議会議事録
検索結果 » 令和6年 第435回市議会定例会(開催日:2024/06/14) »
一般質問4日目(杉本理)
質問者:杉本理
答弁者:市長、関係課長
○議長(岩松永治) 8番杉本理議員。
〔8番 杉本 理議員発言席〕
○8番(杉本 理) 日本共産党南国市議団の杉本理です。
今議会の一般質問のトリを務めさせていただくことになりました。よろしくお願い申し上げます。
昨年秋の改選以降、多くの議員が質問するようになり、今回の一般質問も、5日間にしようかどうしようかという案もありました。質問者が多くなった分、準備をされる執行部の皆さんは大変かと思いますけれども、私たちの南国市発展のため、共に力を合わせようではありませんか。
また、4月の人事異動により、新たに4名の方が課長さんとして選ばれ、17日にはそれぞれより御挨拶もいただきました。どの課長さんも、市民生活向上のためと意気込んでおられる姿勢がよく分かりました。これからは課長職としていろいろと御苦労があろうかとは思いますが、市民のため、市政発展のため、御尽力いただきますようお願いを申し上げまして、質問に入らせていただきます。
今議会に私が質問いたしますのは、1、加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的助成制度の実現を、2、子育て応援の南国市をさらに進めるために、3、学生支援について、4、観光行政、5、平和行政について、総括方式でお伺いいたします。市長をはじめ執行部の皆さん、それぞれ御答弁よろしくお願い申し上げます。
さて、まず加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的助成制度の実現をについて、昨年に続いてお伺いをいたします。
年をとり、足が痛い、目の手術を受けてきたなど、体の衰えによりおっくうになり、外へ出なくなってしまう高齢者の方が少なくありません。耳の聞こえについても同様で、話しかけられても分からないことが苦痛になるなら、もうお友達とのおしゃべりも参加をためらってしまうと。こういったことでは、生活の質、いわゆるQOLが保てなくなってしまっています。生き生きとした老後を送るために、加齢性難聴者の皆さんに補聴器を使用していただくことは、どうしても必要なことです。医学的にも、認知症の予防、認知機能を改善するという研究成果もあるとされています。また、政府は、孤独・孤立重点計画の中で、補聴器等の利用による社会参加の推進について触れており、独り暮らしの高齢者対策という点においても、補聴器を使用していただくことが重要になっていますが、厚生労働省は、かたくなに国の制度とすることを拒み続けています。国の冷たい姿勢が続く中、補助制度を行政に求める取組が全国で広がり、今は100を超える自治体で既に実施に踏み出しています。県内でも、土佐清水市やいの町、四万十町などは既に助成制度をスタートさせ、さらには土佐町でも踏み出すと聞いています。子供もお年寄りも、誰もが住み続けられる南国市にするため、本市においても制度を創設すべきと思いますが、いかがでしょうか、質問いたします。
次に、子育て応援の南国市をさらに進めるためにということで質問をしてまいります。
平山市政2期8年のうち、間もなく7年が経過しようとしています。7年間、市長が様々に取り組んできた施策のうち、特に子育て、若者応援施策は、人とお金をある一定割いてきたのではないかと認識をしています。今回の質問では、子供の医療費と学校給食無料化を取り上げますけれども、今議会に18歳までの医療費無償化に関する補正予算が計上されているのを確認いたしました。既に全国800以上の自治体において、高卒までの通院助成が行われていますが、本市でも高校生までの医療費の無償化が行われることになるということで、さらなる子育て支援につながるものと期待しています。
そこで質問ですが、今回提案されている議案第4号南国市福祉医療費助成に関する条例の一部を改正する条例案について、どのような内容なのか、改めて説明をお願いいたします。
また、対象年齢引上げに関しては、私の質問も含め、議会では度々質問がされてまいりました。今回、実施を決断した理由を市長にお伺いいたします。
次に、小学校と中学校の学校給食無償化についてお伺いいたします。
先日、6月12日に文部科学省は、学校給食無償化についての全国調査の結果を発表いたしました。昨年9月の時点で、全国1,794の自治体と事務組合のうち、公立小中学校等で何らかの方法で学校給食費の無償化を実施中と答えたのは、いよいよ722自治体に上り、実に4割以上となりました。このうち児童生徒全員を無償化しているのは547自治体となり、前回調査と比べて大幅に増加していることが分かりました。以前、私が質問した際に、日本国憲法は教育を無償とするよう定めていることや、昭和20年代の国会答弁の中で、将来、給食が無償化されるべきものであろうということを述べられていることなどを紹介させていただきました。日本共産党は、本来、国が無償化の財源を提供すべきとは考えてはいますけれども、文科省は国会のやり取りの中でも、なかなか無償化に踏み切ろうとしません。今年の春闘では、大企業中心に賃上げのニュースが多く流れましたけれども、中小零細ではなかなか厳しく、実質賃金は25か月連続マイナスとなるなど、子育て世代の家計のしんどさはなかなか軽減されません。
そこで、国が無償化の財源を出すまでの当面の間は、市がお金を出して子育て応援に踏み出し無償化をすべきだと思いますが、いかがでしょうか。所見をお伺いいたします。
次に、学生支援について質問をいたします。
南国市には、国立大学である高知大学の農林海洋科学部と医学部、また高専や県立、私立の高校があり、南国市内はもちろんのこと、市外、そして県外からたくさんの若者が学んでいます。国際人権規約では、大学の学費を段階的に無償化することがうたわれていますが、日本政府は、2012年にやっとこの段階的学費無償化条項も批准しました。批准後はだんだん学費が下がっていくのかと思いきや、下がらずさらに上昇を続けており、さらにコロナ禍や異常な物価高のため、長時間のアルバイトを余儀なくされている学生さんが多数おられます。
また、近年、各種奨学金が充実してきたとはいえ、給付制が当たり前のほかの先進国と違い、貸与制を借りている学生が多くいます。ここ南国市において、そんな学生の皆さんに何とか力になりたいと、満腹プロジェクトが取り組まれてはや4年になります。米などの食料をはじめ、お菓子や生理用品などの生活用品を真剣に吟味して選んでいる学生の姿を、今月も約30人ほど見かけました。このプロジェクトにいつも支援物資をお寄せいただける方、また笑顔で一言、二言交わしながら渡しているボランティアの方々には、本当に頭が下がる思いです。以前、この席で質問した際に、南国の農産物がたくさん入ったお弁当を支給するという答弁をいただき、その後、岡豊と物部で1,000食を超えるお弁当が配布されました。その際、配布された学生さんはもちろんのこと、一生懸命作っていただいた農協の皆さんも喜んでいたということも聞いております。本市にとっても、南国市の農産物のPRになる貴重な機会になりますので、今年度も取り組まれたらどうかと思いますが、農林水産課長の御所見をお伺いいたします。
また、高知大学は、県外出身の学生さんが多く、そういった意味では、南国市に残ってよという思いも込めて、本市の観光パンフレットなども一緒に渡せたらいいのかなというふうに思います。この点については、商工観光課長の所見をお伺いいたします。よろしくお願いいたします。
次に、観光行政、連続テレビ小説を生かした観光振興事業等について質問をしてまいります。
「あんぱん」については多くの同僚議員が質問しておりますので、できるだけ項目を絞ってお聞きいたします。その質問、それに対する答弁を聞いておりましたら、きっと多くの方に、今後、南国市に来ていただけるようになるのかと思い、私自身もわくわくしています。その反面、今現在、市外や県外の子供連れの方が本市に来て、「あんぱん」始まるんだってねと、「あんぱん」関連を見たいなと思うときに、例えば何を見に来るでしょうか。商店街に数体ある石像ですとか、例えば後免野田小学校ですとか、幾つかありますけれども、こういったところではないでしょうか。正直、アンパンマンミュージアムがあるお隣、香美市と比べると、集客するに当たって、今現在はなかなかこれは苦しいのかなと思わざるを得ません。もちろん本市にとって大事な、そして自慢の存在であるやなせ先生ですが、今回の好機を逃さず、本市との関わりを知っていただく必要があります。
そこで質問ですが、連続テレビ小説を生かした観光振興事業等の現在の進捗をお聞きいたします。
また、今回の6月補正予算案に「あんぱん」関連が計上されてるようですが、その内容をお聞きいたします。
次に、今回のこの「あんぱん」が始まることによりまして、経済効果など、予測できる数字があるようでしたらお聞かせください。
次に、6月補正以降、例えば9月ですとか12月ですとか、今後さらに計上していく予算があるのか、そういうおつもりがあればお聞かせいただけたらと思います。
観光行政では、いわゆるオーバーツーリズムについても質問いたします。
国のコロナウイルス対応が2類から5類に変わる中、国内の多くの観光地に観光客が戻ってまいりました。例えば日本有数の観光地、京都では、寺社に向かう路線バスがいっぱいになり、市民が乗車できなくなってしまっています。また、民家や民有地への無断立入り、ごみのポイ捨てなどに苦慮されていると聞いています。今回の「あんぱん」において、本市においでいただけるのは、例えば商店街や後免駅、野田小学校周辺と想定されます。この地域の道路は抜け道になっているところも多く、車やバイクの通行量、これはそれなりにあると思いますけれども、例えば人が20人も30人もぞろぞろと都会のように歩いているような道路とか、そういう地域ではないと思うんです。こういった地域に多くの観光客の皆さん、来たらいいなと思うんですけども、多くの観光客が来た際に、例えば民家のほうをじろじろ見られるですとか、道路いっぱいに広がって歩いたりする、そういったことが例えば想定されるのではないでしょうか。私は何も「あんぱん」に向け頑張っている機運をしぼませたいという意図は全くありませんが、こういったことは今のうちに、準備できるうちに考えておくべきではないでしょうか。オーバーツーリズムについての担当課長の所見をお伺いいたします。
