議会議事録
一般質問3日目(土居恒夫)
質問者:土居恒夫
答弁者:市長、教育長、関係課長
午前10時 開議
○議長(岩松永治) おはようございます。これより本日の会議を開きます。
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一般質問
○議長(岩松永治) 日程により一般質問を行います。
順次質問を許します。16番土居恒夫議員。
〔16番 土居恒夫議員発言席〕
○16番(土居恒夫) おはようございます。私から、ちょっと所感、雑感みたいなことで、ちらっとお話をさせていただきたいと思います。
昨日ですか、山中議員が「あんぱん」に対して商工観光課長にいろいろお話をされてたことの質問を聞いていますと、ふと思いましたので、私から答弁は要りませんけども、こんなのどうかなと思いつきましたんで、冒頭にお話をさせていただきたいと思います。
先週ですか、高知のほうでディープな居酒屋におりまして、そうすると、わいわいしゆうところへ、静かに戸を開けて一人の青年が入ってきまして、その青年は、なかなかかわいらしい青年でしたんで、そういうのが一人入りますと、みんながわいわい、おまん、どっから来たでよと、いろいろその子を集中に聞いておりました。僕もその場に入りましたけども、聞いてみますと、東京大学生で19歳、もうすぐ二十歳になるというので、友達みんなが広島で最後に集まりますと、鉄道オタクといいますか、そういうサークルで、あんた、どうやって来たんや言うたら、飛行機で高松まで来て、高松から土讃線に乗り、高知へ来て、路面電車で海洋堂へ行き、海洋堂で念願のフィギュアを買いましたと。そして、帰りは、一条戻り橋といいますか、清和のところで、日本一短い駅の間を歩いて帰ったと。そうすると、何か捨て難いなと。どうしても、彼は「あんぱん」じゃないなと。昨日も、土佐電鉄の3人が議員にいらっしゃるということで、では土佐電鉄、そういう絡みで電車の割引券でも出してみたらどうかと。手配りで42万ですか、46万ですか、やるぐらいやったら、100円、200円やっても2,000人ぐらいの、要するに割引券が配れるんじゃないかみたいな、そういうパックみたいな、そんなんでも、「あんぱん」もそうやけど、海洋堂を中心に、あれぐらい入場者がおりますんで、そこを中心に、路面電車ってのはいいものだと思いますんで、ぜひそれを念頭に置いていただきたいと思います。
そして、8日の新聞の一面には石破退陣、そして、その下には阪神タイガースの胴上げが写っておりました。2つの、とても対照的な新聞でしたんで興味が深かったんですけども、藤川球児監督がやっとといいますか、念願の優勝を、タイガースファンが望んでいる圧倒的な強さで優勝しました。そこで、熱狂的な阪神タイガースのファンであります教育長に、ここで六甲おろしを歌ってもらうわけにはいきませんので、ちょっと質問ですが、念願の子ども議会がいよいよ始まるようなことですが、その概要について、分かる範囲で、今お話しできる範囲でお知らせいただけたら、よろしくお願いします。
○議長(岩松永治) 土居議員に申し上げます。通告に従って質問をお願いします。
○16番(土居恒夫) 今、終わりました。
○議長(岩松永治) どの部分が通告の内容に沿ってますか。
○16番(土居恒夫) 教育関係の所感、雑感ですから……。
○議長(岩松永治) 通告の内容のどこに当てはまります。
○16番(土居恒夫) 所感、雑感は入れたらいけませんか。
○議長(岩松永治) 駄目です。通告に従って質問をお願いいたします。
○16番(土居恒夫) 分かりました。じゃ、先ほど教育長にお願いしましたんで、子ども議会、いいでしょうか。駄目、分かりました。
では、通告に従いましてやっていきます。
みらいの会の土居恒夫です。今議会の一般質問は、ふるさと納税と移住、SNSと子どもの関わり方、中学校部活動地域移行、図書館事業、そして、地元の課題ということで5項目を質問したいと思います。
1項目めですが、昨日、山本議員からの質問と本当に重複しますけども、復習ということで、ここは再度お聞きしたいと思います。
まず、先日の副議長のお世話によりまして、本市がふるさと納税業務を委託する株式会社パンクチュアル南国営業所の方の説明を受けました。そこで、本市の返礼品への感想や今後伸びていきそうな品目、また目標額など、まだ緒に就いたばかりですが、分かってる範囲でお聞かせください。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(溝渕浩芳) 目標額は、予算上は3億円としておりますが、過去最高の寄附額だった令和3年度の約4億5,000万円を目指しております。
本市の返礼品でございますが、新たな返礼品のみではなく、既存の返礼品においても、定期便や内容違いを開発するなどバリエーションを増やしたことで、以前よりお申込みの多かった果物、野菜や冷凍菓子なども、これまで以上の寄附のお申込みを期待しております。また、ウナギなど、昨年度と比べ寄附件数が急増している返礼品もございます。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。いろんなバリエーションを増やしていただいて、ぜひとも本市の財源を増やすようにお願いいたします。
さて、今回の質問ですが、物品の返礼品ではなくて、ふるさと納税を地域との接点として考えてみてはどうかと提案したいと思います。つまり、ふるさと納税と移住の接続ということで、地域活性化、そして関係人口の増加につなげていくべきではないでしょうか。残念ながら、現状では、ふるさと納税の多くの寄附が一過性で終わってるような気がします。地域の継続的な関係にまで発展していないのではないでしょうか。
