議会議事録
検索結果 » 令和6年 第438回市議会定例会(開催日:2024/12/06) »
一般質問4日目(松下直樹)
質問者:松下直樹
答弁者:市長、関係課長
○議長(岩松永治) 2番松下直樹議員。
〔2番 松下直樹議員発言席〕
○2番(松下直樹) 公明党の松下直樹でございます。
昨年12月に初質問をさせていただいて、はや1年がたちました。大衆とともにとの立党精神を胸に、これからも生活者目線で質問をさせていただきます。
それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきますので、執行部の皆様、御答弁をよろしくお願いをいたします。
初めに、物価高対策についてお伺いをいたします。
現在物価が本当に高く、食材も含めまして、物価高騰に対してまだまだ賃金が追いついていない環境でございます。このたび、政府において2024年補正予算において重点支援地方交付金を増額予定といたしました。そこで、南国市としてはこの重点支援地方交付金をどのように活用を考えているかお伺いをいたします。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 昨日衆議院で一部が修正された上で可決されました令和6年度補正予算、こちらの中には足元の物価高に対するきめ細かい対応といたしまして重点支援地方交付金が計上されております。低所得世帯向け給付金分4,908億円と、市町村の独自支援事業の財源に活用できる推奨事業メニュー分6,000億円となっております。こちらのいわゆる推奨事業メニュー分につきましてですが、本市への配分額につきましては、現在まだ内示等をいただいておりませんが、昨年度同様に、補正予算で推奨事業メニュー分が計上されたのが5,000億円で、南国市への配分額が1億796万6,000円でございましたので、本年度は額だけでいきますと1.2倍ということになりますので、1億3,000万円程度になるのではないかというふうに考えております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。各自治体に応じて適切に活用できる交付金だと思いますので、よろしくお願いをいたします。
また、関連をいたしまして、これまで国では物価高騰対策として特に生活の厳しい住民税非課税世帯に対しましては手当てをしてきました。しかし、そのほかでも大変厳しい世帯もあると私は考えております。どのようなケースの世帯がまだまだ支援をされていない、政策の中で光が当たっていないとお考えでしょうか。市の見解を伺います。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 昨年度は収入がございましても、本年度はもう収入がなくなった、そういった方、また課税状況が現在の生活と異なるということが当然ございます。また、課税世帯におかれましても、仕送り等もされて大変厳しい世帯もあろうかと思います。コロナの影響で倒産や廃業に陥るケースも出ているというようなこともお聞きしております。様々なケースが考えられるのではないかと想定しております。ただ、しかしながら市で捕捉できる情報が少なく、これらの状況を把握できていないのが現状でございます。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。まだまだ光が当たらない世帯はたくさんあります。この物価高で本当に生活が厳しくなる一方ですし、また年金のみで生活をされている方は、物価高で実質年金が減っているとの環境でございます。
そこで、今回の重点支援地方交付金を現在政治の光が当たっていない、先ほど課長が答弁をなさった世帯等にも活用していただきたいと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 推奨事業メニュー分の使途につきましては、今後検討していくという形になります。当然近隣市の状況も考慮しつつ、検討していかなければならないと考えております。また、先ほど申しましたように、生活が非常に厳しいような方々、こちらへの支援も検討していかなければなりません。貴重な財源でございますので、より効果的な事業の実施に努めていきたいというふうに考えております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。国ではなかなか把握をし切れない、地方ならではのきめ細かいところまで見ていただき、どうか市民の皆様の生活のために適切に活用できるよう、御検討をよろしくお願いいたします。
最後に、市長にお伺いをいたします。
今回の重点支援地方交付金は、まだまだこれから検討しなければならないとは思いますが、増額も予想をされております。地方にある程度自由度もあり、本当に支援やサポートが必要なところにきめ細かく活用できると考えます。どうか市民の皆様のために有意義な御活用をお願いをいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 松下議員おっしゃったとおり、昨年の予算よりも1.2倍という大きなものになっておるということでございますので、それらの使い道は物価高騰に苦しんでおる市民の皆様方にきめ細かく届けられるように、これから事業選択して速やかに実施してまいりたいというように思います。以上です。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。最大限の効果が出るように、御検討のほどよろしくお願いをいたします。
続きまして、学童クラブについての御質問をさせていただきます。
全国的にも現在学童の待機児童が問題となっております。こども家庭庁の発表によりますと、本年5月の値ですけども、1万8,462人、学童保育を希望する児童の数は、これも5月ですけども151万5,205人で、前年よりも5万8,000人近くも増加をしたそうです。やはり共働き世帯の増加が大きく影響しているとのことでした。本市におきましても共働きはスタンダードな状況です。現状、本市における学童クラブの待機児童の人数をお伺いをいたします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 公設学童クラブの運営を行っております市学童保育連絡協議会で把握しています入所申込みが提出されておりますが、利用できてない児童数は8人となっております。また、そのほかにも潜在的に入所を希望している児童がいる状況もございます。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) 現状を把握されている児童で8名、また潜在的に入所を希望されている児童もいらっしゃいます。こういった観点はとても大事で、子育て世帯からすると、無理だろうと応募をしてないケースや、また入所しても4年生で退所をしなければならないケースもありまして、様々な理由で潜在的にはまだまだ待機児童はいると思われます。