次に、平和行政についてお伺いしてまいります。
以前の私の質問において、私たちの南国市は、高知県第2の都市として、核兵器の廃絶を訴え、そしてしっかりとした平和行政を続けていく、これが大事なのではないかとお聞きいたしました。今年も原水爆禁止国民平和大行進が南国市においても取り組まれ、晴天の中、多くの参加者の皆さんが集まりました。例年どおり、市長と議長に面会を申し入れ、平山市長には会うことができ、通し行進者の方からは、真摯に、真剣に対応していただいたということで、市長の対応に喜びの声を寄せていただいております。
そこで市長にお伺いいたしますが、平和行進について、どのような思いを持たれているのか、お伺いをいたします。
また、当日、実行委員会より、南国市の施設で原爆パネル展を開催しませんかと話があったと思います。私もぜひ開催してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。これについて質問をさせていただきます。
次に、本市の平和行政は、今現在、どのように取り組まれているのか、これについて担当課長にお伺いいたしますので、よろしくお願いいたします。
また、本市には貴重な戦争遺跡、前浜掩体群がありますが、それらを活用した観光行政の取組や保存に関する取組について、総務課長、商工観光課長、そして生涯学習課長にお伺いいたしますので、それぞれお答えよろしくお願い申し上げます。
掩体群について、もう少し質問をさせていただきます。
先日、私は、高知市から来た学生さんが、掩体の見学をしたいということで、少しお手伝いをさせていただきました。その際に、前浜防災コミュニティセンターの公民館長さんにお会いする機会があり、話を聞くことができました。話によると、先日、団体の学生さんがバス3台で来たと。その際に、防災コミュニティセンターを休憩場所やトイレに利用していただいたが、帰った後の片づけですとかおトイレの掃除など、そうですね、それぐらいの人数が来たらなかなか大変だったんだろうなと思うんですけれども、少し大変だったということをお聞きいたしました。今、どこの公民館もそうだと思うんですけれども、館長さんは、日々、空き状況の問合せに答え、当日は鍵を開け、鍵を締め、そういう管理運営に追われる毎日だと思うんです。特に前浜については、掩体群の目の前ということもあり、これからも見学者が使用されるようなことが少なくないと思います。前浜掩体群を、教育旅行も含め、観光客においでいただくように活用していくのであれば、あまり地域の負担にならないようにしなければならないと考えますが、担当課長の所見をお伺いいたします。
戦争遺産については、何も本市だけではありません。例えば掩体については、全国あちこちに築かれましたし、旧日本軍の飛行場もしかりだと思います。私は実際、掩体がある大分県宇佐市から来られた方と掩体群の前でお会いして、白菊ですとか、南国市と共通してますねというお話をしたことでした。
そこで質問ですが、掩体のような歴史的な戦争遺産や平和関連施設を有する地方自治体が連携して組織している団体があると聞いています。加盟団体で行われている事例では、平和関連施設を回り、農村体験をしたりする平和ツーリズムに取り組んでいるそうですが、本市でも参考にするなり、将来的に加盟するなどしたらどうかと思いますが、これについて、担当課長の見解をお伺いいたします。
次に、戦争遺品の収蔵、保管、公開についてお伺いをいたします。
昨年の質問では、令和3年の市議会における陳情書の採択について取り上げ、そのときまで少し時間がたっていたこともあり、その時点までの進捗などをお伺いいたしました。その際は、教育長と課長に丁寧に御答弁をいただきましたが、今回、改めて、採択後の取組について教えてください。
以上で1問目といたします。それぞれ御答弁よろしくお願い申し上げます。
○議長(岩松永治) 答弁を求めます。市長。
〔平山耕三市長登壇〕
○市長(平山耕三) 杉本議員の18歳までの医療費無償化に関して、決断した理由ということでございますが、医療費無償化の対象の拡大につきましては、以前より無償化の対象拡大について、実施したいとの思いは持っておりましたが、これまでも答弁させていただきましたように、実施するということになれば、それに係る予算を経常経費として計上していくことが必要であるため、慎重に検討を行ってまいりました。現在、子育て支援の充実が一層議論されるようになってきた状況でもあり、今回、本市においても、さらなる子育て支援の充実を図りたいということで、実施に向けての判断をしたところです。その過程においては、近隣自治体等の状況や時限的な制度ではありますが、県の人口減少対策総合交付金が財源として活用できることなどが、一つの判断材料とはなりました。今議会に本件関連の条例改正、補正予算を議案提案させていただいておりますので、積極的な御審議をお願いするところでございます。
続きまして、原水爆禁止国民平和大行進についてでございますが、その大行進の感想ということでございますが、この国民平和大行進が1958年以来、毎年行われ、今年で67回目を数えることになり、核兵器の廃絶を目指し、継続した取組をされていることに敬意を表するところでございます。私も市長に就任以来、委員の皆様から毎年のように訪問をいただいておりまして、私もペナントにサインをし、協力させていただいておるところでございます。日本は唯一の戦争被爆国であります。核兵器の悲惨さ、非人道性は言うまでもありません。二度と繰り返さないためにも、世界の平和を願い、訴え続けなければならないと思います。
以上でございます。
○議長(岩松永治) 長寿支援課長。
〔中村俊一長寿支援課長登壇〕
○長寿支援課長(中村俊一) 高齢者の補聴器購入助成についてのお尋ねにお答えをいたします。
以前にも答弁いたしましたとおり、聴覚機能はコミュニケーションにおいて重要な機能であり、加齢とともに聴覚機能が低下すると、社会性が低下したりすることなどによって、ひきこもりや認知症のリスクが高まってまいります。加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的助成制度の創設につきましては、国へは市長会を通じて公的助成制度の創設をこれまでも求めてまいりましたが、直近では令和6年4月16日開催の第145回高知県市長会へ、これは南国市からの要望事項として提案し、5月16日開催の第156回四国市長会へ高知県市長会からの提案がなされております。
次に、市としての制度創設についてでありますが、これまでも申し上げてまいりましたように、特定財源が見込めない中で単独事業の実施となりますと、なかなか厳しいものがございます。令和6年度からは、これまで介護保険の仕組みの中で実施をしてまいりました、在宅で要介護4、5の方を介護する非課税世帯へ行ってまいりました介護用品支給事業に係る公費が、5年度の実績額を上限とすることとなりました。このため、今年度から5年度の実績を上回る部分は一般財源での負担が増加してまいりますので、単独事業で早期に制度創設することは難しいものと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
〔長野洋高子育て支援課長登壇〕
○子育て支援課長(長野洋高) 医療費の無償化につきましては、これまで15歳までの市民の方を対象としておりましたが、対象範囲を18歳になる年度末までに拡大し、10月1日から実施することとしたく、今議会に関連条例と補正予算の議案提案をさせていただいているところでございます。
○議長(岩松永治) 教育次長。
〔溝渕浩芳参事兼教育次長兼学校教育課長登壇〕
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 学校給食の御質問にお答えします。
義務教育における保護者負担の軽減については、図っていくべきと考えておりますが、給食の無償化には多額の財政負担が必要となりますので、市単独での財源では大変厳しいと思っております。本年度につきましては、保護者の給食費の負担軽減を図ることもできる物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金がございますので、活用が可能か検討してまいります。
○議長(岩松永治) 農林水産課長。
〔川村佳史農林水産課長登壇〕
○農林水産課長(川村佳史) 学生支援で弁当配付の復活をとの御質問にお答えいたします。
食品価格などの高騰の影響を受けました生活者に対しまして、国が交付金事業を創設しておりますので、そのような事業が使えるかどうかなど、財源や事業の実施内容等について協議した上で検討してまいりたいと思います。以上でございます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
〔山崎伸二商工観光課長登壇〕
○商工観光課長(山崎伸二) お弁当の配布に併せた学生への観光パンフレットの配布につきましては、お弁当を配布することになりましたら、南国市観光協会と協議し、一緒に配布できるよう検討してまいりたいと考えております。
また、連続テレビ小説「あんぱん」の放映に向けての本市の取組状況につきましては、4月24日に、香美市、香南市、南国市の3市長を共同代表とした物部川エリアでの観光博覧会実行委員会が開催され、物部川エリアでの観光博覧会基本計画骨子を策定し、やなせ先生ゆかりのキャラクターや観光地を活用した各種イベント、企画展及び周遊キャンペーンの開催に向けて取組を進めております。また、5月20日には連続テレビ小説関連観光施策推進協議会を開催し、情報共有、意見交換を行いました。いただいた意見等を踏まえて、連続テレビ小説を生かした南国市観光施策推進事業実施計画を策定し、受入れ環境の整備や受入れ体制の強化などの取組を進めております。今議会に補正予算として、増加が見込まれる観光客対策として、臨時の観光案内所を設置するための工事費や運営するための委託費、スマートフォンを活用したデジタルコンテンツを制作するための音声ガイドアプリの制作業務委託費、日吉児童遊園地跡地を観光駐車場にするための工事費、舟入川沿いの日吉町3丁目公園をやなせたかしロードと一体化させるための舗装の改修費やアンパンマン石像等の購入費、JR後免駅前広場臨時駐車場に設置する仮設トイレの工事費などを上程しておりますので、御審議のほどよろしくお願いいたします。
