ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 南国市議会 > 議会議事録

用語検索はこちら


議会議事録

  • 開催別
  • 一般質問
  • 議員提案
  • 市長提案
  • その他
  • 検索
一般質問 令和5年度 » 令和5年 第430回市議会定例会(開催日:2023/06/09) »

一般質問3日目(土居篤男)

質問者:土居篤男

答弁者:市長、関係課長


○議長(浜田和子) 19番土居篤男議員。
      〔19番 土居篤男議員登壇〕
○19番(土居篤男) どうも足が痛くて、歩き方がよたよた歩いてますので、えらい土居議員も年がいったなという目で見られておりますが、いよいよ80歳になります。農作業もほとんど触っておりません。
 それでは一般質問を行いたいと思います。
 今回は、ごく簡単な項目で、項目自体も少ないわけですが、風良里で見かけますからくり時計とまでは言いませんが、時計台からからくり人形のようなものが出てきて時報する施設があります。あれを見ながら、これは何だろうかというふうに考えましたが、一切説明文がありません。あのからくり時計は、定時の時報で人形が出てきて引っ込むだけの動きしかありません。観光客に、あれ分かりますかと言うたら、いや、何だか分かりませんと言う。一切説明がないわけです。
 せっかくの、あのからくり時計は、からくり半蔵さんが考え出した、あれ江戸時代でしょ。有名な学者でもありますが、この南国史談に少し紹介されておりますが、その有名なものについて何も説明文もないし、観光資源として売り出す気もないし、見た人も、何やら分からんって言って帰ってます。
 あれをもうちょっと説明を加えて、ちょっとと言わず、多少興味を引いた人は、このような南国史談に出ております、からくり半蔵の機巧図彙に基づいた紹介、説明文をひっつけて、もうちょっと売り出したらどうじゃろうかというふうに、あれを行きかかるたんび感じます。
 実際、観光客が見て、あれ何か分かりますかと、分かりませんと言いますので、それはちゃんと分かるように大きな字で説明文を書いてやれば、もうちょっと南国市にはあんなもんがあるなあということで覚えてくれるんじゃないかというふうに思います。
 このからくり時計を考え出したからくり半蔵という人は、細川半蔵先生著ということで機巧図彙、「い」と読むかどうかは間違うちゅうかもわかりませんが、この南国史談の中の第16号にちょっと説明がされておりますが、大変面白い説明で、面白いといいますか、緻密な説明で書かれております。時計の中の構造が、こんな歯車でちゃんと図でこしらえられて、細川半蔵さんの、こういう機械に対する知識というものが現れている説明書があります。
 せっかくですから、ここまで正確に、緻密にやらいでも、こんなものが基になって、この時計ができておりますよということを、もうちょっと観光客あるいは南国市民に説明できるようにしたらどうかというふうに思います。せっかく南国市に存在したからくり半蔵さんという人物もそうですが、からくり時計そのものも売り出せば、それなりに印象を持ってもらえると。ああ、南国市にあんなもんがあったねえと、あんな歴史があったがじゃろうかということを分かってもろうたらええんじゃないかということで、風良里のからくり時計を、もうちょっと市民にも、観光客にもアピールできるような内容を考えたらどうですかということなんですが、よろしくお願いしたいと思います。
 今回の質問はいよいよ簡単で2項目しかありませんが、次に、人口問題が非常に私は気になっておりまして、南国市の人口も、一頃は5万人を超えて伸びていく勢いにありましたが、今は5万人を切りましたかね。もう5万人を超える勢いが失われております。これを、何とか住みよい南国市をつくって移住してもろたらええわということもあるかも分かりませんが、この人口をどうやって増やしていくか。3,000人、4,000人、何を基準にそれだけ減っちゅうか、基準は忘れましたが、3,000人、4,000人、5,000人単位で減りますと、稲生村がなくなったとか、野田村がなくなったとか、そういう頃の人口減少に該当しますので、その人口が減ったばあの商いが減るとか、その地域で生きていける手段が減ってくるのではないかということで、人口減少は、やっぱり、いかんことじゃというふうに捉えて、これを増やしていくことを考えるべきじゃないかというふうに思います。