そこで、南国市といたしまして、学童を含めまして児童の放課後の居場所について現状の認識とこれからの方向性を伺います。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 先ほど御答弁させていただきましたような状態がございます公設施設の一部で希望者が利用できてないということにつきましては、今後どのような方法が取れるのか、対応策を考えていかなければなりません。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) 現状本当に厳しい環境となっております。6月議会でもお聞きしたときにも、最大の問題は人員不足だと確認をいたしました。保育園や教職員のOBまたOGも広く応援をいただき、人員確保してはどうかとの提案もさせていただきました。現在、具体的に人員確保のために取り組んでいることを教えてください。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 昨年度、受入れ数の増を図るために学校に協力していただき、スペースの確保を行った学童クラブがございますが、従事する人員の確保ができず、実施に至らなかった経過がございます。学童クラブ運営の従事者については、市が運営を委託している市学童保育連絡協議会、これ市連協というふうに通常呼んでおるんですが、市連協が雇用することとなり、市連協がハローワークに求人を行っておるほか、県へ従事できる方についての情報提供のお願いや、県立大学への協力依頼等、人員確保に努めてきたところですが、効果的な人員の確保に現状でつながっていない状況がございます。厳しい状況ではございますが、引き続き人員確保の取組は継続していかなければならないと考えております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。人員確保は本当に難しい課題ですが、子育て世代の方々が安心して働ける環境づくりのためにもよろしくお願いをいたします。また、本当に何か抜本的に変えなければならない時期が来ているかとも思いますので、またより柔軟な対応をお願いいたします。
次に、南国市では、平成29年度から大篠小学校隣接校選択制度が開始をされましたが、学童クラブへの影響はどうでしょうか。お伺いをいたします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 隣接校選択制度の実施に伴う学童クラブへの影響はあろうかと考えております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) 隣接校制度も含めまして、中心部にも多くの住宅も建設をされて、中心部では人口が増加しておりまして、小学校も増築されたところもあるとお聞きもしました。そういった環境が進む中で、学童クラブのハード面、またソフト面ともに整備充実が追いついていないのが現状だと考えますが、そういった認識で間違いないでしょうか。お伺いいたします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 先ほども答弁させていただきましたとおり、一部公設学童クラブで希望者が利用できてないという状況がございます。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) それでは、現在学童への予算の喫緊のトレンドはどのように推移をしていますか。平成29年度からの推移を教えてください。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 学童保育の運営に関する費用につきましては、国の基準により定められております。取り組む事業の内容や人員の配置などにより、年度ごとに増減は生じますが、必要な費用については国からの支援もいただきながら市として予算化を行っております。また、通常の運営費のほか、最近では長岡小学校のめだか学童の新築、国府小学校のまほろば学童の増改築など、施設整備等の環境整備についても国の補助を受けながら、その都度必要に応じた予算の確保を行っている状況でございます。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) 私も含めまして、同僚議員からもこれまで学童クラブ、児童の放課後の居場所など、数多く質問を執行部にしてきました。多くの質問や要請があるように、子育て世帯の環境改善は待ったなしの状況でございます。私も市民の方から相談を受けまして、現在小学校1年生で学童に入所をしておりますが、学童のほうから2年生になったら退所できる児童は退所してほしいとのもう既に声かけがあったそうです。理由といたしましては、次の1年生が入る枠がないとのことです。市連協にも働きかけてもよい返事はいただけずに、保護者の間では署名活動を考えているとのことでもございました。また、下に兄弟がいる御家庭では、本当に学童に入れるのかとの思いで不安しかないそうでございます。
そこで、市長にお願いをいたします。事態は急を要するところまで来ておりますので、予算もしっかりつけていただいて、人員確保をどうかよろしくお願いします。市長の決意をお聞きいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 今の御質問は、ハード整備も含めてというようにお伺いしたところでございますが、そういう課題解決に向けては、どのような対策が必要なのかっていうことを、またそちらの各校区で検討しながら話し合っていきたいと思います。以上です。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) 本当に中心部は人口増になっておりますので、これまでとは本当に環境が変わってます。環境に適応する柔軟さが必要だとも思います。国から見えている視点と自治体の実態は違いがあって当然だと思いますので、今のこの南国市の環境改善をお願いしたいと思います。
次に、学童の校舎ですが、例えば1階平家建てで学校敷地内に建て増しする場所もない、そういった場合は建て替えにより2階建てを建て直すことは可能でしょうか。また、その場合は、市含めまして県、国等からの補助はどうでしょうか。御答弁お願いします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 1階建ての建物を撤去し、同じ場所に2階建ての建物を建築すること自体は可能ではありますが、公費により整備した学童施設の建て替えとなると、その間の学童をどこで実施するか、補助金を活用して整備した施設を撤去する際には補助金の返還が生じる場合がある等の課題は様々あるかと思います。学童保育施設整備に対しては、国の支援制度がございますが、実際に活用できるかどうかということになれば、先ほどの、一度建てた施設を撤去するっていうようなこと等も含まれるということになりますと、その条件に合致するかの確認を行う必要があります。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。各学童クラブでの建設についていろいろなケースがあると思います。直面してみて課題も出てくるとも思います。先ほど答弁をいただきました、建て替えするから補助金返還は厳しい措置かなと、そのように私は考えます。もう建物が必要なく、撤去したいという判断なら補助金返還は理解はできますけども、実際に児童が入所できない、こういった環境において、必要だから建て替えをしたい、そういった思いでも返還せよということになると話はなかなか前に進まないのかなと、そのように思います。また、もしこういったケースが今後相談等でありましたら、御苦労おかけをいたしますが、どうか汗をかいていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、南国市の後期基本計画では、放課後児童クラブ受入れ枠が令和元年度539人、目標値として令和7年度580人とありましたが、現状をお伺いします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 公設学童クラブの受入れ枠は令和6年度現在で570名となっております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) 次に、放課後子ども教室実施数は、令和元年3、目標として令和7年は4とありましたが、現状をお伺いをいたします。
