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一般質問 令和5年度 » 令和5年 第433回市議会定例会(開催日:2023/12/01) »

一般質問1日目(丁野美香)

質問者:丁野美香

答弁者:市長、関係課長


      ――――◇――――
      午後1時   再開
○議長(岩松永治) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 引き続き一般質問を行います。9番丁野美香議員。
      〔9番 丁野美香議員発言席〕
○9番(丁野美香) 議席9番、なんこく市政会の丁野美香です。今期もどうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、通告に従いまして順に質問させていただきますので、よろしくお願いいたします。
 まず初めに、防災についてなのですが、先日も夜中に突然の津波注意報による避難指示が発令されて、サイレンの音にびっくりしました。やはり南海トラフ地震もいつ発生してもおかしくはありません。そのことを踏まえて質問させていただきます。
 前に防災について避難所開設キットの件で質問させていただきました。そのときにいただいたお答えが、今後導入を考えていただけるというようなお返事でしたが、その後はどのようになっているのでしょうか、進捗状況をお聞かせください。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 現在南海トラフ地震発生時に開設予定の市内44か所の指定避難所につきましては、それぞれの避難所運営マニュアルを作成しております。そのマニュアルはアクションカード形式になっており、避難してきた住民が誰でも避難所開設、運営ができる内容となっています。本年度から順次マニュアルと筆記用具など、避難所開設運営に必要となる道具一式を避難所へ整備を進めているところでございます。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) ありがとうございます。
 先日、11月5日の県内一斉避難訓練の日に地元の緑ケ丘2丁目で防災訓練を実施したときに、集まったみんなで話合いをしました。そして、いろいろな意見が出てきた中で、特に皆さんが気になったとても大切なことの一つに、災害時に避難してきたときに誰がリーダーとなっても分かる、みんなに指示を出せるマニュアルが欲しいという意見でした。いざ災害が発生したときに誰が一番最初に避難所へ来るのかは分かりません。ふだんの避難訓練のときには、町内会長や災害対応の委員など、リーダーとなる人は決まっていて、その方たちの指示に皆さんが従って動きます。しかし、実際の災害はいつ発生するのかは分からないし、いつも指示を出してくれていた人が一番に来るとは限りません。そのようなときに各避難所に避難所開設キットがあれば、皆さんが安心できるのではないでしょうか、お伺いいたします。どうでしょうか。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 先ほどお答えいたしました避難所運営マニュアルには、最初に避難してきた人がリーダーとなり、順次避難所運営、開設運営に必要な指示等を出すことができる内容となっております。指定避難所以外の地域で決められた避難所等でも活用したいということでありましたら、資料の提供や作成のお手伝いをさせていただきます。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) ありがとうございました。
 避難所開設キットの導入ではなく、避難所運営マニュアルを作成していただけるということですが、順次各避難所の近隣住民の方たちにも作成することを伝えて、行政がお手伝いしてくれるということの周知もしていただけたら、皆さん安心できるのではないでしょうか。そして、資料の提供や作成のお手伝いもしていただき、各地域独自の避難所運営マニュアルを作成できたら、避難訓練の参加者にも分かりやすく、皆さんに責任感もできていいのではないでしょうか。ぜひ避難訓練のときにも活用できるように、マニュアル作成の指示をしていただき、各避難所で活用できるように早急にお願いしたいですが、いかがでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 避難所運営マニュアルは、訓練を通じてその概要だけでも知っていくことが重要でございます。各地区の防災連合会を中心に、避難所運営マニュアルを用いた訓練等も実施していただいておりますが、この活動をさらに多くの地域で取り組めるように進めてまいります。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) まだまだ各地域に避難所運営マニュアルを用いての避難訓練は実施されていないようですので、今後さらなる周知を広げていっていただきますよう、よろしくお願いいたします。
 では続きまして、ペットの同行避難についてですが、昨年ペット防災手帳を作成していただきました。ありがとうございます。
