議会議事録
一般質問4日目(斉藤喜美子)
質問者:斉藤喜美子
答弁者:市長、関係課長
○議長(岩松永治) 7番斉藤喜美子議員。
〔7番 斉藤喜美子議員発言席〕
○7番(斉藤喜美子) なんこく市政会の斉藤喜美子です。
最終日、最後ということで、皆さんお疲れのこととは思いますが、どうかよろしくお願いします。
私からの今議会での質問は、まず環境問題として、ごみの分別や出し方、野良猫にお困りの方へのお話、そして南国市の宝である子どもたちから大人の皆さんへの要望です。
南国市でも、外国から来られた技能実習生、特定技能実習生の姿をよく見かけます。高知大学農学部や高知大学医学部もあることから、外国人留学生も多いのではと感じるところでもありますが、現在南国市にはどんな国からどのくらいの外国人の方がいらっしゃっているのでしょうか。1日目の杉本議員の質問と重なりますが、お答えください。
○議長(岩松永治) 市民課長。
○市民課長(山田恭輔) 住民基本台帳、令和7年8月31日現在、30か国576人の方が登録をされております。人数の多い上位3か国は、ベトナム社会主義共和国231人、次いでインドネシア共和国86人、そしてミャンマー連邦共和国71名となっております。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ありがとうございます。
先ほど市民課長も住民基本台帳から直近の外国人の在留人数を教えてくださったわけですが、住民基本台帳から私も南国市の総人口と在留外国人の人口推移を見ますと、2022年12月には、総人口4万6,648人中、在留外国人人数が378人、割合としては0.81だったのに対し、2024年12月の統計では、総人口4万6,133人中547人で、割合が1.19と、人口比としても少しずつ増加をしているようです。そこから直近のデータまで8か月ほどで約29人ぐらいの外国人の皆さんが南国市にお住まいになられ始めたということで、やはり少しずつ増加しています。
私の子どもたちも保育園の頃は外国人のお友達がいまして、その頃から南国市は結構外国の方が多くお住まいなのだなと感じていたことでした。知り合いも国際交流事業のお手伝いをしており、いろんな国から来てくださった皆さんと市民が交流をすることは、これから海外にも開かれた南国市の在り方としてよいことなのですが、少し残念なこともございます。
それは、地域の方から、お住まいの地区のごみステーションに関して、外国人の住民の方のごみの分別ができておらず、しょっちゅう片づけをしてあげないといけない、ペットボトルなどをそのままそのあたりに捨てていることが多く困っているという御相談がありました。たまのことならと思いますが、しょっちゅうごみステーションの片づけをしているということで、なかなかお住まいの方は御苦労をされているようです。そんな場合、南国市としてはどのような御指導をしていらっしゃるのでしょうか。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 環境課では、パンフレット南国市家庭ごみの分け方・出し方2025を作成していますが、それを基に、外国語を解することができる方、例えば事業主の方などから説明をしていただくようにしています。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ありがとうございます。
雇用されている方が分かるように説明して御指導してくださっているということで、日本人で日本語が分かっていても、学生の方とかで独り暮らしが始まったら、ごみ分別などは慣れるまで大変かと思います。杉本議員の質問にも既に外国語版のパンフレットの作成をしてくれているということで御答弁いただきましたので、この部分は割愛して、次の質問に移ります。
例えば、今は翻訳アプリなどがいろいろありますが、そのようなアプリなどを活用して分別の仕方を翻訳するなどの解決方法は考えられていませんでしょうか。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 外国語版パンフレットの内容は、市ホームページに掲載しますし、公式LINEからでも確認できるようにする予定です。また、それが事業主の方などにも分かるように、市広報紙でお知らせしたいと思います。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 外国語版パンフレットは、ホームページ、公式LINEからも見られるようになるとのことですが、せっかく作るのであればしっかり活用していただけるように、事業主の方に周知徹底をしていただけたらと思います。作って終わりとならないことが重要です。地域の方と外国から南国市に来られている方がこういうちょっとした理解の違いで分断などが起こらないように、南国市としてできる限りのことをしていただきたいと思います。
次に、粗大ごみについてお伺いいたします。
南国市では、先ほどまでお話ししていたごみステーションでの定点の収集と出せないような大きなごみ、例えば家具や布団、マットレスなどは、白木谷、八京にある最終処分場への持込みとなっております。最終処分場の今の業務状況をお教えください。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 一般廃棄物最終処分場の運営は、株式会社水ingに業務委託し、人員は5名で、業務時間は市職員の勤務時間に準じていますが、土曜日と祝日はごみステーションから収集された雑ごみの受入れのために勤務日となっています。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ありがとうございます。一応土曜日と祝日も勤務日なのですね。
ところで、自分事ではありますが、最近県外に出ていた子どもたちが帰ってきた折に、家財道具が増えましたので、思い切って古い要らないものを処分するために最終処分場に持ち込ませていただきました。まだ使えるようなものもあったので、もったいない気持ちもありましたが、最終処分場では受け入れた家具などはその後どのような処分をされているのでしょうか。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 可燃物は香南清掃組合、プラスチックは一般廃棄物最終処分場で処理を行っていますが、木製家具、布団、畳、マットレスは、リサイクル処分を行っています。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) まだ使えるのではないかと思われるものの処分は少しもったいない気持ちもありましたので、少しでもリサイクルできるものはしていただけていたらうれしいですし、自治体によってはホームページからリサイクルサイトへの連携もしているところも数多くありました。
ところで、私の知り合いには、平日は仕事が休めず、粗大ごみを処分に持っていけないという御相談もあります。そんな場合はどのような解決方法があるでしょうか。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 粗大ごみの戸別回収につきましては、南国市の許可を受けた処理業者に直接依頼することになりますが、処理費用は自己負担になります。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 処理費用に関してですが、値段がかなりネックになるのかなというところです。少し調べてみましたら、食器棚、大体普通に使われてるようなもの、大きさで聞くんですけれども、やっぱり数千円から、またお手伝いの方がドライバーの方以外にも必要であるとなると、またその料金がかかるということで、処分場に持ち込むのとは桁が1つは違うというような感じでした。女性だと、1人で運べないものも多くあると思います。もし知り合いに頼むとしても、平日は皆さんお仕事と思いますので、なかなかお手伝いを呼ぶというのも大変だというところもあると思います。
そこで、毎週、毎月とは言いませんが、平日、最終処分場に行くことが難しい方にも利用できるように、土日休日にも対応していただけませんでしょうか。答弁ですと、雑ごみの受入れのために土曜日と祝日も勤務をされているということですけれども、お答えください。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 粗大ごみを持ち込む前に環境課へ電話での予約は必要で、そのときに粗大ごみとして受入れ可能か、職員が判断します。まれに予約時に申告したものと持ち込んだものが違う場合があり、そのときは業者から市に連絡があり、職員が対応していますので、閉庁日の粗大ごみの受入れはできないようになっています。ただし、7月から8月までの平日は受入れをしていますので、盆休みなどの日に持ち込むことは可能です。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ありがとうございます。
確認作業があるということで閉庁日は受入れができないとのことでしたが、年に何度もとは言いませんので、平日行けない方にも公平性を持った対応をしていただきたいと思います。考えてみれば、普通に平日勤務をされている方となると、なかなか行こうと思っても行けません。お盆休みなどにという話ではありますが、南国市は他市町村と比べてごみ出しが不便であるという方の声が多数ありますので、ぜひ御検討のほうよろしくお願いいたします。
次に、南国市の公式LINEにもごみ関連メニューはありますが、ごみの出し方について、種類別に出し方を教えてくれる項目もあります。しかし、なかなか使い勝手がよくないようで、品目を入力しても、該当する品目が見つかりませんでしたとすぐに出てきてしまいますが、それに関しては今後改良の予定はありますか。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 多くの品目のごみの出し方が表示されるよう、現在進めております。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 実は、たまに開けて試しに検索しているんですけれど、なかなか検索表示が出てきませんので、そのたびにがっかりしています。改善をしていただけるということで、助かります。結局分からないので環境課へ電話して聞くことになれば、業務の効率化や市民サービスの向上の逆になってしまいます。せっかく公式LINEがあるのですから、こちらから粗大ごみの搬入予約受付などはできないものでしょうか。これも一々電話で環境課に連絡、それを受け付ける業務も南国市の進める行政窓口DX化と真逆のように思います。もう少しLINEやアプリを活用して、窓口として担当課を通さなくても、業務を減らす方向にならないものでしょうか。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 現在粗大ごみの持込みの予約は電話受付のみとなっていますが、電子申請でも予約できるよう進めております。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) よろしくお願いします。
予約された粗大ごみと持ち込まれるものとが違っていないか確認があるというのも分かるところですが、DX化による職員の業務量削減の見直しというのも、同僚議員もたくさん質問をしているところで、とても大切なことだと思いますので、今後のさらなる改善を期待しております。
他市町村では、ごみ出しのアプリを導入したり、チャットボットに問合せをするなどで、電話での分別の問合せを減らしたりしています。民間企業では、既に様々な問合せに関しては、自動音声サービス化が進んでおります。そういう面は見習っていただいて、職員の皆様には対面でしか対応できない職務に専念していただきたいと思っております。
次の質問です。
ごみ問題の次に地域の環境問題ということで、次は野良猫の現状についてお尋ねします。
今までも同僚議員も質問をしてきましたし、今回は神崎議員も質問をしていますので、少し内容が重なるところもあるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。
まずは、南国市の野良猫に関する苦情にはどのようなものがありますでしょうか。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 泣き声やごみあさりなどの苦情もありますが、ほとんどがふん尿被害によるものです。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 猫のふん尿は大変臭いもきついものですし、また柵などをしていても乗り越えられたりして勝手に侵入してくるわけですから、住民の方としても防ぎようがないのが現状かと思います。そこに対する南国市の指導内容はどのようなものがありますか。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 通常はポスター掲示やチラシ配布等によるものになりますが、必要な場合は、県保健所の職員と一緒に餌やりをしている方を訪問し、指導しております。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 私も、餌やりをする住民の方への訪問、保健所さんの保護者の方の訪問の対応というのに同行したことがあります。餌をあげるならトイレを必ず設置をする、そしてトイレの掃除をする、餌は置き餌にすると虫やほかの動物が来て周囲の環境を悪化させるので時間を決めて食べさせたらすぐ片づけるなどのルールや、増やさないために不妊去勢手術をするようにという指導をしていました。
