議会議事録
検索結果 » 令和6年 第438回市議会定例会(開催日:2024/12/06) »
一般質問3日目(斉藤正和)
質問者:斉藤正和
答弁者:関係課長
午前10時 開議
○議長(岩松永治) おはようございます。これより本日の会議を開きます。
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一般質問
○議長(岩松永治) 日程により一般質問を行います。
順次質問を許します。1番斉藤正和議員。
〔1番 斉藤正和議員発言席〕
○1番(斉藤正和) おはようございます。
一般質問3日目となりましたので、質問が重複してくることがあると思いますが、よろしくお願いいたします。
12月半ばとなりまして、いよいよ師走となってきましたので、皆さん本当に忙しい中、ばたばたされてるんじゃないかと思います。今朝、私も朝こちらのほうに来るとき、ちょっと慌てて来ていたっていうことがあったんですけど、そうしたら前の車が右折をするためにちょっと止まってたんですね。止まってたら、対向車の方がゆっくり徐行を始めてくれて、その方がどうぞっていうアクションをしてくれました。この師走の中、そういう朝から光景が見れて、ほっとしたという次第ですので、そういう気持ちで今日の私の一般質問を聞いていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、質問のほうに移りたいと思います。
いよいよ2024年、そして来年は2025年となります。2025年といいますと後期高齢者に団塊の世代がなっていくということになっていきます。これは、今までこの社会を支えてくれていた世代がどんどんどんどん高齢化をしていくということですので、支える人口が減少をしていきますので、様々な問題が発生してくるというのが2025年問題となってきます。その中で今回は認知症予防について、ちょっと質問をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
認知症予防についてです。
誰しもがなる可能性のある認知症ですが、認知症の種類としてはアルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症の4種類が代表的となっておりますが、その中でもアルツハイマー型認知症が割合としては多く、全体的には約70%を占めております。
アルツハイマー型認知症というのは、脳の細胞にアミロイドベータというたんぱく質がたまり、それが神経細胞を破壊し、脳が萎縮することで発症します。このアルツハイマー型認知症に対して新しい治療薬が開発されました。治療薬は、ドナネマブが11月20日から保険適用となっております。この薬は、原因物質となるアミロイドベータを除去し、病気の進行を抑える効果に期待をされています。これは新しい新薬ということになっていて、大変期待が大きいとされているのですが、その薬価が年間で約308万円と大変高額となっております。同様の治療薬として、レカネマブも年間約298万円と高額となっておりますので、認知症患者が増加することで医療費や財源への負担が大きくなる懸念があります。また、南国市を含む本県では人口減少と高齢化が進む中、特に認知症患者の増加が市の介護予算や医療体制に影響を与えると考えられます。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、2050年には県人口が45万1,000人に減少し、人口構造はより細いたいまつ型へと移行するとされております。こうした状況下で早期予防や啓発活動がますます重要となっています。そんな中、12月3日、政府は認知症施策の指針となる基本計画を決定しました。この計画は、認知症を誰もがなり得るものと位置づけ、地域共生社会の実現を目指しています。4つの重点目標として、当事者の意思尊重、地域で安心できる暮らし、新たな知見や技術の活用及び社会参加の機会確保を上げています。
また、自治体には、地域の実情や当事者の意見を反映した計画が求められています。具体的な取組としては、ピアサポート活動や認知症希望大使の活動促進、学校での教育や交流による認知症の正しい理解の普及が上げられます。また、予防重視の支援モデルや地域包括支援センターを中心とした相談体制の強化、医療、介護の充実も含まれています。こうした国の計画を踏まえ、南国市の取組を伺っていきたいと思います。
質問です。南国市内の要介護、要支援者の現状と推移について、過去5年間の推移はどうなっているのか、御答弁をお願いいたします。
○議長(岩松永治) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(中村俊一) 令和6年11月末の要支援者が592人、要介護者は2,042人でございました。
過去5年ということですが、こちらは令和5年9月末で要支援認定者が543人で、要介護認定者数は2,008人でございました。以下、9月で比較をしてまいります。令和4年が要支援者555人、要介護者2,056人、令和3年、要支援552人、要介護2,097人、令和2年、要支援550人、要介護2,019人、令和元年、要支援547人、要介護1,977人でございました。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
要支援者、要介護者の推移が分かり、大変参考になります。ありがとうございます。
認知症の患者数の現状と今後の見通しについてお伺いしていきたいと思いますが、市内での認知症の診断を受けている人の人数や割合はどのぐらいでしょうか、また今後の傾向をどのように見込んでいるか、御答弁をお願いいたします。
○議長(岩松永治) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(中村俊一) 75歳以上の後期高齢者医療の9月末被保険者が8,317人でございました。そのうち認知症に係る何らかの診断を受けている方は1,558人で、割合としては18.7%となってございます。74歳以下の方については、加入しております医療保険がそれぞれ異なるため、把握ができておりません。
今後の推移ですが、高齢者人口に占める後期高齢者の割合が高くなるため、認知症の方は増加するものと見込んでございます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
要介護者、要支援者、そして認知症の診断を受けた後期高齢者の割合について、具体的なデータがあり、大変参考になりました。
後期高齢者が、18.7%を認知症の割合が占めているという事実は、市としても大きな課題があるのではないかと思います。また、今後増加していくということになると、さらなる啓発活動の重要性を改めて示しているのではないかと思います。
政府が制定した認知症基本計画を踏まえ、南国市ではどのように地域の実情や当事者意見を反映した施策を計画、実施していく予定でしょうか、御答弁をお願いしたいと思います。
○議長(岩松永治) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(中村俊一) 計画の中にございます認知症の人、本人の声を尊重し、新しい認知症観に基づき施策を推進する必要がございます。したがいまして、既存の施策、家族の会、当事者の会、認知症サポーター養成講座や認知症初期集中チームなどがこの方針に沿っているかどうか、点検、修正などを行ってまいります。また、国の自治体向け個別相談の利用も検討してまいります。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
新しい認知症観に基づいた施策を進めるという方針は、大変によいことだと思います。特に認知症当事者の声を尊重するということは、大前提になってくるのではないかと思います。既存の施策を点検するということですので、課題を洗い出し、改善につなげていただけることに期待をしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。認知症の人やその家族が抱える問題は多岐にわたるため、本当に大変なことだと思いますが、声をしっかり拾っていただきたいと思います。
それと、次が人口減少や高齢化が進む中で認知症患者の増加が市の財政や介護体制にどのような影響を及ぼすとお考えでしょうか、御答弁をお願いいたします。
○議長(岩松永治) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(中村俊一) 認知症患者に限らず、要支援者、要介護者が増加いたしますと、これまで以上に介護人材不足等によるサービスの供給不足が懸念されます。また、仮に供給が満たされますと給付総額が増加することとなりますので、市の負担や被保険者の保険料を上昇させる要因となります。このためリエイブルメントやセルフケアマネジメントの推進に今後も努めていく必要がございます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
