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一般質問 令和5年度 » 令和5年 第429回市議会定例会(開催日:2023/03/03) »

一般質問3日目(福田佐和子)

質問者:福田佐和子

答弁者:市長、副市長、関係課長


○議長(浜田和子) 20番福田佐和子議員。
      〔20番 福田佐和子議員発言席〕
○20番(福田佐和子) 日本共産党の福田でございます。よろしくお願いいたします。
 通告してありますのは、1、まちづくりについて、2、MIARE!と図書館の職員について、農協の統廃合について、マイナンバーについて、保育行政について、県産材の利用についてお聞きをいたします。
 東日本大震災からはや12年がたちました。未曽有の被害に遭われ命を奪われた皆様、そして残された皆様に心からお悔やみとお見舞いを改めて申し上げたいと思います。
 今も御遺体が見つからないままの方が大勢おられますし、原発のために戻りたくても戻れないのが今の状況です。
 こうした中で、原発事故の処理水を海に放出しようとしています。その上、これだけ多くの命を、そして暮らしを奪ったにもかかわらず、原発をやめようとしない無神経な国に対して、改めて強い怒りを覚えます。人の力では絶対に始末のできない原発は、直ちにやめるべきです。
 2011年3月11日、私たちにとっても忘れてはならないこの日を肝に銘じながら役目を果たしたいと思います。
 質問の前に、一言お礼を申し上げます。
 日本共産党議員団は、毎年、市長に対し新年度予算について要望書をお渡しをしております。23年度も64項目にわたり要望をいたしました。それぞれに、市長、そして担当課から丁寧な今後の取組や、そして見通しを回答していただきました。議員団を代表し、心からお礼申し上げます。
 この要望書は、全て市民の皆さんから寄せられ、そして積み上げられたものです。一気にいきませんが、1つ、2つと毎年実現できることを願っております。丁寧な御回答をいただき、本当にありがとうございました。
 特に、今年は今国が進める軍事費増大で大軍拡を目指している中、憲法を守ることを毎年市長も同じような思いで答えておられます。市民の皆さんと共に、本当にほっといたしました。ありがとうございました。
 質問を通告をしております順番についてお聞きをいたします。
 まず1点目は、まちづくり計画についてお聞きをいたします。
 既に質問も出されておりますし、答弁も明らかになっておりますので、私のほうからは2点お聞きをしたいと思います。
 まず1点目は、都市計画道路から後免駅までのシンボルロード計画について、商店街でお店を営業しておられる方、あるいは居住しておられる皆さんにとっては、町を二分をされることになりますので、大変深刻なこともたくさんございます。さきの質問で出されたように、いろいろ心配や懸念が多いのは事実です。
 この計画について、心配されておられる皆さんの希望や声をどんな形で聞いて進められてこられたのか、お聞きをしたいと思います。全戸聞き取りをしたのかどうか、併せてお聞きをいたします。
 さきの答弁では、検討委員会で検討してということでしたけれども、関係する地元の皆さんが入り、反映されているのかどうか、併せてお尋ねをいたします。
○議長(浜田和子) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) シンボルロード等基本構想の策定に当たっては、市民の皆様の思いやアイデアを基本構想の参考とさせていただくために、ホームページや広報でアイデア募集を実施したほか、南国市シンボルロード検討会、ワークショップを2回開催し、様々な御意見や御提案をいただきました。
 今回の基本構想の策定には、後免町商店街の住民全ての方に御意見をお伺いしたわけではございませんが、地元住民の声を幅広くお聞きするために、南国市シンボルロード検討会、ワークショップのメンバーに地元の老人クラブ連合会の方が3名、住民代表の方が3名、子供会の方が2名、商工関係者の方が3名、そのほか高知高専、農業高校、東工業高校の生徒さんにも各2名ずつ入っていただきまして、2回のワークショップを行い、御意見や御提案をいただいたところでございます。
