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一般質問 令和6年度 » 令和6年 第434回市議会定例会(開催日:2024/03/04) »

一般質問1日目(西山明彦)

質問者:西山明彦

答弁者:市長、関係課長


      午後1時   再開
○議長(岩松永治) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 引き続き一般質問を行います。10番西山明彦議員。
      〔10番 西山明彦議員発言席〕
○10番(西山明彦) 議席番号10番の西山明彦でございます。
 初めに、今年元日に発生しました能登半島地震によって亡くなられた方々、また被災された方々に対しまして、心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。まだまだ復興には程遠くて、いまだに断水の地域もあるということで、避難生活を強いられてる多くの方々がいらっしゃいます。一日も早い復興をお祈り申し上げます。また、今年は、この地震の発生した翌2日には、羽田空港で大きな航空機事故が発生しました。海上保安庁の5人の隊員の方が亡くなられました。けれども、日本航空の乗員、乗客には一人も犠牲者も出なかった、これは奇跡だとも言われておりますけれども、乗務員、キャビンアテンダントの皆さんの日頃からの訓練のたまものだと思います。大変な年明けになりましたが、必ず発生すると言われている南海トラフ地震、そして空港を持つ南国市の市民にとっては決して他人事ではなく、改めて日頃からの備えの大切さを身にしみて感じたところです。
 それでは、第434回令和6年3月定例会の一般質問を一問一答形式で行わせていただきます。
 今回私が通告させていただいた質問は、市長の政治姿勢3項目、それから中山間地域対策として、飲料水、生活用水について、それからまちづくりとしてシンボルロード構想について質問させていただきます。順次質問しますので、御答弁をよろしくお願いいたします。
 まず、市長の政治姿勢の1つ目、令和4年度決算書を見てということで、令和4年度決算書の後ろのほうのページを見ると、南国市の財産についてまとめられています。私は、これまでの質問で、公債費残高を見て、南国市の財政は大丈夫なのかと質問してまいりました。執行部からいただく資料も、公債費や基金の一覧表があります。どうしても、多くの大型事業を同時に進めていく中で、公債費、借金の問題が心配になります。
 一方で、南国市の持つ財産の状況はどうなってるのか。こちらにはなかなか目が向かないのが現実です。最新の決算書である令和4年度の決算書を見ると、南国市の持つ動産、不動産、その他の財産が、南国市財産に関する調書としてまとめられています。この中で、出資している株式等もあります。
 ところで、私が職員時代の記憶では、国債や地方債などへの出資も庁議の中で検討されておりました。今は、まだ日銀のマイナス金利政策が続いている中ですけれども、以前は地方債を含めて、利回りがどうだとか、この国債を買ったほうが有利だとか、そういった議論をしていた記憶があります。そこで、現在南国市が持っている国債や地方債の状況はどうなっているのかと思って、決算書を見てみました。けれども、どこに書かれているのか、なかなかよく分かりませんでした。
 そこでお伺いしますが、今私が申し上げた部分、国債などについて、決算書のどこにあるのでしょうか。
○議長(岩松永治) 会計課長。
○会計管理者兼参事兼会計課長(秋田節夫) 令和4年度の決算書でいいますと264ページと265ページになりますが、南国市財産に関する調書の中の8、基金の中に、(4)財政調整基金、(7)減債基金の項目があり、それぞれに有価証券の欄があります。その有価証券の欄に記載している金額が、保有している国債等の金額となります。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 財政調整基金と減債基金と、基金のところにあるということですが、では現在南国市が持っているこうした国債、地方債についてはどのくらいあるのでしょうか。
○議長(岩松永治) 会計課長。
○会計管理者兼参事兼会計課長(秋田節夫) 令和4年度末で、国債が4種類で計3億9,722万円、地方債が3種類で計2億9,000万円、政府保証債が1種類で計1億円であり、合計で8種類、7億8,722万8,000円です。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 合計で7億八千数百万円と、8億円近くあるということで結構な額がありますが、では今お答えいただいたものについて、どのような基準で運用や額を判断、決定しているのでしょうか。
○議長(岩松永治) 会計課長。
○会計管理者兼参事兼会計課長(秋田節夫) 国債等の購入につきましては、南国市資金管理並びに運用基準に基づき、余裕のある資金の額、期間、利回り等を考慮して判断、決定しております。国債等は、一般的に定期預金に比べて高額の利子収入を得られる反面、満期までの期間が定期預金よりも長い場合が多いですので、財政運営に支障を来すことのないように注意しております。
 なお、今年度の国債等の利子収入につきましては、今議会に提出しております令和5年度一般会計補正予算案の歳入の17款財産収入の中の2目利子及び配当金に計上されておりますが、国債等の利子収入は合計で約412万円であり、定期預金の利率がいまだに低い現状においては、17款の利子及び配当金の補正後の金額549万4,000円のほぼ4分の3を占めております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 運用基準があるというのは、職員であった私が見ても承知しておりませんでしたけれども、利子収入が約412万円ということで、8億円弱の中で400万円を超えていますので、利率が0.5%少々ということになろうかと思いますが、なかなか表に出ていない、見えない部分ですが、南国市の財産の一つで、いわゆる資産運用になります。
 市長にお伺いしますが、市長はこうした資産運用についてどのようにお考えでしょうか。今後の取組についても併せてお答えください。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 御質問されておりました国債等の購入ということでございますが、今回の御質問の中で、国債等の保有額利子収入につきましては、決算書、予算書には総額で記載されてますので少し分かりにくいと思われたかもしれませんが、歳計現金につきましては、地方自治法によりまして、最も確実かつ有利な方法で保管しなければならないとされておりまして、また基金につきましても、確実かつ効率的に運用しなければならないとされておるところであります。
