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一般質問 令和5年度 » 令和5年 第431回市議会定例会(開催日:2023/09/01) »

一般質問4日目(岩松永治)

質問者:岩松永治

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(浜田和子) 9番岩松永治議員。
      〔9番 岩松永治議員発言席〕
○9番(岩松永治) なんこく市政会の岩松です。
 初めに、民間プールの活用についてお伺いします。
 私は平成29年、2017年の6月議会で、小中学校のプール授業は民間プールを活用してはどうかと提案しました。当時から小中学校のプールは老朽化が著しいため、修繕、改修費の増加が見込まれていました。また、新しくプールを整備するとなれば数億円もの予算が必要となるため、予算削減の一つとして提案しました。
 当時の竹内教育次長の答弁は、千葉県佐倉市の事例を参考の一つとし、今後は、市内小中学校のプールの改修、改築計画と並行して、こういった取組についても皆様の御意見を賜りたいとのことでした。それから6年が経過しましたが、改修、改築計画はどのように進め、どのような検討がされてきたのでしょうか、教育委員会にお伺いします。
○議長(浜田和子) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 南国市立小中学校のプールは建築から年数がたち、老朽化が進んできておりますが、議員が言われましたように、学校のプールの改築には多額の費用がかかりますし、授業で使用する期間は約2か月程度と短くなっております。このため、南国市では、プールの改築ではなく既存施設の長寿命化を行うこととしておりまして、建築年数や児童生徒数、施設の状況等を考えながら大規模改修、補修工事を行ってきております。
○議長(浜田和子) 岩松永治議員。
○9番(岩松永治) 最初の提案から6年が過ぎ、ようやく民間プールが活用され始めました。それでは、現在の民間プールの利用状況について、教育次長にお伺いします。
○議長(浜田和子) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 今年度、水泳授業における民間プール施設利用の試験的な取組として、長岡小学校の4年生から6年生までの児童の水泳の授業を隣接する民間施設の温水プールで実施いたしました。実施期間は6月12日から7月19日までで、利用した延べ人数は、6月831名、7月642名で、合わせて1,473名の利用となっております。
 施設利用に係る費用につきましては、児童1人当たりの1回当たりの利用料、このほか、施設の水泳コーチによる授業の補助18回分の費用が発生し、総額で74万7,120円となっております。
○議長(浜田和子) 岩松永治議員。
○9番(岩松永治) 初めての試みで、短期間の利用でしたが、先生、児童、保護者や施設担当者を含め、感想や意見等はなかったでしょうか、教育次長にお伺いします。
○議長(浜田和子) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 授業実施後に行いました長岡小学校の教員への聞き取り調査からは、室内プールなので、天候や気温、水温に関係なく快適な状態で授業ができ、児童の負担が減少してよかった。施設の指導員から泳ぎ方のポイントの指導や泳ぎの苦手な子供への効果的な指導を受けることができた。教員のほかにも、施設の監視員がいることで安心感があったなどの意見が寄せられております。
 その一方で、学校が利用できるプールの範囲が限られており、学年全体での利用の際に混雑してしまうことや、利用できる曜日、時間が固定されているため、授業の変更などの柔軟な対応が難しいなどの意見も寄せられております。
○議長(浜田和子) 岩松永治議員。
○9番(岩松永治) 初めての試みですので様々な課題も見つかったようです。
 それでは、それらの御意見を参考に、今後はどのように展開されていくのかをお伺いします。
○議長(浜田和子) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 今年度実施いたしました長岡小学校はプール施設が隣接していたため、施設までの移動については特段の支障がございませんでした。この点、ほかの小中学校において、長岡小学校と同様に、自校のプール以外の民間プールなどで授業を実施するに当たっては、授業時間の確保や移動手段について検討が必要と考えております。
 そこで、今年度の試行結果も踏まえながら、来年度においても、引き続き市内民間プール施設での水泳授業実施の可否を検討してまいります。
