議会議事録
検索結果 » 令和6年 第438回市議会定例会(開催日:2024/12/06) »
一般質問3日目(有沢芳郎)
質問者:有沢芳郎
答弁者:市長、教育長、関係課長
○議長(岩松永治) 17番有沢芳郎議員。
〔17番 有沢芳郎議員発言席〕
○17番(有沢芳郎) なんこく市政会の有沢です。よろしくお願い申し上げます。
私の通告は、市長の政治姿勢、ふるさと納税、教育行政について、今後の学校の部活動についての質問をさせていただきます。
まず、南国市のふるさと納税について質問します。
ふるさと納税とは、自分の故郷や応援したい自治体などに好きな自治体を選んで寄附ができる制度です。今年8月2日にNHKふるさと納税について報道がありました。何と1,000万人の人が寄附されて、寄附額が1兆円を超えるものとの報道でした。これからも増える傾向のようです。
そこで、南国市のふるさと納税は幾ら集まっていますか。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 南国市のふるさと納税につきまして、直近3年間の寄附額の寄附金の受入額につきまして、令和3年度、4億5,392万2,000円、令和4年度が3億8,760万3,000円、令和5年度、3億952万2,000円となっております。なお、令和6年度、本年度につきましては、12月8日現在の受入額が1億3,725万6,000円となっております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 高知県でふるさと納税額の順位は何番ですか。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) こちらも直近3年間の順位でございますが、県内での順位は令和3年度が8位、令和4年度が11位、令和5年度が15位と下降しておるという形になっております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 年々下がっているのは残念ですが、返礼品は登録しなければなりません。登録業者は何社で、どのような商品を提供しているか、また返戻金額を過去3年間にわたって推移を教えてください。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) こちらも直近3年間になりますけれども、登録業者数は令和3年度が39、令和4年度が55、令和5年度が61と、こちらは増えてきております。
返礼品といたしましては、フルーツ、野菜、お菓子、土佐打刃物等、そういったものを提供していただいております。
また、こちらも直近3年間の返礼品提供の対価として支払った金額になりますが、こちらのほうは令和3年度、1億3,354万9,726円、令和4年度が1億1,897万7,187円、令和5年度が9,274万1,926円となっております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 南国市にはほかにも協力している業者がいるはずですが、どのように分析して、対策はどのように考えているか、教えてください。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 返礼業者につきましては、こちら令和2年度よりふるさと寄附金業務を委託していただいておりますJTB、こちらのほうで返礼品として出品できる見込みのある地場産品を製造している事業者への訪問や、既存の事業者への追加出品の提案等を行ったこともございまして、事業者数は増加しましたが、ふるさと寄附金業務を所管する財政課では事業者との関係性が薄く、担当者も兼務のため、主体的に動けていないということもございまして、こういったことが登録事業者のさらなる増加につなげられていない要因ではないかと考えております。
対策といたしましては、ふるさと寄附事業者の申請申込書を市ホームページに掲載しております。また、来年度からふるさと寄附金業務の事業の委託者を決定するということを、本年度プロポーザルにより実施いたしまして、新たにJTBさんのほうから、現在受託候補者として株式会社パンクチュアル様のほうにお願いしたいというふうに考えております。そちらの事業所におきましては、市内に営業所を設置した上、職員が常駐し業務に当たるという御提案もいただいております。これらにより、より一層の登録事業者の開拓につながるというふうに考えております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) これから納税額が増えることを期待しております。
寄附者に対して、ふるさと納税の受入れ後、実績を公表している自治体は1,788自治体中1,781自治体、99%が公表しています。南国市は寄附実績の公表はしているが、活用状況や進捗状況は公表していません。改善すべきではないか、お考えを聞かせてください。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) ふるさと寄附金による収入は、寄附者に御指定いただきました使い道、こちらは条例のほうで定められた7つの項目になっておりますが、そちらを指定していただくことになっております。本市が行う事業に充当させていただいておりますが、指定する事業の区分自体が地域活性化、防災対策、健康福祉、産業振興等、個別の具体的な事業ではないため、個別の活用状況や進捗が公表できておりません。いただいた御寄附が本市のどのような事業に使われてるか、こういったことを御紹介することも本市の選択していただく材料の一つになろうかとも思われますので、こういったことから今後は公表していきたい、またその条例で定められておりますが、使途、そういったものもまた再度検討もしていきたいというふうに考えております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 芸西村は、人口3,600人で何と21億4,457万円も寄附が集まってます。特設サイト「げいせいつうしん」配信。メールマガジンの配信、土佐市、2万6,000人、7億6,881万円、寄附者に対して自治体の情報等を周知するためのメールマガジンを定期的に配信しています。四万十市は3万2,000人、6億93万円、寄附の際に四万十市ふるさと応援団の募集をし、入団した寄附者に四万十市のホットな情報応援団ニュースとして定期的に配信しています。