 この人口統計表を見ておりますと、年齢別の人口統計表になっておりますが、70歳で見ておりますと、外国人も含めての人口なんですが、70歳が675人、75歳が843人。ということは、70歳から子供を産んで増やすわけにもいきませんので、75歳で840人にするということはできないことだと思います、この人口統計表から見てね。そういう点では、あと5年たったら六百七十数人が465人になると、この人口統計表から見れば、そういうふうに減っていくわけです。
 人口を増やすために南国市はいろいろ考えておるようですが、何か子育て支援策をいろいろ方針を、政策を打ち出しておるようなんですが、私は、子育て支援のための、しやすい環境をつくるとか、生活しやすい環境、学校へ進学させれる環境をつくるとか、いろいろ対症療法でやっているようなんですが、私自身は、人口の減少というのは、南国市の施策が悪くって減りゆう側面もあるかもしれませんが、そういうもんでは増えないと。
 増えた人口が減っていく原因の一番の根本は、あの小泉内閣です。小泉内閣が何をやったかというと、派遣労働法をつくりましたね。あのときの竹中平蔵さんは、派遣会社やって派遣労働者をいっぱい雇うて、それで商売してるんですよ。派遣労働者というのは、昔の会社の名前しか出てきませんが、協和農機とか鈴江農機とか、そういう製造企業に勤めて、賃金も、初任給が高度成長期にはどんどんと上がりましたが、派遣労働者は、そういうふうな上がり方をしません。
 派遣労働者は独身が多いです、子供ができません。人口が増えないというのは、そこに原因があると。市の行政も、いろんな子育て支援策を考えてますが、それはそれで大事なことやけんど、その手前に派遣労働法があって、結婚する賃金レベルにない男女ばっかりになって、結婚しませんので人口は増えんがです。
 せっかく南国市もいろいろ子育て支援策を充実してやりゆうけんど、なかなか人口は増えない。一方で派遣労働法があって、若者が結婚しても生活できる賃金レベルにない、そんな派遣労働者ばっかりで、そういう現象があるので、私は増えないというふうに分析してます。
 実際はどうか、もうちょっと専門的に行政で考えていただけるなら考えてもろうたらええですが、根本は派遣労働法をこしらえた、あれによって、竹中平蔵が派遣労働者をどっさり雇うて、それでもうけゆうと。派遣労働者は低賃金で結婚もしないと。それでは人口は増えません。
 せっかく末端の行政では、子育て支援をいろいろ打ち出してますが、今でも協議してると思いますが、それでは解決しないわけです、派遣労働者がいっぱいおるわけですから。私は、派遣労働法を変えるというたら、政府の仕事なんですが、南国市では、この派遣労働法を克服する方法はなかなか難しいかも分かりませんが、根本はそこにあるんだということで、政治的にも偉い先生がいっぱい出てますので、そういう人にも派遣労働法をちゃんと元に戻していくという、末端の政治組織からも、そういう声が分かるように上げていくことが必要ではないかと。
 南国市もいろいろ子育て支援策をやってるでしょ。あれで子供が減ってるから子育て支援せないかんということでやってるわけです。けんど、結婚する件数が増えませんので、生まれてくる子供は増えません。やっぱり人口は減り続けてますね。5万人を大分切るような数字も見ましたが、私は、子育て支援は大事だと思いますが、派遣労働法がある限り、若者が低賃金である限り、なかなか増えんではないかと。
