにその箇所でトラックからの荷物の積卸しをしていたものが、今後道路ができますとできない状況になっているようです。
 そこで、この道路拡張等につきまして、事業所へどのような対応を説明されたかお聞きいたします。
○議長(浜田和子) 建設課長。
○建設課長(浜田秀志) 令和元年5月に、当時の担当者2名で事業所のほうにお伺いして、うーたんからの相談を受けています。内容については、建物本体は道路にかかってないが、建物北側の駐車スペースがなくなる旨を伝えています。また、計画している道路は歩道が3メーターあり、事業所の前はトラックの出入りを考慮し切り下げるため、荷物の積卸し時のみ、一部歩道の使用につき警察に相談してはとの話を行っております。そのほかでは、事業は5年で完成を目指しており、本年は大篠小学校南の建物の補償算定を行うことや、補償交渉も建物が道路にかかっている方を優先に行い、うーたんは一番最後にお伺いするということについての了承もいただいております。
 しかしながら、それ以降お伺いもせず、不安を与える結果となってしまったことについては、大変申し訳なく反省するところです。現在は、建物が道路にかかっている方との補償交渉を引き続き行っておりますが、うーたんへの補償の説明にも早々に伺いたいと思います。
○議長(浜田和子) 土居恒夫議員。
○11番(土居恒夫) ありがとうございます。丁寧な説明をし、いろんな意見を酌み上げながら協議していただきたいと思います。
 次に、投票所の廃止についてお聞きします。
 十市にあります第12投票所は、南国市で唯一個人宅の車庫をお借りして、長きにわたり使用させていただいておりました。ところが、御本人からの御申出により、残念でありますが本年がこの投票所をもう最後にしてほしいということになりました。そのことにより、来年の統一地方選から投票所をどのようにするかにつきましてアンケートを取られたと思いますが、その件についてお聞かせください。
○議長(浜田和子) 選挙管理委員会事務局長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(中島 章) 第12投票区は、現在個人所有の建物をお借りして選挙を実施しております。個人の方には大変御負担をおかけしております。長年にわたり御協力いただきまして、この場をお借りして感謝申し上げます。市内で個人のお宅をお借りして実施している投票所はここだけであり、投票所の場所を公共の施設等に変更したいと考え、投票区域内の110世帯の世帯主様全員に、投票所の変更についてアンケート調査を実施いたしました。調査内容は、現在第11投票所である小学校体育館に変更か、現在の投票区内のほかの施設に変更か、どちらでも構わないかの3つの選択肢で実施しました。回答いただいた方は61人で、回答率55%です。小学校体育館に変更してもよいが32人、52%、現投票区内の施設が14人、23%、どちらでもよいが15人、25%の結果でありました。小学校体育館への変更に反対される方もいらっしゃいますが、小学校体育館に変更してもよいと、どちらでもよいとお答えをいただいた方の合計は77%でありました。同じ小学校区内でもありますので、投票所の変更については一定受け入れていただけたのではないかと判断しております。この結果につきましては110世帯、全世帯に回答する予定で、次の選挙から投票所を変更することとしております。
○議長(浜田和子) 土居恒夫議員。
○11番(土居恒夫) ありがとうございます。
 アンケートを見ますと、市役所が言うてくるなら仕方ないという、めっそ無理も言えんろという方も非常に多いと思います。このアンケートのどちらでもよいというのは、非常に微妙なことですが、反対が全体の回答者の中の14人もいらっしゃるということで、かなり微妙な判断を迫られておりますが、そこで先ほども、どういいますか、前田議員も言ってましたけども、動く投票所といいますか、投票箱を持っていくというふうな考え方でないと、なかなか足を運べないという方が非常に増えております。これは、十市でなかなか平たんな、山道でありませんので不便もあまり感じないですけども、やはり車がなかったり、あるいは子、孫が近くにいなかったりすると動く手段がありません。だから、これはそんなところでも、十市のようなところでもそうです。山間部やったら、増してそのような状況もあると思います。そこの中心部におきましても、量販店に置くというのは普通のことだと思います。
 だから、今前田君も言われましたように、南北で新しいところを設けるようなことはぜひ考えていただきまして、ほかの他市に負ける負けないじゃなくて南国市民を、いち早くそういう施策を取っていただいて、投票行動を呼びかけるということを前向きに検討していただきたい。そして、前々から言っておりますけれども、子ども議会ということも主権者教育で何回も提案しておりました。新聞で見るたびに、あちこちあちこちもうやっております。ドリームトークというのもありますけども、小中学校含めましてこの議会で子ども議会を取り上げていただいて、主権者教育ということを検討していただきたいと思います。
 それでは最後に、エンコウ祭りにつきまして。すいません、ちょっと時間の最後に申し訳ないけども、エンコウ祭りについて質問をしたいと思います。
 後川の流域に古くから伝わるエンコウ祭りは、国の記録選択無形民俗文化財としまして、平成23年3月に選定されております。それを受けて、将来エンコウ祭りを保存活用するのは、基礎資料としての調査報告書を作成する事業です。ですが、今に至ってもその報告書が刊行されておりません。調査報告書は本年度内に刊行するという地元の前浜活性化協議会、前浜公民館運営審議会に回答されておりますが、その進捗状況につきましてお聞かせください。
○議長(浜田和子) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 議員の言われましたとおり、エンコウ祭りは、平成23年3月に文化庁の国記録選択無形民俗文化財に選定されております。また、調査につきましては、平成25年度から28年度の4年間で全ての調査を行い、平成29年度から報告書の執筆に着手しております。報告書の執筆については、大学教授や県立施設の学芸員と有識者にお願いをしておりましたが、執筆が遅れている方がおられ、現在まで報告書が完成しておりませんでした。しかし、本年度やっと原稿が上がってまいりましたので、来年度には印刷製本を行い、調査の御協力をいただきました地元にもお回しをしたいと考えております。
○議長(浜田和子) 土居恒夫議員。
○11番(土居恒夫) そこで、遅滞の理由、原因等はどこにありましたか。例えば、組織としての体制によるものなのかお聞かせください。
○議長(浜田和子) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 報告書の執筆については有識者にお願いをしておりましたが、その方たちがボランティアで行ってくれておりました。それぞれの仕事の関係もございますし、強制的にやっていただくわけにもいかず、空いた時間に執筆をお願いした関係で時間がかかってしまいました。これらにつきましては、事業の進め方に問題があったと認識しておりますので、今後につきましてはタイムスケジュールを決めて、進捗状況の管理を行っていきたいと考えております。
○議長(浜田和子) 土居恒夫議員。
○11番(土居恒夫) ありがとうございます。
 記録作成などは、措置をすべき無形の民俗文化財としての、重要無形民俗文化財以外の無形の民俗文化財のうち、記録保存、公開に対して経費の一部を公費による補助を受けることができるものとして、文化審議会の答申に基づき、国によって選択された文化財です。ぜひ、地元住民も記録の完成も待ち望んでおりますので、南国市の貴重な民俗文化財の記録が一日でも早く刊行されることを願い、質問を終わります。どうもありがとうございました。
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○議長(浜田和子) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(浜田和子) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 明8日の議事日程は、一般質問であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて延会いたします。
 御苦労さまでした。
      午後0時2分 延会