高知県は、令和7年度から今まで県が実施してきた飼い主のいない猫不妊手術等推進事業から地域猫活動推進事業へと移行し、4月から個人への補助金や地域集中枠の手術補助金がなくなりました。県の取り組もうとしている地域猫活動について教えてください。神崎議員の質問と重なってしまいますけれども、よろしくお願いいたします。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 地域猫活動は、地域住民が主体となって野良猫に不妊去勢手術を施し、餌の管理やふん尿の処理、周辺の清掃などを行い、徐々に猫の数を減らしていく活動です。現在県の市町村への補助は、雌1匹6,000円、雄1匹4,000円を上限とした2分の1の補助を行っています。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ありがとうございます。
殺処分をする動物を減らしたい、地域における野良猫のトラブルを減らしたいというところでの取組だと思います。
殺処分に関して言えば、狂犬病がまだ日本に発生していた頃、1950年に制定された狂犬病予防法に基づき、多数の野犬が捕獲、処分されていました。ちなみに猫は、狂犬病予防法は適用されず、所有者の畜犬登録のようなものも放し飼い禁止もないですし、誰の所有物かは分かりませんので、大人の猫に関しては捕まえて殺処分ということは本来なく、乳飲み子の子猫の引取りが主です。しかし、以前は安易な引取りもあり、1974年には犬約119万頭、猫約6万頭が収容され、98%が処分されていました。この数を知って、犬の命も猫の命も国の当時の決まりに本当に翻弄されてきたんだなと、改めて感じるところです。
その後、2012年と2019年の動物愛護管理法の改正により、行政が引取りを拒否することができるようになりましたので、逆に今は保健所に持っていっても、相当な理由がないと引き取ってくれません。つまり、保健所や南国市に野良猫を何とかするように言っても難しく、特に猫はその場で生まれないようにすることが重要になっています。
ちなみに、愛護動物の殺傷に関しては、法整備で厳罰化され、以前は器物破損等罪だったものが愛護動物殺傷等罪となり、拘禁刑5年以下、罰金500万円以下となっています。遺棄は1年以下の拘禁刑、罰金100万円以下です。今後地域猫に期待するところは大きいのですが、現段階で手放しでよかったと言えない現状もあることを知っておいていただきたいです。
個人でやられるTNR、これはトラップ、ニューター、リターンの略で、外の野良猫たちを捕まえて子猫が生まれないように不妊去勢手術をして元の場所に戻すという取組なのですが、これにマネジメント、管理のM、地域で手術した猫を管理することが加わったのが、地域猫活動ということになるそうです。以前はTNR活動、手術をして元に戻すという活動に関して個人にも助成金を出していたものが、今年度からなくなり、地域猫活動のみの補助金に切り替わったというわけですから、個人でTNRをやられている方は、南国市の飼い主のいない猫不妊手術等推進事業費補助金のみでやることとなり、自己負担額が大変大きくなるかと思います。
そこで、お伺いしますが、個人ボランティアによるTNRに関して、南国市ではどのくらいの数の実績があったのか、お教えください。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 飼い主のいない猫不妊手術等推進事業費補助金の実績数になりますが、令和4年度が103匹、令和5年度が104匹、令和6年度が190匹です。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 令和6年度という直近で190匹ということで、思っていたより多かったので、びっくりしました。
その数の半数が雌猫として、手術をしていなかったら、次の発情期には子猫を産んでいたということになります。神崎議員の質問にもありましたが、猫の繁殖力は大変驚くべきものでして、獣医師によりますと、年に3回、温暖な地域では4回発情期を迎えます。雌の子猫は4か月には妊娠することができ、妊娠期間は2か月、生まれる子猫は一度に4匹から6匹ということですから、190匹の半数の雌95匹が4か月後、妊娠可能となり、次の発情期に妊娠して子猫を産んでいたら、一度の出産で最大570匹になっていたわけです。そして、それが年4回です。しかも、猫は交尾排卵といって、交尾した後排卵をしますので、100%の妊娠率となります。温暖な高知では、冬も外の猫が越冬するので、寒い地域と違い、なかなか自然に減ることがありません。もちろんみんなが大人の猫になるとは限りませんが、感染症にかかったり、道路で交通事故に遭ったりして亡くなっていくわけですし、今問題になっているSFTS、重症熱性血小板減少症候群を持ったマダニを運んでしまう可能性もあります。
つまり、人の生活環境にも影響を及ぼすこととなります。地域で増え過ぎてしまわないように、少しでも猫の数を減らそうとしているのがボランティアによるTNR活動で、言わば地域に猫が増えて住民の皆様の公衆衛生環境を悪化させないようにしている活動でもあります。今後それが全て地域猫に移行するということで、個人のTNRはどうなるのか、高知県の動向と南国市としての見解を教えてください。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 先ほど答弁しました南国市の補助金につきましては、現在も継続しております。高知県の補助金は令和6年度で終了となっていますが、現在県は個人向け助成制度の見直しを検討していることを聞いております。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 一番危惧することは、個人向けの助成金をいきなり廃止することによって、個人でやられていた方が資金面から一気にTNRをやめてしまうのではないかという点です。雌だと普通の病院だと数万円かかることがありますし、繁殖スピードを考えますと、まずお金が続かない。多くのボランティアは、身銭を切って手術をしています。中には、際限のない餌やりから繁殖してしまい、多頭飼育状態となってしまっている場所の崩壊を食い止める活動をされているボランティアたちもいるわけでして、その方たちが一線を退くと、地域の衛生環境の悪化、プラス増えてしまい困っている方の救済にも影響が及んでしまう可能性があります。
実は、多頭飼育問題を抱えている方の中には、社会的弱者、経済的困窮、高齢者や障害をお持ちの方が、動物の問題だけではなく、福祉の面での問題を抱えていることもあります。そういう方を社会的に切り捨てることにもなりかねません。個人向けの助成もしばらくは地域猫活動の移行期間として高知県には再開していただきたく、強く要望するところです。
次の質問は、申請団体数に関してでしたが、当初14団体がその後3団体増えたという御答弁、また補正予算では新たな予算がつかなかったこと、南国市の補助上限額は30万円であるということは答弁いただいていましたので、ここは割愛させていただきます。
また、次の質問といたしましては、野良猫を減らす地域猫活動というのは、猫の愛護活動という以上に、地域の美化活動であるというふうにも言われております。南国市として今後取り組むに当たってのハードル、問題点などはありますでしょうか。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 本来地域猫活動は、地域住民の方々が主体となって行う活動であり、地域住民、行政、ボランティアの3者で連携し、進めていくものです。しかしながら、当市における地域猫活動への認知度は低く、地域の協力が得られにくいのが現状となっております。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 私もそのとおりだと思っております。
地域の全員の合意形成は必要ないということではありますけれども、やはり地域住民で取り組む活動ですので、まずはやってみようという話にならないと、進めていきにくいと思います。そのためには、地域猫とは一体どのようなものなのかを知らないと、話が進められません。
例えば高知市ですと、高知地域猫の会が毎年フォーラムをして、先進事例に取り組む行政職員やボランティアをお呼びして、啓発を続けています。その中で、地域猫活動とは、猫のことで困った町内会の環境改善をするものだということをしっかり知っていただくところから始めており、取り組みたい町内会が住民との合意形成の下、地域住民が主体となって活動に取り組んでいます。また、高知市の広報でも、保健所が愛護動物に関する情報発信を定期的にしています。四万十町も、このように広報で、地域猫の活動をしている実際のボランティアさんたちを紹介して、大変分かりやすい普及啓発をしています。
これは頂いたものですけれども、表紙から地域猫のお話で、タイトルが「ネコがしあわせに、ヒトがおだやかに。野良猫から地域猫へ。小さな手術に込めるやさしさ。」というところで、中には実際に活動をしているボランティアさんたちが顔出しでしっかりと出ております。この中に、また手術に取り組んでいる先生のお話なども入っておりまして、このような広報がしっかりと出ていくことから始めないと、なかなか地域の方が知っていただくことにはならないんじゃないかと思います。すごくきれいな広報なんで、企画にまたお渡ししときます。すごく上手にできてます。
まずは、そこのところからやっていただく。南国市は、私は担当課の環境課が地域猫対策はボランティアの皆様ととてもいい関係を構築されており、県のある意味突然の方針転換にもしっかりついていこうとしておられると思いますが、おっしゃるとおり、いかんせん周知が全くできていない状況で、むしろ導入をすることにより誤解を生じる状況になるのではないかというところを懸念しています。まずは、個人への助成の再開、そしてまず普及啓発、これを並行して実施していくようにすべきです。
あとは、いつも自治体の補助金というのは秋から冬になくなるので、大変現場では問題になっています。というのも、この時期は猫は発情休止期で、次の発情期の来る前に手術をしておきたいわけでして、この時期に取りこぼしがあると、春先にせっかく減った数が元に戻ります。地域猫をするなら、取りこぼしなく、手術をしていない猫が地域にいなくなることがまず最初の目標で、そこにしっかり取り組んできた先進事例の台東区は、取組当初の平成17年、猫の苦情件数が年間410件だったのに対し、10年後には6分の1に激減。18年目には3件という結果になっております。それに併せて、ロードキル。実は、猫は殺処分以上に自動車事故などで道で死ぬことが多い動物なのですが、そちらの統計を見たほうが分かりやすいのですけれども、取組当初の平成17年には台東区では536匹の路上での猫の死体があったのに対し、18年目には34匹、外でうろうろする野良猫が激減しているということです。
ですので、今回高知県として県の野良猫対策を各市町村を窓口とした地域猫活動に移行し結果を出そうということであれば、市町村にお任せだけではなく、県のほうからも県民への周知徹底、途切れない支援、ボランティアや市町村の底支えをしていただきたい。これは、今回地域猫にシフトした環境省や県への心からの要望で、やった感で済ますことがないように、移行をしたからには10年後、20年後に結果が伴うように、税金の無駄遣いと言われない取組にしていただくよう、行政側としての協力体制も崩さずにと考えております。
野良猫問題は、ふん尿被害など、猫で迷惑をしている人、かわいそう、かわいいと猫に餌をあげる人だけの話ではなく、地域の環境問題、社会的弱者の問題、地域の分断、環境悪化による住民の健康不安などにもつながる社会的問題です。ワンヘルス、ワンウェルフェアという言葉は、皆様まだ聞き慣れないかもしれません。ワンヘルス、ワンウェルフェアの取組とは、人間と動物、そして環境の健康と福祉が相互に深く関係しているという考え方に基づき、それぞれの健康と幸福が調和した持続可能な社会の実現を目指すアプローチで、日本でも医師会や獣医師会が協力して活動をしております。ワンヘルスに関しては、既に福岡県や徳島県などの自治体が具体的に取組を始めております。
今回は、野良猫問題、地域猫活動の質問をさせていただき、その中で、人と動物、環境、福祉が関連しているという話をさせていただきました。今後は、南国市も動物と環境の健康、福祉は相互関係がある課題とし、ワンヘルス、ワンウェルフェアにも包括的に取り組んでいただきたいと思うのですが、市長の今後の取組姿勢をお聞かせください。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 斉藤議員にはいろいろ御教示いただき、誠にありがとうございます。
地域猫活動についての理解が改めて深まったところでございますが、先ほど環境課長が答弁しましたとおり、地域猫活動は地域住民、行政、ボランティアの3者で連携して進めていくものであるということでございます。市としましては、地域への地域猫活動や補助金に関する説明、住民同士の話合いの場への参加及び協力、猫の適正飼育の周知啓発、不妊去勢手術費用の助成などを行っていきたいというように思います。特に啓発の部分が大切であるということでございますので、その御意見をいただきましたので、それを大切にしながら、これから進めていきたいと思います。ワンヘルス、ワンウェルフェア、健康と幸せっていうことで、人、動物、環境が一緒に3者幸せになれるような社会に向けて進めてまいりたいというように思います。以上です。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ありがとうございます。
今回は、高知県の地域猫活動移行の話から身近な猫について、その奥の人と動物と環境の関わりについての質問をさせていただきました。
