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議会議事録

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検索結果 » 令和6年 第438回市議会定例会(開催日:2024/12/06) »

一般質問1日目(西本良平)

質問者:西本良平

答弁者:市長、教育長、関係課長


      一般質問
○議長(岩松永治) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。13番西本良平議員。
      〔13番 西本良平議員発言席〕
○13番(西本良平) 改めましておはようございます。なんこく市政会の西本でございます。第438回定例議会の一般質問をトップバッターで務めさせていただきます。よろしくお願いを申し上げます。
 私が今議会に通告をしております質問項目は、3項目であります。まず、市長の政治姿勢について、中山間地域対策について、そして防災についてであります。順次質問を行いますので、御答弁よろしくお願いいたします。
 まず最初に、市長の政治姿勢についてでございますが、市長におかれましては、令和3年7月の市長選挙におきまして見事に当選をされました。この2期目の市政運営をスタートされましたけれども、少し当時を振り返ってみますと、令和2年1月に日本で初めて感染が確認されました新型コロナウイルス感染症がパンデミックを引き起こし、世界中に広まり、本市におきましてもその対応に大変苦慮している最中でのスタートでございました。市長は、全職員とともに、市民の命を守ること、そして暮らしの安全を確保することに全力を投じて、その対応に応じられたと記憶してございます。私たちも、これらに対し、市民の皆様とともに忘れることはできません。
 また、その後の経済対策や、多くのハード事業にも着手をされました。ものづくりサポートセンターの完成や、街路基盤事業、MIARE!の完成、図書館の建設など、現在進行中のものもございますけれども、随分と多くの事業に手もかけられたところでございます。また、農業関係では、国営圃場整備事業に着手などがございました。市長は、住みたいまち南国市を目指し、多くの取組をされています。この2期目の任期もあと半年余りとなりました。ここまでの総括と自己評価についてどのようにお考えか、お伺いをいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 私の2期目の総括と自己評価ということでございますが、私の2期目は、高齢者福祉と地域づくり、子育て支援と環境整備、命を守る防災対策、にぎわいのまちづくり、稼げる農業と産業振興の5つの大きな柱を公約に掲げ、取り組んでまいりました。その達成状況としましては、まず1点目の高齢者福祉と地域づくりでは、令和2年度から感染が拡大しました新型コロナウイルスのワクチン接種をできるだけ速やかに実施するという面では、職員の皆さんの御協力により、多くの市民の方に御理解いただける運営はできたのではないかと思っております。
 また、NACOバスの路線と運行の充実におきましては、中山間部を運行する予約型乗合タクシーを増便し、令和5年10月から市内中心部までの直通便の運行を始めました。また、本年10月からは、交通空白地対策といたしまして、南国市の南部地域で乗合タクシーによる実証運行を開始するとともに、高知龍馬空港と市中心部の後免を結ぶ乗合タクシーも運行を始めました。また、運転免許証を返納された方のNACOバスと公共交通の割引制度も実施いたしました。
 2点目の子育て支援と環境整備では、津波浸水区域の保育園の移転事業として、稲生保育園と十市保育園の移転計画を推進しているところであります。長岡西部保育所の建て替えは完了し、0歳児保育は開始しております。明見保育所の駐車場整備につきましては、用地買収が終わり、来年度造成工事を予定しておるところでございます。小中学校トイレ洋式化につきましては、令和5年度までに小学校9校、中学校3校の各校男女1ブロック程度の洋式化が完了いたしました。プール改修につきましては、令和3年度に大篠小学校大プールを、令和5年度に岡豊小学校プールの大規模改修を行いました。また、プールの塗り替えにつきましては、令和3年度に稲生小学校、令和4年度に長岡小学校を行っております。市民の奨学金返還の負担軽減につきましては、令和5年度より実施しております。
 3点目の命を守る防災対策では、スポーツセンタータワーを令和4年10月から、また周辺の防災広場を令和5年10月から供用開始いたしました。また、災害に強いまちづくりを推進するため、災害時に支援していただける民間団体として、6社と協定を締結いたしました。
 4点目のにぎわいのまちづくりでは、チャレンジショップを令和4年6月以降、2店舗開店いたしました。また、JR後免駅前広場の整備は令和8年度以降となりましたが、駅前からのシンボルロードはやなせたかし先生のキャラクターフィギュアとともに、本年度中に整備が完了する予定となっております。新図書館の整備につきましては、造成工事が本年4月末に完了し、現在建築工事に入っており、令和8年4月の開館に向けて着実に進んでおります。
 5点目の稼げる農業と産業振興におきましては、国営の圃場整備事業は、市内15工区のうち、久枝工区、下島工区、能間工区や、浜改田西部工区の一部で営農が開始され、引き続き浜改田西部工区は工事を継続しているほか、堀ノ内工区で新たに工事が始まっております。それら整備された圃場などでは、新たに総合商社であります双日株式会社の御協力もあり、大規模タマネギ栽培が始まっており、稼げる農業に向けて新たな取組が拡大しておるところです。日章産業団地への企業誘致状況は、現在7区画中、4区画の分譲となっています。また、新たな産業団地の整備も検討を進めております。
 以上、私の公約事項の達成状況を説明させていただきました。おおむね公約に上げさせていただきました事項は完了もしくは着手済みとなっており、自己評価ということでございますが、おおむね及第点はいただけるのではないかと思っておるところでございます。以上です。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) 市長、ありがとうございました。
 市長がおっしゃられたとおり、先ほども私が申し上げましたけども、コロナ禍の中で、本当にいろんな事業に停滞なく取り組まれ、しかもそれが着実に進行しておるということは、私はこれは市民の皆様からも一定以上の評価がいただけるんじゃないかというふうに考えますし、またあのとき恐らく市長は随分と眠れない日があったんじゃないかなということも推察をさせていただいております。このことにつきましては、本当に心から敬意を表しておきたいというふうに思います。御苦労さまでございました。継続的に、まだまだこれから進行中の事業もございます。そういう意味におきましては、市長にもまだまだ心の中にはいろんな思いがあるんじゃなかろうかと。頭に描かれておる事業もあるのじゃないか、そういうようなこともございます。
 さてそこで、来年7月、あと7か月くらいでございますけれども、いよいよ市長選があるわけでございます。この時期に質問していいのかどうかということも考えましたけれども、やはり今申し上げられました事業も道半ばのものがまだ数多くあるわけでございまして、私たちも興味のあるところでございまして、恐縮でございますけれども、3期目の市長の挑戦につきまして、その決意についてお伺いをしたいと思います。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) ありがとうございます。
 私の決意ということでございます。振り返ってみますと、私は南国市役所に昭和61年に入所し、本年39年目となります。その間、多くの市民の皆さんの声も聞かせていただいてまいりました。市長に就任してからは、直接市民の思いを聞きたいと、平成30年から令和2年度まで、市内の各地区で市政を語る会を開催することにより、市民の皆さんからは様々な思いを聞かせていただきました。また、コロナ禍の中、令和3年度からは年2回、南国市広報紙による市長への手紙を掲載し、市への御要望などを聞かせていただくことを始めました。それ以来、手紙やホームページを通じた御要望などたくさん寄せられ、私自身全てに目を通し、お返事ができるものは全てお返しし、中には苦言やお叱りの声もありますが、貴重な御意見として受け止めさせていただいております。