 また、この基本構想の素案につきましても、先月、住民説明会を実施いたしまして、御意見や御要望を頂戴したところでございます。
 いただきました御意見や御提案をできる限り基本構想に反映してまいりましたので、今回の基本構想は地元住民の方や商店のお声を反映しているものと考えております。
○議長(浜田和子) 福田佐和子議員。
○20番(福田佐和子) 地権者である地元の皆さんの御意見が全て入っていないというふうに受け止めてよろしいですか。
 こうした地権者である皆さんと、そこに住んでおられる方の声が反映をされなければ、なかなか一緒にまちづくりをしましょうということにはならないと思いますが、今後も聞く機会、あるいは聞き取りをする予定はありませんか。
○議長(浜田和子) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) シンボルロード等の基本構想につきましては、住民の代表の方の検討会で御意見をお聞きし、全てを反映したものではございませんが、できる限り反映できるものは反映してやってまいりましたところでございます。
 この後につきましては、基本構想案の次に実施設計をするようになっておりますので、実施設計の中でもしそういった反映できるところがあれば、その実施設計にまた盛り込んでいきたいというふうに思っております。
 また、そのほかのこういった計画につきましては、当然、住民の皆様の御意見を聞きながら、できるだけ反映させていきたいというふうに考えております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 福田佐和子議員。
○20番(福田佐和子) この計画に影響のある後免町西から東、北は舟入川沿い、南は電車通りまでの間にガス屋さん、洋品店、青果の店、事業所、理美容院が5軒、病院3軒、ハイヤーが2軒、介護事業所2軒、補聴器センター、薬局が2軒、時計屋さん、飲食店5軒、ケーキ屋さん、仏具店、電気屋さん、本屋さん、金物店が2軒、新聞販売店が2か所、生活用品から食材まであるストア、子供の塾、お総菜屋さん、クリーニング屋さんなどがあります。少し抜かっているところもありますけれども、個人経営のお店もありますけれども、そこで働いている人もありますから、日中の人口はかなり多い数になると思います。
 新たな開発や事業には、関係者と呼ばれるのが代表になってしまいますけれども、実際は本当に日々影響を受ける皆さんの協力が不可欠だと思いますので、ぜひ実施設計ができた折には、全ての皆さんに声をかけて御意見をいただいてほしいと思います。
 担当課は、私も都計、ずっと市民の皆さんとの間をつなぎながら話もさせていただきましたが、大変な仕事だとは思いますけれども、ぜひ大切な仕事として進めていかれるのであれば、時間をかけて話をしてほしいと思います。
 地元負担の大きかった、当初再開発ビルがありましたけれども、それが頓挫したことを教訓にしていただきたいと思います。あれは、最終的には高齢の方が何千万円の借金をしなければならない、そうしたことからとても賛成ができないという強い御意見があり、市長もその反対の御意見のある皆さんの会にも参加をされて説明をされた経過もございます。最終的には頓挫をしましたけれども、今後も引き続き地元の皆さんの要望に丁寧に耳を傾けながら対応していただきたいと思いますので、ぜひこのことは強く求めて、終わりたいと思います。
 そして、さきの質問の中で出ましたけれども、やなせたかしロードにフィギュアは全く合わないと思いますので、ぜひやめていただきたい。このことを申し上げておきたいと思います。休みの朝、お母さんと一緒に来られた小さな女の子がアンパンマンの丸い頭を幸せそうになでているのに出会ったことがあります。とってもかわいいこの場面に出会いますと、私も一日中うれしい気持ちで過ごすことができました。やなせ先生の雰囲気を壊すことのないように強く求めておきたいと思います。