南国市も少しは他市を参考にして、対策を考える必要ではないかと思いますが。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 他市町村では、そういったいろいろな取組をされておるということも認識しておりますし、本市においてはまだまだ十分ではないということも認識しております。本市に御寄附いただいた方々へ、本市の情報等を発信することでリピーターの獲得やシティープロモーションにもつながり、観光客の増加にもつながるということが期待されますので、こういった他市町村の情報収集、そういったものをより行うことで、より効果的な実施方法を進めていきたいと考えております。
なお、来年度以降の受託候補者である業者のほうからも、そういった形で支援いただけるというふうにもお伺いしておりますので、積極的に取組を進めていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 芸西村は何と21億円ですよ、市長、この芸西村の努力を少しは参考にしていただきたいと思います。
次に、企業のふるさと納税について質問いたします。
企業のふるさと納税は、個人と違って寄附金額が多いです。何社が寄附をしてくれて、金額は幾らか、過去3年間の推移を教えてください。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 令和3年度から5年度の推移につきましては、令和3年度は0件、令和4年度も0件、令和5年度は1件で、金額は100万円となっております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 高知県で企業版ふるさと納税の金額は何番目ですか。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 過去3年間で申し上げますと26番目であります。寄附のありました令和5年度で申し上げますと21番目となっております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) あまりにも少ないので、その原因は調査してますか。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 原因の調査のほうは行っておりません。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) じゃあ対策を考えてますか。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 今はホームページでの周知にとどまっておりますので、知らない企業もいると思います。ですので、多額の今寄附をもらっている先進自治体の事例を研究して、取組を進めていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 南国市はお金がない、お金がないと言うんやったら、この企業に対して寄附をいただけるような努力をしなければなりません。そこで、南国市に来ている南国市に本社がない企業に、市長自ら挨拶に行き、企業版ふるさと納税の寄附金をお願いに行ったことがありますか。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 具体的に企業版ふるさと納税についてお願いに訪問したことは今までございません。以上です。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 私の知り合いの町長は、県外に出張に行った帰りには必ず企業に挨拶に行って、人間関係を築いています。いわゆるトップセールスをしてるんです。まず最初に、高知県の企業で南国市の事業を請け負った企業に挨拶に行くことが大事だと思います。市長は、行く考えはありますかね。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) もちろんそういう機会がいただけるのであれば、自分で行きたいと思います。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 私、水路とか道路の工事・改良をお願いすると、必ず財源がありません、復興に工事をするには予算がないので、ちょっと待ってくださいという返答ばっかりなんです。財源を稼ぐのは市長の仕事だと思うんですが、それに対して市長はどのように考えてますか。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) もちろんそのとおりであると考えております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) そうしたら、取りあえず高知県の企業に御挨拶に行って、必ず納税をしてくれるという意思があるということでよろしいでしょうか。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) そういう御意向をお持ちの企業がありましたら、ぜひお伺いしたいというように思います。以上です。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) それを聞いて安心しました。
私の知り合いの建設会社の社長が、市長が挨拶に来てくれるなら、ふるさと納税、寄附してもいいですよと返事をもらってるんです。ぜひ市長、よろしくお願いします。
それでは、次の質問に移させていただきます。
今後の学校の部活動について質問します。