 近年は、財政事情の厳しさを反映して、資産をできるだけ有利に運用すべきであるという要請も強まっているところでありまして、そういう状況を考えますと、より有利な方法で運用できるよう、定期預金や国債等それぞれのメリット、デメリットを考慮しながら検討を行い、保管、運用をしていかなければならないと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 国債等と、それから定期預金のメリット、デメリットということですけれども、先ほど会計課長からあったように、利率が高ければ満期までの期間が長くて、その間は使えない財産ということになってしまいますので、慎重な運用が必要だというふうに思います。日銀の植田総裁は、インフレに入ったと言われております。利率も上がっていくのではないかと思いますので、上手な運用をしていただいて、少しでも南国市の収入につなげていっていただきたいかなというふうに思います。
 ところで、決算書にある出資による権利の一覧表を見ますと、県内の自治体の共同出資のものが大半ですけれども、私が常々気になってるのは公共交通に関するものです。具体的には、南国市はとさでん交通に6,180万円を出資している株主だということです。先日1月末からの高知新聞の明日の足という連載で、コミュニティバス、コミバスの記事がありました。住民の移動手段を維持確保していくために、各地で検討されております。住民の生活を支えていく上で重要な課題です。
 南国市においてもしかりです。その中で、よくバス停が遠いとか、乗換えが不便だとかというような様々な御意見が出されておりますが、そういったことで、コミバスやデマンドタクシーの導入が検討されるということになります。市民が利用しやすい、市民の移動手段の確保が市民生活の安定のために重要な課題ということです。
 ところが一方で、南国市は先ほど言いましたようにとさでん交通の株主ですので、とさでん交通の経営にも参画しているわけです。とさでん交通の乗客を奪って、その乗車率が下がれば、国庫補助対象から外れて自治体負担が増えると。単純に便利だからということで、とさでん交通の路線と競合するものは、とさでん交通の経営自体に影響を及ぼしますので、そういったことも考慮しながら、市民の利便性との両立を常に検討しなければならないと、私はそう思います。高知新聞の記事にもありましたけれども、室戸市の例でも、市中心部までの乗換えまで乗り換えずに行きたいとの要望があるが、コミバスをそこまで延ばすと東部交通と競合するという記事がありました。とさでん交通では、今、運転士不足のために減便も検討しているという記事もありました。そういったあたりへの行政の支援が必要だという意見もあるようです。
 そこで、とさでん交通の株主である南国市の代表、市長にお伺いします。
 とさでん交通の株主として、同社の経営を安定させながら、市民の利便性向上のためにどういった考えをお持ちでしょうか。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) とさでん交通は、平成26年10月1日から新会社として発足し、当時の出資額は総額10億円で、県が2分の1の5億円を出資し、残り2分の1は12市町村が人口按分による負担按分として、本市は6.2%となる6,180万円を出資しております。本市の公共交通は、とさでん交通の市内路線からの退出により、令和元年10月から市内4路線でコミュニティバスの運行を開始しておりますが、運行開始から5年5か月が経過し、バス停から遠い方から、もう少しきめ細やかな交通にしてほしいとの御要望もいただいております。これを受けて、令和6年度には、公共交通空白地域への対応として、平野部におけるデマンド交通の実証運行を予定しております。改善の中で、議員が言われますように、とさでん交通のバス路線等との競合が発生しないよう調整は行っております。
 現在、市内におけるとさでん交通のバス路線は、地域間系統として広域路線となっており、路面電車も同様で、市内路線は市内幹線系統として、この広域路線につなぐといった役割分担の下、見直しを図ることとしております。現在も、高知県及び関係自治体、交通事業者を交えて、県内の地域公共交通に関する意見交換会を実施しておりますので、引き続き株主として公共交通が維持できるよう支援を行ってまいります。以上です。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 公共交通維持のためには、路面電車も含めて、とさでん交通の経営安定も大切だと思います。とさでん交通がなくなっても大変なことになりますので、それは、ごめん・なはり線についても同じことが言えると思います。公共交通政策の難しい、悩ましいところだと思います。
 ところで、あの高知新聞の記事の中で、私は四万十市の実践が参考にならないかと思いました。四万十市では、コミバスが中心市街地を結構細かに巡回しているようです。地理的条件や道路の整備状況もあって、他市の例をそのまま取り入れることはなかなかできませんけれども、今後南国市の公共交通政策を展開していく上で、市長のこの記事の感想といいますか、所見をお伺いします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 南国市コミュニティバスは、市内幹線系統として4路線を運行しており、現在の都市再生整備計画、篠原土地区画整理事業等が一定完成し、道路として供用開始されるタイミングをもって路線の見直しを図ることとしております。しかしながら、この4路線の見直しのみでは、公共交通空白地域の解消には至らないことから、南国バイパスから南部の地域を区域運行するデマンド交通を実証運行として、本年10月をめどに導入する予定としております。仕組みは、セダン型のタクシー車両を活用した事前予約による乗合タクシーとして実証運行し、利用者、事業者アンケートを実施しながら効果、検証を図り、本格運行に移行できればと考えております。
 今後の展開としましては、現在のコミュニティバスとデマンド交通に加え、市中心部を巡回する路線バスも必要と考えており、それぞれの役割を果たしながら、無駄のない交通体系を実現できるよう、関係機関と協議しながら実施に向けて検討してまいる所存でございます。以上です。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 今年の10月から、実証実験として、南国バイパスの南側で事前予約の乗合タクシーを運行するということですが、また将来的には市内中心部を巡回する路線バスもということがありましたけれども、ぜひ公共交通空白地域の解消に向けて頑張っていただきたいと思います。決算書を少し違った角度から見てみました。