 そこで、現在ペット防災手帳の配布状況と各地域での避難訓練のときに、ペットも一緒に訓練をというような呼びかけを行政のほうではされているのでしょうか、お聞かせください。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 同行避難などのペットのために、現在のパンフレットにつきましては毎年実施しています狂犬病予防注射や犬の登録時に配布しています。同行避難の呼びかけにつきましては、市ホームページで行っております。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) ペットの同行避難への呼びかけは、市のホームページでされているということですが、先ほどお願いいたしました避難所開設キットの中の項目の中にも、ペット同行避難時の指示の出し方も掲載されています。そういったことも踏まえて、ふだんからペットを連れての訓練も必要ではないでしょうか。埼玉県朝霞市では、ペットを飼っている人を対象にペット同行避難訓練を開催したそうですが、災害時のペットの対応に関して、市は地域防災計画をペット同行避難できるよう改定もされたそうです。南国市と同じようにペット防災手帳も作成したのですが、実際にペットを連れての避難訓練は開催されていなかったそうで、今回初めて開催されて、参加者からは日頃からの準備が大事だと感じた、また開催してほしいという声が上がったそうです。やはりふだんからペットを飼っている人たちにも、ペット同行避難をするときの心構えをしていただくことを知る機会として大事なことではないでしょうか。ぜひ南国市でも今後ペットを連れての避難訓練を開催していただければと思いますが、いかがでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) ペットの同行避難訓練につきましては未定となっておりますが、同行避難訓練に向けての関係部署による研修につきましては、来年1月18日に実施する予定となっております。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) ペットを連れての避難訓練ではなく、まず研修ということですが、それはどのような内容で、今後ペットを連れての避難訓練の開催の検討はされるのでしょうか、お聞かせください。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 研修の内容は、市と環境省、高知県薬務衛生課が参加し、参加者は発災時の役割ごとにグループに分かれ、それぞれのテーブルで課題の取組を行うグループワーク形式となっております。
 同行避難訓練につきましては、今のところ未定となっています。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) ありがとうございました。
 今後は研修だけに終わらすことのないように、同行避難訓練の実施に向けて取り組んでいただきますよう、よろしくお願いいたします。
 次に、今回南国市の南部のほうの十市保育園と稲生保育園が高台へと移転することが決まり、災害が発生したときには安心して保育園で待機していることができるようになります。ほかの南部にある保育園ですが、その一つに里保育所がありますが、里保育所にはすぐ近くに三和防災コミュニティーセンターがあり、災害が発生したときに避難してからも何日かは安全に過ごせるかと思われます。しかし、もう一つの一番南部のほうにある浜改田保育園は、災害が発生したときに保育園の南側の浜改田本村避難タワーへと避難するようになっています。しかし、避難した場合、その場所で園児が何日もは過ごせません。災害時の対応としてはどのように対策をお考えでしょうか、お聞かせください。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 津波避難タワーは緊急避難場所であるため、大津波警報や津波警報が解除されるまでの避難する場所となります。解除後には、救助のための道路啓開を迅速に行い、浸水域外の避難所に搬送することになっております。
 なお、浜改田本村タワーを含む本市の津波避難タワーには、高知県備蓄方針に基づいた津波避難場所の品目を備蓄をしております。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 浜改田保育園では、津波に備えて定期的に避難訓練を行っておりますが、併せて一時避難先となる浜改田本村タワーには、園が独自に園児、職員の3日分の食料品、飲料水、毛布等を備蓄をしておるという対応を行っております。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) 避難タワーへの備蓄なのですが、浜改田保育園のほうでは浜改田本村の避難タワーの倉庫内に全園児の3日分の食料品と飲料水の備蓄と着替えの準備はされているようなのですが、冬場の寒いときや、夏場などでは暑さだけでなく衛生面での心配も出てきます。現在、浜改田保育園の園児は42名、職員は16名と聞いておりますが、約60名近くの人数プラス地域の方たちも浜改田本村タワーへは避難されてきます。そうした場合、3日間もその場で待機ができるとお考えでしょうか。先ほど危機管理課山田課長は大津波警報や津波警報が解除されるまでと言われましたが、3日以上になる場合も考えられますが、そういった場合の予測は想定しているのでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 先ほども少し御答弁させていただきましたけれども、津波避難タワーをはじめとする津波緊急避難場所につきましては、津波警報等の解除後、速やかに救助活動に入ることで緊急避難場所からの避難を完了させたいというふうに考えております。そのための道路啓開計画も策定をしておりまして、高知県や地元の企業と連携した道路啓開訓練も毎年実施しているところでございます。
