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議会議事録

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一般質問 令和6年度 » 令和6年 第434回市議会定例会(開催日:2024/03/04) »

一般質問2日目(丁野美香)

質問者:丁野美香

答弁者:市長、関係課長


○議長(岩松永治) 9番丁野美香議員。
      〔9番 丁野美香議員発言席〕
○9番(丁野美香) 議席9番なんこく市政会の丁野美香です。
 通告に従いまして質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
 まず初めに、「あんぱん」放映に向けての駐車場対策についての質問です。
 昨日の西本議員からの質問と少し重復するところもあるかとは思いますが、よろしくお願いいたします。
 先月の2月21日に、「あんぱん」放映に向けて南国市では観光客の受入れ策などを検討する連続テレビ小説関連観光施策推進協議会を設置し、初会合を開き、やなせたかし先生が子供時代を過ごした後免地区でキャラクター像の設置や、後免町周辺に観光案内所やバス、車の臨時駐車場を設ける基本計画を提示したというふうに発信されていましたが、具体的にはどのように計画をされているのでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 連続テレビ小説関連観光施策推進協議会において共有させていただいた連続テレビ小説を生かした南国市観光施策推進事業基本計画書につきましては、やなせたかし先生の思いを伝える、知ってもらう、後免町、南国市を知ってもらう、市全体で歓迎する、観光の機運を醸成する、観光振興及び産業振興につなげるの4点を基本方針にして取り組むもので、具体的な取組としましては、駐車場やトイレの整備、南国駅前線沿いに期間限定の観光案内所の設置、案内看板等の新設や見直し、やなせ先生ゆかりの地など、観光素材の磨き上げ、市広報での連続テレビ小説「あんぱん」関連記事の掲載、市内事業者へのお土産品開発に対する支援などを計画しております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) それでは、2月21日に連続テレビ小説関連観光施策推進協議会が設置されて、会長として市長のこれからの意気込みをお聞かせください。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 会長としての意気込みということでございますが、昨日も西本議員にもお答えしたところでもございますが、この連続テレビ小説「あんぱん」の放送は、南国市にとってまたとない機会をいただいたと、本当にやなせ先生のプレゼントではないかと思うような、本当にありがたい機会であると思っております。
 この放送を契機としまして、多くの方に南国市や後免町においでていただき、楽しく過ごして、また来たいと思っていただけるような、また後免町の活性化を願い、御協力をいただいてきたやなせ先生の思いに応えることができるような、そのような受入れ環境の整備をはじめとした取組をこの1年間で行い、南国市全体の観光振興につなげてまいりたいと考えておるところでございます。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) ありがとうございます。
 市長の意気込みをお聞きして安心しました。南国市全体として取り組んでいっていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、市長の意気込みを踏まえて、これから観光客を迎えるに当たっての質問をさせていただきます。
 高知新聞にも掲載されていましたが、連続テレビ小説「らんまん」のときに来られた県外の観光客は472万2,000人という、2003年以降で最多の人数になっています。そして、その観光客の方の移動手段としては、乗用車で来られる方が314万8,100人で、全体の3分の2を占めていて、観光バスで来られる方が93万7,700人ということで、やはり車で来られる方が多かったようです。今度の「あんぱん」でも南国市に来られる方の大半が車を利用してこられることが予想されます。
 しかし、残念ながら南国市ではふだんから駐車場が不足して困っているところですが、どのような対策を考えられておられますでしょうか、お聞かせください。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 駐車場対策につきましては、JR後免駅前と海洋堂SpaceFactoryなんこく駐車場に大型バスや乗用車用の駐車場、南国駅前線沿いの民有地や旧南国署跡地、今議会に廃止の提案をさせていただいております日吉児童遊園地を乗用車用の駐車場にと考えております。