学校部活動の機能、役割を地域へ移行とする部活動の地域移行に関する検討会議の提言を受けて、2025年までに地域に移行することが政策的に推進されています。そこには学校と地域の連携、協働の推進がうたわれているが、受皿とされている地域のスポーツクラブ環境はどのように整備されていますか。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 現在は、総合型地域スポーツクラブ、まほろばクラブ南国を受皿として、令和6年4月から南国市における運動部活動の地域移行の実証事業として進めております。まほろばクラブ南国では、女子バレーボール、女子バスケットボール、多種目体験型クラブがそれぞれ活動をスタートさせましたが、女子バスケットボールにつきましては部員がそろわず、現在は活動ができていない状況となっております。令和8年度にはまほろばクラブ南国の運営に完全に移行できるように、活動時間や活動場所などについて調整をしております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 現在16時、いわゆる4時以降に部活動が始まります。指導員は学校を定年になった先生が指導しています。生徒の少ない香南中学校の生徒たちは、役割が多過ぎて16時に部活動に参加する人数が全員そろいません。生徒のコミュニケーションは部活動だけではありません。4校の現状は今どうなっているか、教えてください。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 香南中学校は、生徒の数も少なく、一人の生徒が学校の複数の役割をこなさないといけないのは大変なことだと思います。そういった環境の中でも運動したいという生徒の気持ちを大事にし、運動できる環境を整えていかなければならないと思っております。
令和7年度は、香南中学校と北陵中学校の女子バレーボール部についてはまほろばクラブ南国に、北陵中学校、鳶ヶ池中学校、香南中学校のサッカー部については3校での合同チームでの活動を予定をしております。そのほかの運動部活動につきましても、生徒がスポーツに親しむことのできる環境を整備できるよう、検討を続けてまいります。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 教育長は生徒の多い香長中学校と我が母校の生徒が少ない香南中学校のスポーツ環境の違いをどのように思ってますか。
○議長(岩松永治) 教育長。
○教育長(竹内信人) スポーツ環境の違いということですが、香長中学校のように人数の多い学校と小規模な香南中学校では、部活動の選択肢において大きな違いがありまして、以前から香南中学校の生徒や保護者から部活動の種類が少ないことに対する要望がございました。香南中におきましては、そのことによりまして区域外通学を選択し、他校に通うというようなこともありまして、ますます小規模化が進むことを懸念もしておりました。
そういった中で、現在部活動の地域移行、地域連携が進められているということは、子供たちにとってはスポーツ活動の選択肢が広がっていくのではないかというメリットは感じております。そのことのみにおいて地域移行全般がメリットがあるとは申しませんが、一つのメリットになっているのではないかというふうに思っております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 学校教育課と生涯学習課も地域の学校に対してコーディネーターなどと打合せをして、地域移行がどのようになるか、方針を決めることが大事だと思いますが、教育長のお考えを聞かせてください。
○議長(岩松永治) 教育長。
○教育長(竹内信人) 国の補助金を活用して、現在南国市には2名のコーディネーターを雇用しております。主に総括コーディネーターが各学校へ足を運び、管理職や顧問等と情報交換しながら地域移行に向けた対応や方向性を考え、そのことを課内でも共有しながら進めております。また、南国市運動部活動改革推進委員会という学校の管理職の代表でありますとか、PTAの代表、それから医師会の代表、理学療法士、また地域スポーツの責任者、市体協の代表等、12名で組織をしておるんですが、年5回会合を開いて、そこからも意見をもらいながら、コーディネーターがそこら辺を調整しながら、できるだけ幅広い意見を聞きながら現在進めておるところでございます。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 16時以降に空いた時間に勉強することは可能でしょうか。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 今後、地域移行が進みますと、複数の中学校から生徒が集まることも出てまいります。練習開始時間を調整する必要がありますので、生徒や保護者、地域の指導者のニーズに合わせて、ガイドラインを遵守しながら、練習場所や練習開始時間を調整していくこととなります。その開始時間などに合わせて16時以降に勉強を行いまして、開始時間までの時間を有効に使うことは可能であると思っております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) スクールバスの巡回は可能ですか。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 現在、3台のスクールバスを運行しておりますが、放課後に中学生が利用することとなれば、新たな運転手の雇用や日々の中学生の利用の把握が難しいことから、スクールバスの巡回については考えておりません。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 冬場の体育館の使用は16時で、学校によって若干違いますが、終わりになっているため、地域クラブとして活動ができません。なぜ規制をしているか、教えてください。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 市内小学校及び中学校の体育施設、体育館、運動場、武道場を学校教育に支障のない範囲内で夜間に社会人等に対して開放をしております。部活動によって、その終了時間が多少異なりますので、それを勘案し、学校長が判断しております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 香南中学校の特認校の成果は出ていますか、教えてください。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 特認校制度は、それぞれの特色のある学校固有の環境の中で、心身の健やかな成長を促し、豊かな人間性を培い、明るく伸び伸びとした教育を希望する生徒、保護者に一定の条件を付して入学を認めるものとしております。香南中学校の特認校制度は、令和4年度から始まっております。入学者は現在の3年生が6名、2年生が5名、1年生が5名で、合計16名が特認校制度を利用し、入学しており、全校生徒数69人に占める割合は約23%となっております。
