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議会議事録

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一般質問3日目(土居恒夫)

質問者:土居恒夫

答弁者:市長、教育長、関係課長


      議事日程
        令和8年3月5日 木曜日 午前10時開議
第1 一般質問
          ―――――――――――*―――――――――――
      本日の会議に付した事件
  日程第1 一般質問
          ―――――――――――*―――――――――――
      午前10時 開議
○議長(西本良平) おはようございます。これより本日の会議を開きます。
          ―――――――――――*―――――――――――
      一般質問
○議長(西本良平) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。16番土居恒夫議員。
      〔16番 土居恒夫議員発言席〕
○16番(土居恒夫) おはようございます。チームみらいじゃなくて、みらいの会の土居恒夫です。すいません、冒頭から余計なことを言いまして。
 今議会の質問は災害時における歯科保健対策と防災備蓄について、そして芸術・文化の継承、それで最後にいつもの地元の課題の3項目につきまして順次質問させていただきます。
 まず最初に、大変国際情勢も緊迫しておりますけども、それはともかく、今日は啓蟄です。春にだんだんなってくるような、今朝は寒かったですけども、陽気もだんだんよくなりました。暗い話題も続いております。本市もいろいろ暗い話も続いておりますけども、明るい紹介もさせていただきたいと思います。
 せんだって、高知県のあったか観光マインドの表彰を南国市の観光案内人のガイドの方々が表彰もされました。これも明るい話題です。それから、この前はMIARE!で仲道郁代さんが大変すばらしいピアノのリサイタルもされまして、あのピアノの価値も上がったと思いますし、満員の客席を見まして大変よかったなと思っております。これからも順次いいものを紹介していただいて、市民が喜ぶものをやっていただきたいと思います。それから、図書館の話ですけど、図書館で声ひろばでいろんなお褒めの言葉をいただき、そして返信としまして館長がちゃんと返信されたということはすばらしいなと思っております。
 では、質問に入ります。
 1問目に、災害時における歯科保健対策と防災備蓄についてお聞きします。
 能登半島地震などの大規模災害において、避難生活の長期化に伴い深刻な課題となったのが、誤嚥性肺炎をはじめとする災害関連死の問題です。災害時には、水不足から口腔ケアがおろそかになりがちです。口の中の不衛生は、全身の健康悪化に直結します。発災直後から、命を守る歯科保健を防災の柱の一つにして捉えるべきだと考えます。
 現在、本市の指定避難所や学校等の分散備蓄において食料や水、衛生用品などの備蓄が進められています。そこでお聞きいたしますが、現在の防災備蓄品リストに歯ブラシや口腔ウェットティッシュ、液体歯磨きなどの歯科保健に関する物品は含まれてますでしょうか、お聞きいたします。
○議長(西本良平) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 個人備蓄や家庭備蓄を啓発する際には歯ブラシ等を紹介することはありますが、公的備蓄としては歯ブラシ等、歯科保健に関する備蓄は現時点では行っておりません。以上です。
      (「ありがとうございます」と呼ぶ者あり)
○議長(西本良平) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ここで、被災地の歯科医師の声がありますので、少し御紹介いたします。
 医師は、水がないことへの焦燥感から、歯を磨くことはぜいたくだと思われている。断水時には飲料水が優先され、口腔ケアは後回しにされる現実に直面しました。歯磨きをしなくても命に関わらないという誤解が、結果として感染症を招いたという声が多くあったようです。また、水を節約するために汚れた水でうがいをしたり、そもそもケアを諦めたりする高齢者が続出、これが後の誤嚥性肺炎の一因になったと言っておられます。
 そこで、断水時でも使用可能な口腔ウェットティッシュや指サック型シートなどの備蓄をと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(西本良平) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 本市の公的備蓄は、高知県備蓄方針に基づき、飲料水、食料、毛布など8品目を公的備蓄の品目と定め、備蓄を進めております。現状では目標数量を満たしていない品目もあることから、優先順位を定めて、口腔用の備蓄物資など、8品目以外の備蓄も検討してまいります。以上です。
○議長(西本良平) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ぜひよろしくお願いいたします。
