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一般質問 令和5年度 » 令和5年 第429回市議会定例会(開催日:2023/03/03) »

一般質問1日目(西川潔)

質問者:西川潔

答弁者:市長、関係課長


○議長(浜田和子) 10番西川潔議員。
      〔10番 西川 潔議員発言席〕
○10番(西川 潔) 私のほうからは市長の政治姿勢ということで、市街化調整区域の活用と上倉、瓶岩地区の対策という2点の質問をさせていただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。
 市街化調整区域の件ですが、平成29年12月の議会で、南国市は市街化調整区域の立地基準について条例を制定をし、平成30年4月より南国市条例と高知県開発審査会の活用による開発許可行政を開始をいたしました。間もなく5年が経過をするわけでございますが、切望していた内容とは少し違った、当初に南国市から議会筋へも提案のあったものよりも後退をした内容でもありました。この間、令和2年10月20日に、開発許可基準の規制緩和に関する検証ということで、都市計画法の申請件数の推移等について担当課よりも報告がありましたが、またここで改めてお聞きをします。
 規制緩和後の開発相談件数、申請件数、許可件数、規制緩和によるものと区別をしての件数をお聞きをいたします。
○議長(浜田和子) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 規制緩和後の開発相談につきましては、記入漏れ等もあり、必ずしも正確な数字であるとは言えませんが、集計いたしますと、平成30年度、700件、令和元年度、587件、令和2年度、643件、令和3年度、751件、令和4年度、793件、これは見込みでございます。令和元年度から年々増加をしております。
 続きまして、申請件数と許可件数につきましてでございますが、許可の見込みがあると判断された後に許可申請されますので、申請件数と許可件数は同数でございます。平成30年度は、許可件数75件、うち新立地基準によるものは26件、令和元年度許可件数88件、うち新立地基準によるものは40件、令和2年度許可件数88件、うち新立地基準による許可件数は45件、令和3年度許可件数104件、うち新立地基準によるものは56件、令和4年度2月17日現在でございますが、許可件数100件、うち新立地基準によるものは36件、合計で455件で、そのうち新立地基準によるものは203件、率で44.6%でございます。許可件数につきましても、平成30年度から増加をしております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 規制緩和前の件数というのは、少し都計課のほうで私もお聞きしましたのは、規制緩和後、格段に件数も増えていると、相談件数も増えとると。一応申請要件が整った件数が申請件数ということになっておりますが、その7倍から10倍あまりの南国市への住宅建築や、南国市の調整区域への住宅建築や事業所の移転、新設の希望があったということで、今南国市が大きな行政課題となっています人口増、働く場所、税収等の宝の山を、私に言わすと見捨てていたと、このように思います。都計法施行から50年ですか、その間に多くの大事なものを見過ごしてきたというふうにも思うわけでございます。
 そこでお聞きをいたしますが、令和2年以降の人口動態ですね、調整区域、市街化区域、市外、市内からの人口の動態、このようなものについてお聞きをいたします。
○議長(浜田和子) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 令和3年度までの人口動態調査の結果につきまして御答弁いたします。
 市街化区域全体の人口推移につきましては、令和2年度の人口1万9,514人、令和3年度の人口1万9,487人で、令和2年度までずっと増加し続けておりましたが、令和3年度は27人減少しており、初めて減少に転じました。その原因につきましては、社会減と転居減によるものでございます。
 市街化調整区域全体の人口推移につきましては、令和2年度の人口2万5,941人、令和3年度の人口2万5,621人で、令和3年度は320人減少し、こちらはずっと減少し続けております。その原因につきましては、自然減と社会減の両方が継続しているためでございます。
 次に、市役所周辺の中心拠点の居住誘導区域内の人口推移につきましては、令和3年までずっと増加をし続けておりますが、緑ケ丘の地域拠点の居住誘導区域の人口推移につきましては平成29年度からずっと減少しておりまして、居住誘導区域全体でも、これまで増加し続けておりましたが、令和3年度は減少に転じております。
 集落拠点周辺エリア全体の人口推移につきましては、令和3年度までずっと減少を続けておりますが、令和元年度の人口1万5,085人、令和2年度の人口1万4,865人、令和3年度の人口1万4,783人で、減少率は鈍化しております。令和3年度は82人の減少にとどまっておるところでございます。
