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議会議事録

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一般質問1日目(高木正平)

質問者:高木正平

答弁者:市長、教育長、関係課長


○議長(西岡照夫君) これより本日の会議を開きます。
          ―――――――――――*―――――――――――
      一般質問
○議長(西岡照夫君) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。8番高木正平君。
      〔8番 高木正平君登壇〕
○8番(高木正平君) おはようございます。
 今回も、地震、津波に関連いたします質問を初め、通告いたしました聴覚障害者の119番通報、全国体力テスト、成人式、公民館の利用と使用料につきまして、早速質問をさせていただきます。
 春を待ちわびる弥生3月でございますが、東日本大震災からは6年目、また1年前の春は突然の激震に襲われた活断層の一つ、日奈久断層帯での熊本地震がございました。幸いにも、被災地を尋ねる機会がありまして、ごく一端ではありましたが、当日のことやその後の様子などお聞きすることができました。さまざまなことを思い、感じるところでございます。
 突然強い揺れに襲われる地震ですが、直前の予測として、わずか数秒とか数十秒であったとしましても、率先した安全策を、対応をと呼びかける緊急地震速報がございます。このわずかな猶予にとっさに身を守る瞬時の身構え、反射対応が極めて大事なことでありまして、この緊急地震速報につきまして幾つかお尋ねいたします。
 まず、突発的に発せられる緊急地震速報は、気象庁の防災情報の一つで、テレビやラジオからはチャイムのような報知音が鳴りますし、携帯電話には電波の届く限り報知音が送信されております。平時といいますか、ふだんであれば、まず確実に報知音をキャッチできると思いますが、テレビやラジオをつけていなければチャイムを聞くことはできませんし、携帯電話もしかりでございます。それら個別に送信される機器に合わせ、防災行政無線への連結で一斉の放送も既に完備され、報知音が放送されるようでございますが、この緊急情報を十分に聞き取ることができるのか、多少の不安を拭い取ることができません。
 私の自宅は、すぐ真上に防災行政無線の設備がありまして、四六時中、全て余すことなくよく聞こえますが、音声など一定に流しましても、時間帯、気象状況など状態が異なれば、音波の振動数も大きく変わってまいります。テレビやラジオ、携帯電話、全域には防災行政無線と、確実に伝えられる仕組みは十分整っておりますが、伝わることの完備といいますか、例えば暴風雨とか気象状況などでも伝えられる完成度、伝わる確信など、地理、地形はそれぞれ特徴があり、千差万別の環境の中に位置している防災行政無線でございます。どのように注視し、また検討、対応など行えばいいのか、お伺いいたします。また、受信端末機を設置している学校など、その状態はどうでしょうか。受信端末機からの情報入手の方法や告知、迅速で適時、適切な対応などはどのようにガイドラインとして備えられているのか、お尋ねいたします。
 この緊急地震速報を聞いた際、具体的に防ごうと身構えるなど行動をとった人の割合が極めて低いという高知地方気象台のアンケート結果があったことから、県とともどもに緊急地震速報が出たときの適切な行動指針が策定されております。早速、危機管理課でその冊子を1冊いただきましたが、広報への掲載など一層の周知で冊子を生かし、全ての世代に浸透する計略といいますか、どう工夫をめぐらされるのか、お伺いいたします。また、この緊急地震速報を聞くと、とっさの反射対応、瞬発力といいますか、敏捷性や調整力が整えられる訓練の一つとして、シェイクアウト訓練というのがあるようですが、この手法への注目、また取り組みにつきましていかがなものでしょうか、お伺いいたします。
 まずは、緊急地震速報に関連しての質問でございます。
 2つ目に、聴覚障害者の119番通報につきまして質問をいたします。
 聴覚に障害のある方の社会参加を促進するため、その支援策やコミュニケーションの進展など、常々気がかりに感じることや心情を思いやりながら、その改善のため、お力を尽くされております浜田和子議員のこれまでの一般質問を伺いながら、障害のある方や、また高齢化の状況もあわせ、聴覚障害や病気などで言語機能などに障害を生じ、会話が困難な方々が突然緊急を要する事態に陥ったとき、119番通報など緊急通報はどのように行われているのか、まず現状をお伺いいたします。
