議会議事録
検索結果 » 令和6年 第436回市議会定例会(開催日:2024/09/06) »
一般質問4日目(杉本理)
質問者:杉本理
答弁者:市長、関係課長
○議長(岩松永治) 8番杉本理議員。
〔8番 杉本 理議員発言席〕
○8番(杉本 理) 皆さん、お疲れさまです。日本共産党南国市議団の杉本理です。
一般質問、最後の質問者になりましたが、市長及び担当課長の皆さんの御答弁、どうぞよろしくお願い申し上げます。
今回の質問項目は、1、市長の政治姿勢として、公約の達成状況についてお伺いをいたします。2番目は、図書館について、進捗状況及び運営についてお伺いをいたします。
さて、2017年夏からスタートした平山市政も、2期目の任期が残り1年を切ってまいりました。2021年夏の市長選では、市政における各種前進面などを評価し、日本共産党は対立候補を立てず、自主投票といたしました。あれから3年、今月9月も中旬となり、2期目最後となる2025年度当初予算案もぼちぼち考えられていることと思いますので、この9月定例会で改めて公約の達成状況を質問させていただくことにしました。
さきの選挙公約では、大きく5つの柱、1、高齢者福祉と地域づくり、2、子育て支援と環境整備、3、命を守る防災対策、4、にぎわいのまちづくり、5、稼げる農業と産業振興となっていました。この場で掲げられた公約全てを取り上げることはいたしませんが、今言った5つの柱の中で赤色の文字で強調された8項目に絞ってお伺いをしてまいりますので、順次お答えをお願いいたします。
1、まずコロナ対策についてお伺いをいたします。
今回のコロナパンデミックですが、行政にとっても、今までの感染症では考えられない未経験の事態だったのではないかと思います。都道府県や政令市、中核市であれば入ってくる情報も、本市では入らず、非常に苦労されたのではないかと思います。公約では、現在行われている新型コロナワクチン接種を希望者全員に速やかに受けられるよう、関係機関と連携し、積極的に進めますと掲げられましたが、その達成状況についてお伺いをいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 新型コロナワクチン接種についてでございます。
令和3年4月から行われました新型コロナワクチン接種も、今年の3月末の特例臨時接種終了に伴い終了いたしました。令和3年の開始当初は国からのワクチン供給が少なく、年齢を細かく分け、時期を調整して接種券を送付していましたが、接種券が届かない、届いても予約がなかなか取れないと、毎日、お叱りの電話を受けたこともございました。ワクチンの供給も安定し、市内医療機関での個別接種も令和3年7月から開始され、スポーツセンターでは毎週土日、多いときには1日1,500人を超える方を対象に集団接種を行いました。本市の現在の接種率としましては、1回目、2回目の初回接種を受けられた12歳以上の方は、対象者数4万1,924人中85.7%の3万5,925人、うち65歳以上の方は94.1%の1万3,828人、オミクロン株対応ワクチンによる追加接種を受けられた12歳以上の方は25.5%の1万693人、うち65歳以上の方は49.3%の7,240人となっています。当初は接種率を高齢者の方は60%、65歳未満の方を50%と想定して接種実施計画を立てておりましたが、想定以上の方が接種を希望されており、平日に保健福祉センターで集団接種を行ったり、土曜日の接種時間を1時間延長するなど、一人でも多くの方が接種できるように対応することで、接種を希望する方には比較的速やかに接種ができたというように思っておるところでございます。休日返上で御協力いただきました市内医療機関の医療従事者の皆様には心より厚く御礼申し上げますとともに、保健福祉センターをはじめ集団接種に協力をいただいた職員の皆様にもこの場を借りて感謝申し上げるところでございます。以上です。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 接種率や接種人数など、データを述べていただき、御答弁ありがとうございます。今答弁されたように、接種について、全ての関係者の御努力と市民の皆さんの協力により進んだものと思います。
令和5年度の事務事業評価表では、6年度の接種については、65歳以上の方や重い疾患のある60から64歳の方が対象の定期接種となる。希望する方が接種できるよう準備をしていくとあります。実際、今議会で提案された9月補正予算に盛り込まれておりますけれども、この議会でも度々議員からお願いもしておりますけれども、接種する方、接種しない方、それぞれの思いが尊重されるよう、引き続き取り組んでいただけたらと思います。
次に、2番目に市コミュニティバス、NACOバスの路線と運行の充実について伺います。
全国的に運転手不足などにより、路線の減便や廃止が相次いでいます。国民の交通権、移動する権利をどう守るのかが、地方自治体の取組としても正面から問われる時代となってきました。本市では、バス路線が次々となくなる中、5年前からNACOバスの運行が始まりました。この間、ダイヤの修正など、いろいろと取り組まれてきましたが、この項目についての市長の答弁をお願いいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) NACOバスの路線と運行の充実ということでございまして、NACOバスにつきましては、定路線型運行であるため、交通空白地が生じており、交通手段を持たない市民の皆様方からは、移動手段確保の御要望を度々受けていたところであります。この交通空白地対策といたしまして、運行エリアと時間帯が限定的ではありますが、この10月から乗合タクシーによる実証運行に取り組む予定であります。併せまして、高知龍馬空港と市内中心部の後免を結ぶ乗合タクシーも、この10月から実証運行する予定であります。そのほかにも、令和5年10月からは中山間部を運行する予約型乗合タクシーを増便し、市内中心部までの直通便を運行いたしております。
このように、NACOバスでカバーし切れない交通空白地を乗合タクシーで補完し、できる限り、移動手段をお持ちでない市民の皆様方の御要望にお応えできるよう、引き続き努めてまいりたいと思います。以上です。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 御答弁ありがとうございます。NACOバスということで公約に掲げられましたけれども、NACOバスで得られた経験を、乗合タクシーを次々に増やしていくということで充実を図ってきたという御答弁をいただきました。実際、三和地域でも、NACOバスは便利ながやけんど、やっぱりバス停まで行くのがちょっとしんどいと。本当に200メートル、300メートル先ですけどもね。ちょっとそれはしんどいという方ですとか、いやスーパーや市役所に行ってくれたらえいのにという声を何度か聞いておりました。今回の実証運行は、まさにそんな市民の声に応えた事業ではないかと思います。
次に、小中学校のトイレ洋式化とプール改修についてを掲げられておりました。それについてお伺いをいたします。
どちらも多額の費用がかかりますが、子供たちにとってどうしても必要な事業です。進捗及び今後の予定を市長にお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 学校プールの改修につきましては、令和3年度には大篠小学校の大プールを、令和5年度には岡豊小学校のプールの大規模改修を行いました。また、プールの塗り替えについては、令和3年度に稲生小学校、令和4年度には長岡小学校で行っております。
トイレの洋式化につきましては、令和2年から第1期トイレ改修計画として、各校、男女1ブロック程度の改修を計画し、令和5年度までに小学校9校、中学校3校のトイレの洋式化が計画どおり完了いたしました。現在は、第2期トイレ改修計画として、日章小学校と長岡小学校の洋式化工事を進めております。以上です。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) ありがとうございます。トイレについては、無事、2巡目に入ったということと、プールについては、順次塗り替え、大規模改修などに取り組んでいるということで御答弁をいただきました。プールについては、今議会でも話がありましたけれども、やはり子供たち、楽しみにしておりますし、事故のないように、健やかに子供たちに成長してもらうという点で欠かせない施設であります。
また、今、子供たちのほとんどのおうちのトイレが洋式になっておりますし、もうスーパーやコンビニでも和式は見かけなくなってまいりました。トイレの洋式化、引き続き取り組んでいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
次に、市民の奨学金返還の負担金軽減についてお伺いをしてまいります。
私もこの場所において、度々、若者支援について取り上げてまいりました。世界的に見て、異常な高学費の中、奨学金の返済に苦しむ若者が少なくありません。そんな中、人材確保のため、従業員の奨学金返済サポートに取り組む企業もあります。本市でも返還支援事業が始まりましたが、取組状況と今後について、お答えをお願いいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 市民の奨学金返還の負担金軽減につきましては、定住促進の観点から、令和5年度より奨学金返還支援の取組を開始しております。初年度となる令和5年度は57件の申請がありましたが、今年度につきましては、9月1日現在で79件の申請を受け付けております。年齢制限などの条件がありますが、通算して5年まで申請可能でありますので、今後、申請件数は伸びていくと考えております。