 地区別の集落拠点周辺エリアの人口推移につきましては、岡豊地区の令和元年度の人口2,590人、令和2年度の人口2,584人、令和3年度の人口2,628人で、令和3年度には44人増加しております。長岡地区も、令和元年度の人口1,149人、令和2年度の人口1,148人、令和3年度の人口1,203人で、令和3年度には55人増加しております。また、日章地区も、令和2年度までずっと減少し続けておりましたが、令和3年度は2人増加をいたしております。しかし、今その他の集落拠点周辺エリアの人口につきましては、減少しております。以上です。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 南国市の人口減少が続いている中で、市街化区域は、緑ケ丘は別として、ほぼ変わらない。緑ケ丘は、ああいう新興住宅地のどことも新しくできた団地というのは、年とともにやっぱり人口が減っていくというのはございまして、また別途の対策も必要だというふうに思うんですが、一応コンパクトシティーの事業にもかなっている状況だと、人口動態として。規制緩和による調整区域人口は、減少が鈍化しているということと報告があったというふうに思います。
 そこで、南国市の開発行政に対しての体制ですね、相談への予約制度のようなものをつくったというようなことも言っておりましたが、県の派遣職員が撤退後には予約日が2週間後と言われるなど、大変遅い状態があったというようなことも聞いております。いろんな苦情を耳にもいたしましたが、開発申請、相談に関係する業務に対して、担当課での対応状況と課題をお聞きをいたします。
○議長(浜田和子) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 現在開発等の相談につきましては、相談件数の増加に伴いまして、令和2年度より予約制とさせていただいておりまして、相談者の方には事前に電話等で御予約をお取りしていただいており、御予約いただく際には相談時、相談が円滑に進むよう、相談者の方には土地の全部事項証明書や公図等を御持参していただくようお願いをしております。
 マンパワーが不足している中、申請及び相談件数は年々増加しているほか、近年では判断が難しい案件、特に技術基準に関しましては経験と知識が豊富な土木技師がいないため、回答までに1か月から数か月を要するような大変規模の大きい開発相談も急激に増加している状態が続いておりまして、相談の予約を取りたくても、一、二週間先まで予約が取れないこともしばしばあることや、相談者への回答の遅延など、相談者の方から多くの苦情が寄せられている状況でございます。苦情のありました相談者には、開発係の現状を丁寧に御説明し、御理解をいただいているところでございます。
 このような状況の中、係員は勤務時間中は相談者の相談に対応し、勤務時間後は相談記録の作成や提出されました書類のチェック、整理など事務処理を行うとともに、相談事案に対する回答の検討を行っており、係には非常に大きな負担がかかっている状況でございます。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 私が知っている範囲でも、久礼田地区の住宅団地や食品加工会社、それから国分地区に至りましては、もう6年も7年も前からこの開発相談をしていると。そしてまた、岡豊地区でも輸送基地2か所が、もう3年ほど前から手付金も支払って、できるかというようなことを、できるかできないかということを皆さん地域の方がいろいろ心配をしているわけですけれども、こういう開発申請に絡む課題、これについてどのように今後取り組んでいくつもりですか、お聞きをいたします。
○議長(浜田和子) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 開発係の現状の改善に向けまして、開発許可事務を行っている他市への視察を行いまして、聞き取りを行っております。本市においても他市の先進事例を参考にしながら、業務の簡素化や効率化を図れないか、現在検討しているとこでございます。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 先ほど言いました久礼田とか国分、岡豊地区の開発申請についての問題点についてもお答えください。
○議長(浜田和子) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 久礼田、国分、岡豊地区は、南国インターチェンジ及び高知大学医学部の周辺地区に位置し、国道32号や国道195号の幹線道路が通っているほか、本市の都市計画マスタープランにも産業立地検討エリアに位置づけをしている箇所も多く存在している地域でございますので、津波浸水区域からの移転など、大きな開発の相談が非常に多い地域でございます。