 総務省は、言語でなく音声以外の緊急通報、簡単な操作で素早く緊急通報ができる緊急通報システムの拡充を検討されていると聞きます。誰しももしものとき、緊急搬送を必要とする状態に陥ったとき、119番通報して救急車を呼ぶことができる。このことは大変大きな安心でございます。聴覚障害の方も、安心して緊急時の対応をとることができる対策の一つとして、インターネットを通じ、スマートフォンの画面タッチで119番通報できるシステムですが、既に導入している消防機関も多くあると聞きます。緊急時に数回ボタンといいますか、押すだけで救急車や消防車を呼ぶことができるこの仕組み、この緊急通報システムの機能や本市への導入の構想、何より現状はどのようにされているのかということもあわせて、消防長にお伺いいたします。
 次に、全国体力テストの調査結果につきまして、幾つかお伺いいたします。
 スポーツ庁は、2016年度の全国体力テストの結果を公表し、その結果が昨年12月16日の高知新聞に掲載されておりました。この結果に関して高知新聞の記事の見出しを御紹介いたしますと、「全国体力テスト」、「本県小5、中2平均割れ」、そして「中学男女、数値は過去最高」とありました。さらに、関連した記事に「神田小実践を高評価・スポーツ庁」との見出しがありました。この見出しの記事の一部を読ませていただきます。
 「スポーツ庁は今回の全国体力テストで体力合計点を大きく伸ばすなどした高知市の神田小を、授業以外で子供の体力や意識の向上に成果が見られた取り組みの一つとして、同庁がまとめた2016年度調査報告書で取り上げた。」とありまして、さらにこう書いてありました。「運動が好きだったり、運動が健康づくりに大切だと自覚している児童が多かったことなども考慮されたという。」ということでの大変高い評価であったという記事でございました。
 具体的には、全学級が始業前にストレッチ運動を行っているとか、体育委員会の児童が中心になってドッジボール大会や長縄跳びなどを実施し、児童が自発的に運動する機会を設けてきたことが好結果につながったのではと学校側の談話もあり、大変興味深く読み返したことでございました。
 南国市の児童・生徒はどうでしょうか。4月から7月に実施された全国体力テストの参加はどのようであったのか、その結果はいかようであったのか、お聞きいたします。また、これまでの調査結果もあわせて、どういうことが評価でき、何が課題なのか、分析も行われているものと思います。具体的に、授業でどのような取り組みが体力の向上につながるのか、大変関心を持つところでございますが、いかがでしょう。お伺いいたします。
 学校でも運動の苦手な児童生徒、運動の嫌いな児童生徒などもいるようですが、成人世代でも運動は苦手という方の割合は少なくなく、高齢世代も含めて運動の日常化といいますか、意識の向上とともに成果が見られる取り組みが重要となってまいります。子供の運動やスポーツの向上が図られる活動につきまして、教育委員会にお伺いいたします。
 次に、成人式につきまして教育委員会の見解をお伺いいたします。
 新春にふさわしい成人式に、ことしも列席させていただき、新成人の皆様の門出を祝うことができました。会場は、日本文化の象徴とも言える和服姿が例年よりも多く感じ、女性は大振り袖、男性は紋付はかま姿が見られ、大変華やいだ式典でございました。生気みなぎるはつらつとした新成人の皆様に、一種の憧れの思いを抱いたことでございました。
 生涯学習課長から、対象者の人数と出席された人数が紹介されましたが、ほぼ7割の出席で、まことに盛会であったと思うところでございますが、3割の方は来られていない。この3割というのは、一般的にこれぐらいの欠席ならまず及第点といいますか、ひとまず盛会とみなされる割合なのでしょうか。
 その3割の方の欠席の事由として、出席できない事情があって、それが式典は和装というイメージが強くて、費用の負担が余りにも大き過ぎてちゅうちょしてしまったとかの事情などはと深読みをいたしました。2月の広報をごらんになった地域の方数名から、華美ではとの話が伝えられまして、かつて華美にならない服装でとか、そのような一言が添えられていた記憶を思い起こしました。いわゆる就職活動、就活のリクルートファッション、リクルートルックなど推奨することがあってもいいのではと思いますが、教育委員会の見解をお伺いいたします。
 最後に、公民館の利用と使用料につきましてお伺いいたします。