 次に、市長の政治姿勢の2つ目、令和6年度予算について質問いたします。
 令和6年度予算は、歳入歳出242億8,000万円と、前年度比7.9%増で、過去最大の予算になっているということです。私は、この予算案ができる前ということで、昨年の12月議会でも、令和6年度の予算編成に向けてということで触れました。そして、予算配分において、ソフト事業への転換を申し上げました。まだまだ様々な大型公共事業が振興する中で、ソフト事業は、市長が言われるとおり、一時的な投資であるハードと違って、将来にわたって恒常的に必要な経費となるため、慎重に判断しなければならない、そのことは理解します。けれども、やはり市民の生活に密着する施策ですんで、市長の決断に期待するところです。
 そこで、市長にお伺いしますが、今回の当初予算案において、市長が考えたソフト事業への予算配分について特筆すべきものは何でしょうか。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 令和6年度一般会計の予算編成におきましては、普通建設事業が前年度比17億8,000万円の増額ということで、非常にソフト事業の配分についても厳しいものがございます。しかしながら、令和7年度からの連続テレビ小説「あんぱん」の放送を控え、積極的な観光誘致を図るため、官民協働での取組を推進していく上で必要な予算を計上しております。
 また、公共交通空白地の解消に向け、デマンド交通実証運行委託料を計上したほか、能登の大地震を受けて、住宅の耐震化を加速化するために改修工事補助金を60万円引き上げるなど、独自の施策の充実を図ったところでございます。以上です。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 連続テレビ小説「あんぱん」の関連とかということで、どちらかといえばハードの面も多いかというふうに思います。ソフト以外でも、ただ市民生活に密着した事業費といえば、市民から要望の多い道路維持費も着実に増加していて、私はそれを評価しております。けれども、市街地に一歩入れば非常に歩きにくい。部分補修で継ぎはぎの凸凹道ばかりで、お年寄りや障害のある方ばかりでなく、誰にとっても非常に優しさのない道ではないでしょうか、後で触れますけれども、シンボルロード構想では、歩いてみたくなる道の整備をうたっております。まさに、この歩きたくなる道、これを市民の生活道に向けていっていただきたいと思います。例えば、大篠小学校周辺の道路は最近全部補修されて、かなりきれいになって歩きやすい道になりました。
 質問ですが、こうした市道の改修について年次的な計画は持っているのでしょうか。
○議長(岩松永治) 建設課長。
○建設課長(橋詰徳幸) 令和元年より市内全域市道の路面の状況を調査する路面性状調査を実施、舗装長寿命化計画を作成しております。この計画を基に、公共施設適正管理推進事業債を活用し、順次路面の整備を実施しております。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 舗装長寿命化計画ですか。計画はあるようですので、順次と言わずに、できる限り努力していただきたいと思います。
 そこで、その基になる予算についてですが、道路の整備については、市長の公約にもあったと思いますけれども、市長は道路関連予算について、令和6年度予算においてはどう考えたのか、市長の見解をお伺いします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 市道の整備は、市民の皆様から大きな期待を寄せられておりますので、厳しい予算編成の中でも、常に事業費確保には努めていきたいと考えておるところでございまして、全体的には令和6年度も前年度並みの予算額を確保したというように考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 連続テレビ小説「あんぱん」が入ってきて、予算がそっちへ大分振られたということもあるかと思いますけれども、今議会にも道路の不整備による損害賠償の専決処分の報告も上がっております。ぜひ、道路整備についても、魅力あるまちづくりとして計画的な整備をお願いします。
 次に、職員研修、育成について質問します。
 まず、1点目は新採研修についてです。
 先ほどから、職員採用がなかなかできていないというようなこともありましたけれども、以前は年に1回だった職員採用試験が、近年は3か月ごとに採用されるような形になってきたということで、採用時期がばらばらになっております。県内の他市の市町村も同様な状況が見られるので、なかなかどことも人材確保に苦慮しているのだと思いますけれども、そこで疑問を持ったのが新採研修です。新採研修については、こうち人づくり広域連合が、新年度早々に、県内の各市町村の新規採用職員を集めて新採研修を実施していると思います。採用後すぐに研修を行うことによって、いち早く公務員として必要な基礎的な知識と、公務員としての自覚を身につけてもらう、こういったことを目的にしていると思いますが、では年度途中で採用された職員へのこうした研修はどうなっているのか、質問ですが、こういった年度途中の新規採用した職員に対する新採向けの研修はどうなっているのでしょうか。
○議長(岩松永治) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(中島 章) こうち人づくり広域連合で行っている新規採用職員研修は、公務員としての心構えと役割を認識するとともに、職務上必要な基礎知識を学び、地域住民の立場に立って行動する職員を育成することを目的として行っており、5年度におきましては、研修時期は4月6日から5月9日までの間に8コースを実施しております。したがいまして、7月採用や10月採用で入所した職員には、次年度の新規採用職員の研修を受講してもらうことになります。
 しかしながら、この研修の中で、地方公務員制度、地方自治の仕組み、分掌事務研修のこの3科目につきましては、コースの期間中での研修ではなく、各自で受講できる動画研修で履修することとなっており、7月採用、10月採用の職員には、それぞれの入庁日の午後と別の日に集まってもらい、市の集合研修としてその3科目を受講させております。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 7月に採用されて、翌年度の研修になるということだと思いますので、1年近く、本来地方公務員として身につけてほしい内容が研修できていないということだと思います。動画研修があると言いましたけれども、3科目、これではなかなか弱いのかなと思います。私の職員時代には、様々な職種がいる新採職員に対して、出先機関のことも考慮して、調理師などが学校の夏休み期間になった、8月に庁内で南国市の課題を知ってもらうことを含めて、各所属長が講師になって庁内での新採研修を行っていましたが、これはどうしておりますか。
