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一般質問 令和5年度 » 令和5年 第430回市議会定例会(開催日:2023/06/09) »

一般質問2日目(西本良平)

質問者:西本良平

答弁者:市長、関係課長


○議長(浜田和子) 6番西本良平議員。
      〔6番 西本良平議員発言席〕
○6番(西本良平) 改めましておはようございます。予定より相当早く、まさかこんな時間に私の時間がやってくるとは思いませんでした。一生懸命努めさせていただきます。
 第430回市議会定例会一般質問を行わせていただきます。なんこく市政会の西本でございます。総括で行いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 今議会に私が通告しております質問は2項目でございます。順次質問を行いますので、御答弁のほどよろしくお願いをいたします。
 まず初めに、市道瓶岩体育館線道路整備工事について質問をいたします。
 この橋の建設につきましては、瓶岩地区民にとりましては、長年の夢と希望を持ち続け、本当に待ち望んだ建設工事でございます。昨年の6月にようやく着工をし、間もなく1年が経過しようとしています。今年に入りましてからは急ピッチに工事も進んで、のり面の工事や両岸の橋台等も完成するなど、また周辺整備工事も進み、地域の景観が大きく変貌し、完成への期待が膨らんでおります。また、これからの大雨や台風シーズンを迎えまして、できる限りの早期完成がまた望まれるところでもございます。
 そこで、お伺いをいたします。
 現在の工事進捗状況と今後のスケジュールにつきまして担当課長にお聞きをいたします。また、これまでの工事を行う上で問題点やトラブルがなかったのかにつきましても併せてお聞きをいたします。
 次に、防災拠点としての役割について質問をいたします。
 この橋の完成後は、避難所としての指定運用はされるのでしょうか。また、指定運用をされるのであれば、防災倉庫の設置につきましては計画をされてるのか危機管理課長にお伺いをいたします。そして、完成後、この橋を活用した地域活性化策や体育館の利用率向上策について担当課長にお伺いをいたします。
 次に、2項目めの山田堰井筋土地改良区の概要と運営につきましてお伺いをいたします。
 先日、山田堰土地改良区の勉強会がございまして、参加をしてまいりました。その中で、この土地改良区は、統合後発足55年近くが経過をいたしまして、多くの課題や維持管理の難しさなどがございました。今後は、土地改良区の自主性を保ちながら、農業者はもとより市民の皆様の理解と行政の果たす役割などを強く感じましたので、質問をいたします。
 山田堰については、皆さん小学生の頃に教わった野中兼山によって構築されたことは御承知のところだと思います。今から約350年前、兼山により構築されたことによりまして以降、県下最大の穀倉地帯が形成され、水稲二期作地帯として重要な役割を果たしてきたことは言うまでもございません。山田堰につきましては、幾度の統合を経て昭和44年4月1日に現在の山田堰井筋土地改良区に継承され、今日に至っております。この間、大きな施設事業としては、水土里ネット山田堰の施設事業でございます。事業名は県営物部川地区かんがい排水事業で、昭和43年から昭和60年までの18年間で施工され、事業費は約30億7,000万円余りを投じて行われてまいりました。物部川井筋合同堰や山田分水工が完成し、農地の生産性の向上と用排水施設の維持管理費を軽減し、農業経営の合理化に大きく貢献をしております。統合堰から取水されました水は、843メートルの隧道、いわゆる水路トンネルを通り、山田分水工によって上井川、中井川、舟入川の3つの川に分かれて、それぞれ下流域では多くの堰や水門があり、これらは地域の土地改良区、地元、行政によってそれぞれに管理をされております。近年は、特にペットボトルや木片などごみの量が増加しており、水路への不法投棄が発生しておるとのことでもあり、管理費用の増加につながっております。また、近年では、施設の整備や補償費についても、経年劣化等によりましてその負担も大きくなっているようにお聞きをしております。