また、備考欄に小学校13校中と明記をされておりましたが、その意味も教えてください。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 放課後子ども教室につきましては、令和6年度現在、市内小学校13校中3校で実施されており、現在受皿の増は考える必要はありますが、今のところ具体的な計画が進んでおる状況にはございません。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) これもやはり厳しいのは人員確保でしょうか。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 放課後子ども教室につきましては、運営を地域の方にお願いすることとなるため、受皿となる地域の団体や人の確保が難しい状況はございます。また、運営を行う施設の確保等の課題も起こってくるかと考えております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。また、地域の方と連携をしていただきまして、情報収集と、また今の子供たちの環境も訴えながら、人員確保のための啓蒙活動をよろしくお願いいたします。
また、ファミリーサポートセンター登録会員数が、令和元年80人、目標として令和7年140人と明記をされておりましたが、現状を伺います。
また、この会員とは、子育ての手助けをしてほしい方として依頼会員、子育てのお手伝いができる方として援助会員の2種類の会員となっております。令和7年140人の目標はどこを指しての目標なのか教えてください。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) ファミリーサポートセンターの会員には、先ほど松下議員がおっしゃられた依頼会員と援助会員により成り立っております。また、会員の中には、援助会員、依頼会員両方兼ねる方もおり、総合計画の目標値は全ての会員の合計となります。令和5年度末現在の実績は、依頼会員が162名、援助会員が36名、両方会員17名、合計215人となっております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。やはり大事なことは、援助会員が増えることかなと、そのように思いますので、今後目標値を設定して取り組んでいく際は、依頼会員、また援助会員と分けて設定をしていくほうが、私はより効果的かなと思いますので、よろしくお願いいたします。また、このファミリーサポートセンター事業は大変に重要な事業だと思いますので、ここの援助会員に、保育園や教員のOB、OGの方が登録されて、協力していただければ大きな力となると考えますので、またそのような仕組みも考えていってはどうかなと、そのようにも思いますので、よろしくお願いいたします。
最後に、市長にお伺いをいたします。
現状、子育て世代は共働きがスタンダードです。それどころか、ダブルワークの方もいらっしゃいます。予算もつけて、元気な高齢者の皆様にもお手伝いをしてもらいながら地域で子育てする環境づくりが急務と考えます。世代間の助けが必須な環境となっております。私も御近所の方とお話をしたときに、このような話をお聞きをいたしました。現在、夫婦で暮らしていて、ふだんの食事は支度やまた片づけが面倒くさくなってきて、外食や出来合いのものが多くなったと、しかし子供や孫が帰ってきたときは手料理を振る舞い、食卓を囲んでいると、こういったお話でした。この話を通して、私は本当に誰かのために何かをしてあげたいと、そういった思いは人間にもともとある心だと、そのように思います。自分のためだけだとなかなか腰が重いときもありますが、誰かに必要とされ、誰かが喜んでくれるならとのそういった思いが人を動かす原動力にもなると思います。今の子育て世代をしっかり安心して働ける環境を支えていただくのは、経験豊富な高齢者世代にお願いするしかないと、私はそう思います。また、子育て世代を含め、現役世代がしっかり働ける環境は、また回り回って高齢者福祉にもつながると確信をしています。
また、2025年には現役世代2人で1人の高齢者を支えることになると、こういったようにも言われておりますが、子育ての支援という形で高齢者の方々が子育て世代を含む現役世代を支えていると、こういった大きな価値のあることだと考えます。世代間での助け合いをもって人が輝く南国市に推進できるよう、市長に決意をお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 子育て支援の充実への取組は多岐にわたりまして、予算面も含めまして課題をクリアしていかねばならないところでございます。本市では、新たな独自の取組としまして、この10月から高校生までの医療費の無償化を実施したところです。また、今後十市保育園、稲生保育園の高台移転も進めていかねばならないところでございます。今後も限られた予算の中で、効果的な子育て支援策を実施していきたいと考えております。
また、高齢者の手助けをいただいてということもございまして、先ほど議員のおっしゃいましたファミリーサポートセンターの援助会員等も増やすように取り組んでいかねばならないというように思います。そういった助け合いが今後の子育て社会には必要であるというように思いますので、そちらのほうも協力していただく人を増やしていくように取り組んでいきたいと思います。以上です。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。子供への投資、また安心して子育てができる環境づくりへの投資は本当に未来への投資だと考えますので、どうかよろしくお願いをいたします。また、保育園、教職員のOB、OGの方を含め、多くの方に子育て世代への御協力をお願いをいたします。未来の南国市をつくる大きな価値のある関わり合いなので、どうかよろしくお願いいたします。
続きまして、乳幼児・児童医療費助成制度についてお伺いをいたします。
現在南国市では、ゼロ歳から本年の10月より18歳まで医療費無償となっておりますが、南国市外で県内の病院を受診した場合はどのようになっていますか。お伺いいたします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 県内であれば、医療機関で受給者証を提示していただければ、医療費の窓口支払いなしで医療機関の利用をしていただきます。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。