寄附者の方の中には、その地域に関心を持つ層も少なからずいまして、潜在的移住希望者が含まれてるような可能性があると思われます。では、本市のふるさと納税の寄附者の属性とか傾向についてどのように分析されているか、お聞きいたします。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(溝渕浩芳) 寄附者の属性でございますが、居住地におきましては、東京都が最も多く、次いで神奈川県、大阪府と都市部からの寄附が多くなっております。昨年度におきましては、東京都からの寄附が金額ベースで全体の約3割を占めております。寄附額については、昨年度は1万円以上2万円未満の価格帯の件数が最も多く、全体の約4割、次いで、2万円から3万円未満の価格帯が全体の2割を占めております。果物や野菜を複数回発送する定期便の人気が高く、5万円を超える寄附も全体の約2割ございますので、昨年度の寄附平均単価は約3万2,400円と、全国平均の寄附単価を1万円近く上回っております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) 大変ありがたいことですね。
では、そこで、その方たちに対して、提案でありますけども、その返礼品に、地域体験のツアーとかお試し移住クーポンなど、空き家情報もありますけども、先ほど言いましたのは、地域の体験ツアーとか、そういったものも返礼品に含めてもいいんですけども、その方々の返礼品と同時に、そういう空き情報であるとか、そういう催物をやってますとか、その寄附者に対しての南国市の魅力発信のようなことをやってもらったらいいとは思うんですけども、四万十町では、地域おこし協力隊と連携しまして若年層の移住促進の成果を上げてるようですが、このような取組はどうされてるか、見解をお聞きいたします。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) ふるさと納税は、地域の資源を広く発信するいい機会であると思います。本市では以前に、高知県の補助事業を活用して、寄附のお礼と一緒に情報提供として本市の移住情報が掲載されていますサイト、なんこく移住計画を紹介したチラシを同封した経緯がございます。
このふるさと納税制度を活用した移住促進の取組としましては、先ほどのチラシ同封の情報提供しか行ったことはありませんが、そのほかにも、どのような情報提供ができるか検討したいと思います。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) では、その移住希望者には、今度、仕事が欠かせません。そのためにも、地域資源を知ってもらうことが大変重要になってくると思います。南国市にあります地元企業とか、南国市ではどのような農業をされてるかとか、そのような連携による体験型の今度は返礼品なども考えられて移住促進につなげるような工夫はされていますでしょうか。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 移住で相談に来られる方の希望に応じて、新規就農であれば農林水産課など関係の部署につないだり、あと、ハローワークの求人情報などの提供を行っておりますが、返礼品として提供できそうな仕事に関する体験型の移住促進の取組は、これまで行ったことはありません。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
今回、質問した内容は、ふるさと納税寄附者の中には、先ほど述べましたように、少なからず本市に興味を持たれてる方が何人かいるはずです。本市との関係人口の育成にとって大変重要なことだと思います。そのためには、寄附者へメルマガやイベント招待など継続的な関係構築が必要となってきます。これからも、ふるさと納税と移住促進あるいは関係人口構築を連動させるための今後の取組に期待したいと思います。
そこで、今回、質問で取り上げましたふるさと納税と移住ですが、ふるさと納税は財政課、そして、移住に関しては企画課、そのほか、農林水産課、いろんな担当課が異なって、それぞれでそれぞれの業務をされてると思います。少ない人数ですけども、今後ますますふるさと納税は、他市との差別化も図りながら、移住も含め、多角的な視野で取り組むことが求められます。
そこで、業務をパンクチュアルに委託された機会に、担当課を財政課から企画課へ所管替えしてはどうでしょうか。昨日も答弁によりますと、企画課の課長は前向きに検討しますというふうな御答弁をされておりましたので、市長は少ない人数とおっしゃってましたけども、ぜひとも攻めるふるさと納税の、いわゆる司令塔として、この機会にやってはどうかと思います。そこで、市長の御見解をお聞きいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 今、ふるさと納税は、実際、財政課が、主に職員1人がほかの業務と兼任して行っておるところでございまして、企画課の移住促進につきましても、1人がやっておるところでございます。ほか、昨日は山本議員から、企業と関連の深い部署というような御提案もいただいたところでございまして、何らかの方向性を考えていきたいというようには思っております。他市の事例とかも見ながら研究していきたいと。そう悠長なことはしていられないんですが、考えたいというように思います。以上です。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。本当にふるさと納税は、歳入の確保の施策に大変重要だと思いますので、ぜひとも他市を見習いまして早急にやっていただきたいと思います。
続きまして、2項目めの子どもとSNSの関わり方についてお聞きしたいと思います。
愛知県の豊明市では大変有名になりまして、2時間の使い方が議論を呼んでるような条例をつくりました。豊明市の小浮市長は、睡眠時間や家族との関係を見詰め直す契機になればと、また、不登校の子どもたちがスマホを手放せないため、家に閉じ籠もってしまうなどの理由から、世界で初めての条例制定に至っています。もちろん、反対は70%以上で、行政による家庭内の意思決定に対する介入ではないかとか、憲法違反の可能性がありますとか、エビデンスを示せなど様々な声が上がってるようですが、これほどの反対を押し切ってでも、条例制定には、ある意味、称賛に値することではないでしょうかと私は思っております。
本市でも条例制定をしてはどうでしょうかという今回の質問ではありません。現代は、子どもから大人もそうですが、SNSを通じて情報を発信し、つながっていき、時には、自己表現の場として活用しています。しかし、その一方で、誹謗中傷や過度な自己演出、危険な動画や画像などリスクも顕在化し、心身の健康や安全に影響を及ぼしています。そのことにより犯罪も多発しております。今日ですかね、広陵高校の加害者もSNSで誹謗中傷されたような、本当にかわいそうな事例も起きてます。