これらを合わせますと、大型バス5台、普通車約170台は確保できる予定でございまして、さらに土、日、祝日に限定されますが、市役所駐車場も乗用車用の駐車場にと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) 今後準備される駐車場の合計台数として、普通車が約170台、大型バスが5台ということで、そして市役所にも土、日、祝日限定で駐車場を設置するということなのですが、ふだんから運行している南国市コミュニティバスのNACOバスも活用して、市役所近隣への移動にも使用できるようにしていただきたいと思いますが、そのためにもぜひ、前からも何回もお願いしていますが、市役所に停留所を設置していただきたいと思いますが、いかがでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○参事兼企画課長(松木和哉) 本市のコミュニティバスにつきましては、国土交通大臣の許可を受けて運行しております。市役所敷地内への停留所の設置、乗り入れに関しましても、同様に許可が必要ということになります。
 現在の庁舎前につきましては、来庁者のみならず通り抜けの車両もございまして、人と車両が混在しているという状況であります。また、市役所敷地の北側から出入りする際には、県道の交通量が大変多いということに加えまして、路面電車の軌道を横切るという必要がございますので、安全面からも課題があると考えております。
 以上のことから、以前の議会のほうでもお答えをさせていただきましたけれども、市役所敷地内への停留所の設置、またバス車両の乗り入れにつきましては、現状では十分なスペースを確保することができませんので、安全面からも難しいというふうに判断をしております。
 今後の路線再編におきまして、市役所南側を東西に走ります高知南国線を活用するということになりましたら、市役所近くに停留所を設置をいたしまして、少し歩いていただくという必要はございますけれども、市役所へのアクセスを確保したいと思っております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) なかなかすぐ市役所への停留所を設置というとすごく難しいこととは思いますが、駐車場の中にロータリーを造ったりとか、ほかにもいろいろと考えていただき、今後も少しずつでも停留所の設置に向けて取り組んでいっていただけますようによろしくお願いいたします。
 南国市には、やなせたかし先生のゆかりの素材がたくさんあります。朝ドラの効果というのは想定している以上にすごいことで、放映されてからは観光客の方も多くなるのではないでしょうか。そして、来ていただける観光客の多数が、アンパンマンが好きな小さなお子様を連れたファミリー層ではないかと思われます。そんなファミリー層の方たちというと自家用車で来られる方が多いと思いますが、駐車場が満車となっていると、時間の関係などで南国市を通過していってしまい、せっかく来てくれた観光客を逃すことにもなります。そのようなことがないように、駐車場対策の一つとして空港やスポーツセンターからのシャトルバスということも考えてみてはいかがでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) シャトルバスにつきましては、空港など公共交通機関や観光施設間と市中心部とを結ぶ周遊バス等の運行を計画しておりますので、その中でスポーツセンター駐車場の活用も検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) ありがとうございます。
 ぜひこの後免町近隣だけでなく、せっかく広い場所があるのですから、スポーツセンターも活用していただき、駐車場として活用していただきたいと思います。昨年開園した南国防災パークでも楽しんでいってもらえればと思いますので、よろしくお願いいたします。
 次に、市としての取組ですが、先日福島市のほうへ視察研修に行ってきました。福島市では、福島市名誉市民の作曲家古関裕而氏をモデルにした連続テレビ小説「エール」が2020年に放映されてからと、放映後から4年たった現在の状況などを視察してきました。放映後の地域活性化対策の一つとして、連続テレビ小説「エール」の主人公でもあった古関裕而氏のメロディーバスが市内を周遊していました。放映期間中は路線バスの一部として運行していて、放映後は周遊バスとして活用しているそうです。
 そこで、南国市でもぜひ周遊バスを走らせていただきたいと思いますが、新たに周遊バスを導入することは大変なことだと思いますので、現在活用している南国市のコミュニティバスであるNACOバスにラッピングを施し、使用してみてはいかがでしょうか。市民の皆さんへの周知にもつながり、宣伝効果にもなりますし、いいのではないかと思いますが、どうでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) NACOバスの周遊バスとしての利用につきましては、現在市民の足として市内4路線を4台で運行し、1台を故障等の備えとしている状況でございますので、観光施設や公共交通機関を結ぶ周遊バスやシャトルバスへの併用は難しいと聞いております。