介護人材不足、そして保険料の上昇リスクは市民生活に直接的な影響を与えるため、非常に大事なことだと思います。そのためにも市民の皆様の理解と協力が欠かせないと思いますので、啓発活動にぜひ取り組んでいっていただきたいと思います。これ啓発活動に取り組むということは、市民の方一人一人の健康寿命が延びていくということにもつながっていくと思いますので、これは大変重要だと思います。誰しもが健康で長く地域で暮らしていける、そういう南国市を目指していきたいと思いますので、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。
続きまして、新しい認知症観と社会参加の促進についてお伺いしていきたいと思います。
新しい認知症観に基づき、認知症の当事者が希望を持って暮らし続けられる社会を目指すために、南国市ではどのような社会参加の促進策を考えていらっしゃいますか、御答弁をお願いいたします。
○議長(岩松永治) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(中村俊一) 一般の高齢者などに対しまして、いきいきサークルをはじめとする通いの場所への支援は地域包括支援センターの生活支援コーディネーターが行っておりますが、認知症の当事者の声を聞く機会は、今以上に持っていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
社会参加の場っていうのは、大変重要になってくると思います。高齢になってくると、これからますます免許返納であったりとかということも考えられますので、移動手段が限定的になってきます。そのためには、今まで行けていたところには行けなくなる、コミュニティーが小さくなっていくっていうことになりますので、きめ細かな社会参加の場というものを設けていく必要が今以上にあると思います。社会参加、それぞれの人が役割を持つっていうことは大変重要になってきますので、その中での活動を積極的に取り入れていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
まずは、何を言っても予防と啓発活動が大変重要になってくると思いますが、南国市内で行われている認知症予防プログラムや啓発活動にはどのようなものがあるでしょうか。学校教育やピアサポート活動など、新しい取組を導入、拡充していく予定はありますか、御答弁をお願いいたします。
○議長(岩松永治) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(中村俊一) セルフケアマネジメントとして「脳にいいアプリ」、バランスのいい食事、運動、脳のトレーニング、社会参加などに応じましてポイントを付与するものでございますが、この普及に今後も努めてまいります。
啓発といたしましては、認知症サポーター養成講座をこれまでと同様に開催に努めるとともに、当事者の会、家族の会の活動を支援してまいります。また、認知症初期集中チームにより、早期発見から早期受診へつなぎ、重度化を防止する取組を進めてまいります。
新規の事業は、現段階での予定はございません。以上でございます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
いろんな取組を教えていただきました。その中にありましたけど、「脳にいいアプリ」ですけど、これ執行部の皆さんもやられたことはありますか。あります、うなずいてくれてます。やってくれてると思いますが、私も実際これやってみました。やってみると、計算問題とかがありました。計算問題と、それと課長、何でしたっけ、「脳にいいアプリ」、パズルですね、パズルがありました。けど、本当にやってて対戦相手が出てきたりとかっていうことで、競い合うということもありまして、すごくちょっと楽しいなっていうことがありました。これ楽しみながら脳を動かすっていうこと、このながらっていいますけど、ながらやっていくっていうことは非常に脳が活性化していくっていうこともありますので、ぜひこのアプリを普及していっていただきたいと。これ若い世代にもどんどんどんどん取り入れていっていただいて、これ習慣づけていくことが本当に大事じゃないかなと思います。
急に後期高齢者、高齢になってこのアプリが使いこなせるのかっていうところにはまだまだ課題もあろうかと思いますので、若い方にぜひこれ普及していただいて、つなげていっていただきたいというふうに思います。それがやっぱり未来に対してつながっていくのではないかと考えますので、ぜひとも今後ともよろしくお願いいたします。御答弁ありがとうございました。
それでは、学童クラブの受入れ体制について質問をお願いしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
南国市内の学童クラブは、平日の開設時間が18時10分までとなっているところがあります。このため保護者の方の中には仕事を終えて急いで迎えに行く必要があり、職場から車がある駐車場まで走るなどの苦労をされている方もいらっしゃいます。また、時間を過ぎてしまうと延長料金が必要になっているとの話も伺いました。共働きの家庭では、18時10分だと迎えに間に合わないといった声が上がっております。保護者からは営業時間の延長を求める要望が寄せられております。
この背景には、小1の壁と呼ばれる子供の小学校入学を機に共働き家庭、働く親が直面する仕事と子育ての両立が困難になる社会的課題が存在します。主な要因としては、保育の預かり時間と小学校の登校時間、学童保育の閉所時間の差、そして小学校入学以降、多くの企業では時短勤務ができなくなるといったことが上げられます。全国的に見ると、こども家庭庁が令和5年の調査結果を発表していました。終了時間が18時までの学童クラブは全体の17.9%、18時30分を過ぎて開設している学童クラブは53.3%の1万3,755施設となっております。こうした全国的な傾向や保護者からの声を踏まえ、お伺いしていきたいと思います。
質問です。南国市内の学童クラブの開設時間はどうなっているでしょうか。市内の学童クラブ全体で統一されているのでしょうか。施設ごとに異なるのでしょうか。具体的な開設時間についてお聞かせください。お願いいたします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 現在の公設の学童クラブの状況ですが、市内小学校10校で14学童クラブが運営されております。開所時間は市内統一となっておりまして、平日は18時10分まで、土曜日が8時から16時まで、学校の長期休業期間は8時から18時までとなっております。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
数年前までは18時までだったと思います。私も子供を預かっていただいておりましたので、18時に間に合うようにダッシュをしたというような経験もございましたので、10分延びているということが分かります。
平日18時10分という閉所時間ですが、共働き家庭にとってはやや短い印象を受けます。特に全国的には18時30分を過ぎても営業している学童クラブが半数以上あることを考えると、南国市の時間設定が利用者の多様なニーズに十分応えられているのか、再検討が必要ではないかと考えます。
質問です。なぜその開設時間に決まったのか、決定された経緯について、例えば財源や人員体制など、背景にある理由をお聞かせください。お願いいたします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 本市の学童クラブは、以前から民間の交流組織での運営が行われていましたが、平成19年に公設学童クラブの運営組織であります学童保育連絡協議会が市からの委託により運営を行っております。こうした運営体制の変更をするに当たって、当時の各学童クラブの代表による検討委員会での協議により決定したと聞いております。その後、令和3年度からは利用する保護者が少しでも安全に迎えに来られるよう、指導員の配置状況、労働時間を考慮した上で開設時間を18時から18時10分に延ばしたという経過がございます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
平成19年に公設学童クラブが設立され、その際に代表者の検討委員会で議論を経て時間設定がされたということで、そして令和3年度、2年ぐらい前ですか、これね、に10分間の延長が行われたということで、保護者の負担の軽減を図る取組をされたのではないかと思いますが、先ほど申しましたように、小1の壁といわれる保育園の預かり時間と学童の閉所時間の差、そして多くの企業で時短勤務がなくなってしまうということがあります。これはどういったことが発生してくるかといいますと、正規職員で勤めていた方が非正規に変わってしまう原因の要因の一つになっていると、大きな要因ですね、これ、になっているということもありますので、大変重要な問題だと思います。
18時から18時10分に移していただくということは、これでもありがたいことだとは思いますけど、南国市内を見てもらってもいいと思うんですけど、仕事が17時30分に終わりました。職場から車で出ます。ふだん10分ぐらいで移動できる範囲も、その時間帯だと電車にかかったり、渋滞にはまったりとかということがありますので、20分、30分かかってしまうというケースも実際に起こっていますので、18時に迎えに行くっていうことが本当に難しい。なので夫婦のどちらか、もしくは働いてる親が正規から非正規、パートさんとかに変わって子供を迎えに行くっていうことになってくる。すると家計に対して本当に負担がかかっているっていうことが現状です。なので、少子化を考えていくということにしてみても、ここは本当に重要な点になってくるということを御理解いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