 社会教育法に基づく公民館が本市にも設置されております。南国市立公民館設置の条例は、昭和34年10月1日からの適用で、つまり南国市の発足と同時に、地域の皆様が生活に即した教育、学術、また文化に関する各種の事業を行うことができるよう、社会教育法の公民館の目的に掲げられております教養の向上、健康の増進、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与することなどを目的に、自来、今日までその活動は続けられております。連綿と続けられている公民館の活動でございますが、地域の皆様の自主的かつ自発的な活動を支え、振興していくことは、専門職員や関係機関の支援が必要であるとともに、公民館使用の利便性も大きな要素でございます。公民館の利用について、その使い勝手はいかがでしょうか。
 27年度の公民館使用料の調定額は、280万2,290円でした。中央公民館と17の地区公民館の年間使用料の総額で、有料利用の団体数は同一団体が複数利用した場合もそれぞれの一つの団体とカウントしていると思いますが、164団体でございました。条例に使用料の徴収と、また減免の条文がございますが、使用料に関してお尋ねいたします。
 この使用料金は、まあ安価と言える単価と見受け、利用者の活用を促進する使いやすい設定と思うところでございますが、その使用料の支払いにつきまして聞こえてきますことは、使用許可に至る手順も終え、使用もでき、支払いとなりますと納付書が届き、直接生涯学習課か金融機関へ納入のため出向かなければならない、この不便さでございます。社会教育指導員とかに頼もうとしても、現金の預かりはできなく、市役所へ行く便がなければ金融機関ですが、ATMでの処理はできませんし、窓口のみの扱いになります。この支払いの不便さにつきまして一つの提案は、地域での活動がより積極的に取り組まれるよう、活動を奨励する意味から、地域の方々の利用はいっそ無料にしてはということ。すぐという対応には多少無理があるとすれば、例えばコンビニ支払いの是非などいかがでしょうか。お伺いいたします。
 以上でございます。それぞれ答弁よろしくお願いいたします。
○議長(西岡照夫君) 答弁を求めます。危機管理課長。
      〔危機管理課長 中島 章君登壇〕
○危機管理課長(中島 章君) おはようございます。
 高木議員さんの御質問につきましてお答えいたします。
 まず、防災行政無線の聞こえ方は、天候や風向きなどにより左右されます。放送内容によっては、一斉放送ではなく、時間差での放送を行うなど工夫して放送はしておりますが、音が重なり何を言っているのかわからないなどの御意見もありますので、今後も引き続き、放送方法など検討、改善してまいります。また、全国瞬時警報システムは、津波警報、緊急地震速報、弾道ミサイル発射情報等といった、対処に時間的余裕のない事態に関する緊急情報を国から人工衛星を用いて送信し、市町村の防災行政無線を自動起動することによって住民に緊急情報を瞬時に伝達するシステムであり、その放送方法は全スピーカーから一斉に、音量も最大で放送するようになっております。防災行政無線は情報収集の手段の一つでありますので、テレビ、ラジオ、インターネットなど情報収集をお願いしたいと思っております。そのほか、緊急速報メールや市のホームページ、フェイスブックで情報を発信いたしますので、活用していただければと思います。
 次に、緊急地震速報の具体的な行動指針につきましては、高知県と高知気象台が28年6月30日に、高知県における緊急地震速報を見聞きした際の対応行動を取りまとめしました。居間にいたときや台所にいたときなど、12の生活の場面での基本行動を取りまとめたものであり、広報に各場面での対応行動について連載記事として掲載し、啓発しております。そのほか、昨年11月の南国市震災訓練の中で、高知気象台の職員により緊急地震速報を見聞きしたときの対応行動の講演をしていただいております。地区防災連合会などの訓練の中で、気象台に講演を依頼することができますので、学習会や講演会の開催などにより啓発していきたいと考えております。
 シェイクアウト訓練とは、多くの参加者が一斉に姿勢を低くし、頭を守り、動かないという安全を確保する行動をとる訓練のことです。このシェイクアウト訓練の取り組みにつきましては、高知県が南海トラフ地震対策推進週間である8月30日から9月5日の間の9月1日に、県内で一斉に訓練を実施する予定でありますが、本市におきましては、この日は震災訓練を実施する予定ですので、どのように実施するのか検討しているところでございます。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 教育次長。
      〔教育次長兼学校教育課長 竹内信人君登壇〕
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人君) おはようございます。