 NACOバスへのラッピングにつきましては、連続テレビ小説「らんまん」の舞台となった佐川町では、町で制作したキービジュアルでシャトルバスにラッピングし、町内の雰囲気づくりに活用しておりましたので、費用面などの課題はありますが、検討してみたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) ラッピングは見た目が小さな子供たちも楽しめてもらえると市民の皆様への周知にもつながると思いますので、ぜひラッピングのほうを御検討をよろしくお願いいたします。
 福島市では、ほかにも古関裕而氏の代表作の曲を市役所電話の保留音にしたり、JR福島駅での新幹線ホームと在来線ホームの発車メロディーにしたりと、福島市の至るところで身近な感じで古関裕而メロディーを聞くことができました。
 やなせたかし先生にも、アンパンマンをはじめ、先生の曲が何曲もあります。ぜひ南国市でも、観光客にはもちろんのこと、地域の皆さんにも、さらにやなせたかし先生を身近に感じられるように、やなせたかしメロディーを発信してはどうでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) やなせ先生ゆかりの楽曲につきましては、現在やなせ先生作詞の「手のひらを太陽に」が市内には午後5時に流れており、また土佐くろしお鉄道、後免町駅や立田駅の接近メロディーにも使用されております。JR後免駅の接近メロディー等にやなせ先生ゆかりの曲が流せないか、JR四国に相談してみたいと思います。以上でございます。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) 放映後も皆さんの身近なところからやなせたかしメロディーが聞こえてきて、観光の一役になるようによろしくお願いいたします。
 今回のNHK連続テレビ小説「あんぱん」は、昨年放映された「らんまん」に引き続き連続の高知県が舞台になるという、本当にうれしいことです。しかも「らんまん」のときにも南国市で撮影がありましたが、今回はかなりの時間、南国市のいろんな場所での撮影がされるのではないでしょうか。「らんまん」のときには、佐川町では牧野富太郎ふるさと館や資料館などの観光スポットとなるものがありましたが、今のところ南国市ではそういったメインとなるやなせ先生の施設はありません。そのためにも南国市へとロケに来ていただき、ロケ地を観光スポットとして皆さんにアピールすることで、放映後も引き続き観光客に来ていただけるのではないでしょうか。
 そこで、市としても「あんぱん」の専属チームをつくって、いろいろな方向からロケを支えて、観光振興にも力を入れていただきたいです。そして、昨日も西本議員が説明されていたように、ロケ地巡回のロケマップを作成して、放映後もロケツーリズムなども視野に入れるように動いてみてはどうでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 連続テレビ小説「あんぱん」のロケにつきましては、先日のNHKドラマプロデューサーの来訪の際には南国市でのロケにも前向きな言葉をいただいておりますし、南国市にロケ地が選ばれることは観光誘客に大きな効果を発揮することが見込まれます。このことから南国市にロケ地が選ばれるよう、現在高知県観光コンベンション協会プロモーション部とともに、ロケ地の事前調査への動向や資料提供に努めているとこでございますし、庁内プロジェクトチームである連続テレビ小説関連施策推進チームにNHKロケ対策部会を設置しましたので、この部会で撮影ロケ等に対応していくことにしております。南国市へのロケ誘致は観光誘客に大きな効果を発揮することが見込まれることから、ロケが行われる際には積極的に協力してまいります。以上でございます。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) チームの人員確保や観光誘客の対応も大変だとは思いますが、せっかくのこのチャンスを大いに生かして、今後の南国市の観光振興には、先ほど市長も言われていましたが、市全体で取り組んでいっていただきますようよろしくお願いいたします。
 次に、妊婦・出産への支援についての助産師育成についてお聞かせください。
 現在、高知県内での分娩施設もこの25年で3分の1以下の10施設までに減少しているという記事を見ました。2013年以降、高知市、香南市、香美市、越知町で分娩取扱いの中止、休止が相次ぎ、特に高知市はこの2年間で3施設が取りやめになったそうです。
 県内産科医によると、出生数の減少や開業医の高齢化、後継者不足が主な要因で、今後も減少が予想されるということです。医師不足も課題となっていますが、初めて妊娠された方などはどこの産科に行けばいいのか分からずに不安になります。
 現在、南国市で出産しようと思った場合に、南国市の産科はどれくらいあるのでしょうか、教えてください。