そこで、本市の小中学生のSNSを通じた誹謗中傷、個人情報の流出、ネットいじめなど、行政としてどのような認識を持ち、現状を把握されているか、お伺いいたします。
○議長(岩松永治) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) 学校からは一定の報告は受けておりますけれども、あくまで、これは氷山の一角にすぎず、表面化していない事案が多数あるという認識をしております。そのため、対応が後手に回りやすいという課題があります。未然防止できるよう児童生徒、保護者に啓発をしていくことが極めて重要であると考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
では、そのSNS関連のトラブルの件数とか、その傾向につきましてお伺いします。
○議長(岩松永治) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) 先ほどの答弁と同様、見えない部分で多く発生している可能性があると捉えております。SNS内での誹謗中傷、個人情報の流出など、現在報告されている認知件数はそれほど多くありませんが、全国的なSNSトラブルと同様、一定数は発生していると考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
ここで、また質問ですけども、学校や家庭からの通報に対しまして相談体制はどのようになっておりますか、お聞きします。
○議長(岩松永治) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) 内容に応じまして、各学校でいじめ対策委員会を立ち上げての対応を現在検討してるところです。また、ケースによりましては、警察と連携を図ったり、スクールカウンセラーとの面談を設定するなど、複数の機関が連携して相談に対応しております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
そこで、表面に現れたトラブルはあってはなりませんが、現れない陰湿ないじめもあると予想し、この問題に取り組んでいくべきだと思いますけども、そのあたりはどうですか。
○議長(岩松永治) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) 各学校で情報モラルについて、道徳科や特別活動などの時間で学習を計画実施し、SNSの危険性や適切な使い方を児童生徒に指導しております。また、警察や専門家を招いての講演をしてもらうなど具体的に学べる機会も設けております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
そういうものと、あと、予防教育的なことも大変重要になってくると思いますけども、そのあたりで、いろんな警察に関連的にやっていただくとか、ありがたいことですけども、そのほか、学校内でのSNSの授業とかポスター掲示による啓発とか、ロールプレー型指導をするなど様々なことが求められると思いますけども、どのようになっていますでしょうか。
○議長(岩松永治) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) PTA活動として、SNSの使い方講座などを実施している学校もございます。学校運営協議会等も活用して、地域全体で課題解決に向かっていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
やっていくのと、当然、家庭での話合いであるとか、どうしても、家庭では会話が欠けていまして、予防対策も難しくなってると思います。そこで、家庭での理解を促すための具体策として何点か提案してみたいと思いますけども、まず、実際に起きましたSNSトラブルの事例を保護者向けに分かりやすく紹介していく。気づきのきっかけづくりとしてもらうため、冊子などを家庭に配布する。また、家庭の中でスマホルールをつくってもらうということ。そして、SNSの利用を、禁止を押しつけるのではなくて、対話を重視する家庭のアプローチは、子どもの主体性や信頼関係を育む上で大変重要になってきます。親子で一緒にSNSの健全なルールづくりを考えることを進めてもらいたいと思いますが、もちろん、親もルールを共有し、模範を示す必要はあります。その家庭向けに注意を呼びかけたりしているか、もう一度お聞きします。
○議長(岩松永治) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) 南国市教委として独自のチラシ等の作成はしておりませんが、他機関が発行した啓発用チラシやポスターを配付する際に、各校を通じて家庭向けに周知するようにお願いをしております。
今後は、PTAや学校運営協議会での議題にしてもらい、家庭での見守りやフィルタリングの活用などを啓発できるような取組ができるようにしていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
このSNSの問題は大変複雑な事案だと思います。というのも、トラブルが非常に多岐にわたっていまして、グループラインによる誹謗中傷、仲間外れ、悪口の拡散、そして写真や位置情報の個人情報の漏えい、性的被害、音楽や画像の違法アップロード、そしてゲーム課金やフィッシング詐欺、アカウントの乗っ取りなど本当に多岐にわたっております。しかも、それも簡単に犯罪に巻き込まれるおそれがあると思います。
そして、問題なのは、このSNSは、子ども自身の悪意もなく、加害者になり得る危険な構造を持ち合わせています。デジタル環境と子どもの健全育成を支えるためには、単なる制限や禁止ではなく、対話と教育を通じたデジタル教育との共生が求められていると思います。家庭、学校、地域が連携し、安心して相談できる環境づくりをして、優しい言葉で子どもたちに接することが求められると思いますので、今後とも引き続きよろしくお願いいたします。
続きまして、3項目めに、中学校部活動の地域移行についてお聞きいたします。