その点を踏まえて、次の質問です。
保護者から寄せられている延長を求める声について、市の認識をお伺いしたいと思います。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 学童クラブの開設時間延長についての要望は、これまであまり具体的にお聞きした経過はございませんが、そういったニーズがあることが分かりました。この件につきましては、対応を考えないといけない課題であると考えます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
保護者からの声を課題認識と捉えていただけるということで、これから検討していただけることに期待をしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
まず、その点を踏まえまして、再度全国的な傾向を踏まえて南国市でも学童クラブの延長営業に向けた対応が可能かどうかをお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 学童クラブにつきましては、昨年度にもスペースの確保をし、需要の増加に対応することを模索したという経過がございますが、最終的に従事する人員の確保ができなかった状況がございます。今後、指導員等の従事者の雇用元となる学童保育連絡協議会と、対応できる人材の確保が図れるのか、運営時間の延長が図れるのかを協議していかないといけないと考えております。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
確かに指導員の確保が難しいということですが、これは本当に多くの自治体が抱えている問題だと思いますので、また皆さんの知識を生かして積極的に取り組んでいっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、次の質問に移りたいと思います。
魅力ある南国市観光についてです。
今年も残すところ、いよいよ20日を切ったということで、世間は忘年会シーズンの真っただ中ということになってきました。そして、令和7年へのカウントダウンが始まってきましたが、令和7年には「あんぱん」、大阪万博といった大きなイベントが予定されております。たくさんの方にこの南国市にもお越しいただいて、魅力を十分に感じていっていただきたいと思いますが、南国市としてはこの機会をどう捉え、観光につなげていくのか、計画と進捗状況についてお伺いしたいと思います。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 連続テレビ小説「あんぱん」の放映につきましては、南国市にとって大変な好機でございますので、既設組織の南国市観光施設連絡会や中心市街地振興協議会、新設組織の連続テレビ小説関連観光施策推進協議会と情報共有、意見交換を行い、策定した基本計画、実施計画に基づき、やなせ先生が少年時代を過ごした後免町の活性化や観光を中心とした産業振興に生かす取組を進めております。
受入れ環境の整備として、後免町周辺における臨時駐車場等の整備や臨時観光案内所の整備を進め、工事に着手しております。また、後免町周辺の観光素材の土産等として、来訪された観光客に楽しんでいただくため、やなせ先生の世界観が感じられる(仮称)やなせライオン公園やアンパンマンベンチの設置等のリニューアルを行う日吉町3丁目公園、後免町商店街には既設のアンパンマン石像に加え、やなせ先生ゆかりのキャラクター等のシャッターアート、高知農業高校と高知東工業高校、後免町住民との連携による花によるおもてなしなどを計画し、進めております。さらに海洋堂SpaceFactoryなんこくを会場に、NHKエンタープライズと海洋堂の強みを生かした展示や、やなせ先生の人生や南国市に残してくださった原画等を展示する企画展を計画しております。今議会に予算計上させていただいておりますので、御審議のほどよろしくお願いいたします。
また、物部川エリアでの観光博覧会による取組として、来年2月9日にプレイベント、来年3月29日に香美市、30日には南国市と香南市でオープニングイベントを開催するため、準備を進めております。これらの観光情報を旅マエ・旅ナカで提供するため、現在行っている市公式SNSによる情報発信に加え、公式ホームページのリニューアルやランディングページと呼ばれる特設ページの製作を進めております。
また、物部川DMO協議会のホームページ内に、やなせ先生ゆかりの地を紹介するサイトが開設されておりますが、現在このサイトを衣替えする形で、物部川エリアでの観光博覧会においても特設ページの開設を進めております。
また、連続テレビ小説関連の観光誘客に向けたPRとしては、県内や近隣県に対しては物部川エリアでの観光博覧会、県外、海外に対しては高知県によるどっぷり高知旅キャンペーンで行われておりますが、引き続き行っていく計画となっておりますし、物部川DMO協議会等による国内外の旅行会社等との商談会やセールス、県外のイベント出展での観光PRも継続して実施しております。
また、大阪・関西万博につきましては、高知県の関西戦略の一環として、来年8月に万博会場において、よさこい演舞や街路市を通じて高知の魅力を世界中の方々に発信する取組を予定しておりますので、南国市も一緒にPRするとともに、関西万博や連続テレビ小説「あんぱん」に合わせた南国市へのインバウンド誘客に海洋堂の高い知名度を生かしてまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) 御答弁ありがとうございました。
連続テレビ小説「あんぱん」や大阪の万博といった大変貴重な機会となってきます。この短期間でここまで準備をしていただいて、本当に感謝申し上げたいと思います。ありがとうございます。
その中にありましたけど、地元の農業高校と東工業の高校生と一緒に花を準備するということですけど、これ実際高知空港とかでも花を見かけることがあるんですけど、学校の名前が書いていたりとかしたら、本当はふだん通学されている高校生の方が植えてくれたんじゃないかなっていうことを想像するとほっこりするということがありますので、本当にいい取組ではないかなと。それがまた地域の方に広がっていくということもありますので、本当にきめ細かいところまで考えられていて、すばらしいと思います。よろしくお願いいたします。ありがとうございます。
観光といえば、車の利用もされるのではないかと思いますが、車を利用して観光をしていると、道の駅を利用することもあると思います。先日、高知新聞のほうに県内の道の駅人気アンケートというのが、トップテンが発表されていました。私、朝起きたとき、ちょっと新聞をすぐぱらぱらとめくることがあるんですけど、一発目に道の駅トップテンって書いたときに風良里を探したんですけど、ちょっとそれが見つけることができなかったということで、大変残念なことだなと思いましたので、ちょっと今回質問に上げさせていただいております。
この道の駅は、休憩と情報発信、地域連携の3つの機能を持っている施設であり、風良里にも直売所としての新鮮な野菜やおいしいレストランなど、魅力的な点がたくさんあると思いますが、風良里では南国市の魅力や観光をより多くの方に知っていただくために、どのような取組をされているでしょうか、御答弁をお願いいたします。
○議長(岩松永治) 農林水産課長。
○農林水産課長(川村佳史) 道の駅南国の指定管理者であります株式会社道の駅南国がホームページを立ち上げて、各種イベントやJA高知県の直販所であります風の市の情報などを掲載しております。また、インスタグラムなどSNSを活用した情報発信も行っておりますし、高知県の観光情報サイトや南国市観光協会のホームページなどでも情報発信をしていただいております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
実際、このSNSというのは本当に情報発信をするために非常に有効なツールだと思います。道の駅風良里のホームページ、私も拝見させていただきましたけど、レストランに関しては本当においしそうな料理が並んでいて、事前予約制ですけど皿鉢料理が注文できたりということで、大変魅力を感じるホームページになってるんではないかなと思いました。
そして、ちょっとインスタグラムのほうも拝見させていただいたんですけど、インスタグラムのほうがもっと定期的なアプローチっていうのがあってもいいんじゃないかなっていうことをちょっと感じるような形になってましたので、まだまだこれから改良の余地があるんではないかと、それをしていくことによって、つながっていくところもあるのではないかと思います。