○議長(岩松永治) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長(藤宗 歩) 南国市内の産科は、現在JA高知病院と高知大学医学部附属病院の2つとなっています。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) 南国市では、JA高知病院と高知大学医学部附属病院の2つで、個人病院はやっていないということですが、それでは南国市で助産師は何人いるのでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長(藤宗 歩) 高知県健康政策部医療政策課に、2年に一度届出が必要な保健師、助産師、看護師及び准看護師の業務従事者届の衛生行政報告例によりますと、令和4年12月31日時点で南国市の助産師は36名となっています。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) 初めての出産となると本当に不安だらけで、身近に相談できる人がいなかったり、頼れる人もいないと精神的にも不安定になったりもします。今ではインターネットなどで調べたりすることもできますが、やはり生の声で、そしてすぐ横にいて、細かいことなど相談したいと思うことがあったときには、やはり助産師の協力が必要です。最近は産後ケアなどもありますが、まずは生まれる前に妊娠、出産のときの心強い味方になってくれるであろう助産師の方が、現在南国市では36人いらっしゃるということですが、産科医が減少している今、助産師をもっと増やしていくためにも、助産師育成に補助をお願いしたいですが、いかがでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長(藤宗 歩) 助産師の育成は、高知県広域で必要だと考えています。県では高知県助産師確保対策奨学金制度があります。この奨学金制度は、県内の産婦人科医の減少及び分娩を取り扱う医療機関が減少する中で助産師の役割が拡大しており、県内で勤務する助産師を安定的に確保することが課題となっていることから、県として必要となる助産師の確保、充実を図るため、助産師養成施設に在学しており、卒業後、県内指定医療機関で助産師として勤務する意欲のある方に対して奨学金の貸付けをしています。
 貸付金額は、令和5年度募集要領では、県内の養成施設に在学する者、月額10万円、県外の養成施設に在学する者、月額15万円となっています。養成施設を卒業した日から1年以内に助産師の免許を取得した後、直ちに県内指定医療機関で助産師の業務に継続して従事した期間が奨学金の貸付けを受けた期間の4倍、中央保健医療圏以外の地域は貸付けを受けた期間の3倍に相当する期間に達したときは、奨学金の償還は免除されます。以上です。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) 県内の養成施設に在学する方には月額10万円、県外の養成施設に在学する方には月額15万円の奨学金の貸付けということですが、それも養成施設を卒業して1年以内に助産師の免許を取得し、直ちに県内指定医療機関で助産師の業務に継続して従事した期間が奨学金の貸付けを受けた期間の4倍になってから免除になるという、なかなか大変なことで、できればもっと簡単に返済しなくてもいいような形にしていっていただければ、助産師も増やしていくことができるのではないでしょうか。よろしくお願いいたします。
 次に、妊婦健診・出産育児一時金についてです。
 2023年度の高知県の出生数が3,380人と過去最低を更新したと先日発表されました。若い女性の県外流出も問題だと言われていますが、やはり妊婦が安心して出産できる体制を構築することも大事ではないでしょうか。現在は共働き、共育、共に育児という時代で、男性も育児に参加とは言われますが、出産となると女性に負担が大きくかかります。まず、妊娠してからも健診に何度も行かなくてはなりません。仕事を休んで行かなくてはいけないときもあるかと思いますし、費用もかかります。そうしたときの南国市での医療機関における妊婦健診の公費助成額、自己負担額の状況はどのようになっているのでしょうか、教えてください。
○議長(岩松永治) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長(藤宗 歩) 保健福祉センターでは、母子健康手帳交付時に妊婦一般健康診査受診票をお渡ししています。標準的な妊婦健康診査の実施時期と実施回数として、8週から23週の妊娠前期は4週間に1回で5回、24週から35週の中期は2週間に1回で5回、36週から分娩までは1週間に1回で4回、計14回分の健診費用を助成しています。助成額は、1回目が1万6,600円、2回目から14回目が1回につき7,370円となっています。産婦健康診査受診票も母子健康手帳交付時にお渡ししており、こちらは産後2週間と1か月目にお産をした医療機関で上限1回5,000円の助成で健康診査を受診することができます。また、今年度より単胎妊娠の場合よりも頻回の健診が推奨され、受診に伴う経済的負担が大きい多胎妊娠中の妊婦の方に、15回目以降の健診を受けた場合の妊婦健康診査費用を上限1回5,000円、5回までの助成を始めました。以上です。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) ありがとうございます。
 妊婦健診で14回分の健診費用の助成と、今年度より多胎妊婦の方には14回目以降も5回までの助成があるということで、妊娠中の方にはとても心強いことだと思います。よろしくお願いいたします。
