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一般質問 令和5年度 » 令和5年 第430回市議会定例会(開催日:2023/06/09) »

一般質問3日目(神崎隆代)

質問者:神崎隆代

答弁者:市長、関係課長


○議長(浜田和子) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 引き続き一般質問を行います。4番神崎隆代議員。
      〔4番 神崎隆代議員発言席〕
○4番(神崎隆代) 公明党の神崎隆代です。通告に従いまして一般質問をさせていただきます。
 今議会では、不登校支援、COCOLOプランを受けての取組について、学校での子供のてんかん発作時の対応について、香南中学校の案内看板について、まちづくりでは、観光・防災に関連しての質問をさせていただきます。これまでの質問と重なる部分もあるかと思いますが、御答弁よろしくお願いいたします。
 一つ目は、COCOLOプランを受けての不登校支援についてお聞きします。
 全国の小中学校で不登校の児童生徒数が急増している中、文部科学省は本年3月31日に、誰一人取り残されない学びの保障を社会全体で実現していくとのCOCOLOプランを発表しました。このCOCOLOプランでは、学びにアクセスできない子供たちをゼロにすることを目指し、不登校特例校やスペシャルサポートルーム等の設置促進、1人1台端末を活用し、健康観察を行う取組も盛り込まれています。
 現在の南国市での不登校対策への取組としましては、昨年の野村議員の質問への答弁で詳しく説明がございましたが、県事業や南国市が行っている不登校対策事業に取り組む中で、子供たちの変化など感じられたことや課題など見えてきたことを教えていただけますか。
○議長(浜田和子) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 南国市でも不登校の問題は喫緊の課題となっております。令和4年度までの南国市の不登校対応は、不登校担当教員配置校サポート事業、不登校支援推進プロジェクト事業を中心に行っておりました。
 不登校担当教員配置校サポート事業は、不登校の兆候が見られる児童生徒が多く在籍している学校に不登校対応支援に係る加配教員、不登校担当教員を配置する事業となっておりまして、南国市では大篠小学校、香長中学校に不登校担当教員が配置されておりました。
 不登校支援プロジェクト事業では、不登校等児童生徒の個に応じた支援を行うために、香長中学校内に校内適応指導教室を設置し、校内適応指導教室コーディネーターが配置されており、子供たちは、校内に自分の居場所ができたことで安心して学校に登校することができております。
 この2つの事業は、今年度は不登校支援推進プロジェクト事業及び個別最適な支援をつなぐ校区内連携事業と名前が変わっておりまして、不登校支援推進プロジェクト事業は香長中学校に、個別最適な支援をつなぐ校区内連携事業は大篠小学校で実施しております。
 両事業とも不登校対応支援に係る加配教員、不登校担当教員が配置されておりますが、今年度1年のみの事業となっております。引き続き行っていただきますよう県にも要望してまいりますが、指定がなくなっても継続して不登校支援を行う必要があると考えております。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 令和4年度に行っていた事業の名前は変わってはいるが、今年度も実施できているということ、県指定がなくなっても、不登校支援策として継続していく必要があると考えておられることが分かりました。これからも切れ目のない支援体制をお願いしたいと思います。
 今回のCOCOLOプランでは、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーが関係機関等と連携して保護者を支援すると明記されました。不登校の子供を支援していく上で、その保護者を支援していくことは大変重要であると思います。南国市におきましても、教育委員会が、不登校の子供の保護者であれば誰でも自由に参加できる保護者の会を南国市で1か所は設置していただきたいと思います。
 その場所にスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーをコーディネーター役として派遣するなどして不登校の子供の保護者を支援していくことが必要だと思いますが、今後の取組についてお伺いいたします。
○議長(浜田和子) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 現在のところ、保護者の会といった不登校の子供の保護者が参加できる会はございませんが、教育支援センターふれあいには、アウトリーチ型のスクールカウンセラーを1名配置しており、令和4年度は、お電話での相談4件、来所での相談が26件ございまして、保護者支援をしております。また、全小中学校にスクールカウンセラーを配置、ソーシャルワーカーを各中学校ブロックに配置することで、学校、保護者、児童生徒と関係機関との連携が図られていると考えております。
 スクールソーシャルワーカーにおきましては、就学前の施設を定期的に訪問していただき、気になるお子さんの情報を把握、就学前の様子を小学校に具体的に伝えていただくといった役割をしていただいております。そうしたことで入学前に学校も受入れ準備ができ、保護者や児童生徒は安心して通うことができると考えております。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 教育支援センターふれあいでは、電話や来所での相談を受け付けており、カウンセラーとの対面相談ができるようになっているということは大切な取組の一つです。その中で、不登校の子供を持つ親同士が横のつながりを持てる場所として保護者の会の設置をしていただきたいという質問ですが、月に1回など行ける場所を構えることについてのお考えをお聞きします。
○議長(浜田和子) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 現在のところ、保護者の会といった保護者の横のつながりを求めるようなお声は聞こえておりませんが、そういった声がありましたら、設置に向けて検討していきたいと思っております。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 声がありましたらということでしたが、その当事者の保護者が一人で悩みを抱え込まないような、保護者同士がつながりを持てる場、その設置を求めたいと思います、お考えください。