特に、今後こういうところを改善しながら情報発信、強化していっていただきたいと思います。これは道の駅風良里を知っていただくということは、この地場産品を知っていただくという機会にもつながっていきますので、地域のお百姓さん、農家の方っていうのは、本当に収入に直結するということもあります。県外の直売場に卸している農家さんの中には、若手農家で本当に年収1,000万円を超えているといった方もいらっしゃいますので、その可能性を秘めているっていうことがありますので、本当に風良里を一度見ていただいて、今後どういうふうな改善が必要なのかということを再度見ていただきたいなと思いますので、その視点に立って見ていただくこともちょっとお願いしていきたいなということを思います。
そして、次の質問ですが、次回のアンケートでランキング入りを目指すために、風良里のよさをさらに発信する計画はありますか、御答弁をお願いいたします。
○議長(岩松永治) 農林水産課長。
○農林水産課長(川村佳史) 今回、高知新聞社が行ったアンケートは回答者数が368人で、10位の得票数が32票とサンプル数が比較的少ない調査のようですので、今回の結果に一喜一憂するということはございませんが、斉藤議員御指摘のとおり、風良里のよさをさらに発信していく取組は南国市の魅力の発信、観光振興につながり、重要であると考えております。
NHKの朝ドラ「あんぱん」に向けた取組としまして、「株式会社道の駅南国」でお土産物の新商品の開発に取り組んでいただいておりまして、そのお披露目会が今月27日に予定をされております。そのほか四方竹の加工品やパプリカソースなど、既存の道の駅オリジナル商品と併せて各種イベントや団体旅行客の確保を通じて、売上増と南国市のPRに取り組んでいくと伺っております。
また、今回のアンケートで1位となりましたかわうその里すさきは断トツの1位でありまして、先ほどサンプル数が少ないと負け惜しみのようなお答えをいたしましたけれども、高知新聞の記事にありましたように、私もしんじょう君の効果が大きい、さすがだなと率直に感じた次第であります。
南国市にもシャモ番長などのキャラクターがございますので、シャモ番長によるPR活動、情報発信を進めていくことも効果があるのではないかと思っております。また、先ほど斉藤議員のほうからインスタグラムの点につきまして御指摘、御提案ございましたけれども、株式会社道の駅との間では課題等について情報共有を図っておりますので、引き続き連携して南国市をPRする拠点施設としての取組を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。しんじょう君、手ごわいですか。
うちはシャモ番長ですのでね、番長がついてますんで。これはですね、市長、シャモ番長でしっかり今後もPRをかけていっていただきたいと思いますので、ぜひ次回は新聞に道の駅風良里特集というような形で特集が組まれるぐらい注目を集めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
観光といえば、南国市には海もあります。南国市の海では、サーフィンが盛んに行われています。そして、その近くではスケートボードができる環境があり、アーバンスポーツが楽しめる地域となっております。サーフィンはプロ選手が訪れるなど、海のポテンシャルも高く持っております。たくさんの人においでていただき、楽しんでいただきたいと思いますが、海側をはじめ、市内全体でも宿泊施設が少ないと感じています。
そこでお伺いします。
南国市において観光客の増加に対する宿泊施設の整備状況をどのように評価していますか、御答弁をお願いいたします。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 宿泊施設につきましては、旅館業法に基づいた令和4年末時点での登録件数で見ると高知市が多く、次いで四万十市、土佐清水市、宿毛市でございまして、議員のおっしゃるとおり、南国市はこれら県内他市と比べ少ない状況でございますが、これは地理的な要因、南国市の場合は高知市と非常に近いということが影響しているのではないかと思っております。
観光客の増加に対応する宿泊施設の整備状況につきましては、宿泊事業者からはコロナ前より平均稼働率は上昇し、満室になることもあるものの、高知市において数年のうちに予定している新規開業等により宿泊客の受入れキャパも増加するとお聞きしておりますので、連続テレビ小説による観光客の増加も含め、一定対応できるのではないかと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
南国市の宿泊施設の整備状況について、地理的要因が影響しているということは大変納得できるのではないかと思います。ただし、観光客の増加が見込まれる中、宿泊施設の不足が潜在的な課題となっている可能性は否定できません。というのは、やはり南国市で長くいていただくということが大変重要になってくるのではないかと、それにより魅力をより感じていただきたいとも考えますので、現状の稼働率が上昇しているという点は本当にポジティブな兆候ですが、観光需要に対する施設の新規整備や既存施設の改善を市として積極的に支援していただくことも必要ではないかと考えます。
質問です。お隣の香美市では、民泊を促進するため、補助制度を導入していると聞きますが、南国市でも同様の民泊の促進施策を検討するお考えはありませんか、御答弁をお願いします。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 香美市では、ビジネスホテルダイワやべふ峡温泉のように宿泊施設が休業している中、連続テレビ小説の放映によって増加する観光客に対応するため、民泊を含めた宿泊事業を開始、または客室を増設するなど、宿泊者数の増加を図る事業について、緊急的に令和6年度の取組として補助上限100万円の助成制度を設けたとお聞きしております。補助制度を導入するに当たっては、補助事業の目的や内容、財源の確保が重要となってまいりますので、十分な検討が必要になるものと考えております。
なお、宿泊施設への補助金につきましては、国の事業再構築補助金や小規模事業者持続化補助金において採択事例がございますので、今のところ次回公募について明らかにされていないところでございますが、相談があった際には情報提供をしたいと思っております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
香美市は宿泊施設が少ないっていうことで取り組まれたっていうことですけど、これ実際メディアのほうでもコンテナハウスでの宿泊っていうのが取り上げられたり、これほかの県からも見に来たっていう事例もありますので、大変注目を集める機会にもなったということもあると思います。南国市を見渡しても山があって、中間にはこの香長平野と呼ばれる田園地帯が広がって、そして海があるっていうところになってきますので、そういうコンパクトに考えていくっていうことですよね。海側にはちょっとある一定あってもいいんじゃないかな、田園地帯の中にちょっとあってもいいんじゃないかな、山のほうでゆっくり過ごしてもらうこともいいんじゃないかなっていうことを考えていくと、様々な観光資源というものは潜在していると思いますので、ちょっと検討していただきたいなっていうことを思います。
また、古民家の再生っていうことも、大変インバウンドに対しては効果があるということをお聞きしておりますし、都会から田舎のほうに来るといいますと、ビジネスホテルへ泊まるというよりは、ちょっと古民家を探してみようかなっていうことも検索のワードに含まれたりとかということがありますので、少し検討をしていただきたいというふうに思います。
また、民泊を進めることで地域の空き家活用や観光資源のさらなる魅力向上につながると考えますが、この点について市の見解をお聞かせください。お願いします。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 民泊につきましては、安全面、衛生面の確保や、騒音やごみ出しなどによる近隣トラブルなどに対応するため、平成30年に住宅宿泊事業法が施行された経緯がございますし、南国市においては学校等に通う児童等の安全や就学環境の確保を図るため、また静穏な住環境の維持を図るため、事業の実施に関して制限が設けられているところでございます。
しかしながら、制限等をクリアし、地域の空き家が民泊施設として整備し運営されるならば、議員のおっしゃるとおり、空き家活用につながるものと思います。また、観光資源としては、民泊施設での宿泊の提供のみにとどまらず、地域の特産品等を生かした食事や地域特性等を生かした体験メニューが合わさった宿泊プランがつくられ、提供されるならば、南国市において魅力ある観光資源になるものと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) 御答弁ありがとうございます。
先ほども申しましたとおり、旅行に行くとなったときに高知県を選んでいただくと、飛行機で来ると南国市が玄関というふうになってきます。そして、JRでお越しいただいても、必ず特急列車が止まります。高速もありますので、玄関口としては最高、その後の移動を考えても本当にすばらしい魅力が詰まっているこの南国市になってきますので、この民泊、そして古民家、築100年とか150年の古い古民家を生かしていくっていう機会にもなってくると思いますので、また今後も機会がありましたら御検討のほどよろしくお願いしたいと思います。
以上で私の一般質問を終えたいと思います。どうも御答弁ありがとうございました。