○議長(浜田和子) 岩松永治議員。
○9番(岩松永治) ぜひ継続してやっていっていただきたいと思います。
 市内全校を民間プールで補うのは難しいでしょう。長寿命化で対処できても、いつかは限界が来ます。多額の整備費だけでなく、プールは水道水か地下水を使用していますので、水道代や電気代もかかります。将来的には屋内型の市民プール、つまり、公設プールを整備したほうが、予算削減だけでなく市民の健康増進にもつながるかもしれません。私が提案した案を含め、広い視野と柔軟な対応をしていただくことを求めておきます。
 ここで、1点追加で御質問させていただきます。
 プールの設置は、必ず設置しないといけないのでしょうか。それと、水泳の実技については必修なのかを教育長にお伺いします。
○議長(浜田和子) 教育長。
○教育長(竹内信人) まずはプールの設置ですが、水泳の授業をやるから設置するわけでして、順番からいうと、そっちになると思うんですが、学習指導要領におきましては、小学校、中学校2年生までの水泳については必修ということになっております。ただし、これには追記がございまして、水泳場が確保できない場合は実技を扱わなくてもよいというふうに述べられております。
 それで、全国的に今、どういうふうな動きをしているのかといいますと、これ日本教育新聞が調査をしたので、全国から抽出した50市町村の教育委員会の教育長に調査をかけたデータがあるんですが、現在、プールを設けてないとか、それから廃止を検討しているというのが約2割ございます。それで、そのプールがない、もしくは廃止をするという、その後に、水泳の授業について、どういうふうに行うのかということについては、プールのある学校に移動するとか、水泳の授業を行わないとか、それから、スイミングスクールなど民間が所有するプールで実施するというようなことになっておるようです。全国的には、数値を表しますと18%が、もう授業を行わないというようなデータも出てるということを併せてお知らせいたしておきます。
○議長(浜田和子) 岩松永治議員。
○9番(岩松永治) 急な質問でしたけれども、詳しく御説明いただきましてありがとうございました。
 私が調べた中では、先ほど教育長がおっしゃっていただきましたけれども、プールを設置するのは必ずしも義務ではないということと、全国の公立小学校のプール設置率については、2021年度で全国平均で82.4%、高知県は80.4%と高い比率を保っています。しかし、高知県を含めた全国の公立校でプール設置率が100%ではないということです。これが、今どういう状況を表しているかといいますと、先ほど教育長の答弁にもありましたけれども、全国の小中学校が必ずプールで水泳の授業を行っているわけではないし、今、廃止に向かっているところもある。
 私、民間プールを提案させていただきましたけども、これを活用することは、維持費や改修費などのコストの削減だけでなくて、教員の負担軽減にも当然つながっています。ですので、南国市は、今はこれを検討して進めてもいっていただきたいのですが、この先の将来、少子・高齢化が言われている中で、南国市が考えていかなくてはいけないのは、ただ維持費、管理費を削減するだけでなく、プール授業そのものを考えるときが近づいているということです。
 プールを新設で改築した場合、約2億円と言われていますけれども、市内17校の小中学校全部、単純計算で34億円、これは1回で34億円必要ではないわけですけれども、それを、例えば34億円をかけて、またプールを新しくしました。じゃあ、半世紀たてば、また同じことの繰り返しで、永遠とその経費が積み重なっていくわけです。
 じゃあ、私が思うのは、全国的にもそういったプール、義務ではありませんので、これはいっそのこと、プール授業をやめてはどうかという考え方もできるのではないかと思います。やめてどうするかといったら、先ほど教育長の答弁にありましたように、民間プールを活用するであるとか、希望者のみ夏休みに民間プールに行っていただいて、その経費は市で負担するとか、いろんな考え方ができるんではないかと思ってます。
 私がそのことを言ったからといって、すぐそうなるわけでもないですけれども、そういった考えを持つことも、これから先、必要ではないかと本当に思ってるんです。プールをもし全部廃止してやらない場合に、次どうするかというと、プールのあったところに耐震性貯水槽を設置するであるとか、プールの維持改修費に2億円ほどかかるんであれば、今、この猛暑ですので、プールをやめた以上、ほかの授業、例えばプール授業がなくなったら体育の授業に充てるのか、もちろん、学力向上のために国語、算数、理科、社会、そういった授業に充てるのか分かりませんけど、体育館に冷暖房の施設を設置するということもできるんじゃないかとも私は思ってます。