 不登校の児童生徒は一人一人の状況が大きく異なります。丁寧な指導を行うためにも、多様な学びの場の確保や指導体制を整備することが必要であると思います。
 そこで、教室に行きづらくなった児童生徒が学校内で落ち着いて学習できる環境であるスペシャルサポートルームなどを全ての小中学校に設置する必要があると思いますが、現在の設置状況と今後の取組についてお伺いいたします。
○議長(浜田和子) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 南国市4中学校と大篠小学校に校内サポートルームを設置しております。不登校等学習支援員を配置し、不登校ぎみで教室に入りにくい児童生徒の対応を行っておりますが、香長中学校以外の3中学校につきましては、県費教職員は配置されておりません。大篠小学校や香長中学校のように、サポートルームの担当教員がいるわけではございませんので、時間割を組んだり、保護者との面談をしたりといった体制を取ることが難しい状況となっております。
 県費教職員の配置が難しい状況はございますので、退職された教職員の方を市が不登校支援員として雇用するなどして体制を整えていかねばならないと考えております。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 確認します。香長中学校以外の3中学校では、部屋があるだけではサポートできているとは言えません。香長中学校、大篠小学校以外の全ての小中学校にも不登校支援員を配置したサポートルームを設置するということでよろしいですか。
○議長(浜田和子) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) そのような形で進めていきたいと思っております。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 先ほど課長が答弁された中で、子供たちは、校内に自分の居場所ができたことで安心して学校に登校することができているとございましたので、やはり、ほかの小中学校へも早い時期にサポートルームの設置をすることが必要だと思います。その方向でと課長はおっしゃいましたので、できるだけ早くその体制を整えていただきたいと思います。支援に差があるという状態ではいけませんので、よろしくお願いいたします。
 今回のCOCOLOプランでは、校内スペシャルサポートルーム等の設置促進とともに、学校での授業を不登校の子供の自宅やスペシャルサポートルーム等、教育支援センターに配置し、オンライン指導やテスト等も受けられるようにすると明記されています。これを受けて学校の授業を、不登校の子供の自宅や校内のスペシャルサポートルーム等、また、教育支援センターに配信し、オンライン指導できる体制を確立すべきだと思いますが、その現状と今後の取組についてお伺いをいたします。
○議長(浜田和子) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 校内適応教室、サポートルームや教育支援センターふれあいでは、昨年度よりネット環境が整備され、オンライン指導ができる体制が整っております。
 1人1台の端末には、自分のペースでできる学習ドリルも導入されておりますので、サポートルームや教育支援センター、自宅でも学習に活用することができるようになっております。
 テストについては、現在のところ、紙ベースで行っておりますけれども、受ける場所については、必ずしも学校でなくてはならないということではありませんので、個々の状況に応じて対応を行ってまいります。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 不登校の生徒の学びが学習成果として評価されないために調査書の成績がつかず、高校の選択が制限されてしまうという問題に対して、今回のCOCOLOプランでは、自宅やスペシャルサポートルーム等、また、教育センターでの学びの結果が成績に反映されるようにすると明記されました。
 今回、COCOLOプランで示されたように、不登校の生徒の高校進学を支援するため、自宅やスペシャルサポートルーム等、教育支援センターでの学びを確実に学校での成績に反映させることが重要であると思います。南国市の中学校での現在の状況と今後の取組についてお伺いいたします。
○議長(浜田和子) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 現在、学力に関する成績は絶対評価となっており、集団内での順位にかかわらず、個人の能力に応じての評価となっております。あらかじめ定められている目標の基準に応じ、その基準を満たしているかによって個人ごとの成績を評価しております。
 また、テストの点数だけで生徒の評価が決まってしまうわけではなく、学校の教室で授業を受けることができなかった場合でも、サポートルームや教育支援センターでの学びの様子は評価に反映をされております。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) GIGAスクール構想の下で整備された1人1台端末を活用して、毎朝、その日の気分を入力してもらうことで、不登校に至る前の段階で子供の小さなSOSを察知していこうとする取組をしている学校もあります。このことにつきまして、南国市はどのような御所見をお持ちですか。
○議長(浜田和子) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 南国市でも、朝来たら自分の端末機を広げ、きもちメーターに答えるように全小中学校で取り組んでおります。悲しい、怒っているで答えた児童生徒には担任や養護教諭がいち早く対応し、子供たちのSOSを見逃さないようにしております。
 ほかにも、南国市では、児童生徒に対して、楽しい学校生活を送るためのアンケート、Q−Uアンケートを年2回実施しております。質問項目は、やる気のあるクラスをつくるためのアンケート、居心地のよいクラスにするためのアンケートとなっております。アンケート結果を各学校で分析して対策を立てることで不登校などの未然防止が図られていると考えております。
 また、昨年度より国の指定事業を受けて、南国市では、新たな不登校児童生徒を生み出さない未然防止に取り組む魅力ある学校づくり事業の取組を進めております。各学校に自校の強みを今まで以上に磨いていただき、児童生徒も、教職員も、明日も学校に行きたいと思えるような学校づくりをしていただいております。