 一方で、多目的な利用も進んでおり、地域の雨水、排水の受入れにつきましては、農村地域での混住化が進み、農業用水路へ地域の排水路としての機能も果たしています。これについては、家庭排水、すなわち合併浄化槽等の排水も受入れをしており、あるいは家庭排水の希釈などにも利用されております。したがって、農業用水及び水路だけでなく市民の用水であり、水路であると言っても過言ではないと思われます。一方、防災や減災にも関わっており、地域の防火用水や、大雨時の災害を防ぐために、24時間対応により大雨が予想される場合などは事前に取水ゲートを閉じ、水路を開けておき、災害を未然に防ぐことなどにも生かされております。
 そこで、お伺いをいたします。
 これらのことを踏まえまして、現在の土地改良区の果たす役割としてはどのような思いを持たれておりますのか、農林水産課長、農地整備課長、建設課長、環境課長、危機管理課長にお伺いをいたします。
 次に、山田堰土地改良区の運営費についてでございますが、約85%は組合員からの賦課金で賄っておりますが、近年は農業者の高齢化や減少により賦課金は大きく減少しており、大変厳しい経営が続いているとお聞きをしております。本市の受益面積は全体の71%でございますが、設立当初と比較して、現在の組合員数及び受益面積の推移についてお伺いをいたします。また、経営の将来性を見据えて、平成26年度事業により、当改良区の山田分水工の施設を使用し、小水力発電事業を実施しておりますが、本事業への補助金の交付内容についてお伺いをいたします。また、これらの収支はどのようになっているのか、そしてこの事業の導入の次の年から、本市並びに香美市の分担金が、南国市300万円であったものが150万円に、香美市が100万円であったものが50万円に減額されているとお聞きをしております。どうしてこの経営の厳しいときに半額になったのか、お伺いをいたします。
 これからはますます受益面積が減少し、さらには現在の米価の現状から、組合員である農業者からの賦課金の値上げを行う状況にもない中で、今後安定的な運営を行っていくためには、先ほど申し上げました多面的な水路や用水の活用において、行政として応分の負担を考えるべき時期に来ているというふうに思います。これには少し時間をかけて、行政への貢献度をそれぞれに数値化する必要もあると思いますが、今後の山田堰土地改良区のさらなる発展は本市にとりまして重要課題と思いますが、担当課長並びに市長の御所見をお伺いをいたします。
 以上で1問目を終わります。
○議長(浜田和子) 答弁を求めます。市長。
      〔平山耕三市長登壇〕
○市長(平山耕三) 西本議員の御質問の山田堰井筋土地改良区の運営管理について御答弁申し上げます。
 山田堰井筋土地改良区は、県内の93の土地改良区の中で、受益面積、組合員数とも最大の土地改良区であり、広大な香長平野を有する本市は、長年にわたり非常に大きな恩恵を受けてきたと思っております。また、現在進めております国営圃場整備事業の複数の工区も山田堰の受益エリアであり、本市の優良な農地を次の世代に引き継ぎ、基幹産業である農業を発展させていくためにはなくてはならない組織であると認識しております。農業を取り巻く情勢は非常に厳しい中、受益面積、組合員数とも減少し、組織運営も大変であるということでありますが、私たちの生活に欠かすことのできない水路等の農業用施設の維持管理の役割を有する重要性を考えましても、西本議員がおっしゃるように、山田堰井筋土地改良区のさらなる発展は、本市にとりまして大変重要な課題であると認識しておるところでございます。以上でございます。
○議長(浜田和子) 建設課長。
      〔橋詰徳幸建設課長登壇〕
○建設課長(橋詰徳幸) 瓶岩公民館への命の橋建設工事についてお答えいたします。
 工事の進捗状況でございますが、橋建設工事に関係する工事3件についてお答えいたします。
 1件目は、工事名、市道瓶岩体育館線道路整備工事(橋梁下部工・道路工)の進捗状況につきましては、5月末時点での進捗率は約77%であり、現在は道路工の山留め擁壁及び側溝などを施工しており、工期内完成に向け努めてまいります。
 2件目は、工事名、市道瓶岩体育館線道路整備工事(橋梁上部工)の進捗状況につきましては、橋桁等の工場製作に令和5年12月末まで、鋼橋架設工事は令和6年1月から令和6年2月、橋梁舗装及び防護柵等の工事は令和6年2月から令和6年3月を計画しております。
 3件目は、上部工の工事が完成後に発注を予定しております舗装工事がございますが、主な舗装箇所は橋梁及び道路の舗装であり、工期は令和6年4月から令和6年6月を計画しております。
 次に、これまで工事を行う上で問題やトラブルなどはなかったかでございますが、大きな問題やトラブルはございませんでした。
 次に、山田堰井筋土地改良区の運営管理についてお答えいたします。