 一方、この地域は大部分が市街化調整区域であり、農地も多く存在しているほか、民家も点在している地域でもございます。そのため事業系の建築物を建築する場合においては、騒音、排水、排気、粉じん、悪臭など、周辺環境に影響を与える可能性がある場合には、周辺の土地利用に照らして支障がないと判断できるかが課題となっております。特に事業系排水や騒音が発生する場合は、大きな課題であると認識しておりまして、慎重に判断を行っているため、想定外の時間や労力を要する場合がございます。また、そのほかでは農地が広がっておりますので、農地転用が難しいという課題もございますようです。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 特に先ほど答弁の中にもありましたが、農地転用のハードルが高い課題がある、開発区域ゾーンの指定の明確化などを行い、この農地転用のハードルを何とかクリアできる、このような展望はないのか、お聞きをいたします。
○議長(浜田和子) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 私の知り得る限りでは、そういったのはないというふうに思っております。ただ、1種農地でありましても、運輸業などの場合は転用の許可要件がございます。それ以外の製造業とか、それから卸売業という場合には、なかなか雇用協定を締結する以外は、農地転用の許可要件ほとんどないというふうに思われますので、立地は困難であると思っております。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 開発行政の課題の中に、なかなか人、組織の中の人のマンパワーが少ないという問題が出てまいりましたが、市の職員も初めからプロではないわけでして、なかなかこの仕事にはかなり専門性も要るということにもなるわけです。この解決策としては、当初は県の職員を派遣をいただいて、こなしていたようなこともあるわけですが、今後市長はどのようにここら辺を迷惑をかけないような形でやっていくのかと、申請者に、少しその部分についてお聞きをいたします。
○議長(浜田和子) 市長。
○市長(平山耕三) そこの開発申請の受付相談事務につきましては、かなり利用者の皆様をお待たせしているというような声は聞いておるところでございまして、それに対応するにはやはり人を拡充するしか手はないところであります。ただ、すぐに人は育たないということもありまして、それなりの準備も要りますので、人をとにかく配置するしか手がありません。
 ただ、職員全体的に十分な人数というところも非常に厳しいとこもございまして、そこの全体の職員配置のことも考えながら、職員の充実ということを図っていくしか、今のところ手がないところでございます。以上です。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) ぜひ専門的な方を雇用するなどして、対策に当たっていただきたいということをお願いをしたいというふうにも思います。また、業者にも迷惑をかけるということと、市の発展にも関することでございますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。
 新たな規制緩和がされまして、当時、規制緩和の中で地目が雑種地には住宅が可能だということで、この5年間の間に私の近辺でも随分家が建ちました。私、岡豊地区でございますので、報告があったように人口も増えている状況にあるということで、私も大変うれしく思っているわけですけれども、私の生活をしている笠ノ川を見てみますと、私が40年ほど前に現在のところに山のほうから転居をしてきたわけです。その時分には46人の小学生がおりまして、私も少し子供大将のようなことをその地域のをしたことがございます。そのときを見てみますと、私はその当時は出てきた人間でしたので、そのような、私のような所帯の子供も十数人おりました。ところが30名ほどは、その地域でやはり繰り返し世代を継いできた子供だったわけです。ところが現在、小学生が16人、笠ノ川におりますが、私、40年たちましたので私の孫も含めて16人の中で、世代変わりといいますか、中で小学生の子供がおる家が16人のうちで三、四人なんです。ほかの16人のうちの13名ほどは、笠ノ川に新しく家を建てた家の子供なんです。これは恐らく幼児も中学生も同じような状況にあると思うし、もう一つは調整区域の集落も同じような状況ではないかなというふうに思ったんです。つまり、今その調整区域の集落には、新しい人が入ってこないと子供がいない状況にあると、子供がいなくなる状況にもまたなるというふうに思ったわけです。
 ここで調整区域集落への人口定着、これをするためには現在の規制緩和策ですね、地目が宅地か雑種地かでなら、その既存集落、大規模指定集落の中ですか、その中には住居の建築が可能というところを、5年もたちましたので、ぜひ次の規制緩和のときにもう始めるというか、検討する時期が参りましたので、大規模指定集落の中の農地にも住宅が建てれる、つまりもう雑種地はなくなったわけです。大規模指定集落の中の農地に家が建たすことができる、これは5年前の規制緩和案に市のほうが私どもの議会のほうへも提案をした策なんです、それが。それが後退をしたわけです。5年前には地目が宅地か雑種地なら行きますよっていう、地目というのは登記地目がね。ということで、後退をした案で今のこのような状況があるわけです。いっぱいになりましたから、次のときには大規模指定集落、そこの農地にも家が建てることができるという緩和策を取っていただきたい。このことについて、市長にお伺いいたします。