 また、2学期が始まる前の数日間ではございますが、学校に行きづらい児童生徒を対象に、2学期がスムーズに迎えることができるよう、ふれあい等夏期教室を教育支援センターふれあい、岡豊ふれあい館、十市多世代交流プラザの3か所で実施するようにもいたしております。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 南国市では、きもちメーターという方法で子供のSOSを見逃さないように既に取り組んでいるということが分かりました。不登校に至る前の段階で関わることがやはり大事だと思います。一人一人に光を当て、誰一人置き去りにされない教育の実現に向けて、今回のCOCOLOプランを受けての不登校対策の一層の充実を図っていただくことをお願いいたします。
 次に、学校での子供のてんかん発作時の対応についてお聞きします。
 まず、てんかんについては、発作を繰り返す脳の病気で、年齢、性別に関係なく発病すると言われています。てんかんの児童生徒が学校内で実際にてんかん発作が起こった場合は、30分以内に発作を抑えなければ、脳に重い障がいを残す可能性があると言われていますので、発作が発生した場合は、迅速な抑える薬の投与が必要となります。
 このてんかん発作に対しては、口腔用の液薬ブコラムが薬事承認され、令和4年7月19日付で事務連絡がされているということですので、対応についてお聞きします。児童生徒がてんかん発作を起こした場合、教職員らが迅速に鎮静させるための治療薬ブコラム口腔用液を投与できるとの文部科学省からの事務連絡について、各学校にどのように伝達されているのか、お伺いいたします。
○議長(浜田和子) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 議員御紹介いただきました事務連絡につきましては、南国市のほうへも通知があっておりますので、文書にて各小学校、中学校に周知を行っております。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 文書でそのまま周知をしていただいたということで、各学校は、それをしっかり内容を把握できているということでよろしいでしょうか。
 この事務連絡においては、教職員らのブコラムの投与について、緊急やむを得ない措置として医師法に違反しない旨を通知し、その上で使用条件として、保護者が学校などに対し、医師による留意事項を記した書面を渡して説明することなどが上げられており、学校側の協力がなければ現場で投与をすることは不可能ということになっておりますが、学校としてはどのように取り組まれますか。
○議長(浜田和子) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 事務連絡のほうには、医師法違反とならない条件として4つの条件が示されております。議員が言われましたように、てんかんの発作が発生した場合は迅速な対応が求められますので、学校等に対して、やむを得ない場合には、当該児童にブコラムを使用することについて具体的に依頼があった場合には、事務連絡にもありますが、製薬会社のホームページを参照するなどして理解を深めていきたいと考えております。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 理解を深めていただきたいということは、やむを得ない措置として、現場での投与について学校は協力するということでよろしいですか。
○議長(浜田和子) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 具体的な依頼があった場合には協力をするということでございます。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) ブコラム投与の医師からの書面指示について、専門的な医師の指示に対して、保護者と連携し、適切に対処するための職員への研修や児童生徒の医療的情報の遺漏防止対策など、学校側がブコラム投与に適切に対応できる体制の整備が必要であると思いますが、その点はどうなっていますか。
○議長(浜田和子) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 市内の小学校、中学校に確認をいたしましたが、保護者等から具体的にブコラムを使用することについての依頼があった学校はありませんでした。
 児童生徒がてんかんの発作を起こした場合の対応については、各学校において定めているところですが、てんかん発作時の口腔用液の投与については、文書にて学校に周知はしておりますが、具体的にやむを得ない場合には、当該児童にブコラムを使用することについて依頼があった場合には、医師法違反とならない条件の確認や投薬方法の確認、また、発作を起こした児童等への教育的配慮など体制の確認が必要と思っております。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) てんかんは乳幼児期から老年期までに幅広く見られ、人口100人のうち0.5から1人が発症すると言われています。発病年齢は3歳以下が最も多いということです。実際にてんかんの児童生徒が学校内でてんかん発作を起こすことはないとは言えませんので、学校の協力体制を整えておくことが必要だと思いましたので質問をさせていただきました。
 課長の体制の確認が必要とのことですので、いざというときには対処できるように、よろしくお願いいたします。
 次に、香南中学校の案内看板についてお聞きします。
 香南中学校は、令和4年度から特認校制度導入やジェンダーレス新制服導入、南国市運動部活動地域移行推進校として特色ある取組などで、今、注目を集めております。トイレへの生理用ナプキンの設置につきましても早くから導入していただいており、その理由をお聞きしましたところ、よいことなので反対する理由は見つからないというようなお話をお聞きしたときには、何とすばらしいことかと感動いたしました。困っている人に対して温かな配慮ある早い対応をしていただいた教職員の皆様に感謝をいたします。
 香南中学校につきましては、3月議会におきまして、外部から来られる方に分かりやすい案内看板の設置を要望しておりましたが、5月29日に現地確認をしていただき、ありがとうございました。早速動いていただいているとは思いますが、どのような案内看板となるのか。また、設置はいつ頃になるのか、流れを教えていただけますでしょうか。