 それら市民の思いとしていただいてきた声には、やはり中心市街地のにぎわいづくりや、文化ホールの建設、新図書館の建設、公園の整備、市街化調整区域の規制緩和、企業誘致のための規制緩和、津波避難タワーの整備など、実に様々な思いがありました。様々な思いをいただくたび、何とかしていきたいとの思いを強くし、そして市長になってからは、それら一つ一つ対応していくことこそが、南国市で皆さんに暮らし続けたいと思っていただくことになると強く信じ、責任を持って対応してまいりました。その道のりは決して楽なものではありませんでしたが、市長就任7年4か月の間で着実に形となってまいりました。
 先ほど西本議員からも御紹介いただきましたが、中心市街地の起爆剤として、令和3年3月には海洋堂SpaceFactoryなんこくが開館いたしました。南国日章産業団地も令和3年、分譲宅地の工事が完了し、12月から募集を開始しました。令和4年4月には、地域交流センターMIARE!の利用を開始し、翌年5月には落成式典も行いました。令和4年11月には、15基目の津波避難タワーとしてスポーツセンタータワーが完成いたしました。また、その翌年には、芝生を敷き詰めた防災広場も整備が完了し、そこには遊具の設置もできました。令和6年8月には、市道瓶岩体育館線新くすのき橋が完成いたしました。令和6年10月、篠原土地区画整理事業の整備工事が完了いたしました。国営圃場整備事業は、令和2年度に事業計画が確定し、令和4年度から令和6年度までに約68ヘクタールの整備が終わろうとしています。新図書館は現在建築中であり、令和7年11月末に竣工、令和8年4月に開館予定となっています。JR後免駅から南に延びるシンボルロードの整備と、後免町商店街との交差部分の沿道広場の整備は、来年3月に完成予定です。
 これら多くの大型事業を実施することができましたのも、職員をはじめ議員の皆様、そして市民の皆様の御理解、御協力があってからこそであると思っております。この先も、さらに連続テレビ小説「あんぱん」の効果を継続させていくべく、JR後免駅前広場の整備や、やなせたかしロードの再整備による歩きたくなるまちづくりの推進、国営圃場整備のさらなる推進、津波避難場所の整備や、津波浸水区域外への保育施設の移転、DXの推進など様々な課題があり、人口減少対策としての切れ目ない子育て支援も必要です。今行っている事業を着実に進めていくとともに、必要な事業をさらに発展させ、何としても人口減少を食い止めていく。そして、人が集い、笑顔で交流できるにぎわいのまち、県下一、全国一暮らしやすいまちにしていくことを目指して、職員一丸となり市政を突き進めていくべく市長3期目に挑戦する覚悟でありますので、多くの皆様に御支援、御協力を賜りたくお願い申し上げ、決意表明といたします。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) ただいま市長から、この後お聞きしようとしました今後の市政運営並びに重点課題なども含めまして、決意を力強くお聞きをいたしました。これまでの実績をしっかりと今後へもつなげていっていただくためにも、今後今申し上げられましたことに、任に当たっていただきますように、私どもからも心からお願いを申し上げたいというふうに思います。どうぞよろしくお願いをいたします。
 なお、今後につきましては、まだ多くの課題、今日述べ切れなかった問題もあろうと思います。これにつきましては、またるるそれぞれの議員の皆様方、同僚議員からも今後においての質問もあろうかと思います。そして、圃場整備は私も気になるところでございますけれども、なかなか国の予算も厳しい状況の中であろうと思いますし、本市の予算も財政的にこれから厳しくなってまいります。そういったいろんなことが重なってまいるわけでございますけれども、鋭意この圃場整備は一定の期間を定めて遂行しておるものでございます。今日は、この話はするつもりはございません。後に、また3月議会ぐらいでは、しっかりこの議論もしていかなくてはならないと思っておりますけれども、ぜひともこの圃場整備も、判こをついてくれた地権者の皆様方が元気に存命のうちに仕上がること、こういうこともひとつ市長に頑張っていただきたいなというふうに思っております。
 本当に力強い決意をいただきました。どうぞ頑張っていただきますことをお願い申し上げまして、この質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
 次に、中山間地域対策でございます。
 この問題は毎回のように私は質問しておりまして、私も出身地が中山間地域でございますし、中山間地域を守るという視点で質問もして、選挙に臨んできた経緯もございます。この3月議会でも、かなり詳しく前課長のときに質問をさせていただいておりますが、今日は特にこだわった質問をまとめて、小さくしながらまとめてしたいというふうに思っております。
 その前に、今の3月からはや大分たちましたので、瓶岩、上倉地区の世帯数、人口の推移につきまして企画課長にお伺いをいたします。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 住民基本台帳ベースでございますけれども、まず瓶岩地区ですが、15年前の平成21年9月末の世帯数は245世帯、人口は592人、平成26年は262世帯539人、令和元年は263世帯495人、今年9月末は249世帯430人と、この15年間で一時的に世帯数の増加が見られましたが、人口につきましては減少し続けており、15年前から約27%減少しております。
 次に、上倉地区ですが、15年前の平成21年9月末の世帯数は339世帯、人口は818人、平成26年は330世帯744人、令和元年は324世帯684人、今年9月末は315世帯623人と、この15年間で世帯数、人口ともに減少し続けており、人口につきましては約23%減少しております。本市全体のこの15年間の人口減少率は約8%でありますので、中山間地域の人口減少のスピードが非常に早くなっております。以上です。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) ありがとうございます。
 課長から申されました数字でいいますと、15年前と比べましたら、本市全体の平均が8でございますから、3倍以上のペースで減少しておるというふうに見受けられます。約357人が減っておるという状況であろうと思います。これは、一つのこれからの質問の基礎になる部分でございます。
 そして、今年3月に県から、これも3月議会でやっておりますが、中山間の再興ビジョンを示されました。このときは、まだ詳細な事業メニューが具体化されておりませんでした。その後におきまして新たな事業メニューが示されておるのかどうか、担当課長にお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 高知県中山間地域再興ビジョンと同時に、高知県まち・ひと・しごと創生総合戦略を全面的に改定した高知県元気な未来創造戦略が策定されており、その中で、地域の実情に合わせて人口減少対策に取り組む市町村を支援する人口減少対策総合交付金が創設され、現在申請に向けた準備を進めております。ビジョン策定以降、中山間地域に特化して、利用可能な新たな事業メニューは確認できておりません。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) つまり、これは言い換えましたら、県は要するに中山間の再興ビジョンといっても、私は肝になるところは元気な未来創造戦略でも示されたとおり、人口減少対策、高知県は93%が中山間地域でありますから、そういうことで平場といっても全体的に中山間地域であると。人口減少問題をどういうふうに食い止めていくんだと。それを中山間に当てはめて、やるというような内容ではなかろうかということで、いわゆる総合交付金に、現在今、課長から手を挙げたと、準備を進めておるということでございますから、やはりハードルが高いものもいっぱいあります。特に、令和4年を中心に、34歳以下の人の増加を目指しておるというようなことで、非常にハードルが高いようですが、これに向いて県はやろうとしております。