最近まで、ネズミ駆除のためにと猫を飼っていたお家もたくさんあったかと思います。明治時代、ペストが流行したときは、ネズミの天敵としての猫の飼育、輸入、繁殖が推奨され、その後、終息したら猫は必要ではなくなり、野良猫になったという歴史もあるそうです。猫の命は私たちの都合によって、増やされたり殺されたりしてきました。そういう意味では、まさにこれも人の問題だと思います。
現在、猫は身近なペットでもありますが、地域住民間のトラブル、環境悪化の原因にもなっております。コロナ禍の経験から、野生動物のウイルスが人社会に大きな影響を及ぼす人獣共通感染症が注目され、人の健康、動物の健康、環境の保全をワンヘルスとして考えるようになりました。そこから発展し、ワンウェルフェアでは、人の福祉が動物の福祉に、動物の福祉が人の福祉に影響を与える、自然生態系や環境が人の福祉と動物の福祉に影響を与えると考えられています。市長のおっしゃる人、動物、環境が一緒に幸せになれる南国市にするために、まずは足元の命について市民と一緒に関心を持つところからよろしくお願いいたします。
次に、未来の南国市民の要望ということで質問させていただきます。
中学生のドリームトーク、これを議場で行うということで、子ども議会、もう10月に開催ということですが、その前に社会科で議会のことを勉強しているということで、大篠小学校の6年生からの要望がありました。それをちょっと質問とさせていただきました。子どもたちからいろんな質問が出たんですけれども、なるほど、そこはちょっと私も知らないということもたくさんあったので、1つずつ質問させていただきます。御答弁よろしくお願いいたします。
まず、避難所の備蓄についての要望ですが、その前に南国市の避難所はどのようなところがあるのか、改めて教えてください。すいません。何度も質問されている内容と思いますけれども、よろしくお願いいたします。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 本市では、小中学校の体育館や公民館、地域集会所などを中心として、対象とする災害により使用する施設は異なる場合がございますが、総計67か所を避難所として指定しております。以上です。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 小中学校も避難所になるというわけですけれども、それではそこにある備蓄品はどのようなものがありますか。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 指定避難所のうち分散備蓄が可能な箇所につきましては、毛布、飲料水、ポータブルトイレ、発電機、投光器、段ボールベッド、パーティション等を防災備蓄倉庫へ備蓄しております。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 数日は外からの物資援助は難しいと考えます。特に必要な食料や水、トイレなどは足りているのでしょうか。もし足りないものがあるとしたらどのようなものがあるか、お答えください。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 本市では、高知県備蓄方針及び南国市備蓄計画に基づき、本市で想定される避難所避難者数1万6,000人を対象者数として、公的備蓄を進めております。この計画で定めている最低限必要な備蓄物資のうち、飲料水、食料、粉ミルク、液体ミルク、生理用品、大人用おむつ、ポータブルトイレにつきましては、計画数を満たしておりますが、毛布、マット、乳幼児用のおむつにつきましては、まだ計画数には達していない状況であります。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 子どもたちからは、大篠小学校には備蓄が少ないという心配の声がありました。もし防災リュックを持ち出せなかったらというような心配をしている子もいます。現在の備蓄の状況と将来的にはどんな取組をする予定ですか。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 本市では、大型の備蓄倉庫での集中的な備蓄と指定避難所などへ設置する小型の倉庫へ備蓄する分散備蓄の2種類の方法で、備蓄物資を保管しております。現在のところ、大篠小学校には分散用の備蓄倉庫を設置しておりませんので、小学校には物資を備蓄しておりませんが、発災時には集中備蓄倉庫から必要物資を供給することとなっております。現在大篠小学校にはマンホールトイレの整備を進めておりますので、マンホールトイレ用の便座の保管と併せて、分散備蓄の場所を検討してまいります。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 発災時には集中備蓄倉庫から必要物資が供給されるということと、また分散備蓄の場所の検討ということも考えてくださっているということで、安心いたしました。マンホールトイレも整備を進めてくださっているということで、人口の多い場所の避難所の一つとして、トイレをどうするのかというのも大変重要な問題ですので、よかったと思います。
ただ、大規模災害に関しましては、そもそも公助は届きにくいと言われており、発災直後には市民の自助と共助が必要です。市民への周知はどのようになさっていますか。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 自助、共助による取組が進むためには、何より住民一人一人、また各家庭の防災意識の向上が重要であると考えております。そのために本市では、神崎議員の御提案をきっかけとして、毎月21日をなんこく防災家族会議の日に制定いたしまして、住宅の耐震化や家具、家電の安全対策、家庭で備蓄しておくべき食料や水、安否確認方法、避難場所の確認など、家族で防災について話し合うきっかけとしていただいております。また、広報紙「広報なんこく」では、居安思危と題した防災啓発記事を随時掲載しておりますし、また年間50回程度の防災学習、きらりフェアや健康ウオーキングなど、イベントでの啓発を行うなど、周知に努めております。以上です。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ありがとうございました。
ぜひこの話をきっかけに、子どもたちにも防災の普及啓発活動への参加、毎月21日のなんこく防災家族会議の日には、家庭での災害に対しての準備などの話合いをしてもらえたらと思います。
南海トラフ巨大地震に関しましては、2030年代に来るのではないかという地学の専門家の先生もいらっしゃいますので、早急の準備が必要です。私も同僚議員もよく質問をしています避難所の空調設備やトイレの整備なども併せて、今後南国市としても整備を進めていただきたいと、要望を続けていきたいと思います。
次に多い子どもたちの相談としては、公園についてです。
南国市では、今現在、公園は幾つあるんでしょうか。
○議長(岩松永治) 都市整備課長。
○都市整備課長(篠原正一) 現在本市におきましては、都市公園が4か所、都市公園以外の公園、広場が140か所、そして児童遊園地が13か所と、合計157か所の公園がございます。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 公園といっても、子どもが遊ぶ場所というのは限られるかと思いますが、その中でも子どもたちがよく利用している公園はどんなところがありますか。
○議長(岩松永治) 都市整備課長。
○都市整備課長(篠原正一) 子どもたちがよく利用している公園でいえば、吾岡山文化の森公園や南国市ものづくりサポートセンター広場、そして新川児童遊園地、それから篠原地区にあります1号、2号街区公園、そのほかでは、今年の3月に完成をいたしましたやなせライオン公園などが挙げられます。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 吾岡山に関しては、子どもたちには自分たちだけで行くにはちょっと遠い公園のイメージのようです。
それでは、その公園には、例えばポール型の時計などの設置はされているでしょうか。
○議長(岩松永治) 都市整備課長。
○都市整備課長(篠原正一) 先ほど挙げました6か所の公園のうち、篠原地区の2つの公園につきましては、整備計画を進める中で、保護者の方からの御意見を踏まえまして、時計を設置いたしました。一方、ほかの4か所の公園につきましては、時計は設置しておりません。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 小学校高学年はスマホを持っている子も多いようですので、時計がなくても時間が分かるようなんですけれども、低学年だとスマホを持っていないというところで、時間が分からなくて困るということが多いようです。アンケートも小学校のほうで取ったようでして、公園に時計をつけてほしい、公園の時計が少ないと言っている子どもたちの数が多かったということと併せて、時間が分からないと門限に間に合わないという不便を訴えていました。低学年の子たちが遊んでいるような公園につけてほしいとのことですが、今後設置の予定はありますでしょうか。
○議長(岩松永治) 都市整備課長。
○都市整備課長(篠原正一) 低学年の子どもはスマホを持っていない子が多いため、帰る時間が分かるように公園に時計を設置してほしいという小学校高学年の児童からの御意見は、大変貴重なものと受け止めております。子どもたちが安心して遊び、決められた時間にきちんと帰れるようにとの思いやりの気持ちが込められており、市としても真剣に向き合うべき声だと感じております。また、先ほど御紹介いただきました小学生のアンケートにもありましたように、実際には子どもたちの時計へのニーズが想像以上に高く、私自身も正直驚かされました。こうした御意見は、日々公園を利用している子どもたちだからこそ持ち得る率直な視点であり、市としても真摯に受け止めるべきものと考えております。
現在、市内で時計が設置されている公園は、僅か6か所にとどまっております。ただ、新たに設置する場合には費用や維持管理の方法なども検討する必要がありまして、全ての公園に一律に設置することは難しいのが現状でございます。しかしながら、いただきました御意見を踏まえ、今後の公園の改修や遊具の更新の機会に合わせて、特に低学年の子どもたちの利用状況などを考慮しながら、時計の設置につきまして検討してまいります。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ぜひよろしくお願いします。
やはり不安や不便であるから要望が出るのであって、そこを解消していくように努めるのが行政の役割ではないかと考えます。すぐに全部というのは難しいにしても、主に要望が多い場所には、機会を設けて設置に向けて取り組んでいただけたら、不安なく外で遊べることにもなります。
また、公園に関して言えば、ボール遊びができる公園が少なく、体を動かしてボール遊びができる公園が欲しいという要望もかなりあります。それに関して市はどのようにお考えでしょうか。
○議長(岩松永治) 都市整備課長。
○都市整備課長(篠原正一) 御意見のとおり、市内には大きな公園が少なく、特にボール遊びができる場所が限られているという課題があります。公園は子どもたちの成長や交流に欠かせない場所であり、市としても安全で多様な遊びができる環境づくりを大切にしているところです。一方で、ボール遊びのできる新しく大きな公園を造るには、広い土地の確保や整備のための費用が必要となります。さらに、公園ができれば、周辺住民の生活環境に影響を及ぼすため、地域の理解や協力が欠かせません。こうした事情を踏まえると、直ちに御要望どおりの公園を整備することは難しいのが現状でございます。それでも、いただきました御意見はとても大切なものですので、今後のまちづくりや公園の整備を進める上で、しっかりと参考にしてまいります。以上でございます。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 今はメディアなどでも公園のボール遊びや子どもたちがにぎやかに遊ぶ声さえ近所迷惑となるとよく話題になっていますが、南国市はそんなことがないまちであってもらいたいものです。外遊びを今の子はしないとよく言いますが、実は環境がそうさせているのではないでしょうか。外でボールを思いっ切り使って健康に遊びたい要望があるのであれば、それをかなえ、健全な成長を促すことも、住みやすいまちづくりに必要なことだと思います。引き続き、整備に関しては、こういう意見を大切に進めていただけたらと思います。
雨の日にも使えるような遊び場やアスレチックを近所の公園に作ってほしいというような要望もありました。中心部にも大きな公園は少ないのですが、北のほう、私たちの住む岡豊の地区の辺りとかも、子どもの遊ぶ公園がとても少ないというような声が聞かれます。最近住宅地が増えて新しい家も建ち、人口も増えております。今後はそちらのほうで公園整備などの計画はないのでしょうか。
○議長(岩松永治) 都市整備課長。
○都市整備課長(篠原正一) 本市におきましても、岡豊地区には子どもたちが安心して遊べる公園が少ないと認識しております。少し前になりますが、平成29年度に実施しました市民アンケート調査におきましても、岡豊地区の公園や広場の整備に対する満足度はほかの地区と比べて低い結果となっており、住民の皆様から公園、広場の整備が強く求められていることを承知しております。一方、岡豊地区の集落拠点周辺エリアにおきましては、近年開発許可基準の緩和により宅地開発が進み、人口も増加しております。さらに、年齢階層別に見ますと、子育て世帯の定住が進んでいる様子もうかがえます。こうした人口動態の変化や住民ニーズを踏まえれば、岡豊地区における公園、広場の整備は、今後取り組むべき重要な課題であると認識をしております。市といたしましては、地域の皆様との意見交換を重ねながら、整備するにふさわしい場所の検討や実現に向けた方法を探ってまいりたいと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ぜひよろしくお願いいたします。
