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議会議事録

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検索結果 » 令和6年 第435回市議会定例会(開催日:2024/06/14) »

一般質問2日目(松下直樹)

質問者:松下直樹

答弁者:市長、関係課長


○議長(岩松永治) 2番松下直樹議員。
      〔2番 松下直樹議員発言席〕
○2番(松下直樹) 公明党の松下直樹でございます。大衆とともにとの立党精神を胸に、庶民目線、生活者目線で質問をさせていただきます。
 それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきますので、執行部の皆様、御答弁をよろしくお願いをいたします。
 初めに、防災対策についてお聞きをいたします。
 高知県、また南国市とともに、耐震化への補助金をこの令和6年4月から60万円増額をし、耐震化推進をしておりますが、現在、耐震化申込件数の伸びはどうでしょうか、お尋ね申し上げます。
○議長(岩松永治) 住宅課長。
○住宅課長(松岡千左) 件数については、丁野議員にお答えしたとおり、大幅に増加しております。それを踏まえまして、伸び率、この6年度4月、5月の耐震診断の件数で103件、前年度の同期間、4月、5月のみの申請件数が16件であったことを思えば、6倍を超えております。昨年度の耐震診断の総数が47件であったことを思えば、年度実績の2倍以上となっております。市民の皆様の関心が高まった証左であると考えております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。この申込件数が全て耐震化工事に必ずしもつながらないかもしれませんが、現在の申込件数から考えられる耐震化率はどれぐらいを想定されているのでしょうか。
○議長(岩松永治) 住宅課長。
○住宅課長(松岡千左) 設計者、工務店、ともに技術者数が限られていることもあり、診断申込のあった件数のうち、どれだけが工事完了まで到達できるかについては、計算できかねる面もございます。令和7年度以降は進んでいくとしても、現在の申請数から推測しますと、令和6年度末で74%程度前後にとどまるのではないかと推測しております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。やはり能登半島地震や、また直近では4月に発生をしました豊後水道でのマグニチュード6.6、高知県西部では震度6弱の揺れを観測した地震の発生もあり、市民の皆様はこれまで以上に震災対策、防災対策への意識が高まっていると思います。まずは住宅の倒壊を防ぎ、逃げ切れる状況をつくるためにも、住宅耐震化をスピード感を持って推進をよろしくお願いします。
 3月の定例議会でも質問をいたしました、1981年6月から2000年6月までの住宅の耐震化推進についてお聞きをいたします。
 やはり気になるのは、能登半島地震でも見られたように、新耐震住宅でも倒壊した事実がありました。3月の答弁では、ある一定耐震化が進めば、1981年6月から2000年6月の住宅の耐震化も考えていかないといけないとのニュアンスの答弁がありましたが、現在、具体的にはどのようにお考えでしょうか。
○議長(岩松永治) 住宅課長。
○住宅課長(松岡千左) 現在、国、県の補助制度が確立されている1981年5月以前の建築物に補助を行っております。それ以降の建築物には補助制度が確立されておりません。当然、より安全性に課題のある基準の建築物を優先して改修していただく必要があるかと考えておりますが、そこが済んだからといって、国、県の補助制度が確立されていない建築物の補助制度を市の予算のみで行うというのは、現在の本市の限りある予算の中では困難であろうと考えられ、具体的な数値目標はお答えできかねます。
 国、県の補助制度については、高知県議会の2月議会において、国の能登半島地震における2000年以前の基準の建築物の被害調査結果を待って判断する趣旨の答弁があったと聞き及んでおります。県においても、能登半島地震の1981年6月から2000年6月までの間の基準の建築物の倒壊が、単に劣化によるものや短期間に複数回大地震が起こったことに起因するものであった場合に、その基準の建築物への補助を制度化する優先順位は下がるであろうという判断もあるようですので、本市も国や県の動向を注視していきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。
 それでは、2000年基準に耐震化をする場合には、どの程度の費用がかかると試算をされていますか、お尋ねをいたします。
○議長(岩松永治) 住宅課長。
○住宅課長(松岡千左) 2000年の法改正で、地盤調査、柱、はり等の接合部に金物を施工する、耐力壁の配置のバランスを考慮することとなりました。従前の耐震改修と同様の方法で行われますが、設計等が変わることも想像されますので、想定される費用の試算は行っておりません。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。倒壊のリスクの高い旧耐震住宅の耐震化とともに、並行して、例えば地盤調査や基礎補強などの工事ができることを、進んで探して推進をしていくことは可能でしょうか、お尋ね申し上げます。