 山田堰井筋土地改良区の果たす役割としてどのような思いを持たれているかでございますが、当土地改良区の施設は多目的に利用されており、地域貢献度が高い土地改良区であると考えております。
 次に、増加する維持管理費につきましては、当改良区の受益面積の減少、組合員数の減少、施設の老朽化に伴い、維持管理費の増加等の理由により、管理する農業用水利施設を活用して小水力発電施設を整備し、その売電収入を維持管理に充てることを目的に、小水力発電整備事業を実施したと当改良区から聞いておりますが、今後新たな増収が見込まれないなら、将来的な施設の更新に必要な予算の確保は難しくなると併せて聞いております。
 次に、組合員数及び受益面積の推移は、設立当初、昭和39年でございますが、と令和5年を比較しまして、組合員数は4,700人から2,808人になり、1,892人の減少、受益面積は1,860ヘクタールから1,358ヘクタールになり、502ヘクタールの減少となっております。
 次に、補助金の交付内容でございますが、国の補助が平成27年度4,260万円、平成28年度1億8,950万円、県補助、平成27年度1,680万円、平成28年度7,580万円、収支としまして小水力発電事業特別会計資本歳入歳出決算で、平成27年度、歳入合計8,963万円、歳出合計8,945万9,650円、平成28年度、歳入合計3億7,977万2,240円、歳出合計3億7,977万2,240円でございます。
 次に、分担金がなぜ半額になったのかにつきましては、平成26年度に香美市が当土地改良区との覚書記載の維持管理費分担金を2分の1に減額としたことに伴い、南国市も同率の2分の1の減額に同意し、平成27年度から150万円になったものでございます。
 次に、所見につきましては、先ほど述べましたとおり、当土地改良区の施設は多目的に利用されており、地域貢献度が高い土地改良区であると考えております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 危機管理課長。
      〔山田恭輔危機管理課長登壇〕
○危機管理課長(山田恭輔) 瓶岩体育館の避難所としての指定についてお答えいたします。
 瓶岩体育館につきましては、施設本体には浸水や土砂災害などの被害想定は示されていないことから、既に避難所の指定は行っておりますが、一旦災害が発生いたしますと孤立する危険度が高まるため、現在避難所としての使用を行っておりません。体育館に続く新たな橋梁が完成いたしますと、その危険度も下がりますので、地区内の避難所として安心して避難をしていただけるようになると考えております。体育館の敷地内には、避難時に使用する資機材等を備蓄する防災倉庫を設置するよう、国の補助金を活用する計画に位置づけておりますので、設置に向けての取組を進めてまいります。防災倉庫は他の指定避難所と同様に、幅6.1メートル、奥行き2.35メートル、高さ2.4メートル、広さ14.47平方メートルの規模の倉庫を設置する予定でございます。あわせて、倉庫には毛布や照明灯、発電機などの資機材を配備いたします。また、迅速な避難につながるよう、避難路となる橋梁付近にはソーラー蓄電の避難誘導灯も設置していく予定でございます。
 次に、防災・減災における山田堰井筋土地改良区の果たす役割についてお答えいたします。
 先日の台風2号の接近時には、高知県に線状降水帯の発生が発表されるなど、近年では気候変動による降雨量の増加が見られ、豪雨被害が頻発する状況となっております。このような状況においては、これまで河川管理者が行っていた治水対策では追いつかず、河川流域全体での対策が必要となるため、現在流域治水という考えのもと、ハード、ソフト両面の様々な取組が進められております。本市におきましても、洪水ハザードマップに掲載するタイムラインの作成に向けての支援を行うなど、流域の関係団体とともに命を守る対策に取り組んでおります。また、土地改良区におかれましても、増水時には堰の運用や水路の維持管理に御協力をいただくなど、流域治水の関係者の一人として一翼を担っていただいております。
 今後も、引き続き住民の命を守るための御協力を願うところでございます。以上でございます。
○議長(浜田和子) 生涯学習課長。
      〔前田康喜生涯学習課長登壇〕
○生涯学習課長(前田康喜) 西本議員の御質問にございました工事完成後の橋を活用した地域活性策や体育館の利用率向上対策についてお答えいたします。