○議長(岩松永治) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(中島 章) 今年度につきましては、12月に救急救命講習を行い、1月から2月にかけて各課の課長による各課の取組などについての研修を実施しております。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 1月から2月というような冬場ですけど、どんな事情があったか分かりませんが、もっと早い時期にやったほうがいいと思います。あれは、意外と異動してきた新任の課長さん方にとっても、自分の職務を把握する上で結構役に立つと思います。いずれにしましても、新採職員には早めに地方公務員としての自覚、特にこのことを身につけてほしいと思います。そして、しゃくし定規に法律や条例、規則、制度で、こうなっているから無理だ、できませんというのではなく、どうすれば市民の要望に応えることができるのだろうかと、そういった視点、考え方を身につけてほしいと思います。
 地方公務員は全体の奉仕者であるという自覚を身につけてほしい、これは何も新採職員に限りませんけれども、そのあたり市長はどのようにお考えでしょうか。市長の見解をお願いします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 地方公務員法第31条の服務の宣誓の規定に基づき、新規採用職員は入庁時に、地方自治の本旨を体するとともに、公務を民主的かつ能率的に運営すべき職務を深く自覚し、全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行することを固く誓いますと宣誓しております。このときの気持ちを忘れずに市民に寄り添い、市政運営に携わってもらいたいと思っております。私も、新採の入庁時の訓示で、そういった住民視線で考えるということは伝えておるところでございます。以上です。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 地公法の宣誓を言われましたけれども、市長は今市民に寄り添うということを言われました、強調されました。そういった市長の姿勢というものが職員を動かすと思いますので、市長の思いをぜひ事あるごとに職員に伝えていくようにお願いしたいと思います。
 職員研修の2点目ですが、防災研修についてお伺いします。
 能登半島地震ではなかなか行政が支援に入れなかった、ボランティアの受入れもできなかったと、そういったことが言われておりますが、特に半島であるがゆえに、道路が寸断されて孤立した集落が非常に多かったと、そういったようです。では、南海トラフ地震が発生した際の南国市はどうなるか。海岸地域は、地震の揺れと津波という2つのおそれがある。また、山間部では土砂崩れが予想されて、孤立集落の発生も懸念されますし、土砂ダムの発生なんかも危惧されるというところです。様々な想定の下で防災、復興計画が必要になります。
 ところで、災害が発生した際には、職員は対策本部や避難所の運営に携わると思いますが、ではどれだけの職員が参集できるのか。当然、被災した職員も多く出ると思いますし、状況によっては行きたくても行けないと、そういった場合もあると思います。災害発生時にどこにいたか、また曜日や時刻によっても変わってくると思いますが、まず1点お伺いしたいのは職員の居住地です。かなりの職員が南国市外に住んでいるのではないかと思いますが、南国市内に居住している職員の割合は大体どのくらいか、またどのくらいが発災直後に参集できるのか、想定しているのかお答えください。
○議長(岩松永治) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(中島 章) 消防職員、保育所職員、調理師以外の職員で、再任用職員を含めた職員のうち58%の職員が市内に居住しております。昨年9月議会で、神崎議員から勤務時間外の職員の参集状況について御質問があり、それを受け、11月に改めて職員の参集状況調査を行いました。勤務時間外に発生した場合の参集人数の算出については、市役所からの距離や浸水区域外などの条件などの人数に一定の割合を掛ける計算方法によるもので、1時間以内に参集できる人数は84人、3時間以内に参集できる人数は124人となっております。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 1時間以内というのはなかなか厳しいですけれども、3時間以内で124人ということで、多いか少ないかの評価は別としまして、そこそこが集まるというような感じですけれども、できれば職員には南国市内に住んでいてほしいのですが、憲法で居住選択の自由もありますので、これ以上は強くは申しません。
 ところで、研修についてですが、職員への防災研修はどうなっていますか。取組についてお答えください。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) まず、研修といたしまして、コロナ禍を除き、近年毎年様々なテーマで防災研修を実施しております。内容といたしましては、自治体職員としての災害対応への心構えを学ぶものから、地震時に職員が自分の命を守るための研修など、様々な角度から実施しております。例を挙げますと、平成25年度は京都大学の牧紀男教授による「自治体の災害対応」、27年度は静岡県職員による「避難所運営ゲーム」、また28年度には東京大学目黒教授の「災害をイメージするために~目黒巻」、そして29年度には岡村眞高知大学名誉教授による「職員の自助・共助」、30年度、土居清彦南国市防災士会会長による「地震から命を守るために」、令和元年度、「災害対策本部運営~避難所運営研修」、令和4年度は株式会社フタガミによる「揺れからの身の守り方」など、そうそうたる講師をお招きして実施をしております。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 様々な角度から行われておりますが、職員が自分の命を守るための研修も行われているということで、それがなければ、職員が自らの命を守ることができなければ後の復興にも携わることができないということですので、非常に大事な研修だと思います。もちろん、そのマニュアルも必要ですけれども、マニュアルどおりにいかないのが災害時です。そこには、臨機応変さと、瞬時の判断力、対応力が求められてきます。