 また、本市の津波避難タワーにつきましては、ヘリによる救助が可能となるスペースも整備しております。あらゆる手を尽くして緊急避難場所からの迅速な救助を実施できるよう、実効性を高めてまいります。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) 今のところ避難タワーへ避難した場合のときのことなどはいろいろと想定されているようなのですが、それよりもまずは浜改田保育園の園児が避難場所である浜改田本村避難タワーへ避難しなくてはなりません。しかし、向かう途中には道路の横断もしなくてはいけないということで、災害時の道路状況が分からない状態で大変危険です。災害時には平常時の訓練のときとは違い、園児もパニック状態にもなります。そこで危険性を回避するためにも、保育園に隣接して避難タワーを建設してはどうでしょうか、お伺いいたします。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 本市の津波避難対策は、沿岸部においておおむね5分程度で避難できる緊急避難場所の整備を目指した命山構想に基づきまして整備を進めてまいりました。津波緊急避難場所である津波避難タワーの建設地につきましても、自主防災組織の皆様をはじめ、保育園や学校など地域の関係団体にも協議に加わっていただき、決定をしてまいりました。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 津波浸水区域にある保育施設ということについてということでは、現在もスムーズな避難に向けて避難訓練の実施や物品の備蓄などの対策を行っておるところでございます。今後においては、園の状況にもよりますが、移転等も含めて考えていかなければならないと考えております。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) 今回、十市保育園と稲生保育園は高台への移転が決まり、そして里保育所には三和防災コミュニティーセンターがあります。園児が安心して待機ができ、保護者の方も迎えに行くまでの間、安心できる環境である状態となります。あとは浜改田保育園の心配が残りますが、そこで高知市のほうでは高須にある幼稚園で隣接して避難タワーを建設されているという事例があります。そういった環境整備も参考にして、避難するときに園児と職員の方たちにも負担がかかるようでは大切な命を救うことができなくなる事態も起こりますから、ぜひ浜改田保育園でも保育園に隣接しての避難タワーを建設していただき、園児の安全面を確保していただきたいのですが、いかがでしょうか。最近は地震が頻繁に発生しています。災害が起きてからでは遅く、後からこうしておけばよかったということが出てこないように、よろしく考えていただきたいですが、どうでしょうか。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 浜改田保育園におかれましては、子供たちの命を守るため、津波避難タワーへの備蓄や定期的な避難訓練を実施していただいており、敬意を表するものでございます。浜改田保育園の津波緊急避難場所としては、浜改田保育園も含めた地元の方々との協議の中で、現在の位置に浜改田本村タワーとして整備を行っております。引き続き迅速な避難ができるよう、取組を継続していただければと考えております。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) 災害が起きてからでは本当に遅くて、後からこうしておけばよかったということが出てこないように、職員の方たちの負担を減らし、園児たちが安全確保というように大切な命を守るためにも、今後の防災対策への強化には引き続き取り組んでいっていただきたいです。市長もぜひよろしくお願いいたします。
 次に、聴覚障害についての質問に移りたいと思います。
 聴覚障害には、聞こえの程度や聞こえなくなった時期により、聾、中途失聴、難聴があります。そういった状態は外見からは判断しにくいため、困っていることが分かりにくいので、周囲から誤解されることも多くあります。聞こえの程度やコミュニケーション方法は人それぞれであるため、個別に配慮が必要です。
 そこで、そんな方のために分かりやすく相手に伝えることとしての方法で、どんな推進をされているのでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(天羽庸泰) 平成29年度から手話通訳士を福祉事務所に配置し、庁内外で手話通訳を行っております。それで、筆談は簡単な言葉を選択しまして、できるだけ短文、短い文で伝えることを窓口対応で心がけております。