○議長(浜田和子) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 議員言われましたように、香南中学校への案内看板は設置されておらず、外部の講師の方などが香南中学校を訪れる際は戸惑うこともあったと聞いております。
 案内看板の設置について、神崎議員、中央東土木事務所、学校教育課で現地で確認を行いましたが、中央東土木事務所のほうからは、県道には歩道もなく、新たな看板を設置する支柱を設置するのは難しいとの回答をいただいております。このため、学校教育課といたしましては、既に設置されている電柱に案内板を共架させていただく方法で検討をしております。
 案内板共架の承諾には一月半程度を要するとのことでしたので、申請に必要な案内板の仕様を学校とともに協議しながら進めてまいります。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 承認には1か月半を要するんですね。
 この件は、昨年11月くらいだったと思うのですが、課長にお伝えしたときに、時期を見てからということで今となりました。大変お忙しい中、御尽力いただいており、できるだけ早い対応をしていただいていると思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。
 まちづくりでは、観光行政や防災等に関して質問をさせていただきます。
 初めに、商工観光課長にお聞きします。
 南国市では、海洋堂SpaceFactoryなんこくに続いて南国市地域交流センターMIARE!も完成し、市外の方からは、南国市はすごくよくなっていますねというお声もありました。その方には、南国市では、これから図書館もできますし、駅前のロータリーも整備されることやシンボルロードから南へ延伸される道路や中央公園の整備も予定されていることなどをお伝えし、まだまだ変化していく南国市をアピールしたことでした。
 今後も町なかが大きく変わっていく中で、観光というものをどのように展開しようとしているのか、どのようなビジョンを持っておられるのか、お伺いいたします。
○議長(浜田和子) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 南国市へ観光客を呼び込むための取組としましては、海洋堂SpaceFactoryなんこくが国内外に知名度の高い海洋堂の関連施設であることを物部川DMO協議会、南国市観光協会と連携して県外、海外へ発信し、誘客した来館者に対しては、シンボルロード等を通って商店街や中心市街地への移動や市内観光施設等への誘導を図るとともに、南国市には紀貫之や長宗我部元親をはじめとする史跡やお遍路や掩体群など貴重な歴史や文化がございますので、これらの情報も発信し、観光誘客を図りたいと考えております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 先月、西島園芸団地に行った際に、台湾からの観光客が来たことをお聞きしました。5月から就航された台湾からのツアールートの中に西島園芸団地が採用されたことをうれしく思いました。御尽力された皆様に感謝をしたいと思います。
 これから、どんどん観光客も増えていくと思いますが、課長は観光の窓口はどこにあるとお考えですか。
○議長(浜田和子) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 観光の窓口につきましては、南国市には、高知市や香美市、香南市のように、駅や駅前に観光案内所がございません。このため、南国市に来られる観光客の移動手段である空路、陸路、鉄道の玄関口として、高知龍馬空港、道の駅南国風良里、JR後免駅が観光客との最初の接点となるところでございますが、高知龍馬空港の案内カウンターでは、近年、常駐職員がおらずインターホン対応となっており、道の駅南国風良里は案内カウンターのみで常駐職員はおらず、JR後免駅は案内カウンターがないことから、道の駅南国風良里やJR後免駅では職員や駅員に尋ねていただくことになります。
 これらの施設のほか、ホテルやその他の観光施設の皆様において、観光専門の窓口ではございませんが、観光の窓口として御対応いただくような状況だと思っております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 観光案内所を構えることについてのお考えは変わっていませんか。シンボルロードの整備に併せて観光案内所を設置して、そこを観光の発信拠点としていくことについてのお考えをお聞きいたします。
○議長(浜田和子) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 昨年6月議会で御質問をいただいた後、観光案内所を設置し、観光案内業務を行うとなると、観光協会の協力が不可欠なことから、観光協会の会長及び事務局長と観光案内所について、設置するならば、観光協会の事務所も含めた広さがいいのか、それとも観光案内所だけの小さなスペースがいいのか。また、観光案内の方法として、従来の対面型か、リモート環境や技術の進化などを考慮に入れた対面型以外の方法やスマートフォンの普及に対応したウェブ情報の発信、観光協会の土日、祝日への対応などについて協議を行いました。
 この協議の後、観光協会内で、観光案内所や観光案内の方法などについて検討していただきました結果、観光協会としては、今のところ、観光案内所を設置するのではなく、今後、SNSなど観光において使われるツールを活用した観光情報等の発信に努めていくとのことでございました。
 この観光協会の検討結果を受けて、市としましても、スマートフォンが普及し、スマートフォン比率が96.3%と、観光においては駅前、駅ナカで必要な情報を収集するツールとしてスマートフォンは欠かせないものとなっていること、スマートフォンで調べられる方は観光案内所を利用する可能性が低いこと、コロナウイルス感染症が5類に移行したとしても、再度のコロナによる感染拡大や他のウイルス等により感染症対策が必要になる可能性があること、リモート技術の進化、チャット型AIの開発などIT技術の進化が著しい状況であること、高知龍馬空港、道の駅南国風良里、JR後免駅などの観光施設には観光パンフレットを設置して、観光情報を手に取れるようにしていることから、現時点では観光案内所を設置するのではなく、観光協会と連携してSNSなどIT技術を活用した観光情報の発信に努めることが効果的と考えております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 観光案内所については設置しないで、SNSなどのIT技術を活用した観光情報の発信が効果的だとのお考えが分かりました。