また、今年度から、高知県と企業が共同で奨学金返還の支援を行う新たな制度にも連携して取り組んでおります。これらの取組により、本市への若者の定着が進むことを期待しております。以上です。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 御答弁ありがとうございます。私が先ほど言いましたように、学費は高い、それから奨学金も有利子で借りている方、無利子で借りている方、借りるというのが、まだまだ奨学金の中で割合が高くなっています。そんな中、やりたいことになかなか取り組めないですとか、地元に帰ってくるのをちゅうちょするなどの若者もきっと少なくないと思う中、この事業はとても大事な事業だと思います。今、申請件数なども具体的に言っていただきましたけれども、本市で従来取り組んできた奨学金事業に比べて、申請件数が多いなというふうに感じました。やはりこういう事業が求められていたんだなということを、今言われた申請件数など聞いても思うところです。こういった事業を地道に取り組んでいく中で、本市への定着が進むことを私も楽しみにしているとこです。
次に、津波避難タワーや防災広場の整備についてを掲げられました。これについても、達成状況や今後についてお伺いをいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 命を守る防災対策として、南国市立スポーツセンターの施設利用者及び従業員、南国市環境センターの利用事業者、従業員の津波避難施設を整備し、令和4年10月からスポーツセンタータワーとして供用を開始しております。
また、タワーの周辺に防災啓発の場としまして防災広場を整備し、令和5年10月から供用を開始しておるところでございます。以上です。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 御答弁ありがとうございます。国内最大級のスポーツセンタータワーと防災広場について御答弁をいただきました。私自身も完成の式典には参加をさせていただきまして、ほかのタワーと比べて随分大きいなということと、大きいだけでなく様々に配慮がされて、1階の部分では学べるということで、ほかのタワーにはない、またほかの自治体に比べても、あそこは本当に勉強の場になるということを私も実感をしているところです。タワーについては、私が以前にここで話を取り上げたこともありますけれども、十市のタワーについても、申請や財源確保に努力をされているかと思います。今議会でも、臨時情報についての質問が多くありましたが、ハードとソフトの両面での対策を引き続き取り組まれるものと思います。
次に、にぎわいのまちづくりの中で、新たな学びと交流の拠点となる、市民の皆様に愛される新図書館の建設ということを掲げられております。
この項目については、この後、生涯学習課に詳しく聞くことにしておりますが、まずは市長から進捗と取組状況をお答えください。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 新図書館の建設につきましては、事業の計画どおりに進捗しておるところでございまして、市政報告でも報告しておりますが、造成工事が終わり、本年8月より建築工事に着手し、令和8年4月の開館に向けて取り組んでおるところでございます。以上です。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 答弁ありがとうございます。もう計画が進み始めて5年前、6年前ぐらいからになりますでしょうか。いよいよ市民の皆さんも、最近になるとまだできんがという声を聞いておったところですけれども、もう着工するよということで、私も話をそういう方々にはしておったところですけれども、まさに市民の皆さんが楽しみにされている施設であります。隣接自治体のオーテピアやかみーるでは、開館して以来、私もその両施設には何回か、子供を連れたり、私一人でも行ってまいりましたけども、土休日はもちろん、平日でも多くの子供や大人が入館しています。本市の新図書館もそんなふうになればいいなと期待をしておるところです。詳細については、この後、担当課長に順次お伺いをいたしますので、よろしくお願いいたします。
次に、稼げる農業と産業振興という柱の中では、国営圃場整備の状況について、赤色の文字で記されておりました。これについて、市長から進捗と今後の見込みについてお伺いをいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 圃場整備事業の状況につきましては、先ほど斉藤議員の質問にもあったと思うところですが、市内15工区のうち、久枝工区、下島工区、そして能間工区と浜改田西部工区の一部では新たな営農が始まっておるところでございます。
工事につきましては、引き続き能間工区と浜改田西部工区で継続をしておるほか、8月末からは堀ノ内工区で新たに工事が始まるようになっております。
換地関係につきましては、先行している久枝工区の権利者会議を今年の秋頃に開催し、今年度末には換地処分公告、登記が完了する予定になっております。
また、工事の完成した下島工区、能間工区の確定測量も実施中であります。
工事着手に向けた設計につきましては、稲生工区では区画計画、排水路の基本設計が進められるとともに、片山工区の実施設計に着手しており、今後、地区境界測量にも着手する予定となっております。その他の工区におきましても、順次、工事に着手できるよう、地権者の皆様はもとより、関係機関と連携して準備を進めております。以上です。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 御答弁ありがとうございます。多くの工区で着手しておりまして、既に完成したところもあると、営農を開始したところもあるという御答弁でございます。不落があったり、工区の順番が変わったりということで、計画そのものの中では大幅に遅れてるとかということではないかと思いますけれども、なかなか大変なんだろうなと、職員の皆さんの動きなんかも見ておりましても、もう本当に大変で、地元の皆さんの声を聞いて聞いてっていう、本当に聞いてだと思うんです。大変だと思いますけれども、対象地域の農業者の皆さん、本当に心待ちにしている事業です。今後とも計画どおり、計画どおりといいますか、完工に向けて進めていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
次に、南国日章産業団地への企業誘致ということで、これも赤色の文字になっておりました。進捗と達成状況をお聞きいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 南国日章産業団地への企業誘致の状況につきましては、令和3年12月から公募を開始し、8月末時点で7区画中4区画の分譲となっております。未分譲区画につきましては、製造業と流通業を対象に入居企業の随時募集を行っておりますので、分譲に向けて、県と一緒になって、引き続き、誘致活動を行ってまいります。以上です。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 御答弁ありがとうございます。
1、2区画目がぼんぼんと決まって、3区画目も決まったなというふうに思っておりまして、4区画目も決まったということで御答弁をいただきました。あと5、6、7区画目ということになるかと思いますけれども、近隣では一宮の団地などのライバルもおりますので、5区画目以降、これ、すっと決まるということになかなかならんのかなと思うんですけれども、こういうのって、最後はやっぱり市長のトップセールスなど、強力な手段が必要ではないかと思うんですが、その点、市長はいかがですか。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) トップセールスということは、もちろんそれは必要に応じて私も動くところでございますが、やみくもにどうですかっていう、どこの企業に目星もなく行くっていうのも、それも難しい話だと思いますので、そういう希望があるようなところで、私が行って効果があると考えられるところはもちろん動いてまいります。以上です。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 確かにやみくもにっていうわけにはいかないと思いますけれども、担当課も一生懸命、動いていらっしゃると思いますので、担当課と連絡を取っていただいて、必要に応じて、ぜひそういった手段も取っていただけたらというふうに思います。