それでは、県外で治療を受けた場合はどのようになりますか。お伺いいたします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 県外の医療機関等を受診した場合は、自己負担分を医療機関で一旦お支払いしていただいた上で、市子育て支援課で手続をいただけましたら、かかった費用をお支払いすることになります。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。県外での一旦の支払いということですが、例えば乳幼児また児童が、高知県内ではなかなか手術が難しくて県外で手術するケースもあると思いますが、高額医療費制度もありますけども、かなりの金額が負担となってくると思います。県外での一旦の自己負担ですけども、マイナンバー等を活用して医療の、またデジタル化の技術も活用して何とかならないでしょうか。お伺いいたします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 医療費の支払い、請求等につきましては、各医療機関に対応していただく必要があり、各自治体でそれぞれ事業内容が異なることから、現状では全国一律での対応は難しい状況です。国においてマイナンバーカードを活用した公費医療助成を含む行政サービスについて、利用者の利便性を図るためのシステム構築に向けて実証実験が始まっており、今後のこういった国の動向は注視していく必要があるかと考えております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。
それでは、市長にもお伺いいたします。
自治体でもこういった違いのある制度でございますが、地域自治体に差がなく子育てできるように、実質無償ではありますけども、この一旦の自己負担をなくすためにも、ぜひ市長にも国に訴えていただけないかなと思いますけども、市長、答弁お願いします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 子供の医療費の無償化につきましては、全ての子供が同じ内容で支援を受けることができるようになることが理想ではあると思います。しかしながら、全国の自治体でもその対応は様々であるということでございまして、これはなかなか今の状況で一律にするっていうのは難しいところがあるというように思っております。これは国策として、無償化を全国で進めるということであれば、そういう自己負担が要らないようにできる可能性はあると思います。そういった面では、市長会等を通じてそういった無償化の要望というものをしていくようにしていきたいと思います。以上です。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。ぜひ力強く訴えていただきたいと思います。これまでまた、地方の声から国を動かしてきたこともたくさんあると思います。どうかよろしくお願いいたします。国のほうでもまた実証実験が始まったということでございますので、当然当初はトライアンドエラーの繰り返しになることは可能性としては大きいと思いますけども、しかし必ず進歩し、安全性の高いシステムを構築してくれると思いますので、国をまた注視しながら、適宜要望をよろしくお願いをいたします。
次に、高齢者福祉の充実についてお聞きをいたします。
現在南国市で地域コミュニティバスが運行をしておりますが、運行の現状とこれまでどのような年齢層の方が活用しているかお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 地域コミュニティバス、NACOバスになりますけども、このバスは後免町を市内中心部の結節点として、市内にある総合病院を終着点とする高知医大~久枝線、植田~JA高知病院線、前浜~JA高知病院線、医療センター~十市~後免線の4路線で運行しております。路線ごとに便数は異なりますが、上り下りそれぞれ6便から7便運行しており、利用状況につきましては、令和元年の運行開始後、コロナ禍で利用は若干減りましたが、令和5年度から少しずつではありますが利用者は増加しております。利用者の年齢層につきましては、正確な情報ではございませんが、幅広い年代の方々が御利用しているようですが、御高齢の方の利用も多いと思われます。以上です。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。このバスをよく使っている高齢者の方と私もお話をする機会がありまして、本当に喜んでおりました。運転士も優しいし、少し便が少ないけど、バス停も近くでありがたいっていう、そのように本当大変喜んでました。しかし、その一方で、私の地元になりますけども、バス停が大体歩いて10分から15分ぐらいかかるというところもあって、なかなか利用するのに大変だということで、専らタクシー等で移動しておりまして、ちょっと生活的にも大変だということのお聞きをいたしました。こういったバス停の遠い地域の方への対応はどのようでしょうか。よろしくお願いします。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) コミュニティバスは定路線運行でありますので、バス停からおうちが遠い方には御不便をおかけしております。御高齢の方や足が不自由な方などにとりましては、特にバスの利用が困難な状況であると思いますが、この点につきましては定路線運行の路線バスでありますので、御理解いただきたいと思います。以上です。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) 本当に足の悪い高齢者には、もう少し柔軟な対応をしていただければいいなと、そのように思います。また、デマンドタクシーもありますけども、今後ますます利用しなければならない方が増えてくると考えます。また、今後免許返納等で高齢者の生活の足を守るために、これからどのように取り組んでいくかお伺いをいたします。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 10月から市南部地域を対象に、利用時間等が限定的でありますが、乗合タクシーの実証運行を行っております。これは、路線バスではカバーすることができない交通空白地対策として実施しているもので、御自宅からスーパーなどの大型量販店や公共施設、またバス停留所や駅まで片道500円で利用可能で、免許返納された方で運転経歴証明書をお持ちの方は半額の250円で利用することができます。現在、実証運行を始めて2か月が経過しておりますが、利用者の御意見や利用状況を見つつ、南国市地域公共交通会議で協議を重ね、エリア拡大も含め、利用者にとって利用しやすい運行形態を目指してまいります。今後、増加していく移動手段をお持ちでない御高齢の皆様方が安心してできるようなサービスへと進化させていきたいと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。以前、私も市民の方からこのNACOバスに乗車する中で、本来はバス停で乗り降りをすることですけども、どうしても足が悪い方がいらっしゃいまして、バス停より少し先の病院で止まってくれたそうです。ドライバーさんの優しさで本当にありがたかったと言うてます。ただ、賛否はあると思いますけども、ここに高齢者の方々へのニーズがあるのではないのかなと、そのようにも思います。これから私の親世代もそうですけども、多くの方が免許返納を考えるときを迎えます。車社会にあって、これからの生活の足の問題はすぐそこまで来てます。バスやタクシーの運転手の確保も厳しい環境も見えております。大変厳しい課題ではありますが、10年後、20年後も生活の足に困らないような、そういった仕組みを構築できるよう、御検討をお願いします。また、一緒に考えていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上で私の一般質問を終了いたします。御丁寧な御答弁、大変にありがとうございました。