答弁者:関係課長
午前10時 開議
○議長(岩松永治) おはようございます。これより本日の会議を開きます。
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一般質問
○議長(岩松永治) 日程により一般質問を行います。
順次質問を許します。1番斉藤正和議員。
〔1番 斉藤正和議員発言席〕
○1番(斉藤正和) おはようございます。
一般質問3日目となりましたので、質問が重複してくることがあると思いますが、よろしくお願いいたします。
12月半ばとなりまして、いよいよ師走となってきましたので、皆さん本当に忙しい中、ばたばたされてるんじゃないかと思います。今朝、私も朝こちらのほうに来るとき、ちょっと慌てて来ていたっていうことがあったんですけど、そうしたら前の車が右折をするためにちょっと止まってたんですね。止まってたら、対向車の方がゆっくり徐行を始めてくれて、その方がどうぞっていうアクションをしてくれました。この師走の中、そういう朝から光景が見れて、ほっとしたという次第ですので、そういう気持ちで今日の私の一般質問を聞いていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、質問のほうに移りたいと思います。
いよいよ2024年、そして来年は2025年となります。2025年といいますと後期高齢者に団塊の世代がなっていくということになっていきます。これは、今までこの社会を支えてくれていた世代がどんどんどんどん高齢化をしていくということですので、支える人口が減少をしていきますので、様々な問題が発生してくるというのが2025年問題となってきます。その中で今回は認知症予防について、ちょっと質問をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
認知症予防についてです。
誰しもがなる可能性のある認知症ですが、認知症の種類としてはアルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症の4種類が代表的となっておりますが、その中でもアルツハイマー型認知症が割合としては多く、全体的には約70%を占めております。
アルツハイマー型認知症というのは、脳の細胞にアミロイドベータというたんぱく質がたまり、それが神経細胞を破壊し、脳が萎縮することで発症します。このアルツハイマー型認知症に対して新しい治療薬が開発されました。治療薬は、ドナネマブが11月20日から保険適用となっております。この薬は、原因物質となるアミロイドベータを除去し、病気の進行を抑える効果に期待をされています。これは新しい新薬ということになっていて、大変期待が大きいとされているのですが、その薬価が年間で約308万円と大変高額となっております。同様の治療薬として、レカネマブも年間約298万円と高額となっておりますので、認知症患者が増加することで医療費や財源への負担が大きくなる懸念があります。また、南国市を含む本県では人口減少と高齢化が進む中、特に認知症患者の増加が市の介護予算や医療体制に影響を与えると考えられます。
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、2050年には県人口が45万1,000人に減少し、人口構造はより細いたいまつ型へと移行するとされております。こうした状況下で早期予防や啓発活動がますます重要となっています。そんな中、12月3日、政府は認知症施策の指針となる基本計画を決定しました。この計画は、認知症を誰もがなり得るものと位置づけ、地域共生社会の実現を目指しています。4つの重点目標として、当事者の意思尊重、地域で安心できる暮らし、新たな知見や技術の活用及び社会参加の機会確保を上げています。
また、自治体には、地域の実情や当事者の意見を反映した計画が求められています。具体的な取組としては、ピアサポート活動や認知症希望大使の活動促進、学校での教育や交流による認知症の正しい理解の普及が上げられます。また、予防重視の支援モデルや地域包括支援センターを中心とした相談体制の強化、医療、介護の充実も含まれています。こうした国の計画を踏まえ、南国市の取組を伺っていきたいと思います。
質問です。南国市内の要介護、要支援者の現状と推移について、過去5年間の推移はどうなっているのか、御答弁をお願いいたします。
○議長(岩松永治) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(中村俊一) 令和6年11月末の要支援者が592人、要介護者は2,042人でございました。
過去5年ということですが、こちらは令和5年9月末で要支援認定者が543人で、要介護認定者数は2,008人でございました。以下、9月で比較をしてまいります。令和4年が要支援者555人、要介護者2,056人、令和3年、要支援552人、要介護2,097人、令和2年、要支援550人、要介護2,019人、令和元年、要支援547人、要介護1,977人でございました。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
要支援者、要介護者の推移が分かり、大変参考になります。ありがとうございます。
認知症の患者数の現状と今後の見通しについてお伺いしていきたいと思いますが、市内での認知症の診断を受けている人の人数や割合はどのぐらいでしょうか、また今後の傾向をどのように見込んでいるか、御答弁をお願いいたします。
○議長(岩松永治) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(中村俊一) 75歳以上の後期高齢者医療の9月末被保険者が8,317人でございました。そのうち認知症に係る何らかの診断を受けている方は1,558人で、割合としては18.7%となってございます。74歳以下の方については、加入しております医療保険がそれぞれ異なるため、把握ができておりません。
今後の推移ですが、高齢者人口に占める後期高齢者の割合が高くなるため、認知症の方は増加するものと見込んでございます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
要介護者、要支援者、そして認知症の診断を受けた後期高齢者の割合について、具体的なデータがあり、大変参考になりました。
後期高齢者が、18.7%を認知症の割合が占めているという事実は、市としても大きな課題があるのではないかと思います。また、今後増加していくということになると、さらなる啓発活動の重要性を改めて示しているのではないかと思います。
政府が制定した認知症基本計画を踏まえ、南国市ではどのように地域の実情や当事者意見を反映した施策を計画、実施していく予定でしょうか、御答弁をお願いしたいと思います。
○議長(岩松永治) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(中村俊一) 計画の中にございます認知症の人、本人の声を尊重し、新しい認知症観に基づき施策を推進する必要がございます。したがいまして、既存の施策、家族の会、当事者の会、認知症サポーター養成講座や認知症初期集中チームなどがこの方針に沿っているかどうか、点検、修正などを行ってまいります。また、国の自治体向け個別相談の利用も検討してまいります。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
新しい認知症観に基づいた施策を進めるという方針は、大変によいことだと思います。特に認知症当事者の声を尊重するということは、大前提になってくるのではないかと思います。既存の施策を点検するということですので、課題を洗い出し、改善につなげていただけることに期待をしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。認知症の人やその家族が抱える問題は多岐にわたるため、本当に大変なことだと思いますが、声をしっかり拾っていただきたいと思います。
それと、次が人口減少や高齢化が進む中で認知症患者の増加が市の財政や介護体制にどのような影響を及ぼすとお考えでしょうか、御答弁をお願いいたします。
○議長(岩松永治) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(中村俊一) 認知症患者に限らず、要支援者、要介護者が増加いたしますと、これまで以上に介護人材不足等によるサービスの供給不足が懸念されます。また、仮に供給が満たされますと給付総額が増加することとなりますので、市の負担や被保険者の保険料を上昇させる要因となります。このためリエイブルメントやセルフケアマネジメントの推進に今後も努めていく必要がございます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
介護人材不足、そして保険料の上昇リスクは市民生活に直接的な影響を与えるため、非常に大事なことだと思います。そのためにも市民の皆様の理解と協力が欠かせないと思いますので、啓発活動にぜひ取り組んでいっていただきたいと思います。これ啓発活動に取り組むということは、市民の方一人一人の健康寿命が延びていくということにもつながっていくと思いますので、これは大変重要だと思います。誰しもが健康で長く地域で暮らしていける、そういう南国市を目指していきたいと思いますので、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。
