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一般質問 令和5年度 » 令和5年 第433回市議会定例会(開催日:2023/12/01) »

一般質問14日目(西内俊二)

質問者:西内俊二

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(岩松永治) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。4番西内俊二議員。
      〔4番 西内俊二議員発言席〕
○4番(西内俊二) 皆さんおはようございます。議席番号4番西内俊二でございます。
 このたびの選挙にて多くの市民の皆様の御支援をいただき、この場に上がらせていただいております。しっかりと市民の皆様の思いを受け止め、誰もが大切にされて笑顔で暮らすことができる南国市を目指して、精いっぱい努めていきたいと思います。
 執行部の皆様、先輩の議員、同僚の議員の皆様、よろしくお願いいたします。
 では、通告しています質問事項に従って一問一答形式でさせていただきます。
 1番、「あんぱん」放映に向けて南国市のPRの在り方と今後の取組、2番、今後の隣接校選択制度に対しての市の考え、隣接校選択制度に伴う南国市学童クラブの現状及び今後の環境設備計画について、3番、南国市の防災情報通信・管理システムについての現状と今後の取組です。
 1番、「あんぱん」放映に向けて南国市のPRの在り方と今後の取組についてですが、私は平成20年から南国市商工会の一員として様々なまちおこし事業に、イベントにいろいろ関わってきました。また、ごめんなさいプロジェクトとか、実行委員会ですね、ごめんシャモ研究会など、様々な活動を今までしてきました。また、現在南国市の観光大使である歌手の三山ひろしさんやプロレスラーの岡林裕二選手ですが、私の母校である長岡小学校、鳶ヶ池中学校の同じ出身です。私が岡林選手のお兄さんの同級生という縁がありまして、岡林裕二選手は子供のときから知っておりまして、夢をかなえてプロレスラーになったということを聞いて、それは何としてでも南国市で試合をさせて応援したいという思いで、プロレス団体に電話を直接して、何とか凱旋興行できないかと交渉しました。歌手の三山ひろしさんの場合も同じで、芸能事務所に直接電話して、何とか故郷に錦を飾らさせたいという思いで取り組んできました。それが15年前です。15年前から商工会の隣の駐車場でビアガーデンをしながら、プロレスとかステージを観覧するイベントを開催してきました。いろいろな地域活性イベントや企画運営に関わって、県内外から南国市に来て、南国市を知ってほしい、もっと盛り上げたいと、そして経済効果を出したいっていう思いで、民間の立場で力を注いできた経験があります。その都度、行政の方にも応援や協力をいただいて、開催できましたことをこの場をお借りしてお礼申し上げます。
 さて、2025年春よりNHK朝ドラ「あんぱん」が放映されることが決定され、「らんまん」に続き、全国から高知県が注目されるすばらしい機会となることと思います。やなせたかし先生が小学校時代から青年期を過ごされ、町として南国市後免町が大きくクローズアップされることも容易に想像できます。
 まず、市長にお伺いします。
 南国市として、この「あんぱん」の放映が決まったことに対して、いま一度市長の思いや、どのようにしていきたいか、答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 一昨日、山中議員、また土居議員にもお答えさせていただいたところでもございますが、2025年春のNHK連続テレビ小説「あんぱん」が放映されるということで、やなせたかし先生御夫婦をモデルとしたドラマであるということ、10月20日の11時の発表前にお電話でお伺いしたときには、本当に「らんまん」が終わった後すぐでございましたので、非常に驚いたということと、これは南国市後免町を売っていく非常に大きなチャンスであるということで、非常にありがたく思ったところでございました。
 NHKのプロデューサーのお話も一昨日させていただいたところでございますが、南国市でのロケということに非常に前向きでございまして、そのロケ地になったところはもちろん観光スポットにもなるわけでございます。そういったこともございますので、これはもう本当に大きなチャンスということで、やなせ先生にゆかりのある場所やその功績を多くの観光客の皆様にアピールし、また南国市としましても、そこの後免町のまちづくり、シンボルロードも進めておりますので、そちらの整備とともに南国市の後免町の活性化を図ってまいりたいと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) ありがとうございました。