答弁者:市長、関係課長
○議長(岩松永治) 2番松下直樹議員。
〔2番 松下直樹議員発言席〕
○2番(松下直樹) 公明党の松下直樹でございます。
昨年12月に初質問をさせていただいて、はや1年がたちました。大衆とともにとの立党精神を胸に、これからも生活者目線で質問をさせていただきます。
それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきますので、執行部の皆様、御答弁をよろしくお願いをいたします。
初めに、物価高対策についてお伺いをいたします。
現在物価が本当に高く、食材も含めまして、物価高騰に対してまだまだ賃金が追いついていない環境でございます。このたび、政府において2024年補正予算において重点支援地方交付金を増額予定といたしました。そこで、南国市としてはこの重点支援地方交付金をどのように活用を考えているかお伺いをいたします。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 昨日衆議院で一部が修正された上で可決されました令和6年度補正予算、こちらの中には足元の物価高に対するきめ細かい対応といたしまして重点支援地方交付金が計上されております。低所得世帯向け給付金分4,908億円と、市町村の独自支援事業の財源に活用できる推奨事業メニュー分6,000億円となっております。こちらのいわゆる推奨事業メニュー分につきましてですが、本市への配分額につきましては、現在まだ内示等をいただいておりませんが、昨年度同様に、補正予算で推奨事業メニュー分が計上されたのが5,000億円で、南国市への配分額が1億796万6,000円でございましたので、本年度は額だけでいきますと1.2倍ということになりますので、1億3,000万円程度になるのではないかというふうに考えております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。各自治体に応じて適切に活用できる交付金だと思いますので、よろしくお願いをいたします。
また、関連をいたしまして、これまで国では物価高騰対策として特に生活の厳しい住民税非課税世帯に対しましては手当てをしてきました。しかし、そのほかでも大変厳しい世帯もあると私は考えております。どのようなケースの世帯がまだまだ支援をされていない、政策の中で光が当たっていないとお考えでしょうか。市の見解を伺います。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 昨年度は収入がございましても、本年度はもう収入がなくなった、そういった方、また課税状況が現在の生活と異なるということが当然ございます。また、課税世帯におかれましても、仕送り等もされて大変厳しい世帯もあろうかと思います。コロナの影響で倒産や廃業に陥るケースも出ているというようなこともお聞きしております。様々なケースが考えられるのではないかと想定しております。ただ、しかしながら市で捕捉できる情報が少なく、これらの状況を把握できていないのが現状でございます。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。まだまだ光が当たらない世帯はたくさんあります。この物価高で本当に生活が厳しくなる一方ですし、また年金のみで生活をされている方は、物価高で実質年金が減っているとの環境でございます。
そこで、今回の重点支援地方交付金を現在政治の光が当たっていない、先ほど課長が答弁をなさった世帯等にも活用していただきたいと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 推奨事業メニュー分の使途につきましては、今後検討していくという形になります。当然近隣市の状況も考慮しつつ、検討していかなければならないと考えております。また、先ほど申しましたように、生活が非常に厳しいような方々、こちらへの支援も検討していかなければなりません。貴重な財源でございますので、より効果的な事業の実施に努めていきたいというふうに考えております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。国ではなかなか把握をし切れない、地方ならではのきめ細かいところまで見ていただき、どうか市民の皆様の生活のために適切に活用できるよう、御検討をよろしくお願いいたします。
最後に、市長にお伺いをいたします。
今回の重点支援地方交付金は、まだまだこれから検討しなければならないとは思いますが、増額も予想をされております。地方にある程度自由度もあり、本当に支援やサポートが必要なところにきめ細かく活用できると考えます。どうか市民の皆様のために有意義な御活用をお願いをいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 松下議員おっしゃったとおり、昨年の予算よりも1.2倍という大きなものになっておるということでございますので、それらの使い道は物価高騰に苦しんでおる市民の皆様方にきめ細かく届けられるように、これから事業選択して速やかに実施してまいりたいというように思います。以上です。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。最大限の効果が出るように、御検討のほどよろしくお願いをいたします。
続きまして、学童クラブについての御質問をさせていただきます。
全国的にも現在学童の待機児童が問題となっております。こども家庭庁の発表によりますと、本年5月の値ですけども、1万8,462人、学童保育を希望する児童の数は、これも5月ですけども151万5,205人で、前年よりも5万8,000人近くも増加をしたそうです。やはり共働き世帯の増加が大きく影響しているとのことでした。本市におきましても共働きはスタンダードな状況です。現状、本市における学童クラブの待機児童の人数をお伺いをいたします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 公設学童クラブの運営を行っております市学童保育連絡協議会で把握しています入所申込みが提出されておりますが、利用できてない児童数は8人となっております。また、そのほかにも潜在的に入所を希望している児童がいる状況もございます。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) 現状を把握されている児童で8名、また潜在的に入所を希望されている児童もいらっしゃいます。こういった観点はとても大事で、子育て世帯からすると、無理だろうと応募をしてないケースや、また入所しても4年生で退所をしなければならないケースもありまして、様々な理由で潜在的にはまだまだ待機児童はいると思われます。