 高木議員さんから緊急情報の伝え方、伝わり方ということで御質問を受けておりますので、お答えしたいと思います。
 市内小中学校におきましては、全国瞬時警報システムの受信端末機が学校内に2つ設置されております。主に、職員室に1台、避難所として体育館に1台あります。しかし、この2台は学校内の放送設備とは接続されておらず、その機器周辺でしか聞くことはできません。また、ほかにも学校内に防災機器を設置しています。これは、気象庁から送られてくる緊急地震速報に対しまして、民間委託の機材を用いて学校内の放送機器と接続されており、教室を初め、校舎内や体育館、運動場等、校舎内外を問わず放送が流れる設備を設置しております。
 次に、迅速で適時、適切な対応についての御質問ですが、学校保健安全法第29条にも危機管理マニュアルや学校安全計画の策定が義務化され、各校危機管理マニュアルを設定し、年3回以上の避難訓練を行うことや5時間以上の防災学習の時間を設定しております。また、緊急地震速報を受信した際の対応として、より実践的な避難訓練を、各校の特性も踏まえた避難訓練を、年3回以上実施しております。さらに、本年度は南国市教育委員会といたしまして、高知大学の岡村眞特任教授にもお世話になりまして、大湊小学校を会場に、学校事務職員を初め管理職対象に研修会を開催いたしました。また、高知県実践的防災教育推進事業を受け、奈路小学校や白木谷小学校ではスクールバス乗車時の避難訓練も行うなど、地域の自主防災組織と連携しながら、地域の防災・減災に関する力を高めてまいります。今後も、防災訓練を繰り返し実施していく中で、各校の危機管理マニュアルも見直していき、学校教育における防災意識の向上に努めてまいります。
 次に、全国体力・運動能力、運動習慣等調査についてお答えをいたします。
 本市におけます体力合計点の結果ですが、小学校5年生男子は、ほぼ全国体力合計点と同じであります。女子もほぼ全国体力合計点と同値とみることができます。また、中学2年生男子は全国体力合計点より若干高くなっており、女子は全国体力合計点より若干低くなっているという状況です。しかし、ことしの中学2年生が小学校5年生のときの結果と比較しますと、男女とも大きな改善が見られています。特に、男子は小学5年のときには県・全国よりも低かったのが、今年度、中学2年生では県・全国よりも高くなっております。このような傾向は昨年度も見られましたので、小学校の高学年から中学校への成長の中で、子供たちの体力は全国と比べるところまで来ていると思われます。
 また、この調査では運動習慣等の調査も行っており、体力合計点と運動習慣等調査の関連を見ると、男女や小中学校で特徴が見られます。例えば中学校男子では、体力合計点も、難しいことでも失敗を恐れず挑戦しているの質問事項も、ともに県や全国と比較すると高く、難しいことでも失敗を恐れず挑戦しているの質問事項に至っては、全国と比較すると6ポイントほど高くなっております。一方女子は、体力合計点も、また難しいことでも失敗を恐れず挑戦しているの質問事項も、ともに県や全国と比較すると低い結果となっております。この結果から見ましても、難しいことでも失敗を恐れず挑戦する生徒の育成が必要と考えておりますし、挑戦できる心を持つためには、体育の授業だけでなく、全ての教育活動で自尊感情や自己肯定感を高めていくことが大切であると考えます。同時に、授業以外の場面での体力の育成や、楽しみながら続けることができる運動の日常化が大切であると考えております。今後は、児童生徒がわかる、できる、だから楽しいと思える授業づくりと、その中で運動だけではなく、仲間ともかかわっていくことで、難しいことでも失敗を恐れず挑戦する児童生徒を育てる授業研究に取り組んでまいります。このことにつきましては、一昨年度から県教委に管理職OBで組織するスーパーバイザーの派遣も受けており、現在、授業改善に取り組んでいる最中でございます。
 スポーツや運動につきましては、健康面においても、生涯を通して接することが必要と考えますので、本市におきましては総合型地域スポーツクラブ、まほろばクラブ南国を積極的に活用するなど、学校教育だけでなく生涯スポーツのまちづくりという観点で、来るべき東京オリンピック・パラリンピックの国民的な機運の高まりも交えて、スポーツに対する意識の高まりに期待をしたいと思います。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 消防長。
      〔消防長 小松和英君登壇〕
○消防長(小松和英君) おはようございます。
 高木議員さんの御質問にお答えをいたします。