また、経済効果につきましては、試算はございませんが、連続テレビ小説を生かした南国市観光施策推進事業におけるKPIについて、今後、策定される物部川エリアでの観光博覧会事業計画と整合性を図りながら設定することとしております。
また、今後、計上する予算につきましては、現在、物部川エリアでの観光博覧会での取組を進めており、事業の内容が固まったものについて、県や香美市、香南市と併せて予算計上することを考えております。
また、後免町へのオーバーツーリズム対策でございますが、来高される観光客の多くが自動車で来られることから、駐車場対策として、JR後免駅前広場やシンボルロード沿い民有地、日吉児童遊園地跡地、海洋堂SpaceFactoryなんこくや旧南国署跡地を駐車場として、普通車、約170台確保できる予定で、さらに土日祝日に限定されますが、市役所駐車場も乗用車用の駐車場にと考えております。
また、佐川町での事例を参考に、観光客に観光ガイドを利用していただくことで、道路幅員が狭い後免町を巡る観光客を誘導することができ、生活道路を走行する自動車との衝突の回避、安全の確保が図られることから、観光客が観光ガイドを利用しやすくなるよう、臨時観光案内所への観光ガイドの受付窓口の設置や土日祝日の定時ガイドウオークの実施などを考えております。
また、前浜掩体群につきましては、貴重な戦争遺産であり、今後も観光誘客を図る上で欠かせない南国市の重要な観光資源の一つと考えております。議員のおっしゃる団体での修学旅行は、大阪府松原市から前浜掩体群での平和学習やスポーツセンタータワーでの防災学習を目的とする修学旅行を受け入れた際、その約100名の修学旅行生の昼食休憩やトイレに前浜防災コミュニティーセンターをお借りさせていただいたときのことだと思います。物部川DMO協議会や南国市観光協会が立ち会い、対応したものでございますが、御協力いただいた公民館長に御負担をかけてしまい、大変申し訳なく思っております。教育旅行等の受入れが地域の負担になってはいけませんので、物部川DMO協議会や南国市観光協会と、持続可能な受入れ対応について検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 総務課長。
〔松木和哉参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長登壇〕
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(松木和哉) 平和行政についての御質問にお答えいたします。
原水爆禁止国民平和大行進の高知県実行委員会から協力依頼のありました本市での原爆パネル展の開催につきましては、改めまして展示の内容や必要なスペース等を確認をいたしまして、対応を検討させていただきます。
平和行政につきましては、本市では昭和58年に非核平和都市を建設する決議が議決をされ、また平成21年には非核平和都市を宣言する決議が議決をされております。非核平和都市を宣言する決議では、日本は世界唯一の被爆国であり、人類破滅に導く核兵器の廃絶と平和の尊さを訴え、世界の恒久平和の実現を希求することは市民の願いであり、市制施行50周年を機に、核兵器の廃絶と平和を願う全ての人々と相携えて行動することを決意し、非核平和都市を宣言することを決議するとしております。これらを踏まえまして、平成22年12月1日付で平和首長会議に加入いたしまして、平成26年度には日本非核宣言自治体協議会に加入しておりまして、こうした会議の国内加盟都市と取組等の情報共有を行っております。
また、広島、長崎に原爆投下がされた日には、原爆死没者に哀悼の意をささげるとともに、世界恒久平和の実現を祈念するため、原爆が投下されたそれぞれの時期に、また終戦記念日に、平和を祈念し、正午にサイレンを鳴らしております。
最後に、議員から前浜掩体群についてお話がありましたけれども、本市には当時の歴史を振り返ることができる戦争遺跡が存在しますので、多くの方々に見てもらいまして、戦争の悲しさや平和の大切さを学んでいただきたいと思います。以上でございます。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
〔前田康喜生涯学習課長登壇〕
○生涯学習課長(前田康喜) 杉本議員の戦争遺跡、前浜掩体群の保存についてどのように取り組んでいるかとの御質問にお答えいたします。
本市の指定史跡である前浜掩体群は、過去の戦争から未来への警鐘の意味で重要な意味を持っており、悲惨な戦争を二度と繰り返さないための平和教材として、戦争体験の語り手が少なくなるにつれて、ますます重要な存在となっております。掩体につきましては、ボランティア団体と市、市民が共同で、毎年、清掃活動を行っておりまして、県内外から訪れる見学者や観光客が安全で快適に見学ができるようにし、清掃を通じて全国的にも貴重な戦争遺跡を地域に周知し、広く地域の協力を得ることで、史跡の長期保存につなげる目的で行っております。それ以外にも、本年度、4号掩体を3次元測量する予算化をしておりますので、データによる記録保存をしておれば、災害等によって壊れた場合も復元できますし、ARやVRの技術を活用して、当時の飛行機がどのように格納されていたのか見ることができる疑似体験も可能になり、将来的な観光的活用や教育的活用ができると考えております。
また、掩体のほかにも、浜改田や物部のトーチカや高知大学農林海洋科学部キャンパスの通信所跡、陣山の送信所跡など、数多くの戦争遺産が残っておりますので、それら、身近な平和教材を活用した平和ツーリズムについて、今後、観光関係の団体とも連携を図りながら、検討をしたいと考えております。
旧海軍飛行場にゆかりのある兵庫県姫路市、兵庫県加西市、大分県宇佐市、鹿児島県鹿屋市の4市が連携して、空がつなぐまち・ひとづくり推進協議会を組織し、協議会を中心に、自治体間や観光協会をはじめとした関係団体との連携により、平和学習、平和ツーリズムを推進しております。まずは関係団体の話を伺い、本市でも何かできることがないか検討をしたいと考えております。
続きまして、戦争遺品の収蔵、保管、公開のための施設の検討を求める陳情書が採択された後の取組について答弁をさせていただきます。
南国市には、太平洋戦争末期に軍が強制的に土地を接収し、高知海軍航空隊が置かれた歴史があります。その土地の大半が現在の高知龍馬空港へと受け継がれ、国内外から多くの人々を受け入れる高知県唯一の空の玄関口として活用されております。また、戦争遺跡は、南国市だけでなく、香南市、香美市、高知市などにも広がっております。こうした戦争利用から復興、そして平和活用へと至った歴史を後世に伝え、平和学習に活用するために、戦争遺品や戦争資料等の収蔵、保存、展示活用は、空港を所管する国、県が高知航空史・平和資料館を整備するように、昨年10月の第144回高知県市長会議に要望書を提出しております。
また、本市に対して戦争遺品を寄贈したいという要望がございましたら、引き続き文化財係にて対応をいたします。しかしながら、保管する倉庫も狭い関係で、適切な管理が可能なものかどうか、判断をしながらの受入れとなります。現在、市が保管する戦争遺品の数も僅かですので、市民への公開の場として企画展を展示するのであれば、文化財全般の展示を行う中の1部門として、戦争遺品を展示することは可能ではないかと考えております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 市長をはじめ担当課長の皆さんにそれぞれ御答弁いただきました。ありがとうございました。
まず、加齢性難聴者の補聴器購入に関する助成制度の実現をについてですが、今年の高知県市長会に本市からの要望事項として提案をし、それが四国市長会に提案されたという答弁をいただきました。国に対して市長がしっかりと動いていただいたことを、まずうれしく思います。私自身も、本来は国が制度設計すべきこととは思いますが、国が動かない以上は、地方自治体が住民に対する責務として制度をつくるべきではないでしょうか。課長からは介護用品支給事業における国の冷たい態度も併せて御答弁いただきましたが、物価の高騰に追いつかない年金の支給により苦労されている高齢者の暮らし、生活に寄り添うことが求められていると思います。この制度については、ある県庁所在地の自治体では、例えば予算額を64万円という少額から始めたところもあります。少ないなとは思うんですが、まずはこういうふうに、例えば非課税世帯のみとして、かつ助成額も数万円から始めるとか、例えば制度を始めてみると、本当に小っちゃくまず始めてみるということであっても大事なんじゃないかなというふうに思います。高齢者の皆さんの聞こえの復活のため、助成制度の創設を引き続き御検討いただきますようお願いをいたしまして、次の項目に移りたいと思います。
18歳までの医療費無料化について、県内のほかの自治体に続いてようやく制度化の提案がされたことを本当にうれしく思います。これで子育て世代にさらに選ばれる南国市に、そしてUターンやIターンの際に考慮に入れてもらえるような自治体に少しなるのではないでしょうか。いつも議案の市長の提案理由の最後は、適切な議決を賜りますようお願い申し上げますと述べていただいておりますけれども、先ほどの答弁では積極的な審議をお願いするところでありますと述べられ、この件に関する市長の思いが込められた議案なんだなと感じさせられました。
そこで、この件の2問目をお伺いしたいと思いますが、市長の答弁があって、そのことでお伺いをしたいんですが、時限的な制度である県の少子化対策の交付金を財源として活用できることが判断材料の一つとなったと述べられました。この県の少子化対策は4年間の限定のお金、施策と聞いておりますけれども、仮に県の交付金がもう4年限りで打ち切りますよと、なくなってしまった場合には、また有料に戻ってしまうのでしょうか。それとも一般財源を使ってでも無料化を継続するおつもりでしょうか、お答えいただきたいと思います。