 商店街近くのお客さんの楽しみは、店の人と話したり、運動のために毎日歩いて来られる方たちが大勢います。時々、お店の方が、最近あの人が顔見えんけど大丈夫やろかと言われ見に行くと、入院されておられたりします。いろいろ話すうちに元気になったりと、喜んで帰られる方もおいでになりますし、お金では買えないありがたい場所だとの認識も、ぜひ市長はじめ担当課には持っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 まちづくりについては、これまでうまくいかなかったのは予算確保のための商店街活性化事業、これを入れて計画を立てて地元の声とは合わないという結果になるのではないかと、これまでの様子を見ていて思いました。関係者の要望がしっかりかみ合っていなかったのではないかと思いますが、担当は、先ほど申し上げましたように大変難しい立場ではありますか、丁寧に事情を、そして要望をお聞きをしながら対応すべきではないかと思いますが、重ねて要請をしておきたいと思います。一言あれば、お願いします。
○議長(浜田和子) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) これからの中心市街地の活性化の取組でありますとか、それからまちづくりの計画策定におきましては、地元住民の声を幅広くお聞きし、地元住民の思いや御意見をできるだけ反映していくことが求められていると思っておりますので、市民と行政が信頼関係を持ちながら、適切な役割分担の下、市民の参画の機会を増やし、市民の意見をお聞きし、まちづくりに生かしてまいりたいと考えております。
○議長(浜田和子) 福田佐和子議員。
○20番(福田佐和子) ぜひ、よろしくお願いをいたします。
 次に、MIARE!と図書館の職員についてお伺いをいたします。
 現在の職員の配置状況と、今後は正規職員の配置を求めたいと思いますが、現状と今後についてお聞きをいたします。
○議長(浜田和子) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 南国市地域交流センターにつきましては、正職員4名と会計年度任用職員7名の合計11名で運営をしております。
 また、図書館につきましては、正職員2名と再任用職員2名、会計年度任用職員7名の合計11名で運営をしております。
 今後につきましては、MIARE!と図書館ともに、将来的に直営でいくのか指定管理でいくのかによって正規職員の数が決まってこようかと思われますが、まだ検討ができていないのが現状でございます。
 今後、それらを踏まえまして検討してまいりたいと考えております。
○議長(浜田和子) 福田佐和子議員。
○20番(福田佐和子) MIARE!も図書館も市民の皆さんの大切な生涯学習の場となります。雇用条件の厳しい非正規雇用ではなく、正規職員として雇用し、常駐し、そして市民がいつでも相談に行けるような、そんな場所にしてほしいと思います。ぜひ、そのことを市民に対しては保障するべきだと思います。ぜひ、このことはこれまで非正規で対応してきたことがありますので、簡単に行くとは思っておりませんけれども、そういう方向で市長も含めてお願いをしておきたいと思います。
 特に、会計年度任用職員、非正規雇用の皆さんの仕事の中身は同じだけれども給与は低いという大変つらい立場におられます。特に、安いお給料で一生懸命やっておられる、本当に一生懸命やっておられる方がおられて、いつも正規の職員になれたらいいのにと思われる方がたくさんおいでになります。
 特に、これは3年前の数字ですけれども、南国市は正規職員数が436人、会計年度任用職員数が258人、37.2%が非正規率です。これは3年前ですので、もっと数が増えているのではないかと思いますが、ぜひ正規の職員さんで市民の皆さんの生涯学習を保障する、そういう立場でMIARE!も、そして図書館の職員への対応も求めておきたいと思います。これは担当課で言いにくかったら市長にお聞きしますか。
○議長(浜田和子) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 市民のために、行政サービスを低下することなく運営できるように今後も運営をしていきたいと思います。正職員についても、適正な配置をしていきたいと考えております。
○議長(浜田和子) 福田佐和子議員。
○20番(福田佐和子) ぜひ、よろしくお願いをいたします。
 次に、農協の統廃合についてお尋ねをいたします。