 南国市には観光案内所がないということに対して、観光に対するやる気があると思えないという御意見もございます。観光に対する本気度を計られています。このような御意見に対してどのようにお考えですか。
○議長(浜田和子) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 南国市には、紀貫之や長宗我部元親をはじめとする史跡やお遍路や掩体群などの戦争遺産など、南国市の強みである歴史や文化とともに、中心市街地に立地する海洋堂SpaceFactoryなんこくなどの観光資源を活用して観光誘客を図る取組を進め、観光振興を図っております。また、まほろば祭りなど各種イベントへの参加や支援を行い、南国市のにぎわい創出に努めております。
 しかしながら、南国市の観光に対する取組について、やる気があると思えないとの御意見があることにつきましては、心にとどめ置き、その理由を考えながら、観光振興やにぎわい創出に取り組んでまいりたいと思っております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 観光振興やにぎわい創出に努めておられるとのことです。これは観光協会と商工観光課が連携し、若い力で頑張っておられますので、随分と活性化されたことは随所で感じるところです。これからの取組にも期待をしております。
 それでは、観光協会を法人化したのは何のためでしょうか。
○議長(浜田和子) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 観光協会の法人化につきましては、平成25年度に、社会の変化や会員、観光客の多種多様なニーズに迅速かつ臨機応変に対応することを目的に、任意団体から社団法人化することで会員相互の緊密な連携と組織の安定化を図り、市民本位の組織として社会的信用とその公益性を発揮しつつ、観光コーディネート組織として活動するためと聞いております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 法人にして独立してもらうためではなかったのですか。南国市では、長年、商工観光課の部屋の一角に観光協会があることが普通になっています。この状態について、市長はどのようにお考えですか。
○議長(浜田和子) 市長。
○市長(平山耕三) おっしゃるとおり、観光協会については、長年、商工観光課と同室にございますが、このことによりまして、観光情報やイベント情報の共有やスムーズな発信、事業実施時の協力体制の構築など連携が取りやすいというメリットがあるとともに、一方、土曜日曜、祝日などは閉庁しておるところでございますので、観光客の問合せには対応できないということもございます。
 逆に、庁舎外に案内所兼事務所を構えた場合につきましては、メリットとしましては、土日、祝日の観光客からの問合せに対応できることが考えられますが、商工観光課との連携関係は取りにくくなるということや、土日、祝日のお問合せに対応するために必要な人員配置も必要になってこようと思います。その人件費の増加、また、そこの部屋を構えるということで家賃の増加等も考えられるわけでございまして、経常経費が一定必要になってくるところでございます。
 また、その設置場所というのは非常に悩ましいところでございまして、南国市の場合は、商工観光課長も申しましたとおり、JR、また飛行機、そして車と、入ってくる手段がいろいろあるところでございまして、どこに、そこの来た方が多く訪れていただけるかという訪れていただきやすい環境というのもつくらないと、なかなか使っていただけないということもあろうかと思います。
 そういったことで案内所兼事務所につきましては、これら環境、条件を満たすような場所ということをどのように考えるのかということがございますので、非常に慎重に考える必要があろうかと思います。以上でございます。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 慎重に考えるというお答えでした。
 例えば、観光協会を移転すると決めた場合、やはり観光案内所の機能を持たせての移転が望ましいと思います。それには今の人員では難しいので、今市長がおっしゃられたように、人を雇う必要もありますし、また、財源のほうも考えてあげないといけなくなります。ふるさと納税をこの観光協会へ委託することについての御所見をお聞きしたいと思います。
○議長(浜田和子) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) ふるさと納税に係る委託業務について財政課に確認したところ、現在、この業務はさとふるやJTB等に委託し、業務の効率を図っているとのことでございまして、業務委託の内容としては、受付サイトの管理や注文、発送、請求、在庫の管理、問合せ対応やクレーム対応などとなっております。
 ふるさと納税の業務を観光協会に委託することにつきましては、ふるさと納税を活用する方はメジャーなサイトにアクセスする可能性が高い上、観光協会がこれらの業務を円滑に実施するためのノウハウを持っていない中で受託することは困難であると思われるとともに、このような状態の観光協会に業務委託することについては、財政課とも協議しましたが、現状では難しいのではないかと考えております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 今回の質問で、観光協会が市役所から独立する可能性は低いように感じました。
 今、観光協会は若い力で頑張っております。今後、観光協会がますます発展、活性化していける環境もお考えいただくことをお願いしまして、この質問を終わります。
 次に、都市整備課長にお聞きします。
 無電柱化につきましては、これまでに町なかの景観や防災の観点からも、やっていくべきではないかと求めて6年が経過しています。シンボルロードへの無電柱化の実現は間に合わなかったということもお聞きしましたが、どうなんですか。