また、先日の新聞によりますと、高知市も対象年齢の拡大を行うことにしており、対象世帯に申請をするよう呼びかけているようです。本市においても、申請など、おうちのほうでやらなければいけないことがあるのでしょうか。あるのであれば、どのようにしたらよいのか、御説明をお願いいたします。
次に、学校給食についてであります。
答弁では、本市単独の財源では大変厳しいという答弁であり、これそのものは残念なことだなというふうに思います。先ほど、私が紹介しました文科省の調査では、無償化の財源についても聞いております。ここで若干それを紹介させていただきますが、その無償化の財源の第1位が自己財源で475自治体、第2位が地方創生臨時交付金で233自治体、第3位がふるさと納税で74自治体、第4位が都道府県からの補助で52自治体などとなっておりました。市単では厳しいということであれば、ふるさと納税や交付金の活用などを御検討いただき、引き続き無償化の実現、おうちの方の経済的負担の軽減に取り組んでいただきますよう、御尽力いただきますようお願い申し上げます。
また、今年度については交付金の活用ができたらという言及がありました。昨年に続いて、2、3学期のみだけでも無償化できるよう、検討をお願いいたします。
次に、学生支援についての2問目をいたします。
それぞれの課長より、検討する旨の答弁をいただきました。それぞれぜひ前向きに御検討いただきますようお願い申し上げます。この件では、財政課長に、通告はしてないんですけれども、簡単な質問なので答えていただけたらうれしいんですが。農林水産課長の答弁の中で、国が交付金事業を創設しているので、それが使えるかなどを考えるという答弁がありました。この交付金というのは、この議会でも、昨今、よう出てくる物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金のことを指していると思いますが、そういう理解でよろしいのでしょうかということを財政課長にお聞きしたいので、御答弁よろしくお願いいたします。
また、財政課長には、この臨時交付金ですけども、本市に下りてきているこの臨時交付金はまだ残額があるのかどうかということもお伺いいたしますので、よろしくお願いいたします。突然言うたので、正確な数字は構いませんので、よろしくお願いします。
次に、観光行政についてですが、「あんぱん」について、商工観光課長より答弁いただきました。放映開始まであっという間に日が過ぎていくことと思います。予想経済効果の数字はないという答弁ではありましたけれども、市民の皆さんは、やはり私たちの税金が投じられるだけの効果、きちんとあるんだろうかという思いは少なからずあるんだろうと思うんです。今後、KPIの設定などされましたら、適宜お知らせいただきますようお願いいたします。
また、オーバーツーリズムという言葉を使い、やや大げさに質問させていただきましたけれども、地元にとっても、また観光客の皆さんにとっても、観光地における安心・安全は大事なことです。課長が答弁していただきましたように、万全を尽くしていただけるようお願いをいたします。
平和行政について触れさせていただきます。
平和行進について、改めて市長のほうから、平和への思い、核兵器廃絶に関する思いということを、御自身のペナントに署名していただいたことも含めて、去年に引き続いて御答弁いただきました。市長のこの思いを本市の行政にさらに生かしていかなければなりません。総務課長のほうからは、いろいろ今までやってきたことなどを御紹介いただきました。ほかの加盟都市と情報共有等をしていくという御答弁をいただきました。今、国内外において、加盟都市としての独自の取組が様々に取り組まれております。本市独自の取組、ぜひ、去年も、これ、同じせりふを言いましたけれども、ほかの加盟都市のそういう取組をぜひ参考にしていただきまして、さらに本市の平和行政を発展させていただきたいと思います。
また、パネルについては御検討いただくということで答弁いただきましたけれども、例えばお隣の香美市なんかは市役所の1階で、あそこ、少しスペースがありますので、それぐらいでパネルが展示できるスペースということになりますけれども、南国の市役所というたちなかなか、香美市役所みたいなあんなに大きなスペースは取れないのかなとは、下の椅子を全部取っ払ってとかということになるので、それは難しいかなとは思いますけれども、MIARE!の2階で展示するのかなとか、スポーツセンターがいいのかなとか、そこはお任せいたしますので、ぜひ展示していただけたらなというふうに思いますので、御検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
前浜掩体群のことで商工観光課長から御答弁いただきました。御答弁の中で、地域の負担になってはいけないので、物部川DMO協議会や観光協会と対応について検討するということで御答弁をいただきました。前浜に限らず、課長もおっしゃいましたとおり、浜改田や立田、陣山、物部など、地元の皆さんにこれからも気持ちよく協力していただけるよう、ぜひ行政のほうの御配慮をお願いしたいと思います。この件につきましては、前浜掩体群の所管、そして公民館の所管である生涯学習課長からも、一言、この後、いただけたらうれしいなというふうに思います。一言で構いませんので、よろしくお願いいたします。
生涯学習課長からは、掩体の保存について、3次元測量等を本年度予算化していると御説明をいただきました。そういった意味では、全て戦争中の建造物ですから、もろくなっていくのは、前浜の掩体群に限らずどれも同じではないでしょうか。前浜以外の戦争遺産についても、順次取り組んでいただくようお願いを申し上げます。
また、私が紹介しました、空がつなぐまち・ひとづくり推進協議会について、これについても御答弁をいただきました。まずは検討したいということでございましたので、関係自治体などに連絡を取っていただき、これについては担当課は商工観光課と生涯学習課になるのかなと思いますが、庁舎内でも御連絡取っていただきまして、関係自治体などに連絡を取っていただき、本市の平和行政に役立てていただきますようお願いを申し上げます。
最後に、戦争遺品の収蔵、保管、公開のための施設の検討を求める陳情書についてであります。
既に昨年の10月に、市長会に資料館の建設を働きかける要望書を提出しているとお答えいただきました。そういうことであれば、資料等が散逸してしまう前にしっかりと利活用できるよう、国と県に働きかけをしていただくようお願いいたします。
また、本市が保管している戦争遺品は僅かだとお答えいただきました。私、陳情書を見て、かなり市で戦争遺品をいっぱい持ってるのかなと想像していたので、僅かだという答えだったので、これやったら、ちょちょっと公開するんであれば、確かに御答弁いただいたように、ほかの文化財と一緒ということのほうが、戦争遺品に限らず、南国の文化財の一つということで見てもらえるものになると思うので、そういった形でも構わないので、引き続き、展示に向け検討していただけるようお願いを申し上げます。
以上をもちまして2問目といたします。質問いたしました、それぞれの課長さんには御答弁よろしくお願い申し上げます。
○議長(岩松永治) 答弁を求めます。市長。
○市長(平山耕三) 18歳までの医療費無償化についてでございますが、財源につきましては県の交付金、4年間というようになっておるところでございますが、5年目以降も継続して実施する思いでございます。以上です。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 医療費無償化の対象年齢拡大につきまして、市民の方に行っていただく手続のことですが、本議会で議決をいただけましたら、準備が整い次第、対象者に申請書を送付させていただくことになります。対象者の皆様には、申請書が届きましたら、遺漏のないよう手続を行っていただきますようお願いを申し上げます。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 御質問の学生支援に係る財源として充当されている交付金ですが、杉本議員がおっしゃられたように、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用したいというふうに考えております。
なお、こちらの交付金なんですが、令和5年度に国のほうからつけていただいたもので、いわゆる非課税世帯10万円給付、均等割、そちらのものと一緒に、市の単独事業分といたしまして、推奨事業限度額といたしまして、本市分としては1億796万6,000円、こちらのほうが配分されております。それにつきましては、令和5年度の3学期の給食費の無償化、こちらに3,000万円充当いたしまして、当初予算におきましては、通学定期券の助成、またトラック運送業者への支援、また燃油高騰による業者支援、そういった形で6,000万円の計上、今6月補正におきましては、介護事業所、福祉事業所への支援策といたしまして、400万円ほど計上させていただいてます。それによりまして、残りといたしましては、現状1,391万6,000円、約1,400万円、こちらが残っておるというような状況でございます。以上でございます。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 杉本議員の2問目に対して答弁させていただきます。
前浜公民館長の負担にならないように、観光関係とも連携を図りながら、対応について検討を行いたいと思います。
また、戦争遺品につきましては、引き続き文化財係にて受入れを行い、展示に向けて検討したいと思います。以上です。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 2問目にそれぞれ御答弁いただきましてありがとうございました。特に通告してなかった財政課長も含め、ありがとうございました。
以上をもちまして一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(岩松永治) 以上で通告による一般質問は終了いたしました。
これにて一般質問を終了いたします。
明22日と23日は休日のため休会とし、6月24日に会議を開きます。24日の議事日程は、議案等の審議であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて散会いたします。