 すぐに実現することはないと思いますけれども、そういった柔軟な発想を持って、将来、どれが南国市にとって一番いいのか。そして、何よりも、今、対象となる児童生徒にアンケートを取るということも一つの手だと思います。プール授業自体がどうなのか、1人に1台タブレット端末も配付されてますので、同じ内容のアンケートを全児童生徒に配って、そのタブレットでアンケートを取ってもらえれば、すぐに集計ができると思います。そういったデジタル機器を活用して、子供たちが、今、プール授業をどのように思っているのかということを教育委員会は知ることも大事だと思います。
 今後、私が今提案したことも含めて、プールについては、市長も含め、これから考えていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 次に、国府小学校グラウンド東側水路についてお伺いします。
 次項目の質問内容と類似していますが、ここでは教育委員会の見解と関係する所属長に質問をします。
 グラウンド東側には南北の道路があり、その東西には水路と側溝が通っています。両方とも蓋がされていませんので、水流のあるグラウンドに沿っている水路にグレーチングか蓋をしていただきたいという質問です。
 グラウンドに沿った水路は常に水が流れており、反対側の側溝は降雨時に水が流れています。これまでにも児童に危険が及ばないように要望があったとお聞きしていますが、何も改善されていません。学校東側敷地には学童遊具、プールがあります。そのため、グラウンドから東側敷地に行くには、南北の道路を横断しなくてはなりません。また、南北の道路は地元住民もふだんから通行しており、狭い道路なのに、両側の水路と側溝が塞がれていないために何度も危険を感じたそうです。児童が車を避けるために水路を飛び越え、グラウンドのフェンスにしがみついてるのを何度も見かけ、時には、よけ切れずに水路に落ちたことがあったそうです。児童だけでなく、住民にも同じことが起こっています。その原因は、道路が狭いため、安全に待避できる場所がないからです。
 教育委員会は、この件の経緯を含め、どのように把握し、対処してきたのかをお伺いします。
○議長(浜田和子) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 御質問のありました国府小学校グラウンド東側水路でございますが、南国市小中学校通学路安全対策連絡協議会において対応を行っております。通学路安全対策連絡協議会は、南国警察署、県中央東土木事務所、土佐国道事務所、市建設課、市危機管理課、教育委員会事務局、南国市校長会で組織されておりまして、各小中学校などが把握しております危険箇所等の合同点検を行いまして、対応を協議しております。その中で、令和4年度の連絡協議会で、市建設課が改良事業を行うよう地域と協議していくこととなっております。
○議長(浜田和子) 岩松永治議員。
○9番(岩松永治) 次に、グラウンド東側の道路は市道ですので、建設課長にお伺いします。
 大雨が降れば越水し、落水するなどの危険がさらに高くなります。児童、保護者、そして住民の不安を取り除くために蓋をしていただけないでしょうか、御答弁をお願いします。
○議長(浜田和子) 建設課長。
○建設課長(橋詰徳幸) 国府小学校グラウンド東側の側溝蓋設置につきましては、地元関係者及び学校関係者と協議しまして、蓋設置に向け進めてまいります。以上でございます。
○議長(浜田和子) 岩松永治議員。
○9番(岩松永治) よろしくお願いいたします。
 次に、先ほどの神崎議員と重複する点があるかもしれませんけど、お伺いいたします。
 台風と大雨による被害状況についてお伺いします。
 全国的に例年以上の猛暑が続き、熱中症で搬送される人が増えていた中、8月には台風6号と7号の大雨の影響により全国各地で甚大な被害が発生しました。南国市でも高知豪雨を思い出すような大雨が降り続け、一時は消防団が待機するほどの危険な状況となっていました。
 それでは、南国市の台風と大雨による被害はどの程度だったのでしょうか。また、南国市はどのような対策を取ったのでしょうか。それぞれの被害状況と対策について危機管理課長にお伺いします。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 8月上旬に相次いで高知県へ接近いたしました台風6号及び7号と、通過後の大気の状況により大雨が相次ぎました。特に台風6号の接近時には、南国市の東部を中心に3時間雨量100ミリ、累加雨量170ミリを超える大雨となりました。ただし、このときの市南部の雨量は、1時間で22ミリ、累加96ミリであったため、市東部に局所的に降ったことが特徴となっております。