早足ではありましたけれども、一通り、これで公約で掲げられた中の主な8項目について、市長から御答弁をいただきました。完了してる事業もあれば、着手しているものの、事業期間が長くてまだ完了していないという事業もあるということですが、おおむね計画どおり進んでいると考えてよろしいのでしょうか、お伺いをいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 私が公約で掲げていた項目につきましては、おおむね全ての事業で進捗を図っておるところでございまして、もちろん完了したものとまだまだ先まで、複数年かかるような事業、国営圃場整備はまだまだ、10年の事業でございますので、また時間のかかるものもございますので、それらを含めまして、一通り進んでおるのかなというように評価はしております。以上です。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 一通りということで御答弁をいただきました。市長は一通り進んでるということで、さらに、今、進んでることについては進めていくということになるかと思いますが、今取り組んでいることについて、事業を完成させたいということで、事業完成に向けての、改めて市長の決意をお伺いできたらと思います。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) おおむね進んでおるところではございまして、しかしながら、まだまだ、もちろん移動手段をお持ちでない方、市内にたくさんいらっしゃいますので、その皆さんの対応をこれからまた考えていかねばならないということもございます。先ほど申し上げたとおり、国営圃場整備事業はまだまだこれから先、長い長い期間がかかることも予想されますので、そちらも着実に進めていかねばならないところです。
また、図書館も、もう先ほど杉本議員から、かなり前からというようなお声も聞いたというようにお伺いしましたが、確かにかなり時間が、最終用地交渉から時間がたったっていうのも事実でございます。ただ、図書館はもう先が見えてきたということにもなっておりますので、それら完了して、また今後の運営も考えていかねばならないところでございます。そういったこともございまして、これからやらねばならない積み残し事業もまだございますので、そういったことを着実に完成に向けてこれからも進めてまいりたいというように思っておるところでございます。以上でございます。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 完成に向けて取り組んでいくというふうに御答弁をいただきました。大型事業が続き、財政も大変だとは思いますけれども、事業完了に向けて邁進していただきますようお願いをいたしまして、この1番目の質問を終わらせていただきます。市長の御答弁ありがとうございました。
さて、2番目、図書館の質問に移りたいと思います。
図書館は、国民みんなの読書、知りたい、調べたいを保障することが役割です。今、何でもインターネットを利用する時代になったとはいえ、市民の生活、なりわい、学業のためには、図書館の資料、情報は欠かせないものです。日本図書館協会も図書館の自由に関する宣言で、図書館は基本的人権の一つとして、知る自由を持つ国民に資料と施設を提供することを最も重要な任務とするとうたっています。さて、今、南国市立図書館は電停の前に図書館がありますけれども、まず現在の図書館の現状について聞いてまいります。
現在の図書館の現状、それから抱えている課題、問題点等について教えてください。
また、年間の図書館の利用者数、さらには十市地区への出張図書館、今現在も続いておりますけれども、これについてはどのような経緯で十市地区のみ、なぜ行っているのか、教えてください。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 現在の図書館は、平成18年に旧法務局の土地、建物を購入して運営しており、人口規模に見合った収蔵能力のある施設ではないのが課題であります。また、駐車場も12台しかないため、週末や夏休みなどにはすぐ満車となり、来館しにくい状態であることや、学習のための机も15席程度しかなく、子供や学生が求める学習スペースのニーズにも応えられていないのが問題点であります。
年間利用者数につきましては、令和5年度の実績で約2万8,000人となっております。
十市出張図書館は、毎月1回、第2水曜日に十市高齢者多世代交流プラザにて開設しております。始まった経緯としましては、令和2年2月に移動図書館を廃止しましたが、移動図書館の巡回の中で利用者が一番多かった地区であり、図書館に行くことが難しい高齢者や障害者へのアウトリーチサービスのモデル事業として行っているものでございます。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 平成18年に購入して運営をということで、既に使っていた施設をということですので、築年数でいうとかなりの年数になるんだろうなと思います。読み聞かせの会場で、さらに上の階に上がって、一生懸命、本も読んでいただいたところに私も行きましたけれども、暗いし狭いし、ここで読み聞かせやるんだなと、職員の皆さんはもちろん一生懸命やってるんですけども、あ、こういうところなんだなというのを思ったことでした。また、課長も今言われましたとおり、机の数、それから駐車場の台数など、4万都市の図書館としてはなかなかだなというのがずっと続いており、そういうこともあり、新図書館をということで、今、進めておられると思います。そういう意味でも、オープン待ったなしだなと思うところです。
さて、今、新図書館整備に向けて動いてるかと思いますが、これまでどういうふうに整備に向けて動いてきたのか、経緯や現在の進捗状況について御説明をお願いいたします。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 新図書館の整備につきましては、平成29年3月に策定されました都市再生整備計画及び立地適正化計画において、図書館を誘導施設として位置づけ、国の補助金を財源として整備する計画で始まっております。令和元年度には、南国市立図書館建設整備基本計画を策定するとともに、プロポーザル方式により、建築設計業者を選定いたしました。令和2年度は、用地交渉が難航したため、事業が進みませんでしたが、令和3年度から地権者の了承を得て、事業が再度、進み始め、令和4年5月に県知事の事業認定を得ております。令和4年と5年で用地取得、移転補償が完了し、令和5年度から造成工事に着手し、令和6年7月に造成工事が完成いたしました。令和6年8月からは建築工事に着手しており、令和8年4月の開館を目指して事業を進めております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 今、課長から、平成29年からの、主にハードについて、経緯と、それから令和8年4月の開館を目指して進めているということで御答弁をいただきました。市長も先ほど述べられましたように、いろいろ御苦労もあったということで、担当課の御苦労、本当に大変だったと思います。そういった面もありまして、地元の方の御理解をさらに得ながら進めていただきますよう、お願いをしておきたいと思います。
ハードに続いて次はソフトということで、次に図書館の運営体制について、順次お伺いをしてまいります。
まずは、現在はどのような資格の方が何名体制で運営を行っているのか、教えてください。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 現在は、正規職員が3名と会計年度任用職員7名の合計10名で運営しております。そのうち司書の資格を有する職員は、正規職員3名と会計年度任用職員のうち4名で、合計7名となっております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 正規職員が3名ということですが、これはそれぞれ身分というか、どのような方が就かれているのか、分かれば御紹介いただけたらと思いますけども。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 図書館長1名と任期付職員が1名、再任用職員が1名となっております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 御答弁ありがとうございます。正規職が3名と会計年度任用職員が7名の合計10名ということで、正規率が3割ということですね。図書館も非正規率が非常に、会計年度任用職員さんに担っていただく率が全国的にも高いわけですけども、全国的には6割台と、たしか、私聞いております。そういった点では、南国は正規率が少し低いのかなというふうに思います。
それから、司書職について、合計7名ということで御答弁いただきましたけれども、そのうち正規職員が3名ですか。その正規職の中で、入庁の際に最初から司書でお願いしますと、司書枠で入庁された方はいらっしゃいますか。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 任期付職員の1名と再任用の職員1名でございます。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 了解をいたしました。やはり図書館というのは、司書なしでは回っていかない、司書ありきの建物、施設であるわけですから、司書を引き続き重視して、採用をしていただけたらと。これも基本的には長期間やっていただく仕事なわけですから、できるだけ正規職が望ましいというふうに私は思います。