お疲れさまでした。
午後2時26分 散会
答弁者:市長、関係課長
○議長(岩松永治) 8番杉本理議員。
〔8番 杉本 理議員発言席〕
○8番(杉本 理) 日本共産党南国市議団の杉本理です。
今議会の一般質問のトリを務めさせていただくことになりました。よろしくお願い申し上げます。
昨年秋の改選以降、多くの議員が質問するようになり、今回の一般質問も、5日間にしようかどうしようかという案もありました。質問者が多くなった分、準備をされる執行部の皆さんは大変かと思いますけれども、私たちの南国市発展のため、共に力を合わせようではありませんか。
また、4月の人事異動により、新たに4名の方が課長さんとして選ばれ、17日にはそれぞれより御挨拶もいただきました。どの課長さんも、市民生活向上のためと意気込んでおられる姿勢がよく分かりました。これからは課長職としていろいろと御苦労があろうかとは思いますが、市民のため、市政発展のため、御尽力いただきますようお願いを申し上げまして、質問に入らせていただきます。
今議会に私が質問いたしますのは、1、加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的助成制度の実現を、2、子育て応援の南国市をさらに進めるために、3、学生支援について、4、観光行政、5、平和行政について、総括方式でお伺いいたします。市長をはじめ執行部の皆さん、それぞれ御答弁よろしくお願い申し上げます。
さて、まず加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的助成制度の実現をについて、昨年に続いてお伺いをいたします。
年をとり、足が痛い、目の手術を受けてきたなど、体の衰えによりおっくうになり、外へ出なくなってしまう高齢者の方が少なくありません。耳の聞こえについても同様で、話しかけられても分からないことが苦痛になるなら、もうお友達とのおしゃべりも参加をためらってしまうと。こういったことでは、生活の質、いわゆるQOLが保てなくなってしまっています。生き生きとした老後を送るために、加齢性難聴者の皆さんに補聴器を使用していただくことは、どうしても必要なことです。医学的にも、認知症の予防、認知機能を改善するという研究成果もあるとされています。また、政府は、孤独・孤立重点計画の中で、補聴器等の利用による社会参加の推進について触れており、独り暮らしの高齢者対策という点においても、補聴器を使用していただくことが重要になっていますが、厚生労働省は、かたくなに国の制度とすることを拒み続けています。国の冷たい姿勢が続く中、補助制度を行政に求める取組が全国で広がり、今は100を超える自治体で既に実施に踏み出しています。県内でも、土佐清水市やいの町、四万十町などは既に助成制度をスタートさせ、さらには土佐町でも踏み出すと聞いています。子供もお年寄りも、誰もが住み続けられる南国市にするため、本市においても制度を創設すべきと思いますが、いかがでしょうか、質問いたします。
次に、子育て応援の南国市をさらに進めるためにということで質問をしてまいります。
平山市政2期8年のうち、間もなく7年が経過しようとしています。7年間、市長が様々に取り組んできた施策のうち、特に子育て、若者応援施策は、人とお金をある一定割いてきたのではないかと認識をしています。今回の質問では、子供の医療費と学校給食無料化を取り上げますけれども、今議会に18歳までの医療費無償化に関する補正予算が計上されているのを確認いたしました。既に全国800以上の自治体において、高卒までの通院助成が行われていますが、本市でも高校生までの医療費の無償化が行われることになるということで、さらなる子育て支援につながるものと期待しています。
そこで質問ですが、今回提案されている議案第4号南国市福祉医療費助成に関する条例の一部を改正する条例案について、どのような内容なのか、改めて説明をお願いいたします。
また、対象年齢引上げに関しては、私の質問も含め、議会では度々質問がされてまいりました。今回、実施を決断した理由を市長にお伺いいたします。
次に、小学校と中学校の学校給食無償化についてお伺いいたします。
先日、6月12日に文部科学省は、学校給食無償化についての全国調査の結果を発表いたしました。昨年9月の時点で、全国1,794の自治体と事務組合のうち、公立小中学校等で何らかの方法で学校給食費の無償化を実施中と答えたのは、いよいよ722自治体に上り、実に4割以上となりました。このうち児童生徒全員を無償化しているのは547自治体となり、前回調査と比べて大幅に増加していることが分かりました。以前、私が質問した際に、日本国憲法は教育を無償とするよう定めていることや、昭和20年代の国会答弁の中で、将来、給食が無償化されるべきものであろうということを述べられていることなどを紹介させていただきました。日本共産党は、本来、国が無償化の財源を提供すべきとは考えてはいますけれども、文科省は国会のやり取りの中でも、なかなか無償化に踏み切ろうとしません。今年の春闘では、大企業中心に賃上げのニュースが多く流れましたけれども、中小零細ではなかなか厳しく、実質賃金は25か月連続マイナスとなるなど、子育て世代の家計のしんどさはなかなか軽減されません。
そこで、国が無償化の財源を出すまでの当面の間は、市がお金を出して子育て応援に踏み出し無償化をすべきだと思いますが、いかがでしょうか。所見をお伺いいたします。
次に、学生支援について質問をいたします。
南国市には、国立大学である高知大学の農林海洋科学部と医学部、また高専や県立、私立の高校があり、南国市内はもちろんのこと、市外、そして県外からたくさんの若者が学んでいます。国際人権規約では、大学の学費を段階的に無償化することがうたわれていますが、日本政府は、2012年にやっとこの段階的学費無償化条項も批准しました。批准後はだんだん学費が下がっていくのかと思いきや、下がらずさらに上昇を続けており、さらにコロナ禍や異常な物価高のため、長時間のアルバイトを余儀なくされている学生さんが多数おられます。
また、近年、各種奨学金が充実してきたとはいえ、給付制が当たり前のほかの先進国と違い、貸与制を借りている学生が多くいます。ここ南国市において、そんな学生の皆さんに何とか力になりたいと、満腹プロジェクトが取り組まれてはや4年になります。米などの食料をはじめ、お菓子や生理用品などの生活用品を真剣に吟味して選んでいる学生の姿を、今月も約30人ほど見かけました。このプロジェクトにいつも支援物資をお寄せいただける方、また笑顔で一言、二言交わしながら渡しているボランティアの方々には、本当に頭が下がる思いです。以前、この席で質問した際に、南国の農産物がたくさん入ったお弁当を支給するという答弁をいただき、その後、岡豊と物部で1,000食を超えるお弁当が配布されました。その際、配布された学生さんはもちろんのこと、一生懸命作っていただいた農協の皆さんも喜んでいたということも聞いております。本市にとっても、南国市の農産物のPRになる貴重な機会になりますので、今年度も取り組まれたらどうかと思いますが、農林水産課長の御所見をお伺いいたします。
また、高知大学は、県外出身の学生さんが多く、そういった意味では、南国市に残ってよという思いも込めて、本市の観光パンフレットなども一緒に渡せたらいいのかなというふうに思います。この点については、商工観光課長の所見をお伺いいたします。よろしくお願いいたします。
次に、観光行政、連続テレビ小説を生かした観光振興事業等について質問をしてまいります。
「あんぱん」については多くの同僚議員が質問しておりますので、できるだけ項目を絞ってお聞きいたします。その質問、それに対する答弁を聞いておりましたら、きっと多くの方に、今後、南国市に来ていただけるようになるのかと思い、私自身もわくわくしています。その反面、今現在、市外や県外の子供連れの方が本市に来て、「あんぱん」始まるんだってねと、「あんぱん」関連を見たいなと思うときに、例えば何を見に来るでしょうか。商店街に数体ある石像ですとか、例えば後免野田小学校ですとか、幾つかありますけれども、こういったところではないでしょうか。正直、アンパンマンミュージアムがあるお隣、香美市と比べると、集客するに当たって、今現在はなかなかこれは苦しいのかなと思わざるを得ません。もちろん本市にとって大事な、そして自慢の存在であるやなせ先生ですが、今回の好機を逃さず、本市との関わりを知っていただく必要があります。
そこで質問ですが、連続テレビ小説を生かした観光振興事業等の現在の進捗をお聞きいたします。
また、今回の6月補正予算案に「あんぱん」関連が計上されてるようですが、その内容をお聞きいたします。
次に、今回のこの「あんぱん」が始まることによりまして、経済効果など、予測できる数字があるようでしたらお聞かせください。
次に、6月補正以降、例えば9月ですとか12月ですとか、今後さらに計上していく予算があるのか、そういうおつもりがあればお聞かせいただけたらと思います。
観光行政では、いわゆるオーバーツーリズムについても質問いたします。
国のコロナウイルス対応が2類から5類に変わる中、国内の多くの観光地に観光客が戻ってまいりました。例えば日本有数の観光地、京都では、寺社に向かう路線バスがいっぱいになり、市民が乗車できなくなってしまっています。また、民家や民有地への無断立入り、ごみのポイ捨てなどに苦慮されていると聞いています。今回の「あんぱん」において、本市においでいただけるのは、例えば商店街や後免駅、野田小学校周辺と想定されます。この地域の道路は抜け道になっているところも多く、車やバイクの通行量、これはそれなりにあると思いますけれども、例えば人が20人も30人もぞろぞろと都会のように歩いているような道路とか、そういう地域ではないと思うんです。こういった地域に多くの観光客の皆さん、来たらいいなと思うんですけども、多くの観光客が来た際に、例えば民家のほうをじろじろ見られるですとか、道路いっぱいに広がって歩いたりする、そういったことが例えば想定されるのではないでしょうか。私は何も「あんぱん」に向け頑張っている機運をしぼませたいという意図は全くありませんが、こういったことは今のうちに、準備できるうちに考えておくべきではないでしょうか。オーバーツーリズムについての担当課長の所見をお伺いいたします。
