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一般質問 令和5年度 » 令和5年 第433回市議会定例会(開催日:2023/12/01) »

一般質問3日目(斉藤正和)

質問者:斉藤正和

答弁者:関係課長


○議長(岩松永治) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 引き続き一般質問を行います。1番斉藤正和議員。
      〔1番 斉藤正和議員発言席〕
○1番(斉藤正和) 議席番号1番の斉藤正和です。
 このたびの選挙にて、多くの市民の皆様に御支援をいただき、この場に送り出していただきました。市民の皆様は物価高騰に苦しまれております。市民の皆様の生活の向上のため一生懸命頑張りたいと思います。執行部の皆様、先輩・同僚議員の皆様、不慣れで御迷惑をおかけすることもあると思いますが、よろしくお願いいたします。
 それでは質問をさせていただきます。
 高齢者支援について。
 令和5年版高齢社会白書によると、我が国の総人口は、令和4年10月1日現在、1億2,495万人となっております。65歳以上人口は3,624万人となり、総人口に占める割合、高齢化率は29%となっております。65歳以上人口のうち65歳から74歳人口は1,687万人で、総人口に占める割合は13.5%となっています。また、75歳以上人口は1,936万人で、総人口に占める割合は15.5%であります。65歳から74歳人口を上回っています。
 我が国の65歳以上人口は、昭和25年には総人口の5%に満たなかったですが、昭和45年に7%を超え、さらに、平成6年には14%を超えました。高齢化率はその後も上昇を続け、令和4年10月1日現在、29%に達しています。また、15歳から65歳人口は、平成7年に8,716万人でピークを迎え、その後、減少に転じ、令和4年には7,421万人と総人口の59.4%となっております。
 高知県のホームページによると、令和4年10月1日、高知県の総人口67万5,710人、65歳以上は24万3,994人、高齢化率36.1%となっております。南国市は、令和4年10月、総人口4万6,103人、そのうち65歳以上の高齢者は1万4,976人、高齢化率32.5%となっております。高知県、南国市ともに全国の平均値より高齢化が進んでおります。
 厚生労働省は令和5年7月に、令和5年4月分の暫定介護保険事業状況報告を公表しました。この報告によると、65歳以上の第1号被保険者数は3,586万人で、要介護・要支援認定者数は696.1万人となっております。この数値は、65歳以上第1号被保険者に対する認定者数の割合を約19%と示しています。
 令和4年1月末における高知県の65歳以上の要介護・要支援の認定者総数は4万7,171人で、多くの方が介護を必要とされています。
 質問です。南国市内での現在の要介護・要支援の認定者数を教えてください。
 介護というのは、ある日突然始まることもあります。老老介護や認認介護という言葉をよく聞くようになり、介護という言葉は身近になっているとは思いますが、まだまだ自分が介護をする、そして、自分が介護を受ける側になるという当事者意識は薄いように思います。南国市内にも老老介護は聞いたことがあったけんど、まさか私がするとは思わんかったと、脳梗塞になり、体が不自由になった御主人を介護している高齢の女性の方もいらっしゃいます。その方自身も両手、両膝が動きにくく、家の中を移動するのに手すりを使用されている状態ですが、長年連れ添った御主人のためにと、一生懸命、在宅介護をされています。
 介護というのは、状況に応じた対応が食事、入浴、排せつなど様々な場面で求められ、体の状況、認知の程度により個々に違い、その時々で柔軟な対応が求められることもあります。身体的、精神的、経済的な負担が蓄積されることもあります。できるだけ人の世話にはなりたくない、自分のことは自分でしたい、自分にもできる介護予防に取り組むことで、いつまでも健康でいたいと思われる方もいらっしゃると思います。
 質問です。南国市では、どういった理由で介護認定を受ける方がいらっしゃいますか。また、在宅で介護をされている方は、どういった方がされているでしょうか。
 次に、子育てについて質問をさせていただきます。
 保育園にきょうだいで別々に通っている数については、溝渕議員と質問が重複するため割愛させていただきます。
 小中学校でのICT活用について。
 ICTの活用状況は地域によって異なると思いますが、小中学校では、教育における様々な科目でICTを活用するためのツールやプログラムが導入されていると思います。デジタル教科書の導入が進み、生徒たちはタブレットやパソコンを使って教科書を閲覧し、対話的な学習が促進され、オンライン学習プラットフォームで生徒たちが学習を進めることができるようにもなっていると思います。そして、プログラミング教育が導入され、生徒たちが基本的なコーディングスキルを身につける機会も増えていると思います。