さて、新図書館についてお伺いをいたしますが、建設後、どのような体制で運営していく予定なのか教えてください。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 新図書館の運営方式ですが、指定管理ではなく直営で運営したいと考えております。公共図書館は、市民の情報拠点として、家庭、地域、学校等と連携し、生活に役立つ様々な情報を提供することにより、生涯学習を支えるという重要な役目を担っております。直営が望ましいと考える理由は、1点目が、市民の地域課題の解決に貢献していくためには、市役所内の関連部署との連携が欠かせないため、意思決定が直営であるほうが迅速に対応できること、2点目が、蔵書構築、レファレンスサービスなどの基幹業務は、長期的な観点から行われるべきであり、事業の継続性、蓄積性、安定性が必要であること、3点目が、数多くの個人情報を扱うため、直営であることにより、利用者の安心感、信頼を得られること、4点目が、公共性、公平性を確保することができること、5点目が、教育機関としての図書館として、市の目指すべき理念に基づき取り組むことができること、以上の理由からであります。
体制につきましては、新図書館では利用者数も大幅に増加すると予想されていますので、現在よりも職員体制を拡充し、開館時には16名体制での運営を行いたいと考えております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 今、16名体制でオープンさせたいということでお伺いをいたしましたが、16名の正規職と会計年度任用職員の内訳を教えてください。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 正規職員が4名と会計年度任用職員12名と考えております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 正規職4名、それから会計年度任用職員が12名ということですね。
それから、そのうち司書は何名になりますか。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 司書は12名で想定しております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 司書は今の体制からは増員をされるということでありますけれども、先ほど私が問題にしました正規率のことでいくと、4足す12で16名のうち正規職員が4名ということですので、4分の1ですか。なので、2割5分ですかね。やっぱりこれは非正規率が高いなというふうに思います。もうちょっと正規職を多くしたほうがいいのではないかなと思います。
次に、運営に関してさらに聞いてまいりますが、国の総務省の公共施設等総合管理計画ですとか、国土交通省のコンパクトシティ構想、これ、いずれも図書館の民間活用を求めているんです。これについて、国会の論議の中で、総務大臣は強制はしないという答弁ではありましたけれども、課長のほうからは直営でいきたいということで御答弁をいただきました。くどいようですが、両省が言ってるような民間活用ではなく直営でいくということで、間違いありませんか。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 担当課としましては、直営で運営したいと考えております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 御答弁ありがとうございます。直営で考えていくということで御答弁をいただきました。
運営については、さらにもう一つ、お伺いしたいことがあります。2019年5月より、図書館など、教育外の施設、公民館なども含めまして、教育委員会から市長部局に移すことが可能になりましたが、南国市の新図書館については、引き続き教育委員会が所管するということでよろしいですか。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 現在のところ、そのように考えております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 分かりました。直営でということで、教育委員会が引き続き所管をしていくということで御答弁をいただきました。
今、南国市では、「あんぱん」に向けて、市役所を挙げて一生懸命やっているところだと思いますけれども、新図書館においても、何か南国市独自の、いやぜひ我が町の図書館にこんな目玉があるよというようなものを考えていらっしゃるようであれば、教えていただけたらと思います。まず、それでお願いします。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 南国市は、日本の古典文学の中でも重要な作品、土佐日記を書いた紀貫之が国司として赴任した土地であります。文化や知識を育む場所として、図書館内、例えばCLT、壁面、柱などに土佐日記から抜粋した文章を表示し、歴史と文学の地であることを来館者に伝えるようにしたいと考えております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) ありがとうございます。この図書館に行ってみたいという、しつこいようですが、近隣のかみーるですとか、高知市の図書館ですとか、新しくてきれいでということもありますけれども、ここならではというのがあれば、南国市民だけではなく、市外の方、そしてさらには県外の方が来ていただけるような図書館になるのではないかなというふうに思います。
それ以外に準備してることがあれば教えていただきたいのと、それからオープン以後、図書館の利用者数の見込みについては、どのように考えて準備をしているのか教えてください。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 新図書館でのサービス提供につきましては、令和6年3月に南国市立図書館サービス計画を策定し、これを踏まえて準備を進めております。この計画に掲げておりますように、図書館としましては、まずは基本に忠実に資料を充実させ、都会との情報格差を生まないようなしっかりした情報提供、市民や地域の課題解決に役立つようなサービスを提供していきたいと考えております。
また、年間の利用者数の見込みにつきましては、香美市の新しい図書館かみーるでは、旧図書館と比べて約4倍の利用者になっているとお聞きしており、本市におきましても、現在の4倍程度になると想定しますと、10万人を超えてくることを想定しております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 現在の4倍程度、10万人を超えてくるということで、かなり多くの方においでいただけるということを想定しているようでございます。先ほど職員数なども聞きましたけれども、もう4倍になるということで、大丈夫かなと、ちょっと心配をしております。その辺はしっかり準備をしていただけたらと思います。
それから、十市地区に出張図書館があるということで、先ほど御答弁もいただきましたけれども、これについて、どうするのか決まっていましたら教えてください。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 十市出張図書館につきましては、新図書館開館後、どうするのか決まっておりませんので、今後、検討してまいりたいと考えております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 出張図書館、十市に絞ったという経緯もありますけれども、やはり十市、中心部まで多少距離もありますし、地元の皆さんにとっては近いところにあれば、それだけ身近に行ける施設というか、出張の図書館でありますので、どうするかについては、利用者の皆さんや地域の皆さんの声をしっかりと聞いた上で御判断をいただけたらというふうに思いますが、課長の答弁をお願いします。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) それらも踏まえまして、今後、検討してまいりたいと考えております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) ぜひ検討をお願いしたいと思います。
さて、MIARE!の開館に当たって、開館して少したちますけれども、スタッフの面などで混乱があったりっていうことで、この議会でも御答弁をいただきました。そういった面で、今現在も走りもってやりゆうみたいな、そんな現状だと思います。新図書館において、4倍にもなるということで、蔵書数もかなり増えると思いますので、なかなかこれも大変だと思うんです。このようなMIARE!のようなことがないように、しっかりと準備をしていただきたいと思いますが、課長の見解をお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 図書館運営のノウハウはありますので、しっかり準備をしていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 現在の図書館の運営のノウハウがあるということで御答弁をいただきましたけれども、本当に蔵書数、利用者数、それから新しいところで施設も変わるし、利用者層も変わってくると思いますので、今の運営とは一つ違ったものになってくると思いますので、しっかりとした準備をしていただくようお願いをいたしまして、今議会での私の一般質問を終わらせていただきます。市長並びに担当課長の御答弁ありがとうございました。
○議長(岩松永治) 以上で通告による一般質問は終了いたしました。
これにて一般質問を終結いたします。
明14日から16日までの3日間は休日のため休会とし、17日に会議を開きます。17日の議事日程は、議案の審議であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて散会いたします。