 市道瓶岩体育館線道路整備工事が完成した際には、地域の活性化については、瓶岩地区地域活性化のための自治活動団体と、体育館の利用率向上については、瓶岩公民館運営審議会など、地元と市が協議の上で新たな地域活性化策について一緒に考えていきたいと考えております。以上です。
○議長(浜田和子) 農林水産課長。
      〔古田修章農林水産課長登壇〕
○農林水産課長(古田修章) 山田堰は、西本議員が言われるように、野中兼山が新田開発を進めるために整備をしたもので、このかんがい用水を基に本市に広大な農地が広がることとなり、そのおかげで本市は農業を基幹産業として発展をしてまいりました。そして、その農地は、食の安全、環境の保護、地下水の供給などの様々な広域的機能にも大きく貢献しているものでございます。山田堰井筋土地改良区におかれましては、近年宅地開発等が進んだことなどで、受益地となる農地の減少によって、賦課金による運営、維持管理にも苦慮されていることと思いますが、現在進められている国営圃場整備事業の区域としましても、その多くが山田堰で取水した物部川の水が流れる農地であるなど、地域を潤す、なくてはならない用水を維持管理する重要な役割を担う団体であると考えております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 農地整備課長。
      〔田所卓也農地整備課長登壇〕
○農地整備課長(田所卓也) 土地改良区の果たす役割としてどのような思いを持っているかという御質問ですが、土地改良区は、土地改良法に基づき圃場整備事業などの土地改良事業を行うための公的役割を持つ県知事認可の法人組織であり、本市におきましても、国営圃場整備事業の進捗に伴い、新たに高知南国土地改良区が立ち上げられたところでございます。近年、農業を取り巻く情勢は大変厳しい状況でございますが、農地及び農道水路等の農業用施設の維持管理につきましても、農家の高齢化等により、同様に大変厳しい状況にあると思っております。
 先ほど西本議員が申されましたとおり、農地や農業用施設は、環境面や防災面など様々な側面での機能を有しており、私たちが日常生活をしていく上でなくてはならない地域資源であり、それらを維持管理する役割を担う土地改良区の存在意義は大変大きなものであると認識しております。以上です。
○議長(浜田和子) 環境課長。
      〔横山聖二環境課長登壇〕
○環境課長(横山聖二) 河川や水路への不法投棄についてお答えします。
 市民の方々より、河川からごみが流れてきて水路が詰まり、田畑に流れ込むなど、日常生活の支障になっているとの声が寄せられております。また、市内各河川の下流の方々からも、ごみが流れてくるとの連絡があっています。河川への不法投棄につきましては、市広報紙や看板、のぼり旗等での啓発により不法投棄の防止を行っております。また、河川一斉清掃等によりごみの回収を実施しております。
○議長(浜田和子) 西本良平議員。
○6番(西本良平) 市長はじめそれぞれの担当課長様から御答弁をいただきまして、安心もしましたといいますか、それぞれの思いをきちっと述べていただきまして、この土地改良区の関係についても、体育館の関係につきましても円滑に進んでおるということが聞き取れました。
 まず、瓶岩体育館の件でございますが、建設課長によりますと順調にいっておるということでございますが、私もこの関係につきましては、足かけ10年、5回の一般質問を経まして、平成19年12月議会におきまして平山市長さんに御英断をいただいて、今日の着工にこぎ着けたわけでございまして、いよいよ期待も膨らむ完成が間もなくというところまでやってまいりました。
 そこで、2問目になろうかと思いますけど、まず危機管理課長から御答弁いただきましたが、防災用の施設で運用もしますよということでございますし、防災倉庫も建設しますという方向であるわけでございますが、一つ、これは本市一円に避難場所に指定されておる体育館は、同様の考え方になろうと思うんですね。が、これは体育館へのエアコンの設置なんですが、特に瓶岩体育館といいますのはすぐ裏側を、もうすぐ裏側ですがひっついて、国分川の上流であります大きな瓶岩川が流れておりまして、そこには堰もあって、戸を開けると大きな音があって、いわゆる敬老会など大きな地域イベントをやっても、戸が開けられないという状況があるわけでございますね。