そこで、南国市といたしまして、学童を含めまして児童の放課後の居場所について現状の認識とこれからの方向性を伺います。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 先ほど御答弁させていただきましたような状態がございます公設施設の一部で希望者が利用できてないということにつきましては、今後どのような方法が取れるのか、対応策を考えていかなければなりません。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) 現状本当に厳しい環境となっております。6月議会でもお聞きしたときにも、最大の問題は人員不足だと確認をいたしました。保育園や教職員のOBまたOGも広く応援をいただき、人員確保してはどうかとの提案もさせていただきました。現在、具体的に人員確保のために取り組んでいることを教えてください。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 昨年度、受入れ数の増を図るために学校に協力していただき、スペースの確保を行った学童クラブがございますが、従事する人員の確保ができず、実施に至らなかった経過がございます。学童クラブ運営の従事者については、市が運営を委託している市学童保育連絡協議会、これ市連協というふうに通常呼んでおるんですが、市連協が雇用することとなり、市連協がハローワークに求人を行っておるほか、県へ従事できる方についての情報提供のお願いや、県立大学への協力依頼等、人員確保に努めてきたところですが、効果的な人員の確保に現状でつながっていない状況がございます。厳しい状況ではございますが、引き続き人員確保の取組は継続していかなければならないと考えております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。人員確保は本当に難しい課題ですが、子育て世代の方々が安心して働ける環境づくりのためにもよろしくお願いをいたします。また、本当に何か抜本的に変えなければならない時期が来ているかとも思いますので、またより柔軟な対応をお願いいたします。
次に、南国市では、平成29年度から大篠小学校隣接校選択制度が開始をされましたが、学童クラブへの影響はどうでしょうか。お伺いをいたします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 隣接校選択制度の実施に伴う学童クラブへの影響はあろうかと考えております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) 隣接校制度も含めまして、中心部にも多くの住宅も建設をされて、中心部では人口が増加しておりまして、小学校も増築されたところもあるとお聞きもしました。そういった環境が進む中で、学童クラブのハード面、またソフト面ともに整備充実が追いついていないのが現状だと考えますが、そういった認識で間違いないでしょうか。お伺いいたします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 先ほども答弁させていただきましたとおり、一部公設学童クラブで希望者が利用できてないという状況がございます。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) それでは、現在学童への予算の喫緊のトレンドはどのように推移をしていますか。平成29年度からの推移を教えてください。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 学童保育の運営に関する費用につきましては、国の基準により定められております。取り組む事業の内容や人員の配置などにより、年度ごとに増減は生じますが、必要な費用については国からの支援もいただきながら市として予算化を行っております。また、通常の運営費のほか、最近では長岡小学校のめだか学童の新築、国府小学校のまほろば学童の増改築など、施設整備等の環境整備についても国の補助を受けながら、その都度必要に応じた予算の確保を行っている状況でございます。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) 私も含めまして、同僚議員からもこれまで学童クラブ、児童の放課後の居場所など、数多く質問を執行部にしてきました。多くの質問や要請があるように、子育て世帯の環境改善は待ったなしの状況でございます。私も市民の方から相談を受けまして、現在小学校1年生で学童に入所をしておりますが、学童のほうから2年生になったら退所できる児童は退所してほしいとのもう既に声かけがあったそうです。理由といたしましては、次の1年生が入る枠がないとのことです。市連協にも働きかけてもよい返事はいただけずに、保護者の間では署名活動を考えているとのことでもございました。また、下に兄弟がいる御家庭では、本当に学童に入れるのかとの思いで不安しかないそうでございます。
そこで、市長にお願いをいたします。事態は急を要するところまで来ておりますので、予算もしっかりつけていただいて、人員確保をどうかよろしくお願いします。市長の決意をお聞きいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 今の御質問は、ハード整備も含めてというようにお伺いしたところでございますが、そういう課題解決に向けては、どのような対策が必要なのかっていうことを、またそちらの各校区で検討しながら話し合っていきたいと思います。以上です。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) 本当に中心部は人口増になっておりますので、これまでとは本当に環境が変わってます。環境に適応する柔軟さが必要だとも思います。国から見えている視点と自治体の実態は違いがあって当然だと思いますので、今のこの南国市の環境改善をお願いしたいと思います。
次に、学童の校舎ですが、例えば1階平家建てで学校敷地内に建て増しする場所もない、そういった場合は建て替えにより2階建てを建て直すことは可能でしょうか。また、その場合は、市含めまして県、国等からの補助はどうでしょうか。御答弁お願いします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 1階建ての建物を撤去し、同じ場所に2階建ての建物を建築すること自体は可能ではありますが、公費により整備した学童施設の建て替えとなると、その間の学童をどこで実施するか、補助金を活用して整備した施設を撤去する際には補助金の返還が生じる場合がある等の課題は様々あるかと思います。学童保育施設整備に対しては、国の支援制度がございますが、実際に活用できるかどうかということになれば、先ほどの、一度建てた施設を撤去するっていうようなこと等も含まれるということになりますと、その条件に合致するかの確認を行う必要があります。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。各学童クラブでの建設についていろいろなケースがあると思います。直面してみて課題も出てくるとも思います。先ほど答弁をいただきました、建て替えするから補助金返還は厳しい措置かなと、そのように私は考えます。もう建物が必要なく、撤去したいという判断なら補助金返還は理解はできますけども、実際に児童が入所できない、こういった環境において、必要だから建て替えをしたい、そういった思いでも返還せよということになると話はなかなか前に進まないのかなと、そのように思います。また、もしこういったケースが今後相談等でありましたら、御苦労おかけをいたしますが、どうか汗をかいていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、南国市の後期基本計画では、放課後児童クラブ受入れ枠が令和元年度539人、目標値として令和7年度580人とありましたが、現状をお伺いします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 公設学童クラブの受入れ枠は令和6年度現在で570名となっております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) 次に、放課後子ども教室実施数は、令和元年3、目標として令和7年は4とありましたが、現状をお伺いをいたします。