 まず、聴覚や言語機能に障害がある方々に対する対応として、ファクス、メール、ネットなどの手段がありますが、全国の消防本部の大半がファクス通報を採用しており、南国市も平成19年4月からファクスによる119番通報の運用を開始しております。
 次に、スマートフォンを利用しての119番通報ですが、Web119などの名称で運用がなされており、議員御紹介のようにスマートフォンの画面を数回タッチすることで消防署に通報ができ、外出先でもGPS機能により通報位置がわかるというシステムでございます。現在の導入実績としては、平成28年4月1日現在、全国で145の本部が導入をしておりますが、県内で導入の消防本部はございません。
 ウエブ通報システムは、事前に消防本部に登録する必要があること、システムの開発業者が限定されること、通信障害の発生もあることなどから、安定的で確実な119番通報手段としてはもう少し検討を要するという評価が一般的ですが、聴覚や言語機能に障害がある方にとりましては切実な問題であります。現在、総務省消防庁において、インターネットを使った119番通報システムの技術的仕様などを策定するために119番通報の多様化に関する検討会が開催されており、その報告などを踏まえて導入に向けて研究、検討を進めてまいりたいと考えております。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 谷合成章君登壇〕
○生涯学習課長(谷合成章君) おはようございます。
 高木議員さんの御質問にお答えをいたします。
 まず、本年1月3日にとり行われました成人式に際しましては、御来賓といたしまして多くの市議会議員の皆様に御臨席を賜り、厳粛かつ滞りなく挙行できましたことを、この場をおかりいたしまして厚く御礼を申し上げます。
 さて、本年度の成人式の出席率でございますが、対象者574人に対し418人出席で72.8%でございました。過去5年間をさかのぼりましても、出席率は大体70%前後となっております。
 欠席の事由はさまざまであると思いますが、議員さん御提案の華美にならない服装での推奨につきましては、大人としての認識を高める一生に一度の式典でもございまして、教育委員会といたしましては、新成人の自主的な判断が尊重されるべきであると考えております。
 次に、地域の皆様にとっての身近な生涯学習施設であり、防災拠点でもあります市立公民館の使用料についてでございますが、御提案の地域での使用料の無料化につきましては、現状におきましても、公民館事業等につきましては減免制度により使用料が免除されておりますので、この制度により地域での利用はしやすいと思っております。そして、もう一つの御提案のコンビニ支払いにつきましては、手数料等の費用対効果の問題がございまして、困難であると考えております。また、先日は議員さんの地元であります前浜地区で前浜防災コミュニティーセンターでの文化芸術祭が、新しい公民館となりまして初めて盛大に開催され、まことにおめでとうございました。今後も、前浜地区の皆様が地域コミュニティーの拠点であります公民館を中心といたしまして、潤いのある豊かで楽しい暮らしを送られますことを心から願っております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 8番高木正平君。
○8番(高木正平君) それぞれ御答弁をいただきましてありがとうございました。
 答弁を伺いながら、幾つか思うことをお聞きしたいと思いますが。まず防災行政無線ですけれども、今、課長のほうからも詳しく説明をしていただきましたが、伝えられているのか、伝わっているのかというのは本当に基本、根本で、何のために設備としてそこへ整えておられるかということですので。現在、その設置箇所数としてどれだけあって、今、課長が説明をしてくださった時間帯、天候の状況などなどによっての伝わり方の違いというのはよくわかりますけれども、この設置箇所がどれぐらいで、そのことでの設備のまだ不十分さから十分な伝わり方に至っていないのかどうなのか、そのあたりの検証もしていただきたいなと思いますことをまずお聞きして。そして御紹介していただきましたし、早速1冊を頂戴いたしました地方気象台の冊子ですけれども、「そのときできることがあるぜよ」というこの冊子、まさに4日に始まった維新博のイメージそのままの坂本龍馬が中心に内容をいろいろ紹介していただいておりますけども。これが実に読みやすいというか、見ていてなるほどとのみ込めるような内容で、まさに紙芝居をわくわくしながら見ているような、そんな感じでこの冊子を見ることができますけども。ぜひこのあたりの冊子を広報に抜き出して掲載するのも非常にシリーズとして大事と思いますけども、活用というものをもっと工夫をしていただきまして、浸透していただきたいという思いを持ちます。