 高知県観光政策課にお聞きしましたところ、今年の前期に放映されました牧野富太郎博士をモデルとした「らんまん」放映による効果で、今年の4月から10月までの観客動員が前年度と比較して、牧野植物園が268.3%、佐川町の旧浜口家住宅726.2%、越知町の横倉山自然の森184.6%、高知市桂浜公園131%、我が市の西島園芸団地は118%の観光動員がされたようです。「らんまん」の舞台となった佐川町が、どのように県やほかの市と取り組んできたのか、参考になると思われます。「あんぱん」の放映を好機として捉え、主体性を持った地産外商、観光戦略を南国市独自でどのように取り組んでいきたいか、答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) NHK朝の連続テレビ小説「あんぱん」の放送に向けての取組につきましては、先月24日に「らんまん」の舞台ともなった佐川町、越知町へ訪問し、佐川町では町と商工会や観光協会などの関係団体で構成される牧野富太郎博士顕彰事業推進協議会を設立したことや、駐車場やトイレなどの受入れ環境の整備、関係団体等による牧野博士を顕彰するイベントや商品開発など、様々な取組への補助などのお話をお伺いしました。
 現段階では、県内外からの観光客を受けるための環境の整備や、来られた観光客が後免町を巡り、楽しんでいただくためのやなせ先生にゆかりのある場所や功績の洗い出しなどとともに、佐川町の取組などを参考にどのような対策が必要かを検討しているところでございます。
 また、県や他市との取組につきましては、先月20日に「あんぱん」放送決定以前から予定されておりました物部川DMO協議会による南国市、香美市、香南市の3市長と物部川DMO協議会との意見交換会が開催され、県観光振興部長も同席いただいた中、「あんぱん」についても意見交換を行い、「あんぱん」に対して3市が連携して取り組むことや、県から3市の取組に対して支援する意向であることなどの話合いを行っております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) ありがとうございます。
 佐川町への取組を調査したりとか、香美市、香南市と3市と連携して取組を進めていくということですが、アンパンマンややなせ先生のキャラクターの使用について、どのようにお考えですか、お聞かせください。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) アンパンマンややなせ先生のキャラクターの使用につきましては、やはり著作権等のハードルがあるものと考えております。まずは、これらの使用について著作権者等と接触し、どのようなことが可能なのか、確認したいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) キャラクターの使用については著作権等あると思いますが、まずは使用条件などを問合せしてみてください。後免町商店街はやなせたかしロードとしてアンパンマン石像などがありますが、市は後免町についてどのようにしていきたいか、どのように考えているか、教えてください。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 後免町につきましては、現在後免町の各町内会長等や事業者などで構成する中心市街地振興協議会が策定した第2期中心市街地振興計画アクションプランに基づいて、中心市街地後免町商店街の活性化に取り組んでいるところでございます。この朝ドラ「あんぱん」を活用し、どのように取り組むかは今後検討していくことになりますが、またとない機会として、後免町商店街等の活性化につなげてまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) 分かりました。
 また、後免野田小学校にある石像の「やなせライオン」などのアンパンマン以外のやなせ先生ゆかりのものもありますので、観光のコンテナンツにできるよう考えてみてください。南国市には西島園芸団地や海洋堂SpaceFactoryなんこくなどの観光施設があります。「あんぱん」では、これら観光施設も巻き込んで取り組む必要があると考えますが、どのように考えておられますか。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 朝ドラ「あんぱん」をきっかけに南国市へ来られた観光客が市内でお金を使っていただくためには、西島園芸団地などの観光施設の役割は重要なものと考えております。市内観光施設等を構成員とする南国市観光施設連絡会がございますので、この連絡会を活用して、朝ドラ「あんぱん」を契機とした取組を促してまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) 分かりました。
 また、観光協会や商工会などの既存団体との連携をさらに強化することも必要です。あるいは行政と民間、また教育関係と官民一体の取組ができるように、南国市の児童や生徒からもアイデアを募集したり、一緒にまちづくりをできることも一つのストーリーになると考えます。チャンスの神様は前髪しかないということわざを御存じでしょうか。チャンスが向かってきたときに捕まえなければ、通り過ぎてから慌てて捕まえようとしても、後ろ髪がないのでつかむことができないということわざがあります。そんな教訓が込められたことわざですが、このチャンスをものにできるよう、斬新なアイデアを基にして組織的、計画的に取り組み、進めていただきたいと思います。
 続きまして、2番目の質問に移りたいと思います。