 冒頭に申し上げた1月2日の羽田の航空機事故では、キャビンアテンダントの皆さんが、とっさの判断で乗員、乗客全員の命を守りました。事故が起こったあのときに、何が起こったのか多分分からなかったと思いますし、機長との連絡も取れなかったようで、そういった中で、飛行機の外の状況も見極めて、開ける非常口を選択したと。こういった本人もパニックになっているような感じで、普通の心理状態ではなかったと思いますけれども、乗客に冷静さを保たせて避難誘導して、全員が無事避難できたということですけれども、本当に日頃からの真剣に訓練に取り組んでいた成果だと思います。このように、そういった日頃からの訓練に対して取り組む姿勢が重要であることを改めて痛感しました。
 では、防災に対する職員への研修はどうなるか。例えば、水防訓練には管理職や採用間もない若い職員が参加していますが、災害発生時に現場の中核となるであろう課長、係長くらいの年代の職員の参加があまりありません。
 そこで質問ですが、防災というよりも、災害発生時の発災直後から、避難所などへの一時避難の時期、こういった時期について、訓練ではなく教育、研修としての職員への周知はどうなっているのか、発災後の職員の取るべき対応についての研修はどうされていますか。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(山田恭輔) 先ほど御答弁いたしました職員の防災研修と併せまして、実動訓練も実施をしております。令和3年度からは、水防訓練、震災訓練ともに、災害対策本部運営訓練として位置づけた訓練内容とし、所属長のみならず、様々な立場、部署の職員が参加できる訓練としているところでございます。さらに、本年度に本市で実施した環境省主催のペット避難訓練などにおきましては、あらかじめ地域防災計画で定めた所管部署だけでなく、部署横断的に参加者を募り、訓練を実施するなど、あらゆる機会を捉え、多くの職員が訓練に参加できるように取り組んでおります。
 また、本年度改定を進めております南国市地域防災計画におきましても、各担当チームがより具体的に行動できるよう、災害対策本部の分掌事務の見直しを進めているところでございます。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 様々な研修が行われているということですが、市長の政治姿勢として市長にお伺いしますが、現状で十分なと思われるか、どうする必要があると思われるか、陣頭指揮を執るべき市長としての見解をお答えください。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 職員の防災対応力の向上は、一朝一夕に実現できることではありませんので、継続的な取組が必要となり、今の状況で職員の対応力が十分であるとは考えておりません。現在、改定を進めています南国市地域防災計画でも、南海トラフ地震の発生時に機能する組織をつくるためにはどのように取組を進めたらよいか、災害対応の標準化、危機管理推進体制の強化、災害対応のDXを大きな柱として、重点対策期間を定めて実施する旨、計画に位置づけることとしております。これらの取組を通し、着実に職員の災害対応力の向上が図られるよう努めてまいりたいと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) よろしくお願いします。
 昨年の水防訓練を拝見して、失礼ですが、来賓をはじめ参加者に見せる訓練だったと思って、一般質問でも取り上げさせていただきました。段取りが決まっている訓練ではなく、日航機の乗務員のような臨機応変に対応できる、そういったように頑張っていただきたいと思います。公助、共助、自助と、最後は自助になるわけですけれども、偉そうなことを言っておりますけれども、私自身、今この場で地震が起こったらと考えると、とても自信がないのが現状ですけれども、自助も含めて周知していかなければならないと思います。
 次に、職員の育成という点で、人事評価についてお伺いします。
 人事評価については、1次評価、2次、3次というふうにあると思いますが、この人事評価を職員の育成へつなげているのでしょうか。
○議長(岩松永治) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(中島 章) 人事評価につきましては、5年度の下半期から全職員を対象に実施しておりますが、まだこの人事評価自体を評価するには至っておりません。人事評価を行うに当たり、被評価者自身が評価期間ごとに設定した個人目標の達成状況や取組方、達成するために発揮した能力について、業績評価と能力評価の2つの視点で評価を行い、気づいた課題や経験を今後の業務に反映させること、また目標達成や能力開発への取組意欲を高めるなど、自身の長所、短所への気づきを狙いとしており、継続することにより職員の育成に活用できるものと思っております。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) やる以上は、PDCAサイクルも必要だと思いますけれども、この人事評価は結構な作業、事務量になっていて、保育所を抱える子育て支援課長などは、相当な時間を費やしているのではないかと思います。私は、人事評価を昇格などの人事面というよりも、職員の育成につなげていってほしいと思います。市長はどう思われますか。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 人事評価制度は、職員一人一人が持てる能力を最大限発揮し、生きがいや使命感を持って業務を遂行することができる人材の育成や能力開発のためのツールであると考えており、それにより組織の活性化や、効果的、効率的な市政運営、より高い住民サービスの提供につなげられるものと考えております。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 人事評価で市長が言われましたけれども、より高い住民サービスの提供につなげていくというふうなことを主眼に置いての取組になればと思います。
 次に、2項目めの中山間地域対策について質問します。
 飲料水、生活用水についてですけれども、先ほど西本副議長の質問もありましたけれども、私はこれまで先輩議員でありました西川先輩が度々質問されておりました奈路地区の飲料水について質問します。
 昨年の3月議会で、西川先輩の質問に対して、奈路地区の生活用水については県の補助を活用して整備する予定で、4つある組合との話で、1つ目の実施計画を今年度令和5年度に行い、令和6年度から工事に入ると答えられております。これの進捗状況はどうなっておりますか。
