議会議事録
検索結果 » 令和6年 第435回市議会定例会(開催日:2024/06/14) »
一般質問3日目(西内俊二)
質問者:西内俊二
答弁者:関係課長
○議長(岩松永治) 4番西内俊二議員。
〔4番 西内俊二議員発言席〕
○4番(西内俊二) 議席番号4番、みらいの会、西内俊二です。
通告しています質問事項に従って、一問一答形式でさせていただきます。
1番、本市の自主防災組織、2番、災害時・緊急時での児童生徒の安否確認、3番、連続テレビ小説「あんぱん」放映に向けての取組の3点になります。よろしくお願いいたします。
まず1番、本市の自主防災組織について質問をします。
いずれ来ると言われている南海トラフ地震や全国各地で発生する豪雨災害などの今後のためにできる備えとして、防災のために地域コミュニティーでの取組は必要不可欠となっています。また、2011年の東日本大震災以降、国の防災対策の指針を示す防災対策基本法が年々改定されていますが、2013年の改定では、市町村地域防災計画の一部として地域住者等が行う自発的な防災活動に関する計画、いわゆる地区防災計画が明確に位置づけられました。この点から見ても、今後の防災対策には地域コミュニティーの存在が欠かせません。本市での各地域での自主防災組織が立ち上がり、25年たとうとしていますが、現在の自主防災組織数と活動状況はどのようになっているか、伺います。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 令和5年度末時点で、本市では165の自主防災組織、14の各地区自主防災連合会組織、そして地区防災連合会組織を統括する南国市自主防災連合会が結成されております。各自主防災組織では、避難訓練や防災学習、資機材の点検などを実施していただいております。また、連合会組織では、所属する自主防災組織全体での避難訓練や避難所開設訓練なども実施していただいております。また、補助金を活用して、資機材整備や食料備蓄を進めていただいているところもあります。しかしながら、その活動には濃淡があり、165全ての防災会で毎年活動できている状況ではなく、補助金を活用して活動いただいている自主防災組織は半数以下となっております。以上です。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) ありがとうございます。
私も参加しています長岡西部地区連合の自主防災活動では、毎年防災訓練が開催され、起震車や本市の消防職員に来ていただき、また地元の消防団も集まり、炊き出し訓練や救護訓練、消火訓練が行われ、毎年五、六十人の参加がありました。
しかし、コロナ禍によって活動の多くを諦めざるを得なかった空白の3年の影響を感じていると自主防災会の会長からお聞きしました。地域での防災に取り組む人からは、この3年間、実際にみんなで会って活動することが難しかったと聞いています。地域の防災訓練は、高齢者にとって外出したり、近所とのつながりを深めたりする貴重な機会になっていました。人と人とのつながりこそが安心感や防災力と言われてきましたが、感染防止のため、人と会うことができない、人との距離を離れないといけないとなって、防災を進める立場にとっては厳しい時間だったと思います。今は市民のつながりや地域防災を再び回復させていく時期だと考えます。
また、地域の自主防災組織は、発足してから25年たち、メンバーの高齢化が進み、次の世代への交代や後継者の問題が出てきている地域もあると考えます。今後の地域防災組織活動に対して、本市としてどのような取組を進めていくのか、お伺いします。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 自主防災活動が停滞している一つの要因として、防災会役員の高齢化が上げられます。また、結成から時間がたつ中で、自主防災組織の必要性の認識が薄れている場合もあると考えられます。防災会の高齢化に対する取組として、令和4年度から若手防災リーダー育成事業を実施しております。この事業は、市内の中学生に防災士資格を取得していただき、高齢化の進む自主防災組織への活力となるように取り組んでいるものです。令和4年度、令和5年度の2か年で、65名の中学生防災士が誕生しております。この若手防災士が地域の自主防災活動に参加いただけるよう取り組んでまいります。中学生が地域の防災活動に参加することにより、保護者の方々の参加も促せるのではないかと期待するものです。
また、危機管理課として、毎年地域へ出向いて防災学習や訓練指導を行っておりますが、活動実績のない自主防災組織にも積極的にアプローチし、活動再開の足がかりとしていただけるよう取り組んでまいります。以上です。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) ありがとうございました。中学生の防災士の取組、すばらしい取組だと思います。
去る4月20日、21日に、高知県防災協会のメンバーが、南国市スポーツセンター津波避難タワーで防災製品等の使用体験をする目的で滞在、宿泊体験をしています。私は今回宿泊できませんでしたが、夜と次の日の早朝に宿泊体験されたメンバーにお話をお伺いしました。危機管理課への宿泊体験レポートも提出されています。小雨が降る中での体験宿泊ということで、避難スペースと想定されているであろう3階は、雨にぬれることはなかったものの風が吹き抜けるため、実際の気温より体感温度は低く感じました。防災用品、非常食等の備蓄はされていると思いますが、寒さに対する備えの足りない避難所、避難場所があるのではないでしょうか。冬の寒い日においては、津波避難タワーでは体感温度は日常生活よりも低くなってしまうのではないかと思いました。避難場所での備蓄製品や防災用品の有用性は、実際使用して体験してみないと分からない部分がありますので、南海トラフ大地震に備える市民の防災意識向上につなげていくためにも、小中学校へのさらなる防災教育の推進や避難所での宿泊体験についても、本市行政職員も体験してみてはどうかと提案しますが、いかがでしょうか。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 高知県防災協会の方々による津波避難タワーでの宿泊体験につきまして、貴重な体験レポートをいただいております。お礼を申し上げます。実体験による御意見をいただいており、今後の取組に大いに参考になるものであります。
現在、津波避難タワーへ整備しております備蓄資機材等につきましては、高知県備蓄方針に基づき、最低ラインの備蓄を行っているものです。体験レポートを参考に、さらなる備蓄を検討してまいります。