続きまして、新しい認知症観と社会参加の促進についてお伺いしていきたいと思います。
新しい認知症観に基づき、認知症の当事者が希望を持って暮らし続けられる社会を目指すために、南国市ではどのような社会参加の促進策を考えていらっしゃいますか、御答弁をお願いいたします。
○議長(岩松永治) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(中村俊一) 一般の高齢者などに対しまして、いきいきサークルをはじめとする通いの場所への支援は地域包括支援センターの生活支援コーディネーターが行っておりますが、認知症の当事者の声を聞く機会は、今以上に持っていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
社会参加の場っていうのは、大変重要になってくると思います。高齢になってくると、これからますます免許返納であったりとかということも考えられますので、移動手段が限定的になってきます。そのためには、今まで行けていたところには行けなくなる、コミュニティーが小さくなっていくっていうことになりますので、きめ細かな社会参加の場というものを設けていく必要が今以上にあると思います。社会参加、それぞれの人が役割を持つっていうことは大変重要になってきますので、その中での活動を積極的に取り入れていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
まずは、何を言っても予防と啓発活動が大変重要になってくると思いますが、南国市内で行われている認知症予防プログラムや啓発活動にはどのようなものがあるでしょうか。学校教育やピアサポート活動など、新しい取組を導入、拡充していく予定はありますか、御答弁をお願いいたします。
○議長(岩松永治) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(中村俊一) セルフケアマネジメントとして「脳にいいアプリ」、バランスのいい食事、運動、脳のトレーニング、社会参加などに応じましてポイントを付与するものでございますが、この普及に今後も努めてまいります。
啓発といたしましては、認知症サポーター養成講座をこれまでと同様に開催に努めるとともに、当事者の会、家族の会の活動を支援してまいります。また、認知症初期集中チームにより、早期発見から早期受診へつなぎ、重度化を防止する取組を進めてまいります。
新規の事業は、現段階での予定はございません。以上でございます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
いろんな取組を教えていただきました。その中にありましたけど、「脳にいいアプリ」ですけど、これ執行部の皆さんもやられたことはありますか。あります、うなずいてくれてます。やってくれてると思いますが、私も実際これやってみました。やってみると、計算問題とかがありました。計算問題と、それと課長、何でしたっけ、「脳にいいアプリ」、パズルですね、パズルがありました。けど、本当にやってて対戦相手が出てきたりとかっていうことで、競い合うということもありまして、すごくちょっと楽しいなっていうことがありました。これ楽しみながら脳を動かすっていうこと、このながらっていいますけど、ながらやっていくっていうことは非常に脳が活性化していくっていうこともありますので、ぜひこのアプリを普及していっていただきたいと。これ若い世代にもどんどんどんどん取り入れていっていただいて、これ習慣づけていくことが本当に大事じゃないかなと思います。
急に後期高齢者、高齢になってこのアプリが使いこなせるのかっていうところにはまだまだ課題もあろうかと思いますので、若い方にぜひこれ普及していただいて、つなげていっていただきたいというふうに思います。それがやっぱり未来に対してつながっていくのではないかと考えますので、ぜひとも今後ともよろしくお願いいたします。御答弁ありがとうございました。
それでは、学童クラブの受入れ体制について質問をお願いしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
南国市内の学童クラブは、平日の開設時間が18時10分までとなっているところがあります。このため保護者の方の中には仕事を終えて急いで迎えに行く必要があり、職場から車がある駐車場まで走るなどの苦労をされている方もいらっしゃいます。また、時間を過ぎてしまうと延長料金が必要になっているとの話も伺いました。共働きの家庭では、18時10分だと迎えに間に合わないといった声が上がっております。保護者からは営業時間の延長を求める要望が寄せられております。
この背景には、小1の壁と呼ばれる子供の小学校入学を機に共働き家庭、働く親が直面する仕事と子育ての両立が困難になる社会的課題が存在します。主な要因としては、保育の預かり時間と小学校の登校時間、学童保育の閉所時間の差、そして小学校入学以降、多くの企業では時短勤務ができなくなるといったことが上げられます。全国的に見ると、こども家庭庁が令和5年の調査結果を発表していました。終了時間が18時までの学童クラブは全体の17.9%、18時30分を過ぎて開設している学童クラブは53.3%の1万3,755施設となっております。こうした全国的な傾向や保護者からの声を踏まえ、お伺いしていきたいと思います。
質問です。南国市内の学童クラブの開設時間はどうなっているでしょうか。市内の学童クラブ全体で統一されているのでしょうか。施設ごとに異なるのでしょうか。具体的な開設時間についてお聞かせください。お願いいたします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 現在の公設の学童クラブの状況ですが、市内小学校10校で14学童クラブが運営されております。開所時間は市内統一となっておりまして、平日は18時10分まで、土曜日が8時から16時まで、学校の長期休業期間は8時から18時までとなっております。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
数年前までは18時までだったと思います。私も子供を預かっていただいておりましたので、18時に間に合うようにダッシュをしたというような経験もございましたので、10分延びているということが分かります。
平日18時10分という閉所時間ですが、共働き家庭にとってはやや短い印象を受けます。特に全国的には18時30分を過ぎても営業している学童クラブが半数以上あることを考えると、南国市の時間設定が利用者の多様なニーズに十分応えられているのか、再検討が必要ではないかと考えます。
質問です。なぜその開設時間に決まったのか、決定された経緯について、例えば財源や人員体制など、背景にある理由をお聞かせください。お願いいたします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 本市の学童クラブは、以前から民間の交流組織での運営が行われていましたが、平成19年に公設学童クラブの運営組織であります学童保育連絡協議会が市からの委託により運営を行っております。こうした運営体制の変更をするに当たって、当時の各学童クラブの代表による検討委員会での協議により決定したと聞いております。その後、令和3年度からは利用する保護者が少しでも安全に迎えに来られるよう、指導員の配置状況、労働時間を考慮した上で開設時間を18時から18時10分に延ばしたという経過がございます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
平成19年に公設学童クラブが設立され、その際に代表者の検討委員会で議論を経て時間設定がされたということで、そして令和3年度、2年ぐらい前ですか、これね、に10分間の延長が行われたということで、保護者の負担の軽減を図る取組をされたのではないかと思いますが、先ほど申しましたように、小1の壁といわれる保育園の預かり時間と学童の閉所時間の差、そして多くの企業で時短勤務がなくなってしまうということがあります。これはどういったことが発生してくるかといいますと、正規職員で勤めていた方が非正規に変わってしまう原因の要因の一つになっていると、大きな要因ですね、これ、になっているということもありますので、大変重要な問題だと思います。
18時から18時10分に移していただくということは、これでもありがたいことだとは思いますけど、南国市内を見てもらってもいいと思うんですけど、仕事が17時30分に終わりました。職場から車で出ます。ふだん10分ぐらいで移動できる範囲も、その時間帯だと電車にかかったり、渋滞にはまったりとかということがありますので、20分、30分かかってしまうというケースも実際に起こっていますので、18時に迎えに行くっていうことが本当に難しい。なので夫婦のどちらか、もしくは働いてる親が正規から非正規、パートさんとかに変わって子供を迎えに行くっていうことになってくる。すると家計に対して本当に負担がかかっているっていうことが現状です。なので、少子化を考えていくということにしてみても、ここは本当に重要な点になってくるということを御理解いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