○議長(岩松永治) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 奈路地区の飲料水供給施設につきましては、西山議員が言われるように4つの水道組合がございますが、その中でまず市の設置した施設である奈路川水道組合の工事から令和6年度での着工を予定しており、事業の実施につきましては、県の補助事業を活用することとしまして、今年度に実施設計を行っているところでございます。しかし、新たに設置するろ過装置を置く用地の問題や、供給先にプールなどがある小学校が含まれていることもあり、排水タンク等の容量決定に必要な流量調査にも時間を要したことなどから、年度内に業務を完了することが難しくなり、工期を延長しまして、来年度へ繰り越すこととしております。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 実施計画ができずに繰越になるということで、来年度から工事に入れるのかどうかということですが、いろいろと難しい課題もあるようですが、私の素人考えでは、学校があるというようなこと、そんな課題となる大きな部分は、実施設計に入る前から予想されたのではないかと思います、あくまでも私の素人的な見方ですけれども。では、その実施計画が繰越事業になるということで、今後の計画はどのようになるのでしょうか。
○議長(岩松永治) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 令和6年度の着工を予定しているものでございますので、できるだけ早期の着工に向けて取り組みたいと考えておりますが、県の補助事業を活用する場合は、年度途中での追加要望というのは難しいということもございますので、実施設計ができた段階で、事業開始の時期については検討する必要があると思います。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 今、令和6年度の着工の予定というふうにも言われましたが、実施計画ができた段階でということで、何か曖昧な感じですけれども、肝腎の完成はいつになるのでしょうか。
○議長(岩松永治) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 実施設計の完了時期にもよりますけれども、令和7年度中の完成は目指したいと考えております。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 完成を目指したいということで、市役所自体も何か希望的な観測ですけれども、地元とも協議をしながら、それでも予定より1年遅れるような感じですので、しっかりと取り組んでください。
 ところで、そもそもは平成26年度、10年前の9月議会での答弁では、今後上水道の奈路地区への拡張に向けて作業を開始していきたいと。上水道を布設する計画だったと思います。それが5年後の令和元年6月議会で、その計画の白紙化が明らかになっております。理由は、財政面や経営面からの経営戦略を考えてということです。奈路地区への布設は将来的にもお約束できないというような説明があって、地元も早くこの問題解決をするためには、上水道を諦めて、今行われているやり方、これをのまざるを得なかったのではないか、そういった経過があったのではないかなと思います。
 けれども、先ほど学校のプールというようなことも言われましたけれども、奈路小学校は市が特認校にしている学校ですし、そもそも一定の世帯数がある地域です。防災コミュニティーセンターもあります。本来、自然や気候に左右されるのではなく、きちんと上水道が布設されるべきではないかと思いますが、市長はどのようにお考えですか。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 西山議員が言われるように、平成26年9月議会の一般質問で、奈路地区の上水道の計画策定に向けて取り組むとお答えしておりますので、上下水道局としましては、奈路地区を給水区域に入れるための南国市上水道事業の変更を行う準備を進めておりましたが、集落内の意見がまとまり切らず、届出の提出にまで至らなかったという経緯がございます。
 しかし、水源である谷水の濁りなどの課題につきましては、できるだけ早期に解決を図りたいと考え、地元とも協議をさせていただき、県の事業を活用した飲料水供給施設の整備へと変更させていただいたということでございます。確かに、谷水を活用した施設である以上、上水道と比較すれば、水量、水質についても不安定なものではありますが、一番の課題である濁りについては、一定解決が図られるものと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 地元の集落内の意見がまとまらなかったというようなことで、地元に責任があったかのような感じですけれども、上水道の設置について市長に明確な答えがありませんので、改めて確認しますけれども、上水道の布設はもう考えていないのですか。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 将来、谷の水も枯渇などをし、使用している施設では生活に支障が出るというようなことになれば、再び上水道も検討されることと思いますが、現時点では上水道の計画は考えていないところでございます。以上です。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 分かりました。いずれにしましても、長年にわたる問題です。奈路地区の皆さんと今後も十分に協議をされて早く、今もう既に遅れてますので、事業を進めていただくようにお願いします。
 次に、中山間地域の飲料水の2点目として、極めて少数の世帯しかなくて、個別で給水施設を整備しなければならない場合、いわゆる谷水を引くというように、個人で施設整備をしなければない場合の支援について、昨年の3月議会で西川先輩の質問に対して、農林水産課長から、事業費補助率の想定として、上限を50万円、補助率90%を考えているという答弁がありました。そして、そのとおりの補助金交付要綱が制定されております。
 では、実際にこの補助金を活用された実績はどうなっていますか。
○議長(岩松永治) 農林水産課長。
○農林水産課長(古田修章) 南国市中山間地域給水施設整備事業という名称でございますが、この事業の活用実績といたしましては3件の御活用がございまして、全て補助上限額となります45万円の補助となりましたので、合計の補助金額は135万円となっております。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 補助金要綱ができてすぐに活用されて、3件で全部が上限ということですけれども、私は水道施設、そういった面で専門家ではないので、経費的な部分に詳しくないのですけれども、水源地からの距離によって管の長さも大きく違いますし、地形によってろ過の問題も違ってくると思いますが、生きていく上で最も大切な水の問題です。同じ南国市民ですので、平場の平野部の市民と同じように、中山間地域の方々の生活の基礎として柔軟に、そしてしっかりと支援をしていっていただきたいと思います。