また、備考欄に小学校13校中と明記をされておりましたが、その意味も教えてください。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 放課後子ども教室につきましては、令和6年度現在、市内小学校13校中3校で実施されており、現在受皿の増は考える必要はありますが、今のところ具体的な計画が進んでおる状況にはございません。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) これもやはり厳しいのは人員確保でしょうか。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 放課後子ども教室につきましては、運営を地域の方にお願いすることとなるため、受皿となる地域の団体や人の確保が難しい状況はございます。また、運営を行う施設の確保等の課題も起こってくるかと考えております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。また、地域の方と連携をしていただきまして、情報収集と、また今の子供たちの環境も訴えながら、人員確保のための啓蒙活動をよろしくお願いいたします。
また、ファミリーサポートセンター登録会員数が、令和元年80人、目標として令和7年140人と明記をされておりましたが、現状を伺います。
また、この会員とは、子育ての手助けをしてほしい方として依頼会員、子育てのお手伝いができる方として援助会員の2種類の会員となっております。令和7年140人の目標はどこを指しての目標なのか教えてください。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) ファミリーサポートセンターの会員には、先ほど松下議員がおっしゃられた依頼会員と援助会員により成り立っております。また、会員の中には、援助会員、依頼会員両方兼ねる方もおり、総合計画の目標値は全ての会員の合計となります。令和5年度末現在の実績は、依頼会員が162名、援助会員が36名、両方会員17名、合計215人となっております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。やはり大事なことは、援助会員が増えることかなと、そのように思いますので、今後目標値を設定して取り組んでいく際は、依頼会員、また援助会員と分けて設定をしていくほうが、私はより効果的かなと思いますので、よろしくお願いいたします。また、このファミリーサポートセンター事業は大変に重要な事業だと思いますので、ここの援助会員に、保育園や教員のOB、OGの方が登録されて、協力していただければ大きな力となると考えますので、またそのような仕組みも考えていってはどうかなと、そのようにも思いますので、よろしくお願いいたします。
最後に、市長にお伺いをいたします。
現状、子育て世代は共働きがスタンダードです。それどころか、ダブルワークの方もいらっしゃいます。予算もつけて、元気な高齢者の皆様にもお手伝いをしてもらいながら地域で子育てする環境づくりが急務と考えます。世代間の助けが必須な環境となっております。私も御近所の方とお話をしたときに、このような話をお聞きをいたしました。現在、夫婦で暮らしていて、ふだんの食事は支度やまた片づけが面倒くさくなってきて、外食や出来合いのものが多くなったと、しかし子供や孫が帰ってきたときは手料理を振る舞い、食卓を囲んでいると、こういったお話でした。この話を通して、私は本当に誰かのために何かをしてあげたいと、そういった思いは人間にもともとある心だと、そのように思います。自分のためだけだとなかなか腰が重いときもありますが、誰かに必要とされ、誰かが喜んでくれるならとのそういった思いが人を動かす原動力にもなると思います。今の子育て世代をしっかり安心して働ける環境を支えていただくのは、経験豊富な高齢者世代にお願いするしかないと、私はそう思います。また、子育て世代を含め、現役世代がしっかり働ける環境は、また回り回って高齢者福祉にもつながると確信をしています。
また、2025年には現役世代2人で1人の高齢者を支えることになると、こういったようにも言われておりますが、子育ての支援という形で高齢者の方々が子育て世代を含む現役世代を支えていると、こういった大きな価値のあることだと考えます。世代間での助け合いをもって人が輝く南国市に推進できるよう、市長に決意をお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 子育て支援の充実への取組は多岐にわたりまして、予算面も含めまして課題をクリアしていかねばならないところでございます。本市では、新たな独自の取組としまして、この10月から高校生までの医療費の無償化を実施したところです。また、今後十市保育園、稲生保育園の高台移転も進めていかねばならないところでございます。今後も限られた予算の中で、効果的な子育て支援策を実施していきたいと考えております。
また、高齢者の手助けをいただいてということもございまして、先ほど議員のおっしゃいましたファミリーサポートセンターの援助会員等も増やすように取り組んでいかねばならないというように思います。そういった助け合いが今後の子育て社会には必要であるというように思いますので、そちらのほうも協力していただく人を増やしていくように取り組んでいきたいと思います。以上です。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。子供への投資、また安心して子育てができる環境づくりへの投資は本当に未来への投資だと考えますので、どうかよろしくお願いをいたします。また、保育園、教職員のOB、OGの方を含め、多くの方に子育て世代への御協力をお願いをいたします。未来の南国市をつくる大きな価値のある関わり合いなので、どうかよろしくお願いいたします。
続きまして、乳幼児・児童医療費助成制度についてお伺いをいたします。
現在南国市では、ゼロ歳から本年の10月より18歳まで医療費無償となっておりますが、南国市外で県内の病院を受診した場合はどのようになっていますか。お伺いいたします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 県内であれば、医療機関で受給者証を提示していただければ、医療費の窓口支払いなしで医療機関の利用をしていただきます。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。