 この大雨により、本市では家屋等の被害はございませんでしたが、住家17件の床下浸水、非住家の床下浸水1件、土砂崩れが1か所発生しております。いずれも人的被害は発生しておりません。床下浸水17件のうち16件が長岡地区、1件が岩村地区となっております。土砂崩れの発生箇所は久礼田地区であります。そのほか、野田地区などで道路冠水を確認しております。
 また、台風7号につきましては、本市への影響はありませんでしたが、通過の17日から18日にかけて大気が非常に不安定になった影響で再び大雨となりました。この際は、断続的でありますが、1時間雨量20ミリから30ミリ程度の雨が市内全域で降っています。ただし、大きな被害は発生しておりません。
 対策につきましては、台風6号に際して、8月4日14時に1回目の庁内対応調整会議を行い、8月9日16時までに合計4回の調整会議を開催して、気象状況の注視及び情報共有を行いました。また、建設課、上下水道局等との関係部署連絡会議を随時開催するなど気象状況の共有を図り、事前に用水路の堰を倒すなどの対策を実施いたしました。
 また、8月8日の16時過ぎからの大雨により道路冠水等が多く確認されたこと、16時40分に大雨警報、浸水害が発表されたこと、さらに、16時50分に国分川の水位が高齢者等避難を発令する基準の避難判断水位を超過したことから、同時刻に災害対策本部を立ち上げ、市内5か所に避難情報、高齢者等避難を発令することを決定して、併せて避難所を5か所開設し、防災行政無線や緊急速報メール等で避難の呼びかけを実施いたしました。
 このほか、道路冠水等の発生の通報が30件余り寄せられたため、職員をそれぞれ現場へ派遣して人命及び家屋等の被害の発生がないかを確認し、また、土のうを積むなどの対応を行っております。
 台風7号につきましては大きな影響がなかったところから、特段の対応の必要はありませんでした。
 17日から18日にかけての大雨の際には、物部川の水位が水防団待機水位を超過したことなどから、17日の6時50分に準備配備体制に入り、同日9時には第1回庁内対応調整会議を、17時に2回目の庁内対応調整会議を開催して状況を注視したところでございます。幸い避難情報の発令に至る状況とはなりませんでしたが、市内16か所の避難所開設担当職員を配役するなど急な大雨に備えました。以上でございます。
○議長(浜田和子) 岩松永治議員。
○9番(岩松永治) あれ以上、雨が降り続けば被害が拡大していたことと思いますが、今回は、幸いなことに人的被害と床上浸水の被害はなかったようです。しかし、各地域で道路の冠水や浸水があったことは事実ですし、設定以上の雨量時の排水対策については今後の課題となったのではないでしょうか。
 8月9日には久礼田小学校西側の市道が冠水し、市道西側の土地と企業の倉庫が浸水しました。また、久礼田小学校南沿いの水路が氾濫し、校舎南側とグラウンドが冠水しました。それにより水路と道の区別がつかなくなってしまいました。2年ほど前にも同じようなことがあり、児童数名が、端の通路部分が見えずに水路に落ちたそうです。今回は夏休み中でしたので児童への影響はありませんでしたが、重大な問題であると考えています。
 久礼田小学校から、令和5年8月9日の大雨に関する件として、それらの内容が記載された文書が教育委員会に提出されていますが、その内容について教育次長にお伺いします。
○議長(浜田和子) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 久礼田小学校からは、大雨での浸水状況の報告と、今回は夏休み中のことで児童がいなかったが、登下校中に大雨が降った場合に危険な状態となるので用水路等を改善し、周囲が冠水することのないようにしてほしいとの要望となっております。
○議長(浜田和子) 岩松永治議員。
○9番(岩松永治) この件について、教育委員会はどのように対処されたのかをお伺いします。
○議長(浜田和子) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 小学校からの文書につきましては、危機管理課、建設課と情報共有を行い、建設課には冠水への対応策の検討を依頼しております。学校現場では、学校内の水路のしゅんせつを行い、また、学校だよりで各家庭に8月9日の大雨の状況を伝え、保護者に大雨に対する注意を促しております。また、登校時にグラウンドが冠水するおそれがある場合には、学校西側から登校するよう保護者メールで周知するとともに、教職員が誘導できる体制を取り、児童の安全確保を図ってまいります。
○議長(浜田和子) 岩松永治議員。
○9番(岩松永治) 今回、市道と学校敷地内が冠水した一番の原因は何だったのでしょうか、建設課長の見解をお伺いします。