近年、教員の働き方改革や地域との連携強化を目的として中学校部活動の地域移行が進められています。本市においても、まほろばスポーツクラブを主に新たな体制づくりが進められていますが、移行に伴う課題も少なくないようです。そこで、今回は、現場の声より、その課題について掘り下げたいと思いますので、答弁をよろしくお願いいたします。私が少し誤解している点があるかも分かりませんけども、どうぞよろしくお願いします。
最初に、費用負担の公平性と支援制度の整備についてお聞きいたします。
地域移行後の保護者の負担額が増えることが懸念されます。主に道具、ユニホーム、遠征費などで、これまで学校に一部支援してもらっていた費用が個人負担となれば、参加のハードルが上がる可能性があります。こうしたことから、所得格差による部活動への参加機会への不平等を防ぐ必要があります。新しくチームを立ち上げた場合の初期費用に対する補助制度の有無や今後の整備方針についてお聞きいたします。
○議長(岩松永治) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) 地域移行に伴う生徒や保護者の経費負担増は、教育委員会としても大変重要な問題であると認識はしております。学校部活動は原則公費で運営されてきましたが、地域クラブへ移行することにより、会費や指導料など新たな費用が生じる可能性は否定できず、これが原因で活動へ参加することを妨げることのないよう最大限の配慮が必要と考えております。
地域移行は国が推進する施策であり、経費負担増の問題は、本市のみならず全国的な課題です。市教委といたしましても、地域移行に必要な安定的な財源支援につきましては、引き続き国に要望してまいります。
地域移行は、子どもたちによりよいスポーツ環境を整備するための前向きな改革です。このことが生徒や家庭の負担増につながらないよう、市教委として、引き続き全ての生徒が安心してスポーツに親しめる環境づくりに努めてまいります。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) そこで、地域クラブへの参加費用が高額になるということで、子どもたちの活動機会に格差が生じる懸念があると思います。その自治体としまして、全ての子どもが安心して参加できる環境を整えるために、費用の上限設定や助成制度の導入などは検討されていますでしょうか。
○議長(岩松永治) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) 現在のところ、上限設定や助成制度については未定の状況です。
先ほどの答弁でも少し申し上げましたが、市教委としては、地域移行を円滑に進めるために必要となる安定的な財源支援について、引き続き国に要望してまいります。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) 続きまして、施設利用と地域クラブの運営体制についてお伺いいたします。
本市の公共施設、例えば体育館やグラウンドなどを地域クラブが使用する場合、優先的な利用枠の設定とか利用料の減免制度の有無につきまして、現在、どのような方針になっているでしょうか。あわせまして、地域クラブの運営において重要となる指導者の確保と報酬体系につきまして、現状の制度や課題認識をお聞かせください。
○議長(岩松永治) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) 施設利用の利用枠や利用料の減免につきましては、原則、これまでの部活動の場合に準じた対応が必要だと考えております。なお、今後、部活動から地域移行した場合、それらのクラブは、学校教育活動から社会教育活動への移行との概念となりますが、それは、あくまで子どもたちに学校の運動部活動から地域での活動での機会を確保し、これまでの部活動と同様の教育的効果を上げることが目的の一つでありますので、一般の社会教育団体の皆様の御理解を得て進めるべきだと考え、今後、検討を進めてまいります。
また、中体連の大会出場規程には有資格者が必要と明記されている競技もございます。現在、本市の地域クラブの指導者は資格は有しております。今後の地域移行に向けて、資格を有する指導者に対する報償費等の支出は必要であると考えておりますが、今後、財源的な問題は課題となると思いますので、現在、検討を行っているところでございます。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
続きまして、安全管理体制及び保険制度の整備状況についてお伺いいたします。
地域クラブの活動において事故やトラブルが発生した場合の対応や補償の仕組みは、参加者の安心と信頼に直結する重要な要素です。本市において、活動中の安全管理体制はどのように構築されていますか。また、保険制度の導入状況や自治体としての支援につきまして、現在の整備状況と今後の方針を併せてお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) 既に移行している全てのクラブ活動につきましては、スポーツ保険加入で、事故・けがへの傷害補償と指導者の損害賠償に対応できるようにしております。今後は、それ以外の事案も想定していく必要があると思いますので、引き続き検討を行ってまいります。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
続きまして、今度、視点を少し変えまして、部活動の教育的価値の継承と地域についてお伺いします。
これまで学校の部活動は、協調性、挑戦する姿勢、継続する力など子どもたちの人間形成におきまして大変重要な役割を果たしてきました。部活動の地域クラブを進める中で、こうした教育的価値を地域クラブとしてどのように守り、継承していくかが問われていると思います。
そこで、地域移行によりまして学校との連携が希薄になるとも懸念されますが、教育的意義を損なわないために、自治体としてどのような連携体制を構築されているか、現時点での方針をお聞かせください。