 文部科学省が発行しているリーフレット「GIGAスクール構想の実現へ」の中では、「1人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備することで、特別な支援を必要とする子供を含め、多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化され、資質・能力が一層確実に育成できる教育ICT環境を実現する」「これまでの我が国の教育実践と最先端のICTのベストミックスを図ることにより、教師・児童生徒の力を最大限に引き出す」と目指すところが記されています。
 質問です。南国市の小中学校では、どういったICT活用がされていますか。
 また、冬場に入り、午後5時がくると暗くなってきました。暗い中、子供たちが徒歩や自転車で学校から下校しているところを見かけます。自転車に乗っている子供はライトの明かりがありますが、徒歩の子供はライトを持たず、暗い中、歩いていることがあります。部活終わりで帰りが遅くなることもあると思いますが、暗くなってからは、交通事故や不審者の危険性が高まるのではないでしょうか。不審者に遭遇するとトラウマになり、心に深い傷を残すこともあります。実際、不審者に遭遇して怖い思いをした。そのため、その道を通りたくないと遠回りをしている子供さんもいらっしゃいます。
 質問です。下校時の見守り体制はどうなっていますか。暗くなったときの下校について指導をされていますか。暗くなった状態での通学路の危険箇所の確認はできているでしょうか。不審者の目撃情報、件数について教えてください。御答弁をお願いいたします。
○議長(岩松永治) 答弁を求めます。長寿支援課長。
      〔中村俊一長寿支援課長登壇〕
○長寿支援課長(中村俊一) 高齢者支援に関してのお尋ねがございました。順次お答えをいたします。
 まず、要支援・要介護認定者数でございますが、令和5年10月末で要支援者542人、要介護者2,007人で合計2,549人でございます。現在策定中の第9期介護保険事業計画の将来推計では令和22年をピークとしており、要支援者622人、要介護者2,404人の合計3,026人が見込まれております。
 続きまして、介護認定理由でございますが、脳血管疾患、加齢による身体機能の低下、認知症、筋骨格系疾患、糖尿病、骨折など様々なものが挙げられますが、数を総数として把握はできておりません。
 在宅で生活をしている要支援・要介護者のうち、令和4年11月から令和5年3月までの間に介護認定の更新申請、区分変更申請を行った方を対象といたしまして在宅介護実態調査を実施いたしました。参考ではございますが、この調査で要介護者御本人が抱えている傷病についてお聞きしたところ、脳血管疾患が23.0%で1位、認知症が19.5%で2位との結果が出てございます。
 次に、介護者についてでございますが、これも総数として把握はできておりませんが、前述いたしました在宅介護実態調査で主な介護者をお聞きした設問で80件の回答中、配偶者37.5%、子47.5%、子の配偶者12.5%、孫1.3%の結果が出てございます。
 介護者の年齢のほうは、この設問の中ではお聞きしておりませんが、要介護者が90歳を超えてまいりますと、配偶者はもちろん、子や子の配偶者も65歳以上の高齢者となり、いわゆる老老介護となることも想定されます。以上でございます。
○議長(岩松永治) 教育次長。
      〔溝渕浩芳教育次長兼学校教育課長登壇〕
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 子育てに関する御質問に答弁させていただきます。
 今の児童生徒は、Society5.0の社会、予測不能な社会に対して、自律的に生き、社会の形成に参画するための資質、能力を備えなければなりません。そのためにも南国市版GIGAスクール構想のロードマップを基に、ICTを活用した協働的な学びと個別最適化の学びのある授業による主体的、対話的で深い学びの実現を図る必要があります。そのために、まず、協働的な学びのある授業に向けては、授業支援ソフトとしてロイロノート・スクールを導入しております。子供たち同士の学びを瞬時に共有し、子供たち同士が互いの考えに触れ、自分の考えと比較し、学習の調整を図るといった、より深い学びに向かうことができる授業づくりを目指しております。
 次に、個別最適な学びによる学力定着、向上に対しては、本年度より小学校3年生から中学校3年生に対しAIドリルソフトを導入し、日々の授業などでの活用と端末の持ち帰りとともに家庭学習などでも活用をしております。