子育て中の御家庭において、日々のベビーカーでの散歩などにも利用できる公園というのは、歩いて行ける場所にあるべきものだと思います。そういう子育て中の御家庭が住みやすいまちづくりというのが、ほかの皆様にも住みやすいまちづくりにつながります。
中心部では、今シンボルロードの開通後、道路の延長、以前から計画のあった中央公園整備の話もありますが、中央公園ができたら、子どもの遊び場も整備されるのでしょうか。
○議長(岩松永治) 都市整備課長。
○都市整備課長(篠原正一) 御質問の南国中央公園の整備につきましては、市民の皆様にとって身近で親しみやすい憩いの場となるよう、計画段階から幅広く御意見を伺いながら進めていくことが重要であると考えております。特に子どもたちの遊び場の整備は、市民ニーズの高い要素の一つであり、公園の基本的な機能として、積極的に検討してまいります。その際には、安全性や利用方法、周辺環境との調和に十分配慮するとともに、南海トラフ地震など大規模災害の発生時には避難場所としても活用できるよう、防災機能を兼ね備えた公園づくりを目指して取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ありがとうございます。
既に長い年月、なかなか話の進まなかった中央公園整備の話ですけれども、防災面も兼ね備えたものとなれば、住民の皆様にも心強いものになるかと思いますので、しっかりと市民の意見も聞きながら進めていただけたらと考えます。
次に、道路についてお伺いいたします。
私は結婚を機に南国市民になったわけですけれども、しばらくの間、中心部に近い借家に住んでおりまして、車に乗って出かけるときには、できるだけ大篠小学校の周囲に入ることを避けるようにしていました。大変道幅が狭く曲がりくねった道があるので、慣れていないと入りにくく、どこにつながるかもよく分からなかったのですけれども、そもそも南国市は中心部の道が大変狭く、以前から問題になっています。なぜこんなに狭い道が多いんでしょうか。
○議長(岩松永治) 建設課長。
○建設課長(山崎浩司) 中心市街地は、長い歴史の中で、人々の生活動線を中心に街路が形成されてきたという点が挙げられます。車両交通よりも歩行者、自転車の利便性が重視されてきた結果、道路幅員は相対的に狭く維持されてきたと考えます。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ありがとうございます。ちょっと答えにくい難しい質問になってしまって、失礼いたしました。
私も、今回子どもたちからの要望の中で、改めて南国市の道に関して知ることや考えることができました。中心市街地においては、車が通り抜けるためというよりは、住民の皆様の生活に使われるための道として歩行者や自転車が使うよう街路が形成されたことから、ちょっと車が通るのには幅が狭いというようなことも分かりました。
それでは、市民からの市道に関する要望はどのようなものがありますか。
○議長(岩松永治) 建設課長。
○建設課長(山崎浩司) 全般的に、路面補修と草刈り、カーブミラー等の交通安全施設、道路の拡幅等の要望があります。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 今年も夏は暑く、私が通る市道においても、道端の草が大きく茂り、通るたびに車に当たっています。見通しもあんまりよくなく、車などが来ているのが分かりづらくなると、困ることもあります。私の通る道の場合は山道で通行量も少ないので、今のところ我慢をしている状況です。
道幅の拡幅については、小学生からも、道を広く安全に歩道を造ってもらいたい、自転車専用道路を造ってもらいたいという要望が出ています。それに関して担当課はどのように思われますか。
○議長(岩松永治) 建設課長。
○建設課長(山崎浩司) どの道路も安全に通行できることを目指し整備を進めていっておりますが、道路幅を広くし歩道や自転車道を造るには、道路用地の確保が必要となり、個別の所有者、住民との合意形成に時間と費用を要します。したがいまして、現在のところ、学校の要望に応えることは難しいため、区画線等の視認性を向上させる交通安全施設等で、事故が起こらないように整備を進めていく方法しかないと考えております。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) なかなか道を広げるといっても、買い上げる土地、費用、いろいろかかるということで、大変だということになると思います。せめて区画線などで対応していただけたらというふうに考えます。
市長も御存じのとおり、大篠小学校周辺の道路は狭く、見通しの悪い箇所、事故が起こりそうな箇所が多くあります。実際子どもたちから、危険を感じているので何とかしてほしいという声が上がっておりました。なかなか道を広げることは難しいとは思いますが、市民の安全・安心を守ることは、行政として最重要課題と言えます。それに関して市長はどう思われますか。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 市民の安全・安心を確保する上で、危険箇所の対策は極めて重要な課題であると認識しております。大篠小学校周辺の道路は狭いことは認識しておりまして、日々通るたびに何とか広げることができないかということも思ったりはするところでございますが、先ほど建設課長が申しましたとおり、道路を広げ道を整備、歩道を整備することは、時間と費用を要することでありまして、なかなかすぐにはできないところでございます。南国市では、市内の小中学校の通学路の安全確保につきましては、南国市通学路安全対策連絡協議会で、各学校の要望に対し、関係機関である市、県、国、県警が集まり、危険箇所の把握、対策を協議しております。そして、必要な対策を行うことで、南国市における通学路の安全性の向上を着実に推進してまいりたいと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ありがとうございます。
以前も他の校区でも通学路が荒れていて自転車で通行中に転倒したや通学路脇の水路の柵が破損していて危ないなどの御相談もありましたので、危険箇所について対策をしていただいているということを知り、安心しました。特に通学路に関しましては、多くの子どもたちが毎日使う場所ですので、そういうところで整備不良による事故などがないように、今後ともしっかりとした取組をよろしくお願いいたします。
道路の要望の中には、広くしてほしいと同じく、安全に通行したいということで、街灯をもっとつけてほしいという意見もあります。道が見えないばかりか、暗い道では安全が守れない。最近は全国的にもいろいろな不穏な事故が立て続けに起きており、暗い夜道は市民には不安要素です。街灯設置に関してはいかがでしょうか。
○議長(岩松永治) 建設課長。
○建設課長(山崎浩司) 夜間の視認性を高める照明の充実は、歩行者の安全と犯罪の防止に直結するものであり、重要な課題であると考えます。一般的に街灯とは、防犯灯、街路灯などの総称を指しますが、具体的に設置する位置や用途によって、機器や照度が変わってきます。幹線道路等の幅員が広い道路は、道路照明設置基準のとおり設計し配備しておりますが、住宅街にある道路の街灯は、大部分が防犯灯となり、現状では危機管理課窓口で、南国市防犯施設設置事業補助金制度を活用し、各地区から申請、設置していただいております。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 住宅街の道路の街灯は、防犯灯として危機管理課に逐次相談をすることもできるとのことですね。事業補助金制度もあるということで、地区での設置も可能ということでしたら、特に暗く危険を感じるところに設置を検討するのもいいかと思います。
ところで、安全に通行したいという要望には、信号機をつけてほしいという要望もありました。特に海洋堂SpaceFactor南側駐車場に南からアクセスできる道、セブン-イレブンの交差点に信号機がなく、車を運転してる人にはもちろん、子どもたちも大変不安に思っていたり、実際危ない目にも遭ったりしているようですが、こちらに信号機はつかないのでしょうか。以前もお答えしていただいてると思いますが、改めて質問させていただきます。
○議長(岩松永治) 建設課長。
○建設課長(山崎浩司) この交差点は、南北の県道南国インター線と東西の都市計画道路高知南国線が交わる箇所で、県道南国インター線の交通量が多く、歩行者が渡れずに困っている姿をよく見かけます。また、自動車ですと、特に東西の一時停止から交差点への進入には、南北の交通車両や歩行者、または自転車などの確認するべき事項が多過ぎ、一つでも見落とすと事故につながりかねない交通の難所と認識しております。しかしながら、信号機の設置は、県警の権限であり、市では決定できないとなっております。この交差点の北側には信号機がある交差点がありますが、県警本部との協議の中で、信号機設置の指針の必要条件である信号間隔は150メートル以上と定められており、信号機は設置できないと回答いただいております。ただし、今後につきましては、本道路と大津バイパスまでつながることや周辺道路整備の状況や交通量を判断して、設置について県警から再検討していくとお答えをいただいております。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 事故が起きる前に何とかしていただきたいものです。県警には、引き続き市民が不安を抱いていて、事故が起きてからつけるということにならないよう、要望をしっかりと伝えていただきたいです。
それでは、ここ以外に信号機がなくて困っているという意見があるところはありますか。
○議長(岩松永治) 建設課長。
○建設課長(山崎浩司) 令和5年3月議会で市長もお答えしておりますが、今年3月に開通しました、現在は市道で供用開始しております都市計画道路南国駅前線と後免町商店街との交差点であります。これもまた電車通りの信号機がある交差点から距離が短いため、渋滞を招く理由で、同じく信号がつきませんでした。現在、新図書館建設中の西側に信号機設置の交差点がある状況となっております。以上です。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) なかなか信号機をつけるということに関しては南国市だけで決められるものではないということもよく分かりましたが、今後も市民からの意見や要望はしっかりと聞いていただくことが安全・安心なまちづくりの一歩かと考えますので、よろしくお願いいたします。
ここまで、大篠小学校の6年生の意見を基に、地域で暮らす未来の南国市民の要望として質問を考えてしてきました。私も常々疑問に思っていたり、知らなかった、気づかなかったということがたくさんありました。3期目を迎え、ますます南国市の発展を目指そうとしていらっしゃる市長として、質問に対する感想と未来の南国市民となる子どもたちへのメッセージをお願いいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 今までの斉藤議員からの御質問によりまして、子どもたちが生活に密着した疑問をいろいろと感じているんだなということが分かったところでございます。それらの疑問に対しましては、しっかりと説明し、理解をしていただく機会が重要だとも思いました。質問の中の時計の設置など、低学年の児童の視線に立てば、なるほどと納得させられることであり、今さらながら利用者の視線に立って考えていく必要も再認識させられたところであります。
私は、市の行事としまして、今までドリームトークという中学生との意見交換の場を持ってきました。その場を通じまして、中学生の疑問や要望にお応えをしてきたところであり、できるものは実現する、できないものはなぜできないか今の状況を伝える、そのような場の重要性を改めて感じたところであります。今年は子ども議会という形式でこのドリームトークを開催するということになっておりますので、どのような質問が来るのか楽しみなところでもあります。
子どもたちが感じています疑問やまたその要望に対しましては理解もするところでありまして、実現できればというようにも思うところであります。その実現につきましては、なかなかすぐに実現するということも難しいところもございますが、少しずつでも実現する方向で考えていきたいというように思います。以上です。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 御丁寧にありがとうございました。
これを機会に、未来の南国市民である子どもたちが南国の市政に関心を持ってくれるとうれしいです。そして、次の世代に南国市をどうよくしようか、市長もおっしゃるとおり、今後一緒に考えることができる機会が増えることを期待して、今議会の私の質問を終わります。お疲れのところ、それぞれ御丁寧に御答弁ありがとうございました。
○議長(岩松永治) 以上で通告による一般質問は終了いたしました。
これにて一般質問を終結いたします。
明13日から15日までの3日間は休日のため休会とし、16日に会議を開きます。16日の議事日程は、議案の審議であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて散会いたします。