 そういった中で、私はこれからいわゆる関連死だとか、あるいは病状の悪化だとか、高齢者がこれから1日や2日やないわけですね、避難するということは。これは大雨のときは一晩でいいかもしれませんが、地震になりますとそういうことじゃなくて2週間とか20日とかというところへいくわけですが、そういう中で、すぐにはこれはいかんことは私も承知して申し上げております。本市は、特にこの防災面では、津波避難タワー14基には、皆さん胸に手を置いて少し思い浮かべていただければ分かると思いますが、全国に先駆けて、これは私は南国モデルといってもいいんじゃないかと思うぐらい一挙に14基を、大阪城の築城やないですが、本当にやれた、あの実力っていうのを思ったときに、当然エアコンというのは密閉空間でないとなかなか利きにくいということもあると思うんです。そして、膨大な費用もかかるということも分かっておりますが、これは県、国の事業をどういうふうに引っ張るのか、あるいは事業が出てこなければ出るようにするのか、そういうことも含めて、瓶岩体育館から今発進をさせていただいておりますけれども、冬場は開けますと、川沿いですから物すごく寒いということで、どうしてもそういうことを考えていかなくてはならない。そして、公民館部分では、たった20畳そこそこしかないわけでして、恐らく2家族がおる精いっぱいぐらいやと。会議をしましても20人ぐらいしか入りませんので、そういった公民館であるということもあって、徐々に橋ができますと、そういったところへも設備を増強していただくという意味でお願いをしておるわけでございます。
 私は、ひとつ危機管理課長、あるいはそれに関係する課長、財政課長も含めまして、南国市全域の体育館へ、ぜひとも全国あるいは県下でも指折りのモデルとして、この南国モデルという発想の下にぜひとも、大規模な工事になろうかと思いますよ、お金もかかるかもしれませんが、できるだけ単独資金を使わないような方法で、今から手を挙げて頑張ってやっていただかないと、5年も10年もまたかかるわけですので、いつあした起こるやらも分かりませんので、ぜひともそこのあたりにつきましても御検討いただきたいというところで今日は止めておきたいと思います。
 次に、資機材の関係でございますが、いろいろとおっしゃっていただきましたが、ぜひとも、畳も板張りですから、当然高齢者や子供たちも、一晩はこらえれても、毛布敷いてもとにかく寝れんと思います。だから、畳も、あるいは段ボールベッドとかパーティション、いわゆるプライバシーの保護のための資機材も、今後検討いただきたいなというふうに思っております。
 ここ2問目でお聞きしますし、またどうしても今後は仮設住宅をその後は建てることになるわけですが、山は非常に平場が少のうございます。いざ、それはどこの、あの人の田んぼはこれじゃとか、あるいはせっかく宅地になっちゅうところがあるけんど、これは誰んくじゃおではなくて、今から地元も協力をして、一緒になって協定を結んでおくということにも、この際に橋の完成と同時に、避難所としてのらしさを出していくという思いで、ぜひとも地元も協力をするように言っておりますから、ぜひともよろしくお願いを申し上げたいというふうに考えます。これは2問目にさせていただきます。
 次に、長々と言いましたが、土地改良区の問題でございますが、もともとは昭和30年代にはかなりの組合員数がおいでまして、発足当時から来て、昭和63年に今の10アール当たり2,700円という賦課金が決められて今日まで来ておるわけですが、これがなかなか、値上げをするというところに今日の農業情勢でございますが、稲作という視点でいうと、1俵は1袋4,800円ですが、1俵が9,600円ばあしかせん時代でございますので、これが昭和60年代、あるいは令和の初め頃の水準ですと値上げも簡単にいくと思うんですが、そういうことが1点と、それぞれ個別のこれは団体ですから、当然自主的な努力というものも必要でございます。それはもう承知の上ですが、先ほど来申し上げましたように、非常に近年は多面的な利用というものが増えてきたと私は思っております。したがいまして、しかも高齢者が非常に多くなってきて、川上、川下でいいますと、川下の部分になる農地に近いほうの改良区であったり、地元であったりするところでは、非常に田役でありますとか、あるいは出夫役に出てくれる人が減少しておると思う。本当に、顕著に表れておるようでございます。