香南中学校は、英語教育に力を入れており、その特色ある中学校へ特認で入学してきた生徒は、最初は戸惑いがあったと思いますが、共に関わり合いながら活動を進める中で、どの学年も県教育委員会指定の研究事業で南国市内外の先生方の前で堂々と取り組み、成果を上げております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 令和6年度5月1日現在、香長中学校530人、運動部活動50.9%、香南中学校69人、運動部活動36.2%、鳶ヶ池中学校145人、運動部活動65.5%、北陵中学校189人、運動部活動60.8%の運動部活動の盛んな中学校は鳶ヶ池中学校であります。このデータで、教育長はどのような対策を考えているか、教えてください。
○議長(岩松永治) 教育長。
○教育長(竹内信人) ただいま有沢議員から紹介いただきましたデータは、体育運動部活動ということです。学校には文化系の部活動もありますので、どちらかといえば近年、文化系の部活動に子供たちが参加をするというようなことも増えております。運動部活動に限って申しますと、学校教育活動の一環として行われております生徒の自主的な参加によって行われるものです。そして、生徒同士や教員との人間関係の構築も図り、自身が活動を通じて自己肯定感を高めたりするなど、その教育的意義は高いものと考えております。
議員が御紹介いただきました各中学校の割合でございますが、最も低い香南中学校は生徒数も少ない中学校となっており、生徒数が少ないことで、先ほども申しました学校にやりたい運動部活動がなくなる状況が生まれておりますので、引き続き生徒がスポーツに親しむことのできる環境を整備できるよう、関係機関と協力して進めてまいりたいというふうに思っております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 地域総合型スポーツクラブは、多種目、多世代、多志向に向かうクラブの位置づけはどのように考えてますか。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 総合型地域スポーツクラブ、NPO法人まほろばクラブ南国については、多種目体験型クラブの実証事業を行っていただいており、今後ますますその役割が大きくなると考えております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 学校部活動は安価だったが、地域活動に移行していくと利益者の負担が発生します。経済的に負担は誰が負担しますか。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 学校の運動部活動で負担していただいた費用については、地域移行後も引き続き保護者に負担していただく必要があります。また、学校の運動部活動から地域移行した団体が練習等で市の施設を使用する場合には、実証期間中はこれまでと同様の対応を取るようにしておりますので、令和5年度と比べて保護者の負担が大きく増えたとは考えておりません。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 保護者負担であれば、スポーツができる子とできない子供ができますが、支援はどのように考えてますか。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 中学校に専門的に指導できる教員が配置されていない運動部活動がある場合は、まほろばクラブ南国の女子バレーボールの指導者と同じように、国の補助金を活用して指導員の報酬をお支払いしております。議員が言われますように、経済的な理由で好きなスポーツを諦めることのないよう、教員が指導しない場合に新たに保護者負担となります指導者への謝礼につきましては、国庫補助金の継続を要望していきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 最後に、南国市と総合型スポーツクラブと連携を密にして取り組むことが大事ですが、教育長のお考えをお聞かせください。
○議長(岩松永治) 教育長。
○教育長(竹内信人) この運動部活動の地域移行につきましては、令和5年度からは具体的に南国市教育委員会と総合型スポーツクラブ、まほろばクラブ南国の双方の担当者が寄り添って、地域移行に向けて一つ一つの課題を洗い出し、対応を考えて進めてまいりました。令和6年4月からは、実証事業として香南中学校の女子バレーボール部とバスケットボール部をまほろばクラブ南国が主体となって取組をスタートさせることができました。残念ながら女子バスケットボール部は部員がそろいませんでしたが、女子バレーボール部は香南中学校、北陵中学校の生徒が、7月に開催された高知県中学校体育大会にまほろばクラブ南国として出場することができております。このように学校の教員が指導する運動部活動のように高知県中学校体育大会に出場できたことは、保護者の理解もあってのことですが、総合型地域スポーツクラブ、まほろばクラブ南国の御協力も大変大きいものであったというふうに感じておりますので、今後も子供たちがスポーツに親しむ環境を整備できるように、連携を密に取りながら進めてまいりたいというふうに思っております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) どうもありがとうございました。これで私の質問が終わります。