 南国市とは別組織ではありますけれども、農家と市民の暮らしに直結する農協とは協力、共存の立場でこれまでもやってこられたと思います。市の認識と対応についてお聞きをいたします。
 統廃合について、農家の方から心配の声が出ました。農家だけでなく、近隣の市民の皆さんの暮らしも守ってきた農協の支所やATM、売店がなくなることについて、不安だとの声が多く上げられております。農家や近隣市民が困ることのないように何らかの対応ができるのか、お尋ねをいたします。
○議長(浜田和子) 市長。
○市長(平山耕三) JA高知県の支所等の統廃合問題につきましては、JAよりその概要の説明は受けているところでございますが、JAにおきましては平成31年のJA高知県への合併によって組織も再編されまして、それぞれの旧のJAの支所等の施設につきましては、耐震性等も考慮した上で、組織に合わせた効率化を図っていくことはどこかの段階で必要となるものと思います。
 そして、JAとは、本市の農政を考えていく上で常に連携を取って共に取り組んでいるところでありますが、市としてほかの組織の改編の干渉まではできないと考えております。
 ただ、組合員、農家あってのJAということを第一として、農家の方々の利便性を維持しながら、将来にわたって農業振興を図れるような形で進めていただきたい旨のお願いはさせていただいております。以上です。
○議長(浜田和子) 福田佐和子議員。
○20番(福田佐和子) 少し安心をいたしました。
 ただ、先ほど市長答弁にもありましたように、ここをこんなふうにするべきということは市としては言えない立場であることは分かりましたが、先ほど私が農家の皆さんと、それから農協の支所の近隣で生活しておられる皆さんの不自由さを申し上げましたが、そうした皆さんが困らないようにすること、そのために例えば農協さんと話をすることも一つです。
 もう一点は、例えば今不便になると言われてる方の地域では、バスがない。今、ぐるりんバスがありますけれども、それのない地域の皆さんの不便さの解消には、やはり現行のバスを利用できるようにコースを変えることなど、南国市としてできることはあると思いますので、先ほど市長が言われた中身に加えてどういう方法があるのか、市として、何といっても南国市民の皆さんの生活が変わるわけですから、そこを手助けをするという立場にぜひ立っていただきたいと思いますので、そのあたりもう一回答弁いただけたらありがたいです。
○議長(浜田和子) 市長。
○市長(平山耕三) JAの組合員の皆様方の御心配っていうことはもちろんあろうかと思います。もちろん経営の合理化の中にはキャッシュサービスがなくなったり、支所がもっと効率化されて小さくなるとか、そういったこともあろうと思いますので、物販についてもやっぱり縮小されるということもあるかもしれません。そういったとこを縮小した、生活に直結するという部分は、もちろん市としても公共交通等で生活できるように考えていく必要があろうと思います。
 ただ、支所の統合も細かなところがそれぞれの支所によって違ってくると思いますので、そこは全般的な中で、どこがどういうふうになったかということも見ながら、どういう対応ができるかは考えていかねばならないと思っております。以上です。
○議長(浜田和子) 福田佐和子議員。
○20番(福田佐和子) 市長には、そういうふうに前向きに取り組んでくださるということで大変ありがたかったと思います。地域の方も、少し不安が取り除けたのではないかと思います。
 市が、先ほども申し上げましたように、関わることができないとしても、農家の皆さんや南国市の市民の皆さんが困ることになりますので、ぜひ先ほど市長答弁がありましたような対応をしていただきたいと思います。先ほどの答弁は、不安な市民の声を受け止め対応策を取るということでしたので、ありがたい答弁だったと思いますので、よろしくお願いをいたします。
○議長(浜田和子) 昼食のため休憩をいたします。
 再開は午後1時であります。
      午前11時57分 休憩
      ――――◇――――
      午後1時   再開
○副議長(西川 潔) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 引き続き一般質問を行います。20番福田佐和子議員。