職員による津波避難タワーでの宿泊体験につきまして、緊急避難場所の実態を理解する上で非常に重要な体験になると思います。まずは、危機管理課で実施できるよう検討してまいります。以上です。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) ありがとうございます。ぜひ検討よろしくお願いします。
また、昨年の10月21日に、南国市スポーツセンター津波避難タワーで開催されましたなんこく防災パーク開園記念イベントのプログラムの中で、東日本大震災を舞台とした障害のある人と支援者への物語の映画が上映されました。この映画は、防災や備えの力を高めることはもちろん、障害ゆえにさらされる命の危険があることや、支援における課題や教訓をとても知ることができる映画でした。
そして、南国市では、令和3年に南国市人権を尊重するまちづくり条例を制定し、令和6年3月に南国市人権施策推進基本計画が策定されました。この計画の中にも女性の人権に配慮した防災、防犯体制の整備や、高齢者や障害者への防災、防犯対策の充実が施策として上げられています。また、避難所においても外国人やLGBTQ+など、対象者が身の回りにいないと思いがちなところもありますが、実際どの地域にも対象者はいるかもしれないという前提での人権啓発も併せて進めていく必要があると考えます。
このように地域で住んでいるサポートが必要な方への認識や啓発、教育活動も防災教育に併せて必要と考えます。危機管理課だけでなく、学校教育課や福祉事務所、総務課人権係など、各課横断的に計画的な取組を進めていただきたいと思います。
続いて、2番目の質問に移ります。
災害時、緊急時での児童生徒の安否確認について質問します。
2011年の東日本大震災の際には、公共交通機関が長時間にわたって運行停止したことにより、多数の帰宅困難者が発生しました。災害発生後には余震等が続き、2次被害に遭う可能性があり、帰宅しようとすると非常に危険です。むやみに移動せず、安全な場所にとどまることが必要でありました。東日本大震災時に徒歩で帰宅した人が、家族の安否情報が最も必要な情報として多く上げられました。このことから、どの地域でも児童生徒が所属する学校等から児童生徒の安否を保護者に連絡することができれば、保護者の不安を解消し、保護者は安心して安全な場所にとどまることが可能となります。したがって、大規模災害の発生や豪雨、また登下校時の不審者事案などの緊急事態が発生した場合においても、児童生徒の安否確認を行い、その情報を適切に保護者に伝えることが、学校や教育機関において非常に重要です。
また、今週6月17日の高知新聞でも、学校の安全管理や不審者対策、防犯グッズによる子供の居場所通知で、保護者への安心感につながることも掲載されていました。災害時や緊急時での児童生徒の在校時間帯や登校時間帯での安否確認方法はどのようになっているでしょうか。また、安否確認情報の集約方法はどのようになっているか、伺います。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 在校時間帯の児童生徒の安否確認については、授業中であれば授業の担当教員が行いますし、校外学習活動中は引率教員が安否確認を行い、学校に連絡することになります。在校時間帯以外であれば、本年度より本格的に運用を開始いたしました南国市の公式LINEを使って情報等の発信を行うことになります。
災害時の安否確認情報の集約でございますが、各学校で児童生徒やその家族の負傷状況や自宅の被害状況を取りまとめる様式を作成しておりますので、一度学校で整理したものを教育委員会事務局に報告していただく流れとなっております。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) 分かりました。
安否確認のための連絡は、災害時は電話などの通信手段がつながりにくい状況が想定されます。また、緊急時でも各学校の電話回線が少ないために、確認のための時間を要します。そのため情報の連絡には複数の手段が必要と考えますが、現時点でどのような手段を使用していますか、伺います。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 電話回線を増やした学校もございますが、議員言われましたように、電話は回線が限られているため、全児童生徒に連絡を取るには時間がかかることになります。このため災害用伝言ダイヤルにより安否を知らせていただくよう、各学校の危機管理マニュアルに記載はしております。また、まだ周知が十分ではありませんが、公式LINEにはアンケート機能もありますので、より短時間で安否等の確認ができるものと考えております。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) 情報連絡として使われている一斉メールシステムは、一方通行の情報伝達のみに用いてます。しかし、登下校時に発災した場合など、保護者から学校への連絡が必要となるケースもあり得ることから、双方向のメール受発信ができることが望ましいと考えます。答弁をいただいた公式LINEで学校からの通知を受け取る保護者が、アンケート機能を使うことにより返信ができ、学校側が安否等の確認ができるものと考えているということですね。それはマニュアル化しているか、お伺いします。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 公式LINEで情報発信を行っておりますのは学校教育課以外にもございますので、アンケート機能のマニュアルにつきましては作成を情報政策課のほうにお願いしている状況でございます。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) ありがとうございます。ぜひ情報政策課のほうもよろしくお願いいたします。
私も小学生の子供がいます。欠席や遅刻などの連絡は公式LINEでさせてもらってるんですけど、非常に役立っています。朝の忙しい時間帯に学校の現場の職員の先生が電話対応するということは、非常に今まで大変だったんですが、今回の公式LINEを使うことでの通知により、現場の先生のほうも負担が少なくなっていると思います。
この情報を公式LINEで受け取る保護者のLINE登録は、学校は把握しているのでしょうか。また、LINE登録していない場合の連絡方法はどのようになっているか、お伺いします。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 前年度までは、情報につきましてはメールで発信をしておりましたが、全ての保護者がメールアドレスを登録はしておりませんでした。学校は児童生徒の保護者がLINE登録しているか確認することができますので、緊急時には前年と同様に電話で連絡をすることになります。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) 分かりました。ありがとうございます。