 また、入れ歯を家に置き忘れたり、紛失したりした方や、かむ力が弱い方のために、ユニバーサルデザインフードの介護食品の備蓄についても必要と思われますが、いかがでしょうか。
○議長(西本良平) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 食料の公的備蓄につきましては、現在目標数量の1万6,000人分については備蓄が完了しております。この備蓄食料には水分量を調整しておかゆ状にできるマジックライスなども含まれておりますが、ユニバーサルデザインフードではありません。
 なお、現在備蓄している食料は、賞味期限に合わせて5か年に分割し購入しており、毎年入替えを行っております。次回の入替えの際には、一部をユニバーサルデザインフードに置き換えることを検討いたします。あわせて、個人個人の実情に合わせた個人備蓄の充実についても、歯ブラシや介護食品など具体的な品目を示しながら、さらに啓発を進めてまいります。以上です。
○議長(西本良平) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
 そういうことですね。公助に頼るだけじゃなくて、日頃からこういう備蓄ということを個人でも考えるということをぜひ周知が不可欠と思いますので、広報などを通じまして、そういうことに周知を徹底していただきたいと思います。例えば、ローリングストックの一環としまして、ふだんの買物でも歯ブラシを多めに1本買うとか、こういうことでもそれが積み重なると大変ありがたいことになると思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。
 次に、避難所運営マニュアルにおきまして、特に高齢者や障害者など自力での口腔ケアが困難な方への支援体制はどのように規定されているでしょうか。そのことにつきましてお聞きいたします。
○議長(西本良平) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 本市の避難所運営マニュアルでは、保健師の巡回による避難者の健康相談の実施などについては記載がありますが、高齢者等の口腔ケアについての規定の記載などはございません。以上です。
○議長(西本良平) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
 続きまして、南国市の地域防災計画におきまして、発災時に歯科医師や歯科衛生士がスムーズに避難所を巡回できる歯科保健活動の動線をあらかじめ明確にすることが大切だと思います。そこで、本市ではどのような体制になっているかお聞きいたします。
○議長(西本良平) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長兼こども家庭センター所長(藤宗 歩) 災害時の歯科保健活動につきましては、現在保健活動マニュアルに歯科保健の対応を取り入れる作業を進めております。また、避難所での口腔ケアマニュアルも作成中で、職種を問わず、誰が見ても分かる内容になるように工夫をしております。
 具体的な体制や運用方法につきましては、歯科医師会と協議を行いながら、現場の実情に即した体制を整えるように検討してまいります。以上です。
○議長(西本良平) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ぜひよろしくお願いいたします。
 では、要配慮者支援名簿に入れ歯使用の有無とか、そのような情報を事前に把握して、個別避難計画に反映させることが必要だと思われますが、そのことにつきましてお聞きいたします。
○議長(西本良平) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 避難行動要支援者台帳には特記事項や留意事項を記載する欄がありますので、避難行動要支援者として登録する際に、必要に応じて口腔に関する留意事項などを記載していただくことで、事前把握と発災時の迅速な対応につながると考えます。また、避難所の受付の際に記載する避難者カードなどにも入れ歯使用の有無の記載欄があれば、市として避難者支援を検討する材料になると感じました。以上です。
○議長(西本良平) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
 そこで、まとめとしまして、入れ歯を紛失することで食事ができなくなり、急速に虚弱が進行します。東京都の渋谷区などでは、歯科医師会と相談しまして詳細な備蓄品リストを作成して、区民向けに非常持ち出し袋への歯科用品を強く推奨しています。たかが歯磨きとは思わず、初期から介入していれば守れる命があったと、先ほど紹介した被災地の歯科医も強く証言されております。そして、食べられない、磨けないこと、このことが命取りになるという意識の共有を周知することをお願いしまして、この災害時の歯科保健と防災備蓄の質問を終わりたいと思います。
 続きまして、2問目、芸術・文化の継承ということでお聞きいたします。