お疲れさまでした。
午後2時48分 散会
答弁者:市長、関係課長
○議長(岩松永治) 7番斉藤喜美子議員。
〔7番 斉藤喜美子議員発言席〕
○7番(斉藤喜美子) なんこく市政会の斉藤喜美子です。
最終日、最後ということで、皆さんお疲れのこととは思いますが、どうかよろしくお願いします。
私からの今議会での質問は、まず環境問題として、ごみの分別や出し方、野良猫にお困りの方へのお話、そして南国市の宝である子どもたちから大人の皆さんへの要望です。
南国市でも、外国から来られた技能実習生、特定技能実習生の姿をよく見かけます。高知大学農学部や高知大学医学部もあることから、外国人留学生も多いのではと感じるところでもありますが、現在南国市にはどんな国からどのくらいの外国人の方がいらっしゃっているのでしょうか。1日目の杉本議員の質問と重なりますが、お答えください。
○議長(岩松永治) 市民課長。
○市民課長(山田恭輔) 住民基本台帳、令和7年8月31日現在、30か国576人の方が登録をされております。人数の多い上位3か国は、ベトナム社会主義共和国231人、次いでインドネシア共和国86人、そしてミャンマー連邦共和国71名となっております。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ありがとうございます。
先ほど市民課長も住民基本台帳から直近の外国人の在留人数を教えてくださったわけですが、住民基本台帳から私も南国市の総人口と在留外国人の人口推移を見ますと、2022年12月には、総人口4万6,648人中、在留外国人人数が378人、割合としては0.81だったのに対し、2024年12月の統計では、総人口4万6,133人中547人で、割合が1.19と、人口比としても少しずつ増加をしているようです。そこから直近のデータまで8か月ほどで約29人ぐらいの外国人の皆さんが南国市にお住まいになられ始めたということで、やはり少しずつ増加しています。
私の子どもたちも保育園の頃は外国人のお友達がいまして、その頃から南国市は結構外国の方が多くお住まいなのだなと感じていたことでした。知り合いも国際交流事業のお手伝いをしており、いろんな国から来てくださった皆さんと市民が交流をすることは、これから海外にも開かれた南国市の在り方としてよいことなのですが、少し残念なこともございます。
それは、地域の方から、お住まいの地区のごみステーションに関して、外国人の住民の方のごみの分別ができておらず、しょっちゅう片づけをしてあげないといけない、ペットボトルなどをそのままそのあたりに捨てていることが多く困っているという御相談がありました。たまのことならと思いますが、しょっちゅうごみステーションの片づけをしているということで、なかなかお住まいの方は御苦労をされているようです。そんな場合、南国市としてはどのような御指導をしていらっしゃるのでしょうか。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 環境課では、パンフレット南国市家庭ごみの分け方・出し方2025を作成していますが、それを基に、外国語を解することができる方、例えば事業主の方などから説明をしていただくようにしています。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ありがとうございます。
雇用されている方が分かるように説明して御指導してくださっているということで、日本人で日本語が分かっていても、学生の方とかで独り暮らしが始まったら、ごみ分別などは慣れるまで大変かと思います。杉本議員の質問にも既に外国語版のパンフレットの作成をしてくれているということで御答弁いただきましたので、この部分は割愛して、次の質問に移ります。
例えば、今は翻訳アプリなどがいろいろありますが、そのようなアプリなどを活用して分別の仕方を翻訳するなどの解決方法は考えられていませんでしょうか。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 外国語版パンフレットの内容は、市ホームページに掲載しますし、公式LINEからでも確認できるようにする予定です。また、それが事業主の方などにも分かるように、市広報紙でお知らせしたいと思います。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 外国語版パンフレットは、ホームページ、公式LINEからも見られるようになるとのことですが、せっかく作るのであればしっかり活用していただけるように、事業主の方に周知徹底をしていただけたらと思います。作って終わりとならないことが重要です。地域の方と外国から南国市に来られている方がこういうちょっとした理解の違いで分断などが起こらないように、南国市としてできる限りのことをしていただきたいと思います。
次に、粗大ごみについてお伺いいたします。
南国市では、先ほどまでお話ししていたごみステーションでの定点の収集と出せないような大きなごみ、例えば家具や布団、マットレスなどは、白木谷、八京にある最終処分場への持込みとなっております。最終処分場の今の業務状況をお教えください。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 一般廃棄物最終処分場の運営は、株式会社水ingに業務委託し、人員は5名で、業務時間は市職員の勤務時間に準じていますが、土曜日と祝日はごみステーションから収集された雑ごみの受入れのために勤務日となっています。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ありがとうございます。一応土曜日と祝日も勤務日なのですね。
ところで、自分事ではありますが、最近県外に出ていた子どもたちが帰ってきた折に、家財道具が増えましたので、思い切って古い要らないものを処分するために最終処分場に持ち込ませていただきました。まだ使えるようなものもあったので、もったいない気持ちもありましたが、最終処分場では受け入れた家具などはその後どのような処分をされているのでしょうか。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 可燃物は香南清掃組合、プラスチックは一般廃棄物最終処分場で処理を行っていますが、木製家具、布団、畳、マットレスは、リサイクル処分を行っています。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) まだ使えるのではないかと思われるものの処分は少しもったいない気持ちもありましたので、少しでもリサイクルできるものはしていただけていたらうれしいですし、自治体によってはホームページからリサイクルサイトへの連携もしているところも数多くありました。
ところで、私の知り合いには、平日は仕事が休めず、粗大ごみを処分に持っていけないという御相談もあります。そんな場合はどのような解決方法があるでしょうか。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 粗大ごみの戸別回収につきましては、南国市の許可を受けた処理業者に直接依頼することになりますが、処理費用は自己負担になります。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 処理費用に関してですが、値段がかなりネックになるのかなというところです。少し調べてみましたら、食器棚、大体普通に使われてるようなもの、大きさで聞くんですけれども、やっぱり数千円から、またお手伝いの方がドライバーの方以外にも必要であるとなると、またその料金がかかるということで、処分場に持ち込むのとは桁が1つは違うというような感じでした。女性だと、1人で運べないものも多くあると思います。もし知り合いに頼むとしても、平日は皆さんお仕事と思いますので、なかなかお手伝いを呼ぶというのも大変だというところもあると思います。
そこで、毎週、毎月とは言いませんが、平日、最終処分場に行くことが難しい方にも利用できるように、土日休日にも対応していただけませんでしょうか。答弁ですと、雑ごみの受入れのために土曜日と祝日も勤務をされているということですけれども、お答えください。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 粗大ごみを持ち込む前に環境課へ電話での予約は必要で、そのときに粗大ごみとして受入れ可能か、職員が判断します。まれに予約時に申告したものと持ち込んだものが違う場合があり、そのときは業者から市に連絡があり、職員が対応していますので、閉庁日の粗大ごみの受入れはできないようになっています。ただし、7月から8月までの平日は受入れをしていますので、盆休みなどの日に持ち込むことは可能です。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ありがとうございます。
確認作業があるということで閉庁日は受入れができないとのことでしたが、年に何度もとは言いませんので、平日行けない方にも公平性を持った対応をしていただきたいと思います。考えてみれば、普通に平日勤務をされている方となると、なかなか行こうと思っても行けません。お盆休みなどにという話ではありますが、南国市は他市町村と比べてごみ出しが不便であるという方の声が多数ありますので、ぜひ御検討のほうよろしくお願いいたします。
次に、南国市の公式LINEにもごみ関連メニューはありますが、ごみの出し方について、種類別に出し方を教えてくれる項目もあります。しかし、なかなか使い勝手がよくないようで、品目を入力しても、該当する品目が見つかりませんでしたとすぐに出てきてしまいますが、それに関しては今後改良の予定はありますか。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 多くの品目のごみの出し方が表示されるよう、現在進めております。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 実は、たまに開けて試しに検索しているんですけれど、なかなか検索表示が出てきませんので、そのたびにがっかりしています。改善をしていただけるということで、助かります。結局分からないので環境課へ電話して聞くことになれば、業務の効率化や市民サービスの向上の逆になってしまいます。せっかく公式LINEがあるのですから、こちらから粗大ごみの搬入予約受付などはできないものでしょうか。これも一々電話で環境課に連絡、それを受け付ける業務も南国市の進める行政窓口DX化と真逆のように思います。もう少しLINEやアプリを活用して、窓口として担当課を通さなくても、業務を減らす方向にならないものでしょうか。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 現在粗大ごみの持込みの予約は電話受付のみとなっていますが、電子申請でも予約できるよう進めております。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) よろしくお願いします。
予約された粗大ごみと持ち込まれるものとが違っていないか確認があるというのも分かるところですが、DX化による職員の業務量削減の見直しというのも、同僚議員もたくさん質問をしているところで、とても大切なことだと思いますので、今後のさらなる改善を期待しております。
他市町村では、ごみ出しのアプリを導入したり、チャットボットに問合せをするなどで、電話での分別の問合せを減らしたりしています。民間企業では、既に様々な問合せに関しては、自動音声サービス化が進んでおります。そういう面は見習っていただいて、職員の皆様には対面でしか対応できない職務に専念していただきたいと思っております。
次の質問です。
ごみ問題の次に地域の環境問題ということで、次は野良猫の現状についてお尋ねします。
今までも同僚議員も質問をしてきましたし、今回は神崎議員も質問をしていますので、少し内容が重なるところもあるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。
まずは、南国市の野良猫に関する苦情にはどのようなものがありますでしょうか。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 泣き声やごみあさりなどの苦情もありますが、ほとんどがふん尿被害によるものです。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 猫のふん尿は大変臭いもきついものですし、また柵などをしていても乗り越えられたりして勝手に侵入してくるわけですから、住民の方としても防ぎようがないのが現状かと思います。そこに対する南国市の指導内容はどのようなものがありますか。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 通常はポスター掲示やチラシ配布等によるものになりますが、必要な場合は、県保健所の職員と一緒に餌やりをしている方を訪問し、指導しております。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 私も、餌やりをする住民の方への訪問、保健所さんの保護者の方の訪問の対応というのに同行したことがあります。餌をあげるならトイレを必ず設置をする、そしてトイレの掃除をする、餌は置き餌にすると虫やほかの動物が来て周囲の環境を悪化させるので時間を決めて食べさせたらすぐ片づけるなどのルールや、増やさないために不妊去勢手術をするようにという指導をしていました。