 なかなか難しいことを市の行政に、人口増加について考えてやってやと言うてもいかんと思いますが、派遣労働法の根本を変えないけませんが、私はそのように考えてます。けども、市の現場の行政は、子育て支援策をやったら子供が増えるろうか、子育て支援をやらないかん、学校教育も金がかからんようにしてやらないかん、これは否定しません、これもやらないかんことですので。が、その根本に派遣労働法があって、結婚しない若者がいっぱい増えちゅうということだと思いますので、国の政策を変えん限りは、そこまでは変えれませんが、私はそのように見てますので、派遣労働法が根本にあるんだなというふうに感じたら、それを克服するための施策を市の行政とかでやれないのかどうか、こういうことを考えていってもらいたいと、要望したいと思います。
 人口の問題は、日本の人口が減っても、日本は経済が発展して豊かになるということにもなりませんので、南国市だけでも、日本の経済を動かすぐらいの豊かになるということでもありませんが、私は、この人口統計表を見て、5万人、6万人になる勢いが、この人口統計表から見えんわけです。ますます4万人台に減りゃせんやろかと。私はそういうふうに心配をしておりますので、ぜひとも私の命のあるうちに、この心配が吹っ切れるような政策をできればお願いをしたいと思います。
 以上で1問目の質問を終わります。
○議長(浜田和子) 答弁を求めます。市長。
      〔平山耕三市長登壇〕
○市長(平山耕三) 土居篤男議員の人口増加についての御質問にお答えいたします。
 市政報告でも述べましたとおり、住民基本台帳に基づく本年3月末の人口は4万6,069人となっており、本市人口は毎年減少が続いております。10年前の同時期と比較しますと、2,460人の減少となりまして、高齢化率については31.9%と、10年前から4.9ポイント上昇しております。令和4年度単年度で見てみますと、転出入などによる社会増減が146人の増に対し、出生・死亡による自然増減が409人の減と大きく上回っており、当面は、この人口減少は続いていくことが見込まれております。
 日本の将来推計人口につきましても、国立社会保障・人口問題研究所が2020年の国勢調査の数値を基に新たな人口推計を本年4月に公表されました。日本の総人口は、2020年の1億2,615万人から50年後の2070年には8,700万人まで減少するとの推計がされております。国においても、この人口減少を克服するため、少子化対策を重点課題と位置づけて、現在、議論が続けられておるところでございます。
 少子化の背景には、土居議員から先ほど御指摘もありましたとおり、派遣労働法ということがきっかけになったということでおっしゃっておりましたが、そういったことによりまして非正規雇用という雇用が増えたということもあると思います。それによります経済的な不安定さ、仕事と子育ての両立の難しさ、子育てや教育に係る費用負担など様々な要因が絡み合っており、これら要因を一つ一つ取り除いていく政策が求められておるところでございます。具体的には、若い世代の所得向上の取組、そして、子ども・子育て支援の拡充、共稼ぎを支える環境整備など国の政策として進められることとなります。
 本市におきましても、こうした国が進める政策と併せ、南国市まち・ひと・しごと創生総合戦略において、基本目標3「若い世代の結婚・妊娠・出産・子育ての希望をかなえる」の施策を中心に、若者の所得の安定と向上を図ることや若者への結婚するきっかけづくり、さらには、子育て世代の経済的負担を軽減することにより子供を産み育てやすい環境を整えることとしております。また、本年度からは、特に若い世代の定住を支援する施策として奨学金返還支援制度も開始いたしました。
 人口減少対策、少子化対策につきましては複合的に施策を展開していく必要があり、難しい課題ではありますが、国の政策と併せて、南国市まち・ひと・しごと創生総合戦略に掲げる施策を中心に着実に取組を進め、さらには、魅力あるまちづくりを進めることが人口減少を抑制することになると思います。引き続き取組を推進してまいる所存でございます。以上でございます。
○議長(浜田和子) 農林水産課長。
      〔古田修章農林水産課長登壇〕
○農地水産課長(古田修章) 御提案をいただきました道の駅のからくり時計とからくり半蔵の紹介をする看板等の設置ということにつきましては、土居議員が言われますように、来館者に対して、なぜ南国市の道の駅にからくり人形が出てくる時計があるのか、その由来を知っていただくということは、物づくりのまちとして発信していく上でも重要なことであると考えております。