 そうした中で現在は、先ほど1問目でも申し上げましたように、やはり混住社会になってまいりまして、多くの方々のうちから家庭排水が、市も当然許可をするわけですので、流れるようになりました。これには、用水は希釈水としても使われておりますし、それから合併浄化槽のような水が入ってもくるわけでございますし、そういうようなことで、気象条件も変わってきて大雨も降って、道路も流れやすくなっていく。そして、今環境課長からもお話がございましたように、不法投棄もかなりあって、それら今までになかったことがどんどん積み重なった維持費が今日かかってくるようになってきた。ここは、私もお話をお聞きする中で、一番今回の質問の肝の部分であろうというふうに思うわけでございます。これは、それぞれの課長、農業分野の課長も含め市長も、この組織の重要性、あるいは用水、あるいは水路、この重要性は間違いなく本市にとって重大な課題であると市長も申されました。まさに、これはありがたいお話で、そういうことが理解を十分された上でございます。あとは、どういうふうにこれを一般市民の方々に理解をしてもらうのか。農業者は一定、私は今日までの水路の恩恵というものを農家は十分承知をしておりますから、それはそれで10アール2,700円が高かろう安かろうじゃなくて、これは値上げになりますとまたちょっと話が変わってくると思うんですが、これは受け入れられると思うんですね。一般市民の方々が、こういった災害まで含めて恩恵を受けてるんだよということを、私はこの質問によって何人かの、幾ばくか何人かの方に知っていただけたらという思いも実はそこにあるわけでございます。
 あまり詳しく言いますと時間もあれなんですけども、今用水路を経年、50年を超えて用水路の舟入川なんかもそうですが、竹やぶがそのまま水路にというか、川にのしかぶってきたり、雑木が来たりとかということの作業なんかも、今田役のときに大変な状況のようでございます。川下ではそういうようなこと、それから川上であるこの本改良区についても、非常に50年を超えますと、コンクリートも当然経年劣化をしていくわけでございますから、これの補修作業も大変なようでございます。これは、土地改良区の単独の資金でやらなければならない。200万円以上の事業費になりますと、適正化事業というのがあるようでございまして、これは国、県、それから事業主体が持ち出しでやる工事もあるようですが、なかなか200万円以上じゃなくて、未満の工事がなかなか累積されて大きいというふうにも聞いております。
 そういうようなことを考えますと、市民の御理解も要りますし、農業者の理解も要りますが、それぞれ関係する課も連携をしていただいて、南国市の一次産業は農業である。未来永劫にこの農業が続いていくだろうという認識があるからこそ、圃場整備事業にも取組を進めてきたわけでございます。したがって、私は今から経営が苦しゅうなったき何とかしてください、分担金を上げてくださいじゃなくて、やっぱり公共的、公益的にここの部分は行政が当然負担する部分じゃないですかっていうところを議論を始めなくてはいけないんじゃないですかということを今日の質問で申し上げたい。ここは、少し2問目で、担当課長、建設課長並びに市長にもちょっとお伺いをしたいというふうに思っております。そうしないとこれはいかんわけです。
 もう一点、これは先ほど御答弁も建設課長からいただきましたし、中身について私も蒸し返して触れませんけれども、要するに香美市の覚書の中に、半額にするということの理由があったということなんでしょうが、それは他市のことでございますから深くは言いませんが、うちも決して今五、六年前の状況を見たときに、五、六年前までは300万円出しよったが、これを150万円に減額せないかん、五、六年前の財政状況ではなかったように私は思うんですね。だから、早くここは安定的な運営をしていくために、決算状況も年に1回は、どの課がいただくのか別としてもらい、出席もさせていただいて注視をしながら、まず来年度、6年度の当初予算には、元の額に香美市と共々に、市長も3市でいろいろなことをやってますから、香美市の市長とはお話合いができる立場であると思いますので、この辺の話がどうやおねっていうところから入って、何とか年内に協議を進めていただいて、来年度の当初予算に一旦まず戻すというところから入らないと、私はこれはなかなか、今申し上げましたように、ほかの分野でこれだけの数値化をして、これだけの分担金を増やしてくださいとかという方向へいきなり行くということには、なかなか難しいんではなかろうかというふうに思います。