○議長(浜田和子) 市長。
○市長(平山耕三) 平成30年から規制緩和を行いまして、もう5年になるわけでございまして、その5年がたったときに、今途中で検証もしておるところでございますが、再度検証いたしまして、その先どのような状況があって、そういった御要望にお応えできるのかということは検討してまいりたいと思います。
 ただ、具体的にどういったことが、どういった緩和が現実的であるのかっていうことは、そこの内容、そこの今後の検討の中で話をさせていただくことであろうと思いますので、ちょっとその具体的な、西川議員の今の御要望にそのとおりにお応えできるということになるかどうかは、ここではお約束はできないんですが、そういった検討は始めるというようにお答えさせていただきたいと思います。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) しつこいようですみませんが、実は南国市は、つまり広域都市圏の中で45年につくりました。事情が違うんです、これ。というのは、当初からいの町も90%以上が市街化区域の中に人が住んでいた。それから、高知市の場合も当然そうです。香美市の場合は、山田町でしたよ、当時。その部分でも市街化区域の中に多数の住民が住んでいたという構図なんです。ところが南国市は、昭和45年の当時から市街化区域よりも調整区域のほうに倍ほどの人数が生活をしていたという事情があったわけです。広域都市計画をつくったときに、南国市の人口分布というか、既存集落というものがどのような形であったかということをしっかり将来を見越してそのことを反映していれば、また南国市が高知県第2という副都市として、高知県の、やっぱりその位置づけをきちっとしていたら、もう随分と南国市の現在の事情は違っていたと私は思うんです。
 何よりも言いたいのは、今南国市はそういう条件が一定そろってますので、人がおいでてくれる、企業がおいでてくれるという。南国市の発展の基はやっぱり人ですので、人がどのように住んでいただけるかということが一番の基本になるわけです。様々な南国市の振興、基本計画を立てるときにも、やはり人が私は基本になると思うんです。
 先ほど私が言うたようなことも、やっぱりしっかりそのことを主張して、南国市は他市と違うんだと、南国市はこれからも、農地法も改正をこの4月1日にされて、下限面積もなくなるわけです。様々な条件は、取得については南国市の農業委員会も、就労、就業日数だとか、それに対する収入がどれくらいあるだとかというようなものをつけていくかも分かりませんけれども、南国らしい町をつくっていく、南国市へ来れば一定自給的な農業というか、畑もできるというような特色のある町、そういうものをつくっていくっていうことを、市長のほうからもしっかり主張していただいて、やっぱり基は人だと、人をどのように来ていただくかということをしっかり取り組んでいただきたいということをお願いをしまして、この項については質問を終わります。よろしくお願いいたします。
 次に、上倉・瓶岩地区の対策ということでお聞きをいたします。
 12月の議会でしたか、同僚の西本議員から国勢調査の結果、平成22年から令和2年までの10年間での人口の動態、1,318人から1,055人になり、263人減った、それとまた20%も減ったと、高齢化率も35%から46.6%に上がった。また、50年ほどの昭和45年を調べてみますと、上倉地区には1,351人、瓶岩地区には848人、合計2,199人、現在は半分以下というふうになっているわけです。
 また、現代では人口だけでなく、子供が全くいない集落がもう多数できてまいりました。ひょっとすると奈路小学校なんかは、地元の子供がいない特認校になりゃせんかというふうな心配までする状況になっております。主たる産業である農林業も、数多くの集落で耕作放棄地が出ている現状の中、上倉、瓶岩地区の将来像、このようなものについて、市長はどのように思われているのか、お聞きをいたします。
○議長(浜田和子) 市長。
○市長(平山耕三) 北部中山間地域の上倉地区、瓶岩地区におきましては、本市面積の約47%を占め、これまで農業生産活動等を通じて、国土の保全、水源の涵養、自然環境の保全などの機能を有してきたところであります。一方で、この中山間地域では急速な人口減少や高齢化により生産活動が停滞し、集落単位での活動についても一部で困難な状況が発生するなど、大変厳しい状況にあります。
 このことから、令和5年度から新たな辺地に係る総合整備計画を策定し、地区の生活基盤を整備するとともに、移動手段の確保、充実などを図ることで、住民の皆様が安心して住み続けることができる環境づくりを進めていきたいと考えております。以上です。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) ありがとうございました。