それでは、県外で治療を受けた場合はどのようになりますか。お伺いいたします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 県外の医療機関等を受診した場合は、自己負担分を医療機関で一旦お支払いしていただいた上で、市子育て支援課で手続をいただけましたら、かかった費用をお支払いすることになります。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。県外での一旦の支払いということですが、例えば乳幼児また児童が、高知県内ではなかなか手術が難しくて県外で手術するケースもあると思いますが、高額医療費制度もありますけども、かなりの金額が負担となってくると思います。県外での一旦の自己負担ですけども、マイナンバー等を活用して医療の、またデジタル化の技術も活用して何とかならないでしょうか。お伺いいたします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 医療費の支払い、請求等につきましては、各医療機関に対応していただく必要があり、各自治体でそれぞれ事業内容が異なることから、現状では全国一律での対応は難しい状況です。国においてマイナンバーカードを活用した公費医療助成を含む行政サービスについて、利用者の利便性を図るためのシステム構築に向けて実証実験が始まっており、今後のこういった国の動向は注視していく必要があるかと考えております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。
それでは、市長にもお伺いいたします。
自治体でもこういった違いのある制度でございますが、地域自治体に差がなく子育てできるように、実質無償ではありますけども、この一旦の自己負担をなくすためにも、ぜひ市長にも国に訴えていただけないかなと思いますけども、市長、答弁お願いします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 子供の医療費の無償化につきましては、全ての子供が同じ内容で支援を受けることができるようになることが理想ではあると思います。しかしながら、全国の自治体でもその対応は様々であるということでございまして、これはなかなか今の状況で一律にするっていうのは難しいところがあるというように思っております。これは国策として、無償化を全国で進めるということであれば、そういう自己負担が要らないようにできる可能性はあると思います。そういった面では、市長会等を通じてそういった無償化の要望というものをしていくようにしていきたいと思います。以上です。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。ぜひ力強く訴えていただきたいと思います。これまでまた、地方の声から国を動かしてきたこともたくさんあると思います。どうかよろしくお願いいたします。国のほうでもまた実証実験が始まったということでございますので、当然当初はトライアンドエラーの繰り返しになることは可能性としては大きいと思いますけども、しかし必ず進歩し、安全性の高いシステムを構築してくれると思いますので、国をまた注視しながら、適宜要望をよろしくお願いをいたします。
次に、高齢者福祉の充実についてお聞きをいたします。
現在南国市で地域コミュニティバスが運行をしておりますが、運行の現状とこれまでどのような年齢層の方が活用しているかお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 地域コミュニティバス、NACOバスになりますけども、このバスは後免町を市内中心部の結節点として、市内にある総合病院を終着点とする高知医大~久枝線、植田~JA高知病院線、前浜~JA高知病院線、医療センター~十市~後免線の4路線で運行しております。路線ごとに便数は異なりますが、上り下りそれぞれ6便から7便運行しており、利用状況につきましては、令和元年の運行開始後、コロナ禍で利用は若干減りましたが、令和5年度から少しずつではありますが利用者は増加しております。利用者の年齢層につきましては、正確な情報ではございませんが、幅広い年代の方々が御利用しているようですが、御高齢の方の利用も多いと思われます。以上です。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。このバスをよく使っている高齢者の方と私もお話をする機会がありまして、本当に喜んでおりました。運転士も優しいし、少し便が少ないけど、バス停も近くでありがたいっていう、そのように本当大変喜んでました。しかし、その一方で、私の地元になりますけども、バス停が大体歩いて10分から15分ぐらいかかるというところもあって、なかなか利用するのに大変だということで、専らタクシー等で移動しておりまして、ちょっと生活的にも大変だということのお聞きをいたしました。こういったバス停の遠い地域の方への対応はどのようでしょうか。よろしくお願いします。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) コミュニティバスは定路線運行でありますので、バス停からおうちが遠い方には御不便をおかけしております。御高齢の方や足が不自由な方などにとりましては、特にバスの利用が困難な状況であると思いますが、この点につきましては定路線運行の路線バスでありますので、御理解いただきたいと思います。以上です。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) 本当に足の悪い高齢者には、もう少し柔軟な対応をしていただければいいなと、そのように思います。また、デマンドタクシーもありますけども、今後ますます利用しなければならない方が増えてくると考えます。また、今後免許返納等で高齢者の生活の足を守るために、これからどのように取り組んでいくかお伺いをいたします。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 10月から市南部地域を対象に、利用時間等が限定的でありますが、乗合タクシーの実証運行を行っております。これは、路線バスではカバーすることができない交通空白地対策として実施しているもので、御自宅からスーパーなどの大型量販店や公共施設、またバス停留所や駅まで片道500円で利用可能で、免許返納された方で運転経歴証明書をお持ちの方は半額の250円で利用することができます。現在、実証運行を始めて2か月が経過しておりますが、利用者の御意見や利用状況を見つつ、南国市地域公共交通会議で協議を重ね、エリア拡大も含め、利用者にとって利用しやすい運行形態を目指してまいります。今後、増加していく移動手段をお持ちでない御高齢の皆様方が安心してできるようなサービスへと進化させていきたいと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。以前、私も市民の方からこのNACOバスに乗車する中で、本来はバス停で乗り降りをすることですけども、どうしても足が悪い方がいらっしゃいまして、バス停より少し先の病院で止まってくれたそうです。ドライバーさんの優しさで本当にありがたかったと言うてます。ただ、賛否はあると思いますけども、ここに高齢者の方々へのニーズがあるのではないのかなと、そのようにも思います。これから私の親世代もそうですけども、多くの方が免許返納を考えるときを迎えます。車社会にあって、これからの生活の足の問題はすぐそこまで来てます。バスやタクシーの運転手の確保も厳しい環境も見えております。大変厳しい課題ではありますが、10年後、20年後も生活の足に困らないような、そういった仕組みを構築できるよう、御検討をお願いします。また、一緒に考えていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上で私の一般質問を終了いたします。御丁寧な御答弁、大変にありがとうございました。