○議長(岩松永治) 住宅課長。
○住宅課長(松岡千左) 現時点では、国においても県においても補助事業化されておらず、高知県でも情報収集している段階と聞き及んでおります。そのような状況で、市単独の予算で並行しての対策は困難であると考えております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。また、県ともしっかり連携をしていただいて、情報の共有をよろしくお願いします。
 それでは、市長にお聞きをいたします。
 倒壊のリスクのある旧耐震住宅の耐震化はもちろんですが、新耐震住宅でも、1981年6月から2000年6月までの住宅についても、耐震化を進めていただきたいと思います。市長が先頭に立って、市だけでの予算では厳しいなら、県とまた連携をしていただいて、国に補助事業化や使える制度などを要望していただきたいと思います。市長の決意をお伺いをいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 先ほど住宅課長からも御答弁いたしましたとおり、国は能登半島地震の被害状況やその原因の調査を行っている状態であり、当然、結果を待っての制度化になろうかと考えます。県も国の調査結果を待っている状態でもありますので、本市としましても、国や県の動向に注視し、情報の収集を行うなどの取組を行い、しかるべき時期に必要な対応を行いたいと考えます。
 しかしながら、先ほど住宅課長から申し上げましたとおり、1年間で47件であった耐震診断の申請が、今年は4月、5月だけで103件という状況でございまして、相当増えておるということでございます。今後、耐震設計、耐震工事は今までと比べ増えていくということも考えられますので、まずはそれらに的確に対処してまいりたいというように思います。以上です。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。県、また国の情報収集をしっかりよろしくお願いしますとともに、これまでの旧耐震化の耐震化はもちろんですけども、これからの1981年6月から2000年6月までの耐震化に向けて、市長には力強い要望をよろしくお願いをいたします。
 次に、避難所での耳の不自由な方への対応についてお聞きをいたします。
 まほろばの里サークルから提案をされました、避難所等の緊急時に耳の不自由な方とコミュニケーションを一目でとれるイラストつきのコミュニケーションツールを紹介をさせていただきましたが、その評価はどうでしょうか。
○議長(岩松永治) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(天羽庸泰) イラストつきのコミュニケーションツールは、コミュニケーション支援ボードと呼ばれるものでして、紹介いただいた前橋市のコミュニケーション支援ボードは、災害時、各避難所に市は通訳者を配置されるわけでありませんので、避難所生活を送る聴覚障害者のほか、コミュニケーションを苦手とする方の情報取得、それから意思疎通を支援するために作成されたものです。体の部位や症状、困っていることなどが載っておりまして、イラストや振り仮名つきの単語、指で指し示すことで、言いたいこと、伝えたいことを理解できる内容になっております。これは聴覚障害者だけなく子供から高齢者の方まで、多くの方が活用できる内容となっています。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。現在の作成の進捗状況とこれからの活用に向けて、どのように進めていくのかを教えてください。
○議長(岩松永治) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(天羽庸泰) 災害時、聴覚障害のある方への支援は、南国市だけでなく全国共通の課題と考えておりまして、このコミュニケーション支援ボードにつきまして、取組を調べてみたところ、いろんなものがありました。高知県から委託された小高坂更生センターが運営しております高知県聴覚障害者情報センターが、令和3年3月に作成された「聞こえない人のための防災ブック~自然災害から命を守る~」というようなものがありまして、以前から福祉事務所の窓口にも置いておりました。その中身でありますが、前半部分を見ますと、日頃の準備や心構え、準備しておくもの、指さしボードなどがあります。そこにQRコードもありまして、それを読み込みますと、ユーチューブで手話解説が見れるようになっております。後半部分でありますが、これは支援者向けに、聴覚障害がある方への支援の方法が載っておりまして、障害がある方も支援される方も、両方の方が活用できるものになっております。
 それで、6月11日に高知県聴覚障害者情報センターからこの防災ブックを100部いただきまして、そのうちの50部を危機管理課のほうに配分いたしました。福祉事務所では、障害の程度が両耳が全ろう程度の聴覚障害2級の身体障害者手帳を取得されている方に、この防災ブックを郵送することを計画しておりまして、防災対策の一助になればと考えております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。スピード感を持って対応していただきまして、大変にありがとうございます。このようなコミュニケーションツールを多くの人に知っていただくことで、活用できると思います。これからの広報活動はどのようにお考えでしょうか。