また、災害時や緊急事態が発生した場合も適切に対応できるよう、教職員体制が通常と異なる場合の役割分担、教職間の連絡体制や管理職、教員向けの対応マニュアルはどのようになっているか、お伺いします。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 各学校が作成した危機管理マニュアルには、その中に予想される災害や緊急事態ごとに各職員の役割も定めております。また、勤務時間外での連絡体制や学校への参集体制についても定めております。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) 危機管理マニュアルに定められているということですが、災害や緊急事態ごとの各職員の役割とは、例えばどのようになっているか、お伺いします。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 各学校ごとに違いはありますが、一例を挙げさせていただきますと、校長を本部長として統括本部を設置し、教務主任を班長とし学級担任で組織された児童対応避難誘導班、人権教育主任を班長として安否確認班、養護教諭を班長として救護対策班として組織をしております。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) 校長を本部長として統括本部を設置するということですが、もしその管理職が警察などの学校外の公的機関と対応している場合の安否確認や情報収集の指示管理は、誰か統括するのでしょうか、お伺いします。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 先ほどの学校ですと、本部長不在の場合は次の責任者を教頭、その次を教務主任、人権教育主任、研究主任の順に定めております。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) ありがとうございます。様々な場面を想定して危機管理マニュアルを作成していることが分かりました。
6月16日の高知新聞に、土佐清水市内の全小中学校教員を対象に災害対応を学ぶワークショップについて掲載されていましたが、地震発生のときに災害時や緊急事態時での対応について、教職員の訓練についてはどのようになっているか、お伺いします。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 各学校で火災や地震に対する避難訓練は毎年行い、全教職員で訓練の問題点を協議し、改善を図っております。また、事故発生時の対応についても、救命救急講習や応急手当ての研修を全教職員が受けております。
不審者への対応につきましては、毎年各学校の危機管理マニュアルで確認を行っております。不審者対応訓練につきましては、9校が実施しておりまして、うち5校は毎年訓練を行っております。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) ありがとうございました。
避難訓練や不審者訓練も実施されているということで安心しました。今後も緊急時においては様々な考えられる要因に対しての対応策を盛り込んで改定を進めていただき、現場の教職員、児童生徒、誰もが安心・安全に行動できるように御尽力をお願いいたします。
続きまして、3つ目の「あんぱん」についての取組ですが、本日の有沢議員の質問と重複する部分もありますが、よろしくお願いいたします。
昨年12月議会で質問させていただきましたが、2025年春よりNHK朝ドラ「あんぱん」が放映することが決定して約8か月になりますが、今の段階での本市の取組に関する現状についてお伺いします。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 連続テレビ小説「あんぱん」の放映に向けての本市の取組状況につきましては、4月24日に香美市、香南市、南国市の3市長を共同代表とした物部川エリアでの観光博覧会実行委員会が開催され、物部川エリアでの観光博覧会基本計画骨子を策定し、やなせ先生ゆかりのキャラクターや観光地を活用した各種イベント、企画展及び周遊キャンペーンの開催に向けて取組を進めております。
また、5月20日には連続テレビ小説関連観光施策推進協議会を開催し、情報共有、意見交換を行いました。いただいた意見等を踏まえ、駐車場やトイレ、臨時観光案内所の整備、市内事業者のお土産品開発に対する補助などを盛り込んだ、連続テレビ小説を生かした南国市観光施策推進事業実施計画を策定したところでございます。今議会に臨時観光案内所や舟入川沿いの日吉町3丁目公園の整備等について補正予算案を上程しておりますので、御審議のほどよろしくお願いいたします。以上でございます。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) その取組について、本市としての人員体制はどのようになっていますか、お伺いします。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 連続テレビ小説「あんぱん」に対する体制につきましては、全庁的に対応するため、2月19日に北條副市長を統括者とした庁内プロジェクトチーム連続テレビ小説関連施策推進チームを立ち上げております。業務は多様でボリュームがあることから、チームの中に受入環境対策部会、交通対策部会などの作業部会を設けて、検討、対応しているところでございます。以上でございます。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) 通常業務の担当をしながら「あんぱん」関連業務は可能でしょうか。この連ドラ「あんぱん」の放映は、南国市にとっても非常に大きなチャンスであると考えます。南国市へたくさんの観光客に来ていただき、やなせたかし先生のゆかりの地で存分に楽しんでいただけるようにするためには何ができるのか、プランを立て、迅速な取組が必要であると考えます。そのためには、もっとスピード感を持った取組ができるような人員体制を整えるべきだと考えます。観光に来ていただいた方に、いかに南国市のよさを知ってもらい、そしてその思い出や記念に何かお土産を、南国市の観光施設や飲食店で、いろいろなところでお土産を買っていただくことが一番重要であると考えます。そのような目的を持ち、観光客の動線も考えた「あんぱん」関連事業への計画がされているか、伺います。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 連続テレビ小説「あんぱん」関連業務につきましては、多様でボリュームがある上、初めての取組が多く、手探り状態で進めているところでございますが、商工観光課をはじめ、プロジェクトチーム職員には、通常業務と並行して取り組んでいただいてるところでございます。