 施政方針の中で、市長は中山間地域においては人口減少や高齢化により、特に集落活動の維持が困難な状況になっていることから、移動手段の確保や地域での支え合いの仕組みづくりについて対策を進めるとしているが、どのように進めるのか、具体的に御説明をいただきたい。
○議長(浜田和子) 市長。
○市長(平山耕三) 令和5年度からの新たな辺地に係る総合計画におきましては、引き続き瓶岩体育館への避難経路としての橋梁整備を進めるほか、令和5年度からは奈路地区の飲料水供給施設の整備に向け、実施設計に入る計画としております。
 また、既存の飲料水供給施設の維持管理につきましては、高齢化等の理由により、将来的には地元住民だけでは一部で維持管理が難しくなることを想定し、令和5年度には施設の点検や清掃等の作業工程を精査した上で、デジタル技術なども活用して維持管理の負担軽減を図る仕組みについて検証することを予定しております。
 中山間地域の生活の足として御利用いただいております予約型乗合タクシーにつきましては、要望の多い買物や通院により利用しやすいように、現在の5便から増便し、一部の便につきましては市中心部まで延伸することを予定しております。
 一方で、産業関係につきましては、担い手の不足が一番のネックとなっており、容易なことではありませんが、地域外からの人材確保の視点も必要であると考えております。令和5年度以降も地域内に空き家活用住宅を整備することを計画しておりまして、移住者などにも地域の担い手、産業の担い手として御活躍いただけるよう、できる支援は考えていきたいと思っております。以上です。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 何回も何回も同じような質問をして、ほかの方も同じような質問をしても、やはり同じような答弁なんです、毎回。私は南国市の中山間地域、上倉、瓶岩という特性をやっぱり見ていかにゃいかんだろうと、というのは、平場に非常に近いわけです。ほかの県下の中でいっても、後免の中心部でも、30分ではまず出てこれるという、来れるような地域にあるわけでして、また奥には清流等もある、それからタケノコ等の特産物もある、生かした取組をしていただきたいわけです。
 また、西本議員も言いましたが、キャンプ地にもなり得るところもあるし、資源、自然を生かしたトレッキングのような山歩きもできるようなところもありますし、またサイクリングロードにも随分人気がある、北部のほうはあるところのようで、私が仕事しておりましてもたくさんの自転車乗りが通るところでございます。
 しかし、移住者だとか、それから協力支援員、そういうようなものの姿もあまり見えないし、移住者等についても、目標数、そういうようなものが一つも設定されずに来ている。どこをどのようにするのかというのは、やっぱりそういうものが要るんじゃないのかなっていうのをいつも思いゆうわけでして、スピード感も持って事に当たっていただきたいという、目標数値もしっかり持ってやっていただきたいというふうにも思うわけです。
 それでまた、私、令和3年の12月議会で一般質問で、市の中山間対策について、土佐山地域とか比較などもしながら、横断的な部署が必要ではないかというようなことを質問をいたしました。私の感覚の中では、市長からはそれなりの答弁があったというふうに思います。また、この12月のときの西本議員からの質問の中には、せめて企画の中で中山間対策外の設置をしてほしいと、その答弁として中山間の専任の形で対応していけるように考えてまいりたいというふうに答弁をされました。
 このことについて、この4月からの機構というのはどのようになっているのか、お聞きをいたします。
○議長(浜田和子) 市長。
○市長(平山耕三) 今、西川議員のおっしゃったとおり、議会の答弁でそのように考えていきたいというように申し上げたところでございます。
 中山間の課題は、非常に多分野にまたがって、庁内の各課の調整も必要でありますので、それぞれの地域に足を運んでいけるような、そういう担当者が必要であろうというようには思っておるところでございます。
 しかしながら、人員確保の問題から、令和5年度につきましてもそういう体制整備ができていないところであります。いま一度、今後の組織の在り方というものを考えて、そこの専任の担当者ということを引き続き設置できるよう考えていきたいと思っております。以上です。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 中山間対策というのは、本当にいろいろな側面というか、角度から物事を考えていかないかないし、いろいろな課にもまたがるものだと思うんです。本当に中央部ではMIARE!、図書館、シンボルロード、非常に夢のある事業が展開されてます。中山間のほうの人はもう高齢にもなりましたので、MIARE!も行きたいと、しかし三山ひろしでも来たら、ひょっと近隣の人が一緒に行くなら積んでいってくれるなら行こうかと、ピアノも聞きたいけんど、聞いてみてもみたいというても、わざわざは、出てきても歩かにゃいけませんのでね、なかなかそうもいかないだろうと思うし、図書館についても、ええ図書館ができると。こうなると、どのような形で私らは恩恵を受けれるろうと、借り方の問題、返し方のこともあるだろうし、シンボルロードについても、お医者に行ったときにひょっと見れるろうかというなぐらいだと私は思うんです。