 本市の文化遺産であります白木谷国際芸術現代美術館が今月末をもって閉館するという、大変残念な知らせが届きました。そこで、閉館に伴いまして、今後について本市としてどのようなお考えがあるか、そしてどのようなことができるかにつきましてお聞きしたいと思います。
 改めまして紹介しますと、白木谷国際現代美術館は洋画家である武内光仁氏が個人で私財を投じ作り上げた、自然と調和したユニークでほかにあまり例を見ない私設の現代美術館です。建屋内の巨大な絵画などの展示作品はもちろんのこと、内装そのものを空間を生かしたインスタレーション、空間芸術です。屋外庭園には土佐市の宇佐から作家自らが運転し、何度も運んできた丸石で作られている作品が見る者を圧倒して飾られております。そして、庭園の横には白木谷川が流れ、その対岸には先生の最後となりますあれですけども、なみだのしずくという自然の地形を生かした、滝のように水の流れる太陽の涙という作品があります。一つ一つ作品を取り上げていますと時間がありませんので、質問に入りたいと思います。
 そこで、本市としまして、白木谷国際現代美術館がこれまで果たしてきた文化、教育的役割や観光資源としての価値をどのように認識されているかお聞きいたします。
○議長(西本良平) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 白木谷国際現代美術館は、地域における現代美術の発信拠点として、これまで重要な文化、教育的役割を果たしてきたものと認識しております。同館は、国内外の現代美術作品を継続的に紹介することにより、市民が高度で多様な芸術表現に触れる機会を創出してまいりました。また、次世代を担う子供たちや若い世代の感性育成にも大きく寄与してきたと考えます。
○議長(西本良平) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 観光資源としての白木谷国際現代美術館につきましては、南国市や南国市観光協会、物部川DMO協議会のホームページに加え、南国市の観光パンフレット「大人旅南国市」やごめんさんぽマップ、物部川エリアの観光パンフレット「ぼうけんものべ」などに掲載させていただいております。また、テレビ番組でも取り上げられるなど、南国市の見どころとなる重要な美術館との認識でございます。以上でございます。
○議長(西本良平) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
 白木谷国際現代美術館には大変貴重なその先生のほかにも、先生が個人的に作家と交渉されて、貴重な作品や資料があります。このまま継承がなく、月日がいたずらに過ぎていくのをただじっと見ているのは忍びない話です。
 代表的な作品は数多くありますが、例えば石原慎太郎前都知事との親交により、東京都庁2階ロビーに土佐の間伐材で創作され、展示された茶室、青い基地もあります。前週土曜日には、高知の前衛、高崎元尚と浜口富治の企画展が県立美術館で始まりました。高崎元尚先生と浜口富治先生は、前衛美術グループ、前衛土佐派を結成しまして、武内光仁氏も浜口富治氏に薫陶し、前衛土佐派に属しておりました。展覧会の企画で3月14日にバスツアーも計画されております。
 さて、本題に戻りますが、武内先生はこの美術館を後世に残すとの思いで寝食も惜しみ、俺は白木谷のホームレスだと言いながら、こつこつと美術館を造り上げてこられました。大変悩ましいことです。しかし、これがなくなるということは悩ましいことですが、この本市でも行政が少なからず関わってるケースもほかにはあると思われます。というか、あります。
 そこで、この白木谷国際現代美術館の閉館が、先ほど観光課長もおっしゃってましたけども、観光資源や、そして生涯学習課長もおっしゃってましたけども、子供たちの教育機会の喪失などにつながると思われます。高知の前衛美術界を支えてきた作品群は、本市にとっても閉館後のこれは膨大な作品が散逸するため、目録作成やアーカイブ化の支援や、県立美術館との連携による公的な保管などに向けた協議を行う考えはあるのかにつきましてお聞きいたします。
○議長(西本良平) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) まず、同館がこれまで収集、保存してこられた作品は、大変すばらしい作品であると思います。しかしながら、目録作成、アーカイブ化の支援、高知県立美術館との連携による公的保管等につきましては、所蔵作品の所有権や受入れ側の収蔵方針や保管能力など、整理すべき課題があるものと認識しております。まずは、御本人の意向を確認し、県や関係機関とも情報共有を図ってまいりたいと思います。
○議長(西本良平) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
 その協議をどこまでできるか分かりませんけども、ぜひつなげていただきたいと思います。
 次に、施設の跡地利用と地域振興への活用につきましてお伺いいたします。