○議長(岩松永治) 昼食のため休憩いたします。
再開は午後1時であります。
午前11時52分 休憩
答弁者:市長、教育長、関係課長
○議長(岩松永治) 17番有沢芳郎議員。
〔17番 有沢芳郎議員発言席〕
○17番(有沢芳郎) なんこく市政会の有沢です。よろしくお願い申し上げます。
私の通告は、市長の政治姿勢、ふるさと納税、教育行政について、今後の学校の部活動についての質問をさせていただきます。
まず、南国市のふるさと納税について質問します。
ふるさと納税とは、自分の故郷や応援したい自治体などに好きな自治体を選んで寄附ができる制度です。今年8月2日にNHKふるさと納税について報道がありました。何と1,000万人の人が寄附されて、寄附額が1兆円を超えるものとの報道でした。これからも増える傾向のようです。
そこで、南国市のふるさと納税は幾ら集まっていますか。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 南国市のふるさと納税につきまして、直近3年間の寄附額の寄附金の受入額につきまして、令和3年度、4億5,392万2,000円、令和4年度が3億8,760万3,000円、令和5年度、3億952万2,000円となっております。なお、令和6年度、本年度につきましては、12月8日現在の受入額が1億3,725万6,000円となっております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 高知県でふるさと納税額の順位は何番ですか。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) こちらも直近3年間の順位でございますが、県内での順位は令和3年度が8位、令和4年度が11位、令和5年度が15位と下降しておるという形になっております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 年々下がっているのは残念ですが、返礼品は登録しなければなりません。登録業者は何社で、どのような商品を提供しているか、また返戻金額を過去3年間にわたって推移を教えてください。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) こちらも直近3年間になりますけれども、登録業者数は令和3年度が39、令和4年度が55、令和5年度が61と、こちらは増えてきております。
返礼品といたしましては、フルーツ、野菜、お菓子、土佐打刃物等、そういったものを提供していただいております。
また、こちらも直近3年間の返礼品提供の対価として支払った金額になりますが、こちらのほうは令和3年度、1億3,354万9,726円、令和4年度が1億1,897万7,187円、令和5年度が9,274万1,926円となっております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 南国市にはほかにも協力している業者がいるはずですが、どのように分析して、対策はどのように考えているか、教えてください。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 返礼業者につきましては、こちら令和2年度よりふるさと寄附金業務を委託していただいておりますJTB、こちらのほうで返礼品として出品できる見込みのある地場産品を製造している事業者への訪問や、既存の事業者への追加出品の提案等を行ったこともございまして、事業者数は増加しましたが、ふるさと寄附金業務を所管する財政課では事業者との関係性が薄く、担当者も兼務のため、主体的に動けていないということもございまして、こういったことが登録事業者のさらなる増加につなげられていない要因ではないかと考えております。
対策といたしましては、ふるさと寄附事業者の申請申込書を市ホームページに掲載しております。また、来年度からふるさと寄附金業務の事業の委託者を決定するということを、本年度プロポーザルにより実施いたしまして、新たにJTBさんのほうから、現在受託候補者として株式会社パンクチュアル様のほうにお願いしたいというふうに考えております。そちらの事業所におきましては、市内に営業所を設置した上、職員が常駐し業務に当たるという御提案もいただいております。これらにより、より一層の登録事業者の開拓につながるというふうに考えております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) これから納税額が増えることを期待しております。
寄附者に対して、ふるさと納税の受入れ後、実績を公表している自治体は1,788自治体中1,781自治体、99%が公表しています。南国市は寄附実績の公表はしているが、活用状況や進捗状況は公表していません。改善すべきではないか、お考えを聞かせてください。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) ふるさと寄附金による収入は、寄附者に御指定いただきました使い道、こちらは条例のほうで定められた7つの項目になっておりますが、そちらを指定していただくことになっております。本市が行う事業に充当させていただいておりますが、指定する事業の区分自体が地域活性化、防災対策、健康福祉、産業振興等、個別の具体的な事業ではないため、個別の活用状況や進捗が公表できておりません。いただいた御寄附が本市のどのような事業に使われてるか、こういったことを御紹介することも本市の選択していただく材料の一つになろうかとも思われますので、こういったことから今後は公表していきたい、またその条例で定められておりますが、使途、そういったものもまた再度検討もしていきたいというふうに考えております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 芸西村は、人口3,600人で何と21億4,457万円も寄附が集まってます。特設サイト「げいせいつうしん」配信。メールマガジンの配信、土佐市、2万6,000人、7億6,881万円、寄附者に対して自治体の情報等を周知するためのメールマガジンを定期的に配信しています。四万十市は3万2,000人、6億93万円、寄附の際に四万十市ふるさと応援団の募集をし、入団した寄附者に四万十市のホットな情報応援団ニュースとして定期的に配信しています。