 今、橋脚もできました。瓶岩の体育館といいますか、公民館ですね。あれについても1億5,000万円かと、まだ金も要るらしいぞと、検診車が入るためにつけたがかやと。私は、非常に奈路のほう、瓶岩の入り口のところで今、向こうからいうと出口になりますが、ところで非常に大事な施設でございます。その施設をどう生かしていくか、夢の橋でございました。地元議員も苦労して、ここにやられた議員もですね、そういう横断的な観点から利用していくということがないと、逆さまの橋になってしまいます。そういう意味からもぜひ、また市長が今年はそういう機構上、そういうものは造らなかったというふうに答弁をされましたが、これは本当にこの7月にも職員も採用されるようですので、その施設も含めて中山間をどのようにこれから考えていくのか、どういう施策を打っていくのかということは、本当に真剣に考えていただきたい、このことをお願いをしておきます。
 次に、水道というか、生活用水についての質問をいたします。
 高知県は、令和5年度の県政の中心に中山間対策を位置づけました。今までも中山間なくして県政の発展はないとし、山中八策という施策を展開しておりました。この山中八策というのは、例の船中八策をもじったもので、3つの柱ですね。1は「くらし」を支える、2は「活力」を生む、3は「しごと」を生み出す、この3柱、山にかけて3つの中心、山中八策、その中に8つの策を巡らすという施策を展開をしてまいりました。その中で一番の主要なものとして、生活用水の確保ということを上げておりました。
 そこでまず、お聞きをしますが、現在の上倉、瓶岩の生活用水の施設、白木谷地区、瓶岩地区の一部は上水道も通っております。奈路地区、瓶岩地区の人家のまとまった集落は、市の支援による簡易水道があります。その他個人で設置している生活用水、これというのは皆さんも御存じのように、日曜日の昼にやっております「ポツンと一軒家」、この人たちが生活用水を何百メートルも離れた山へ年寄りがはいつくばっていって、いつも雨が降れば落ち葉をのけたり、泥水をのけたりしながら生活をしている、その人たちなんですが。そこでお聞きをしますが、上倉、瓶岩地区の生活用水の現在の供給実態、どれだけの戸数のものがどのような用水を、上水道、それから簡易水道を使って生活をしているのかをお聞きをいたします。
○議長(浜田和子) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 市の設置条例に基づいて市が整備した施設は、成合、外山第1、外山の第2、天行寺、奈路川、中谷の6施設となります。また、世帯数、給水人口につきましては、成合が9世帯28人、外山第1が3世帯4人、外山第2が8世帯12人、天行寺が11世帯20人、奈路川が27世帯83人、中谷が5世帯13人となっております。個人またはそれぞれの集落などで独自に設置している施設につきましては、把握まではできておりません。以上です。
○議長(浜田和子) 上下水道局長。
○上下水道局長(橋詰徳幸) 上下水道局で把握しております給水戸数、つまり契約している量水器の数でございますので、給水戸数でお答えいたします。
 令和4年3月31日時点で、個人宅の給水戸数は上倉地区146戸、瓶岩地区228戸、個人宅以外、こちらのほうは学校団体等でございまして、給水戸数は上倉地区12戸、瓶岩地区21戸でございます。
 次に、給水人口でございますが、世帯数と給水戸数は必ずしも同数ではございませんが、地区の人口と地区の世帯数から算出した世帯当たりの人数に個人宅の給水戸数を乗算して給水人口を算出した場合、上倉地区約304人、瓶岩地区約428人になります。以上です。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) お答えをしていただいた戸数を見てみますと、瓶岩、上倉地区の戸数が548戸だと、現在の住民登録の内容で。その中で、先ほどの簡易水道と上水道を足しますと、437戸ということになります。残りの111戸が先ほど言った個人で生活用水の沢、井戸はまずございませんので、沢から引いて生活をしているという実態でございます。いつか忘れましたが、議会の私一般質問で、個人で設置している施設への支援、このようなものについてお願いをいたしましたが、その後の経過や施策が進展をしていれば、お聞きをいたします。
○議長(浜田和子) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 個人で設置をされている谷水等を利用した給水施設につきましては、地域で施設の集約する場合を除いて補助事業等の活用が難しいということから、市で施設を設置するというのは費用対効果の面、将来的な維持管理の面などからも難しいと考えております。しかし、施設の改修等に対する支援を目的とした新たな補助事業を創設するための予算を令和5年度当初予算として今議会に上げておりますので、御審議をよろしくお願いいたします。以上です。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 新たな施策についての実施要領についてお聞きをいたします。