○議長(岩松永治) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) これまでの中学校の部活動は、競技力の向上のみならず、生徒の人間関係の構築や自己肯定感の向上、信頼感、一体感の醸成といった教育上必要な大変な役割を担ってきました。また、教職員が指導を行うことで大きな安心感を保護者も抱いておられたと認識しております。これらの役割と意義は、部活動が学校運営や人格形成に大いに貢献してきたあかしであり、地域移行を進める上でも重要な要素であると考えております。
生徒の活動先は徐々に地域クラブに移ってはいきますが、引き続き学校とはしっかり連絡及び協力を行っていくことが重要であると考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございました。
地域移行が進む中で、部活動が持っていた教育的価値を損なうことなく、子どもたちの成長を支える場として継続されることが本当に重要です。そのためには、学校との連携を維持強化し、自治体が教育的視点を持って地域クラブの運営を支援する体制が求められます。また、制度変更に伴う子ども、保護者、学校現場の混乱を最小限に抑えるためにも、丁寧な情報提供と移行支援が不可欠です。
部活動は、子どもたちが自分の可能性を広げ、仲間とともに成長する大切な場です。部活動には、勝利を目指す競技性の高いものもあれば、楽しさや達成感を大切にするものもあります。今後とも子どもたちの健やかな成長を支える部活動の環境づくりに御尽力いただきますようよろしくお願いいたします。
そこで、この前の項目の子どもとSNSの関わり方、そして、今の部活動の地域移行両方の質問に対しまして、教育長の何か御見解がありましたらお聞きしたいと思いますので、お願いいたします。
○議長(岩松永治) 教育長。
○教育長(竹内信人) まず、SNSにつきましては、現代の児童生徒につきましてはマストアイテムとなっておりますので、SNS関連のトラブルに巻き込まれることがないように、引き続き利用方法や注意点について啓発を行っていく必要があると考えております。
また、今後の部活動の地域移行、これは地域展開とか地域連携とかという呼び方をするようになったんですが、課題といたしましては、本日、土居議員のほうから上げられた全てが課題と現在なっております。これについては、今後解決していかねばならない問題であるわけですが、市教委といたしましては、これまで学校部活動が果たしてきた役割と意義を地域でどのように継承し、さらに発展させていくかが重要であると考えておりますので、引き続き検証を重ねつつ、地域展開、地域連携を推進していきたいというふうに考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
昨日、植田議員も言われてましたように、小学生から中学校へ移るときの、いわゆる地域移行のクラブに対しての説明とか、それも併せて重要な問題でありますので、この部活動の件はよろしくお願いしたいと思います。
続きまして、4項目め、3月議会に引き続きまして図書館についてお聞きしたいと思います。
まず、図書館の事業として、保健センターの乳幼児健診に合わせた絵本のプレゼントをしているブックスタート事業がありますが、その事業の現状についてお聞かせください。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) ブックスタート事業は、こども家庭センターが実施する10か月児乳幼児健診の際に、親子に向けて実際に絵本の読み聞かせを行い、絵本をプレゼントする事業であり、絵本を通じて親子で触れ合う時間を大切にしてもらうことが趣旨の事業となっております。
基本的には、乳幼児1人に対して絵本を1冊プレゼントしておりますが、令和5年度より県生涯学習課の本との出会い事業を活用し、県から提供された絵本を追加でもう1冊渡しておりますので、実際には合計2冊の絵本と布製のバッグ1点、図書館のチラシ等をセットにしたブックスタートパックをプレゼントしております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
では、健診に来れなかった方にはどのようにされているか。それと、子育て支援センターとの連携はどうなっているでしょうか、お聞きいたします。
○議長(岩松永治) こども家庭センター所長。
○保健福祉センター所長兼こども家庭センター所長(藤宗 歩) 10か月児乳幼児健診を受診されず、ブックスタートパックをお渡しできなかった方につきましては、こども家庭センターがブックスタートパックをお預かりし、来所時や訪問時にお渡しするようにしています。
子育て支援センターとの連携につきましては、こども家庭センターのひよこルームに図書館司書の方が随時読み聞かせに来ていただいており、図書館からお知らせが来ましたら、チラシを配布するなどの周知を行っています。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) それでは、その絵本配付後の継続的な読書支援はどうなっているでしょうか。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) ブックスタート事業では、絵本のプレゼントと合わせて絵本のガイドブックを配付したり、図書館で行っている赤ちゃん向けのお話し会なども御案内しております。同事業をきっかけにして、図書館利用につなげることにより継続的な支援を行っていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
ブックスタート事業を読書の習慣形成の起点として位置づけ、継続的な支援体制を構築することが必要だと思われますが、その点についてもお聞きいたします。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 本市では、令和7年3月に第4次南国市子ども読書活動推進計画を作成しておりまして、図書館、こども家庭センター、学校、保育、地域が連携して子どもを取り巻く読書環境の向上や子どもの読書活動を支援できる人づくり、環境づくりに努めております。