 そのことと、余り聞いたことなかったシェイクアウト訓練ですけれども、県下一斉の実施が初めてことし計画されているように伺いました。このシェイクアウト訓練ということの言葉の浸透というのはどうなのかわかりませんけども、私はいざというときに自分の体が、どういうふうに自分の体を動かすことができるかということになりますと、何といいますか、調整力という運動要素が非常に高くなってくると思います。教育長さんを目の前に口幅ったいようなことを申し上げて恐縮ですけども、人が立ちどまろうとかUターン、ひっくり返ろうとか、それから物が飛んでくるからかわそうとか、力を入れるとか抜くとか、こういうことの運動要素がまさに調整力であって、それこそ自分のイメージした、こうしなければならないととっさに思うイメージがそのまま体にコントロールされるというのが、これが調整力で、重要な運動要素というふうに思っております。運動能力が身についてくる子供の世代も、私を含めて中高年の世代になりますと、この要素というのは低下をするという傾向にあると思いますけれども、この調整力を含めた瞬発力とか反射神経とか、もちろん握力も含めてですけれども、こういうことを日々維持するというか、ふやしていくというか、そういうことの必要性がシェイクアウト訓練ということへの基礎としてつながっていくものだと思います。
 それこそ、日本体育協会の体力測定でもいろんな測定方法がありますけれども、私も関係しております高知県レクリエーション協会では、レク式体力チェックということで、10メーター障害物歩行とか着座体前屈とか、いろんな瞬発力とか調整力も含めたような、今の体の状態を知るためのチェックを行う事業を続けておりますし、県の老人クラブ連合会からの依頼もありまして出向くこともありますけれども。気象台に依頼することもできるという課長の紹介もあわせてですけれども、こういう調整力が高まるような機会づくりに、つまりチェックを含めた簡単な、いつでも誰でもできるような、運動要素の高いような取り組みができるような防災訓練の一つに取り組んでいただくことも必要かなと思います。そのあたりはぜひ検討していただきたいと思います。
 最初に申し上げましたように、6年、そして早、めくる春には熊本の地震ということでしたが、けさテレビの画面で銀座のソニービルの壁面に大きな看板が掲示されたその中に、1行の中に赤字で抜き出したものがある。そこが16.7メーターの位置で、銀座に浸水があればソニービルの5階の位置まで津波の浸水高が来ますよというふうな、被害の状態、状況を忘れることがないようにというような、東京の取り組みの紹介をたまたまけさテレビで見ましたけれども。そんな東日本大震災のことや熊本地震のつい最近のありさまなどを思い浮かべながら、まずとっさに身構えることの、緊急地震速報ということでの命を守るスタートを、それぞれ体でそのことが実施できるようなことの取り組みをしていただきたいということと、先ほど申し上げましたこの防災行政無線につきましても検証の必要があると思いますので、そのあたりよろしくお願いしたいと思います。
 2問目の聴覚障害者の119番通報で、消防長のほうからも大変詳しく答弁を、説明をしていただきました。全国で145の消防本部で実施して、まだ県内ではないということで。結論ではぜひ県内でも真っ先にこの仕組みを取り組んでいただきまして、たくさんの皆様方の聴覚に不自由な不便な、あるいは聞き取りにくい伝えにくい、そういう方々に対しての安全・安心度を高めていただくようにお願いをしたいと思います。
 今、ファクスでということで、大半がファクス送信ということですけれども。このファクスで南国消防本部での行き違いということはまずなかったと確信をしますけれども、ファクスの送信をそのまま放置して救急出動がおくれたという実例も県外の消防本部ではあったように伺いますけども。整備ができるまではファクスという送信が何よりの手だてでございますので、そのあたりのファクスでの落ち度がないようなことをもう一度検証していただきたいと思います。