次に、平和行政についてお伺いしてまいります。
以前の私の質問において、私たちの南国市は、高知県第2の都市として、核兵器の廃絶を訴え、そしてしっかりとした平和行政を続けていく、これが大事なのではないかとお聞きいたしました。今年も原水爆禁止国民平和大行進が南国市においても取り組まれ、晴天の中、多くの参加者の皆さんが集まりました。例年どおり、市長と議長に面会を申し入れ、平山市長には会うことができ、通し行進者の方からは、真摯に、真剣に対応していただいたということで、市長の対応に喜びの声を寄せていただいております。
そこで市長にお伺いいたしますが、平和行進について、どのような思いを持たれているのか、お伺いをいたします。
また、当日、実行委員会より、南国市の施設で原爆パネル展を開催しませんかと話があったと思います。私もぜひ開催してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。これについて質問をさせていただきます。
次に、本市の平和行政は、今現在、どのように取り組まれているのか、これについて担当課長にお伺いいたしますので、よろしくお願いいたします。
また、本市には貴重な戦争遺跡、前浜掩体群がありますが、それらを活用した観光行政の取組や保存に関する取組について、総務課長、商工観光課長、そして生涯学習課長にお伺いいたしますので、それぞれお答えよろしくお願い申し上げます。
掩体群について、もう少し質問をさせていただきます。
先日、私は、高知市から来た学生さんが、掩体の見学をしたいということで、少しお手伝いをさせていただきました。その際に、前浜防災コミュニティセンターの公民館長さんにお会いする機会があり、話を聞くことができました。話によると、先日、団体の学生さんがバス3台で来たと。その際に、防災コミュニティセンターを休憩場所やトイレに利用していただいたが、帰った後の片づけですとかおトイレの掃除など、そうですね、それぐらいの人数が来たらなかなか大変だったんだろうなと思うんですけれども、少し大変だったということをお聞きいたしました。今、どこの公民館もそうだと思うんですけれども、館長さんは、日々、空き状況の問合せに答え、当日は鍵を開け、鍵を締め、そういう管理運営に追われる毎日だと思うんです。特に前浜については、掩体群の目の前ということもあり、これからも見学者が使用されるようなことが少なくないと思います。前浜掩体群を、教育旅行も含め、観光客においでいただくように活用していくのであれば、あまり地域の負担にならないようにしなければならないと考えますが、担当課長の所見をお伺いいたします。
戦争遺産については、何も本市だけではありません。例えば掩体については、全国あちこちに築かれましたし、旧日本軍の飛行場もしかりだと思います。私は実際、掩体がある大分県宇佐市から来られた方と掩体群の前でお会いして、白菊ですとか、南国市と共通してますねというお話をしたことでした。
そこで質問ですが、掩体のような歴史的な戦争遺産や平和関連施設を有する地方自治体が連携して組織している団体があると聞いています。加盟団体で行われている事例では、平和関連施設を回り、農村体験をしたりする平和ツーリズムに取り組んでいるそうですが、本市でも参考にするなり、将来的に加盟するなどしたらどうかと思いますが、これについて、担当課長の見解をお伺いいたします。
次に、戦争遺品の収蔵、保管、公開についてお伺いをいたします。
昨年の質問では、令和3年の市議会における陳情書の採択について取り上げ、そのときまで少し時間がたっていたこともあり、その時点までの進捗などをお伺いいたしました。その際は、教育長と課長に丁寧に御答弁をいただきましたが、今回、改めて、採択後の取組について教えてください。
以上で1問目といたします。それぞれ御答弁よろしくお願い申し上げます。
○議長(岩松永治) 答弁を求めます。市長。
〔平山耕三市長登壇〕
○市長(平山耕三) 杉本議員の18歳までの医療費無償化に関して、決断した理由ということでございますが、医療費無償化の対象の拡大につきましては、以前より無償化の対象拡大について、実施したいとの思いは持っておりましたが、これまでも答弁させていただきましたように、実施するということになれば、それに係る予算を経常経費として計上していくことが必要であるため、慎重に検討を行ってまいりました。現在、子育て支援の充実が一層議論されるようになってきた状況でもあり、今回、本市においても、さらなる子育て支援の充実を図りたいということで、実施に向けての判断をしたところです。その過程においては、近隣自治体等の状況や時限的な制度ではありますが、県の人口減少対策総合交付金が財源として活用できることなどが、一つの判断材料とはなりました。今議会に本件関連の条例改正、補正予算を議案提案させていただいておりますので、積極的な御審議をお願いするところでございます。
続きまして、原水爆禁止国民平和大行進についてでございますが、その大行進の感想ということでございますが、この国民平和大行進が1958年以来、毎年行われ、今年で67回目を数えることになり、核兵器の廃絶を目指し、継続した取組をされていることに敬意を表するところでございます。私も市長に就任以来、委員の皆様から毎年のように訪問をいただいておりまして、私もペナントにサインをし、協力させていただいておるところでございます。日本は唯一の戦争被爆国であります。核兵器の悲惨さ、非人道性は言うまでもありません。二度と繰り返さないためにも、世界の平和を願い、訴え続けなければならないと思います。
以上でございます。
○議長(岩松永治) 長寿支援課長。
〔中村俊一長寿支援課長登壇〕
○長寿支援課長(中村俊一) 高齢者の補聴器購入助成についてのお尋ねにお答えをいたします。
以前にも答弁いたしましたとおり、聴覚機能はコミュニケーションにおいて重要な機能であり、加齢とともに聴覚機能が低下すると、社会性が低下したりすることなどによって、ひきこもりや認知症のリスクが高まってまいります。加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的助成制度の創設につきましては、国へは市長会を通じて公的助成制度の創設をこれまでも求めてまいりましたが、直近では令和6年4月16日開催の第145回高知県市長会へ、これは南国市からの要望事項として提案し、5月16日開催の第156回四国市長会へ高知県市長会からの提案がなされております。
次に、市としての制度創設についてでありますが、これまでも申し上げてまいりましたように、特定財源が見込めない中で単独事業の実施となりますと、なかなか厳しいものがございます。令和6年度からは、これまで介護保険の仕組みの中で実施をしてまいりました、在宅で要介護4、5の方を介護する非課税世帯へ行ってまいりました介護用品支給事業に係る公費が、5年度の実績額を上限とすることとなりました。このため、今年度から5年度の実績を上回る部分は一般財源での負担が増加してまいりますので、単独事業で早期に制度創設することは難しいものと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
〔長野洋高子育て支援課長登壇〕
○子育て支援課長(長野洋高) 医療費の無償化につきましては、これまで15歳までの市民の方を対象としておりましたが、対象範囲を18歳になる年度末までに拡大し、10月1日から実施することとしたく、今議会に関連条例と補正予算の議案提案をさせていただいているところでございます。
○議長(岩松永治) 教育次長。
〔溝渕浩芳参事兼教育次長兼学校教育課長登壇〕
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 学校給食の御質問にお答えします。
義務教育における保護者負担の軽減については、図っていくべきと考えておりますが、給食の無償化には多額の財政負担が必要となりますので、市単独での財源では大変厳しいと思っております。本年度につきましては、保護者の給食費の負担軽減を図ることもできる物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金がございますので、活用が可能か検討してまいります。
○議長(岩松永治) 農林水産課長。
〔川村佳史農林水産課長登壇〕
○農林水産課長(川村佳史) 学生支援で弁当配付の復活をとの御質問にお答えいたします。
食品価格などの高騰の影響を受けました生活者に対しまして、国が交付金事業を創設しておりますので、そのような事業が使えるかどうかなど、財源や事業の実施内容等について協議した上で検討してまいりたいと思います。以上でございます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
〔山崎伸二商工観光課長登壇〕
○商工観光課長(山崎伸二) お弁当の配布に併せた学生への観光パンフレットの配布につきましては、お弁当を配布することになりましたら、南国市観光協会と協議し、一緒に配布できるよう検討してまいりたいと考えております。
また、連続テレビ小説「あんぱん」の放映に向けての本市の取組状況につきましては、4月24日に、香美市、香南市、南国市の3市長を共同代表とした物部川エリアでの観光博覧会実行委員会が開催され、物部川エリアでの観光博覧会基本計画骨子を策定し、やなせ先生ゆかりのキャラクターや観光地を活用した各種イベント、企画展及び周遊キャンペーンの開催に向けて取組を進めております。また、5月20日には連続テレビ小説関連観光施策推進協議会を開催し、情報共有、意見交換を行いました。いただいた意見等を踏まえて、連続テレビ小説を生かした南国市観光施策推進事業実施計画を策定し、受入れ環境の整備や受入れ体制の強化などの取組を進めております。今議会に補正予算として、増加が見込まれる観光客対策として、臨時の観光案内所を設置するための工事費や運営するための委託費、スマートフォンを活用したデジタルコンテンツを制作するための音声ガイドアプリの制作業務委託費、日吉児童遊園地跡地を観光駐車場にするための工事費、舟入川沿いの日吉町3丁目公園をやなせたかしロードと一体化させるための舗装の改修費やアンパンマン石像等の購入費、JR後免駅前広場臨時駐車場に設置する仮設トイレの工事費などを上程しておりますので、御審議のほどよろしくお願いいたします。