その点を踏まえて、次の質問です。
保護者から寄せられている延長を求める声について、市の認識をお伺いしたいと思います。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 学童クラブの開設時間延長についての要望は、これまであまり具体的にお聞きした経過はございませんが、そういったニーズがあることが分かりました。この件につきましては、対応を考えないといけない課題であると考えます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
保護者からの声を課題認識と捉えていただけるということで、これから検討していただけることに期待をしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
まず、その点を踏まえまして、再度全国的な傾向を踏まえて南国市でも学童クラブの延長営業に向けた対応が可能かどうかをお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 学童クラブにつきましては、昨年度にもスペースの確保をし、需要の増加に対応することを模索したという経過がございますが、最終的に従事する人員の確保ができなかった状況がございます。今後、指導員等の従事者の雇用元となる学童保育連絡協議会と、対応できる人材の確保が図れるのか、運営時間の延長が図れるのかを協議していかないといけないと考えております。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
確かに指導員の確保が難しいということですが、これは本当に多くの自治体が抱えている問題だと思いますので、また皆さんの知識を生かして積極的に取り組んでいっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、次の質問に移りたいと思います。
魅力ある南国市観光についてです。
今年も残すところ、いよいよ20日を切ったということで、世間は忘年会シーズンの真っただ中ということになってきました。そして、令和7年へのカウントダウンが始まってきましたが、令和7年には「あんぱん」、大阪万博といった大きなイベントが予定されております。たくさんの方にこの南国市にもお越しいただいて、魅力を十分に感じていっていただきたいと思いますが、南国市としてはこの機会をどう捉え、観光につなげていくのか、計画と進捗状況についてお伺いしたいと思います。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 連続テレビ小説「あんぱん」の放映につきましては、南国市にとって大変な好機でございますので、既設組織の南国市観光施設連絡会や中心市街地振興協議会、新設組織の連続テレビ小説関連観光施策推進協議会と情報共有、意見交換を行い、策定した基本計画、実施計画に基づき、やなせ先生が少年時代を過ごした後免町の活性化や観光を中心とした産業振興に生かす取組を進めております。
受入れ環境の整備として、後免町周辺における臨時駐車場等の整備や臨時観光案内所の整備を進め、工事に着手しております。また、後免町周辺の観光素材の土産等として、来訪された観光客に楽しんでいただくため、やなせ先生の世界観が感じられる(仮称)やなせライオン公園やアンパンマンベンチの設置等のリニューアルを行う日吉町3丁目公園、後免町商店街には既設のアンパンマン石像に加え、やなせ先生ゆかりのキャラクター等のシャッターアート、高知農業高校と高知東工業高校、後免町住民との連携による花によるおもてなしなどを計画し、進めております。さらに海洋堂SpaceFactoryなんこくを会場に、NHKエンタープライズと海洋堂の強みを生かした展示や、やなせ先生の人生や南国市に残してくださった原画等を展示する企画展を計画しております。今議会に予算計上させていただいておりますので、御審議のほどよろしくお願いいたします。
また、物部川エリアでの観光博覧会による取組として、来年2月9日にプレイベント、来年3月29日に香美市、30日には南国市と香南市でオープニングイベントを開催するため、準備を進めております。これらの観光情報を旅マエ・旅ナカで提供するため、現在行っている市公式SNSによる情報発信に加え、公式ホームページのリニューアルやランディングページと呼ばれる特設ページの製作を進めております。
また、物部川DMO協議会のホームページ内に、やなせ先生ゆかりの地を紹介するサイトが開設されておりますが、現在このサイトを衣替えする形で、物部川エリアでの観光博覧会においても特設ページの開設を進めております。
また、連続テレビ小説関連の観光誘客に向けたPRとしては、県内や近隣県に対しては物部川エリアでの観光博覧会、県外、海外に対しては高知県によるどっぷり高知旅キャンペーンで行われておりますが、引き続き行っていく計画となっておりますし、物部川DMO協議会等による国内外の旅行会社等との商談会やセールス、県外のイベント出展での観光PRも継続して実施しております。
また、大阪・関西万博につきましては、高知県の関西戦略の一環として、来年8月に万博会場において、よさこい演舞や街路市を通じて高知の魅力を世界中の方々に発信する取組を予定しておりますので、南国市も一緒にPRするとともに、関西万博や連続テレビ小説「あんぱん」に合わせた南国市へのインバウンド誘客に海洋堂の高い知名度を生かしてまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) 御答弁ありがとうございました。
連続テレビ小説「あんぱん」や大阪の万博といった大変貴重な機会となってきます。この短期間でここまで準備をしていただいて、本当に感謝申し上げたいと思います。ありがとうございます。
その中にありましたけど、地元の農業高校と東工業の高校生と一緒に花を準備するということですけど、これ実際高知空港とかでも花を見かけることがあるんですけど、学校の名前が書いていたりとかしたら、本当はふだん通学されている高校生の方が植えてくれたんじゃないかなっていうことを想像するとほっこりするということがありますので、本当にいい取組ではないかなと。それがまた地域の方に広がっていくということもありますので、本当にきめ細かいところまで考えられていて、すばらしいと思います。よろしくお願いいたします。ありがとうございます。
観光といえば、車の利用もされるのではないかと思いますが、車を利用して観光をしていると、道の駅を利用することもあると思います。先日、高知新聞のほうに県内の道の駅人気アンケートというのが、トップテンが発表されていました。私、朝起きたとき、ちょっと新聞をすぐぱらぱらとめくることがあるんですけど、一発目に道の駅トップテンって書いたときに風良里を探したんですけど、ちょっとそれが見つけることができなかったということで、大変残念なことだなと思いましたので、ちょっと今回質問に上げさせていただいております。
この道の駅は、休憩と情報発信、地域連携の3つの機能を持っている施設であり、風良里にも直売所としての新鮮な野菜やおいしいレストランなど、魅力的な点がたくさんあると思いますが、風良里では南国市の魅力や観光をより多くの方に知っていただくために、どのような取組をされているでしょうか、御答弁をお願いいたします。
○議長(岩松永治) 農林水産課長。
○農林水産課長(川村佳史) 道の駅南国の指定管理者であります株式会社道の駅南国がホームページを立ち上げて、各種イベントやJA高知県の直販所であります風の市の情報などを掲載しております。また、インスタグラムなどSNSを活用した情報発信も行っておりますし、高知県の観光情報サイトや南国市観光協会のホームページなどでも情報発信をしていただいております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
実際、このSNSというのは本当に情報発信をするために非常に有効なツールだと思います。道の駅風良里のホームページ、私も拝見させていただきましたけど、レストランに関しては本当においしそうな料理が並んでいて、事前予約制ですけど皿鉢料理が注文できたりということで、大変魅力を感じるホームページになってるんではないかなと思いました。
そして、ちょっとインスタグラムのほうも拝見させていただいたんですけど、インスタグラムのほうがもっと定期的なアプローチっていうのがあってもいいんじゃないかなっていうことをちょっと感じるような形になってましたので、まだまだこれから改良の余地があるんではないかと、それをしていくことによって、つながっていくところもあるのではないかと思います。
特に、今後こういうところを改善しながら情報発信、強化していっていただきたいと思います。これは道の駅風良里を知っていただくということは、この地場産品を知っていただくという機会にもつながっていきますので、地域のお百姓さん、農家の方っていうのは、本当に収入に直結するということもあります。県外の直売場に卸している農家さんの中には、若手農家で本当に年収1,000万円を超えているといった方もいらっしゃいますので、その可能性を秘めているっていうことがありますので、本当に風良里を一度見ていただいて、今後どういうふうな改善が必要なのかということを再度見ていただきたいなと思いますので、その視点に立って見ていただくこともちょっとお願いしていきたいなということを思います。