 したがって、このビジョンに本市も沿っていかなければならない。沿っていかなければ金も取れない、そういう状況であろうと思います。今、いろいろなアクションプランも出て、今までもやってきたわけでございますが、なかなかそれが数字に結びついてこない実態が現状こういうふうになっておるということであります。
 そこで、近年本市でも企画課を中心とされまして中山間地域に入られまして、それぞれの地域で細かな実態調査もされておると思います。そこで、これらを受けまして、県のビジョンと整合性を取りながら、今後どのようにこの問題に取組を進めていかれるのか、担当課長にお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 高知県が令和3年度に10年ぶりとなる高知県集落実態調査を実施しておりますが、県が取りまとめた調査票を基に、瓶岩地区、奈路地区、白木谷地区で、令和4年度に地域の皆様方との意見交換会を実施いたしました。意見交換会では、生活環境や人づくり、また産業振興など様々な分野についての意見が出され、それら課題への対応につきまして御説明いたしましたが、改めまして集落機能の低下や、生活環境が大きく変化していることを認識いたしました。
 高知県では、この集落実態調査の結果を踏まえ、本年3月に中山間地域再興ビジョンを策定し、これまでの中山間地域対策に加え、少子化対策の取組を強化していくとしておりますが、本市におきましても、中山間地域で暮らしている皆様方に安心して住み続けていただくためにも、県のビジョンに沿った取組を推進し、対策強化を図ってまいりたいと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) ありがとうございます。
 今、県の再興ビジョンと併せて、本市の調査の整合性を取ったよというお話と、これから対策強化を図っていきたいということであります。
 そこで、今までもずっとそうなんですけども、私は3月議会のときはかなり市長にも突っ込んだお話で、厳しい指摘もさせていただきました。要するに担当を、中山間も複雑であります。だから、移住促進も若者定住対策も大事ですが、その前に私は職員の不足でできないというお答えだったんですけども、横断的にしっかりときめ細やかな対策を打たないと、何遍、これは20年前も10年ごとの調査をやってます。全く同じような結果が出ていくけれども、減っているのは人口だけで、何の対策にもなってない、基本的に人の問題では。ただ、本市としても、私は本当にありがたいことは、飲料水供給施設も、今奈路も含めてずっとやっていただきました。そして、デマンドタクシーで買物にも行ける、病院も行ける体制も整いました。何もやってないんじゃないんですよ。やってくれてるんですよ。でも、肝になるところは、私はこの人口減少をどう食い止めるのか。今は、集落維持ができない状態の集落があるわけですね、現に。私の集落もほぼそうなっておりますけれども。これは私たちも、市の責任じゃないんです。私たち親も、子供が出ていかんようにせないかだったわけですが、これはどこの地域でも同じことであります。
 したがって、これからは、今申し上げましたように、県のビジョンに沿いながら本市としての人口減少対策を、市全体的にもそうですが、中山間も入れて、どういう取組をしていったら実効性があって効果が高いのかというところへ私は行かなければならないと思います。そこで、今回の再興ビジョンの目玉は、今申し上げましたとおり人口減少問題なんです。すなわち、若者定住であると私は考えてます。本市は、いよいよどういうふうに取り組んでいくか、具体策をやるべき時期に来たと思いますが、担当課長の御所見をお伺いします。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 高知県中山間再興ビジョンでは、先ほど申し上げましたように、これまでの中山間地域対策に加え、少子化対策と一体となった取組を推進する内容となっており、西本議員の言われるとおり、若者定住に関する取組が重要であると考えております。本市には、高校や大学などの高等教育機関が立地しており、県内では比較的若者が多い地域でありますので、若者定住に向けた取組の一つとしまして、若年層の経済的な負担を軽減することで、今いる若者の流出を防ぎ、あわせまして県外に流出した若者を呼び戻すための施策を進めてまいりたいと考えております。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) 課長はこの4月からでございまして、長きにわたってこられたベテランの松木前課長と引継ぎを受けられての今の御答弁かというふうにも思います。
 ここで、ここまでの答弁を今までもいただいてるんですよ。問題は、今課長からすごく一歩前へ進んだといいますか、答えをいただいたのが若年層の経済的な負担を軽減することで若者の流出を防ぐと、こういう今お答えがありました。じゃあ、具体的に経済的な負担を軽減する、何をもって軽減をしていくのかということの具体策を私は聞きたいわけですね。そうでなかったら、質問の意味がないと思います。これから半年たちましたんで、そういうところへもこれからはひとつ目を向けていただきたい。多分、課長の中では一つぐらい考えておると私は思うんで、ぜひそこをお聞きをしたいと思いますし、また県外に流出した者を呼び戻すための施策、ここも施策としてどういう施策を、これから県の総合交付金を使うてやっていくのかということを示してくれるのが、私は南国市のこれからの非常に大事なところの方針ではなかろうかというふうに思います。ここらもお聞きをしておきたいと思います。
 もう一つは、元気な未来創造戦略、そして今度の再興ビジョンの中に、私はこれが一つの一番大事やと思いますが、幾ら人口を増やそう増やそうといっても、結婚をしてくれないことには、あるいは若者を何ぼ集めても結婚をしてくれないことには、次の世代の子供が生まれないんですよね。要するに、だから34歳以下を増やしたいという知事の思いはそこにあると思うんですが、このメニューの中にもあります、結婚支援対策をどうするのか。従来のように、県もやってましたし、よその市町村もやってますけど、お見合い形式の婚活ツアーなんていうのは、もう身構えて誰も来ません。したがって、そうでない、いわゆる結婚支援策を考えていくべき時期に今来ておると思います。ここらあたりにつきまして、担当課長の御所見をお伺いします。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 若年層の経済的な負担軽減策としましては、昨年度より奨学金返還の事業に取り組んでおりますが、それに加えまして、高校や大学等の新卒者が、就職を契機に本市に定住する際、もともと南国に住んでいる大学生もおれば、あと県外に出ていっている高知県出身の学生さんもおりますんで、その方が帰ってくる際、その両方を併せまして、本市にとにかく定住する際の経済的な負担を軽減する事業の検討を進めております。
 あと、結婚の取組についてですけども、西本議員の言われるとおり、若者が増加しても婚姻数が増えなければ出生数も増加しません。ただ、結婚は個人の自由意思であり、強制できるものではないこと、また非常にデリケートな部分もあることから、婚姻数を増やす取組は十分取り組めていないという現状があります。過去の県民意識調査の結果を見ましても、例えば合コンとかパーティーとか、あと県や市町村の結婚支援事業、具体的には婚活サポーターの支援とか出会いイベント、これに参加したいかっていうアンケート調査では、未婚者のアンケートの結果では、非常にそういう事業には出たいという割合が低く、非常に進めづらい取組であると思います。しかしながら、結婚に対する希望を持ちつつも結婚に至ってない方はおられますので、出会いに対しての何らかの対策は必要であるというふうに考えております。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) 私の思いの質問の半分ぐらいは今日お聞きできました。そういう方向で、課長に頑張っていただかなければならないというふうに思います。結婚支援対策と簡単にいいますけど、本当は一番難しいんですよね。今、自由意思という言葉が出てきましたけれども、ここにどこまで行政が介入するか、できるのかっていったら、基本的には介入はあまりできんと思いますよね。自由意思の中で、だからその自由意思が反映されるような取組の構築をするしかないというふうに私は思っております。少しここは時間がかかるかもしれませんけれども、結婚をしてくれないことには子供は増えませんので、そこは並行して、私は先ほど申された負担的軽減の部分と併せて、せっかく大学も高校もあります。学校がようけある南国市でございますから、今農林水産課の所管でお弁当もお配りもさせていただいて、南国市の株も上げておるわけでございますから、ぜひここは市長にもここらあたりはお力添えをいただいて、私は人口減少の基は結婚支援であろうというふうに思います。