南国市も少しは他市を参考にして、対策を考える必要ではないかと思いますが。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 他市町村では、そういったいろいろな取組をされておるということも認識しておりますし、本市においてはまだまだ十分ではないということも認識しております。本市に御寄附いただいた方々へ、本市の情報等を発信することでリピーターの獲得やシティープロモーションにもつながり、観光客の増加にもつながるということが期待されますので、こういった他市町村の情報収集、そういったものをより行うことで、より効果的な実施方法を進めていきたいと考えております。
なお、来年度以降の受託候補者である業者のほうからも、そういった形で支援いただけるというふうにもお伺いしておりますので、積極的に取組を進めていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 芸西村は何と21億円ですよ、市長、この芸西村の努力を少しは参考にしていただきたいと思います。
次に、企業のふるさと納税について質問いたします。
企業のふるさと納税は、個人と違って寄附金額が多いです。何社が寄附をしてくれて、金額は幾らか、過去3年間の推移を教えてください。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 令和3年度から5年度の推移につきましては、令和3年度は0件、令和4年度も0件、令和5年度は1件で、金額は100万円となっております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 高知県で企業版ふるさと納税の金額は何番目ですか。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 過去3年間で申し上げますと26番目であります。寄附のありました令和5年度で申し上げますと21番目となっております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) あまりにも少ないので、その原因は調査してますか。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 原因の調査のほうは行っておりません。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) じゃあ対策を考えてますか。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 今はホームページでの周知にとどまっておりますので、知らない企業もいると思います。ですので、多額の今寄附をもらっている先進自治体の事例を研究して、取組を進めていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 南国市はお金がない、お金がないと言うんやったら、この企業に対して寄附をいただけるような努力をしなければなりません。そこで、南国市に来ている南国市に本社がない企業に、市長自ら挨拶に行き、企業版ふるさと納税の寄附金をお願いに行ったことがありますか。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 具体的に企業版ふるさと納税についてお願いに訪問したことは今までございません。以上です。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 私の知り合いの町長は、県外に出張に行った帰りには必ず企業に挨拶に行って、人間関係を築いています。いわゆるトップセールスをしてるんです。まず最初に、高知県の企業で南国市の事業を請け負った企業に挨拶に行くことが大事だと思います。市長は、行く考えはありますかね。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) もちろんそういう機会がいただけるのであれば、自分で行きたいと思います。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 私、水路とか道路の工事・改良をお願いすると、必ず財源がありません、復興に工事をするには予算がないので、ちょっと待ってくださいという返答ばっかりなんです。財源を稼ぐのは市長の仕事だと思うんですが、それに対して市長はどのように考えてますか。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) もちろんそのとおりであると考えております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) そうしたら、取りあえず高知県の企業に御挨拶に行って、必ず納税をしてくれるという意思があるということでよろしいでしょうか。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) そういう御意向をお持ちの企業がありましたら、ぜひお伺いしたいというように思います。以上です。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) それを聞いて安心しました。
私の知り合いの建設会社の社長が、市長が挨拶に来てくれるなら、ふるさと納税、寄附してもいいですよと返事をもらってるんです。ぜひ市長、よろしくお願いします。
それでは、次の質問に移させていただきます。
今後の学校の部活動について質問します。