ブックスタート事業は、絵本を通しての親子の触れ合いを大切にすることを伝える趣旨となりますが、議員御指摘のとおり、子どもの読書活動推進には、各関係機関が連携して取り組んでいくことが不可欠であります。子ども読書活動推進委員会において情報を共有し、関係機関の連携が図られるよう取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
ブックスタート事業を、単なる絵本のプレゼントに終わらせず、子どもたちの将来の読書習慣へとつなげるには継続的支援が欠かせません。例えば、今後、2歳児や就学前児童へのブックセカンド、ブックサードの導入についてはあるかないか、お聞きいたします。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) ブックセカンドやブックサード事業は、ブックスタートの後、もう少し成長したお子さんに、その時期に応じた絵本を手渡ししていく事業で、大変意義のある事業と考えますが、本市におきましては実施できておりません。
以前から児童サービスの充実に努めており、絵本の蔵書数も充実させておりますので、図書館の活用を通じて継続的な支援へとつなげていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
図書館へ来たくても来れないような物理的な事情の方もあると思いますので、ぜひブックスタート、セカンド、サードが重要と思われてる認識がございましたら、また取り組んでくださいますよう、ぜひともよろしくお願いいたします。
読書習慣の定着には、家庭での読書環境が重要です。そこで、本市では、例えば保護者への読み聞かせの講座の開催や家庭での読書支援について取り組むお考えはあるか、お聞きします。
他市におきましては、ブックスタートプラスとして、先ほど言いました1歳半や2・3歳児健診などでも実施したり、また、図書館で赤ちゃんタイムとか絵本の相談会などを開催してるようです。このような取組により、絵本に触れた家庭が図書館を継続的に利用してくれることと思います。このような取組もされていると思いますが、どのようになっているでしょうか、お聞きいたします。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 御指摘のとおり、読書習慣を形成するためには、家庭での読書環境は重要であり、第4次南国市子どもの読書活動推進計画においても、家読の推進をしております。ブックスタート事業で図書館の利用案内をすることで、図書館にブックスタートでプレゼントしたバッグを持ってきて本を借りる親子もたくさん見受けられます。また、赤ちゃん向けのお話し会や毎週のお話し会についても、同事業で案内することで参加者増につなげております。図書館において様々な児童サービスを工夫して実施していくことで家庭での読書につなげていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
次に、絵本配付後の読書習慣の定着状況を把握したり、事業の効果検証と改善に向けた取組も不可欠だと思われますが、そのことについてお聞きいたします。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 御指摘のとおり、読書習慣の定着状況の把握や事業効果の検証と改善に向けた取組を行っていくことは不可欠だと考えております。第4次南国市子ども読書活動推進計画においては、市立図書館における児童書の貸出冊数や学校図書館における児童1人当たりの貸出冊数などを把握し、計画推進に向けて取り組むこととしております。
引き続き子ども読書活動推進委員会において、子どもの読書習慣の定着に向けた状況把握や検証、改善に努めていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
締めとしまして、少し紹介したいことがありますので、述べさせていただきます。
社会学者の橋本健二氏がおりまして、家庭の蔵書数と進学率の関係についての調査を御紹介したいと思います。
分析では、15歳時点の家庭の蔵書数と大学進学率に大きな違いがあり、家庭の文化資本が子どもの進学意欲や学力形成に大きく影響することを物語ってるようです。また、令和6年度全国学力・学習状況調査でも同様な傾向が確認されています。例えば、本が多い家庭ほど国語・数学の正答率が高い。また、読書量が増えることで語彙力、読解力が向上しているようです。このことから、本がいかに大切かが分かります。
本が少ない家庭でも、進学意欲を高めることが図書館を利用することで可能となります。ブックスタート事業を、さっきも言いましたけど、単なる本のプレゼントだけで終わらせることなく、将来にわたり本に親しむ習慣を身につけるためにも、継続的事業にしていくことをお願いします。そして、もっと突っ込んだ、いわゆる予算的なとか人員のことにつきましては、同僚の西内議員に任せたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
5項目めですが、地元の課題についてお聞きしたいと思います。
1つ目は、香長中学校南の三和スポーツ交流センター周りにメッシュフェンスがあります。このメッシュフェンスは、かなりバックネットぐらいの高さがあり、3メーターあるんですかね、それが距離にして150メートルぐらい県道沿いにあるわけですけども、そこに歩道があり、そのフェンス脇を自転車あるいは歩いて中学生が通学しております。そのメッシュフェンスが、仮に、このような竜巻とか、あるいは風水害、台風であるとか地震とか、ひょっと倒れるとどうなるかと思い、ちょっと心配されまして、気になりました。
そこで、まず、メッシュフェンスの目的は何で、いつ頃設置されたか、お聞きいたします。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 現在、生涯学習課が管理するスポーツ施設、三和スポーツ交流センター憩いの広場として使用されているグラウンドですが、昔は、市の一般廃棄物最終処分場片山処分場として使用されており、平成14年3月末にその役目を終えました。その後、跡地利用として、当時の生活環境課が片山多目的運動広場として整備をし、平成16年に施設整備をした際に設置をしたフェンスとなります。
