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議会議事録

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一般質問 令和6年度 » 令和6年 第436回市議会定例会(開催日:2024/09/06) »

一般質問4日目(福田佐和子)

質問者:福田佐和子

答弁者:市長、関係課長


      議事日程     
        令和6年9月13日 金曜日 午前10時開議
第1 一般質問
          ―――――――――――*―――――――――――
      本日の会議に付した事件
  日程第1 一般質問
          ―――――――――――*―――――――――――
      午前10時 開議
○議長(岩松永治) これより本日の会議を開きます。
          ―――――――――――*―――――――――――
      一般質問
○議長(岩松永治) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。20番福田佐和子議員。
      〔20番 福田佐和子議員発言席〕
○20番(福田佐和子) おはようございます。
 通告をしてあります順にお聞きをいたしますが、質問の前に一言、子育て中のお母さんの声を届けたいと思います。市長が明らかにされた子供の医療費無料化の年齢引上げは、長い間のお母さんたちの願いでした。当時の子供たちは大きくなり、成長して、お父さん、お母さんになっている人もおりますけれども、長い間のお母さんたちの願いです。これが実現をしたということで、本当にうれしく、共に喜び合いたいと思います。先日、高知市の方から電話がありまして、南国市の友達が18歳まで無料になって喜んでいるので、代わりに私が電話しましたと、元気な電話がありました。あちこちへこの電話は入っているようで、子育て応援策が待たれていたのがよく分かります。さらに子育て支援の南国市となるように願っております。引き続きよろしくお願いをいたします。
 通告してあります高齢者福祉についてお聞きをいたします。
 私も6月に後期高齢者になりました。ここに初めて立った頃は、お母さんの願いを実現をするという、その一つの大きな課題がありましたが、今は自らが高齢者になって、あのときに高齢者の皆さんが、そんなにあんたの言うようにいかんぞねと言われていた意味が、今、日々分かっているのが現状であります。高齢者の皆さんが安心して暮らせる南国市にするためにも、ぜひお力を尽くしていただきたいと思います。
 まず、1点目は、6月に改定をされました事業計画では、様々な基本目標などがあります。加えて具体的な数値も上げられ、今後の介護保険の取組と受け止めました。昨日の質問と重なるかもしれませんけれども、5点、お聞きをいたします。
 まず1点目は、計画の見直しで、前回の計画から改善された項目はあるのかどうかお聞きします。
○議長(岩松永治) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(中村俊一) 第9期介護保険事業計画についてのお尋ねでございますが、南国市の高齢者人口は、今後、大きな増減はないものと見込まれますが、高齢者人口に占める後期高齢者の割合が高くなることが予想されております。そうなりますと、要介護認定率、要介護、要支援者の認定者数、ともに上昇するものと見込まれます。一方、若年者人口は減少いたしますので、介護人材の確保は容易ではございませんので、今後はこれまで以上に、入り口としてのフレイル予防、次いで介護予防、その次に、要介護状態になったとしてもその重篤化を防止することが肝要となってまいります。
 第9期介護保険事業計画では、新規の重点取組として、リエイブルメントパッケージ、元の生活に戻ることを目指す仕組みをスタートさせます。これは、これまでモデル事業、試行的実施をしてきた短期集中予防サービスでございまして、約3か月間、機能回復や生きがいづくりを目的として、個々に設定していただいた目標達成のサポートを行うものでございます。また、介護予防と保健事業の一体的実施といたしまして、介護認定、医療機関の受診歴のない高齢者へのアウトリーチ訪問も、これまでに引き続き実施をしてまいります。なお、保険料につきましては、基金取崩しなどにより、基準額は据置きといたしました。以上でございます。
○議長(岩松永治) 福田佐和子議員。
○20番(福田佐和子) この立派な報告書、市長もこの中で、初めにということで書かれておりますけれども、この中で、市長は福祉のまちづくりの基本理念の下、健康寿命の延伸を目指して介護保険制度を運営してまいりますと、決意を語られております。私は、この制度が高齢者の皆さんの日常の生活にお役に立ち、そして市長も述べられたように、年齢も高くまで元気でこの南国市で住むことができるようにと私も願っております。ぜひ具体的なことも含めて、担当課と市長には取り組んでいただきたいと思います。
 これまでに出されました声、そして議会質問も含め、出された声はどんな形で生かされているのでしょうか。先ほどの答弁と同じであればそれでお答えください。