○議長(浜田和子) 建設課長。
○建設課長(橋詰徳幸) 冠水した要因としまして、短時間に降雨が集中したことにより、小学校と保育園の間にございます主要排水路が満水状態になり、枝線である小学校敷地内水路の排水が主要排水路に流れない状況であったことだと考えます。
○議長(浜田和子) 岩松永治議員。
○9番(岩松永治) 近年は、異常気象により、線状降水帯をはじめ、急な雷雨や大雨により全国各地で被害が増加しています。南国市も例外ではありません。想定されていた雨量を超える雨が降った場合には、これまでにも今回のようなことが起きています。市道に沿う水路と学校の水路がつながっており、同様な雨が降れば再度同じことが起きます。地域住民や周辺企業、そして、児童と保護者の不安を取り除くためには水路の改修しかないのではないでしょうか。建設課は、この件をどのように捉え、どのような対処が必要であると考えているのでしょうか。また、危険性の認識についてはどうでしょう。私は早急な水路の改修を要望し、建設課長に答弁を求めます。
○議長(浜田和子) 建設課長。
○建設課長(橋詰徳幸) 水路の改修につきましては、いま一度、周辺の水の流れの状況を把握し、改善に向けた取組を進めてまいります。
 また、学校敷地内水路の冠水時の安全対策につきましては、学校教育課と協議を進めてまいります。以上でございます。
○議長(浜田和子) 岩松永治議員。
○9番(岩松永治) ありがとうございます。できるだけ早く改修していただくようにお願いしておきます。
 それでは、これまでの質問を聞いて、市長はどのようにお考えでしょうか。第4次南国市総合計画と後期基本計画の基本目標1に記載されているのではないですか、市長に答弁を求めます。
○議長(浜田和子) 市長。
○市長(平山耕三) おっしゃるとおり、本市の総合計画及び後期の基本計画基本目標1には「安全・安心のまち 防災対策・防災体制の強化」ということで推進する対策が載っておるところでございます。この災害に強いまちづくりを進める上では、事前防災ということもあろうと思いますので、そのようなことが起こった場合に、次に対策できるように対処していくことが必要であろうと思います。
 ただ、今回発生した大雨につきまして、早急に応急的に対処する対策と、建設課が申しましたとおり、水路の改修というのは、どのように改修すれば、それが解消するのか。それは、すぐにというわけにはいかないと思います。まず検証してから効果的な対策を取らないといけませんので、まずは学校教育課が申しましたとおり、そこのグラウンドが一面水浸しになるというような、浸水するような状況が予想されるときは、もうグラウンドのほうへは行かないような西からの進入ということを徹底する必要があろうと思います。それは応急的な対処だと思っております。あとは、建設課のほうでどのようなハード対策が取れるか、検討していくようにいたします。以上です。
○議長(浜田和子) 岩松永治議員。
○9番(岩松永治) ありがとうございます。ぜひ進めていってください。よろしくお願いします。
 次に、危機管理課長にお伺いします。
 大規模災害発生等を含め、久礼田小学校にはどういった役割があるのかを御説明ください。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 災害時の役割といたしましては、久礼田小学校は避難所に指定しておりまして、主に地震時には校庭も緊急避難場所となります。
○議長(浜田和子) 岩松永治議員。
○9番(岩松永治) そうなんです。小学校は避難所に指定されています。
 昨日、議会が終わった後に、この件について市長と副市長に資料を見ていただいたんですけども、多分、課長会では、口頭でその状況の説明を聞いたんだと思いますけれども、百聞は一見にしかず、聞くと見るとでは違う。もちろん、文書の写真を見るだけじゃなくて、現地へ行くっていうのが一番だと思っています。そのことを踏まえて私の意見を申し上げます。
 久礼田小学校は、指定避難所として地域住民が避難してくることが想定されています。つまり、避難時に大雨が降った場合、子供だけでなく、大人や高齢者が水路に落ちる可能性があります。避難は昼間とは限りません。夜間だけでなく、停電していた場合には、さらに落水の危険性が高まりますし、避難後に大雨が降っても同じことが起きます。
 現時点で被害が想定できるわけですから、これらを改善することが行政の仕事、つまり役割であり、想定される被害を未然に防ぎ、市民に安全と安心を提供することこそが行政の役目ではないでしょうか。市長答弁にありましたように、担当課は早急に対策を進めていただくようにお願いいたします。