○議長(岩松永治) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(天羽庸泰) 公益財団法人明治安田こころの健康財団が作成されておりますコミュニケーション支援ボード「わたしの伝えたいこと」は、ダウンロードして自由に使えるものでありまして、内閣府のホームページのコミュニケーション支援ボードからもリンクされているものであります。また、必要なときに利用しやすい方法としまして、スマートフォンでコミュニケーションボードを使う方法がありまして、愛知県が開発しましたコミュニケーション支援アプリっていうんがありまして、グーグルプレイ、それからアップルストアにもあります。バージョンアップも繰り返しされてまして、このアプリは聴覚障害のある方だけではなく、知的障害の方とか発達障害のある方にも対応できるものでして、会話によるコミュニケーションが困難で支援が必要な方のために、スマートフォンとかタブレットを利用して、文字とかイラストを指し示すことによりまして、円滑に意思疎通支援できるアプリケーションであります。これらを南国市ホームページに掲載することを検討していきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。ホームページに掲載される際には、見やすい形でよろしくお願いをいたします。
 また、スマートフォンが苦手な方もいらっしゃると思いますので、例えば手話サークルの中心者等との連携を取っていただいて、アプリを紹介していただき、使えるようにしたり、また広報など、紙ベースでも発信をよろしくお願いをいたします。
 次に、耳の不自由な方は、一見、全く分からないです。避難所では皆が被災者で、不安もいっぱいの中だと思います。そんな中で避難所運営に当たると思いますので、何か一目で分かるような、缶バッジなどを目印に作成し、配付をしてはいかがでしょうか。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 現在作成しております避難所運営マニュアルの避難者カードには、配慮の必要な状況を記入する項目を設けております。受付時に記入していただく避難者カードにより、例えば耳の不自由なことなどを把握した際には、本人の希望により、目印となる名札や缶バッジなどを配付することなどを検討してまいります。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。本人の意思が何よりも大切になると思います。つけたくない方もいらっしゃると思います。一つの方法として、事前にお配りをし、つけてもいい方は非常用持ち出しバック等に入れておくなどの工夫をしておいてもよいかもしれません。御本人の意思がしっかり反映されるよう、よろしくお願いをいたします。
 今回紹介させていただきましたコミュニケーションツールですが、何よりふだんの避難訓練や様々な場で使って慣れていくことが大事だと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 御紹介いただきました前橋市のコミュニケーション支援ボードは、非常に分かりやすく、避難所運営の現場でも活用できるものです。福祉事務所長の答弁にありました、高知県聴覚障害者情報センターが作成した防災ブックと併せて、現在作成しています各避難所の運営マニュアルに取り入れてまいります。また、これらのツールを十分活用できるよう、各地区で実施される訓練で使用し、実効性を高めるように努めてまいります。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。私もこの手話サークルでいろいろなお話を伺いました。自分たちが一緒に避難所にいて怒られないか、迷惑はかけないかなど、不安でいっぱいでした。これからの折々の訓練で、地域の皆がコミュニケーションツールを活用し、理解し、慣れていくことが、耳の不自由な方等が安心できる環境づくりの一歩だと思いますので、よろしくお願いをいたします。
○議長(岩松永治) 昼食のため休憩いたします。
 再開は午後1時であります。
      午前11時56分 休憩
      ――――◇――――
      午後1時   再開
○議長(岩松永治) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 引き続き一般質問を行います。2番松下直樹議員。
○2番(松下直樹) 午前に引き続きましてよろしくお願いをいたします。
 確認でございますが、先ほど紹介をさせていただきましたコミュニケーションボードですけども、危機管理課のほうで作成をしていただけるとの認識でよろしいでしょうか。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) コミュニケーション支援ボードにつきましては、簡易に作成できるものでありますので、危機管理課で印刷、ラミネート加工の上、避難所運営マニュアルに取り入れてまいります。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。