○議長(岩松永治) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(中村俊一) この第9期計画策定に当たり、市民の方へは、介護予防日常生活圏域ニーズ調査及び在宅介護実態調査を実施いたしました。また、事業所の方には、居所変更実態調査、在宅生活改善調査、介護人材実態調査に御協力をいただきました。計画の策定委員には、老人クラブ連合会、民生児童委員協議会などの団体からの委員、また公募により第1号被保険者及び第2号被保険者の方にも委員として御参画をいただきました。介護予防日常生活圏域ニーズ調査では、介護が必要になっても、できる限り、現在のお住まいや地域に住み続けたいとの思いを多くの方がお持ちでいらっしゃいました。このため、第9期計画では、介護保険の基盤整備といたしまして、地域密着型サービスの定期巡回、随時対応型訪問介護看護、これを1事業所、小規模多機能型居宅介護、これを2事業者、整備することを目標としてございます。現在、おのおの1事業者について、事業者を選定中であります。できる限り住み慣れた地域でという思いをこれからもサポートしていくように努めてまいります。
○議長(岩松永治) 福田佐和子議員。
○20番(福田佐和子) 介護を必要とされる高齢者が必要とする介護を受けられているか、実際に、それは具体的に数字を見ないと分からないと思いますけれども、先ほどの答弁で、全ての人が対象になり、全ての人が介護を受けることができるようになる方向で南国市は動いていくというふうに私は受け止めましたが、それでいいでしょうか。
○議長(岩松永治) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(中村俊一) 必要な介護量が受けられるように努めてまいります。
 ただ、前回、西山議員の質問の中でございましたように、特別養護老人ホームなど、依然として待機者はいらっしゃいますし、また昨日、斉藤議員の質問の中でもありましたように、ケアマネジャーの方が訪問系のサービスやケアプランの作成で苦労なさっているという話を伺うこともございます。サービスの供給が不足して必要な介護が受けられないということにはならず、代替のサービスを利用されておるということでございますが、できるだけ望むサービスが受けられるように、今後も努めてまいります。
○議長(岩松永治) 福田佐和子議員。
○20番(福田佐和子) ぜひ介護が必要になった方が不安にならない制度をつくっていただき、使いやすいものにしていただきたいと思います。そのことは要望して終わりたいと思います。
 今、先ほど述べられたように、なかなか御本人が望むサービスが受けられないというのは現実です。高齢者施設になかなか入ることができない。入れたとしても、物すごく時間がかかった、そうした声もお聞きをいたしました。また、今問題になっているのは、老老介護になった、あるいは独り暮らしの世帯が多くなったなどの中で、人と人とのつながりのないところでは、孤立感でさらに悪化するのではないかと心配をされます。対応すべきことが多いわけですけれども、これらは市民の皆さんの立場で南国市が動けば、県と国も動かすことができると思いますので、他市と一緒になって、その立場を貫いていただきたいと思います。介護保険のうたい文句の安心の老後とは程遠い現実が、今、南国市民の皆さんの毎日でもあるわけです。最近、残念ながら、3人の方がお家でお一人で亡くなられたということがありました。お一人は御近所の方も目配りができておりましたけれども、なかなか朝から晩まで、その人と一緒に住んでいるわけではありませんから、非常に残念な結果となってしまいました。特にこの暑い真夏日の中で、電気代が高いと、クーラー代を節約をする、その思いは高齢者の皆さんの気持ちとしてよく分かるわけですけれども、それを放置するのではなく、一人一人の高齢者の皆さんがどこに住んでいても、一人で住んでいようが家族で住んでいようが、みんな同じように守られる、そんな介護の制度にしてほしいとずっと思ってきました。今回は大変残念な御報告をすることになりましたけれども、地域の皆さんの力を借りながら、こうした人が出ないように、南国市もどうすればこうしたことをなくすことができるのか、共に考えたいと思います。私たちも力を尽くすつもりですので、それぞれの立場の役割を新しくしていただきたいと思います。中には、独り暮らしを気にかけて、別に義務があってのことではないですけれども、その方を見守り、毎日、出入りをして、お話相手をする、そういう方も御近所にはおられました。南国市としても、この件についてはぜひ力を入れて取り組んでいただきたいと思います。制度や資格や、そういったものではなくて、お隣同士で支え合う、昔からあったこの絆といいますか、そうしたものも大切にしながら、そして市が責任を持つところは責任を持つ、こんな立場で明らかになれば、私たち高齢者も安心して長生きができるということになりますので、一言、通告はしておりませんが、市長の決意をお聞きをしておきたいと思います。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 福田議員のおっしゃったことにつきましては、やはり地域同士で支え合う仕組みづくりということは必要であるというようには、常々思っておるところでございます。地域福祉計画、地域福祉活動計画でも、自助、近助、共助、公助というようなことでうたわれておるところでございまして、そういう地域同士の支え合いというのが常に基本であるというように思っております。そういった仕組みづくり、地域づくりを進めていくことが、安心・安全で生活できることにつながっていくというように考えておるところでございまして、介護制度もそうでございますが、そういった制度全般にわたって、地域が皆で支え合い、そして使える制度をしっかり使っていくという、そういう仕組みづくりをつくっていかねばならないというように思っております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 福田佐和子議員。