○20番(福田佐和子) 最後の2点、お伺いをいたします。
 まず、マイナンバーカードについてお聞きをいたします。
 前議会において、マイナンバーカードの強制に反対する市民の声が多く、国に対して市長会などから中止を求めるように要請をしておりましたが、国に対して市長会を通して要請をしたのかどうかお伺いをいたします。
○副議長(西川 潔) 村田副市長。
○副市長(村田 功) マイナンバーカードは、行政手続のオンライン化に必要不可欠なものであります。DXを推進する上で、必須のものです。
 本市におきましても、カードの普及促進を実施しておりますので、反対意見は上げておりません。
○副議長(西川 潔) 福田佐和子議員。
○20番(福田佐和子) していないということです。
 全員が持たないと国からの交付金が来ないというようなお話も前回あったかと思いますけれども、行政のそれは都合だと思います。市民の側にすると、持ちたくないのに強制されるなどということはあり得ないという声が大変多くあります。
 今後、紙の保険証には有料の本人の資格証明書が要るとか、介護保険証も一体化をするなど、カードを持たない人の窓口負担も増やしていくなど、国は何が何でも強行しようとしています。このカードの問題点は、さきに中山研心議員が指摘をされたとおりです。
 一方、健康保険法を改正せずに省令で義務化したのは憲法や保険法に違反するとして国を提訴している弁護士さんのグループがあります。
 南国市は、国の強制を市民に押しつけず、持ちたくない市民への適切な支援、そして違法な強制をしないように国に強く求めることを改めて要求したいと思います。
 南国市の長として、南国市民の皆さんがこれだけ、カードがなければ病院にもかかれない、大変不自由な生活を強いられる、このことについて放置できないのではないかと思いますが、これは市長として当然の役割だと思いますので、先ほど副市長から答弁ありましたけれども、なお市民から詳しく、もっと詳しく聞いていただいて、国が決めたからこれをやらなければならないとなると戦争中と同じになってしまうというのは私だけの思いではありませんので、ぜひもう一回、改めてお尋ねをいたします。
○副議長(西川 潔) 市長。
○市長(平山耕三) マイナンバーカードにつきましては、昨日もお答え申し上げたところでございますが、国策として進められておるところでございます。デジタル化、デジタルトランスフォーメーションを推進する上では、やはり必要ということで進めておるところでございますし、市としてもその普及に協力しておるところでございます。精いっぱいそちらの推進をしておる立場を取っておるところでございまして、そちらの国への要請ということはいたしかねるところでございます。以上でございます。
○副議長(西川 潔) 福田佐和子議員。
○20番(福田佐和子) 推進をするという立場なら、困っておられる市民の皆さんへの手だては何か考えておられるんですか。取りたくなくて取っていない、紙の保険証しか持っていない市民の皆さんは、どういう形で救われるんですか。カードを持たなければ市民ではないということになってしまいますので、そのあたりは何か方策があるんじゃないかと思いますけれども、その点はどうでしょうか。
○副議長(西川 潔) 市長。
○市長(平山耕三) そちらにつきましては、国のほうでも資格確認書ということで進めておるところでございまして、そういったマイナンバーカードを持っていない方への手だてっていうことも検討されておるというように認識しております。以上です。
○副議長(西川 潔) 福田佐和子議員。
○20番(福田佐和子) 私が様々な国の制度に反対をしたり御意見を訴えたりは、これまでもしてきましたけれども、いや応なく、これしかないという国のやり方は間違っているのではないですか、普通に考えて。これまでは、例えばこのカードを取得したい、便利なのでこれが欲しいという人にとっては、それはあっていい制度かもしれません。ただ、持ちたくないと言われている市民の方への対応は、国よりなのか市民よりなのかということが今問われていると思うんですけれども、先ほどの答弁では、推進する立場なのでそれを進めると。ということになりますと、市民はどこへ頼み込んでいったらいいんでしょうか。