 そこで、すいませんが、市長に改めて中山間地域の生活用水、個別での給水施設の整備への支援についての見解、そして今年度つくっていただいた補助金要綱制度ですけれども、どうしても、先ほど上限いっぱいということでしたけれども、上限では厳しいという場合にもう少し支援をするような柔軟な対応はできないのか、お伺いします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 中山間地域におきましては、平野部より人口減少傾向が顕著である中、将来にわたって中山間地域に住み続けられるような生活環境づくりは大きな課題となっております。そして、奈路地区のような大きな集落につきましては、補助事業を活用しながら、地域に合わせた課題の解決に向けた整備を進めていければと考えております。
 御質問の中山間地域の小規模な施設に対する支援策として、今年度からの市単独事業、南国市中山間地域給水施設整備事業につきましては、先ほど課長が申し上げたように、既に3件の活用があり、また来年度についても既に多くの御要望もいただいているようでございます。今後につきましては、公平性の観点も踏まえながら、事業の要件等につきましては、使いやすい事業となるような検討は可能であると考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 柔軟に対応もしていただけるのかなと解釈しました。公平性ということも言われましたけれども、平野部の方と比べると水の問題が大変な問題ですので、よろしくお願いします。能登半島地震でも、断水が続いて生活ができないために、苦渋の決断で2次避難をされている方もたくさんいらっしゃいます。やはり、水がなければ生活ができないということですので、水の確保に向けてぜひ支援のほうもよろしくお願いいたします。
 次に、3項目め、まちづくりとして、シンボルロード基本構想についてお伺いします。
 シンボルロードについては、昨年の2月に基本構想の説明を受けました。JR後免駅前広場と都市計画道路南国駅前線、後免町商店街の3つのゾーンに分けての構想ですけれども、その中でまず都市計画道路ゾーンについてお伺いします。
 この都市計画道路については、当初はたしか令和4年度の供用開始という計画だったと思いますが、新型コロナの影響でワークショップが開催できなかったとかの事情で、計画どおり進まなかったと、そのように理解しております。今議会での市長の施政方針では、第2工区について早期の供用開始に努めてまいりますとのことでした。また、先日2月22日の高知新聞には、令和6年度ですが、2024年度中に供用開始すると言い切った記事が載っておりました。今現在の状況を見ると、かなり事業が遅れているのではないかなと感じますが、お伺いしますが、南国駅前線の進捗状況と供用開始の見込みはどうなっているのでしょうか。
○議長(岩松永治) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 南国駅前線第2工区の進捗状況につきましては、令和6年2月にシンボルロード等基本構想を踏まえた詳細設計を終えましたので、現在は工事発注の準備を進めているところでございます。車道部分の工事につきましては、令和6年4月に入札を実施する予定で進めておりまして、工期は6か月程度を見込んでおりますので、遅くとも令和7年3月までには供用開始をする予定でございます。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 車道部分についてですが、遅れているけれども令和7年3月末ということですけれども、歩道部分についてはまだ全然進んでいない状況だと思います。歩きたくなる道を目指して、歩道部分については、シンボルツリーやベンチ、街灯などにも工夫をしていく。また、歩行者と自転車の専用道路を整備するとか言われておりましたけれども、歩道部分の整備についてはその後どうなっているのか、完成に向けての今後の計画を含めてお答えください。
○議長(岩松永治) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 歩道部分の整備につきましては、シンボルロード等基本構想を踏まえ、歩道はインターロッキング舗装を施し、植樹帯は維持管理の手間、費用が軽減できる改良芝を植栽し、緑の演出を図るとともに、歩道の温度上昇を軽減させます。また、植樹帯を芝にすることで、石像等のフィギュアの設置にも対応可能としております。街路樹は、年中緑を形成し、維持管理が容易な常緑樹のシマトネリコを植樹し、植樹帯や植樹ますからのライトアップ照明を行うことで、シンボルロード全体が浮かび上がるような演出を行います。
 そのほかでは、イルミネーションを想定した電気配線を埋設する計画としております。これらの歩道部分の工事につきましては、令和6年6月頃に入札できるよう準備を進めておりまして、工期は約6か月程度を見込んでおり、令和7年3月までの供用開始を予定しております。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 緑の演出ということで、それからライトアップ照明とかイルミネーションとか、それの配線を埋設するとかいろいろ言われておりましたけれども、令和7年3月までということで、あと1年しかありません。ぜひ頑張っていただいて、「あんぱん」が始まるまでにというようなことで頑張っていただきたいと思います。
 次に、後免町商店街のゾーンについてですけれども、この道路は南国市制50周年の際にアンパンマンの石像が設置されて、やなせたかしロードと銘打たれております。今回、NHKの連続テレビ小説「あんぱん」の放映が決まって、これを契機にやなせたかしロード、後免町商店街の整備についても、効果的な整備によって南国市への誘客が期待されるところです。
 そこでお伺いしますが、「あんぱん」の放映が決まる前から、やなせ先生の御功績と知名度を生かして整備するように市長からも積極的なお話があっておりましたけれども、さらなる創意工夫はされているのでしょうか。後免町商店街ゾーンについてお答えください。
○議長(岩松永治) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 後免町商店街ゾーンの整備につきましては、シンボルロード等基本構想において、歩行者優先の商店街の道と位置づけ、JR後免駅前広場からものサポセンターに至るまちなか歩きルートの一部として整備し、新しいにぎわいを生み出したいと考えております。ハード整備といたしましては、まず夜間の歩行者等の安全性を確保する照明施設の設置を行う予定で、ふだんは温かみのある電球色で商店街の通りを照らし出し、祭りやイベント時にはほかの光へ切り替えて、非日常感を演出できるような工夫をしたいと考えております。