また、連続テレビ小説関連業務については重要課題として取り組んでおりますが、まほろば祭りのように開催日が決まっているイベントを安全に開催することも重要な業務でございますので、その時々での緊急性や重要度を勘案しながら業務を進めてまいりたいと考えております。
また、策定した連続テレビ小説を生かした南国市観光施策推進事業実施計画につきましては、基本計画の「後免町・南国市を知ってもらう」や「観光振興及び産業振興につなげる」など、4つの基本方針に基づいて取り組むこととし、JR後免駅から南へ延びる南国駅前線とやなせたかしロードである後免町商店街が交差する場所に隣接する沿道広場をやなせ先生の世界観が感じられる公園に整備することで、観光客等が集まる場所にすることを計画しております。
観光客が後免町へ来られる場合、JR後免駅やJR後免駅前広場駐車場、シンボルロード沿い駐車場、日吉児童遊園地跡地の観光駐車場、海洋堂SpaceFactoryなんこく、南国署跡地駐車場、後免駅から南国駅前線ややなせたかしロードを動線として、沿道広場や臨時観光案内所へと移動することを想定しているところでございます。このため、動線上の観光スポットの磨き上げや観光案内板の設置を行っていくこととしておりますし、やなせ先生のエピソードや後免町の歴史などを観光ガイドによって伝えられるよう、体制を整えていく計画にしております。
お土産品につきましては、現在、お土産品開発事業の補助金の公募を行っているところでございまして、本補助金を活用して開発された新商品や既存商品にキービジュアル等を添付した商品などを臨時観光案内所や市内観光施設等で販売し、お土産品として購入していただくことを計画しております。また、沿道広場にはキッチンカー等の出店が可能なスペースを設けることにしておりますし、南国市商工会と南国市観光協会とで市内飲食店にランチ営業の働きかけを行っていただいておりますので、連続テレビ小説放映時に向けて観光客に飲食等の提供ができればと考えております。臨時観光案内所では、観光客に市内の飲食店や近隣の観光施設等の情報提供も行い、周遊や観光消費につなげてまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) ありがとうございます。
物部川DMOでも観光事業計画を考えられていると思いますが、南国市、香美市、香南市の各市に道の駅があります。南国インターチェンジで下りたら、すぐ南国の道の駅があります。例えばこの南国の道の駅から各市の道の駅を結んだ臨時バスで観光地を巡り、スタンプラリーをしたり、食事やお土産を買ってもらうというのも一つと考えます。商品開発でも、5つの面があるゴメンパンであったり、やなせ先生の著書からたくさんの名言もあると思いますので、人生訓のようなクリアファイルとかもらえたら、大人もうれしいと思います。これはいろいろな方から僕が聞いたアイデアです。
また、プランやアイデアを考えることも、職員だけではなく、昨日山中議員さんが言われました、南国市出身で観光未来プランナーで全国の様々な観光事業の専門アドバイザーである丁野さんから御協力をいただいたり、マーケティングができる旅行会社からの観光プランを採用するのも一つと考えます。
昨日、松下議員も言われましたが、本市のマスコットキャラクターのシャモ番長が高校生からのアイデアからできたように、市内の学校の生徒からイベント等のアイデアも出してもらったほうがいいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 各地の道の駅を結ぶ周遊バスにつきましては、各地の道の駅の観光消費額を増加させる取組になるものと思いますが、道の駅南国「風良里」においては繁忙期は駐車場が満杯になることもある状況でございますので、バスの発着所を設けることで駐車スペースが少なくなることや、臨時バスで周遊する方の車が長時間駐車されることから、他市の道の駅や観光地と道の駅南国「風良里」とを結ぶ臨時バスの周遊は難しいと思われますが、3市の観光地を巡る周遊バスについては検討しているところでございます。
また、観光未来プランナーの丁野さんにつきましては、物部川エリアでの観光博覧会実行委員会のアドバイザーに就任していただいておりますので、その知見を活用できるものと思いますし、現在、今年度に市民や観光関連事業者等の機運醸成等を図るための3市連続セミナーを予定しており、このセミナーの一つには丁野さんの人脈を活用させていただいた企画が含まれております。
また、市内の学校の生徒からのアイデアにつきましては、既存の枠にとらわれない斬新なアイデアが出てくるのではと思っております。
現在、後免町イベント実行委員会によるアンパンマン石像洗いイベントには、高知農業高校の生徒に参加いただいておりますし、観光客に対して花によるおもてなしを行うため、後免町商店街にプランターを設置する取組では高知農業高校の生徒にプランターで花を育ててもらい、高知東工業高校の生徒にロゴマーク等の入った木製のプランターピックを製作していただくことで協議を進めております。また、後免野田小学校と観光案内の会とが連携し、児童による後免野田小学校中庭にあるやなせライオンのボランティアガイドも計画しております。連続テレビ小説の取組に市内の児童生徒が関わることは、やなせ先生の思いを知ってもらうことや、市全体での機運醸成につながるものと考えておりますので、庁内プロジェクトチーム内で検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) ありがとうございます。
私は地元中学校の運営協議会に入っており、生徒会からの意見を聞く機会もあります。とても面白いです。生徒は予算のこととか人員体制など全然考えてなくて、枠に収まってないアイデアがどんどん出ます。ぜひ市長、市内の中学校でドリームトークが行われていると思いますので聞いてみてください。子供たちの斬新なアイデアを活用することで、地域の魅力をさらに引き立てることができると思います。引き続きさらにスピード感を持って、南国市民が一丸となった取組を進めていただきたいです。