 私は、弁護士さんが提訴しているように、やはり憲法にも保険法にも抵触をする中身なので、きちんと市民のそういう嫌だと言っている市民の声も、市長としてまとめて取り上げて国に上げていただく、そのことが私は今求められていると思いますけれども、先ほどの答弁と同じ答弁になるんでしょうか。
 私は、これまで長い間、南国市議会で市民の皆さんの声を執行部に届ける役割をしてきたわけですけれども、なかなか今回の場合はそのように、例えばこういう方法がある、こういう方法ならできるというのがあったんですが、それがないとなると、やはり戦争中と同じやり方なのか、南国市もそれを全て受け入れているのかということになりますが、非常に残念です。
 改めて、ほかの市長さんも同じ思いだと思います。南国市に限って反対をしている人が多いわけではなくて、全国的に大きな反対運動が広がってますので、そうした皆さんと一緒に力を合わせて、市民の皆さんの意向が届くようにしていただきたいと思いますが、もう一回お聞きしてよろしいでしょうか。
○副議長(西川 潔) 市長。
○市長(平山耕三) 行政として効率よく市の運営を行っていくっていうことは必要なことであると思っておりますし、これはやはり国策としてオールジャパンで国が決められて進められておることでございまして、1自治体の長として反対するということはできかねるところでございます。以上でございます。
○副議長(西川 潔) 福田佐和子議員。
○20番(福田佐和子) 分かりました。
 南国市は、市民の皆さんにも必ずこれを持つようにということで進むということが明らかにされましたが、全ての皆さんがそういう立場にいるわけではありませんので、はっきりとこの場所で明らかにしておきたいと思います。
 最後に、保育行政についてお伺いをいたします。
 せんだっては、連日のように他市の保育園児への暴力事案が報道されました。本当に胸の痛む思いをしながら毎日のニュースを見たわけですけれども、この事案を受けて、南国市の保育行政、例えばバスの送迎、園児への暴言、暴力などについてどう対応されたのかお聞きをいたします。
○副議長(西川 潔) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) まず、スクールバスの運用に関してですが、園児の送迎等にスクールバスを利用している施設は、認定こども園、たちばな幼稚園となりますが、各施設に確認を行ったところ、いずれの施設も毎日のバスの利用の子供についての職員間の情報共有、登園時、降園時のバス利用児童のチェックなど、マニュアルを作成したり、安全確認用の記入票の利用、目視での確認など、安全対策を行っていることを確認しております。
 また、欠席連絡がなく子供がいない場合には、保護者に確認を取るなど、安全確保に向けては一定取組ができていることを確認をしております。
 送迎用バスへの安全装置の設置につきましては、国、県の補助制度の活用等による実施を現在考えておるところでございます。
 続きまして、暴力、暴言等、不適切な保育に対するお答えをさせていただきます。
 静岡県の保育所において不適切な保育が行われていたという事案を受けて、厚生労働省及び内閣府から、保育所等における虐待等に関する対応について事務連絡が発出されたことに伴い、市内保育施設に対して周知を行っております。
 その際に、県が作成しています虐待につながる行動をリストアップした資料、不適切な保育の未然防止及び発生時の対応についての手引等の資料を併せて送付し、適切な対応についての周知を図っております。
 市内保育施設に虐待等の不適切な保育への対応等につき確認を行った中で、不適切な保育の事案が数件あり、その都度、職員への指導、助言を行い、園内での情報共有及び再発防止策の検討、実施などを行うなどの対応を行っておる状況でございます。
○副議長(西川 潔) 福田佐和子議員。
○20番(福田佐和子) すぐに対応されたということで安心をいたしました。
 あの事案を見ても分かるように、保育士の増員は一番今急がれる問題だと思います。前にも言いましたけれども、4歳児、5歳児の元気な盛りの子供さんを1人で30人を見るなどということは、到底無理な話です。岸田首相ではありませんが、こういったことはまさに異次元の保育だと思います。市内の保育士さんは、これをずっと何十年も、これまで子供たちを守るために、大切に保育するためにと1人で30人を見てきたわけです。