 このほど厚生労働省が発表した2023年に生まれた赤ちゃんの数が2022年から5.1%減り、少子化が一段と進み、過去最少の75万8,631人で、初めて80万人を割ったそうです。
 そこで南国市の出生数はどうなっているのか、教えてください。
○議長(岩松永治) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長(藤宗 歩) 2023年1月から12月の南国市の出生数は285名となっています。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) 南国市では1年間の出生数が285名ということですが、大体平均して1か月に24名程度ということですが、この24名という出生数を今後増やしていくためには、出産費用の問題もあるのではないでしょうか。令和5年度からは出産育児一時金が42万円から50万円へと増額されましたが、妊娠健診や出産費用として十分に足りているのでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 市民課長。
○市民課長(高橋元和) 出産育児一時金でございますが、これは出産される方が加入しております健康保険からの支給となりますので、南国市国民健康保険の保険者としての立場から答弁をさせていただきます。
 この国保の出産育児一時金は、産科医療補償制度加入の医療機関で出産の場合は50万円となっておりますが、それ以外では48万8,000円でございます。出産費用については、国保の被保険者に限っての集計がございませんので、国が集計しているものについて答弁いたします。全国、全施設の正常分娩による出産費用の平均は、令和4年度で48万2,000円となっております。また、毎年平均で約1%ほど上昇しております。そして、国集計であります高知県の正常分娩費用は平均で40万9,447円となっておりますので、毎年の費用の上昇分を加味いたしましても、高知県内における出産費用については出産育児一時金で賄えるものと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) 現在、高知県内での出産育児一時金は足りているということで、安心しました。このまま継続していっていただきたいと思います。
 妊娠健診や出産費用と出産には大変費用がかかりますが、出産後も育児が大変で、体調を崩してしまう方もいるかと思われます。そのようなときに助けとなる産後ケアにも助成はないのでしょうか、お聞かせください。
○議長(岩松永治) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長(藤宗 歩) 保健福祉センターでは、南国市に住民票がある市内在住の産後1年未満のお母さんと赤ちゃんを対象に、産後ケアを必要とする希望者全員に対して訪問型、宿泊型、通所型の3つの型の産後ケア事業を行っています。
 訪問型は、高知県助産師会に委託した助産師が自宅に訪問し、乳房マッサージを含む乳房ケア、授乳方法、育児等についての助言支援を行い、1回につき1万1,000円の委託料がかかりますが、市民税非課税世帯、生活保護世帯は無料、課税世帯は1回500円で利用できますので、1万500円の助成を行っています。
 宿泊型は、24時間体制で助産師が常駐する施設に母子ともに宿泊し、3回の食事の提供とともに、お母さんの産後の健康管理、育児についての助言、支援を行っており、現在は4施設で利用が可能となっています。宿泊型は1泊2日につき5万円の委託料がかかりますが、利用料は課税世帯が5,000円で4万5,000円を助成、非課税世帯が2,500円で4万7,500円を助成、生活保護世帯は1,250円で4万8,750円を助成しています。
 通所型は、乳房ケア、授乳方法、育児等についての助言、支援のほか、お母さんへの昼食の提供、希望に応じて休息やお母さん同士の交流が可能となっています。通所型は1回につき2万円の委託料がかかりますが、利用料は課税世帯が2,000円で1万8,000円を助成、非課税世帯は1,000円で1万9,000円を助成、生活保護世帯は500円で1万9,500円を助成しています。以上です。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) 産後ケア希望者にも手厚い助成があるようで、安心しました。ありがとうございます。
 現在、大学や大学院を2025年に卒業する見込みの学生のうち、5人に一人に相当する19.2%の方が子供は欲しくないと考えていることが調査して分かったそうです。主な理由としては、うまく育てられる自信がないや自分の時間がなくなる、経済的に不安といったような経済面への不安が人生観に影響を与えている可能性があると言われています。
 産科医が減少していることもそうなのですが、まずは妊婦健診や出産費用、そして頼りになる助産師の育成も今後さらに進めていっていただき、南国市としての妊婦健診の助成や出産育児一時金などの取組をもっと皆さんにアピールをして、出産される方を増やしていき、人口減少対策の一つとなるようによろしくお願いいたします。