お疲れさまでした。
午後1時55分 散会
答弁者:市長、関係課長
○議長(岩松永治) 8番杉本理議員。
〔8番 杉本 理議員発言席〕
○8番(杉本 理) 皆さん、お疲れさまです。日本共産党南国市議団の杉本理です。
一般質問、最後の質問者になりましたが、市長及び担当課長の皆さんの御答弁、どうぞよろしくお願い申し上げます。
今回の質問項目は、1、市長の政治姿勢として、公約の達成状況についてお伺いをいたします。2番目は、図書館について、進捗状況及び運営についてお伺いをいたします。
さて、2017年夏からスタートした平山市政も、2期目の任期が残り1年を切ってまいりました。2021年夏の市長選では、市政における各種前進面などを評価し、日本共産党は対立候補を立てず、自主投票といたしました。あれから3年、今月9月も中旬となり、2期目最後となる2025年度当初予算案もぼちぼち考えられていることと思いますので、この9月定例会で改めて公約の達成状況を質問させていただくことにしました。
さきの選挙公約では、大きく5つの柱、1、高齢者福祉と地域づくり、2、子育て支援と環境整備、3、命を守る防災対策、4、にぎわいのまちづくり、5、稼げる農業と産業振興となっていました。この場で掲げられた公約全てを取り上げることはいたしませんが、今言った5つの柱の中で赤色の文字で強調された8項目に絞ってお伺いをしてまいりますので、順次お答えをお願いいたします。
1、まずコロナ対策についてお伺いをいたします。
今回のコロナパンデミックですが、行政にとっても、今までの感染症では考えられない未経験の事態だったのではないかと思います。都道府県や政令市、中核市であれば入ってくる情報も、本市では入らず、非常に苦労されたのではないかと思います。公約では、現在行われている新型コロナワクチン接種を希望者全員に速やかに受けられるよう、関係機関と連携し、積極的に進めますと掲げられましたが、その達成状況についてお伺いをいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 新型コロナワクチン接種についてでございます。
令和3年4月から行われました新型コロナワクチン接種も、今年の3月末の特例臨時接種終了に伴い終了いたしました。令和3年の開始当初は国からのワクチン供給が少なく、年齢を細かく分け、時期を調整して接種券を送付していましたが、接種券が届かない、届いても予約がなかなか取れないと、毎日、お叱りの電話を受けたこともございました。ワクチンの供給も安定し、市内医療機関での個別接種も令和3年7月から開始され、スポーツセンターでは毎週土日、多いときには1日1,500人を超える方を対象に集団接種を行いました。本市の現在の接種率としましては、1回目、2回目の初回接種を受けられた12歳以上の方は、対象者数4万1,924人中85.7%の3万5,925人、うち65歳以上の方は94.1%の1万3,828人、オミクロン株対応ワクチンによる追加接種を受けられた12歳以上の方は25.5%の1万693人、うち65歳以上の方は49.3%の7,240人となっています。当初は接種率を高齢者の方は60%、65歳未満の方を50%と想定して接種実施計画を立てておりましたが、想定以上の方が接種を希望されており、平日に保健福祉センターで集団接種を行ったり、土曜日の接種時間を1時間延長するなど、一人でも多くの方が接種できるように対応することで、接種を希望する方には比較的速やかに接種ができたというように思っておるところでございます。休日返上で御協力いただきました市内医療機関の医療従事者の皆様には心より厚く御礼申し上げますとともに、保健福祉センターをはじめ集団接種に協力をいただいた職員の皆様にもこの場を借りて感謝申し上げるところでございます。以上です。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 接種率や接種人数など、データを述べていただき、御答弁ありがとうございます。今答弁されたように、接種について、全ての関係者の御努力と市民の皆さんの協力により進んだものと思います。
令和5年度の事務事業評価表では、6年度の接種については、65歳以上の方や重い疾患のある60から64歳の方が対象の定期接種となる。希望する方が接種できるよう準備をしていくとあります。実際、今議会で提案された9月補正予算に盛り込まれておりますけれども、この議会でも度々議員からお願いもしておりますけれども、接種する方、接種しない方、それぞれの思いが尊重されるよう、引き続き取り組んでいただけたらと思います。
次に、2番目に市コミュニティバス、NACOバスの路線と運行の充実について伺います。
全国的に運転手不足などにより、路線の減便や廃止が相次いでいます。国民の交通権、移動する権利をどう守るのかが、地方自治体の取組としても正面から問われる時代となってきました。本市では、バス路線が次々となくなる中、5年前からNACOバスの運行が始まりました。この間、ダイヤの修正など、いろいろと取り組まれてきましたが、この項目についての市長の答弁をお願いいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) NACOバスの路線と運行の充実ということでございまして、NACOバスにつきましては、定路線型運行であるため、交通空白地が生じており、交通手段を持たない市民の皆様方からは、移動手段確保の御要望を度々受けていたところであります。この交通空白地対策といたしまして、運行エリアと時間帯が限定的ではありますが、この10月から乗合タクシーによる実証運行に取り組む予定であります。併せまして、高知龍馬空港と市内中心部の後免を結ぶ乗合タクシーも、この10月から実証運行する予定であります。そのほかにも、令和5年10月からは中山間部を運行する予約型乗合タクシーを増便し、市内中心部までの直通便を運行いたしております。
このように、NACOバスでカバーし切れない交通空白地を乗合タクシーで補完し、できる限り、移動手段をお持ちでない市民の皆様方の御要望にお応えできるよう、引き続き努めてまいりたいと思います。以上です。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 御答弁ありがとうございます。NACOバスということで公約に掲げられましたけれども、NACOバスで得られた経験を、乗合タクシーを次々に増やしていくということで充実を図ってきたという御答弁をいただきました。実際、三和地域でも、NACOバスは便利ながやけんど、やっぱりバス停まで行くのがちょっとしんどいと。本当に200メートル、300メートル先ですけどもね。ちょっとそれはしんどいという方ですとか、いやスーパーや市役所に行ってくれたらえいのにという声を何度か聞いておりました。今回の実証運行は、まさにそんな市民の声に応えた事業ではないかと思います。
次に、小中学校のトイレ洋式化とプール改修についてを掲げられておりました。それについてお伺いをいたします。
どちらも多額の費用がかかりますが、子供たちにとってどうしても必要な事業です。進捗及び今後の予定を市長にお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 学校プールの改修につきましては、令和3年度には大篠小学校の大プールを、令和5年度には岡豊小学校のプールの大規模改修を行いました。また、プールの塗り替えについては、令和3年度に稲生小学校、令和4年度には長岡小学校で行っております。
トイレの洋式化につきましては、令和2年から第1期トイレ改修計画として、各校、男女1ブロック程度の改修を計画し、令和5年度までに小学校9校、中学校3校のトイレの洋式化が計画どおり完了いたしました。現在は、第2期トイレ改修計画として、日章小学校と長岡小学校の洋式化工事を進めております。以上です。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) ありがとうございます。トイレについては、無事、2巡目に入ったということと、プールについては、順次塗り替え、大規模改修などに取り組んでいるということで御答弁をいただきました。プールについては、今議会でも話がありましたけれども、やはり子供たち、楽しみにしておりますし、事故のないように、健やかに子供たちに成長してもらうという点で欠かせない施設であります。
また、今、子供たちのほとんどのおうちのトイレが洋式になっておりますし、もうスーパーやコンビニでも和式は見かけなくなってまいりました。トイレの洋式化、引き続き取り組んでいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
次に、市民の奨学金返還の負担金軽減についてお伺いをしてまいります。
私もこの場所において、度々、若者支援について取り上げてまいりました。世界的に見て、異常な高学費の中、奨学金の返済に苦しむ若者が少なくありません。そんな中、人材確保のため、従業員の奨学金返済サポートに取り組む企業もあります。本市でも返還支援事業が始まりましたが、取組状況と今後について、お答えをお願いいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 市民の奨学金返還の負担金軽減につきましては、定住促進の観点から、令和5年度より奨学金返還支援の取組を開始しております。初年度となる令和5年度は57件の申請がありましたが、今年度につきましては、9月1日現在で79件の申請を受け付けております。年齢制限などの条件がありますが、通算して5年まで申請可能でありますので、今後、申請件数は伸びていくと考えております。