○議長(浜田和子) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 都市計画道路南国駅前線につきましては、シンボルロードとして整備する計画で進めていたことから無電柱化を検討いたしましたが、整備費用が非常に高く、財政負担が大きいこと、電線管理者との調整に時間を要すること、それから、事業進行の途中で街路事業から都市再生整備計画事業の基幹事業に転換をしたため、令和4年度までに整備を完了しなければならなくなったことから、無電柱化事業を実施する場合には平均で約7年ほどの期間を要しているため、令和4年度に完了することは困難であると判断いたしまして、無電柱化を断念したところでございます。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 課長は、無電柱化を検討したものの、期間が足らなかったことや財政負担が大きいことなどを断念した理由に挙げられましたが、無電柱化を行うタイミングとして最もコストを抑えることができるのは、道路を整備するときに併せてやることということは分かっていると思います。
 今後は、シンボルロードから南への道路が整備をされるときには、今度こそは間に合うように無電柱化を実現していただきたいと思いますが、いかがですか。
○議長(浜田和子) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 都市計画道路南国駅前線の南進整備する際には、まずは無電柱化に向けて考えていきたいと思います。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 無電柱化については、これまで何度も考えていただいたとは思いますので、考えたいということは、やっていきたいということだと思います。南国市では、これからも地震が来たら倒壊されると想定される電信柱、これ当たり前のように立てていくつもりなんですか。条例をつくってでも、倒壊のおそれのある電柱は立てないようにしないといけないと思います。
 今、区画整理が進んでいる篠原を見ても分かるように、多くの電信柱が立っております。安心・安全で市民の生活と財産を守る、これから進めていく事前復興まちづくり計画、これにも無電柱化は進めていかねばなりません。今後の開発に伴う電柱の設置に対しては制限をするなど、条例制定を含めて無電柱化を進めることにつきましてのやる気を確認したいと思いますが、いかがですか。
○議長(浜田和子) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 無電柱化は、これまで防災性の向上、安全性、快適性の確保、良好な景観形成の観点から実施されてきましたが、近年の災害の激甚化、頻発化あるいは高齢者の増加等により、ますますその必要性が高まっていると認識をしております。
 全国では3,600万本の電柱が存在し、毎年、数万本単位で増え続けている状況を踏まえ、国は無電柱化をさらに計画的かつ迅速に推進するため、令和3年5月に無電柱化推進計画を作成しております。条例の制定につきましては、今のところ、条例の制定までは考えておりませんが、この国の無電柱化推進計画に即して、無電柱化の必要性の高いところから、本市の建設課や危機管理課等の関係課と、そして電線管理者、地元関係者等と連携して、財政状況を踏まえながら無電柱化に取り組んでまいります。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 課長から、無電柱化に取り組んでまいるというお言葉をいただきましたので、間に合うようによろしくお願いいたします。
 次に、危機管理課長にお聞きいたします。
 マンホールトイレの整備につきましては、ちょうど7年前の6月議会におきましても、避難所でのトイレの重要性を訴え、マンホールトイレの設置を求めた経緯がございます。本年は大篠小学校、十市小学校、東工業高校への実施設計が決まっておりますが、これが完了すれば何基が設置可能となるのですか。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 現在進めておりますマンホールトイレ整備につきましては、令和2年に見直しました南国市公共下水道事業下水道総合地震対策計画に基づきまして必要基数を算定しております。これによりますと、大篠小学校9基、十市小学校6基、高知東工業高等学校11基、合計26基となります。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 南国市では、平成26年度に60基のマンホールトイレを備蓄していると思います。設置可能場所として、三和防災コミュニティーセンターに3基、篠原に2基、MIARE!に4基、先ほどの大篠小学校9基、十市小学校6基、高知東工業高校11基となると、今現在のマンホールトイレの数は95基ということになります。あと60か所の設置場所につきましては、避難所マニュアルなんかに落とし込んで市民に分かるようになっておりますでしょうか。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) これまでの60基の箇所につきましては、下水道管等が敷設されております避難所の敷地内や避難場所などに設置する予定となっておりますけれども、詳細な設置場所につきましてはお知らせができていない状況でございますので、今後、周知するように努めてまいります。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) よろしくお願いいたします。
 発災時には速やかに設置をする必要がありますが、その体制はどのようになっておりますか。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 設置につきましては、職員が発災時に避難所に駆けつけられない状況もございますので、地域の自主防災組織の皆様が設置できるように避難所開設訓練を支援してまいりたいと考えております。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) マンホールトイレにつきましては、これからも順次計画を立てて進めていかれると思いますが、今後、整備される予定の中央公園へのマンホールトイレの計画もしておりますか。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 中央公園のマンホールトイレ整備につきましては、今後、中央公園整備が具体化する中でマンホールトイレ整備を提案してまいります。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) トイレの設置にはテントも必要ですが、トイレの数だけのテントの確保はできているのですか。