 時間もせいてきておりますが、もう一点は、じゃあ土地改良区としての努力はどういうところでやっておるのかっていうところになると思うんですね。私もお聞きしてみますと、実は土地改良区としては、去年の11月頃から、今までにないような永瀬ダム、暴れ川の物部川の一番のもとである永瀬ダムの水量が極端に、ちょっとないぐらい減っておったようでございます。むしろ、減ったからできたというところもあるんでしょうが、今6年間かけて30万立米というものの土砂を、今堆砂を上げておりますが、県が上げてますけども、この工事もやりよかったのかもしれませんが、要は水があるのは何とかやりようがあるんですが、ないのは本当に困るということで、数年前から水源涵養林の育成事業にも取り組んで、苗木を植えたり、あるいは物部村以北のところの水源の涵養事業をやっておられますし、それから今イノシシや鹿の食害によって森林が破壊をされておる、その分野では、鹿が来ないようにネットをきれいに一つ一つ張ったりとか、そういう努力も組合員さんと共々に一緒にやられておりますし、あるいは平成19年には女性部の発足もして、組織のPR活動であったりとか、いろんなことを女性部共々やられておりました。非常に結構なことだろうと。そして、子供たちに、この野中兼山のことだけではなく、今の水路の現状や用水の現状など、あるいは物部川のことなどを、出前授業といいますか、そういったものもやられておりまして、非常に感銘も受けたところでございます。紙芝居を使ったりしてやっておるようでございます。そして、水源地は物部村ですから、ここの108世帯の水源地への感謝ということを農業者が思うのが当たり前でございまして、水があるからお米ができる、そういう思いで感謝米というのも送られておると。
 だから、手をこまねいてるんじゃなくて、いろんなPR活動もやりながらですが、実態としては農業者から賦課金を上げるわけにはいかないよっていうのが前提にあって、これからのじゃあ水路管理やら維持管理をしていくのに、行政にどういうふうにどんな関わり方があるのかっていうのが、私のこの質問が契機になれば非常に私もありがたいと思うんですが、そういうようなことで、先ほど2点目に申し上げましたように、まず元へ戻すことについてどう思われるのか、担当課長、市長にお伺いし、そして今後の組織に対して行政の在り方としてはどういうふうに進めるべきなのか、この2点についてお伺いをして2問目を終わります。
○議長(浜田和子) 西本議員の質問の途中でございますけれども、昼食のため休憩いたします。
 再開は午後1時であります。
      午前11時55分 休憩
      ――――◇――――
      午後1時   再開
○副議長(西川 潔) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 西本良平議員の一般質問に対する答弁を求めます。市長。
○市長(平山耕三) 西本議員からの2問目につきまして、私のほうからは山田堰に対する支援ということで、どのような支援がという中で、まずは分担金を元に戻すことからという西本議員からの御意見がございましたが、この分担金につきましては、小水力発電を導入した後、2分の1になったというようなことになっておるわけでございまして、その経緯っていうものはあるはずでございますので、その経緯を伺った上で、また小水力発電の状況、またそれを踏まえて全体の運営の状況、そういったことをお聞かせ願い、どのような支援が市としてできるのかということを考えさせていただきたいと思います。まさに今から、西本議員もおっしゃったように、スタートするということで考えたいと思います。以上でございます。
○副議長(西川 潔) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 避難所の住環境についてお答えをいたします。
 本市の避難所となります体育館は、議員のおっしゃるとおり、気密性のない構造となっておりますので、冷暖房の効果が薄れるため、施設の改修も併せて実施する必要がございます。今後、冷暖房設備の整備や施設の改修につきましては、施設の長寿命化や財政面に関わってまいりますので、関係課と協議を進めてまいります。また、段ボールベッドやパーティション等の備品の配備につきましては、現在の集中管理から分散備蓄にするように進めておりますので、整備予定の備蓄倉庫や他の配置スペースがあれば配備するようにいたします。仮設住宅用地の確保につきましては、本市の喫緊の課題となっておりますので、ぜひとも可能であれば、地元の皆さんとの協力を得て協定を進めていきたいというふうに考えております。以上でございます。
○副議長(西川 潔) 建設課長。
○建設課長(橋詰徳幸) 分担金を元に戻すということについてお答えいたします。