 つきましては、看板の内容についても、生涯学習課とも協議をいたしまして、設置に向けた具体的な検討を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 土居篤男議員。
○19番(土居篤男) もう2問目をくどくど言うつもりもなかったわけですが、市長の答弁では、魅力あるまちづくりをつくっていくと。難しい課題であるけれども、人口が増えていくようなことを考えたいと、そういう施策をやっていくということで、それはそれで非常に優れた答弁だと思いますが、私が指摘したように、小泉内閣のときの、あの非正規雇用が一番こたえてるからです。それを、自民党の代議士さんもおるわけですから、今さら非正規雇用の法を変えて正規雇用ばっかりにせえや言うたら、企業のほうが抵抗するかもしれませんが、子供が増えないのは、ここに大きな原因が一つありますので、これはこれで国のほうにしっかり変えていけやと言わん限り、南国市が末端の行政で子育て支援を一生懸命やっても、なかなか人口は増えていかないというふうに思いますので、私の言うことが、非正規雇用がおかしいわねというように感じるのであれば、高知の出身の自民党の代議士さんにも、非正規雇用のこういう雇用制度が一番悪いでよということを、何かの事ある機会につかまえて、しっかり知っていただいて、国の政策の中で非正規雇用をなくしていく、正規雇用を増やしていく、こういうことが必要でよというふうに提案をしていただきたいと思います。
 日本の人口減少で、このまま人口が減って、減っていきますと、もう経済も既に中国に大分負けてるんじゃないでしょうか。日本で労働者も増えない、人口も減っていく。日本の国内の消費も減っていく。中国、東南アジアへ輸出もせないかんけんど、向こうへ行っても、もう競争で勝てんと。経済的にも負けてしまうというところへ落ち込んでいくと私は思います。
 そういう点では、人口が減らないよう非正規雇用を減らしていく、そういう雇用形態を日本で直していく、それをしっかり、国政を担う代議士に言う以外にないと思いますが、末端の行政の市長以下、市の行政マンたちも、そういうことだと、それはいかんねえということで、事あるごとに自民党の代議士さんにも、お酒の席でも、そこは根本原因でよ、このままでは日本は滅びるでよということを理屈でもって言うていくということも大事なことではないかと思います。
 私は、もう自民党の代議士さんと飲む機会もありませんが、機会をつかまえて、代議士さんの意識もそういうふうなところで変えてもらうと。そうせんと、非正規雇用をこのままずるずる続けて、人口はどんどんどんどん減っていく。これでは中国に吸収されて、日本という国が見えんようになるという結果になるおそれもあると思います。
 私がそこまで心配する必要はないと思いますが、政治家である以上、市長さんたちも、そこらあたりまできちっと分析をして、土居の言うことは妙にうそじゃないにかあらんぞと思うたら、しっかり上に人口を増やして、日本を元気に、経済を豊かにする以外にないという意見を上げていただきたいというふうに思います。
 あとは、からくり時計のことについてのみ答弁をいただきたいんですが……。
○議長(浜田和子) 質問は何ですか。
○19番(土居篤男) からくり時計について言うてなかったかね。
○議長(浜田和子) 答弁がありました。やっていくということで……。
○19番(土居篤男) 風良里のからくり時計も、せっかくの観光資源ですからね。しっかり作られたいきさつも分かるようにやっていただいて売り出すと。江戸時代にこれだけの歯車を計算して設計する、こんな偉いといいますか、変わった学者がおったんじゃねえと。私もこれを見て、改めてしみじみとそのように感じましたので。からくり時計があっこにあるだけでは、どうも誰が見ても分からない。それがしっかりと分かるような宣伝内容にしていくということをお願いして、私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。