また、経済効果につきましては、試算はございませんが、連続テレビ小説を生かした南国市観光施策推進事業におけるKPIについて、今後、策定される物部川エリアでの観光博覧会事業計画と整合性を図りながら設定することとしております。
また、今後、計上する予算につきましては、現在、物部川エリアでの観光博覧会での取組を進めており、事業の内容が固まったものについて、県や香美市、香南市と併せて予算計上することを考えております。
また、後免町へのオーバーツーリズム対策でございますが、来高される観光客の多くが自動車で来られることから、駐車場対策として、JR後免駅前広場やシンボルロード沿い民有地、日吉児童遊園地跡地、海洋堂SpaceFactoryなんこくや旧南国署跡地を駐車場として、普通車、約170台確保できる予定で、さらに土日祝日に限定されますが、市役所駐車場も乗用車用の駐車場にと考えております。
また、佐川町での事例を参考に、観光客に観光ガイドを利用していただくことで、道路幅員が狭い後免町を巡る観光客を誘導することができ、生活道路を走行する自動車との衝突の回避、安全の確保が図られることから、観光客が観光ガイドを利用しやすくなるよう、臨時観光案内所への観光ガイドの受付窓口の設置や土日祝日の定時ガイドウオークの実施などを考えております。
また、前浜掩体群につきましては、貴重な戦争遺産であり、今後も観光誘客を図る上で欠かせない南国市の重要な観光資源の一つと考えております。議員のおっしゃる団体での修学旅行は、大阪府松原市から前浜掩体群での平和学習やスポーツセンタータワーでの防災学習を目的とする修学旅行を受け入れた際、その約100名の修学旅行生の昼食休憩やトイレに前浜防災コミュニティーセンターをお借りさせていただいたときのことだと思います。物部川DMO協議会や南国市観光協会が立ち会い、対応したものでございますが、御協力いただいた公民館長に御負担をかけてしまい、大変申し訳なく思っております。教育旅行等の受入れが地域の負担になってはいけませんので、物部川DMO協議会や南国市観光協会と、持続可能な受入れ対応について検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 総務課長。
〔松木和哉参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長登壇〕
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(松木和哉) 平和行政についての御質問にお答えいたします。
原水爆禁止国民平和大行進の高知県実行委員会から協力依頼のありました本市での原爆パネル展の開催につきましては、改めまして展示の内容や必要なスペース等を確認をいたしまして、対応を検討させていただきます。
平和行政につきましては、本市では昭和58年に非核平和都市を建設する決議が議決をされ、また平成21年には非核平和都市を宣言する決議が議決をされております。非核平和都市を宣言する決議では、日本は世界唯一の被爆国であり、人類破滅に導く核兵器の廃絶と平和の尊さを訴え、世界の恒久平和の実現を希求することは市民の願いであり、市制施行50周年を機に、核兵器の廃絶と平和を願う全ての人々と相携えて行動することを決意し、非核平和都市を宣言することを決議するとしております。これらを踏まえまして、平成22年12月1日付で平和首長会議に加入いたしまして、平成26年度には日本非核宣言自治体協議会に加入しておりまして、こうした会議の国内加盟都市と取組等の情報共有を行っております。
また、広島、長崎に原爆投下がされた日には、原爆死没者に哀悼の意をささげるとともに、世界恒久平和の実現を祈念するため、原爆が投下されたそれぞれの時期に、また終戦記念日に、平和を祈念し、正午にサイレンを鳴らしております。
最後に、議員から前浜掩体群についてお話がありましたけれども、本市には当時の歴史を振り返ることができる戦争遺跡が存在しますので、多くの方々に見てもらいまして、戦争の悲しさや平和の大切さを学んでいただきたいと思います。以上でございます。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
〔前田康喜生涯学習課長登壇〕
○生涯学習課長(前田康喜) 杉本議員の戦争遺跡、前浜掩体群の保存についてどのように取り組んでいるかとの御質問にお答えいたします。
本市の指定史跡である前浜掩体群は、過去の戦争から未来への警鐘の意味で重要な意味を持っており、悲惨な戦争を二度と繰り返さないための平和教材として、戦争体験の語り手が少なくなるにつれて、ますます重要な存在となっております。掩体につきましては、ボランティア団体と市、市民が共同で、毎年、清掃活動を行っておりまして、県内外から訪れる見学者や観光客が安全で快適に見学ができるようにし、清掃を通じて全国的にも貴重な戦争遺跡を地域に周知し、広く地域の協力を得ることで、史跡の長期保存につなげる目的で行っております。それ以外にも、本年度、4号掩体を3次元測量する予算化をしておりますので、データによる記録保存をしておれば、災害等によって壊れた場合も復元できますし、ARやVRの技術を活用して、当時の飛行機がどのように格納されていたのか見ることができる疑似体験も可能になり、将来的な観光的活用や教育的活用ができると考えております。
また、掩体のほかにも、浜改田や物部のトーチカや高知大学農林海洋科学部キャンパスの通信所跡、陣山の送信所跡など、数多くの戦争遺産が残っておりますので、それら、身近な平和教材を活用した平和ツーリズムについて、今後、観光関係の団体とも連携を図りながら、検討をしたいと考えております。
旧海軍飛行場にゆかりのある兵庫県姫路市、兵庫県加西市、大分県宇佐市、鹿児島県鹿屋市の4市が連携して、空がつなぐまち・ひとづくり推進協議会を組織し、協議会を中心に、自治体間や観光協会をはじめとした関係団体との連携により、平和学習、平和ツーリズムを推進しております。まずは関係団体の話を伺い、本市でも何かできることがないか検討をしたいと考えております。
続きまして、戦争遺品の収蔵、保管、公開のための施設の検討を求める陳情書が採択された後の取組について答弁をさせていただきます。
南国市には、太平洋戦争末期に軍が強制的に土地を接収し、高知海軍航空隊が置かれた歴史があります。その土地の大半が現在の高知龍馬空港へと受け継がれ、国内外から多くの人々を受け入れる高知県唯一の空の玄関口として活用されております。また、戦争遺跡は、南国市だけでなく、香南市、香美市、高知市などにも広がっております。こうした戦争利用から復興、そして平和活用へと至った歴史を後世に伝え、平和学習に活用するために、戦争遺品や戦争資料等の収蔵、保存、展示活用は、空港を所管する国、県が高知航空史・平和資料館を整備するように、昨年10月の第144回高知県市長会議に要望書を提出しております。
また、本市に対して戦争遺品を寄贈したいという要望がございましたら、引き続き文化財係にて対応をいたします。しかしながら、保管する倉庫も狭い関係で、適切な管理が可能なものかどうか、判断をしながらの受入れとなります。現在、市が保管する戦争遺品の数も僅かですので、市民への公開の場として企画展を展示するのであれば、文化財全般の展示を行う中の1部門として、戦争遺品を展示することは可能ではないかと考えております。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 市長をはじめ担当課長の皆さんにそれぞれ御答弁いただきました。ありがとうございました。
まず、加齢性難聴者の補聴器購入に関する助成制度の実現をについてですが、今年の高知県市長会に本市からの要望事項として提案をし、それが四国市長会に提案されたという答弁をいただきました。国に対して市長がしっかりと動いていただいたことを、まずうれしく思います。私自身も、本来は国が制度設計すべきこととは思いますが、国が動かない以上は、地方自治体が住民に対する責務として制度をつくるべきではないでしょうか。課長からは介護用品支給事業における国の冷たい態度も併せて御答弁いただきましたが、物価の高騰に追いつかない年金の支給により苦労されている高齢者の暮らし、生活に寄り添うことが求められていると思います。この制度については、ある県庁所在地の自治体では、例えば予算額を64万円という少額から始めたところもあります。少ないなとは思うんですが、まずはこういうふうに、例えば非課税世帯のみとして、かつ助成額も数万円から始めるとか、例えば制度を始めてみると、本当に小っちゃくまず始めてみるということであっても大事なんじゃないかなというふうに思います。高齢者の皆さんの聞こえの復活のため、助成制度の創設を引き続き御検討いただきますようお願いをいたしまして、次の項目に移りたいと思います。
18歳までの医療費無料化について、県内のほかの自治体に続いてようやく制度化の提案がされたことを本当にうれしく思います。これで子育て世代にさらに選ばれる南国市に、そしてUターンやIターンの際に考慮に入れてもらえるような自治体に少しなるのではないでしょうか。いつも議案の市長の提案理由の最後は、適切な議決を賜りますようお願い申し上げますと述べていただいておりますけれども、先ほどの答弁では積極的な審議をお願いするところでありますと述べられ、この件に関する市長の思いが込められた議案なんだなと感じさせられました。
そこで、この件の2問目をお伺いしたいと思いますが、市長の答弁があって、そのことでお伺いをしたいんですが、時限的な制度である県の少子化対策の交付金を財源として活用できることが判断材料の一つとなったと述べられました。この県の少子化対策は4年間の限定のお金、施策と聞いておりますけれども、仮に県の交付金がもう4年限りで打ち切りますよと、なくなってしまった場合には、また有料に戻ってしまうのでしょうか。それとも一般財源を使ってでも無料化を継続するおつもりでしょうか、お答えいただきたいと思います。
また、先日の新聞によりますと、高知市も対象年齢の拡大を行うことにしており、対象世帯に申請をするよう呼びかけているようです。本市においても、申請など、おうちのほうでやらなければいけないことがあるのでしょうか。あるのであれば、どのようにしたらよいのか、御説明をお願いいたします。