 今後の隣接校選択制度についての市の考えについてですが、南国市が平成29年度より実施しています大篠小学校隣接校選択制度があります。この制度は、大篠小学校の児童数急増の緩和と大篠小学校に隣接する6校の教育のさらなる活性化のために行われています。児童数急増の原因の一つとして、市街化調整区域により大篠小学校区への移住が集中していることが挙げられます。さきの隣接校選択制度により、大篠小学校区内で移住している児童が校区外の学校に通学している児童も増加しています。隣接校選択制度による各小学校の校区外児童数がどのようになっているか、お聞きしたいです。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 大篠小学校の隣接校といたしましては、稲生小学校、三和小学校、日章小学校、後免野田小学校、長岡小学校、岡豊小学校となっております。これらの小学校で隣接校制度を利用している児童数は、稲生小学校1名、三和小学校13名、日章小学校19名、後免野田小学校40名、長岡小学校13名、岡豊小学校4名で合計90名となっております。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) ありがとうございます。90名もの児童が隣接校制度を利用されているのですね。
 南国市には、児童福祉法に基づき、放課後児童健全育成事業の一環として、市内13小学校のうち11の小学校に学童クラブが設置されており、15の学童クラブがあります。保護者が就労等により昼間家庭にいない児童に対し、授業の終了後に学校の専用施設等で適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全育成を図るために設置された施設です。子供たちが安心して安全に過ごせるように配慮しながら、自主性、社会性、子供たちの異年齢集団づくりや地域との関わりを大切にする取組も行っています。
 先ほど答弁をいただきました隣接校制度を利用することに伴い、今後の南国市学童クラブへの校区外からの遠距離通学の児童が、放課後に一人で帰ることができないことを理由に入所数が増えると見込まれます。また、校区外児童の学童入所を優先理由に、校区内の児童が入所できず、待機している状況もあります。そして、学童クラブの定員数により、低学年の児童の入所を優先することで、3年生、4年生以上の学年の児童は申込みをしても入所することができないだろうと申込みを諦めている学童クラブもある現状があります。学童クラブは保護者の運営です。同じ学校の保護者同士が入所数の制限で入所をお断りしないといけないという、何とも言えない状況もあります。入所を希望している児童が、どの学年であっても学童クラブに入所できるように、環境設備や学童クラブの運営ができるように、市からの支援をお願いしたいです。今後の隣接校選択制度に対して、市の考えや方向性をお聞きしたいです。
○議長(岩松永治) 教育長。
○教育長(竹内信人) 学童クラブの関連につきましては、この後、子育て支援課のほうから説明をさせていただきます。
 まず、私のほうからは大篠小学校隣接校選択制度について御質問にお答えをいたします。
 まず、この制度は平成27年度に大篠小学校及び周辺校の児童数に係る諮問会議を立ち上げ、意見を集約をいたしまして、その答申を基に平成28年に南国市通学区審議会を設置いたしまして制度の導入を決定し、その後、保護者説明会を経て平成29年度当初から導入した7年目の制度でございます。
 制度を創設したのは、大篠小学校の過大規模の解消と児童数の減少している隣接6校の活性化ということが制度の導入の狙いでございます。現在、大篠小学校におきましては、導入前に予想していた児童数を下回る過大規模の解消にも一定の効果が上がっておりますし、隣接校にも一定の効果が見られます。この制度を、先ほど申しましたように7年目となるわけですが、利用している御家庭のほうにも入学後の意識調査を継続しておりますが、おおむね好評をいただいております。そういったことを考えますと、学校再編というような大きな変革がなければ、この制度を継続してまいりたいと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 学童クラブの入所については、住所地に関わらず必要性があるお子さんに入所をしていただくことが基本となるものと考えております。そういったことから、定員の関係等で低学年の児童が優先的に入所するといった状況になっている施設もあるかと思います。
 今後数年、利用希望者の増が見込まれている大篠小学校区では、民営の学童施設が令和6年度からの運営開始を目指して準備を進めるなど、受皿の確保も行っているところでございます。また、他の学童クラブにおいても利用希望への対応は考えなければなりません。
 しかしながら、施設整備となると予算面、場所の問題等、難しい面もございます。各学童により状況が様々であり、利用希望の方の意向もあるかとは思いますが、放課後の子供の居場所づくりということで考えれば、学童クラブだけにこだわるということではなく、既存施設等の有効な活用方法なども検討を行っていけたらと考えております。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) 御答弁ありがとうございます。