学校部活動の機能、役割を地域へ移行とする部活動の地域移行に関する検討会議の提言を受けて、2025年までに地域に移行することが政策的に推進されています。そこには学校と地域の連携、協働の推進がうたわれているが、受皿とされている地域のスポーツクラブ環境はどのように整備されていますか。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 現在は、総合型地域スポーツクラブ、まほろばクラブ南国を受皿として、令和6年4月から南国市における運動部活動の地域移行の実証事業として進めております。まほろばクラブ南国では、女子バレーボール、女子バスケットボール、多種目体験型クラブがそれぞれ活動をスタートさせましたが、女子バスケットボールにつきましては部員がそろわず、現在は活動ができていない状況となっております。令和8年度にはまほろばクラブ南国の運営に完全に移行できるように、活動時間や活動場所などについて調整をしております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 現在16時、いわゆる4時以降に部活動が始まります。指導員は学校を定年になった先生が指導しています。生徒の少ない香南中学校の生徒たちは、役割が多過ぎて16時に部活動に参加する人数が全員そろいません。生徒のコミュニケーションは部活動だけではありません。4校の現状は今どうなっているか、教えてください。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 香南中学校は、生徒の数も少なく、一人の生徒が学校の複数の役割をこなさないといけないのは大変なことだと思います。そういった環境の中でも運動したいという生徒の気持ちを大事にし、運動できる環境を整えていかなければならないと思っております。
令和7年度は、香南中学校と北陵中学校の女子バレーボール部についてはまほろばクラブ南国に、北陵中学校、鳶ヶ池中学校、香南中学校のサッカー部については3校での合同チームでの活動を予定をしております。そのほかの運動部活動につきましても、生徒がスポーツに親しむことのできる環境を整備できるよう、検討を続けてまいります。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 教育長は生徒の多い香長中学校と我が母校の生徒が少ない香南中学校のスポーツ環境の違いをどのように思ってますか。
○議長(岩松永治) 教育長。
○教育長(竹内信人) スポーツ環境の違いということですが、香長中学校のように人数の多い学校と小規模な香南中学校では、部活動の選択肢において大きな違いがありまして、以前から香南中学校の生徒や保護者から部活動の種類が少ないことに対する要望がございました。香南中におきましては、そのことによりまして区域外通学を選択し、他校に通うというようなこともありまして、ますます小規模化が進むことを懸念もしておりました。
そういった中で、現在部活動の地域移行、地域連携が進められているということは、子供たちにとってはスポーツ活動の選択肢が広がっていくのではないかというメリットは感じております。そのことのみにおいて地域移行全般がメリットがあるとは申しませんが、一つのメリットになっているのではないかというふうに思っております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 学校教育課と生涯学習課も地域の学校に対してコーディネーターなどと打合せをして、地域移行がどのようになるか、方針を決めることが大事だと思いますが、教育長のお考えを聞かせてください。
○議長(岩松永治) 教育長。
○教育長(竹内信人) 国の補助金を活用して、現在南国市には2名のコーディネーターを雇用しております。主に総括コーディネーターが各学校へ足を運び、管理職や顧問等と情報交換しながら地域移行に向けた対応や方向性を考え、そのことを課内でも共有しながら進めております。また、南国市運動部活動改革推進委員会という学校の管理職の代表でありますとか、PTAの代表、それから医師会の代表、理学療法士、また地域スポーツの責任者、市体協の代表等、12名で組織をしておるんですが、年5回会合を開いて、そこからも意見をもらいながら、コーディネーターがそこら辺を調整しながら、できるだけ幅広い意見を聞きながら現在進めておるところでございます。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 16時以降に空いた時間に勉強することは可能でしょうか。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 今後、地域移行が進みますと、複数の中学校から生徒が集まることも出てまいります。練習開始時間を調整する必要がありますので、生徒や保護者、地域の指導者のニーズに合わせて、ガイドラインを遵守しながら、練習場所や練習開始時間を調整していくこととなります。その開始時間などに合わせて16時以降に勉強を行いまして、開始時間までの時間を有効に使うことは可能であると思っております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) スクールバスの巡回は可能ですか。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 現在、3台のスクールバスを運行しておりますが、放課後に中学生が利用することとなれば、新たな運転手の雇用や日々の中学生の利用の把握が難しいことから、スクールバスの巡回については考えておりません。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 冬場の体育館の使用は16時で、学校によって若干違いますが、終わりになっているため、地域クラブとして活動ができません。なぜ規制をしているか、教えてください。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 市内小学校及び中学校の体育施設、体育館、運動場、武道場を学校教育に支障のない範囲内で夜間に社会人等に対して開放をしております。部活動によって、その終了時間が多少異なりますので、それを勘案し、学校長が判断しております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 香南中学校の特認校の成果は出ていますか、教えてください。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 特認校制度は、それぞれの特色のある学校固有の環境の中で、心身の健やかな成長を促し、豊かな人間性を培い、明るく伸び伸びとした教育を希望する生徒、保護者に一定の条件を付して入学を認めるものとしております。香南中学校の特認校制度は、令和4年度から始まっております。入学者は現在の3年生が6名、2年生が5名、1年生が5名で、合計16名が特認校制度を利用し、入学しており、全校生徒数69人に占める割合は約23%となっております。