そして、次の質問ですが、次回のアンケートでランキング入りを目指すために、風良里のよさをさらに発信する計画はありますか、御答弁をお願いいたします。
○議長(岩松永治) 農林水産課長。
○農林水産課長(川村佳史) 今回、高知新聞社が行ったアンケートは回答者数が368人で、10位の得票数が32票とサンプル数が比較的少ない調査のようですので、今回の結果に一喜一憂するということはございませんが、斉藤議員御指摘のとおり、風良里のよさをさらに発信していく取組は南国市の魅力の発信、観光振興につながり、重要であると考えております。
NHKの朝ドラ「あんぱん」に向けた取組としまして、「株式会社道の駅南国」でお土産物の新商品の開発に取り組んでいただいておりまして、そのお披露目会が今月27日に予定をされております。そのほか四方竹の加工品やパプリカソースなど、既存の道の駅オリジナル商品と併せて各種イベントや団体旅行客の確保を通じて、売上増と南国市のPRに取り組んでいくと伺っております。
また、今回のアンケートで1位となりましたかわうその里すさきは断トツの1位でありまして、先ほどサンプル数が少ないと負け惜しみのようなお答えをいたしましたけれども、高知新聞の記事にありましたように、私もしんじょう君の効果が大きい、さすがだなと率直に感じた次第であります。
南国市にもシャモ番長などのキャラクターがございますので、シャモ番長によるPR活動、情報発信を進めていくことも効果があるのではないかと思っております。また、先ほど斉藤議員のほうからインスタグラムの点につきまして御指摘、御提案ございましたけれども、株式会社道の駅との間では課題等について情報共有を図っておりますので、引き続き連携して南国市をPRする拠点施設としての取組を進めてまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。しんじょう君、手ごわいですか。
うちはシャモ番長ですのでね、番長がついてますんで。これはですね、市長、シャモ番長でしっかり今後もPRをかけていっていただきたいと思いますので、ぜひ次回は新聞に道の駅風良里特集というような形で特集が組まれるぐらい注目を集めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
観光といえば、南国市には海もあります。南国市の海では、サーフィンが盛んに行われています。そして、その近くではスケートボードができる環境があり、アーバンスポーツが楽しめる地域となっております。サーフィンはプロ選手が訪れるなど、海のポテンシャルも高く持っております。たくさんの人においでていただき、楽しんでいただきたいと思いますが、海側をはじめ、市内全体でも宿泊施設が少ないと感じています。
そこでお伺いします。
南国市において観光客の増加に対する宿泊施設の整備状況をどのように評価していますか、御答弁をお願いいたします。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 宿泊施設につきましては、旅館業法に基づいた令和4年末時点での登録件数で見ると高知市が多く、次いで四万十市、土佐清水市、宿毛市でございまして、議員のおっしゃるとおり、南国市はこれら県内他市と比べ少ない状況でございますが、これは地理的な要因、南国市の場合は高知市と非常に近いということが影響しているのではないかと思っております。
観光客の増加に対応する宿泊施設の整備状況につきましては、宿泊事業者からはコロナ前より平均稼働率は上昇し、満室になることもあるものの、高知市において数年のうちに予定している新規開業等により宿泊客の受入れキャパも増加するとお聞きしておりますので、連続テレビ小説による観光客の増加も含め、一定対応できるのではないかと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
南国市の宿泊施設の整備状況について、地理的要因が影響しているということは大変納得できるのではないかと思います。ただし、観光客の増加が見込まれる中、宿泊施設の不足が潜在的な課題となっている可能性は否定できません。というのは、やはり南国市で長くいていただくということが大変重要になってくるのではないかと、それにより魅力をより感じていただきたいとも考えますので、現状の稼働率が上昇しているという点は本当にポジティブな兆候ですが、観光需要に対する施設の新規整備や既存施設の改善を市として積極的に支援していただくことも必要ではないかと考えます。
質問です。お隣の香美市では、民泊を促進するため、補助制度を導入していると聞きますが、南国市でも同様の民泊の促進施策を検討するお考えはありませんか、御答弁をお願いします。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 香美市では、ビジネスホテルダイワやべふ峡温泉のように宿泊施設が休業している中、連続テレビ小説の放映によって増加する観光客に対応するため、民泊を含めた宿泊事業を開始、または客室を増設するなど、宿泊者数の増加を図る事業について、緊急的に令和6年度の取組として補助上限100万円の助成制度を設けたとお聞きしております。補助制度を導入するに当たっては、補助事業の目的や内容、財源の確保が重要となってまいりますので、十分な検討が必要になるものと考えております。
なお、宿泊施設への補助金につきましては、国の事業再構築補助金や小規模事業者持続化補助金において採択事例がございますので、今のところ次回公募について明らかにされていないところでございますが、相談があった際には情報提供をしたいと思っております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) ありがとうございます。
香美市は宿泊施設が少ないっていうことで取り組まれたっていうことですけど、これ実際メディアのほうでもコンテナハウスでの宿泊っていうのが取り上げられたり、これほかの県からも見に来たっていう事例もありますので、大変注目を集める機会にもなったということもあると思います。南国市を見渡しても山があって、中間にはこの香長平野と呼ばれる田園地帯が広がって、そして海があるっていうところになってきますので、そういうコンパクトに考えていくっていうことですよね。海側にはちょっとある一定あってもいいんじゃないかな、田園地帯の中にちょっとあってもいいんじゃないかな、山のほうでゆっくり過ごしてもらうこともいいんじゃないかなっていうことを考えていくと、様々な観光資源というものは潜在していると思いますので、ちょっと検討していただきたいなっていうことを思います。
また、古民家の再生っていうことも、大変インバウンドに対しては効果があるということをお聞きしておりますし、都会から田舎のほうに来るといいますと、ビジネスホテルへ泊まるというよりは、ちょっと古民家を探してみようかなっていうことも検索のワードに含まれたりとかということがありますので、少し検討をしていただきたいというふうに思います。
また、民泊を進めることで地域の空き家活用や観光資源のさらなる魅力向上につながると考えますが、この点について市の見解をお聞かせください。お願いします。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 民泊につきましては、安全面、衛生面の確保や、騒音やごみ出しなどによる近隣トラブルなどに対応するため、平成30年に住宅宿泊事業法が施行された経緯がございますし、南国市においては学校等に通う児童等の安全や就学環境の確保を図るため、また静穏な住環境の維持を図るため、事業の実施に関して制限が設けられているところでございます。
しかしながら、制限等をクリアし、地域の空き家が民泊施設として整備し運営されるならば、議員のおっしゃるとおり、空き家活用につながるものと思います。また、観光資源としては、民泊施設での宿泊の提供のみにとどまらず、地域の特産品等を生かした食事や地域特性等を生かした体験メニューが合わさった宿泊プランがつくられ、提供されるならば、南国市において魅力ある観光資源になるものと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 斉藤正和議員。
○1番(斉藤正和) 御答弁ありがとうございます。
先ほども申しましたとおり、旅行に行くとなったときに高知県を選んでいただくと、飛行機で来ると南国市が玄関というふうになってきます。そして、JRでお越しいただいても、必ず特急列車が止まります。高速もありますので、玄関口としては最高、その後の移動を考えても本当にすばらしい魅力が詰まっているこの南国市になってきますので、この民泊、そして古民家、築100年とか150年の古い古民家を生かしていくっていう機会にもなってくると思いますので、また今後も機会がありましたら御検討のほどよろしくお願いしたいと思います。
以上で私の一般質問を終えたいと思います。どうも御答弁ありがとうございました。