 答弁をいただいたように、子供たちの放課後の居場所の一つである学童クラブですが、毎年南国市学童保育連絡協議会とともに市との要望交渉が行われております。昨年度は私も一学童クラブの運営委員長として参加させていただきました。その場では児童の保護者の代表が子供を健やかに育てたいという親の思いを持って、各学童クラブの要望を伝えています。今年は担当課のほうが非常にスピード感を持って対応してくださっております。今後の学童クラブの環境改善をどのようになされていくのか、計画をお聞きしたいです。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 御要望いただいた件については、いずれも予算措置を要する内容であること、また内容的に実施することが難しいものもございます。まず、利用児童の安心・安全に関するものについて、対応についての検討を進めたいと考えております。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) 公設の学童クラブの建物や周辺環境を整備することにより、児童にとってより安全で安心できる学習生活環境となり、充実した学童クラブの運営につながるものと考えます。学童クラブが子供たちの放課後の居場所の一つになり、男女共同参画や女性の活躍推進など、保護者が安心して働くことができるための環境づくりは、今後の若者の方々の結婚や子育て、出産、結婚、子育て世代の少子化対策にもつながっていくものと考えます。引き続き保護者や子供が我慢することなく安心して子育てできるように支援をお願いしたいですが、いかがでしょうか。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 学童クラブの環境整備につきましては、先ほど答弁させていただいたようなこともあります。様々なハードルがあるかと思いますが、できるところから継続的に対応していきたいと思っております。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) ありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします。
 大篠小学校隣接校制度については、今後も継続していくということですが、市として市街化調整区域の問題を市全体の地域で見ていかないと、どんどん周辺環境が変わっていくことにより、子供たちや子供たちを教育していく学校へしわ寄せやひずみが生じないように、多面的に検討し、取組を進めていただきたいと思います。
 続きまして、3番目の質問に移りたいと思います。
 南国市の防災情報通信・管理システムについての現状と今後の取組についてお聞きします。
 近年の異常気象等で豪雨災害などの気象災害が増え、さらに災害の規模や範囲も大きくなっていることと併せて、本市に大きな被害をもたらすと想定されています南海トラフ地震に対応すべく、現在の災害対策本部の組織体制を見直し、大規模災害時に機能する組織づくりを行っているとお聞きしています。南国市の災害対策本部運営訓練はどのように行っていますか、お聞かせください。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 現在本市で全体訓練として実施している訓練といたしましては、出水期前に行う水防訓練と秋に実施する震災訓練がございます。従前は、それぞれの訓練におきまして想定シナリオに基づいた総合訓練を実施してまいりましたが、災害時の中枢となる災害対策本部の運営訓練が実施できていないことから、3年度から取組を始めました。3年度、4年度は震災訓練時に、本年度は水防訓練と震災訓練時において災害対策本部運営訓練を部門訓練として実施しております。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) 令和3年度から訓練を実施されているということですが、災害対策本部の事務局長としてどう評価されていますか、またどのような課題がありましたか、お聞かせください。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 本市におきましては、1998年の高知豪雨以来大規模な災害に遭っていないことから、私を含め多くの職員が災害対応の実経験が乏しいと言っても過言ではありません。災害対策本部の運営として重要なことは、災害時の混乱状態から早期に組織を建て直し、組織的、統制的活動へと体制を整えることであり、甚大な被害が予想される南海トラフ地震等に対して訓練を積み重ねることで課題を浮き彫りにし、対策につなげていくことに意義があると考えております。
 本年度は2回の災害対策本部運営訓練の中で、5つの課題が明らかになりました。特に3年度からの課題であった災害対応システム未導入による情報収集や整理体制の脆弱さ、そして災害応急対策及び業務継続の観点からの庁舎に係る課題がございました。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) 先ほどのお答えの中に災害対応システム未導入による脆弱さと言われましたが、具体的にどういうことですか、お聞かせください。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 収集した情報を統一的に整理、把握することができないために、対応指示の遅れや対応の重複が生じ、また各部の動きを把握することができにくかったことでございます。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) もう一点、お伺いします。