 だから、若者定住策はまたほかにいっぱいツールはあると思うんで、これはこれでまた考えていかなければならないと思います。どうかこの問題はまた質問させていただきますけども、本当に重要な問題でございますので、これは平場も含めますと本当に共通した認識で対策をやらなければならない。空き家対策なんかもずっとやってきてくれました。一定の成果も今250人ぐらい、平場も含めて去年度までに来てくれてるということも知ってます。そのうち県外が207人、だから実績もないわけじゃないんですね。一生懸命、市としてもやるべきはやってます。ただ、そこにどれを重点的にやるのかっていうところをやらないかんがが一つと、もう一個は、先ほど来言ってますように、横断的にできる。私は人がおらんでも、ここも5年が勝負でございますから、中山間は。人を配置して、いろんな部署と調整が取れて、地域に細かく入り込んで来た移住者も帰らないように、困ったら相談も受けられる、そういう体制づくりも県と協議をしながら、そこに補助金が来ないのか、それも含めて私は検討をお願いして、この質問を終わります。
 次に、中山間地域には、上倉に梅星館、そして黒滝には黒滝自然館せいらん、この2つの施設がございます。ともに、二十二、三年が経過しておると思いますが、これらの今の利用状況につきまして、農林水産課長にお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 農林水産課長。
○農林水産課長(川村佳史) 梅星館と黒滝せいらんの令和5年度の利用実績は、梅星館が8件、57人、せいらんが2件、8人となっております。今年度につきましては、11月末時点で梅星館が7件、74人、せいらんは8件、68人の方に、地域の集いの場としてや、御家族や御友人たちとのバーベキューの場などとして御利用いただいておりますが、両施設を合計しても、年間数件から十数件といった利用状況が続いている状況でございます。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) ありがとうございます。
 私の想像どおり、ほとんど利用されてないに近い話であります。これは何が言いたいかっていったら、国の税金を投入して造ったものが、利用が減ったということで、戸を立ててずっと蒸しておいちょくという話には、私はならないんじゃないかというふうに思いますし、これをどこかで見た人が、国に言うていったり、会計検査院に言うていかれたら、やっぱり補助金返還の対象にもなる可能性もあります。したがって、少しでも利用があるよということにしていくためには、いろんな角度でこの利用について考える時期に来ております。これらは両施設とも、上倉につきましては今も公民館の機能も有しておりますし、黒滝も同じでございますが、いかんせん人がもうおりませんので、あんまり回数も少なくなっておると思います。
 上倉は、梅の里づくりということで、これは建物を建てただけじゃなくて、周辺には農道整備もやり、周辺に梅を植えて、梅を収穫をして加工にして、そして販売をして地域を元気にすると、こういう事業でございました。これは、私もJAの支所長の頃でしたので、運営審議会の委員もしておりました。せいらんも同じであります。両方ともやっておりましたので、非常に思い入れもあります。これは、双方とも非常に景観がいいわけですね。だから、何とかして利用したい。その利用をする上において、他の自治体でも今用途変更をやって、いろんな施設が使われなくなったら、新しい時代に合わせた使い方に変えておるところもあるわけでございます。一番そういう意味では、用途変更をしなくても使える部分もあろうかというふうにも思います。今後、これの新たな利用について模索をするべきに来ちゅうというふうに私は思うんですが、担当課長の御所見をお伺いします。
○議長(岩松永治) 農林水産課長。
○農林水産課長(川村佳史) 梅星館もせいらんも、地域住民だけではなく、周辺地域や都市住民を交えて中山間地域の活性化を図るということを目的とし、国庫補助事業を活用して整備された施設でございます。梅星館は平成11年度に、せいらんは平成13年度に竣工して以来、これまで多くの方に御利用いただいており、かつては梅星館において、地元農家の女性グループ、白百合グループによって農家レストランしらゆり亭が運営され、せいらんでも各種イベントが開催されるなど、県内外から多くの方が訪れる地域活性化の中核施設としてにぎわっておりましたが、現在は先ほどお答えしたとおりの利用状況でございます。
 用途変更等を行った上で、新たな利用について模索すべき時期ではというような御趣旨の御質問だと思いますけれども、用途変更は事業の趣旨に反する目的外使用のために取られる措置でありますので、先ほど西本議員も御指摘のとおり、場合によっては補助金の返還もあり得るため、用途変更を行う場合は、国や県とも協議の上、慎重な判断が必要であると考えております。確かに、現在かつてほどの利用はない状況が続いておりますが、施設周辺は自然に包まれ、少し足を延ばせば、鳥居杉や瀬戸の滝などもございますので、日常では体験できない豊かな自然を満喫し、山村でしか得られない経験を得られる施設として、市街地の方などに一時的に利用していただくなど、目的内で活用できる範囲は広いのではないかと、そのように考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) ありがとうございます。
 私も、11年にできたこの梅に星の館と書いてありますが、梅を作って、頂上にありますのできれいな星が見える、そういう館ということで名前がついております。ぜひとも、そういう夢のある名前にした立派な建物で、米作り親子セミナーもやっておりました。そういうところでございますんで、何とかいろんな意味での角度から再利用できないものかと思いますが、ここで私的に考えますと、まだまだこの施設は十分活用できるというふうに思っておりまして、先日来、教育委員会の次長さんにも教育長にもお話もして、現地視察もしていただいてきたというふうにお聞きをしております。私は、教育現場で何とか利用ができないのかなというふうに考えております。そこらあたりにつきまして、教育次長にお伺いをいたします。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 梅星館、せいらんともに、施設を見させていただいております。梅星館では、10年ほど前になりますが、私の子供が小学生の頃、親子の米作り事業で利用したことがございました。ほとんど当時と変わらず、きれいな状態でございましたので、活用することのできる施設だと思っております。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) ありがとうございます。
 何とか利用できそうなというふうにお答えをいただきました。本当に景色もいいですし、空気もいいですし、何とか利用の方向へ向いていただけたらというふうに思います。
 次に、この施設は非常に、先ほど来言ってますように景観もいいわけでございますし、例えば不登校の生徒さんのふれあい教室の行き先の一つに加えていただいたり、また夏休み等には、日帰りの林間学校的な利用もよいのではないかというふうに思いますが、教育次長のお考えをお聞きします。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 施設を見させていただいたときも思いましたが、議員が言われましたように、非常に景観がよい場所でございます。御提案のありましたふれあい教室の行き先の一つとしてや、既存の学校行事の訪問先として検討できないか、ふれあい教室や小中学校のほうへ紹介をさせていただこうと考えております。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) 積極的で前向きなお話、御答弁いただきまして本当にありがとうございます。どうぞ御紹介いただき、そっちの方向で関係課と調整しながら、利用について検討を深めていただきたいと思います。そして、これらの利用については、先ほど言いましたようにいろいろな補助事業も使っておりますので、課題もございます。施設利用について課題はあるんですが、可能性というものについては教育長の御所見をお伺いしたいと思いますが。