 そして、浜田和子議員のこれまでのことを思い起こしながらでしたけれども、災害時の緊急情報におきまして、災害時要援護者の戸別受信機の貸与方式のという御質問がかつてございました。前の危機管理課長の答弁でございましたので、幾分前ということになりますが、災害時要援護者の中でも特に緊急情報の入手が困難である聴覚障害者のいる世帯は160世帯とお答えになられました。この数字がそのまま御家族でのお住まいの方もおいでになりますし、単身での生活をされている方もありますので、この160世帯そのものが同じような生活環境まあ日常ではないにしても、かつての答弁では160世帯という驚くような聴覚に不便を生じる方々の世帯数でございましたけども、今もこの数字からさほど変わってはないのかなと想像するところで。つまりこの方々も含めて対象者になりますので、この119番通報につきましては今後の総務省などの状況も見きわめながら、ぜひ取り組みを積極的に進めていただきたい。そこで、総務省消防庁のほうからの国庫補助的な財源措置というものはどういうことになろうかなというところの現状あるいは推測など、わかればお聞きいたしたいと思います。当然、大きな予算措置の必要があると思いますので、財政課長にもぜひこの実施のために拍車をかけていただき、一段と加速するよう、そのあたりの協議もよろしくお願いいたしたいと思います。
 全国体力テストですけれども、次長の御説明でなるほどな、そういう現状だろうなと思いますけれど。具体的にそれぞれの学校でそれぞれの学校の特色というものがありますので、海辺の学校、山間に近い学校、里山の学校、いろんな特色がありますので、その学校周辺の地域もあわせたどのような取り組みの工夫ができるのかというものを、具体的に実践という形で取り組んでいただきたいと思います。それこそ、難しいことでも失敗を恐れないというふうな説明を、お話を届けてくださいました。生涯スポーツのまちづくりという言葉もお聞かせいただきましたけれども、ぜひ地域の方と一体になった運動の日常化というふうなことを捉えたときには、多世代の中で地域でもそういう運動に、日ごろからごく自然に生活の中の一つとして実践できるような学校での授業、始業前の子供たちの集団の活動の様子なども含めて、ぜひこれまでにないような新しい取り組みがありましたら、そのあたりの工夫を実践につなげていただくようにお願いしたいと思います。
 次に、成人式ですけれども、生涯学習課長が、まさに20歳ということでございますので新成人の自覚を尊重すると、なるほどそういうことだろうなと思いました。ただ一つ、このごろああいうスタイルでの式典の運営が定着しておりますけれども、新成人の方と何か主催者とが、あの式典の前後に触れ合うことができるような、後でロビーでという計画はありますけども、つまり大振り袖ではちょっと動きがとれんかな。例えば献血も含めてですけれども、20歳の献血というふうな取り組みもかつてはあったように記憶いたしますけれども、成人式の式典会場に来ると何かアクションがある、意識的に献血というふうなものへのかかわりを、きっかけを持とうとかいうふうなことで。いわゆるリクルートファッションであれば、すぐさまそういうことの行動に移すことができるというふうな、そんな企画内容というふうなことでの計画もいかがかなと思うところです。
 そのことと一つ、何か余計なことですけども、私たちのテーブルにも随分きれいな市長の御挨拶、教育長さんの御挨拶を含めて、議長の御挨拶、大変立派な式次第のリーフレットをいただきましたけども。裏表紙には毎年同じように、南国市のふるさと再発見というふうな見出しで紹介されておりましたけども、昨年11月にはつらゆき時代まつりの平安絵巻の行列は中止になりました。29年からどうなるかわかりませんけれども、少なくともなくなっておりましたので、1月の成人式のあのふるさと再発見には少し適切じゃないのかなと思ったりしますので、ぜひ新成人の方にふるさとの散策が、魅力を感じ取って散策していただけるような内容に、ちょっと一工夫というか、チェックをお願いできたらなと思うとこです。
 公民館につきましても、僕は使用料のことを申し上げましたけども、もうここらあたりで社会教育法というふうな、あのあたりのスタンスから一旦大きく見直してみる、排除するという形でいかれたらどうかなと思います。というのは、これまでずっと社会教育法に基づく設置でしたけれども、現状、多世代交流プラザという名称での施設設置が6施設ありますし、防災コミュニティーセンターという施設でも4施設、それから体育施設ということで3施設ありますので。17館のうち13施設は公民館と別に大きな目標、目的をもたらした施設でございますので、これからの改築も含めて、公民館という社会教育法の条文に基づく公民館から大きな発想転換をしたらどうかなと思います。その発想転換する中で、運営委員会という社会教育法の設置条文がありますので、そのあたりも撤廃することでもっと地域の方々の自主運営ができるような体制というか、あわせて予算的な活動援助資金もその分加えること、増額することができると思いますし、もうその時期かなというふうに思います。社会教育法が災いしているというわけではありませんけれども、独自の工夫が地域ごとに取り組みができるように、現在の公民館の設置の状況がそういうことでありますので、そのあたりも捉えて少しずつ崩していただけることの提案でございますので、今後どんなものかなということの存分がございましたらお聞かせいただきたいと思います。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 危機管理課長。