 庁舎に係る課題と言われましたが、それはなんですか。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 現在の本庁舎の耐震安全性は、人命の安全確保が図られる性能は有しておりますけれども、発災直後から災害対策本部として機能するか、また発災直後からの業務継続が可能であるかは揺れの大きさによるところです。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) それは非常に重要な課題だと思います。
 その庁舎に関わる課題に対して今後どのように取り組む予定ですか、お聞かせください。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 本年度に南海トラフ地震発生時の災害対応及び業務継続検討会を立ち上げ、現状の確認、必要な対策案の検討及び対策の実施に向けて、計画的に取組を進めたいと考えております。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) ぜひ計画的に進めてください。
 先日、お隣の香南市の防災システムについて視察に行きました。災害が起こってから避難した避難所や避難タワーの拠点から、避難状況を災害本部拠点に伝達するシステムについて御説明をいただきました。
 市職員が避難現場に到着するまでに避難した住民自らが、通信システムを使って避難した全人数、性別、ライフラインの電気、水道、ガス、携帯電話、トイレの状況、食料、飲物、トイレットペーパー、生理用品、大人や乳児のおむつの生活用品、薬、毛布、暖房器具、衣類、燃料など、また要介護者や障害者等のサポートの必要な住民の避難状況を本部に伝達するシステムでした。災害対策本部が避難状況をリアルタイムに把握することで、災害対応がスムーズに進むものと考えられます。今後の危機管理の標準化や体制の強化及びシステム導入などはどのように計画していますか、お聞かせください。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 現在改定を進めている地域防災計画は、本市で最もリスクの高い災害である南海トラフ地震を中心に、災害発生時に機能する組織をつくることを大きな目的としております。
 具体的には南海トラフ地震の発生を見据え、今後10年間を重点対策期間として設定すること、平常時と全く異なる災害対応業務を円滑に実施するため、危機対応の標準化を進めること、全庁的な取組を推進するための体制強化に取り組むこと、災害対応災害対策本部のDXを進めることを基本方針としております。
 南海トラフ地震は、今後30年の間に70%から80%の確率で発生する可能性があることが内閣府の南海トラフの活動の長期評価により示されており、地震発生に向け継続的かつ重点的な取組が重要なことから、本市では本年度から10年間を重点対策期間として設定をしております。
 大規模災害の難しさは、経験したことのない状況に振り回される、平時にはない業務が膨大に発生する、経験者が全くいない、応援を受け入れるノウハウがないなどが挙げられます。これらの課題を解決するには、これまでの様々な危機対応の中で培われてきた危機対応の標準化の概念や企画を取り入れ、国際規格である社会セキュリティー緊急事態管理「ISO22320」及びその企画の運用体制を具体化したICS(緊急時総合調整システム)の概念を導入し、災害対策本部の機能向上を図ることを目指しております。また、迅速な危機対応のためには、情報収集、情報共有、情報の整理や物資管理、人的資源の管理など、複雑かつ多大な労力を必要とします。このような危機対応業務を実施するためには、DXの推進が欠かせません。
 本年度は津波や洪水の発生状況を迅速に情報取りできる災害監視カメラシステムの構築や、被災者の生活再建を支えるクラウド型被災者生活再建支援システムの導入を行っております。そして、来年度には個別事案処理を支えるシステムと災害対策本部のスタッフ業務を支える災害対応システムの導入を検討いたします。これらのシステムの導入は、災害対策本部運営訓練で明らかとなった喫緊の課題であり、また本市及び国の進める自治体DXの定義にも合致するものとして、現在設置しております南国市DX推進本部においても検討されており、災害時の対応組織である対策本部のDXを進めることにつながると考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) 分かりました。
 システムを導入することで危機対応が今の対応方法より職員の負担が減り、ヒューマンエラーも防ぐこともできると考えます。いつ起こるか分からない災害から市民の命を守るためにも、危機管理課だけでなく、ぜひ市長、財政課をはじめ各課横断的に共有し、来年度の予算編成に取り組んでいただきたいと考えます。
 以上で私からの質問を終わります。ありがとうございました。