○議長(岩松永治) 教育長。
○教育長(竹内信人) 私もせいらん、それから梅星館ともに最近見せていただきました。景観、環境のええ場所でもありますし、施設も多少修繕が必要かもしれませんが、十分使用できるものではないかというふうに思っております。20年ぐらい前に、市のPTA連合会と教職員が合同で宿泊研修を行ったというような、そういった活用も今までしてきましたので、今後学校教育関係でこれらの施設を利用する可能性ですが、以前行っておりました親子の米作りイベントのような親子が触れ合うイベントとか、それから小中学校の野外活動などで、自然豊かな環境を生かして、平野部では体験のできないような活動での利用も考えられます。また、先ほど議員のほうから言われました教育支援センターふれあいでの野外活動などができないかということで、現在検討しております。
 また、最近は県外出身の教員が増えておりますので、そういった教職員の研修の場としても活用できないかということも考えております。また、中山間に住んでおられる地域の人々との交流の場として、地域コミュニティーの場として活用できないかとか、そういったことも今後考えていきたいというふうに思っております。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) 前向きな御答弁ありがとうございました。
 ぜひとも、これは農林水産課長も言われてますけど、用途変更はそういった目的であれば、現時点ではあまり変更しなくても、地域の景観等を生かして行う事業というところではあんまり、これは目的内の利用になるんじゃないかなというふうに私も思っております。いずれにしましても、ひとつ前向きに御検討のほどよろしくお願いして、利用のほうをお願いします。これは、先ほど言いましたが、いずれにせよ税金を投入しての施設でございます。20年少々しか経過しておりませんので、これはほかの部署も含め全庁的に連携をして共有をされて、利用について検討するべきと考えますけれども、市長にも御所見を伺っておきたいと思います。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) せいらんにつきましては、当該施設が整備されてから20年以上が経過して、その間に周辺地域の人口は大きく減少しておるところでございます。このことは、施設管理や運営に直接的な影響を及ぼしておりまして、施設利用に当たっての大きな課題であるというように認識しております。私も、先ほど教育長が申したとおり、PTA連合会の研修合宿には参加したことがございまして、せいらんで宿泊したこともございます。最近も、そちらへ行って、施設を見たところでございますが、まだまだきれいな施設でございまして、十分活用もできるというようにも思ったところです。
 今後とも、市としても、教育長が申したとおり活用できる取組っていうものは、積極的にそちらを活用していくように考えていきたいというように思っておりまして、各課でそのような取組がないか、そういうことも考えていきたいというように思います。今後も、またそういったせいらんの活用、梅星館の活用というのは継続して考えていきたいと思っております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) 市長からも、前向きに利用については考えていくべきであるということでお答えをいただきました。ありがとうございました。
 いよいよ中山間の最後の質問でありますが、これは一昨年の12月に、そして今年の3月議会でも質問しております。現在検討中ということでございましたが、瓶岩地区や奈路地区、以北の北部地域の活性化や、道の駅南国「風良里」の売上増大などを目的にし、また本市への移住・定住の増加も見込まれる黒滝地区へのキャンプ場整備については、3月議会答弁で、コンサルタントにおいて今調査中であるということでございました。その後の結果について企画課長にお伺いします。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) キャンプ場の整備の検討につきましては、県から御紹介いただきました専門のコンサルタントの方と一緒に候補地を確認いたしました。夏場でありましたので、候補地には雑草が繁茂しており、道路から下りることができず、道路上からの確認となりましたが、コンサルタントの方からは、キャンプ場候補地としていいと思われる点、あと厳しいと思われる点などについてコメントをいただきました。
 まず、よかった点ですが、1つ目は立地条件、高知市から1時間から1時間半ぐらいで行ける立地でありながら、非日常感のある場所であり、いい意味で何もない空間であるということ、2つ目は、携帯電話が通じないデジタルデトックスのエリアであること、3つ目は、川まで下りていければ川遊びもできて、よい環境であるとのコメントをいただいております。
 一方で、厳しいと思われる点ですが、キャンプ場までのアクセス道路が片側1車線であり、女性や初心者ドライバーには運転が厳しそうであること、そしてここだけの特別な景色がないこと、次にハード面や運営に関しては、対象地に段差があり、キャンプスペースまでのアプローチに多額の土木工事費が見込まれることに加え、水道設備の開発コストが必要となってくること、またマネタイズ面を考えると、バンガロー設置や、40程度の区画が理想であるそうですが、キャンプサイトは15から20サイトぐらいしか確保できないこと、あとスタッフの居住地を地域内で確保することが難しそうであることなどのコメントをいただいております。
 最近のキャンプのトレンドといたしましては、きれいな景色のキャンプ場が人気で、お風呂とかトイレ、炊事棟の設備のニーズが高く、ソロ同士のグループキャンプが増加しているということであるようです。また、キャンプ場の管理人の人柄やサービスがよければ、立地条件は多少悪くても集客は可能であり、あわせてラフティングや温泉、グルメなど、キャンプと何かプラスワンのアクティビティーが必要だろうとのコメントをいただいております。それらを踏まえ、専門家からは、オフロードバイクのキャンパーや、デジタルデトックス対応のキャンパー、近隣在住のキャンパーなどがターゲット案となるであろうとしながらも、運転が苦手な人にはハードルが高い。川までのアクセスがよければ、川遊びができるキャンプ場として活用できるけれども、商圏内にはもっと簡単に行ける同様のキャンプ場が複数あること、あとデジタルデトックスは面白い視点であるけれども、緊急時の対応などで常に人が常駐しないといけなくなるため、維持管理の面でハードルが高いということ、周辺に特に人気の観光コンテンツが現在はなく、キャンプ場に来るきっかけとなる集客の目玉になるものが乏しいなど、総じて厳しめの感想をいただいております。以上です。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) 非常に私は残念に思います。なぜかといいますと、財政的に苦しいからようやりませんと言うたほうがずっときれいです、はっきり言うて。「あんぱん」を見据えて今やってますので、そっちへも傾いているということも分かります。しかし、私もこれは2年ですよ。2年間投げかけて、これだけの答えしか返ってこない。しかも、私はその1年前から研究、検討を重ねて政策提言をしたつもりであります。非常に残念であり、寂しい思いが今しております。
 これは、担当課長とかだけを捉えて物申すわけやないですけれども、この一体具体、こういう言い方したら今日は本会議場ですからいかんのですかね。要するに、コンサルタントにどういう調査の頼み方をしたのか。非常にこれは偏ってますよ。私が質問してきたことと随分乖離していることがいっぱいある。それは、穴内川ダムの上流にはワカサギも湧いて、冬も利用が可能であるとか、支流にはアメゴをいっぱい嶺北漁協が放流をして、1時間で十二、三匹は釣れるとかという話も、私は2回目の質問のときにしたと思いますよ。そういうことが置き去りになって、よかった点も1つ2つあるわけですが、携帯電話が通じない、いわゆる非日常を味わうっていうところの点では、後では批判に変わっちゅうわけですので、非難に。女性や初心者ドライバーに運転が厳しそうである。運転免許証を取ったら、10トン車が入る道に運転が厳しいであろう、それがネックになるじゃあいう話がどこから出てくるんかな。