○危機管理課長(中島 章君) 高木議員さんの2問目の御質問にお答えいたします。
 まず、防災行政無線のスピーカーの設置箇所数についてですが、現在60カ所、この3月17日に新たに2カ所設置しますので、今年度末で考えれば62カ所になるということになります。
 それから、伝わる範囲、音達距離についてですけれども、トランペットスピーカーは300メートル、ホーンアレイスピーカーは1,000メートルということになっておりまして、地域的には空白地はほとんどありませんが、ピンポイントでのちょうど境というふうな形になりますけれども、ピンポイントでの届いていないところについてはまだございますので、その解消についても検討していかなければならないと思っております。
 それから、対応行動の事例集の冊子の活用についてですけれども、これについてはホームページや広報で工夫して啓発していきたいと思います。文書だけじゃなくて、絵などを入れていくような形でやれば、もっと啓発のほうになるんではないかと思います。
 それから、あととっさの避難についての安全行動がとれるような訓練といいますか、体力の維持ということになりますと、健康体操などいろいろあると思いますけれども、関係課、関係機関と検討しながら考えていきたいと思います。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 消防長。
○消防長(小松和英君) 高木議員さんの2問目にお答えをいたします。
 まず、南国市が採用しておりますファクス通報のシステムは、通信指令台に通報が入り、通信指令員がファクスの着信音を確認した後、手動で受信をするシステムになっておりますので、ファクスの情報がおくれるということはないと考えております。また、スマートフォンでの119番通報システムについての財源、国庫補助等ですけれども、現在は創設されておりません。しかしながら、先ほどお話ししましたとおり、119番の多様化に関する検討会等の報告書の中で何らか示されるのではないかと考えております。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(谷合成章君) 高木議員さんの2問目にお答えいたします。
 先ほどはどうも御提案ありがとうございました。
 公民館につきましては、議員さんがおっしゃられました社会教育法もそうですけれども、条例規則で公民館設置及び管理条例施行規則等がございまして、それには料金等も定められておるわけでございます。現在、減免制度も利用して、地域の使いやすい公民館を目指して、各地域が創意工夫をされて取り組んでおられるところでございまして、この時期にそろそろ考え直してはどうかという御提案を御意見として受けとめまして、検討したいと思っております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 8番高木正平君。
○8番(高木正平君) ありがとうございました。
 危機管理課で1冊いただくことができました、先ほど御紹介いたしました事例集という「そのときできることがあるぜよ」という冊子ですけれども、最初はもったいぶってというか、ちょっと残数が少ないのでやれんような口ぶりでしたけども、割合気前よく後では出していただきました。この冊子、ぜひ管理職の皆さん方もいろんな集会とか機会の折にこれを見開いていただいて、皆様に紹介していただくということも、本当に自助という、そのことの基本的な基礎的なスタートラインに立った内容になっておりますので、私が推奨することではないですけども、非常にいいものを課長からいただいたということで、これを勧めていただきたいと思います。
 この土曜日には市長、また議長が岩沼のほうに追悼式にお見えになられます。先ほどソニービルのことを御紹介しましたけども、隣の土居議員が非常に詳しく記憶されておりまして、16.7メーターの津波高は岩手県の大船渡市だということを教えていただきましたけども。銀座のあのど真ん中のあの深さまで波が来るよというふうなことを、やっぱり6年前のことを思い起こしながら、私たちはこの初期の行動から含めて、始めて取り組んでいきたいなと思います。どうも皆様方ありがとうございました。