 また、舗装につきましては、自動車の進入や速度を軽減するために、運転手に対して実際の道路幅員より狭く見える心理的効果を与える舗装デザインとします。その際、単一のカラーアスファルト舗装のみでなく、インターロッキング舗装を組み合わせた、歩行者を優先する道路空間の高質化を目指したいと考えておるところでございます。
 今後の整備スケジュールにつきましては、「あんぱん」の放送には間に合いませんが、令和7年度に測量及び詳細設計を行いまして、令和8年度、9年度で工事を行う計画としております。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 後免町商店街につきましては、連続テレビ小説「あんぱん」の放映決定後の今年1月10日に、中心市街地振興協議会のワーキンググループを開催し、その時点での市の連続テレビ小説関連施策案について情報共有や意見交換を行うとともに、その後、後免町商店街で取り組んでみたいことのアイデアを募集するアンケートを実施いたしました。現在、観光客を含め、後免町商店街を歩いて楽しい通りにするため、いただいた意見を参考に、地域でできることについて、中心市街地振興協議会の役員等と協議しているところでございます。以上でございます。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) ハード的には、都市整備課長から令和8年度、9年度の工事予定ということで、あわせてソフト的に、商工観光課長からワーキンググループの開催とか、アイデアを募集するとかっていうようなことで、いろんな御意見をお伺いするようになるかと思いますけれども、後免町商店街と都市計画道路の交差点、噴水公園ていうんですか、北東側に計画している公園についてはどうでしょうか。アンパンマンの石像をここへ持ってくるというような答弁も前にありましたし、噴水の整備とかという話もありますけれども、今後どのような整備を検討されているのでしょうか。
○議長(岩松永治) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 南国駅前線沿道広場の整備につきましては、北側に舟入川と噴水のせせらぎ空間を、南側にはやなせたかしのふれあい空間を、それぞれ空間コンセプトとした広場整備を行う予定としております。まず、舟入川と噴水のせせらぎ空間につきましては、広場の北側を流れる舟入川の水の恩恵を受けて、後免町が形成されてきた背景を感じ取っていただく空間として、また小さな子供たちの笑い声が聞こえてくる空間として整備したいとの考えから、広場内に噴水施設を設置し、あずまやでは舟入川のせせらぎを眺めつつ、親たちが子供を見守りながら交流し合える空間をつくっていきたいと考えております。そして、せせらぎ空間の中に、野中兼山の功績を説明する看板などを設置し、観光客だけでなく、地元の子供たちをはじめここに住まう多くの市民にも、広場で憩いながら、この町の歴史に思いをはせていただければと考えております。
 次に、やなせたかしの触れ合い空間につきましては、やなせたかしロードが広場の南側を通っており、やなせ先生が育った町をPRする場所として、やなせ先生の分身であるやなせうさぎと、先生の育った家に置かれていたやなせライオンのレプリカを配置し、写真映えするような空間構成を考えていきたいと考えております。
 また、現在後免町防災コミュニティーセンター前に設置されているアンパンマンの石像につきましては、沿道広場内か、あるいは商店街の道を渡った南側のやや広くなっている歩道空間に配置する計画でございます。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) 北側が舟入川のせせらぎ空間、それから南側がやなせ先生の触れ合い空間というようなお話でしたけれども、野中兼山の舟入川というようなこともありますし、後免町が形成されてきた背景が分かるようなというようなことで、構想は非常にすばらしいものだと思いますので、良い公園にしていただきたいというふうに思います。
 今回、NHKから何か申出があって、連続テレビ小説「あんぱん」の放映を活用させていただいて、南国市の活性化に向けて取り組んでいただきたいと思いますが、計画変更を重ねて、シンボルロード構想の整備がずるずると遅れていくことがないように、財源の問題もありますので、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。
 特に、後免町の地元の方々にとっては、例えば街路灯の整備もありますのでよろしくお願いします。ちなみに、今申し上げました街路灯の整備についてですが、計画どおり進むのかちょっと心配になってます。大体の整備が遅れてきて、街路灯の整備も遅れるんではないかということで、昨年の3月議会での私の質問に対して、市が令和8年度から9年度までの2か年で整備すると。電気料金も市が負担するという答弁があっております。時期的に、先ほど都市整備課長からありました商店街のハードの整備の時期と同時期になってまいりますけれども、街路灯の整備は大丈夫でしょうか、お答えください。
○議長(岩松永治) 都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実) 街路灯の整備につきましては、令和7年度に詳細設計を行い、令和8年、9年度に設置工事を行うこととしております。後免町商店街の街路灯の電気料につきましては、市が負担することを考えております。
○議長(岩松永治) 西山明彦議員。
○10番(西山明彦) シンボルロード基本構想の後免町商店街ゾーンと一体的になるのかなというふうに思いますけれども、ぜひよろしくお願いします。
 シンボルロードの基本構想については、南国市への誘客による活性化、中心市街地の活性化など、新図書館の整備も含めて、非常に有利な国庫補助などを活用している計画で、市長も大変力を入れておられますけれども、訪れたくなる、そして来た人が滞在したくなると、そういった仕掛け、工夫も必要になってくると思います。けれども一方で、そこにはその生活者もいるわけです。誘客ばかりに気を取られて、地元の生活者のことも忘れることなく、常にそのことを念頭に置いて事業を進めていっていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 先ほど西本副議長からありました4人の方々が退職いたされるということで、4人の方々にそれぞれ答弁もいただきましたけれども、大変御苦労さまでした。もう少し、あと1か月足らずありますので頑張ってください。
 以上で質問を終わります。ありがとうございました。