高知県は、令和7年度から今まで県が実施してきた飼い主のいない猫不妊手術等推進事業から地域猫活動推進事業へと移行し、4月から個人への補助金や地域集中枠の手術補助金がなくなりました。県の取り組もうとしている地域猫活動について教えてください。神崎議員の質問と重なってしまいますけれども、よろしくお願いいたします。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 地域猫活動は、地域住民が主体となって野良猫に不妊去勢手術を施し、餌の管理やふん尿の処理、周辺の清掃などを行い、徐々に猫の数を減らしていく活動です。現在県の市町村への補助は、雌1匹6,000円、雄1匹4,000円を上限とした2分の1の補助を行っています。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ありがとうございます。
殺処分をする動物を減らしたい、地域における野良猫のトラブルを減らしたいというところでの取組だと思います。
殺処分に関して言えば、狂犬病がまだ日本に発生していた頃、1950年に制定された狂犬病予防法に基づき、多数の野犬が捕獲、処分されていました。ちなみに猫は、狂犬病予防法は適用されず、所有者の畜犬登録のようなものも放し飼い禁止もないですし、誰の所有物かは分かりませんので、大人の猫に関しては捕まえて殺処分ということは本来なく、乳飲み子の子猫の引取りが主です。しかし、以前は安易な引取りもあり、1974年には犬約119万頭、猫約6万頭が収容され、98%が処分されていました。この数を知って、犬の命も猫の命も国の当時の決まりに本当に翻弄されてきたんだなと、改めて感じるところです。
その後、2012年と2019年の動物愛護管理法の改正により、行政が引取りを拒否することができるようになりましたので、逆に今は保健所に持っていっても、相当な理由がないと引き取ってくれません。つまり、保健所や南国市に野良猫を何とかするように言っても難しく、特に猫はその場で生まれないようにすることが重要になっています。
ちなみに、愛護動物の殺傷に関しては、法整備で厳罰化され、以前は器物破損等罪だったものが愛護動物殺傷等罪となり、拘禁刑5年以下、罰金500万円以下となっています。遺棄は1年以下の拘禁刑、罰金100万円以下です。今後地域猫に期待するところは大きいのですが、現段階で手放しでよかったと言えない現状もあることを知っておいていただきたいです。
個人でやられるTNR、これはトラップ、ニューター、リターンの略で、外の野良猫たちを捕まえて子猫が生まれないように不妊去勢手術をして元の場所に戻すという取組なのですが、これにマネジメント、管理のM、地域で手術した猫を管理することが加わったのが、地域猫活動ということになるそうです。以前はTNR活動、手術をして元に戻すという活動に関して個人にも助成金を出していたものが、今年度からなくなり、地域猫活動のみの補助金に切り替わったというわけですから、個人でTNRをやられている方は、南国市の飼い主のいない猫不妊手術等推進事業費補助金のみでやることとなり、自己負担額が大変大きくなるかと思います。
そこで、お伺いしますが、個人ボランティアによるTNRに関して、南国市ではどのくらいの数の実績があったのか、お教えください。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 飼い主のいない猫不妊手術等推進事業費補助金の実績数になりますが、令和4年度が103匹、令和5年度が104匹、令和6年度が190匹です。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 令和6年度という直近で190匹ということで、思っていたより多かったので、びっくりしました。
その数の半数が雌猫として、手術をしていなかったら、次の発情期には子猫を産んでいたということになります。神崎議員の質問にもありましたが、猫の繁殖力は大変驚くべきものでして、獣医師によりますと、年に3回、温暖な地域では4回発情期を迎えます。雌の子猫は4か月には妊娠することができ、妊娠期間は2か月、生まれる子猫は一度に4匹から6匹ということですから、190匹の半数の雌95匹が4か月後、妊娠可能となり、次の発情期に妊娠して子猫を産んでいたら、一度の出産で最大570匹になっていたわけです。そして、それが年4回です。しかも、猫は交尾排卵といって、交尾した後排卵をしますので、100%の妊娠率となります。温暖な高知では、冬も外の猫が越冬するので、寒い地域と違い、なかなか自然に減ることがありません。もちろんみんなが大人の猫になるとは限りませんが、感染症にかかったり、道路で交通事故に遭ったりして亡くなっていくわけですし、今問題になっているSFTS、重症熱性血小板減少症候群を持ったマダニを運んでしまう可能性もあります。
つまり、人の生活環境にも影響を及ぼすこととなります。地域で増え過ぎてしまわないように、少しでも猫の数を減らそうとしているのがボランティアによるTNR活動で、言わば地域に猫が増えて住民の皆様の公衆衛生環境を悪化させないようにしている活動でもあります。今後それが全て地域猫に移行するということで、個人のTNRはどうなるのか、高知県の動向と南国市としての見解を教えてください。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 先ほど答弁しました南国市の補助金につきましては、現在も継続しております。高知県の補助金は令和6年度で終了となっていますが、現在県は個人向け助成制度の見直しを検討していることを聞いております。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 一番危惧することは、個人向けの助成金をいきなり廃止することによって、個人でやられていた方が資金面から一気にTNRをやめてしまうのではないかという点です。雌だと普通の病院だと数万円かかることがありますし、繁殖スピードを考えますと、まずお金が続かない。多くのボランティアは、身銭を切って手術をしています。中には、際限のない餌やりから繁殖してしまい、多頭飼育状態となってしまっている場所の崩壊を食い止める活動をされているボランティアたちもいるわけでして、その方たちが一線を退くと、地域の衛生環境の悪化、プラス増えてしまい困っている方の救済にも影響が及んでしまう可能性があります。
実は、多頭飼育問題を抱えている方の中には、社会的弱者、経済的困窮、高齢者や障害をお持ちの方が、動物の問題だけではなく、福祉の面での問題を抱えていることもあります。そういう方を社会的に切り捨てることにもなりかねません。個人向けの助成もしばらくは地域猫活動の移行期間として高知県には再開していただきたく、強く要望するところです。
次の質問は、申請団体数に関してでしたが、当初14団体がその後3団体増えたという御答弁、また補正予算では新たな予算がつかなかったこと、南国市の補助上限額は30万円であるということは答弁いただいていましたので、ここは割愛させていただきます。
また、次の質問といたしましては、野良猫を減らす地域猫活動というのは、猫の愛護活動という以上に、地域の美化活動であるというふうにも言われております。南国市として今後取り組むに当たってのハードル、問題点などはありますでしょうか。
○議長(岩松永治) 環境課長。
○環境課長(横山聖二) 本来地域猫活動は、地域住民の方々が主体となって行う活動であり、地域住民、行政、ボランティアの3者で連携し、進めていくものです。しかしながら、当市における地域猫活動への認知度は低く、地域の協力が得られにくいのが現状となっております。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 私もそのとおりだと思っております。
地域の全員の合意形成は必要ないということではありますけれども、やはり地域住民で取り組む活動ですので、まずはやってみようという話にならないと、進めていきにくいと思います。そのためには、地域猫とは一体どのようなものなのかを知らないと、話が進められません。
例えば高知市ですと、高知地域猫の会が毎年フォーラムをして、先進事例に取り組む行政職員やボランティアをお呼びして、啓発を続けています。その中で、地域猫活動とは、猫のことで困った町内会の環境改善をするものだということをしっかり知っていただくところから始めており、取り組みたい町内会が住民との合意形成の下、地域住民が主体となって活動に取り組んでいます。また、高知市の広報でも、保健所が愛護動物に関する情報発信を定期的にしています。四万十町も、このように広報で、地域猫の活動をしている実際のボランティアさんたちを紹介して、大変分かりやすい普及啓発をしています。
これは頂いたものですけれども、表紙から地域猫のお話で、タイトルが「ネコがしあわせに、ヒトがおだやかに。野良猫から地域猫へ。小さな手術に込めるやさしさ。」というところで、中には実際に活動をしているボランティアさんたちが顔出しでしっかりと出ております。この中に、また手術に取り組んでいる先生のお話なども入っておりまして、このような広報がしっかりと出ていくことから始めないと、なかなか地域の方が知っていただくことにはならないんじゃないかと思います。すごくきれいな広報なんで、企画にまたお渡ししときます。すごく上手にできてます。
まずは、そこのところからやっていただく。南国市は、私は担当課の環境課が地域猫対策はボランティアの皆様ととてもいい関係を構築されており、県のある意味突然の方針転換にもしっかりついていこうとしておられると思いますが、おっしゃるとおり、いかんせん周知が全くできていない状況で、むしろ導入をすることにより誤解を生じる状況になるのではないかというところを懸念しています。まずは、個人への助成の再開、そしてまず普及啓発、これを並行して実施していくようにすべきです。
あとは、いつも自治体の補助金というのは秋から冬になくなるので、大変現場では問題になっています。というのも、この時期は猫は発情休止期で、次の発情期の来る前に手術をしておきたいわけでして、この時期に取りこぼしがあると、春先にせっかく減った数が元に戻ります。地域猫をするなら、取りこぼしなく、手術をしていない猫が地域にいなくなることがまず最初の目標で、そこにしっかり取り組んできた先進事例の台東区は、取組当初の平成17年、猫の苦情件数が年間410件だったのに対し、10年後には6分の1に激減。18年目には3件という結果になっております。それに併せて、ロードキル。実は、猫は殺処分以上に自動車事故などで道で死ぬことが多い動物なのですが、そちらの統計を見たほうが分かりやすいのですけれども、取組当初の平成17年には台東区では536匹の路上での猫の死体があったのに対し、18年目には34匹、外でうろうろする野良猫が激減しているということです。
ですので、今回高知県として県の野良猫対策を各市町村を窓口とした地域猫活動に移行し結果を出そうということであれば、市町村にお任せだけではなく、県のほうからも県民への周知徹底、途切れない支援、ボランティアや市町村の底支えをしていただきたい。これは、今回地域猫にシフトした環境省や県への心からの要望で、やった感で済ますことがないように、移行をしたからには10年後、20年後に結果が伴うように、税金の無駄遣いと言われない取組にしていただくよう、行政側としての協力体制も崩さずにと考えております。
野良猫問題は、ふん尿被害など、猫で迷惑をしている人、かわいそう、かわいいと猫に餌をあげる人だけの話ではなく、地域の環境問題、社会的弱者の問題、地域の分断、環境悪化による住民の健康不安などにもつながる社会的問題です。ワンヘルス、ワンウェルフェアという言葉は、皆様まだ聞き慣れないかもしれません。ワンヘルス、ワンウェルフェアの取組とは、人間と動物、そして環境の健康と福祉が相互に深く関係しているという考え方に基づき、それぞれの健康と幸福が調和した持続可能な社会の実現を目指すアプローチで、日本でも医師会や獣医師会が協力して活動をしております。ワンヘルスに関しては、既に福岡県や徳島県などの自治体が具体的に取組を始めております。
今回は、野良猫問題、地域猫活動の質問をさせていただき、その中で、人と動物、環境、福祉が関連しているという話をさせていただきました。今後は、南国市も動物と環境の健康、福祉は相互関係がある課題とし、ワンヘルス、ワンウェルフェアにも包括的に取り組んでいただきたいと思うのですが、市長の今後の取組姿勢をお聞かせください。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 斉藤議員にはいろいろ御教示いただき、誠にありがとうございます。
地域猫活動についての理解が改めて深まったところでございますが、先ほど環境課長が答弁しましたとおり、地域猫活動は地域住民、行政、ボランティアの3者で連携して進めていくものであるということでございます。市としましては、地域への地域猫活動や補助金に関する説明、住民同士の話合いの場への参加及び協力、猫の適正飼育の周知啓発、不妊去勢手術費用の助成などを行っていきたいというように思います。特に啓発の部分が大切であるということでございますので、その御意見をいただきましたので、それを大切にしながら、これから進めていきたいと思います。ワンヘルス、ワンウェルフェア、健康と幸せっていうことで、人、動物、環境が一緒に3者幸せになれるような社会に向けて進めてまいりたいというように思います。以上です。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ありがとうございます。
今回は、高知県の地域猫活動移行の話から身近な猫について、その奥の人と動物と環境の関わりについての質問をさせていただきました。