 また、国府小学校東側水路と側溝についても同じことですので、よろしくお願いします。今回、水路の氾濫により冠水したのは久礼田小学校だけでなく、隣の久礼田保育所も同じことで困っています。水路のことだからといって建設課だけに任せ切りにすることのないよう、教育委員会、子育て支援課、危機管理課はしっかりと連携を取って進めていただくようにお願いします。そして、口頭や文書報告で状況を把握するだけでなく、現地に行って目視で確認をしてください。そのときの状況によるとは思いますが、今回のような場合に、学校は教育委員会へ、保育所は子育て支援課に連絡をし、すぐに現地確認ができる体制を整えることも大切ではないでしょうか。現地確認を一部の課に任せ切りにしないよう連携と協力をして取り組んでいってください。
 今回の大雨による冠水については、久礼田部落自治会長が現地を歩いて確認し、何度も市役所に来ていただき、地元住民を代表して要望していただいています。早急に調査と協議を進め、冠水することがない水路の整備をお願いいたします。また、学校南側の水路については、転落防止柵の設置を含め、学校及びPTAとの協議が必要です。その点は抜かりのないようにお願いします。
 最後に、南国スポーツパークの人工芝張り替えについてお伺いします。
 先月末に関係者との協議がされたとお聞きしましたが、その内容について生涯学習課長にお伺いします。
○議長(浜田和子) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 8月31日に南国市、指定管理者であるまほろばクラブ南国、利用団体で協議を行いました。当日は、南国スポーツパークの進捗状況について情報を共有化し、関係者のそれぞれの立場から意見を出し合いました。市の立場としましては、新図書館建設等の大型公共事業が続くため、財源確保ができないと事業を進められないことを説明し、利用団体としては、早急に改善をしてもらいたいとの要望がありましたが、最終的にお互いが協力をして事業を進めていくことで合意をしております。
 ストレスを感じることなくスポーツが行える施設整備のために、今後も関係者で協議を重ねながら整備の方向性について決めていきたいと考えております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 岩松永治議員。
○9番(岩松永治) 北條副市長が副市長に就任して5か月が経過し、ようやく関係者と協議していただきました。それでは、現在の進捗状況について北條副市長にお伺いします。
○議長(浜田和子) 北條副市長。
○副市長(北條邦寿) 現在の進捗状況でございますが、昨年度実施しましたスポーツパーク改修検討の委託業務の結果、人工芝を張り替えた際の全体工事費は、人工芝の種類にもよりますが、3億円余りが見込まれております。この金額を一般財源だけで賄うことは、市の財政運営上大きな負担を伴うこととなりますので、有利な起債の活用を財政課で検討した上で県の担当課に適用ができる起債となり得るのか、相談及び確認をしてきたところでありまして、一定のめどがついたところでございます。まだ現在は、さらなる財政負担の軽減に向け、県の交付金事業が活用できないか、検討しているところです。以上です。
○議長(浜田和子) 岩松永治議員。
○9番(岩松永治) ありがとうございます。
 ただ、副市長が5か月経過しと先ほど言いましたけど、私は、6月議会終了後に関係者に会ってくださいと念を押しておりましたけれども、それから2か月経過してのことです。そのことが関係者の方への信頼を失うことのきっかけにもなりますので、今後はしっかりと対応を進めていってください。よろしくお願いします。
 関係者の方々からは、本気で取り組む気があるのかどうか疑問に思うという御意見や、見通しが立たないことに不安を感じるという御意見、途中経過を含めての連絡が、こちらから連絡するまでないことに不信感が強まっているという厳しい御意見もありました。
 今回の協議でそれらを払拭できたとは思いませんが、北條副市長と担当課長は信頼関係を壊すことのないよう誠意の伝わる対応を続けていってください。そして、途中で頓挫することなく、一日でも早く前に進めていただくことを求めまして今議会での質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(浜田和子) 以上で通告による一般質問は終了いたしました。
 これにて一般質問を終結いたします。
 明9日と10日は休日のため休会とし、9月11日に会議を開きます。11日の議事日程は、議案等の審議であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて散会いたします。
 御苦労さまでした。
      午前11時16分 散会