 白木谷国際現代美術館は、中山間地域における交流拠点としての役割も果たしてこられました。閉館後は、地域力の活力低下にますます拍車がかかってくると思われます。そこで、独特の空間を生かしたアートレジデンス、いわゆる芸術家滞在施設とか、地域の交流拠点として活用する可能性につきまして、本市として展望はないかお聞きいたします。
○議長(西本良平) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 初めて伺うお話でありますので、現時点で市として特に活用等の計画はございませんが、まずは御本人や家族の意向を伺った上で活用方法を検討していくべきであると考えております。豊かな自然環境に囲まれた場所にありますが、市街地からも比較的近いことから、様々な活用の可能性を秘めていると思います。
○議長(西本良平) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
 揚げ足を取るんじゃないんですけども、検討していくべきとおっしゃってましたんで、ぜひそのべきに応えていただくようによろしくお願いいたします。
 では、角度を変えまして、教育的資産としての活用につきましてお伺いいたします。
 子供たちが現代美術に触れる機会は、大変貴重なことです。閉館後も武内氏の活動や作品を地域の教育、文化活動に活用してみてはどうでしょうか。
○議長(西本良平) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) 校区であります白木谷小学校では、以前は毎年定期的に鑑賞に訪れておったようですが、ここ数年は美術館の鑑賞ということでは行けてないとのことです。しかしながら、美術館は地域の見守り拠点となっております。また、ビワの収穫をさせていただいたりと、生活科の授業では度々訪問をしており、学校とのつながりは現在も続いているようです。
 来年度については、無料で美術館に招待していただけるとのことで、白木谷小学校の生徒が鑑賞に伺う予定であるとのことでした。現代美術については、議員のおっしゃるように触れる機会があまりございませんので、貴重な経験になると考えております。
○議長(西本良平) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
 本当に生の本物の芸術を見るということは、子供たちの情操教育におきまして大変貴重なものだと思いますので、ぜひとも子供たちにその作品を見せる機会を、閉館後も奥様によりますと要望があれば開けてくれるということも聞いておりますので、ぜひお願いいたします。
 いろいろ御答弁いただきましたけども、この話は急な話なんでなかなかすぐに本市としても財政的な問題もあると思います。それはさておきましても、なかなかすぐにどうこうということにはならないと思いますけども、いろいろな角度で考えれたら大変すばらしい施設だと思いますので、いろいろ知恵を出していただきまして、文化の継承ということでお願いしたいと思います。
 そこで、市長にはこの地域が誇る南国市のすばらしい文化遺産、南国市だけじゃなくて県外からも来ております。これをどう守り、まちづくりに生かしていかれるのか、市長にお伺いしたいと思いますが、よろしくお願いします。
○議長(西本良平) 市長。
○市長(平山耕三) 白木谷国際現代美術館は、すばらしい施設であるし、すばらしい大きな空間のアートであるというふうにも思います。そういった白木谷国際現代美術館をはじめ、本市には数多くの貴重な歴史的、文化的遺産がございます。これらを有効に活用し、情報発信を行っていくことは、交流人口の増加や南国市のにぎわい創出にもつながることであるというように思います。
 令和4年に開館した地域交流センターMIARE!に加えて、この4月には新図書館のごめんちあがオープンいたします。市民の皆様が待ち望んでいたこれらの文化施設は、本市の知識と交流の拠点として市民の皆様の文化活動を力強く支えていくことになると思います。これらのかけがえのない文化遺産は、可能な限り守り、次世代へと継承していくとともに、新たな拠点での活動を通じて市全体の魅力をさらに高めていけるよう、これからのまちづくりに生かしていけたらというように思います。以上です。
○議長(西本良平) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。
 それでは、芸術・文化の継承の2点目としまして、堺事件ということに触れてみたいと思います。
 この質問に入る意味は、堺事件の教訓を語り継ぎ、命の重みや異質な文化を受け入れる難しさ、そしてこの大切さを教え、学ぶ機会となればと思いまして、今回の質問をいたします。
 さて、先月23日にこの堺事件土佐の会の方からお誘いをいただきまして、堺市の妙国寺において土佐烈士及びフランス兵士の法要式典に参列させていただきました。堺市の妙国寺は、土佐藩士11名の切腹が執行された歴史的な舞台となったところです。法要式典には堺市長をはじめ、フランス領事館、そして高知県大阪事務所、それから御遺族の方々や堺市民の方、いろんな堺市以外からもたくさんの方が、いわゆる線香を手向けられました。約60名以上の方が来られたと思います。