 続きまして、学童と児童の放課後の居場所づくりについてお聞きをいたします。
 現在、学童に入りたくても、定員や学年の制限で入れない児童についての対応は、市としてどのようにお考えでしょうか。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 児童の放課後居場所づくりについては、これまでも学童クラブの施設整備を段階的に行うなど、取組を行っており、受入れ人数の拡大を図ってきたところですが、利用の希望に添えてない現状はございます。学童クラブ以外の既存施設、例えば児童館などの有効活用もありますし、施設の整備なども含めて、利用希望に添えるよう対応を検討していく必要があると考えております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。まだまだ希望には添えてない環境だと思われます。これからの対応を検討していくとの御答弁をいただきました。
 そこで、放課後の学校の空き教室を利用して、地域の方や教員、市役所のOB、OGの方にも支援をしていただき、児童の放課後の居場所をつくれないでしょうか。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) 今年度の学童クラブを利用できない児童への対応として、学校の活用できる教室を利用し、学童クラブとしての受入れの枠の拡大ができないか検討を行ったケースがあります。学校からは利用の承認を得、準備を進めてまいりましたが、運営を行う人員の確保ができずに断念した経過がございます。学童クラブの運営に当たる指導員、補助員等につきましては、南国市学童保育連絡協議会が雇用を行うことになり、従事する人員が不足していることから、連絡協議会が常時求人を行っていますし、関係機関等への人員確保に向けた協力依頼等は行ってきましたが、人員確保に至ってないという状況がございます。
 地域の方や教員、市のOB、OGの支援による居場所づくりについてですが、先ほどお話をさせていただいたように、活用できる教室のある学校はあるかとは思いますが、利用児童の安全確保や事故等への対応、従事する方への賃金の支払い等について考えたときに、公的な制度を活用する必要があるかと思いますので、学童クラブや放課後こども教室など、公的な制度に基づいた活動に対応できるよう、体制整備を行っていかなければならないと考えております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。関連で、MIARE!では、児童の放課後の居場所づくりに活用はできないでしょうか。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) MIARE!につきましては、サロンや2階のカウンター等のフリースペースは自由に使っていただくことができます。フリーWi-Fiも整備しておりますので、子供たちが放課後、宿題を行うなどの目的で利用していただくことは可能であり、現在もそのような利用をされているお子さんもいらっしゃいます。以上でございます。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。MIARE!を現在利用されている児童は、主に大篠小学校が中心かなと推測をされます。その他の学童教室が少ない小学校の児童たちの居場所づくりのための人材確保等、課題もたくさんありますが、児童の安全を第一に考えながら、仕事をリタイアされた地域の方も児童と触れ合うことで生きがいやその方たちの居場所となる可能性もあると思います。どうかこれからの対応をよろしくお願いをいたします。
 南国市においても、共働きが普通の環境です。安心して子供を預けてこそ、安心して働ける環境だと思います。そういった一連の体制づくりが、人口減少、少子・高齢化対策にもなると考えますが、市長はいかがでしょうか。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 松下議員のおっしゃるとおりだと思います。放課後の児童の居場所づくりは重要な子育て支援対策であります。安心して子供を預けられる体制整備を行うことは、少子化対策の一助になるものと思います。子育て支援課長が答弁しましたとおり、様々な課題はございますが、保護者の皆様のニーズに応えていけるよう、市としても引き続き取組を行っていかなければならないと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。大変なことは重々承知をしておりますが、子育てしやすい環境整備、よろしくお願いをいたします。
 次に、子どもにやさしいまちづくり事業についてお聞きをいたします。
 先日、総務常任委員会で、福岡県那珂川市に視察研修に行ってまいりました。そこでは、投票率を向上させる取組として、小学校6年生の最後の給食を選挙で決める給食推し選挙を実施し、児童たちが政治や選挙をより身近なものに感じられるように取り組んでいらっしゃいました。本当にすばらしい取組だと感じました。私自身、それをきっかけにいろいろ調べてみました。そんな中で、ユニセフの子どもにやさしいまちづくり事業を発見をいたしました。南国市でも参考にしながら、子供たちの声とともに未来に向けて考えていくことが重要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(岩松永治) 子育て支援課長。