 過年度から現在に至るまで、また現在から将来を見据えた経営状況、また経営指標になる資料等をお示ししていただいてからの検討となると思いますが、山田堰井筋土地改良区は地域貢献の非常に高い土地改良区ということは認識しておりますので、まずその資料を出していただいてからスタートになると思います。以上でございます。
○副議長(西川 潔) 西本良平議員。
○6番(西本良平) 御答弁2問目、ありがとうございました。
 危機管理課長からは、私も質問の中でも少し申し上げましたように、気密性の問題とかいうことがあるということで、なかなかすぐにっていうことではないということ、これは私も承知をしております。
 それから、先ほどの2問目でも申しましたように、この問題はなかなか瓶岩だけの問題でもないということからすると、申し上げましたように、それぞれの関係課とも協議をしつつ、南国モデルとして早い段階でそういった体育館の住環境整備というものも考えていかないと、有事の際に高齢者や病気を持っておられる方々が悪化の方向に行き、さらに亡くなる方が増えるということにもなるわけでございますし、それが長期にわたるということになりますので、現在の今の山田課長さんの働きぶりにつきましては、私どもも感銘を受けるほど本当によくやっていただいておるというふうに思いますけれども、さらにそこをまた、申し訳ないですがパワーアップをしていただき、関係課とも協議いただきながら、早く取組を進めていただくことをお願いしておきたいというふうに思います。
 また、協定につきましては、地元と協議をしながら、候補地の選択もして、一緒になって前向きに検討していきたいというふうに考えますが、その答弁をいただいたとおりでございます。ありがとうございました。
 そして、建設課長並びに市長からいただきました山田堰土地改良区のお話でございますが、おっしゃるとおり、資料を見て、そしてどういうことからなったかということの原因も含め、これからの3年、5年、10年先の長期ビジョンに立った上で、本当に行政としてやるべきことは何なのかというところももちろんあろうと思います。ただ、私が申し上げてきたように、今これからも、これまでもですけれども真摯に、この組織としては少人数で支えてこられたと思います、組合のために。そのためにはいい人材をということで、職員さんも一生懸命頑張られております。そして、そんな中で一大危機に向かわれたときに、私は臨時とはいえ職員の定数削減をしたり、職員の給与をカットしたり、役員報酬を下げたりというところまでやった上で、こういった大きな仕事をされておるというところに、非常に胸が痛む思いもいたしまして、今後そういったことができるだけ少なくなり、そして未来永劫に南国市にとって、どうしてもこれは誰もが、今日御答弁いただいたように必要な施設でございますから、これの運用ということで、土地改良区さんのほうにも適切な資料を早く出していただいて、検討いただいた上で、まずもって私は元の正常なといいますか、元の分担金にまず戻して、そこからどういう経営が今後何年間できていくか、そこから後はどういうふうにやっていくべきか、そこは市民合意も要りますから、こういったことの情報提供も市民にもしながら、農業者だけでなく、たくさんの人が恩恵を受けているよということを知っていただいた上で予算措置をすれば、私は市民の合意をいただけるんじゃないかなというふうにも考えております。
 これから大きな災害も、大雨災害も増えてまいります。そして、台風も来ます。いろんなことが起こる中で、山田堰井筋土地改良組合の皆様方に本当に敬意を表し、これからの時期を我々が安心して過ごせるようにまた頑張っていただきたいということもありますし、このことに対して行政がしっかりと応えていくことも私は重要であろうと思います。今回初めてこの質問をさせていただきましたのであれですが、また改選後この場に帰ることになりましたら、私もこの問題はなかなか1回で終わるものでもないと思いますし、そして圃場整備というものに、何と申しましても引っかかってひっついてきますので、真剣に皆がこの問題には向き合っていく必要があろうというふうに思います。
 どうかこの土地改良区の正常な、そして発展的な運営ができますことに協力をお願い申し上げ、そして未来永劫の南国市の一次産業、農業が守れますことに期待を申し上げまして、本当に多くの課長さんに真摯にお答えいただき、市長からもお答えいただきました。
 以上で今定例会の私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。