以上で私からの一般質問を終わります。ありがとうございました。
答弁者:関係課長
○議長(岩松永治) 4番西内俊二議員。
〔4番 西内俊二議員発言席〕
○4番(西内俊二) 議席番号4番、みらいの会、西内俊二です。
通告しています質問事項に従って、一問一答形式でさせていただきます。
1番、本市の自主防災組織、2番、災害時・緊急時での児童生徒の安否確認、3番、連続テレビ小説「あんぱん」放映に向けての取組の3点になります。よろしくお願いいたします。
まず1番、本市の自主防災組織について質問をします。
いずれ来ると言われている南海トラフ地震や全国各地で発生する豪雨災害などの今後のためにできる備えとして、防災のために地域コミュニティーでの取組は必要不可欠となっています。また、2011年の東日本大震災以降、国の防災対策の指針を示す防災対策基本法が年々改定されていますが、2013年の改定では、市町村地域防災計画の一部として地域住者等が行う自発的な防災活動に関する計画、いわゆる地区防災計画が明確に位置づけられました。この点から見ても、今後の防災対策には地域コミュニティーの存在が欠かせません。本市での各地域での自主防災組織が立ち上がり、25年たとうとしていますが、現在の自主防災組織数と活動状況はどのようになっているか、伺います。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 令和5年度末時点で、本市では165の自主防災組織、14の各地区自主防災連合会組織、そして地区防災連合会組織を統括する南国市自主防災連合会が結成されております。各自主防災組織では、避難訓練や防災学習、資機材の点検などを実施していただいております。また、連合会組織では、所属する自主防災組織全体での避難訓練や避難所開設訓練なども実施していただいております。また、補助金を活用して、資機材整備や食料備蓄を進めていただいているところもあります。しかしながら、その活動には濃淡があり、165全ての防災会で毎年活動できている状況ではなく、補助金を活用して活動いただいている自主防災組織は半数以下となっております。以上です。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) ありがとうございます。
私も参加しています長岡西部地区連合の自主防災活動では、毎年防災訓練が開催され、起震車や本市の消防職員に来ていただき、また地元の消防団も集まり、炊き出し訓練や救護訓練、消火訓練が行われ、毎年五、六十人の参加がありました。
しかし、コロナ禍によって活動の多くを諦めざるを得なかった空白の3年の影響を感じていると自主防災会の会長からお聞きしました。地域での防災に取り組む人からは、この3年間、実際にみんなで会って活動することが難しかったと聞いています。地域の防災訓練は、高齢者にとって外出したり、近所とのつながりを深めたりする貴重な機会になっていました。人と人とのつながりこそが安心感や防災力と言われてきましたが、感染防止のため、人と会うことができない、人との距離を離れないといけないとなって、防災を進める立場にとっては厳しい時間だったと思います。今は市民のつながりや地域防災を再び回復させていく時期だと考えます。
また、地域の自主防災組織は、発足してから25年たち、メンバーの高齢化が進み、次の世代への交代や後継者の問題が出てきている地域もあると考えます。今後の地域防災組織活動に対して、本市としてどのような取組を進めていくのか、お伺いします。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 自主防災活動が停滞している一つの要因として、防災会役員の高齢化が上げられます。また、結成から時間がたつ中で、自主防災組織の必要性の認識が薄れている場合もあると考えられます。防災会の高齢化に対する取組として、令和4年度から若手防災リーダー育成事業を実施しております。この事業は、市内の中学生に防災士資格を取得していただき、高齢化の進む自主防災組織への活力となるように取り組んでいるものです。令和4年度、令和5年度の2か年で、65名の中学生防災士が誕生しております。この若手防災士が地域の自主防災活動に参加いただけるよう取り組んでまいります。中学生が地域の防災活動に参加することにより、保護者の方々の参加も促せるのではないかと期待するものです。
また、危機管理課として、毎年地域へ出向いて防災学習や訓練指導を行っておりますが、活動実績のない自主防災組織にも積極的にアプローチし、活動再開の足がかりとしていただけるよう取り組んでまいります。以上です。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) ありがとうございました。中学生の防災士の取組、すばらしい取組だと思います。
去る4月20日、21日に、高知県防災協会のメンバーが、南国市スポーツセンター津波避難タワーで防災製品等の使用体験をする目的で滞在、宿泊体験をしています。私は今回宿泊できませんでしたが、夜と次の日の早朝に宿泊体験されたメンバーにお話をお伺いしました。危機管理課への宿泊体験レポートも提出されています。小雨が降る中での体験宿泊ということで、避難スペースと想定されているであろう3階は、雨にぬれることはなかったものの風が吹き抜けるため、実際の気温より体感温度は低く感じました。防災用品、非常食等の備蓄はされていると思いますが、寒さに対する備えの足りない避難所、避難場所があるのではないでしょうか。冬の寒い日においては、津波避難タワーでは体感温度は日常生活よりも低くなってしまうのではないかと思いました。避難場所での備蓄製品や防災用品の有用性は、実際使用して体験してみないと分からない部分がありますので、南海トラフ大地震に備える市民の防災意識向上につなげていくためにも、小中学校へのさらなる防災教育の推進や避難所での宿泊体験についても、本市行政職員も体験してみてはどうかと提案しますが、いかがでしょうか。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 高知県防災協会の方々による津波避難タワーでの宿泊体験につきまして、貴重な体験レポートをいただいております。お礼を申し上げます。実体験による御意見をいただいており、今後の取組に大いに参考になるものであります。
現在、津波避難タワーへ整備しております備蓄資機材等につきましては、高知県備蓄方針に基づき、最低ラインの備蓄を行っているものです。体験レポートを参考に、さらなる備蓄を検討してまいります。