また、今年度から、高知県と企業が共同で奨学金返還の支援を行う新たな制度にも連携して取り組んでおります。これらの取組により、本市への若者の定着が進むことを期待しております。以上です。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 御答弁ありがとうございます。私が先ほど言いましたように、学費は高い、それから奨学金も有利子で借りている方、無利子で借りている方、借りるというのが、まだまだ奨学金の中で割合が高くなっています。そんな中、やりたいことになかなか取り組めないですとか、地元に帰ってくるのをちゅうちょするなどの若者もきっと少なくないと思う中、この事業はとても大事な事業だと思います。今、申請件数なども具体的に言っていただきましたけれども、本市で従来取り組んできた奨学金事業に比べて、申請件数が多いなというふうに感じました。やはりこういう事業が求められていたんだなということを、今言われた申請件数など聞いても思うところです。こういった事業を地道に取り組んでいく中で、本市への定着が進むことを私も楽しみにしているとこです。
次に、津波避難タワーや防災広場の整備についてを掲げられました。これについても、達成状況や今後についてお伺いをいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 命を守る防災対策として、南国市立スポーツセンターの施設利用者及び従業員、南国市環境センターの利用事業者、従業員の津波避難施設を整備し、令和4年10月からスポーツセンタータワーとして供用を開始しております。
また、タワーの周辺に防災啓発の場としまして防災広場を整備し、令和5年10月から供用を開始しておるところでございます。以上です。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 御答弁ありがとうございます。国内最大級のスポーツセンタータワーと防災広場について御答弁をいただきました。私自身も完成の式典には参加をさせていただきまして、ほかのタワーと比べて随分大きいなということと、大きいだけでなく様々に配慮がされて、1階の部分では学べるということで、ほかのタワーにはない、またほかの自治体に比べても、あそこは本当に勉強の場になるということを私も実感をしているところです。タワーについては、私が以前にここで話を取り上げたこともありますけれども、十市のタワーについても、申請や財源確保に努力をされているかと思います。今議会でも、臨時情報についての質問が多くありましたが、ハードとソフトの両面での対策を引き続き取り組まれるものと思います。
次に、にぎわいのまちづくりの中で、新たな学びと交流の拠点となる、市民の皆様に愛される新図書館の建設ということを掲げられております。
この項目については、この後、生涯学習課に詳しく聞くことにしておりますが、まずは市長から進捗と取組状況をお答えください。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 新図書館の建設につきましては、事業の計画どおりに進捗しておるところでございまして、市政報告でも報告しておりますが、造成工事が終わり、本年8月より建築工事に着手し、令和8年4月の開館に向けて取り組んでおるところでございます。以上です。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 答弁ありがとうございます。もう計画が進み始めて5年前、6年前ぐらいからになりますでしょうか。いよいよ市民の皆さんも、最近になるとまだできんがという声を聞いておったところですけれども、もう着工するよということで、私も話をそういう方々にはしておったところですけれども、まさに市民の皆さんが楽しみにされている施設であります。隣接自治体のオーテピアやかみーるでは、開館して以来、私もその両施設には何回か、子供を連れたり、私一人でも行ってまいりましたけども、土休日はもちろん、平日でも多くの子供や大人が入館しています。本市の新図書館もそんなふうになればいいなと期待をしておるところです。詳細については、この後、担当課長に順次お伺いをいたしますので、よろしくお願いいたします。
次に、稼げる農業と産業振興という柱の中では、国営圃場整備の状況について、赤色の文字で記されておりました。これについて、市長から進捗と今後の見込みについてお伺いをいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 圃場整備事業の状況につきましては、先ほど斉藤議員の質問にもあったと思うところですが、市内15工区のうち、久枝工区、下島工区、そして能間工区と浜改田西部工区の一部では新たな営農が始まっておるところでございます。
工事につきましては、引き続き能間工区と浜改田西部工区で継続をしておるほか、8月末からは堀ノ内工区で新たに工事が始まるようになっております。
換地関係につきましては、先行している久枝工区の権利者会議を今年の秋頃に開催し、今年度末には換地処分公告、登記が完了する予定になっております。
また、工事の完成した下島工区、能間工区の確定測量も実施中であります。
工事着手に向けた設計につきましては、稲生工区では区画計画、排水路の基本設計が進められるとともに、片山工区の実施設計に着手しており、今後、地区境界測量にも着手する予定となっております。その他の工区におきましても、順次、工事に着手できるよう、地権者の皆様はもとより、関係機関と連携して準備を進めております。以上です。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 御答弁ありがとうございます。多くの工区で着手しておりまして、既に完成したところもあると、営農を開始したところもあるという御答弁でございます。不落があったり、工区の順番が変わったりということで、計画そのものの中では大幅に遅れてるとかということではないかと思いますけれども、なかなか大変なんだろうなと、職員の皆さんの動きなんかも見ておりましても、もう本当に大変で、地元の皆さんの声を聞いて聞いてっていう、本当に聞いてだと思うんです。大変だと思いますけれども、対象地域の農業者の皆さん、本当に心待ちにしている事業です。今後とも計画どおり、計画どおりといいますか、完工に向けて進めていただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
次に、南国日章産業団地への企業誘致ということで、これも赤色の文字になっておりました。進捗と達成状況をお聞きいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 南国日章産業団地への企業誘致の状況につきましては、令和3年12月から公募を開始し、8月末時点で7区画中4区画の分譲となっております。未分譲区画につきましては、製造業と流通業を対象に入居企業の随時募集を行っておりますので、分譲に向けて、県と一緒になって、引き続き、誘致活動を行ってまいります。以上です。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 御答弁ありがとうございます。
1、2区画目がぼんぼんと決まって、3区画目も決まったなというふうに思っておりまして、4区画目も決まったということで御答弁をいただきました。あと5、6、7区画目ということになるかと思いますけれども、近隣では一宮の団地などのライバルもおりますので、5区画目以降、これ、すっと決まるということになかなかならんのかなと思うんですけれども、こういうのって、最後はやっぱり市長のトップセールスなど、強力な手段が必要ではないかと思うんですが、その点、市長はいかがですか。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) トップセールスということは、もちろんそれは必要に応じて私も動くところでございますが、やみくもにどうですかっていう、どこの企業に目星もなく行くっていうのも、それも難しい話だと思いますので、そういう希望があるようなところで、私が行って効果があると考えられるところはもちろん動いてまいります。以上です。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 確かにやみくもにっていうわけにはいかないと思いますけれども、担当課も一生懸命、動いていらっしゃると思いますので、担当課と連絡を取っていただいて、必要に応じて、ぜひそういった手段も取っていただけたらというふうに思います。