○子育て支援課長(長野洋高) ユニセフの子どもにやさしいまちづくり事業についてということで、まちづくりに子供の意見を取り入れ、また意思決定の過程に参加することで、子供たちが町に愛着や誇りを持つことにつながり、町に定着する、また将来、町に戻る子供たちが増えることが期待できるのではないかと思います。子供たちの視点に立ったまちづくりは、子供たちだけではなく、多くの人にとって優しい町となることが期待され、また子供の視点に立って制度設計などを行うことで、子供のために適正に資源や予算が執行されることも期待できるのではないかと考えます。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。現在は、先行自治体として、北海道安平町、ニセコ町、宮城県富谷市、東京都町田市、奈良県奈良市の5つの自治体が取り組んでおり、愛知県豊田市も候補自治体として取り組んでいるようです。年齢、性別関係なく、子供が当たり前にまちづくりに参加していく環境は、将来に向けて大変明るい希望だと思います。宮城県富谷市では、子どもにやさしいまちは誰にでもやさしいまちとの考えで、全庁的な取組をして、推進をしているようです。
 そこで、南国市では、子供たちは行政に参加を現在しているのでしょうか。
 また、子供たちの意見を取り入れた事例もあれば教えてください。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 本市では、子供たちが南国市への思いや日頃、感じていることを市長と語り合う、ドリームトークを継続して行っております。このドリームトークを通じて、子供たちが魅力あるまちづくりについて考え、南国市に対する子供たちの愛着が醸成されていくとともに、市としましても、市の取組に対する子供たちの率直な意見が聞ける貴重な場であると考えております。
 また、吾岡山文化の森子どもの広場の遊具を更新するに当たって、小学生以下の子供のいる世帯に遊具案を投票で選んでもらい、審査の際に評価点として扱った事例や、南国市出身の山田高校1年生による市長へのまちづくりアイデア提言で提案いただいた、シャモ番長の事例などがございます。そして、高知高専とは、南国市との連携事業の一環として、海洋堂SpaceFactoryなんこくの3階に全国初の公開型アマチュア衛星受信局を設置しており、多くの衛星から公開データの電波受信体験ができるようになっております。そのほかにも、小学校への出前授業や市民を対象とする情報スキルアップの連携講座の開催など、多岐にわたって行政の取組に協力、参加いただいており、このことで子供たちも自信を持ち、社会への積極的な参加意識を持つことができるようになっていくものと考えております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。子どもにやさしいまちづくり事業は、子供たちが大人になっても、あのとき、自分たちの声を聞いてくれてこんなことができたなどの体験を通じて、例えば県外の大学に進学しても、またこの南国市に住み続けたいと思ってもらえる一つのきっかけになると思いますが、いかがでしょうか。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 本市におきましては、人口減少対策の取組としまして、本市に居住する子供たちが本市に定住してもらえる、あるいは進学して一旦転出した場合でもUターンして帰ってきてもらえる、そういった人財定住の取組を進めております。松下議員御提案の子どもにやさしいまちづくり事業は、子供たちが自分に自信を持ち、社会への積極的な参加意識を持てるような取組を進めていく側面を持った事業であるとも見受けられますので、人財定住の取組につながっていくものと考えております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。こういった子供たちへの取組は、すぐに目に見えて成果は出ないと思います。長期的な視点で見れば、子供たちにかけた予算と時間は、人口減少の日本にあっては大きな価値で返ってくると思います。こういった取組も、先ほど質問させていただいた、児童を放課後、安心して預けられる環境とともに人口減少対策になるのではないでしょうか。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 子供に時間と予算をかけることは、将来の労働力を育成し、社会全体の持続可能性を確保する重要な施策であると考えております。子供は国の宝であり、子供への投資は将来の社会を支える重要な要素であります。そういう意味で、子供に時間と予算をかけることは、人口減少対策につながっていくと考えております。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。住み続けたい南国市と思っていただくためにも、今、挑戦していくときだと思います。難しい課題だとは思いますが、私たち大人が挑戦をし、そんな姿を見ている子供たちとともにまた挑戦をしていきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