約3メートルくらいの高さのUNフェンスになりますが、なぜその高さを採用したのか、定かではありませんが、一般廃棄物最終処分場跡地に市民が簡単に立ち入ることができないように高くしたのではないかと思われます。その後、管理は生涯学習課に移管されております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
そこで、先ほど課長が答弁されましたけども、グラウンドは実際ないと思いますんで、体育館脇の、いわゆるのり面というか、駐車場とグラウンドにはないので、だから、グラウンドとしては必要なのでありますけども、あまり必要でないかと思って質問してるわけですけども、さて、このメッシュフェンスの耐用年数などはどうなっておりますでしょうか。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 現地のアルミフェンスにつきましては、さびにくく耐久性が高いため、メンテナンスが比較的少ない製品となっております。耐用年数につきましては20年から30年とされております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) そうしますと、これが設置されたのが平成16年、西暦でいいますと2004年ですから、つまり、設置からもう20年を過ぎてるわけですね。そこで、今、耐用年数が20年、30年と、調査してみますとおっしゃってましたけども、ぜひ耐用年数が経過する前じゃなくて、もう経過しての段階に入っておりますので、例えば半分だけ低くするとか何か方法も考えられまして、また、その傷み具合などにぜひとも注意を払いまして、見ていただくようによろしくお願いいたします。
続きまして、今度は、最後にイノシシのお話ですけども、イノシシだけじゃなくて鳥獣被害、日本全国、日本列島どこでも熊が出没して大変危険なことになっておりますけども、このイノシシも、熊ほど危険ではないにしましても、場合によっちゃあ危険なことを及ぼすような、いわゆる猛獣というものです。
まず、十市近辺のイノシシの捕獲状況や防止柵の設置状況についてお聞きいたします。
○議長(岩松永治) 農林水産課長。
○農林水産課長(川村佳史) 令和6年度に有害鳥獣として南国市内で捕獲されたイノシシは326頭で、そのうち十市地区は82頭となっております。十市や稲生など南部地域での捕獲実績は、令和2年度は15頭でしたが、令和6年度は121頭と、近年、南部地域での増加が続いております。
また、農作物への被害対策として、ワイヤーメッシュ柵の設置などに対して補助を行っておりますが、令和6年度におけるワイヤーメッシュ柵の補助8件のうち7件が十市地区と最も多く、令和2年度から令和6年度までの5年間の合計でみましても、21件のうち15件が十市地区と最も多い件数となっております。以上です。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。大変驚くべき数字ですけども、以前は北部とか言ってましたけども、イノシシは居住域をどんどんどんどん拡充しているようです。
そこで、イノシシはぬた場を求めて稲の実った田んぼに入り、体を泥にこすりつけ、稲田を荒らして山へ帰っていきます。東沢土地改良区の圃場は、彼らにとっては格好のぬた場のようです。先ほど御答弁いただきましたように、本当に大変な状況になってます。
さて、今回、質問は、西南道路といいますか、東沢土地改良区の真ん中を突っ切ってます道路にイノシシが飛び出して大変危険な目に遭ったと。実際、車とぶつかって大きな事故になってはないんですけども、そういう危険状態になっております。
そこで、イノシシには見えなくても、歩行者あるいは通行者、夜通りますから、そのドライバーに見えるような形で、何かイノシシ飛び出し注意とか、そのような看板を設置してもらえないか、それでお聞きいたしたいと思います。
○議長(岩松永治) 建設課長。
○建設課長(山崎浩司) 関係部署と連携しまして、この地域のみならず、市内のイノシシ出没情報の共有を図り、道路管理者として交通事故対策を強化するため、ドライバー、自転車、歩行者の安全確保を標識や看板設置で注意喚起を図っていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
南部だけじゃなくて、南国市全体の、そういったイノシシが出てくるような危険な箇所もあると思いますので、そういった要望があれば、あるいはそういう情報があれば、そこに看板などを設置して、通行者あるいは歩行者に対しての注意喚起をやっていただくことを要望して今議会の質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
答弁者:市長、教育長、関係課長
午前10時 開議
○議長(岩松永治) おはようございます。これより本日の会議を開きます。
―――――――――――*―――――――――――
一般質問
○議長(岩松永治) 日程により一般質問を行います。
順次質問を許します。16番土居恒夫議員。
〔16番 土居恒夫議員発言席〕
○16番(土居恒夫) おはようございます。私から、ちょっと所感、雑感みたいなことで、ちらっとお話をさせていただきたいと思います。
昨日ですか、山中議員が「あんぱん」に対して商工観光課長にいろいろお話をされてたことの質問を聞いていますと、ふと思いましたので、私から答弁は要りませんけども、こんなのどうかなと思いつきましたんで、冒頭にお話をさせていただきたいと思います。
先週ですか、高知のほうでディープな居酒屋におりまして、そうすると、わいわいしゆうところへ、静かに戸を開けて一人の青年が入ってきまして、その青年は、なかなかかわいらしい青年でしたんで、そういうのが一人入りますと、みんながわいわい、おまん、どっから来たでよと、いろいろその子を集中に聞いておりました。僕もその場に入りましたけども、聞いてみますと、東京大学生で19歳、もうすぐ二十歳になるというので、友達みんなが広島で最後に集まりますと、鉄道オタクといいますか、そういうサークルで、あんた、どうやって来たんや言うたら、飛行機で高松まで来て、高松から土讃線に乗り、高知へ来て、路面電車で海洋堂へ行き、海洋堂で念願のフィギュアを買いましたと。そして、帰りは、一条戻り橋といいますか、清和のところで、日本一短い駅の間を歩いて帰ったと。そうすると、何か捨て難いなと。どうしても、彼は「あんぱん」じゃないなと。昨日も、土佐電鉄の3人が議員にいらっしゃるということで、では土佐電鉄、そういう絡みで電車の割引券でも出してみたらどうかと。手配りで42万ですか、46万ですか、やるぐらいやったら、100円、200円やっても2,000人ぐらいの、要するに割引券が配れるんじゃないかみたいな、そういうパックみたいな、そんなんでも、「あんぱん」もそうやけど、海洋堂を中心に、あれぐらい入場者がおりますんで、そこを中心に、路面電車ってのはいいものだと思いますんで、ぜひそれを念頭に置いていただきたいと思います。