 特別な景色がない。特別な景色は、副市長にも一緒に行って見てもろうたですよね。黒滝ブルーもあるし、秋口から冬場にかけては紅葉も見られるし、夏は物すごい冷たい10度か11度ぐらいしかない水温にも恵まれた、きれいな透き通った川はあるし、そういったことが何も書かれてない。しかも、現地では道路からただ確認しただけで、勝手に15から20サイトくらいしか確保できないこと、ここは言い切ってますよね。これは、ドローンを飛ばしましたか。入れなくても、ドローンぐらい飛ばせるでしょう。公図、切図だけで見て判断したんでしょうか。これは分かっちゅう範囲でお答えください。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) キャンプサイトの15から20というものは、航空写真を基に大体面積を案分して、それで市のほうで大体こういう構想であるという図面を見て、お話をいただいたところです。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) そうするしかないでしょうね。せめて、私はこれをもうちょっと踏み込んだ、その後、実はこれは11月の初めやったんですかね、課長。係長さんにも同行を願って現地にも行ったときは、私も頼んだ覚えがないんですけども、なぜかかなり下まで、全体像が見えるところまで草刈りが済んできれいに、3人が歩いて入り込んで、全体像が見えました。この中では川のことも見えてないから、川に近づいていけて、遊べそうならそれもええねと書いちゃう。川のそばですよ。安田川と全く一緒なんですよ。
 こんな調査で、私も足かけ3年やってきて、こんなので納得してくださいと言われても非常に困るんですけど、財政事情が変わってきたこともあって、この間、ええ頃合いかなって多分皆さん思ったと思うんですけども、これは本当に南国市に人を呼んで、若者に定住してもらう。県下を見てください。西は土佐清水から東は安田まで、全てのほとんどの市町村がキャンプ場ぐらい持ってますよ。恐らく3億円ぐらいしかかからんです、これを全部やったって。辺地債を使うたら8割が返ってくるでしょう。もうちょっと斬新な考え方になれんですかね。
 一方では、これは比較するわけじゃないですけど、入館料を取らない施設もあるわけですよ、うちには。これは指定管理料だって、安田なんか400万円ぐらいでやってるんですね。あとは維持費ぐらいしか見ないと。あとは自社の経営でやってくださいねというやり方みたいですよ。ここから先は言っても、なかなか調査で私もやらんほうへ行くんだろうと思って、詰めたら後、市長に問うてますんで、市長に問うところがなくなりますんで、やめます。
 要は近隣に、まだ書いてあるのはないという話ですけども、本山町なんかも大変厳しいんだと思いますよ。土佐町なんかも。それでも、アウトヴィレッジ本山、これはモンベルと共同してやってますよね。吉野トレッキングセンター、これは土佐町やと思いますけど、土佐町には早明浦ダムの湖畔キャンプ場もほんの最近に整備されてますよ。これらも、恐らく十二、三区画しかないと思うんですが。けど、どこの市町村も人を集めるために必死なんですよ、はっきり言って必死。だから、投資と見合わないということももちろん大事ですけども、そこはしっかりやらなければならないですけど、それは指定管理者を選ぶ段階での話であって、もう少しきちっとした調査をやって可否を決めるべきところが、ここまで来るとなかなか後が読めてくるような話であります。
 簡単に、質問してありますんでお聞きしますけれども、「あんぱん」の放映が終わった後に、入り込み対策としても一定有効かというふうに私も思ったわけです。また、中山間地域の全体の活性化、これはキャンプ場整備だけの問題やないですよね。地域沿道の全部の中山間の、今、中高年の方々がまきを作って炭を焼いて、またキャンプ用の用品も売れる。そして、食材供給が道の駅でできる、そういうことも含まれてるわけですよね。そういうことに役割を果たすことができるというふうに私は期待をしちょったわけです。企画課長にお伺いします。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 来年4月から放送される朝の連続テレビ小説「あんぱん」は、地域の魅力を広く発信する大きな機会となると考えております。視聴者は、ドラマの舞台となる本市に興味を持ち、本市のことを調べ、そして観光で来高されることと思います。このタイミングを利用して、本市の中山間地域の魅力を最大限に発信し、多くの観光客に知っていただき、そして中山間地域に足を運んでもらうことで、中山間地域全体の活性化に大きな影響を与えるきっかけとなるものと期待しております。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) 課長は、ここで中山間全体の活性化に影響を与えるというふうには申していただきました。私も、ここを大事にしたいなというふうに思っての質問でもあるわけです。
 最終的には市長の英断も当然あるわけですし、市長と安田町にも一緒に行っていただいた経過もあります。実態も見ていただきました。今は、区画整理を全部してスペース構えるのもあるし、半分ぐらいはフリースペースでどこへ張ってもかまんというのもありますし、1区画4,000円ぐらいが今の相場みたいですので、あと指定管理者に全部経営を任せたら、年間何百張り分かがあれば、一千七、八百万円は稼げるわけですよね。だから、そういうことも踏まえて私は考えてほしかった。結論が、かなり調査のことが主になると思うんで厳しいと思いますが、これまでのキャンプ場整備については、私も先ほど来申しました。西は土佐清水から東は安田町、そして安田町には四、五回行って、自分はキャンプもしないのに、向こうの担当者の方に、人は減りゃあせんかよとかという話も随分してきました。テレビに出てた社長の田中ケンさんにも何度かお会いして、私もやってまいりました。そして、軽井沢まで優良事例を見にも行ってきました。
 いろんなことの中の集大成として、市長に政策提言というつもりでやったわけでございます。そういう意味で、これは副市長にも行っていただきましたが、市長にも安田に行っていただきました。そういった検討をしたところです。ここへ何遍も何遍もこれをだらだらやるわけにもいきません。いよいよ前に進めるのか、どうしていくのか、判断すべき時期に来たのではないかということで、今回市長の御所見をお伺いします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 西本議員には安田町も一緒に同行していただいて、いろいろ御紹介もいただいたところでございます。安田のキャンプ場はすばらしい環境がございまして、事業者の方がそちらを受けて運営されておったところであります。あの規模の施設っていうことになりますと、相当な先行投資も必要になるわけでございます。西本議員から御紹介いただきました奈路の場所ということ、場所は、そのロケーションという意味では、担当も環境がよかったというように副市長からも聞いたところでもございます。その環境はいいということでございますが、これから運営をしていく上では、どうしてもその運営経費というものがかかってくるところでございまして、投資は西本議員もおっしゃったとおり、辺地債で交付税措置っていうものが大きくあるところでございます。