最近まで、ネズミ駆除のためにと猫を飼っていたお家もたくさんあったかと思います。明治時代、ペストが流行したときは、ネズミの天敵としての猫の飼育、輸入、繁殖が推奨され、その後、終息したら猫は必要ではなくなり、野良猫になったという歴史もあるそうです。猫の命は私たちの都合によって、増やされたり殺されたりしてきました。そういう意味では、まさにこれも人の問題だと思います。
現在、猫は身近なペットでもありますが、地域住民間のトラブル、環境悪化の原因にもなっております。コロナ禍の経験から、野生動物のウイルスが人社会に大きな影響を及ぼす人獣共通感染症が注目され、人の健康、動物の健康、環境の保全をワンヘルスとして考えるようになりました。そこから発展し、ワンウェルフェアでは、人の福祉が動物の福祉に、動物の福祉が人の福祉に影響を与える、自然生態系や環境が人の福祉と動物の福祉に影響を与えると考えられています。市長のおっしゃる人、動物、環境が一緒に幸せになれる南国市にするために、まずは足元の命について市民と一緒に関心を持つところからよろしくお願いいたします。
次に、未来の南国市民の要望ということで質問させていただきます。
中学生のドリームトーク、これを議場で行うということで、子ども議会、もう10月に開催ということですが、その前に社会科で議会のことを勉強しているということで、大篠小学校の6年生からの要望がありました。それをちょっと質問とさせていただきました。子どもたちからいろんな質問が出たんですけれども、なるほど、そこはちょっと私も知らないということもたくさんあったので、1つずつ質問させていただきます。御答弁よろしくお願いいたします。
まず、避難所の備蓄についての要望ですが、その前に南国市の避難所はどのようなところがあるのか、改めて教えてください。すいません。何度も質問されている内容と思いますけれども、よろしくお願いいたします。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 本市では、小中学校の体育館や公民館、地域集会所などを中心として、対象とする災害により使用する施設は異なる場合がございますが、総計67か所を避難所として指定しております。以上です。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 小中学校も避難所になるというわけですけれども、それではそこにある備蓄品はどのようなものがありますか。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 指定避難所のうち分散備蓄が可能な箇所につきましては、毛布、飲料水、ポータブルトイレ、発電機、投光器、段ボールベッド、パーティション等を防災備蓄倉庫へ備蓄しております。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 数日は外からの物資援助は難しいと考えます。特に必要な食料や水、トイレなどは足りているのでしょうか。もし足りないものがあるとしたらどのようなものがあるか、お答えください。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 本市では、高知県備蓄方針及び南国市備蓄計画に基づき、本市で想定される避難所避難者数1万6,000人を対象者数として、公的備蓄を進めております。この計画で定めている最低限必要な備蓄物資のうち、飲料水、食料、粉ミルク、液体ミルク、生理用品、大人用おむつ、ポータブルトイレにつきましては、計画数を満たしておりますが、毛布、マット、乳幼児用のおむつにつきましては、まだ計画数には達していない状況であります。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 子どもたちからは、大篠小学校には備蓄が少ないという心配の声がありました。もし防災リュックを持ち出せなかったらというような心配をしている子もいます。現在の備蓄の状況と将来的にはどんな取組をする予定ですか。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 本市では、大型の備蓄倉庫での集中的な備蓄と指定避難所などへ設置する小型の倉庫へ備蓄する分散備蓄の2種類の方法で、備蓄物資を保管しております。現在のところ、大篠小学校には分散用の備蓄倉庫を設置しておりませんので、小学校には物資を備蓄しておりませんが、発災時には集中備蓄倉庫から必要物資を供給することとなっております。現在大篠小学校にはマンホールトイレの整備を進めておりますので、マンホールトイレ用の便座の保管と併せて、分散備蓄の場所を検討してまいります。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 発災時には集中備蓄倉庫から必要物資が供給されるということと、また分散備蓄の場所の検討ということも考えてくださっているということで、安心いたしました。マンホールトイレも整備を進めてくださっているということで、人口の多い場所の避難所の一つとして、トイレをどうするのかというのも大変重要な問題ですので、よかったと思います。
ただ、大規模災害に関しましては、そもそも公助は届きにくいと言われており、発災直後には市民の自助と共助が必要です。市民への周知はどのようになさっていますか。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 自助、共助による取組が進むためには、何より住民一人一人、また各家庭の防災意識の向上が重要であると考えております。そのために本市では、神崎議員の御提案をきっかけとして、毎月21日をなんこく防災家族会議の日に制定いたしまして、住宅の耐震化や家具、家電の安全対策、家庭で備蓄しておくべき食料や水、安否確認方法、避難場所の確認など、家族で防災について話し合うきっかけとしていただいております。また、広報紙「広報なんこく」では、居安思危と題した防災啓発記事を随時掲載しておりますし、また年間50回程度の防災学習、きらりフェアや健康ウオーキングなど、イベントでの啓発を行うなど、周知に努めております。以上です。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ありがとうございました。
ぜひこの話をきっかけに、子どもたちにも防災の普及啓発活動への参加、毎月21日のなんこく防災家族会議の日には、家庭での災害に対しての準備などの話合いをしてもらえたらと思います。
南海トラフ巨大地震に関しましては、2030年代に来るのではないかという地学の専門家の先生もいらっしゃいますので、早急の準備が必要です。私も同僚議員もよく質問をしています避難所の空調設備やトイレの整備なども併せて、今後南国市としても整備を進めていただきたいと、要望を続けていきたいと思います。
次に多い子どもたちの相談としては、公園についてです。
南国市では、今現在、公園は幾つあるんでしょうか。
○議長(岩松永治) 都市整備課長。
○都市整備課長(篠原正一) 現在本市におきましては、都市公園が4か所、都市公園以外の公園、広場が140か所、そして児童遊園地が13か所と、合計157か所の公園がございます。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 公園といっても、子どもが遊ぶ場所というのは限られるかと思いますが、その中でも子どもたちがよく利用している公園はどんなところがありますか。
○議長(岩松永治) 都市整備課長。
○都市整備課長(篠原正一) 子どもたちがよく利用している公園でいえば、吾岡山文化の森公園や南国市ものづくりサポートセンター広場、そして新川児童遊園地、それから篠原地区にあります1号、2号街区公園、そのほかでは、今年の3月に完成をいたしましたやなせライオン公園などが挙げられます。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 吾岡山に関しては、子どもたちには自分たちだけで行くにはちょっと遠い公園のイメージのようです。
それでは、その公園には、例えばポール型の時計などの設置はされているでしょうか。
○議長(岩松永治) 都市整備課長。
○都市整備課長(篠原正一) 先ほど挙げました6か所の公園のうち、篠原地区の2つの公園につきましては、整備計画を進める中で、保護者の方からの御意見を踏まえまして、時計を設置いたしました。一方、ほかの4か所の公園につきましては、時計は設置しておりません。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 小学校高学年はスマホを持っている子も多いようですので、時計がなくても時間が分かるようなんですけれども、低学年だとスマホを持っていないというところで、時間が分からなくて困るということが多いようです。アンケートも小学校のほうで取ったようでして、公園に時計をつけてほしい、公園の時計が少ないと言っている子どもたちの数が多かったということと併せて、時間が分からないと門限に間に合わないという不便を訴えていました。低学年の子たちが遊んでいるような公園につけてほしいとのことですが、今後設置の予定はありますでしょうか。
○議長(岩松永治) 都市整備課長。
○都市整備課長(篠原正一) 低学年の子どもはスマホを持っていない子が多いため、帰る時間が分かるように公園に時計を設置してほしいという小学校高学年の児童からの御意見は、大変貴重なものと受け止めております。子どもたちが安心して遊び、決められた時間にきちんと帰れるようにとの思いやりの気持ちが込められており、市としても真剣に向き合うべき声だと感じております。また、先ほど御紹介いただきました小学生のアンケートにもありましたように、実際には子どもたちの時計へのニーズが想像以上に高く、私自身も正直驚かされました。こうした御意見は、日々公園を利用している子どもたちだからこそ持ち得る率直な視点であり、市としても真摯に受け止めるべきものと考えております。
現在、市内で時計が設置されている公園は、僅か6か所にとどまっております。ただ、新たに設置する場合には費用や維持管理の方法なども検討する必要がありまして、全ての公園に一律に設置することは難しいのが現状でございます。しかしながら、いただきました御意見を踏まえ、今後の公園の改修や遊具の更新の機会に合わせて、特に低学年の子どもたちの利用状況などを考慮しながら、時計の設置につきまして検討してまいります。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ぜひよろしくお願いします。
やはり不安や不便であるから要望が出るのであって、そこを解消していくように努めるのが行政の役割ではないかと考えます。すぐに全部というのは難しいにしても、主に要望が多い場所には、機会を設けて設置に向けて取り組んでいただけたら、不安なく外で遊べることにもなります。
また、公園に関して言えば、ボール遊びができる公園が少なく、体を動かしてボール遊びができる公園が欲しいという要望もかなりあります。それに関して市はどのようにお考えでしょうか。
○議長(岩松永治) 都市整備課長。
○都市整備課長(篠原正一) 御意見のとおり、市内には大きな公園が少なく、特にボール遊びができる場所が限られているという課題があります。公園は子どもたちの成長や交流に欠かせない場所であり、市としても安全で多様な遊びができる環境づくりを大切にしているところです。一方で、ボール遊びのできる新しく大きな公園を造るには、広い土地の確保や整備のための費用が必要となります。さらに、公園ができれば、周辺住民の生活環境に影響を及ぼすため、地域の理解や協力が欠かせません。こうした事情を踏まえると、直ちに御要望どおりの公園を整備することは難しいのが現状でございます。それでも、いただきました御意見はとても大切なものですので、今後のまちづくりや公園の整備を進める上で、しっかりと参考にしてまいります。以上でございます。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 今はメディアなどでも公園のボール遊びや子どもたちがにぎやかに遊ぶ声さえ近所迷惑となるとよく話題になっていますが、南国市はそんなことがないまちであってもらいたいものです。外遊びを今の子はしないとよく言いますが、実は環境がそうさせているのではないでしょうか。外でボールを思いっ切り使って健康に遊びたい要望があるのであれば、それをかなえ、健全な成長を促すことも、住みやすいまちづくりに必要なことだと思います。引き続き、整備に関しては、こういう意見を大切に進めていただけたらと思います。
雨の日にも使えるような遊び場やアスレチックを近所の公園に作ってほしいというような要望もありました。中心部にも大きな公園は少ないのですが、北のほう、私たちの住む岡豊の地区の辺りとかも、子どもの遊ぶ公園がとても少ないというような声が聞かれます。最近住宅地が増えて新しい家も建ち、人口も増えております。今後はそちらのほうで公園整備などの計画はないのでしょうか。
○議長(岩松永治) 都市整備課長。
○都市整備課長(篠原正一) 本市におきましても、岡豊地区には子どもたちが安心して遊べる公園が少ないと認識しております。少し前になりますが、平成29年度に実施しました市民アンケート調査におきましても、岡豊地区の公園や広場の整備に対する満足度はほかの地区と比べて低い結果となっており、住民の皆様から公園、広場の整備が強く求められていることを承知しております。一方、岡豊地区の集落拠点周辺エリアにおきましては、近年開発許可基準の緩和により宅地開発が進み、人口も増加しております。さらに、年齢階層別に見ますと、子育て世帯の定住が進んでいる様子もうかがえます。こうした人口動態の変化や住民ニーズを踏まえれば、岡豊地区における公園、広場の整備は、今後取り組むべき重要な課題であると認識をしております。市といたしましては、地域の皆様との意見交換を重ねながら、整備するにふさわしい場所の検討や実現に向けた方法を探ってまいりたいと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ぜひよろしくお願いいたします。