○議長(浜田和子) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) この補助事業につきましては、要綱等の細かい内容につきましてはまだ検討中というところでございますが、現在、事業のスキームとして想定をしておりますのは、中山間地域の上水道未普及区域において、水量、水質等が不安定な谷水などによる取水をされている方で、近隣の戸数が少ないなどの理由によって補助事業の対象とならないような施設の改修等に活用していただき、少しでも快適に住み続けられるための支援として考えているところでございます。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) その要領とか要綱の中では、事業費とかというなものも全くまだ決まっておりませんか。
○議長(浜田和子) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 事業費、または補助率の想定というところでは、上限を50万円というふうに考えております。その中で補助率として90%という形で考えております。以上です。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) こういう事業の生活用水ですので、なるだけ緩くというか、該当ができる、それほどいろんな事業というわけではなしに、取水口の整備、それからろ過器、あとは鉛管といいますか、管ですね、そのようなものになると思いますので、もしその事業を要望する方があれば、なるだけ適用さすようなことでしていただきたいというふうに、要綱をつくっていただきたいということをお願いをいたします。
 もう一つ、上水がそこまで来ているところで、しかし市の上水道から延長すると、300メートル、500メートル延長するというような、そのような事業にもこの施策が使えるということになるか、そこの辺、見解をお聞きをいたします。
○議長(浜田和子) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 先ほどもお答えしたとおり、あくまでも中山間地域で谷水を活用されてる方というふうに考えております。
 上倉、瓶岩地区でも上水道の普及している地域もございますので、そちらとの公平感というところでも、あくまでも谷水等で水量、水質が不安定という方を対象にして考えております。以上です。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) やはり中山間というカテゴリーをやっぱりつくっていかないと、心配されているのは平場での本管からの延長というようなことを課長は想定して、上水道と相談されたか知りませんが、そのようなことを心配しているかも分かりませんけれども、国や県の意向からいうと、中山間という取扱いの中では、そのような部分についてもぜひ使えるような方法を取っていただきたいということをお願いをいたします。
 次に、水というのは大変大事なものでございまして、今や森や水も中国人や中国の企業がもう目をつけて、買いあさっているというようなほど大事なもんであるわけですが、市民の水源地として大変重要な南国市の瓶岩、上倉地区、この地域で水源地を守る、このようなことについて、私、前にも議会の中でも農業委員会、農林課に広葉樹を植えてくれる指導をしてくれというなことも申し上げましたが、関係する環境課と上下水道局、農林課ですか、この市民の水源地を守るというようなことでどのような取組をされているのか、特に環境課のほうは環境基本条例ですかね、それとともに環境基本計画まで立ててやっておられますが、そのことについて3課の取組をお聞きをいたします。
○議長(浜田和子) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 森林には、木材の生産だけでなく、水源の涵養、二酸化炭素の吸収などの地球環境の保全、気候の緩和、土砂災害の防止、生物多様性の保全など、多くの公益的機能があると言われております。最近ゲリラ豪雨などの異常気象がありますが、河川の氾濫には森林の保水能力が小さくなったことも大きく関連していると言われております。
 しかし、木材価格の低迷をはじめ、森林所有者が費用のかかる間伐などの手入れに関心を持てなくなったなど、様々な要因によりまして荒廃森林が増加し、所有者不明の森林も2割を超えているという状況の中、森林の管理の適正化、多面的機能の発揮を図ることなどを目的として、新たな森林管理制度、森林経営管理法が定められ、市町村や森林組合などが中心となりまして、取り組んでいるところでございます。
 そして、経営管理が行われていないおそれがある森林や、将来的に経営計画の樹立から森林整備につながるような地域から、森林所有者に森林の経営管理についての意向調査を実施し、その結果を踏まえ、経営に適した森林は森林組合のような意欲と能力のある森林経営者につなげていくことによって、適正な森林整備を目指してまいりますが、経営に適していないような森林、引受手がないような森林を市へ寄附、または管理の依頼等の希望があった場合など、その場所の条件にもよるとは思いますが、その森林を広葉樹林や針広混交林へ転換することなども視野に入れまして、水源涵養機能を高める取組としても検討する可能性はあると考えております。