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 先ほどお答えいたしましたとおり、中央公園の整備が進む中でマンホールトイレの必要基数などを算定してまいります。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 今、マンホールトイレ95基ということです。そのマンホールトイレのテントですけど、95はテントは構えられているということですか。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 現在、95基ということで、既にマンホールトイレを整備しましたところ用のテントは備蓄をしておりますけれども、今後、整備する予定の中央公園には、まだ必要基数などの計算が進んでおりませんので、公園整備などが計画された中で必要個数の計算をして、必要な基数の備蓄を進めていくようにいたします。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) ありがとうございます。
 議会開会の日の市政報告では、なんこく防災パークと命名されたスポーツセンターの防災広場の完成記念行事を行う予定ということですが、どのようなことを行うのですか。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 現在、10月21日の土曜日に完成式典を実施する予定で準備を進めております。テープカット等の式典をなんこく防災パークで行った後、スポーツセンターのアリーナで防災に関連する映画の上映を実施することを計画しております。東日本大震災を背景に、陸前高田市の共同作業所での実話を基にして製作された映画を上映したいと考えております。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 公民館等、各避難所での避難所運営マニュアルの作成は全て完了しているのですか。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 避難所運営マニュアルにつきましては、地域交流センターと図書館を除く全ての指定避難所で策定を完了しております。地域交流センターは本年度、図書館につきましては、移転後の新図書館において策定する予定でございます。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 発災時になりましたら、避難所の運営っていうものは誰でもできるような整備ができているのですか。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) マニュアルにつきましては、避難してきた住民の方々が運用できる内容としております。具体的には、最初に避難してきた方が、マニュアルにあるアクションカードに基づき実施すべき役割を他の避難者に割り振り、避難者全体で運営をしていく内容でございます。
 一部の地域では、毎年、マニュアルに基づき訓練を実施していただいておりますけれども、まだ全ての地域での訓練が実施できておりません。今年度は香長中学校で避難所運営訓練を行う予定であり、今後も、引き続き避難所ごとの訓練を実施してまいります。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 他市では、マニュアルなど各避難所にボックスの中に入れて保管をしているということで、いざというときには、そのボックスを開けて避難所運営ができるようにしております。南国市はどのような形で保管をしているのですか。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 本市におきましても、まだ全ての避難所に配備ができておりませんけれども、必要物品をまとめた避難所開設ボックスの配備を現在進めておりまして、それに先駆けてマニュアルの配備を進めていきたいというふうに考えております。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 防災への様々な準備、これからもよろしくお願いをいたしまして、次の質問に移ります。
 生涯学習課長にお聞きします。
 公民館の使用料について、市民からのお声がありました。どういうことかというと、これまではかからなかった公民館の使用料を4月から払わないといけなくなったが、どうしてかということでした。使用料の改定なんかがあったのでしょうか。
○議長(浜田和子) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 市内には17館の市立公民館があり、南国市立公民館設置及び管理条例及び、南国市立多世代交流施設設置及び管理に関する条例、南国市立防災コミュニティーセンター設置及び管理に関する条例にて、それぞれの公民館の部屋の使用料が定められております。
 基本的に公民館を使用した場合には使用料がかかることになります。今回、使用料の改定をしたわけではございません。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 公民館を利用している団体宛てに通知を出したということですが、利用料の改定ではないとすると、どういう通知なんですか。
○議長(浜田和子) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 公民館の予約、管理は各公民館長に委託をしておりますが、各公民館長が集まる南国市立公民館連絡協議会において、公民館長から、公民館によって使用料徴収ルールが異なっているので、市で統一をしてもらいたいとの相談を受けましたので、今回、整理をして各利用団体に通知文書を送付したのが経緯でございます。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 公民館の使用料の徴収ルールが統一されたということで通知を送ったということですが、減免の対象になると認められると無料などになるということが分かりました。
 それでは、例えば地元が防災訓練で公民館を使用する場合の使用料は要るのですか。
○議長(浜田和子) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 南国市が主催する事業や南国市が開催を依頼した事業、公共の事業またはボランティア活動、その他の社会貢献活動で使用する場合は減免となります。防災訓練の場合では無料となります。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) それでは、趣味の集まりなんかはどうですか。