 では、後先になりましたけども、この堺事件につきましてまだ知っておられない方、知ってる方もいらっしゃると思いますけども、おさらいで少し紹介してみたいと思います。あまり深掘りしますと持ち時間もなくなりますので、さわりだけでとどめておきたいと思います。
 実は、幕末の動乱期の1868年、慶応4年に大阪の堺で起きた凄惨な事件です。坂本龍馬が暗殺されました1年後に起きておる事件です。鳥羽伏見の戦いを経て成立した明治新政府は、直轄地となった堺の治安維持を土佐藩に命じております。その命じられた土佐藩の第6番班隊長、箕浦猪之吉、また第8番班隊長、西村佐平次などが堺の町の警護に当たっておりました。2月15日に、警護中の土佐藩兵と無断で上陸してきたフランス海軍の水兵との間で衝突が起きました。そして、そこを土佐藩士の警護班がフランス兵を銃で撃ったということです。そのことの衝突の善悪につきましてまだまだ解明されていませんですが、そのことはここはとどめておきたいと思います。
 しかし、フランス兵が土佐藩の藩旗を奪って逃げようとした際ということなので、この土佐藩の中には正当防衛だということを最後まで言いはった武士もあったようです。しかし、残念ながらフランス側に11名の死傷者が出ました。この事件が重大な国際問題になりまして、フランスが関係者の処刑や賠償金を要求してきました。そして、土佐藩兵20名の処刑が下されたわけですけども、しかし11名の切腹をしたところでやめてくれと、やめなさいと、これで中止命令を受けて、これは当時の凄惨な場を目の当たりにしたフランスの艦長が中止を要請したようです。これが事件の概要です。
 この非常に悲しい事件がなぜ起きたのかということで、そしてフランスの水兵、それから土佐の藩兵の若者がむざむざとこの命を落とさなければならなかったのかと思います。これは、この当時におきましては、生麦事件では薩摩藩は兵士、兵隊とその犯人をよこせと言ったんですけども、薩摩藩が一遍たりとも要求に応じなく、断ったという大変強い藩の姿勢もあります。翻って土佐藩はどうだったでしょうかねということも大変残念なことですけれども、まあこれはいいです。
 まず、この起きたことには文化的な違いとか、あるいは言葉の壁とかがあったと思います。これを単なる追悼だけにはとどまらなくて、平和教育とか文化の継承が必要ではないかと思いまして、この質問をさせていただきました。ここでお聞きしますけども、生涯学習と教育現場での堺事件に対する取組などにつきましてお聞かせください。
○議長(西本良平) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 堺事件に関する生涯学習課の取組についてお答えいたします。
 まず、堺事件は先ほど議員が説明していただいたとおり、大阪府堺市で発生した外国人水兵殺傷事件であり、土佐藩士が関与した歴史的出来事でございます。本市ゆかりの人物も関わった出来事であり、十市の北代堅助、稲生の西村佐平次につきましては、平成22年に教育委員会が刊行した南国人物伝でも2人について分かりやすく紹介しております。また、広報なんこくにおきましても平成29年12月号で西村佐平次を、平成30年1月号で北代堅助を取り上げて紹介いたしました。また、ゆかりの地におきましては標柱、石碑を建てて顕彰をしております。これまでも普及啓発活動として、堺事件発生後150年の節目の年に県立歴史民俗資料館において企画展を実施しております。
 今後につきましては、節目の年などに文化財講座等を開催するように検討したいと考えております。
○議長(西本良平) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) 学校教育におきましては、市内小中学校の歴史の副読本である南国市の歴史の第5章、新しい世の中に、ページの半分を割きまして堺事件の概要と稲生にある西村佐平次の屋敷跡の碑と十市にあります北代堅助の墓地の写真が掲載されております。社会科や総合的な学習の授業で活用をしております。
○議長(西本良平) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
 生涯学習課長、その節目が来年160年なんですよ。数えでいくのか、一応160年ということで、ぜひとも今、高知城博のほうでも検討に入っているようなことも思いますので、本市には先ほど言われました隊長である西村佐平次、あるいは十市には北代堅助というお二人の方もいらっしゃいます。
 この事件につきましては、家族の方々、亡くなった方は当然11名の御家族が遺族の方、そして残られた方々も大変名前を変えてまで土佐には帰ってくるなとか、あるいは名前まで変えて逃げ隠れて、ずっと影を潜めておられたわけです。ところが、これは堺の語り部の会が10年前に発足されまして、堺の方々がこういうことはもっと広く学習にも使ったり、あるいは平和教育をしなければならないということで立ち上げられた会から、やっと高知県の遺族の方々も声を上げられて、姓も変えてやるけども実は私はこの遺族であるとかを名のり出られて、そういう汚名を着せられながらやられたという経緯もあります。ですから、やっと緒に就いた10年ですけど、これから先々その方々の汚名も晴らす一つの決起としまして、うちの南国市の方にもぜひ広めていただきたいと思います。