香南中学校は、英語教育に力を入れており、その特色ある中学校へ特認で入学してきた生徒は、最初は戸惑いがあったと思いますが、共に関わり合いながら活動を進める中で、どの学年も県教育委員会指定の研究事業で南国市内外の先生方の前で堂々と取り組み、成果を上げております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 令和6年度5月1日現在、香長中学校530人、運動部活動50.9%、香南中学校69人、運動部活動36.2%、鳶ヶ池中学校145人、運動部活動65.5%、北陵中学校189人、運動部活動60.8%の運動部活動の盛んな中学校は鳶ヶ池中学校であります。このデータで、教育長はどのような対策を考えているか、教えてください。
○議長(岩松永治) 教育長。
○教育長(竹内信人) ただいま有沢議員から紹介いただきましたデータは、体育運動部活動ということです。学校には文化系の部活動もありますので、どちらかといえば近年、文化系の部活動に子供たちが参加をするというようなことも増えております。運動部活動に限って申しますと、学校教育活動の一環として行われております生徒の自主的な参加によって行われるものです。そして、生徒同士や教員との人間関係の構築も図り、自身が活動を通じて自己肯定感を高めたりするなど、その教育的意義は高いものと考えております。
議員が御紹介いただきました各中学校の割合でございますが、最も低い香南中学校は生徒数も少ない中学校となっており、生徒数が少ないことで、先ほども申しました学校にやりたい運動部活動がなくなる状況が生まれておりますので、引き続き生徒がスポーツに親しむことのできる環境を整備できるよう、関係機関と協力して進めてまいりたいというふうに思っております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 地域総合型スポーツクラブは、多種目、多世代、多志向に向かうクラブの位置づけはどのように考えてますか。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 総合型地域スポーツクラブ、NPO法人まほろばクラブ南国については、多種目体験型クラブの実証事業を行っていただいており、今後ますますその役割が大きくなると考えております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 学校部活動は安価だったが、地域活動に移行していくと利益者の負担が発生します。経済的に負担は誰が負担しますか。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 学校の運動部活動で負担していただいた費用については、地域移行後も引き続き保護者に負担していただく必要があります。また、学校の運動部活動から地域移行した団体が練習等で市の施設を使用する場合には、実証期間中はこれまでと同様の対応を取るようにしておりますので、令和5年度と比べて保護者の負担が大きく増えたとは考えておりません。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 保護者負担であれば、スポーツができる子とできない子供ができますが、支援はどのように考えてますか。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 中学校に専門的に指導できる教員が配置されていない運動部活動がある場合は、まほろばクラブ南国の女子バレーボールの指導者と同じように、国の補助金を活用して指導員の報酬をお支払いしております。議員が言われますように、経済的な理由で好きなスポーツを諦めることのないよう、教員が指導しない場合に新たに保護者負担となります指導者への謝礼につきましては、国庫補助金の継続を要望していきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) 最後に、南国市と総合型スポーツクラブと連携を密にして取り組むことが大事ですが、教育長のお考えをお聞かせください。
○議長(岩松永治) 教育長。
○教育長(竹内信人) この運動部活動の地域移行につきましては、令和5年度からは具体的に南国市教育委員会と総合型スポーツクラブ、まほろばクラブ南国の双方の担当者が寄り添って、地域移行に向けて一つ一つの課題を洗い出し、対応を考えて進めてまいりました。令和6年4月からは、実証事業として香南中学校の女子バレーボール部とバスケットボール部をまほろばクラブ南国が主体となって取組をスタートさせることができました。残念ながら女子バスケットボール部は部員がそろいませんでしたが、女子バレーボール部は香南中学校、北陵中学校の生徒が、7月に開催された高知県中学校体育大会にまほろばクラブ南国として出場することができております。このように学校の教員が指導する運動部活動のように高知県中学校体育大会に出場できたことは、保護者の理解もあってのことですが、総合型地域スポーツクラブ、まほろばクラブ南国の御協力も大変大きいものであったというふうに感じておりますので、今後も子供たちがスポーツに親しむ環境を整備できるように、連携を密に取りながら進めてまいりたいというふうに思っております。
○議長(岩松永治) 有沢芳郎議員。
○17番(有沢芳郎) どうもありがとうございました。これで私の質問が終わります。
○議長(岩松永治) 昼食のため休憩いたします。
再開は午後1時であります。
午前11時52分 休憩