 ただ、運営費っていうところになりますと、どうしても経常経費として乗ってくるわけでございまして、自治体が大体どことも負担をしている、足らないものを負担しておるというのが多いというようにも聞いておるところでございます。今の財政状況につきましては、今回の補正予算で相当な基金の充当もあり、一般財源としては非常に厳しい状況があるわけでございまして、この時期にキャンプ場の整備を進め、また経常的な人の負担も行っていくことになるということは、ちょっとこの時期は難しいのではないかというように私は思っております。市の財政というものが立ち直って、そちらの中山間の振興という意味で人が行って、そちらの維持経費も一定負担ができるという状況になれば、また検討はできるのではないかというふうに思うところでございますが、現時点では今は厳しいと言わざるを得ないところでございます。以上です。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) 市長のほうからは、全て100%諦めたというふうには私の耳には聞こえなかったわけで、今の財政事情も、この間の勉強会で初めてこの人勧から来た話の過程の中で、これから数年間、もっと先まで大変厳しい財政状況が続くんではなかろうかということもあってでございます。ただ、市長がそういうことを言ってくれましたんで、私も時期があると思うんですね、やるということは。どの時期にやっていいじゃあいうことはないと。恐らく、やることにはもうならないというふうに思いますが、いつまでもだらだらやってはいけませんけれども、私もやるべきことをやり、言うべきことは言い、提言すべきことは提言をしたと。そして、一緒になって市長、副市長にも同行願え、担当課長にも足を運んでいただいて、一緒にこのことについての模索をしたということで、この件は一応私のほうから、いつまでもだらだらしてはいけませんので、あっさり水に流してなかったことにさせてもらったらと。また、先で執行部側からぜひ検討しようぜやという声が上がったら、私も一緒に協力させていただきたいというふうに、かように思ってこの質問は終わります。
 次に、時間が大分押してきましたんで、あともう少しお時間をいただけたらと思います。
 今年の8月に日向灘地震が発生をいたしました。皆さんもJ-ALERTが鳴り、いよいよ南海トラフ巨大地震が発生したのではないかというふうに思った方は大変多かったのではないでしょうか。そして、国は初めてこれらに対する臨時情報を発表いたしました。本市においてもこれに伴い、避難所を開設いたしましたが、避難所へ来られた方は何名いたのかお伺いをいたします。また、市としてこの情報に対して戸惑いはなかったのか、危機管理課長にお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 8月8日の南海トラフ地震臨時情報、巨大地震注意の発表時には、当初市内16か所に避難所を開設し、2日経過した後に1か所に縮小し、1週間避難所開設を継続いたしました。その間、南国市地域交流センターを中心に、避難所の様子を見に来られた方など、短時間避難所におられた方を含め5名の方が避難されております。
 南海トラフ地震臨時情報の発表に際しては、あらかじめ南国市地域防災計画に発表時の対応を定めていたことから、避難情報の発令や避難所の開設につきましては戸惑うことなく、一定の対応ができたと考えております。一方で、避難所運営に関しましては、今回は避難者は少数でありましたが、避難者が殺到した場合、現状では十分な対応ができなかったのではないかという反省の下、資機材の充実等を進めているところです。以上です。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) ありがとうございました。
 5名の方というふうに言われてます。私がなぜこの質問をしたかということですが、高知新聞の11月27日に出ておりました。皆さんも見られたと思いますけども、65%が一定の認知があったが、戸惑うところもあったと言われております。これは全国707市町村、いわゆるトラフに指定されておる市町村の調査でございますが、そういうことがあったもんですからお聞きもいたしました。中には、物すごく戸惑って、どういうふうにしていいのか分からないという自治体もあったようでございます。うちは、幸いにして、さすがに危機管理課がしっかりと日頃の準備ができておるということでございまして、本当に敬意を表したいと思います。心から感謝を申しておきたいと思います。そして、ただ課長から申されましたように、避難者が多かったときには十分な対応ができなかったんじゃないかっていう懸念もあるということでございますから、そこにつきましては十分精査をされまして、備えていただきますことをお願いしておきたいと思います。
 次に本市の、これは夏でございましたので、私は実は瓶岩体育館に慌てて行ったんですけれども、物すごく暑くて、体育館の事務所へ行く段階でもう既に恐らく35度以上あって、体育館の施設内は40度を超えておったと思います。窓を開けても35度から下がらないというふうに思うわけですが、本当に体育館というのは、瓶岩の山で日陰もあったりする体育館で、後ろは川が流れておってもそんだけ暑い。しかも、木造の建物です。したがって、全体的なうちの学校体育館、あるいは避難所の体育館というものは鉄骨でございますから、非常に暑いんじゃないかなというふうに思うわけであります。
 本市の指定避難所や学校体育館等において、空調設備がない箇所は今何か所ございますか。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 南海トラフ地震の発生時に、本市として開設する予定の指定避難所44か所のうち、空調設備のない施設は学校体育館を中心に21か所あります。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) 21か所ということでございます、これは、国も本当に早く対応をせないかんということになっておるようでございますけれども、本市としましても、何とか早く設置にこぎ着けていくということにならなければならないと思います。そこで、私はこのことを重視しまして、同僚議員、残りあと2人と、11月に大阪の寝屋川市の優良事例を見てまいりました。非常にいい事例だと思っております。
 そこで、お伺いします。
 この優良事例は、屋内運動場、いわゆる体育館への空調設備を導入しておりました。これは後で説明しますけども、本当に危機管理課長には資料もお渡しして説明もしてございましたので、ここでは課長の思いをお聞きせないかんところでございますが、導入につきまして研究、そして早い導入、検討をしてほしいというふうに思いますが、危機管理課長は現時点でどのようにお考えかお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 避難所となる学校体育館等につきまして、暑さによる災害関連死や2次被害を防ぐためにも、空調対策をどのように進めるかが大きな課題であります。特に、南海トラフ地震のような大規模災害が発生した際には、商用電源が途絶えることが想定されており、そのような中で、エアコン等空調設備の稼働をどのように担保するのか、自家発電装置の設置と併せて考える必要があります。
 議員から御紹介いただきました寝屋川市の事例なども参考にして、整備にかかる時間や財源の観点からも、優先順位をつけた空調対策を計画してまいります。なお、財源につきましては、令和6年11月22日に閣議決定されました国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策の中で、避難所となる全国の学校体育館への空調設備について、ペースの倍増を目指して計画的に進めるとされたところですので、国による財源措置の状況なども注視してまいります。以上です。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) 丁寧にお答えをいただきまして、国が閣議決定をした内容までお知らせいただきました。本当にありがとうございます。
 実は、これを見て感じたんですが、当初市長、我々はこれを早うせないかんねというのは、議会も当然ですが、執行部もお話ししてたですよね。当初、1か所当たり2億円とか、気密性を保たないかん関係もあって、大きな工事費がかかるという予想も立てておったと思うんですが、実はこれをお聞きしてみますと、日常使い、体育館、学校がほとんどでしたので、寝屋川市ですから、何十万もおるところですから学校数も多いわけですが、大きな食堂なんかに行きますと、横に順番に吹き出し口がある、ああいうエアコンを想像してもらったらいいですが、1つの体育館で8つぐらいついておりまして、1か所の工事費が令和2年度にやった事業で4,300万円ぐらいで、温度は27度から8度ぐらいまで下げれば一定運動も、あるいは避難所としても十分なので、25度未満にキンキンに冷やすということの想定はないということで、あまり大きく密閉まで考えて、気密性を保つようなことまで考えると、とても事業費が膨らむということで、そういうやり方をしておりました。令和2年、4年前でございますから、恐らく40%ぐらい上がっても、現在6,000万円ぐらいでいくんじゃないかなっていうふうに今思うところでありますが、これはまた危機管理課のほうで調査もしていただければというふうに思います。