 また、手話講座を職員を対象に平成30年度に1回、住民を対象にしたものを令和元年度に1回、小学校を対象に令和元年度は1回、令和4年度は1回、今年度は3回、消防職員を対象に令和3年度は3日間開催しております。議員も参加されておられましたが、住民と職員を対象にした手話講座を先週の木曜日、11月30日に開催いたしました。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) 先日の手話講座では、講師の方が聴覚障害者の方で、生まれたときから全く聞こえない方でした。その講師の方が言われていたことで、説明などされるときの文章が長くなると分かりにくく、理解しにくいということをおっしゃられていました。そこで講師の方は皆さんに手話を幅広く知ってもらうため、手話講座も定期的に開催されているということでした。小学校や消防にも行かれていると言われていましたが、南国市では手話言語条例も制定されているのですから、もっと手話講座の回数も増やしていければいいのではないでしょうか。いかがでしょうか、お聞かせください。
○議長(岩松永治) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(天羽庸泰) 手話の授業は、希望される学校があれば伺っております。昨年度は希望する学校が1クラスでしたが、今年度は10クラスから希望をいただいておりまして、市内の小学校で少しずつ広がりもしてると思っております。
 それから、手話講座は新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが、新型インフルエンザ等感染症、いわゆる2類相当でしたので開催を見合わせておりましたが、5類感染症となりますので、今年度から、今年度というか最近ですけど、再開いたしました。それから、住民の方とそれから職員の希望数を勘案しながら、開催の回数は今後検討していきたいと思っております。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) ありがとうございます。今後は開催回数も増やしていっていただくことをお願いいたします。
 聴覚障害者の方たちは、聞こえないことが外見から判断できないため、放送や呼びかけにも気づかないときがあり、無視されたと周囲から誤解を受けることもあります。また、歩いているとき、後ろから来た自転車のベルや車のクラクションに気づかなかったりもします。
 そこで、耳マークという一般社団法人全日本難聴者中途失聴者団体連合会により管理された聞こえない人たちの存在と立場を社会一般に認知してもらえるよう、コミュニケーションの配慮などの理解を求めていくためのシンボルマークがあるのですが、そのマークを見た人が聴覚障害者だと分かるようなマークということなのですが、今のところそんなに皆様には浸透していないので、分かりづらいと思います。私も先日、福祉事務所のほうで伺ってきたのですが、あまりふだんから見たことがないような、そして見てもどういった意味のあるシンボルマークなのか、私の勉強不足で分かりませんでした。
 そこで、ぜひ南国市でもっと分かりやすく皆さんに周知されるようなシンボルマークとなるものを発信させていただきたいですが、いかがでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(天羽庸泰) 耳マークのシンボルマークですが、多くの方々に知っていただくことが必要と感じております。
 それから、耳マークの聴覚障害をはじめ、視覚障害、肢体不自由や内部障害などの障害者に関係するマークの一例が内閣府のホームページに掲載されておりまして、その内閣のホームページのリンクを南国市のホームページなどへ掲載することを検討していきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) ホームページで掲載することも大事なのですが、人によっては全く聞こえない、補聴器を着ければ聞き取れる、片方だけ聞こえないなど、様々だと思われます。外見では分かりにくいので周囲の人に気づいてもらえず、挨拶をしたのに無視されたなどと誤解されます。コロナ禍からはマスク着用している人も多く、表情と口の動きも分かりません。相手に伝える方法で自分からは言いにくい人もいるかと思われます。そんな方のためにも、ぜひとも南国市のシャモ番長をデザインに取り入れたりして、分かりやすい方法のシンボルマークを考えてほしいですが、いかがでしょうか、お伺いいたします。
○議長(岩松永治) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(天羽庸泰) 南国市シャモ番長をデザインっていうような議員の提案でありますが、一つの方法と思います。
 障害者に関係するマークにつきましては、ユニバーサルデザインの考えで、単純性とか分かりやすさという観点から、独自性のあるデザインよりも一般的なデザインを皆様に知っていただくことが始まりと考えております。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) やはりシンボルマークというとデザインを皆さんに周知していただくことが大事だと思います。よく妊娠中の方がつけているマタニティマークのように、分かりやすいものを行政のほうから発信していただきたいのですが、いかがでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(天羽庸泰) マタニティマークのような形の議員の提案でありますが、これも一つの方法と思っております。まずは一般的なデザインを皆さんに知っていただくことが大切であると考えております。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) 聴覚障害者の方にとっては、周りの皆さんに分かってもらいたいけれど、自分からは発信しづらいという思いの方もいらっしゃいます。若い方の中でも突発性難聴で片方が全く聞こえなくなったけれど、周りの人たちには言いづらいということで、挨拶をしたのに無視されたとか、知らんぷりをされたなどと言われて困っている方もいます。1対1だと言えることも、周りに数人いた場合など、その方たちみんなに説明して回ることは大変なことです。そんなときにマタニティマークのような一目見て分かるシンボルマークがあれば、助かるのではないでしょうか。今後ぜひ製作を御検討いただけますよう、よろしくお願いいたします。