 それから、先ほど教育課長がおっしゃいましたけども、学校の副読本がありますけども、私は十市小学校におりますけども、学校に伺ってますけども、学校の授業で取り上げられたということはここ近年聞いたことはありません。そこは確認して、ぜひこういう歴史的なものを、北代堅助のお墓もあります。そして、標柱も建っております。こんな事件ですけども、これは平和教育ということで、ぜひもう一回再確認していただきまして、僕の勘違いかも分かりませんけども、そこはよろしくお願いしたいと思います。
 そうしまして、先ほど紹介もしましたけども、ぜひ本市でも高知市なんかと連携を取っていただきまして、堺市との交流を深めていただきたいなと思いまして、妙国寺の法要は大変すばらしいもので、そしてあるいはお墓も国の史跡になっておりまして、ちゃんときれいに掃除されて、いろんなものもあります。あるいは、あの与謝野晶子も読んだ句もありますし、堺では本当に堺事件ということは皆さんが本当に大事にされておりますんで、ぜひこんなことも機会に堺との交流をまた考えられてはいかがかなと思います。そして、最後にはこのことにつきまして教育長にいろいろ御見解をお聞きしたいと思います。
○議長(西本良平) 教育長。
○教育長(竹内信人) 堺事件は、土居議員おっしゃいましたように、幕末に土佐藩士が関わった国際的な衝突でありまして、地元出身の西村佐平次、また北代堅助が処刑された歴史的な悲惨な事象でございます。本市には墓所が現存しておりますので、地域に残る貴重な歴史遺産というふうには認識しております。
 教育委員会といたしましては、堺事件を郷土史教育の重要な題材と位置づけまして、社会科や総合的な学習の時間において土佐藩の歴史や国際関係を学ぶ際に活用できるよう資料の整備にも努めております。また、今後は墓所の見学とかフィールドワークを取り入れることによって、児童生徒が歴史を自分事として捉え、命の貴さや平和の大切さを実感できる学習につなげていきたいというふうに考えております。
 さらに、堺事件は誤解や国際関係の緊張の中で起こった重大な結果を招いた事例でもあります。国際理解教育とか人権教育の視点からも有効な教材であります。今後、関係する自治体との連携とか、また専門家の意見も伺いながら、堺事件及び墓所の教育的利活用を検討し、郷土に根差した学びの充実を図っていきたいというふうに考えております。
○議長(西本良平) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ぜひともよろしくお願いいたします。
 それでは、最後に地元の課題について3点ほどお聞きいたします。
 まず、懸案になってます大小浜、名前が仮称ですけども、大小浜及び札場の避難タワーにつきまして、現在の進捗状況につきましてお聞きしたいと思います。
○議長(西本良平) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 大小浜、札場、西坪池付近の新たな避難場所整備として検討しております津波避難タワーにつきまして、設置場所の検討及び財源の検討をしているところです。特に、場所につきましては、昨年発表された国による南海トラフ地震の新たな想定の見直しを受けて、高知県による新たな津波浸水想定が昨年10月に公表されましたので、これらの情報も改めて確認してまいりたいと考えております。また、財源につきまして、追加の避難場所整備になりますので、どのような財源が使えるのかなど、確保に向けて整理、検討をしているところです。以上です。
○議長(西本良平) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
 月日の進むのは早いもので、もう何年もなっております。それから、お聞きしましたら、今ショウガのいわゆる洗浄機があったり、あるいは年に2回かな、古ビニールの回収をやってる場所がなくなるから、そこの問題もあるからということも聞いてもおります。そのことにつきましては、いわゆるJAさんともうまく協議もしていただきながら、とにかく一日も早く完成をしていただくことを要望しまして終わりたいと思います。
 続きまして、2点目にNACOバスの十市の停留所につきましてお聞きしたいと思います。
 NACOバスは、医療センター~十市~後免町線の下り便3便が十市の郵便局からパークタウンを経由しまして、石土神社のところの峰寺通というバス停まで入っております。ところが、現在の停留所は下りの入り込んだところには停留所がなく、一番近い停留所は札場の方でありましたら、いわゆる多世代交流プラザ、十市保育園のところしかないわけです。そして、手前は坪池、東坪池しかありませんので、距離にしたら大変長い距離です。
 そこで、どういいますかね、十市の札場の住民の方々からぜひ停留所をつくっていただきたいという要望が出てると思いますけども、そこをどのように考えられておられるかお聞きしたいと思います。
○議長(西本良平) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 地域のほうから要望書をいただいております。