 国の方向を待たずに、南国市は独自に保育士の増員をするべきだと思いますけれども、この事案を受けて保育士の増員を検討されたのか、お聞きをしてまいります。
○副議長(西川 潔) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 保育職員の配置につきましては、基本的に国により基準が定められております。その基準等によって、運営に係る経費としての公定価格が定められており、民営施設につきましては国の基準による公定価格をベースにした給付費で運営を行っていることから、大幅な職員の増を図ることは難しい状況でございます。
 ただ、市としては、その給付費とは別に居残りパートの雇用に関する経費、調理パートの雇用に関する経費、特別な支援が必要な児童を受け入れるための加配保育士の雇用に関する経費、保育園を運営する法人に対し、当該保育施設の運営管理に係る人件費の一部等の補助を行う市単独事業を行っております。
 また、県、市の補助で、低年齢児保育の受入れを想定し、あらかじめ職員の配置を行う場合に費用の一部を補助するなど、保育の実施に向けた支援を行っているところでございます。
 保育職員につきましては、現在、国が処遇改善の支援策を実施するなどの動きもありまして、保育職員の確保に向けてはこういった国の動向を見ながら適切な対応を行っていきたいと考えております。
○副議長(西川 潔) 福田佐和子議員。
○20番(福田佐和子) 市としても、取り組めるところは早急に取り組んでいただき、子供の安全、そして保育士さんの環境をよくするためにも、前向きに取り組んでいただきたいと思います。国がこれだけしかお金を出さないので、これだけの保育しかできませんというのは、南国市の恥になるんではないでしょうか。
 これまでも、南国市の保育行政は、保育行政にお金がかかり過ぎるという監査の一言で民営化が始まり、保育費用を削減をするという動きに変わりました。それ以来、ずっと現場の保育士さんたちは大変な思いをしながら少ない人数で多くの子供さんを安全に保育をされてきました。私は、きちんと見直すべきだと思います。
 市長も、妊娠期から出産、子育て期にわたるまで安心して子育てができるように切れ目のない支援を行ってまいりますと施政方針で述べられました。私は、このとおりに南国市が実現をしていただければ、安心して保育士さんもお仕事ができる、そして働くお父さん、お母さんたちも安心することができる、そして何より子供たちが幸せになる、そういう立場をぜひ取り続けていただきたいと思います。国からお金が来ないのでできないでは、南国市の仕事は終わらないと思いますので、ぜひ保育士さんを増やす方向でいっていただきたいと思いますが、一言、最後に市長にお聞きをいたします。
○副議長(西川 潔) 市長。
○市長(平山耕三) 保育士さんの待遇という面では、やはり職員数と給料ということにもなってこようと思うんですが、できる限り市も一般財源でカバーできるところはカバーも、少しずつその処遇改善も図ってきたところもございます。
 ただ、やはり全体の中で経費っていうことは、もちろん勘案していかねばならないところでございまして、ただ全て平等な形で進めていかにゃいかんところでございますので、そこのあたり、どのぐらいの費用がかかってっていうこともございます。そこのあたり、可能な範囲、できる範囲は一般財源でカバーするところは少しずつでもカバーしてきたところでございますので、御理解をお願いしたいと思います。以上です。
○副議長(西川 潔) 福田佐和子議員。
○20番(福田佐和子) ぜひ、南国市独自の子育て支援政策を築いていただきたいと思います。
 先ほど申し上げましたように、南国市には保育行政に対して本当につらい時期がありましたし、それの経過を見る中でも、大切な宝物を失ったような思いがいたします。ぜひ、市の行政が子供たちの保育を責任持つ、そして私はいつも思いますけれども、子供が大事にされないことは未来を閉ざすことだと私は思っております。先ほど答弁いただいたように、できるところでは努力をするということを受け止めて、終わりたいと思います。ありがとうございました。