 次に、帯状疱疹ワクチン接種助成について。
 帯状疱疹を発症する方が最近は増加傾向にあるとよく聞きます。50歳以上から80歳までに、3人に一人が発症するとも言われます。発症してしまうと大変つらい症状になったり、後遺症となってしまったりもします。そうならないためにもワクチン接種が必要ですが、帯状疱疹ワクチン接種には2種類あって、生ワクチンだと1回だけの接種で料金は7,000円から9,000円ほどですが、効果としたら8年目で31.8%だと言われています。不活化ワクチンのほうだと10年後も80%超えの効き目があるのですが、費用が1回2万円から2万4,000円、それを2回接種しなくてはならず、合計で4万円から4万4,000円もかかってしまいます。
 そこで南国市での帯状疱疹ワクチン接種助成は考えていないのでしょうか、お聞かせください。
○議長(岩松永治) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長(藤宗 歩) 帯状疱疹ワクチンの定期接種化に向けては、期待される効果や導入年齢に関して引き続き国で検討が必要とされています。
 南国市としましては、現時点で助成を行う予定はありませんが、国の動向に合わせた対応をしていきたいと考えています。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) 一度帯状疱疹を発症してしまうと、痛みやかゆみを伴う発疹などの皮膚症状が出ます。そして、治癒した後も痛みが残ったり、視力障害や感覚異常のほか、難聴や目まい、味覚障害などの症状もあるそうです。高齢者の方の中には、ワクチン接種をしたくても2回分で4万円以上になってしまうことを考えると、なかなか接種できないとお聞きします。南国市として半額や3分の1など、少しずつでもいいので帯状疱疹ワクチン接種補助についての助成を構築していただきたいですが、いかがでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長(藤宗 歩) 市独自で50代以上の方に助成をするとして、予算をつけた場合の試算をしますと、南国市の50代以上の人口、令和6年1月1日現在2万3,293人、今年度開始した子供のインフルエンザ予防接種の接種率が約3割だったので、接種率を30%として2万3,293人掛ける0.3イコール約6,988人、生ワクチン助成5,000円を1回接種として6,988人掛ける5,000円は3,494万円、不活化ワクチン助成を1万円として2回接種1回のみの助成の場合は6,988人掛ける1万円は6,988万円、2回助成の場合は6,988人掛ける1万円掛ける2回イコール1億3,976万円となります。生ワクチンでも約3,500万円、不活化ワクチンだと約7,000万円から1億4,000万円の市単独予算が必要となります。
 帯状疱疹ワクチン接種につきましては、発症予防や重症化予防の観点から有効であると認識していますので、限られた予算の中で市単独で助成する場合はどのように行うべきか、財政当局とも今後協議してまいりたいと思います。以上です。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) それでは、市長にお聞きします。
 他市町村でも、少しずつですが帯状疱疹ワクチン接種助成を開始されているようですが、南国市でも市の規模に合った助成を考えていただきたいですが、いかがでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 先ほど質問にも答えた中にもありましたが、やはり一般財源総額というのは限られておりますので、その中でどのような施策に使うのかということは優先順位をつけて考えていく必要もございます。その中で、この帯状疱疹ワクチンにつきましては、近隣の市町村といいますか、ほかの市町村でも開始をされているところがあるということでございますので、その状況も見ながら、また考えていきたいと思います。以上でございます。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) 帯状疱疹を発症される方が年々増加傾向にあるのを少しでも減少させるには、やはりワクチン接種が必要になってきます。国の動向に合わせてということですが、ぜひ市の規模に合った助成の構築を進めていっていただけますようよろしくお願いいたします。
 次に、防災についての避難所運営キットについてです。
 今年の1月1日の能登半島地震の発生から南海トラフ地震のことを考え、市民の皆さんもふだんよりさらに防災意識が高まってきているように思います。防災避難訓練なども各地域で行われていますし、先日は私もいの町の消防学校のほうへ震災訓練に地元町内会長と一緒に参加してきました。そのときにちょっとしたゲームをしたのですが、それがまず6人1グループに分かれてのチームをつくって、そのときに初めましての初対面の方だけでつくられた6人のチームだったのですが、各チームでリーダーを決めて、6組に分かれて簡単なゲーム感覚のことをするのですが、リーダーがいるのにもかかわらず指示を出したり、役割分担をしたりができなくて全く連携が取れず、悪戦苦闘しました。そして、そのときに思ったのが、これが実際に避難所に避難してきて初めての方がいたり、ふだんからあまり交流のない方が一緒になった場合にまとまるのだろうかと不安にもなりました。