 そういった意味においても、私たちもこれはぜひとも市長にも号令もかけていただいて、早期にまず1つ2つ、モデル的につけていく必要もあるんじゃないかなというように思いますので、ふだん使いと有事の際の両方使いということの有効な部分もありますので、少し市長にもお伺いしたいと思います。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 寝屋川市の事例で、導入コストを抑えるという体育館の整備というのを御提案いただいてます。危機管理課長のほうには、資料もいただいたということでございます。一番、私として心配になるのは、後々のランニングコスト、もうこれに尽きます。これがどのようになるのかっていうことをやはり精査しながら、その整備については検討していきたいというように思います。以上です。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) 私も、そこも気になりましていろいろ聞いたわけですが、耐用年数は15年みたいですね。これは、BOGETSシステムっていうシステムを使っておりましたけれども、大阪ですから都市ガスなんですね。都市ガスでやりよって、有事の際にぱんと都市ガスが止まります。そのときのために50キロ、一番大きい、今通常の家庭へも50キロがほとんどになりましたけど、50キロボンベ8台、8個を屋外に設置をして、そこで切替えをして、ガス式の空調設備をそれで動かすというやり方であります。見てこられるのは一番いいのかなというふうに思うわけでございまして、どういうふうに点検をしてやってますかと。ふだんは業者にもあまり頼まなくて、校内で点検をしていくぐらいで、5年に1度、メンテとしてはオイル交換が必要やと。ガスでの発電、それからガスでの空調ということでございますので、あまり変わらないと、お金は要らないというふうにお聞きしました。
 それから、ボンベを使わずにバルク方式、地下のガスのタンク、そういう方式で、うちは、高知県の場合はLPガスしかありませんので、都市ガスが。そんなことも研究なされたと思います。いずれにしましても、そういうそんなにおっこうな大きな金額で、1か所当たりということにはならないと思いますんで、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思います。とにかく、急いで研究、検討はするべきだろうということをお願いしておきたいと思います。
 次に、ぼつぼつ自主防災組織の方々からもお聞きするわけですが、1回目の導入で、エンジン式のポータブル電源が配布されちゅうと思うんですが、これがほぼ耐用年数の来たところ、まだ十分新しいところもあるようでございますが、あまり使わないので、ほとんど有事の際が起こりませんので使いませんので、ガソリンがキャブレターに、多分おりがたまって、詰まってかからない。かからない状況もあるし、耐用年数も来ちゅうというようなこともお聞きをしております。
 そこで、そろそろ買換えも必要かというふうに思いますが、新たな非常用電源等の導入に対しての補助制度についてはどのようになっておるのか、危機管理課長にお伺いします。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 現在、本市では171の自主防災組織が結成されております。自主防災組織の活性化を図る事業の一つとして、直近3か年の連続した活動がある自主防災組織に対して、改めて最新の資機材等を整備していただくことを目的とした自主防災組織再整備事業がございます。結成時と同じく40万円を補助させていただいており、発電機を含め、新たな資機材の整備ができる内容であります。平成28年度から令和5年度まで、91組織に活用いただいております。現在のところ、希望する全ての自主防災組織で活用いただくために、1組織1回のみの活用で進めておりますが、次年度でおおむね希望する組織の1回目の活用が終わる見込みですので、再度希望する自主防災組織が、改めてこの40万円の補助事業を活用できるよう検討してまいります。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) ありがとうございます。市民の安全、自主防災というのは非常に大事でございます。40万円を活用していただいて、全市的にも耐用年数が来た、あるいは修理するよりは買い換えたほうがましというようなところは、この補助を使っていただいたらと思いますが、1つ例を挙げますと、私は実は本当に辺地でございまして、孤立する地帯におりますから、自費で実は10月にポータブル電源というのを入れました。1,100ワットぐらいですか。電子レンジもいけますし、冷蔵庫もいけますし、今冬場ですと、あんまり大きいものはいけませんが、中型、小型であれば電気ストーブもまいます。そして、スマートフォンは1回に6台が充電できますし、ふだんは100ボルトから充電をして、約2時間で充電が完了します。それから、私は太陽光パネルも一緒に、それ専用のやつを買いました。自費で買いました。これもちょっと重いんですが、16キロぐらいありますが、これは2つ折りを開けますと400ワットになって、2時間で太陽光で充電できます。エンジンは、山はガソリンスタンドもありませんし、地震があったら車の対応で、そんなものへの供給という、なくなったら終わりで、なかなか入ってこんと思うんですね。
 だから、今後はそういったものへの普及も重要になってくるというふうに私は考えて、今有名なメーカーではジャクリとか、あるいはエコフローとかというメーカーさん、私はエコフロー買ったんですが、定価でセットで32万円ぐらい。今ネットで見ますと、40%から45%引きとかいうががあって、私も17万円台ぐらいで買ったと思うんですが、今一生懸命練習もしながら、日頃の訓練に備えておるところであります。そういったことも含めて、ポータブル電源の有効性なども含めまして、危機管理課長に市がお勧めするんであれば、エンジン式なのか、こういうものも含めて検討が必要なのか、少しお聞きをしたいと思います。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 各地域や家庭で備蓄、使用するものとしましては、議員から御紹介のありましたソーラー蓄電池式のポータブル電源などが、日常のメンテナンスの面でも扱いやすいものと思います。また、発電機の中には、家庭用のカセット式ガスボンベを使用できるものもあり、卓上ガスコンロと燃料を共用できるなどのメリットもありますので、地域や家庭での備えとして適しているのではないかと考えるところです。以上です。
○議長(岩松永治) 西本良平議員。
○13番(西本良平) ありがとうございました。
 時間もやってまいりました。これも高知新聞に出ておりましたが、いよいよ時代も変わってまいりまして、今までの太陽光発電のシェアというのは、日本はもう本当に1%ぐらいになっておるようでございまして、中国に全部押されっ放しで、撤退をせないかんぐらいになっとる。ところが、今積水化学が開発しておるペロブスカイトという新しい太陽電池ができて、すけしたより薄いぐらいのぺろぺろが、ビルの側面とか車の屋根とかへつけられるようなタイプができて、来年度から小さいものははや実用化するようでありますし、2040年頃が来ますと、これらは20ギガワットですから、原発の20基分に相当するようなものを国も当てにして、これからそれに向けて研究するお金も補助するということが出ておりました。時代はどんどん変わってきておりますが、その時代要請に合った取組を我々もしていくべきかなというふうに考えております。
 いろいろと質問させていただきました。少し私自身の反省すべき物言いもございました。お許しをいただき、今回の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

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