 それでは、最後に中心市街地の活性化についてお聞きをいたします。
 現在、南国市では、「あんぱん」の放送に向けて、道路等の周辺整備が進められていると思います。そこで、シンボルロードや海洋堂を活用して、よさこい祭りはできないでしょうか。高知と言えばよさこいと、全国的な認知度もあり、わざわざ南国市へ来ていただける仕組みになると思いますが、いかがでしょうか。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 議員がおっしゃられている、南国市によさこい祭りの演舞場を設けることにつきましては、演者も観客も双方が楽しめる、またよさこい祭りの知名度により観光客も集まるような、大変盛り上がるイベントになるのではないかと思います。しかし、開催時期がまほろば祭りに非常に近く、運営等の準備などが重なる時期になりますので、スタッフの確保など、開催には大きな課題があるものと考えております。よさこい祭りの競演場や演舞場は各商店街等によって運営されておりますので、課題等はあるかと思いますが、地域の団体等によって演舞場を新たに設け運営していただくことができれば、南国市全体のにぎわいづくりにつながっていくのではないかと思っております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。よさこいのこの提案は、市民の方とお話をしていたときにいただいたアイデアでした。南国市に人が来てくれる、認知度も高い、経済効果も見込めると思います。よさこい祭り誘致への市長の所感をお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) よさこい祭りは、全国的なネームバリューのある高知の一大イベントでございます。そのよさこい祭りの演舞場が南国市にできることは、市民に加え、県内外からの観光客が集まり、大いに盛り上がることになるのではないかと思っております。特に今度、シンボルロードとかができますので、そういったイメージっていうのは非常にわくわくするものになるのではないかというようにも思います。昨年には、高知大や地域住民らでつくる実行委員会によりまして、高知大朝倉キャンパスが演舞場として新設されたとも聞いておりますので、地域の団体等によって南国市によさこい祭りの演舞場を設けることができれば、南国市全体のにぎわいにつながっていくのではないかと思います。以上です。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。
 南国市や、また団体等が運営をする場合に、誘致へのハードルがあると思います。今、考えられる誘致への課題を教えてください。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) よさこい祭りの演舞場を誘致することのハードルにつきましては、市でも地域団体等でも同様に、スタッフの確保が大きな課題だと思われます。市が運営を担う場合には、先ほど申しましたとおり、開催時期がまほろば祭りに非常に近く、その準備等が重なる時期になりますので、担当スタッフなど、運営を担う人材や人員等の確保は大きな課題になるものと考えております。
 また、地域団体等が運営を担う場合、既存の競演場や演舞場の運営でも担い手不足が課題となっており、昨年はよさこい祭り振興会が、高知市役所や県庁の若手職員の協力を得て、運営のお手伝いに取り組むような状況とお聞きしておりますので、同様に運営を担うスタッフ等の確保が大きな課題になるのではないかと思うところでございます。
 また、よさこい祭りを誘致するとなると、演舞場が必要になりますので、南国駅前線など、道路を活用する場合には警察との協議や地元との調整が必要になりますし、どれくらいのチームに踊っていただくかで、使用する道路の長さや必要とするスペースも変わってくると思われます。また、多くの人が集まるならば、駐車場の確保や、場合によっては駐車場と演舞場とを結ぶ交通手段の確保が必要になるかと思われますし、このほかにも、夏場の熱中症対策やトイレ対策、警備員の配置など、安全対策などが必要になってまいります。これらの場合も含め、運営等に要する費用の確保もまた大きな課題になるものだと思っております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 松下直樹議員。
○2番(松下直樹) ありがとうございます。多くの課題があるのは承知で質問させていただきました。今回の件で、私自身も新たな気づきがありました。私自身も、よさこいは高知市との固定概念があったなと思いました。と同時に、いろいろなことを柔軟に考えているようで、実は凝り固まった固定観念が物事を小さくしてしまっているように感じました。住み続けたい南国市、県内外、または海外の方も観光したいと思っていただける南国市を目指して、これからも頑張ってまいりますので、よろしくお願いをいたします。
 以上で一般質問を終わらせていただきます。丁寧な御答弁、大変にありがとうございました。

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