 そこで、前回も質問させていただきました避難所開設キットを南国市の避難所に配置してほしいという思いが、さらに強くなりました。前回の12月議会での質問から3か月ほどしかたっていませんが、その後の避難所開設キットの進展状況を教えてください。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 現在、南海トラフ地震発生時に開設予定の避難所につきましては、市内で44か所の指定避難所を予定しておりますけれども、それぞれ避難所運営キットに相当いたします避難所運営マニュアルを作成しております。このマニュアルは、アクションカード形式になっており、避難してきた住民が誰でもリーダーとなり、施設の安全確認、受付の設置など、避難者を受け入れるための作業が一定できるようなものになっております。また、開設に必要な様式類もセットになっております。
 このマニュアルの内容や仕組みを御理解していただくために、本年5月26日に実施されます高知県総合防災訓練におきまして、南国市防災連合会による避難所開設訓練を予定しておりますので、この訓練を通じて一定御理解をいただいた上で避難所に配布してまいります。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) 地震とは、季節や時間帯など関係なく発生します。現在各地域などで行われている避難訓練は、ひどい大雨だと中止になったり、延期になったりします。雨天決行のところもあるかとは思われますが、雨天だと集まりが悪く、参加者が少なくなったりもします。しかし、いざ地震が発生して避難所に集合するとなると、その地域に住んでいない方や、ふだんから避難訓練に参加していない方が最初に来る場合も考えられます。市の職員の方もすぐには避難所へは来られません。そこで集合したときに避難所開設キットがあれば本当に助かると思います。
 今度5月に高知県総合防災訓練において南国市防災連合会による避難所開設訓練が予定されているそうですが、ぜひ各避難所に避難所開設キットの設置を早く進めてほしいですが、いかがでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 訓練後には速やかに設置するように努めてまいります。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) やはり一番最初に避難してきても、訓練とは違って何をしたらいいのか分からないと思います。そんなときに避難所開設キットのようなマニュアルがあれば、皆さん心強いはずです。どうか早急に設置をしていただきますようよろしくお願いいたします。
 次に、孤立した避難所対策についてですが、高知県の2月議会に向けて浜田知事の所信表明に、能登半島地震のことを踏まえて、安心・安全な高知の項目の中に住宅の耐震化、火災対策、道路被害と孤立地域への対応、受援体制の整備、自助の啓発と5つの対策に重点的に取り組むとありました。その中の一つの道路被害と孤立地域の対応とありますが、南国市でも南部の沿岸のほうは南海トラフ地震が発生したときには孤立してしまう可能性がとても高い地域です。今までにも何度か質問させていただいたと思いますが、そのときにされたお答えが今回の能登半島地震を受けてどのようになったか、教えてください。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 能登半島地震におきましては、多くの孤立地域が長期間発生したことが報道されております。孤立地域を可能な限り早期に解消するため、県におきましても道路啓開計画を策定し、毎年事業者とともに訓練を重ねているところでございます。
 また、本市におきましては、孤立対策の一環として、先ほど植田議員にもお答えをいたしましたとおり、十市小学校グラウンドに災害時のヘリコプターの離着陸場として活用できないかを調査し、適地と判断できる場合には、県の作成しておりますヘリコプター離着陸場台帳へ登録するよう取組を進めてまいります。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) 市南部は本当に孤立してしまう可能性が高いので、ぜひ十市小学校グラウンドへのヘリコプター離着陸場台帳への登録の取組を早急に進めていただけますようよろしくお願いいたします。
 十市小学校は避難所ともなりますし、防災にも協力的に取り組んでいます。先日も防災フェスティバルを開催して、市長も来ていただきましたが、ゲストにシャモ番長まで来てくれて、本当に大変盛り上がっていました。この防災フェスティバルは、主に十市小学校6年生だけで考えて企画して、地域の皆さんに向けて、私たちは地域の人たちが地震が起きても生き残れるようにすることを目的にこの防災フェスティバルを開催することにしましたという呼びかけをしたそうです。このようにふだんから防災に対しての意識があるということはすばらしいことだと思います。心構えと備えがやはり大事なことではないでしょうか。これからも地域の方も一緒に継続していけるように、市としての協力もお願いいたします。