職員による津波避難タワーでの宿泊体験につきまして、緊急避難場所の実態を理解する上で非常に重要な体験になると思います。まずは、危機管理課で実施できるよう検討してまいります。以上です。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) ありがとうございます。ぜひ検討よろしくお願いします。
また、昨年の10月21日に、南国市スポーツセンター津波避難タワーで開催されましたなんこく防災パーク開園記念イベントのプログラムの中で、東日本大震災を舞台とした障害のある人と支援者への物語の映画が上映されました。この映画は、防災や備えの力を高めることはもちろん、障害ゆえにさらされる命の危険があることや、支援における課題や教訓をとても知ることができる映画でした。
そして、南国市では、令和3年に南国市人権を尊重するまちづくり条例を制定し、令和6年3月に南国市人権施策推進基本計画が策定されました。この計画の中にも女性の人権に配慮した防災、防犯体制の整備や、高齢者や障害者への防災、防犯対策の充実が施策として上げられています。また、避難所においても外国人やLGBTQ+など、対象者が身の回りにいないと思いがちなところもありますが、実際どの地域にも対象者はいるかもしれないという前提での人権啓発も併せて進めていく必要があると考えます。
このように地域で住んでいるサポートが必要な方への認識や啓発、教育活動も防災教育に併せて必要と考えます。危機管理課だけでなく、学校教育課や福祉事務所、総務課人権係など、各課横断的に計画的な取組を進めていただきたいと思います。
続いて、2番目の質問に移ります。
災害時、緊急時での児童生徒の安否確認について質問します。
2011年の東日本大震災の際には、公共交通機関が長時間にわたって運行停止したことにより、多数の帰宅困難者が発生しました。災害発生後には余震等が続き、2次被害に遭う可能性があり、帰宅しようとすると非常に危険です。むやみに移動せず、安全な場所にとどまることが必要でありました。東日本大震災時に徒歩で帰宅した人が、家族の安否情報が最も必要な情報として多く上げられました。このことから、どの地域でも児童生徒が所属する学校等から児童生徒の安否を保護者に連絡することができれば、保護者の不安を解消し、保護者は安心して安全な場所にとどまることが可能となります。したがって、大規模災害の発生や豪雨、また登下校時の不審者事案などの緊急事態が発生した場合においても、児童生徒の安否確認を行い、その情報を適切に保護者に伝えることが、学校や教育機関において非常に重要です。
また、今週6月17日の高知新聞でも、学校の安全管理や不審者対策、防犯グッズによる子供の居場所通知で、保護者への安心感につながることも掲載されていました。災害時や緊急時での児童生徒の在校時間帯や登校時間帯での安否確認方法はどのようになっているでしょうか。また、安否確認情報の集約方法はどのようになっているか、伺います。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 在校時間帯の児童生徒の安否確認については、授業中であれば授業の担当教員が行いますし、校外学習活動中は引率教員が安否確認を行い、学校に連絡することになります。在校時間帯以外であれば、本年度より本格的に運用を開始いたしました南国市の公式LINEを使って情報等の発信を行うことになります。
災害時の安否確認情報の集約でございますが、各学校で児童生徒やその家族の負傷状況や自宅の被害状況を取りまとめる様式を作成しておりますので、一度学校で整理したものを教育委員会事務局に報告していただく流れとなっております。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) 分かりました。
安否確認のための連絡は、災害時は電話などの通信手段がつながりにくい状況が想定されます。また、緊急時でも各学校の電話回線が少ないために、確認のための時間を要します。そのため情報の連絡には複数の手段が必要と考えますが、現時点でどのような手段を使用していますか、伺います。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 電話回線を増やした学校もございますが、議員言われましたように、電話は回線が限られているため、全児童生徒に連絡を取るには時間がかかることになります。このため災害用伝言ダイヤルにより安否を知らせていただくよう、各学校の危機管理マニュアルに記載はしております。また、まだ周知が十分ではありませんが、公式LINEにはアンケート機能もありますので、より短時間で安否等の確認ができるものと考えております。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) 情報連絡として使われている一斉メールシステムは、一方通行の情報伝達のみに用いてます。しかし、登下校時に発災した場合など、保護者から学校への連絡が必要となるケースもあり得ることから、双方向のメール受発信ができることが望ましいと考えます。答弁をいただいた公式LINEで学校からの通知を受け取る保護者が、アンケート機能を使うことにより返信ができ、学校側が安否等の確認ができるものと考えているということですね。それはマニュアル化しているか、お伺いします。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 公式LINEで情報発信を行っておりますのは学校教育課以外にもございますので、アンケート機能のマニュアルにつきましては作成を情報政策課のほうにお願いしている状況でございます。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) ありがとうございます。ぜひ情報政策課のほうもよろしくお願いいたします。
私も小学生の子供がいます。欠席や遅刻などの連絡は公式LINEでさせてもらってるんですけど、非常に役立っています。朝の忙しい時間帯に学校の現場の職員の先生が電話対応するということは、非常に今まで大変だったんですが、今回の公式LINEを使うことでの通知により、現場の先生のほうも負担が少なくなっていると思います。
この情報を公式LINEで受け取る保護者のLINE登録は、学校は把握しているのでしょうか。また、LINE登録していない場合の連絡方法はどのようになっているか、お伺いします。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 前年度までは、情報につきましてはメールで発信をしておりましたが、全ての保護者がメールアドレスを登録はしておりませんでした。学校は児童生徒の保護者がLINE登録しているか確認することができますので、緊急時には前年と同様に電話で連絡をすることになります。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) 分かりました。ありがとうございます。