 さらに、プログラミング教育についてでございますが、小学校では、Scratchのようなビジュアルプログラムでプログラミング的思考力を育成すること、中学校では、高等学校で学ぶ情報につなげるため、以前の学習指導要領にもあったプログラミングによる計測、制御と併せて、新たに学習指導要領に追加されたテキストコーディングによるネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミングによる問題解決に向けたプログラミング教育を行う必要があります。
 小学校では、iPadで活用できるプログラミング教材を南国市教育委員会から貸し出し、小学校6年生理科の授業において活用をしております。また、中学校では、ライフイズテックレッスンのサービスを利用し、技術分野の時間にプログラミング教育を行っております。そして、特にプログラミング教育については、南国市教育委員会としましても、年度の初めに情報教育主任研修会において、プログラミング教育での小中連携の重要性について研修を行っております。
 続きまして、南国市における子供たちの登下校に係る見守り活動などについて御説明させていただきます。
 まず、南国市では、県教育委員会が進めております高知県地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業を活用し、小学校区を分担し、スクールガードリーダー4名による各学校や通学路の巡回指導を実施しております。スクールガードリーダーは定期的に校区の巡回を行い、警備が必要な箇所や改善すべき点の指導、地域の学校安全ボランティアであるスクールガードに対する助言、危険箇所の巡回、不審者情報を加味したパトロールなどが取組の内容となっております。巡回の内容や危険箇所への対応などにつきましては、南国市教育委員会に報告していただき、状況に応じた対応を取っております。
 また、登下校時の児童を犯罪から守ることを目的として、地域住民の方に、児童の登下校の時間帯に合わせて愛犬の散歩を行いながら見守り活動を行っていただくながら防犯、わんわんパトロールに取り組んでおりまして、現在は20名の登録者の方に御協力をいただいております。
 また、南国市の中学校におきましては、暗くなった下校時の指導といたしまして、部活終了時点で、顧問を中心に自転車置場や周辺の道路などでライトの点灯やヘルメットの着用確認、複数での下校の呼びかけを行っている学校もございますし、生徒会が定期的に自転車の乗り方について呼びかけ、啓発活動を行っている学校もございます。
 また、通学路の安全確保につきましては、各学校より危険箇所を提出してもらい、南国市小中学校通学路安全対策連絡協議会において対応を行っております。学校のほうからは、通学路に明かりが少ないことも上がってきておりますので、暗くなった状態での通学路の危険箇所への対応につきましても、この協議会で関係機関で協議を行うこととなっております。
 最後に、不審者情報でございますが、各学校に寄せられた不審者情報につきましては、少年育成センターに報告することになっております。学校から寄せられた情報だけではないですが、令和元年度が27件、2年度が26件、3年度が6件、4年度が12件、令和5年度は11月末現在となりますが、13件となっております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) 御答弁ありがとうございました。
 高齢者支援についてですが、介護者は、配偶者、子、子の配偶者、孫と主に家族が担われているとのことでした。この家族の介護、本当にストレスがかかったりとかということがあると思いますので、地域包括支援センターや担当ケアマネジャーさんを通じて、しっかりサポート体制を取っていただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。
 そして、令和5年10月末での要支援者・要介護者は合計2,549名、そして、令和22年のピーク時に見込まれる要介護者・要支援者の合計が3,026名と増加が見込まれているとのことですが、これから人口はどんどん減っていく可能性がある。そして、それに対して要介護者・要支援者が増加していくということになれば、介護の担い手がどんどん不足していくことになっていくと思います。そのため、認定理由によっては予防に取り組むことができると思います。予防の観点を入れるためにも、様々な取組を準備していきたいと思います。
 そのために、まず、先ほどあった理由の中から、骨折が理由の方がいらっしゃるとのことでしたが、骨折については、危険箇所が特定されれば備え、予防に取り組むことで健康寿命を延ばすことができると思います。
 質問です。骨折をされた方は、どこで骨折をされていることが多いでしょうか。
 そして、小中学校でのICT活用についてです。