○20番(福田佐和子) ありがとうございました。その立場で、私たちもできることをやりながら、市民の皆さんとつながり、まず命を守るというところで頑張りたいと思います。
 最後に、補聴器助成は、度々、この場でも要望してまいりましたけれども、その後、検討されているのかどうかお聞きします。
 もし検討されているのなら、いつから実現をされるのか、お聞きします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 第9期計画の基本理念にございますように、市民の方が住み慣れた地域で可能な限り生活を続けられるよう、市といたしましては、介護予防や健康づくりの推進、社会参加の促進に取り組んでまいるところでございます。聴力低下はコミュニケーション能力の低下につながり、難聴によって社会参加が抑制されることが懸念されるなど、加齢性難聴者への補聴器購入支援につきましては、その必要性は理解しており、市長会を通じて補助制度の創設も国へ要望もしたところでございます。
 どういうふうに検討をしたかということでございますが、長寿支援課からはどこどこがこういう補助をしているという資料はいただいて、どういった形でほかの市町村が実施しているかということは見たところでございます。それぞれの予算の枠内で計上しておるというような状況も分かっております。ただ、単独事業の実施ということになりますし、南国市では4万6,000の人口がおりまして、県内他市、実施している他市町村よりは人口が多く、かなりの要望額になろうということも想像ができます。計上するとなると、毎年一定額を経常的に予算化していくということにもなると考えられまして、財源のことを考える必要があります。ほかにも少子化対策など、重要な施策も進めておるところでございますので、全体予算の中で今後も検討してまいりたいというように思います。以上です。
○議長(岩松永治) 福田佐和子議員。
○20番(福田佐和子) すぐには実現をするということにはならないかもしれませんが、先ほど申し上げましたように、今、介護が必要になっておられる方は、戦前戦後を通じて大変な御苦労をされて、今日までこの南国市を支えてこられた方です。その人たちのために政策がないというのは、非常に残念なことであります。これまでもずっとこのことは言い続けてきたわけですけれども、ぜひ実現をしていただきたいと思います。
 すいません、前後いたしますけれども、最後にお聞きをしたいと思います。
 事業所の困難改善のために市が果たすべき役割はと私は聞きましたが、実際にどの事業所がどういう状況にあるかというのは捉まえておられるのか。そしてまた、必要な介護がそこで賄われているという認識なのか、お聞きをいたします。
○議長(岩松永治) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(中村俊一) 事業所の経営につきましては、報酬が低いというお声と人材の確保に御苦労されておるという、この2つの面でお話を伺うことは今までもございました。報酬の改定は3年ごとではございますが、今回の報酬改定を受けて、次は様々な加算措置が打ち出されてくるのではないかと思っております。報酬や加算によりますと、保険料が上がる要因にはなるのですが、やはりほかの業種の給与改善に見合う介護報酬の引上げは必要かと思っております。今後、新たな加算措置が設けられた場合、事業所からの問合せには丁寧に対応して、必要な助言もしてまいります。
 物価高騰対策としては、6月補正で事業所向けの給付金を交付することといたしております。
 また、現在、事業所からの各種申請を電子申請で行えるよう準備をしてございます。これにより、市役所の開いておる時間に来庁していただくということが省略できるようになりますので、事務の省略化は図られることとなります。以上でございます。
○議長(岩松永治) 福田佐和子議員。
○20番(福田佐和子) 答弁をお聞きしながら、何十年も前にヘルパーさんをされておられた方の話を思い出しました。介護の現場は今も昔も同じ状況で、なかなか改善をされていないということが明らかになりました。当時、この町なかの要介護者のおうちを訪ねることと、それから稲生の利用者さんを訪ねる仕事、両方掛け持ちでやられているヘルパーさんがおいでになりました。その方は自動車の免許を持ってなくて、1人で自転車で稲生へ行って帰って、この町なかに戻って次のお家を訪ねるという、大変な仕事をされておりました。今、高齢者の皆さんを大切にするということと、そこで働く人たちが困らないようにすることも、南国市がやらなければならない、そしてこの計画の中でもきちんとうたい込まれなくてはならないことだと思います。本当に安心して暮らすことができる、そんな介護制度になるようにと願っております。
 以上で質問を終わります。ありがとうございました。

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