 その要望書に記載のとおり、コミュニティバス、医療センター~十市~後免町線の緑ケ丘経由便におきましては、上り後免町行きのみ札場バス停留所が存在し、下り医療センター行きになりますが、こちらには同停留所が存在しないことから、いただいた御意見を踏まえてバス停留所の新規設置を検討したいと考えております。ただ、市内を運行するとさでん交通を含むバス路線の再編の動向によっては、その再編の動きを踏まえた対応が必要となりますが、バス停留所の新規設置に向けて関係機関と協議を進めていきたいと考えております。
○議長(西本良平) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) とさでんバスの再編には停留所はあまり関係ないと思いますので、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 それから、いわゆるパークタウンには2丁目のバス停、サンプラザのバス停のところしかないんですよね。ですから、2丁目、3丁目からかなり距離があるし、今言うた十市保育園から2丁目までの距離もあるし、1か所しかない。そこで、前浜とか、ほかにありますよね、フリー乗降区間、これをぜひ、車が多い朝は除いて、2便は日中ですんで、車があまり県道を通らない時間帯があると思うんですよ。ですから、安全面を考えられて、ぜひ郵便局からいわゆるパークタウン経由、石土の南のほうまでフリー乗降区間にしていただければ大変便利だと思うんですけども、そこのあたりは御検討していただけないでしょうか。
○議長(西本良平) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) フリー乗降区間の設定に当たりましては、交通量が少なく、道路状況のよい区間であることや交通安全上の措置が講じられていること、その他事故防止対策が講じられていることなどについて確認する必要があり、公安委員会などの関係機関との協議が必要であります。
 御質問の県道大津栗山線は朝夕は交通量が多いとのことですが、時間を区切っての設定は可能なのか、また運行事業者の対応は可能なのかも含めまして検討したいと考えております。
○議長(西本良平) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ぜひ、道幅も広いし、見通しもいいので、ほかのフリー乗降区間と比べてみましても遜色がないと思うんですよ。ぜひ検討いただきまして、実際見ていただいて、朝夕以外は静かなところでございますので、フリー乗降区間ということでやっていただければ、利便性も本当に助かると思うんですよ。ぜひ検討をよろしくお願いいたします。
 最後に、県営住宅十市団地の通称といいますか、虹の橋というところにつきましてお聞きいたします。
 十市パークタウンの開発の一環としまして整備された十市団地は、建設からもはや30年以上たっております。その建設整備に伴いまして、団地の南斜面には団地内を東西に結ぶ木造の歩道橋があります。それが虹の橋なんですけども、その橋の下にはいわゆる階段がありまして、多くの住民が買物や通学、通勤など、利用されております。
 ところが、もう1年以上になるんですけども、あの橋の階段も大変危険だ、大変とは書いてませんが、危険だというところをA4の紙を貼って、規制線を1本のロープをただ張って通行できないというような状態が続いております。団地のほうでは要望をしまして、早くどうかしてくれということも言ってるようですけども、これをこのまま放っておくと、もし何かあればこれは市民の安心・安全につながりますので、これは県のものですけども、南国市民が毎日利用しておりますので、そこは県のほうにでもどうなってるかと、市民の安全・安心を守ってくれということで要望していただきたいと思いますけども、どうでしょうか。
○議長(西本良平) 住宅課長。
○住宅課長(松岡千左) 2月27日付及び昨日3月4日付で高知県土木部住宅課に連絡をし、適切な対処をするようお願いをいたしました。県住宅課としても当該橋の課題は認識しており、木造建築物の老朽危険度調査を実施し、それに基づいて通行止めの方法も含めて、しかるべき対応を考えているというお答えをいただいております。以上です。
○議長(西本良平) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) 県も大変思慮深いところで、1年以上も考えてるということ、これはすごいことだと思うんですけども、本当に一番根元を見ますと、もう虫が入って大変な状態です。もうこれは危険な状態です。ですから、これを一日も早く放っておくのはあれなんで、この質問は本当は県にすべきですけども、あえて住宅課長にお聞きいたしました。ぜひとも早急に対処をやってなければ再度お願いするようなことでよろしくお願いしたいと思います。
 これで私の一般質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。

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