 小中学校でのICT活用については、南国市内の小中学校でも、本年度より授業支援ソフト、ロイロノート・スクールが導入され、ICTを活用した取組ができており、小学校3年生から中学校3年生に対しAIドリルソフトも取り入れ、日々の授業や補習の時間での活用、端末の持ち帰り、家庭学習など様々な時間での活用ができているとのことで、安心しました。これからも、学びや気づきにつなげていただきたいと思います。
 不審者情報については、複数の関係者と情報共有がされているとのことですが、ここ数年で増加傾向が見られていると思います。もうすぐ冬休みに入り、子供たちが公園など様々なところで遊ぶ機会も増えると思いますので、引き続き警戒をしていただきたいです。
 登下校についてですが、スクールガードリーダー、スクールガード、わんわんパトロール、様々な地域の目があるということで、安心して登下校ができると思います。また、中学校では、顧問や生徒会の呼びかけ、啓発活動がされているとのことですが、小学校についても、何かの理由で下校、帰宅が遅くなり、暗くなることもあると思いますので、ライトを持つなどの交通安全指導、注意喚起をしていただきたいと思います。
 質問です。暗くなると、昼間は普通に見えていた道が見えなくなり、道路に空いている穴や側溝に気づかず転倒する危険性もあると思います。暗くなってからの危険箇所の確認もしくは暗くなった想定での危険箇所の対応を通学路内で取られているでしょうか、御答弁をお願いいたします。
○議長(岩松永治) 答弁を求めます。長寿支援課長。
○長寿支援課長(中村俊一) 骨折についてのお尋ねがございました。
 どこで骨折したかは、医療のデータからは抽出、把握ができませんが、令和4年度の後期高齢者医療における疾病別分類、入院に限ったものにはなりますが、骨折は574件、4億386万6,770円で、件数、費用とも第2位となっており、医療費のほうも押し上げる要因となっておることがうかがい知れます。
 今後も、高齢者が住み慣れた地域で可能な限り生活を持続できるよう、玄関、廊下、階段、浴室など住居内での転倒予防対策として住宅改修や福祉用具の貸与などで支援をしてまいります。ただし、これらにつきましては、医療支援認定以降のことでございますので、要介護・要支援認定以前の介護予防として貯筋運動、筋肉をためると書いてございますが、のような筋力強化等にも取り組んでまいります。以上でございます。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 先ほど御質問いただきました通学路の安全確認につきましては、御答弁させていただきましたが、南国市小中学校通学路安全対策連絡協議会において協議をしているところでございます。この協議会につきましては、教育委員会はもちろんのこと、南国市でいいますと、建設課、危機管理課、また、外部機関でいいますと、南国警察署でありますとか県の土木事務所、あと、国の道路の機関も入っております。
 学校のほうから上がってきた危険箇所につきましては、これらの機関と一緒に合同で現地の確認をして対策をしておるところでございます。以上でございます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) 御答弁ありがとうございました。
 高齢者支援についてですが、骨折場所などについての詳しいデータはないとのことでしたが、介護予防のためには有効なデータになると思います。これから地域包括支援センターなどを通じて、ぜひデータを取っていただけるよう御検討していただければと思います。
 そして、南国市内で取り組まれている貯筋運動や各地域でのサークル、体操教室などを通じて自宅で取り組むことができる備えを発信していただき、自身でできる健康寿命を延ばす取組に力を入れていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 登下校時の見守りについてということでしたが、先ほどあったように、再度、暗くなってからの危険箇所ということを想定していただけたらと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 以上で私の質問を終えたいと思います。ありがとうございました。
          ―――――――――――*―――――――――――
○議長(岩松永治) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(岩松永治) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 明8日の議事日程は、一般質問であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて延会いたします。
 御苦労さまでした。
      午後1時27分 延会