○議長(浜田和子) 上下水道局長。
○上下水道局長(橋詰徳幸) 南国市の上水道の水源は、地下水を水源として利用しております。地下水系までは把握しておりませんが、地下水は地表の水が地下浸透して帯水層に水が供給されるものでございますので、安全で安心できる水環境を持続するためには、良好な水源の保全は大切であると考えております。以上です。
○議長(浜田和子) 環境課長。
○環境課長(高橋元和) 環境課としての取組でございますが、具体的なものとしましては、現在環境保全の観点から、ごみの不法投棄防止対策として監視カメラを設置をしております。
 また、水につきましては、南国市の環境基本条例の中で水資源について、基本理念といたしまして「資源としての有限性を認識し、適正な管理及び利用は図られるべきこと」としておりまして、この環境基本条例の理念に基づきまして策定しております南国市環境基本計画の目的の中には、長期的な視点で総合的に環境への取組を進めるための計画であります。市が行う様々な施策を環境負荷を低減し、持続可能な社会を築くという視点から体系化したものでありまして、関係各課が連携を取りながら進めることで、環境の保全と育成の効果を高めようとするものであります。
 ゆえに、西川議員御質問の水については、日常生活や産業活動を支えてくれる、なくてはならないものであり、生命の源として循環の視点を持って接していきますと、市が目指す将来の環境像としております。
 また、里地や里山におきましては、雨水の地下浸透、貯留を促進し、地下水を維持するためにも重要であると捉えております。この条例の基本理念、環境基本計画の骨子については、関係各課との連携の下、全庁的に取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 結果、3課とも何もしてないということでして、上水道のほうの局長も、ただ水ができていないわけで、やっぱり上に降ったものが地下水になりゆうわけで、こういうことについても少し考えてみたいぐらいは言ってほしかったなというふうにも思います。
 また、環境課のほうについても、もう何をするのかというのは、もしあれば具体的なことを少しお話しいただければ幸いです。
○議長(浜田和子) 環境課長。
○環境課長(高橋元和) 環境課としましては、この条例を制定して時間もたっておりますので、やはりこの条例の見直し等、今後必要かと考えております。以上です。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) 最後に、市長にお聞きをいたしますが、実は高知市などは上水道局が、高知市の場合は水道に地下水をあまり使わずに、ダムの水をやはり使っている、仁淀川の水や鏡川の水、もしくはまた土佐町の早明浦の水も使っていると思うんですが、そのような関係もありまして、上水道のほうで年間というか、今まで100ヘクタールを超える水源地の山を買って、市民への水の大切さとか、水のことについてのそういう教育も含めて、そういう活動をされております。
 私も前に財政の管財にいたときに、一度物部町の山が森林火災がありまして、その折に課長に、あの焼けた山を買わんかと、南国市の水は物部川の水もありますので、そういう意識づけのためにも買うて、そこに木を植えて管理をして、南国市の生活のためにはそういう山が必要だという意識づけをしていくということも非常に大事なことだという提言をしたこともございますが、先ほど農林水産課長からも話がありましたように、そういう適当な山があれば、市民の森のようなものを買って、水源地や環境の問題に提起をしていくというようなことにもつながると思うんですが、市長にそのお考えを最後にお聞きをいたします。
○議長(浜田和子) 市長。
○市長(平山耕三) 西川議員からの御提案ということで、その御意見につきましては、またそれも考えながら、また森林環境譲与税の活用ということも念頭に入れながら、どのように森林を管理していくかということを担当課とも話をしていきたいなと思います。具体的にここでそれをどうできるというのは、ちょっと申し上げられないところでございますが、考えていきたいと思います。以上です。
○議長(浜田和子) 西川潔議員。
○10番(西川 潔) よろしくお願いいたします。
 以上で今議会の私の質問を終わります。どうもありがとうございました。
○議長(浜田和子) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(浜田和子) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 明8日の議事日程は、一般質問であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて延会いたします。
 御苦労さまでした。
      午後3時10分 延会