早足ではありましたけれども、一通り、これで公約で掲げられた中の主な8項目について、市長から御答弁をいただきました。完了してる事業もあれば、着手しているものの、事業期間が長くてまだ完了していないという事業もあるということですが、おおむね計画どおり進んでいると考えてよろしいのでしょうか、お伺いをいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 私が公約で掲げていた項目につきましては、おおむね全ての事業で進捗を図っておるところでございまして、もちろん完了したものとまだまだ先まで、複数年かかるような事業、国営圃場整備はまだまだ、10年の事業でございますので、また時間のかかるものもございますので、それらを含めまして、一通り進んでおるのかなというように評価はしております。以上です。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 一通りということで御答弁をいただきました。市長は一通り進んでるということで、さらに、今、進んでることについては進めていくということになるかと思いますが、今取り組んでいることについて、事業を完成させたいということで、事業完成に向けての、改めて市長の決意をお伺いできたらと思います。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) おおむね進んでおるところではございまして、しかしながら、まだまだ、もちろん移動手段をお持ちでない方、市内にたくさんいらっしゃいますので、その皆さんの対応をこれからまた考えていかねばならないということもございます。先ほど申し上げたとおり、国営圃場整備事業はまだまだこれから先、長い長い期間がかかることも予想されますので、そちらも着実に進めていかねばならないところです。
また、図書館も、もう先ほど杉本議員から、かなり前からというようなお声も聞いたというようにお伺いしましたが、確かにかなり時間が、最終用地交渉から時間がたったっていうのも事実でございます。ただ、図書館はもう先が見えてきたということにもなっておりますので、それら完了して、また今後の運営も考えていかねばならないところでございます。そういったこともございまして、これからやらねばならない積み残し事業もまだございますので、そういったことを着実に完成に向けてこれからも進めてまいりたいというように思っておるところでございます。以上でございます。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 完成に向けて取り組んでいくというふうに御答弁をいただきました。大型事業が続き、財政も大変だとは思いますけれども、事業完了に向けて邁進していただきますようお願いをいたしまして、この1番目の質問を終わらせていただきます。市長の御答弁ありがとうございました。
さて、2番目、図書館の質問に移りたいと思います。
図書館は、国民みんなの読書、知りたい、調べたいを保障することが役割です。今、何でもインターネットを利用する時代になったとはいえ、市民の生活、なりわい、学業のためには、図書館の資料、情報は欠かせないものです。日本図書館協会も図書館の自由に関する宣言で、図書館は基本的人権の一つとして、知る自由を持つ国民に資料と施設を提供することを最も重要な任務とするとうたっています。さて、今、南国市立図書館は電停の前に図書館がありますけれども、まず現在の図書館の現状について聞いてまいります。
現在の図書館の現状、それから抱えている課題、問題点等について教えてください。
また、年間の図書館の利用者数、さらには十市地区への出張図書館、今現在も続いておりますけれども、これについてはどのような経緯で十市地区のみ、なぜ行っているのか、教えてください。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 現在の図書館は、平成18年に旧法務局の土地、建物を購入して運営しており、人口規模に見合った収蔵能力のある施設ではないのが課題であります。また、駐車場も12台しかないため、週末や夏休みなどにはすぐ満車となり、来館しにくい状態であることや、学習のための机も15席程度しかなく、子供や学生が求める学習スペースのニーズにも応えられていないのが問題点であります。
年間利用者数につきましては、令和5年度の実績で約2万8,000人となっております。
十市出張図書館は、毎月1回、第2水曜日に十市高齢者多世代交流プラザにて開設しております。始まった経緯としましては、令和2年2月に移動図書館を廃止しましたが、移動図書館の巡回の中で利用者が一番多かった地区であり、図書館に行くことが難しい高齢者や障害者へのアウトリーチサービスのモデル事業として行っているものでございます。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 平成18年に購入して運営をということで、既に使っていた施設をということですので、築年数でいうとかなりの年数になるんだろうなと思います。読み聞かせの会場で、さらに上の階に上がって、一生懸命、本も読んでいただいたところに私も行きましたけれども、暗いし狭いし、ここで読み聞かせやるんだなと、職員の皆さんはもちろん一生懸命やってるんですけども、あ、こういうところなんだなというのを思ったことでした。また、課長も今言われましたとおり、机の数、それから駐車場の台数など、4万都市の図書館としてはなかなかだなというのがずっと続いており、そういうこともあり、新図書館をということで、今、進めておられると思います。そういう意味でも、オープン待ったなしだなと思うところです。
さて、今、新図書館整備に向けて動いてるかと思いますが、これまでどういうふうに整備に向けて動いてきたのか、経緯や現在の進捗状況について御説明をお願いいたします。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 新図書館の整備につきましては、平成29年3月に策定されました都市再生整備計画及び立地適正化計画において、図書館を誘導施設として位置づけ、国の補助金を財源として整備する計画で始まっております。令和元年度には、南国市立図書館建設整備基本計画を策定するとともに、プロポーザル方式により、建築設計業者を選定いたしました。令和2年度は、用地交渉が難航したため、事業が進みませんでしたが、令和3年度から地権者の了承を得て、事業が再度、進み始め、令和4年5月に県知事の事業認定を得ております。令和4年と5年で用地取得、移転補償が完了し、令和5年度から造成工事に着手し、令和6年7月に造成工事が完成いたしました。令和6年8月からは建築工事に着手しており、令和8年4月の開館を目指して事業を進めております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 今、課長から、平成29年からの、主にハードについて、経緯と、それから令和8年4月の開館を目指して進めているということで御答弁をいただきました。市長も先ほど述べられましたように、いろいろ御苦労もあったということで、担当課の御苦労、本当に大変だったと思います。そういった面もありまして、地元の方の御理解をさらに得ながら進めていただきますよう、お願いをしておきたいと思います。
ハードに続いて次はソフトということで、次に図書館の運営体制について、順次お伺いをしてまいります。
まずは、現在はどのような資格の方が何名体制で運営を行っているのか、教えてください。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 現在は、正規職員が3名と会計年度任用職員7名の合計10名で運営しております。そのうち司書の資格を有する職員は、正規職員3名と会計年度任用職員のうち4名で、合計7名となっております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 正規職員が3名ということですが、これはそれぞれ身分というか、どのような方が就かれているのか、分かれば御紹介いただけたらと思いますけども。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 図書館長1名と任期付職員が1名、再任用職員が1名となっております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 御答弁ありがとうございます。正規職が3名と会計年度任用職員が7名の合計10名ということで、正規率が3割ということですね。図書館も非正規率が非常に、会計年度任用職員さんに担っていただく率が全国的にも高いわけですけども、全国的には6割台と、たしか、私聞いております。そういった点では、南国は正規率が少し低いのかなというふうに思います。
それから、司書職について、合計7名ということで御答弁いただきましたけれども、そのうち正規職員が3名ですか。その正規職の中で、入庁の際に最初から司書でお願いしますと、司書枠で入庁された方はいらっしゃいますか。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 任期付職員の1名と再任用の職員1名でございます。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 了解をいたしました。やはり図書館というのは、司書なしでは回っていかない、司書ありきの建物、施設であるわけですから、司書を引き続き重視して、採用をしていただけたらと。これも基本的には長期間やっていただく仕事なわけですから、できるだけ正規職が望ましいというふうに私は思います。