子育て中の御家庭において、日々のベビーカーでの散歩などにも利用できる公園というのは、歩いて行ける場所にあるべきものだと思います。そういう子育て中の御家庭が住みやすいまちづくりというのが、ほかの皆様にも住みやすいまちづくりにつながります。
中心部では、今シンボルロードの開通後、道路の延長、以前から計画のあった中央公園整備の話もありますが、中央公園ができたら、子どもの遊び場も整備されるのでしょうか。
○議長(岩松永治) 都市整備課長。
○都市整備課長(篠原正一) 御質問の南国中央公園の整備につきましては、市民の皆様にとって身近で親しみやすい憩いの場となるよう、計画段階から幅広く御意見を伺いながら進めていくことが重要であると考えております。特に子どもたちの遊び場の整備は、市民ニーズの高い要素の一つであり、公園の基本的な機能として、積極的に検討してまいります。その際には、安全性や利用方法、周辺環境との調和に十分配慮するとともに、南海トラフ地震など大規模災害の発生時には避難場所としても活用できるよう、防災機能を兼ね備えた公園づくりを目指して取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ありがとうございます。
既に長い年月、なかなか話の進まなかった中央公園整備の話ですけれども、防災面も兼ね備えたものとなれば、住民の皆様にも心強いものになるかと思いますので、しっかりと市民の意見も聞きながら進めていただけたらと考えます。
次に、道路についてお伺いいたします。
私は結婚を機に南国市民になったわけですけれども、しばらくの間、中心部に近い借家に住んでおりまして、車に乗って出かけるときには、できるだけ大篠小学校の周囲に入ることを避けるようにしていました。大変道幅が狭く曲がりくねった道があるので、慣れていないと入りにくく、どこにつながるかもよく分からなかったのですけれども、そもそも南国市は中心部の道が大変狭く、以前から問題になっています。なぜこんなに狭い道が多いんでしょうか。
○議長(岩松永治) 建設課長。
○建設課長(山崎浩司) 中心市街地は、長い歴史の中で、人々の生活動線を中心に街路が形成されてきたという点が挙げられます。車両交通よりも歩行者、自転車の利便性が重視されてきた結果、道路幅員は相対的に狭く維持されてきたと考えます。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ありがとうございます。ちょっと答えにくい難しい質問になってしまって、失礼いたしました。
私も、今回子どもたちからの要望の中で、改めて南国市の道に関して知ることや考えることができました。中心市街地においては、車が通り抜けるためというよりは、住民の皆様の生活に使われるための道として歩行者や自転車が使うよう街路が形成されたことから、ちょっと車が通るのには幅が狭いというようなことも分かりました。
それでは、市民からの市道に関する要望はどのようなものがありますか。
○議長(岩松永治) 建設課長。
○建設課長(山崎浩司) 全般的に、路面補修と草刈り、カーブミラー等の交通安全施設、道路の拡幅等の要望があります。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 今年も夏は暑く、私が通る市道においても、道端の草が大きく茂り、通るたびに車に当たっています。見通しもあんまりよくなく、車などが来ているのが分かりづらくなると、困ることもあります。私の通る道の場合は山道で通行量も少ないので、今のところ我慢をしている状況です。
道幅の拡幅については、小学生からも、道を広く安全に歩道を造ってもらいたい、自転車専用道路を造ってもらいたいという要望が出ています。それに関して担当課はどのように思われますか。
○議長(岩松永治) 建設課長。
○建設課長(山崎浩司) どの道路も安全に通行できることを目指し整備を進めていっておりますが、道路幅を広くし歩道や自転車道を造るには、道路用地の確保が必要となり、個別の所有者、住民との合意形成に時間と費用を要します。したがいまして、現在のところ、学校の要望に応えることは難しいため、区画線等の視認性を向上させる交通安全施設等で、事故が起こらないように整備を進めていく方法しかないと考えております。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) なかなか道を広げるといっても、買い上げる土地、費用、いろいろかかるということで、大変だということになると思います。せめて区画線などで対応していただけたらというふうに考えます。
市長も御存じのとおり、大篠小学校周辺の道路は狭く、見通しの悪い箇所、事故が起こりそうな箇所が多くあります。実際子どもたちから、危険を感じているので何とかしてほしいという声が上がっておりました。なかなか道を広げることは難しいとは思いますが、市民の安全・安心を守ることは、行政として最重要課題と言えます。それに関して市長はどう思われますか。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 市民の安全・安心を確保する上で、危険箇所の対策は極めて重要な課題であると認識しております。大篠小学校周辺の道路は狭いことは認識しておりまして、日々通るたびに何とか広げることができないかということも思ったりはするところでございますが、先ほど建設課長が申しましたとおり、道路を広げ道を整備、歩道を整備することは、時間と費用を要することでありまして、なかなかすぐにはできないところでございます。南国市では、市内の小中学校の通学路の安全確保につきましては、南国市通学路安全対策連絡協議会で、各学校の要望に対し、関係機関である市、県、国、県警が集まり、危険箇所の把握、対策を協議しております。そして、必要な対策を行うことで、南国市における通学路の安全性の向上を着実に推進してまいりたいと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) ありがとうございます。
以前も他の校区でも通学路が荒れていて自転車で通行中に転倒したや通学路脇の水路の柵が破損していて危ないなどの御相談もありましたので、危険箇所について対策をしていただいているということを知り、安心しました。特に通学路に関しましては、多くの子どもたちが毎日使う場所ですので、そういうところで整備不良による事故などがないように、今後ともしっかりとした取組をよろしくお願いいたします。
道路の要望の中には、広くしてほしいと同じく、安全に通行したいということで、街灯をもっとつけてほしいという意見もあります。道が見えないばかりか、暗い道では安全が守れない。最近は全国的にもいろいろな不穏な事故が立て続けに起きており、暗い夜道は市民には不安要素です。街灯設置に関してはいかがでしょうか。
○議長(岩松永治) 建設課長。
○建設課長(山崎浩司) 夜間の視認性を高める照明の充実は、歩行者の安全と犯罪の防止に直結するものであり、重要な課題であると考えます。一般的に街灯とは、防犯灯、街路灯などの総称を指しますが、具体的に設置する位置や用途によって、機器や照度が変わってきます。幹線道路等の幅員が広い道路は、道路照明設置基準のとおり設計し配備しておりますが、住宅街にある道路の街灯は、大部分が防犯灯となり、現状では危機管理課窓口で、南国市防犯施設設置事業補助金制度を活用し、各地区から申請、設置していただいております。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 住宅街の道路の街灯は、防犯灯として危機管理課に逐次相談をすることもできるとのことですね。事業補助金制度もあるということで、地区での設置も可能ということでしたら、特に暗く危険を感じるところに設置を検討するのもいいかと思います。
ところで、安全に通行したいという要望には、信号機をつけてほしいという要望もありました。特に海洋堂SpaceFactor南側駐車場に南からアクセスできる道、セブン-イレブンの交差点に信号機がなく、車を運転してる人にはもちろん、子どもたちも大変不安に思っていたり、実際危ない目にも遭ったりしているようですが、こちらに信号機はつかないのでしょうか。以前もお答えしていただいてると思いますが、改めて質問させていただきます。
○議長(岩松永治) 建設課長。
○建設課長(山崎浩司) この交差点は、南北の県道南国インター線と東西の都市計画道路高知南国線が交わる箇所で、県道南国インター線の交通量が多く、歩行者が渡れずに困っている姿をよく見かけます。また、自動車ですと、特に東西の一時停止から交差点への進入には、南北の交通車両や歩行者、または自転車などの確認するべき事項が多過ぎ、一つでも見落とすと事故につながりかねない交通の難所と認識しております。しかしながら、信号機の設置は、県警の権限であり、市では決定できないとなっております。この交差点の北側には信号機がある交差点がありますが、県警本部との協議の中で、信号機設置の指針の必要条件である信号間隔は150メートル以上と定められており、信号機は設置できないと回答いただいております。ただし、今後につきましては、本道路と大津バイパスまでつながることや周辺道路整備の状況や交通量を判断して、設置について県警から再検討していくとお答えをいただいております。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 事故が起きる前に何とかしていただきたいものです。県警には、引き続き市民が不安を抱いていて、事故が起きてからつけるということにならないよう、要望をしっかりと伝えていただきたいです。
それでは、ここ以外に信号機がなくて困っているという意見があるところはありますか。
○議長(岩松永治) 建設課長。
○建設課長(山崎浩司) 令和5年3月議会で市長もお答えしておりますが、今年3月に開通しました、現在は市道で供用開始しております都市計画道路南国駅前線と後免町商店街との交差点であります。これもまた電車通りの信号機がある交差点から距離が短いため、渋滞を招く理由で、同じく信号がつきませんでした。現在、新図書館建設中の西側に信号機設置の交差点がある状況となっております。以上です。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) なかなか信号機をつけるということに関しては南国市だけで決められるものではないということもよく分かりましたが、今後も市民からの意見や要望はしっかりと聞いていただくことが安全・安心なまちづくりの一歩かと考えますので、よろしくお願いいたします。
ここまで、大篠小学校の6年生の意見を基に、地域で暮らす未来の南国市民の要望として質問を考えてしてきました。私も常々疑問に思っていたり、知らなかった、気づかなかったということがたくさんありました。3期目を迎え、ますます南国市の発展を目指そうとしていらっしゃる市長として、質問に対する感想と未来の南国市民となる子どもたちへのメッセージをお願いいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 今までの斉藤議員からの御質問によりまして、子どもたちが生活に密着した疑問をいろいろと感じているんだなということが分かったところでございます。それらの疑問に対しましては、しっかりと説明し、理解をしていただく機会が重要だとも思いました。質問の中の時計の設置など、低学年の児童の視線に立てば、なるほどと納得させられることであり、今さらながら利用者の視線に立って考えていく必要も再認識させられたところであります。
私は、市の行事としまして、今までドリームトークという中学生との意見交換の場を持ってきました。その場を通じまして、中学生の疑問や要望にお応えをしてきたところであり、できるものは実現する、できないものはなぜできないか今の状況を伝える、そのような場の重要性を改めて感じたところであります。今年は子ども議会という形式でこのドリームトークを開催するということになっておりますので、どのような質問が来るのか楽しみなところでもあります。
子どもたちが感じています疑問やまたその要望に対しましては理解もするところでありまして、実現できればというようにも思うところであります。その実現につきましては、なかなかすぐに実現するということも難しいところもございますが、少しずつでも実現する方向で考えていきたいというように思います。以上です。
○議長(岩松永治) 斉藤喜美子議員。
○7番(斉藤喜美子) 御丁寧にありがとうございました。
これを機会に、未来の南国市民である子どもたちが南国の市政に関心を持ってくれるとうれしいです。そして、次の世代に南国市をどうよくしようか、市長もおっしゃるとおり、今後一緒に考えることができる機会が増えることを期待して、今議会の私の質問を終わります。お疲れのところ、それぞれ御丁寧に御答弁ありがとうございました。
○議長(岩松永治) 以上で通告による一般質問は終了いたしました。
これにて一般質問を終結いたします。
明13日から15日までの3日間は休日のため休会とし、16日に会議を開きます。16日の議事日程は、議案の審議であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて散会いたします。
お疲れさまでした。
午後2時48分 散会