次に、学校給食についてであります。
答弁では、本市単独の財源では大変厳しいという答弁であり、これそのものは残念なことだなというふうに思います。先ほど、私が紹介しました文科省の調査では、無償化の財源についても聞いております。ここで若干それを紹介させていただきますが、その無償化の財源の第1位が自己財源で475自治体、第2位が地方創生臨時交付金で233自治体、第3位がふるさと納税で74自治体、第4位が都道府県からの補助で52自治体などとなっておりました。市単では厳しいということであれば、ふるさと納税や交付金の活用などを御検討いただき、引き続き無償化の実現、おうちの方の経済的負担の軽減に取り組んでいただきますよう、御尽力いただきますようお願い申し上げます。
また、今年度については交付金の活用ができたらという言及がありました。昨年に続いて、2、3学期のみだけでも無償化できるよう、検討をお願いいたします。
次に、学生支援についての2問目をいたします。
それぞれの課長より、検討する旨の答弁をいただきました。それぞれぜひ前向きに御検討いただきますようお願い申し上げます。この件では、財政課長に、通告はしてないんですけれども、簡単な質問なので答えていただけたらうれしいんですが。農林水産課長の答弁の中で、国が交付金事業を創設しているので、それが使えるかなどを考えるという答弁がありました。この交付金というのは、この議会でも、昨今、よう出てくる物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金のことを指していると思いますが、そういう理解でよろしいのでしょうかということを財政課長にお聞きしたいので、御答弁よろしくお願いいたします。
また、財政課長には、この臨時交付金ですけども、本市に下りてきているこの臨時交付金はまだ残額があるのかどうかということもお伺いいたしますので、よろしくお願いいたします。突然言うたので、正確な数字は構いませんので、よろしくお願いします。
次に、観光行政についてですが、「あんぱん」について、商工観光課長より答弁いただきました。放映開始まであっという間に日が過ぎていくことと思います。予想経済効果の数字はないという答弁ではありましたけれども、市民の皆さんは、やはり私たちの税金が投じられるだけの効果、きちんとあるんだろうかという思いは少なからずあるんだろうと思うんです。今後、KPIの設定などされましたら、適宜お知らせいただきますようお願いいたします。
また、オーバーツーリズムという言葉を使い、やや大げさに質問させていただきましたけれども、地元にとっても、また観光客の皆さんにとっても、観光地における安心・安全は大事なことです。課長が答弁していただきましたように、万全を尽くしていただけるようお願いをいたします。
平和行政について触れさせていただきます。
平和行進について、改めて市長のほうから、平和への思い、核兵器廃絶に関する思いということを、御自身のペナントに署名していただいたことも含めて、去年に引き続いて御答弁いただきました。市長のこの思いを本市の行政にさらに生かしていかなければなりません。総務課長のほうからは、いろいろ今までやってきたことなどを御紹介いただきました。ほかの加盟都市と情報共有等をしていくという御答弁をいただきました。今、国内外において、加盟都市としての独自の取組が様々に取り組まれております。本市独自の取組、ぜひ、去年も、これ、同じせりふを言いましたけれども、ほかの加盟都市のそういう取組をぜひ参考にしていただきまして、さらに本市の平和行政を発展させていただきたいと思います。
また、パネルについては御検討いただくということで答弁いただきましたけれども、例えばお隣の香美市なんかは市役所の1階で、あそこ、少しスペースがありますので、それぐらいでパネルが展示できるスペースということになりますけれども、南国の市役所というたちなかなか、香美市役所みたいなあんなに大きなスペースは取れないのかなとは、下の椅子を全部取っ払ってとかということになるので、それは難しいかなとは思いますけれども、MIARE!の2階で展示するのかなとか、スポーツセンターがいいのかなとか、そこはお任せいたしますので、ぜひ展示していただけたらなというふうに思いますので、御検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
前浜掩体群のことで商工観光課長から御答弁いただきました。御答弁の中で、地域の負担になってはいけないので、物部川DMO協議会や観光協会と対応について検討するということで御答弁をいただきました。前浜に限らず、課長もおっしゃいましたとおり、浜改田や立田、陣山、物部など、地元の皆さんにこれからも気持ちよく協力していただけるよう、ぜひ行政のほうの御配慮をお願いしたいと思います。この件につきましては、前浜掩体群の所管、そして公民館の所管である生涯学習課長からも、一言、この後、いただけたらうれしいなというふうに思います。一言で構いませんので、よろしくお願いいたします。
生涯学習課長からは、掩体の保存について、3次元測量等を本年度予算化していると御説明をいただきました。そういった意味では、全て戦争中の建造物ですから、もろくなっていくのは、前浜の掩体群に限らずどれも同じではないでしょうか。前浜以外の戦争遺産についても、順次取り組んでいただくようお願いを申し上げます。
また、私が紹介しました、空がつなぐまち・ひとづくり推進協議会について、これについても御答弁をいただきました。まずは検討したいということでございましたので、関係自治体などに連絡を取っていただき、これについては担当課は商工観光課と生涯学習課になるのかなと思いますが、庁舎内でも御連絡取っていただきまして、関係自治体などに連絡を取っていただき、本市の平和行政に役立てていただきますようお願いを申し上げます。
最後に、戦争遺品の収蔵、保管、公開のための施設の検討を求める陳情書についてであります。
既に昨年の10月に、市長会に資料館の建設を働きかける要望書を提出しているとお答えいただきました。そういうことであれば、資料等が散逸してしまう前にしっかりと利活用できるよう、国と県に働きかけをしていただくようお願いいたします。
また、本市が保管している戦争遺品は僅かだとお答えいただきました。私、陳情書を見て、かなり市で戦争遺品をいっぱい持ってるのかなと想像していたので、僅かだという答えだったので、これやったら、ちょちょっと公開するんであれば、確かに御答弁いただいたように、ほかの文化財と一緒ということのほうが、戦争遺品に限らず、南国の文化財の一つということで見てもらえるものになると思うので、そういった形でも構わないので、引き続き、展示に向け検討していただけるようお願いを申し上げます。
以上をもちまして2問目といたします。質問いたしました、それぞれの課長さんには御答弁よろしくお願い申し上げます。
○議長(岩松永治) 答弁を求めます。市長。
○市長(平山耕三) 18歳までの医療費無償化についてでございますが、財源につきましては県の交付金、4年間というようになっておるところでございますが、5年目以降も継続して実施する思いでございます。以上です。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 医療費無償化の対象年齢拡大につきまして、市民の方に行っていただく手続のことですが、本議会で議決をいただけましたら、準備が整い次第、対象者に申請書を送付させていただくことになります。対象者の皆様には、申請書が届きましたら、遺漏のないよう手続を行っていただきますようお願いを申し上げます。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(渡部 靖) 御質問の学生支援に係る財源として充当されている交付金ですが、杉本議員がおっしゃられたように、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用したいというふうに考えております。
なお、こちらの交付金なんですが、令和5年度に国のほうからつけていただいたもので、いわゆる非課税世帯10万円給付、均等割、そちらのものと一緒に、市の単独事業分といたしまして、推奨事業限度額といたしまして、本市分としては1億796万6,000円、こちらのほうが配分されております。それにつきましては、令和5年度の3学期の給食費の無償化、こちらに3,000万円充当いたしまして、当初予算におきましては、通学定期券の助成、またトラック運送業者への支援、また燃油高騰による業者支援、そういった形で6,000万円の計上、今6月補正におきましては、介護事業所、福祉事業所への支援策といたしまして、400万円ほど計上させていただいてます。それによりまして、残りといたしましては、現状1,391万6,000円、約1,400万円、こちらが残っておるというような状況でございます。以上でございます。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 杉本議員の2問目に対して答弁させていただきます。
前浜公民館長の負担にならないように、観光関係とも連携を図りながら、対応について検討を行いたいと思います。
また、戦争遺品につきましては、引き続き文化財係にて受入れを行い、展示に向けて検討したいと思います。以上です。
○議長(岩松永治) 杉本理議員。
○8番(杉本 理) 2問目にそれぞれ御答弁いただきましてありがとうございました。特に通告してなかった財政課長も含め、ありがとうございました。
以上をもちまして一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(岩松永治) 以上で通告による一般質問は終了いたしました。
これにて一般質問を終了いたします。
明22日と23日は休日のため休会とし、6月24日に会議を開きます。24日の議事日程は、議案等の審議であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて散会いたします。
お疲れさまでした。
午後2時26分 散会