○議長(浜田和子) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 受益者負担の原則から使用料の負担をお願いしております。
 使用料の減免については、教育委員会が地区の公民館運営審議会と協議し、必要と認めた場合には、南国市立公民館多世代交流施設及び防災コミュニティーセンターの設置及び管理に関する条例の施行に関する規則第7条6号減免に該当し、無料となる場合もございます。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 確認ですが、趣味の集まりでも、教育委員会と地区の公民館運営審議会が認めれば無料になるということですね。どのように申請をするようになっているのか、その申請方法を教えていただけたらと思います。
○議長(浜田和子) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 基本的に、公民館の予約については公民館長がやってくれているんですが、公民館長から市のほうに相談がございます。市の担当と地元で協議をして、無料と認める団体は無料としております。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) すいません、ちょっと詳しく。口頭でいいということですか、何か用紙があるんですか。
○議長(浜田和子) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 特に用紙というわけではなく、口頭で相談を受け付けております。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 趣味の集まりのために、家から出て公民館まで通うということ自体がフレイル予防であり、そこに参加して、日頃から顔が見える人とのつながりを持つことが災害時に力を発揮する、その共助という輪の中にいることになっていると思いませんか。そういう意味では、公民館を利用することは、いざというときのための避難訓練を日頃からしているという考え方もできると思います。市長、このことは教育委員会や公民館運営審議会が認めることができる減免の対象になると考えますか。
○議長(浜田和子) 市長。
○市長(平山耕三) その活動がどれだけ公益性を持っているかという判断になろうかと思います。施設といいますと、普通の公民館施設もあれば、大きなMIARE!の施設もございますし、それを全部、健康のため全て無料にしますっていうのが果たして適切かどうかというようなこともございます。そういったところ、施設を使えば電気代も必要なわけで、そういったことは使った方が一定負担する受益者負担の原則ということを考えるのが基本であると思っております。
 なお、減免規定につきましては、そこの公平性を考えながら担当課のほうで判断していくということになろうと思います。以上でございます。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 年間の公民館使用料としては、幾らの入金があるのですか。
○議長(浜田和子) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 令和4年度の公民館使用料としましては約275万円の入金がございました。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) この275万円の中には光熱費も含まれていると思います。年間の公民館使用料250万円とすれば、これは市民の健康増進への投資という観点でお考えいただいた上で、市民の公民館の使用料については無料とすることについて、市長のお考えをお聞きします。
○議長(浜田和子) 市長。
○市長(平山耕三) 先ほども申しましたとおり、それを使う方というのは、大概公益性が何らかあるというように思うんです。その中で受益者負担ということをどのように考えるかということになっていこうと思います。ですので、そこは、どのラインで線を引くかという判断になるんですが、それは、ほかの施設、公共施設はありますし、体育館等もございます。そういった全体の公共施設を見渡しながら、幾らの使用料が適切かということを決めてるわけでございますので、一定、受益者負担という考えは基本に立っていかないといけないと思っております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 公民館の使用料を取ることでサークル活動の回数を減らすことになったり、活動自体がしぼんでしまうようなことになれば医療費の増にもつながりかねません。使用料を取ること自体をやめて、どんどん活用してもらうほうが健康寿命延伸への貢献ができると思います。
 市民が生きがいを持って安心して活動できるのなら、その250万円という市への入金がなくても、それ以上の価値があるものと思いませんか、市長。
○議長(浜田和子) 市長。
○市長(平山耕三) 使用料っていうのを、やはり使った方が払うということでございまして、そこは何も変わらない。無料ということになりますと、そこを使われる希望者も山のように増えると思います。そういった中、調整っていうことは大分かかって、そういうことも考えていかないといけないという現実も出てこようと思いますので、そこのあたりを踏まえ、使用料、受益者負担ということを考えていく必要があろうと思います。
○議長(浜田和子) 神崎隆代議員。
○4番(神崎隆代) 市民の皆様が健康増進、安心して南国市立公民館を利用しながら健康寿命を延ばしていけるような、その使用料のことについても、減免のハードルを下げるというか、また考えていただきたいと思います。
 以上で今期の質問を終わります。御答弁ありがとうございました。
          ―――――――――――*―――――――――――
○議長(浜田和子) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(浜田和子) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 明16日の議事日程は、一般質問であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて延会いたします。
 御苦労さまでした。
      午後1時59分 延会