また、災害時や緊急事態が発生した場合も適切に対応できるよう、教職員体制が通常と異なる場合の役割分担、教職間の連絡体制や管理職、教員向けの対応マニュアルはどのようになっているか、お伺いします。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 各学校が作成した危機管理マニュアルには、その中に予想される災害や緊急事態ごとに各職員の役割も定めております。また、勤務時間外での連絡体制や学校への参集体制についても定めております。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) 危機管理マニュアルに定められているということですが、災害や緊急事態ごとの各職員の役割とは、例えばどのようになっているか、お伺いします。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 各学校ごとに違いはありますが、一例を挙げさせていただきますと、校長を本部長として統括本部を設置し、教務主任を班長とし学級担任で組織された児童対応避難誘導班、人権教育主任を班長として安否確認班、養護教諭を班長として救護対策班として組織をしております。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) 校長を本部長として統括本部を設置するということですが、もしその管理職が警察などの学校外の公的機関と対応している場合の安否確認や情報収集の指示管理は、誰か統括するのでしょうか、お伺いします。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 先ほどの学校ですと、本部長不在の場合は次の責任者を教頭、その次を教務主任、人権教育主任、研究主任の順に定めております。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) ありがとうございます。様々な場面を想定して危機管理マニュアルを作成していることが分かりました。
6月16日の高知新聞に、土佐清水市内の全小中学校教員を対象に災害対応を学ぶワークショップについて掲載されていましたが、地震発生のときに災害時や緊急事態時での対応について、教職員の訓練についてはどのようになっているか、お伺いします。
○議長(岩松永治) 教育次長。
○参事兼教育次長兼学校教育課長(溝渕浩芳) 各学校で火災や地震に対する避難訓練は毎年行い、全教職員で訓練の問題点を協議し、改善を図っております。また、事故発生時の対応についても、救命救急講習や応急手当ての研修を全教職員が受けております。
不審者への対応につきましては、毎年各学校の危機管理マニュアルで確認を行っております。不審者対応訓練につきましては、9校が実施しておりまして、うち5校は毎年訓練を行っております。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) ありがとうございました。
避難訓練や不審者訓練も実施されているということで安心しました。今後も緊急時においては様々な考えられる要因に対しての対応策を盛り込んで改定を進めていただき、現場の教職員、児童生徒、誰もが安心・安全に行動できるように御尽力をお願いいたします。
続きまして、3つ目の「あんぱん」についての取組ですが、本日の有沢議員の質問と重複する部分もありますが、よろしくお願いいたします。
昨年12月議会で質問させていただきましたが、2025年春よりNHK朝ドラ「あんぱん」が放映することが決定して約8か月になりますが、今の段階での本市の取組に関する現状についてお伺いします。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 連続テレビ小説「あんぱん」の放映に向けての本市の取組状況につきましては、4月24日に香美市、香南市、南国市の3市長を共同代表とした物部川エリアでの観光博覧会実行委員会が開催され、物部川エリアでの観光博覧会基本計画骨子を策定し、やなせ先生ゆかりのキャラクターや観光地を活用した各種イベント、企画展及び周遊キャンペーンの開催に向けて取組を進めております。
また、5月20日には連続テレビ小説関連観光施策推進協議会を開催し、情報共有、意見交換を行いました。いただいた意見等を踏まえ、駐車場やトイレ、臨時観光案内所の整備、市内事業者のお土産品開発に対する補助などを盛り込んだ、連続テレビ小説を生かした南国市観光施策推進事業実施計画を策定したところでございます。今議会に臨時観光案内所や舟入川沿いの日吉町3丁目公園の整備等について補正予算案を上程しておりますので、御審議のほどよろしくお願いいたします。以上でございます。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) その取組について、本市としての人員体制はどのようになっていますか、お伺いします。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 連続テレビ小説「あんぱん」に対する体制につきましては、全庁的に対応するため、2月19日に北條副市長を統括者とした庁内プロジェクトチーム連続テレビ小説関連施策推進チームを立ち上げております。業務は多様でボリュームがあることから、チームの中に受入環境対策部会、交通対策部会などの作業部会を設けて、検討、対応しているところでございます。以上でございます。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) 通常業務の担当をしながら「あんぱん」関連業務は可能でしょうか。この連ドラ「あんぱん」の放映は、南国市にとっても非常に大きなチャンスであると考えます。南国市へたくさんの観光客に来ていただき、やなせたかし先生のゆかりの地で存分に楽しんでいただけるようにするためには何ができるのか、プランを立て、迅速な取組が必要であると考えます。そのためには、もっとスピード感を持った取組ができるような人員体制を整えるべきだと考えます。観光に来ていただいた方に、いかに南国市のよさを知ってもらい、そしてその思い出や記念に何かお土産を、南国市の観光施設や飲食店で、いろいろなところでお土産を買っていただくことが一番重要であると考えます。そのような目的を持ち、観光客の動線も考えた「あんぱん」関連事業への計画がされているか、伺います。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 連続テレビ小説「あんぱん」関連業務につきましては、多様でボリュームがある上、初めての取組が多く、手探り状態で進めているところでございますが、商工観光課をはじめ、プロジェクトチーム職員には、通常業務と並行して取り組んでいただいてるところでございます。