 最後に、次に病児保育について質問させていただきます。
 現在、南国市に病後児対応型の保育所などはどのくらいあるのでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 本年度病後児対応型保育は、後免野田保育所で行っております。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) それでは、体調不良児対応型の事業所はどれくらいあるのでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 体調不良児型保育につきましては、大篠保育園、小規模保育事業所の夢工房さくらで行っております。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) 現在、病後児対応型の保育園と体調不良児対応型の事業所の利用人数はどれくらいでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 令和4年度実績で、後免野田保育園の病後児型保育は、これ延べ人数になりますが延べ68人、体調不良児型保育は大篠保育園が延べ266人、小規模保育事業所夢工房さくらで延べ17人、計283人となっております。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) 病後児対応型が68名、体調不良児対応型が延べ283名ということで活用されているということですが、病児保育事業として病後児対応型や体調不良児対応型の保育サービスなどがあればとても本当に助かります。特に体調不良児対応型の保育サービスだと、保育中に体調不良となった子供を一時的に保育所等の中で預かっていただくことができて、保護者の方も仕事の途中で迎えに行かなくてよく、そのまま仕事終わりに迎えに行くことが可能となります。最近は共働き世帯も多く、近くに頼る親御さんや知り合いもいなくて、仕事を休めないときに大変助かります。南国市の保育サービスの一つとして、現在対応されている保育園以外のほかの保育園でも取り入れてみてはいかがでしょうか、お伺いいたします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 病児保育事業につきましては、議員からお話がありましたとおり、お子様が病気であっても保護者が勤務などの都合により家庭で看護することができない場合にお子様をお預かりできる施設ということで、必要性はあると考えております。
 ただ、病後児型保育、体調不良児型保育の実施につきましては、事業対応のための専用スペースが必要となること、また事業に対応するための人員確保を含む体制整備の課題があり、既存の施設ですぐに対応することは難しい部分がございます。そのため今後の施設整備等の中で考えていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) 事業対応のためのスペースや人員確保も大変だと思いますが、やはり最近では共働き世帯も多く、御近所に知り合いもいなければ、頼る親御さんも近くにいなかったりします。そういった場合に仕事を休まなくてはなりませんが、休みを取ることが可能な仕事であればいいのですが、なかなかそういうわけにはいきません。
 そこで、病後児対応型の保育や体調不良児対応型の保育サービスをしていない保育園に通園していても、体調不良になった場合、体調不良児対応型の保育園、そして病後児対応型の保育園をされているところにいつでも受け入れてくれるようにはできないのでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 現在、病後児対応型保育につきましては、他の園に通う園児の受入れは行っております。体調不良児型保育園では、他の園に通う園児の受入れは行っておりませんが、これも職員の子供の受持ち人数の関係であるとか、そういった関係で受入れができていないという状況にございます。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) ありがとうございます。
 きのうの高知新聞にも、高知県は昨年の出生数が全国で最下位だと掲載されていました。少子化問題の中には、子育て中の様々な問題もあるかと思われますが、ぜひとも今後の少子化対策の一つとして、南国市での子育て環境をよくしていくためにも、南国市で子育てしてよかった、安心して仕事に行くことができると皆さんに思ってもらえるよう、病児保育事業のほうにも他市町村よりも一歩でも進めていって、今後の南国市の人口増加につなげていっていただけますよう、よろしくお願いいたします。
 以上で私からの質問は終了させていただきます。御答弁いただきましてありがとうございました。