さて、新図書館についてお伺いをいたしますが、建設後、どのような体制で運営していく予定なのか教えてください。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 新図書館の運営方式ですが、指定管理ではなく直営で運営したいと考えております。公共図書館は、市民の情報拠点として、家庭、地域、学校等と連携し、生活に役立つ様々な情報を提供することにより、生涯学習を支えるという重要な役目を担っております。直営が望ましいと考える理由は、1点目が、市民の地域課題の解決に貢献していくためには、市役所内の関連部署との連携が欠かせないため、意思決定が直営であるほうが迅速に対応できること、2点目が、蔵書構築、レファレンスサービスなどの基幹業務は、長期的な観点から行われるべきであり、事業の継続性、蓄積性、安定性が必要であること、3点目が、数多くの個人情報を扱うため、直営であることにより、利用者の安心感、信頼を得られること、4点目が、公共性、公平性を確保することができること、5点目が、教育機関としての図書館として、市の目指すべき理念に基づき取り組むことができること、以上の理由からであります。
体制につきましては、新図書館では利用者数も大幅に増加すると予想されていますので、現在よりも職員体制を拡充し、開館時には16名体制での運営を行いたいと考えております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 今、16名体制でオープンさせたいということでお伺いをいたしましたが、16名の正規職と会計年度任用職員の内訳を教えてください。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 正規職員が4名と会計年度任用職員12名と考えております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 正規職4名、それから会計年度任用職員が12名ということですね。
それから、そのうち司書は何名になりますか。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 司書は12名で想定しております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 司書は今の体制からは増員をされるということでありますけれども、先ほど私が問題にしました正規率のことでいくと、4足す12で16名のうち正規職員が4名ということですので、4分の1ですか。なので、2割5分ですかね。やっぱりこれは非正規率が高いなというふうに思います。もうちょっと正規職を多くしたほうがいいのではないかなと思います。
次に、運営に関してさらに聞いてまいりますが、国の総務省の公共施設等総合管理計画ですとか、国土交通省のコンパクトシティ構想、これ、いずれも図書館の民間活用を求めているんです。これについて、国会の論議の中で、総務大臣は強制はしないという答弁ではありましたけれども、課長のほうからは直営でいきたいということで御答弁をいただきました。くどいようですが、両省が言ってるような民間活用ではなく直営でいくということで、間違いありませんか。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 担当課としましては、直営で運営したいと考えております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 御答弁ありがとうございます。直営で考えていくということで御答弁をいただきました。
運営については、さらにもう一つ、お伺いしたいことがあります。2019年5月より、図書館など、教育外の施設、公民館なども含めまして、教育委員会から市長部局に移すことが可能になりましたが、南国市の新図書館については、引き続き教育委員会が所管するということでよろしいですか。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 現在のところ、そのように考えております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 分かりました。直営でということで、教育委員会が引き続き所管をしていくということで御答弁をいただきました。
今、南国市では、「あんぱん」に向けて、市役所を挙げて一生懸命やっているところだと思いますけれども、新図書館においても、何か南国市独自の、いやぜひ我が町の図書館にこんな目玉があるよというようなものを考えていらっしゃるようであれば、教えていただけたらと思います。まず、それでお願いします。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 南国市は、日本の古典文学の中でも重要な作品、土佐日記を書いた紀貫之が国司として赴任した土地であります。文化や知識を育む場所として、図書館内、例えばCLT、壁面、柱などに土佐日記から抜粋した文章を表示し、歴史と文学の地であることを来館者に伝えるようにしたいと考えております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) ありがとうございます。この図書館に行ってみたいという、しつこいようですが、近隣のかみーるですとか、高知市の図書館ですとか、新しくてきれいでということもありますけれども、ここならではというのがあれば、南国市民だけではなく、市外の方、そしてさらには県外の方が来ていただけるような図書館になるのではないかなというふうに思います。
それ以外に準備してることがあれば教えていただきたいのと、それからオープン以後、図書館の利用者数の見込みについては、どのように考えて準備をしているのか教えてください。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 新図書館でのサービス提供につきましては、令和6年3月に南国市立図書館サービス計画を策定し、これを踏まえて準備を進めております。この計画に掲げておりますように、図書館としましては、まずは基本に忠実に資料を充実させ、都会との情報格差を生まないようなしっかりした情報提供、市民や地域の課題解決に役立つようなサービスを提供していきたいと考えております。
また、年間の利用者数の見込みにつきましては、香美市の新しい図書館かみーるでは、旧図書館と比べて約4倍の利用者になっているとお聞きしており、本市におきましても、現在の4倍程度になると想定しますと、10万人を超えてくることを想定しております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 現在の4倍程度、10万人を超えてくるということで、かなり多くの方においでいただけるということを想定しているようでございます。先ほど職員数なども聞きましたけれども、もう4倍になるということで、大丈夫かなと、ちょっと心配をしております。その辺はしっかり準備をしていただけたらと思います。
それから、十市地区に出張図書館があるということで、先ほど御答弁もいただきましたけれども、これについて、どうするのか決まっていましたら教えてください。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 十市出張図書館につきましては、新図書館開館後、どうするのか決まっておりませんので、今後、検討してまいりたいと考えております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 出張図書館、十市に絞ったという経緯もありますけれども、やはり十市、中心部まで多少距離もありますし、地元の皆さんにとっては近いところにあれば、それだけ身近に行ける施設というか、出張の図書館でありますので、どうするかについては、利用者の皆さんや地域の皆さんの声をしっかりと聞いた上で御判断をいただけたらというふうに思いますが、課長の答弁をお願いします。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) それらも踏まえまして、今後、検討してまいりたいと考えております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) ぜひ検討をお願いしたいと思います。
さて、MIARE!の開館に当たって、開館して少したちますけれども、スタッフの面などで混乱があったりっていうことで、この議会でも御答弁をいただきました。そういった面で、今現在も走りもってやりゆうみたいな、そんな現状だと思います。新図書館において、4倍にもなるということで、蔵書数もかなり増えると思いますので、なかなかこれも大変だと思うんです。このようなMIARE!のようなことがないように、しっかりと準備をしていただきたいと思いますが、課長の見解をお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 図書館運営のノウハウはありますので、しっかり準備をしていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 現在の図書館の運営のノウハウがあるということで御答弁をいただきましたけれども、本当に蔵書数、利用者数、それから新しいところで施設も変わるし、利用者層も変わってくると思いますので、今の運営とは一つ違ったものになってくると思いますので、しっかりとした準備をしていただくようお願いをいたしまして、今議会での私の一般質問を終わらせていただきます。市長並びに担当課長の御答弁ありがとうございました。
○議長(岩松永治) 以上で通告による一般質問は終了いたしました。
これにて一般質問を終結いたします。
明14日から16日までの3日間は休日のため休会とし、17日に会議を開きます。17日の議事日程は、議案の審議であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて散会いたします。
お疲れさまでした。
午後1時55分 散会