また、連続テレビ小説関連業務については重要課題として取り組んでおりますが、まほろば祭りのように開催日が決まっているイベントを安全に開催することも重要な業務でございますので、その時々での緊急性や重要度を勘案しながら業務を進めてまいりたいと考えております。
また、策定した連続テレビ小説を生かした南国市観光施策推進事業実施計画につきましては、基本計画の「後免町・南国市を知ってもらう」や「観光振興及び産業振興につなげる」など、4つの基本方針に基づいて取り組むこととし、JR後免駅から南へ延びる南国駅前線とやなせたかしロードである後免町商店街が交差する場所に隣接する沿道広場をやなせ先生の世界観が感じられる公園に整備することで、観光客等が集まる場所にすることを計画しております。
観光客が後免町へ来られる場合、JR後免駅やJR後免駅前広場駐車場、シンボルロード沿い駐車場、日吉児童遊園地跡地の観光駐車場、海洋堂SpaceFactoryなんこく、南国署跡地駐車場、後免駅から南国駅前線ややなせたかしロードを動線として、沿道広場や臨時観光案内所へと移動することを想定しているところでございます。このため、動線上の観光スポットの磨き上げや観光案内板の設置を行っていくこととしておりますし、やなせ先生のエピソードや後免町の歴史などを観光ガイドによって伝えられるよう、体制を整えていく計画にしております。
お土産品につきましては、現在、お土産品開発事業の補助金の公募を行っているところでございまして、本補助金を活用して開発された新商品や既存商品にキービジュアル等を添付した商品などを臨時観光案内所や市内観光施設等で販売し、お土産品として購入していただくことを計画しております。また、沿道広場にはキッチンカー等の出店が可能なスペースを設けることにしておりますし、南国市商工会と南国市観光協会とで市内飲食店にランチ営業の働きかけを行っていただいておりますので、連続テレビ小説放映時に向けて観光客に飲食等の提供ができればと考えております。臨時観光案内所では、観光客に市内の飲食店や近隣の観光施設等の情報提供も行い、周遊や観光消費につなげてまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) ありがとうございます。
物部川DMOでも観光事業計画を考えられていると思いますが、南国市、香美市、香南市の各市に道の駅があります。南国インターチェンジで下りたら、すぐ南国の道の駅があります。例えばこの南国の道の駅から各市の道の駅を結んだ臨時バスで観光地を巡り、スタンプラリーをしたり、食事やお土産を買ってもらうというのも一つと考えます。商品開発でも、5つの面があるゴメンパンであったり、やなせ先生の著書からたくさんの名言もあると思いますので、人生訓のようなクリアファイルとかもらえたら、大人もうれしいと思います。これはいろいろな方から僕が聞いたアイデアです。
また、プランやアイデアを考えることも、職員だけではなく、昨日山中議員さんが言われました、南国市出身で観光未来プランナーで全国の様々な観光事業の専門アドバイザーである丁野さんから御協力をいただいたり、マーケティングができる旅行会社からの観光プランを採用するのも一つと考えます。
昨日、松下議員も言われましたが、本市のマスコットキャラクターのシャモ番長が高校生からのアイデアからできたように、市内の学校の生徒からイベント等のアイデアも出してもらったほうがいいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 各地の道の駅を結ぶ周遊バスにつきましては、各地の道の駅の観光消費額を増加させる取組になるものと思いますが、道の駅南国「風良里」においては繁忙期は駐車場が満杯になることもある状況でございますので、バスの発着所を設けることで駐車スペースが少なくなることや、臨時バスで周遊する方の車が長時間駐車されることから、他市の道の駅や観光地と道の駅南国「風良里」とを結ぶ臨時バスの周遊は難しいと思われますが、3市の観光地を巡る周遊バスについては検討しているところでございます。
また、観光未来プランナーの丁野さんにつきましては、物部川エリアでの観光博覧会実行委員会のアドバイザーに就任していただいておりますので、その知見を活用できるものと思いますし、現在、今年度に市民や観光関連事業者等の機運醸成等を図るための3市連続セミナーを予定しており、このセミナーの一つには丁野さんの人脈を活用させていただいた企画が含まれております。
また、市内の学校の生徒からのアイデアにつきましては、既存の枠にとらわれない斬新なアイデアが出てくるのではと思っております。
現在、後免町イベント実行委員会によるアンパンマン石像洗いイベントには、高知農業高校の生徒に参加いただいておりますし、観光客に対して花によるおもてなしを行うため、後免町商店街にプランターを設置する取組では高知農業高校の生徒にプランターで花を育ててもらい、高知東工業高校の生徒にロゴマーク等の入った木製のプランターピックを製作していただくことで協議を進めております。また、後免野田小学校と観光案内の会とが連携し、児童による後免野田小学校中庭にあるやなせライオンのボランティアガイドも計画しております。連続テレビ小説の取組に市内の児童生徒が関わることは、やなせ先生の思いを知ってもらうことや、市全体での機運醸成につながるものと考えておりますので、庁内プロジェクトチーム内で検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 西内俊二議員。
○4番(西内俊二) ありがとうございます。
私は地元中学校の運営協議会に入っており、生徒会からの意見を聞く機会もあります。とても面白いです。生徒は予算のこととか人員体制など全然考えてなくて、枠に収まってないアイデアがどんどん出ます。ぜひ市長、市内の中学校でドリームトークが行われていると思いますので聞いてみてください。子供たちの斬新なアイデアを活用することで、地域の魅力をさらに引き立てることができると思います。引き続きさらにスピード感を持って、南国市民が一丸となった取組を進めていただきたいです。
以上で私からの一般質問を終わります。ありがとうございました。