 防災フェスティバルでも避難所での段ボールベッドや簡易トイレなども展示してありましたが、地震が発生して避難してきた方の中には、道路被害が起こり、道路が遮断されて帰る家もなくなり、避難所での生活をしなくてはならない方など、ずっと避難所生活というわけにはいかないと思います。そうした場合にやはり仮設住宅が必要となってきますが、仮設住宅も今はトレーラーハウスや組立て式ですぐにできると思いますが、その設置場所は決まっているのでしょうか、教えてください。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 仮設住宅の建設用地につきましては、南国市応急期機能配置計画により必要面積を洗い出し、候補地を抽出しております。しかしながら、現状では必要とされる面積を全て賄えるほどの建設用地は確保できておりません。引き続き用地の確保に努めてまいります。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) いつ災害が発生しても間に合うように、設置場所の用地確保を進めていっていただきますようよろしくお願いいたします。
 今回の能登半島地震は、寒い雪が降る極寒の時期に発生しました。高知県ではあまり雪も積もったりしませんが、それでも冬の季節の避難所は寒さをしのぐことが大変だと思います。能登半島の避難所では、避難所の備蓄だけでは暖が取れず、壊れかけた自宅から物を取り出しに行き、緊張したという声もありました。あとは布団のない体育館の床は硬くて冷たかった。背中は痛いし、寒くて眠れないという声もありました。危険な思いをして、やっと避難してきても、またそこで危険な寒さに耐えなくてはならないと思うと、高齢者の方や小さなお子さんたちなどは大変です。避難所での寒さ対策や季節に合わせての備蓄の用意はされているのでしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 本市では、緊急避難または避難所生活のための物資の備蓄を高知県備蓄方針に基づき進めております。その中で寒さ対策といたしましては、毛布やアルミ蒸着シート、発熱剤で水を温めることができる簡易のポットなども備蓄をしております。今議会には避難所の環境改善対策の一環といたしまして、浄水装置つきの災害用シャワーユニットを予算計上しておりますので、御審議のほどよろしくお願いをいたします。
 また、今回の能登半島地震を見て明らかなように、緊急避難時にはこれらの備蓄物資でしのぐことができたとしても、電気や水などのライフラインが途絶えた環境では、暑さ寒さへの対応や衛生環境の維持の難しさを考えると長期的な避難生活を送ることは非常に厳しいことが判明をしております。このため、現在石川県で応急対応として実施されております2次避難の取組を参考にしていく必要があると考えております。
 石川県で開設されている2次避難所は、被災地のライフラインの状況に鑑み、自宅の復旧や仮設住宅等への入居までの間の被災者の生活環境を確保するため、市内外、県内外を問わず、ライフライン環境の整っている地域への避難を促すものでございます。お住まいの地区や市町村以外への避難ということになれば住民の方の不安も大きいと思いますが、避難所での生活環境の悪化は災害関連死に直結する問題でございます。石川県の取組を今後の長期避難対策として大いに参考にし、今後明らかになってくると思われる2次避難の課題も確認しながら、対策を検討してまいります。以上でございます。
○議長(岩松永治) 丁野美香議員。
○9番(丁野美香) 能登半島地震が発生して2か月がたちますが、今も1万1,000人の方が避難所生活を送っているそうです。崩れた家屋の片づけや災害ごみの処理場所など、まだまだ課題はたくさんあるかと思われます。地震はいつ発生するのか分かりません。皆さんの大切な命と財産を守るためにも、今後南海トラフ地震が発生したときには、完璧な準備ということは無理ですが、防災・減災対策への取組も早急にお願いいたします。
 そして、市民の皆さんの不安が少しでも解消されるよう、石川県などの取組を参考に、今後の防災面の強化に市全体で取り組んでいっていただきたいです。市南部の孤立してしまう地域も、今後の課題としてよろしくお願いいたします。
 以上で質問を終わります。御答弁ありがとうございました。
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○議長(岩松永治) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(岩松永治) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 明8日の議事日程は、一般質問であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて延会いたします。
 お疲れさまでした。
      午後2時13分 延会