そして、8日の新聞の一面には石破退陣、そして、その下には阪神タイガースの胴上げが写っておりました。2つの、とても対照的な新聞でしたんで興味が深かったんですけども、藤川球児監督がやっとといいますか、念願の優勝を、タイガースファンが望んでいる圧倒的な強さで優勝しました。そこで、熱狂的な阪神タイガースのファンであります教育長に、ここで六甲おろしを歌ってもらうわけにはいきませんので、ちょっと質問ですが、念願の子ども議会がいよいよ始まるようなことですが、その概要について、分かる範囲で、今お話しできる範囲でお知らせいただけたら、よろしくお願いします。
○議長(岩松永治) 土居議員に申し上げます。通告に従って質問をお願いします。
○16番(土居恒夫) 今、終わりました。
○議長(岩松永治) どの部分が通告の内容に沿ってますか。
○16番(土居恒夫) 教育関係の所感、雑感ですから……。
○議長(岩松永治) 通告の内容のどこに当てはまります。
○16番(土居恒夫) 所感、雑感は入れたらいけませんか。
○議長(岩松永治) 駄目です。通告に従って質問をお願いいたします。
○16番(土居恒夫) 分かりました。じゃ、先ほど教育長にお願いしましたんで、子ども議会、いいでしょうか。駄目、分かりました。
では、通告に従いましてやっていきます。
みらいの会の土居恒夫です。今議会の一般質問は、ふるさと納税と移住、SNSと子どもの関わり方、中学校部活動地域移行、図書館事業、そして、地元の課題ということで5項目を質問したいと思います。
1項目めですが、昨日、山本議員からの質問と本当に重複しますけども、復習ということで、ここは再度お聞きしたいと思います。
まず、先日の副議長のお世話によりまして、本市がふるさと納税業務を委託する株式会社パンクチュアル南国営業所の方の説明を受けました。そこで、本市の返礼品への感想や今後伸びていきそうな品目、また目標額など、まだ緒に就いたばかりですが、分かってる範囲でお聞かせください。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(溝渕浩芳) 目標額は、予算上は3億円としておりますが、過去最高の寄附額だった令和3年度の約4億5,000万円を目指しております。
本市の返礼品でございますが、新たな返礼品のみではなく、既存の返礼品においても、定期便や内容違いを開発するなどバリエーションを増やしたことで、以前よりお申込みの多かった果物、野菜や冷凍菓子なども、これまで以上の寄附のお申込みを期待しております。また、ウナギなど、昨年度と比べ寄附件数が急増している返礼品もございます。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。いろんなバリエーションを増やしていただいて、ぜひとも本市の財源を増やすようにお願いいたします。
さて、今回の質問ですが、物品の返礼品ではなくて、ふるさと納税を地域との接点として考えてみてはどうかと提案したいと思います。つまり、ふるさと納税と移住の接続ということで、地域活性化、そして関係人口の増加につなげていくべきではないでしょうか。残念ながら、現状では、ふるさと納税の多くの寄附が一過性で終わってるような気がします。地域の継続的な関係にまで発展していないのではないでしょうか。
寄附者の方の中には、その地域に関心を持つ層も少なからずいまして、潜在的移住希望者が含まれてるような可能性があると思われます。では、本市のふるさと納税の寄附者の属性とか傾向についてどのように分析されているか、お聞きいたします。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(溝渕浩芳) 寄附者の属性でございますが、居住地におきましては、東京都が最も多く、次いで神奈川県、大阪府と都市部からの寄附が多くなっております。昨年度におきましては、東京都からの寄附が金額ベースで全体の約3割を占めております。寄附額については、昨年度は1万円以上2万円未満の価格帯の件数が最も多く、全体の約4割、次いで、2万円から3万円未満の価格帯が全体の2割を占めております。果物や野菜を複数回発送する定期便の人気が高く、5万円を超える寄附も全体の約2割ございますので、昨年度の寄附平均単価は約3万2,400円と、全国平均の寄附単価を1万円近く上回っております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) 大変ありがたいことですね。
では、そこで、その方たちに対して、提案でありますけども、その返礼品に、地域体験のツアーとかお試し移住クーポンなど、空き家情報もありますけども、先ほど言いましたのは、地域の体験ツアーとか、そういったものも返礼品に含めてもいいんですけども、その方々の返礼品と同時に、そういう空き情報であるとか、そういう催物をやってますとか、その寄附者に対しての南国市の魅力発信のようなことをやってもらったらいいとは思うんですけども、四万十町では、地域おこし協力隊と連携しまして若年層の移住促進の成果を上げてるようですが、このような取組はどうされてるか、見解をお聞きいたします。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) ふるさと納税は、地域の資源を広く発信するいい機会であると思います。本市では以前に、高知県の補助事業を活用して、寄附のお礼と一緒に情報提供として本市の移住情報が掲載されていますサイト、なんこく移住計画を紹介したチラシを同封した経緯がございます。
このふるさと納税制度を活用した移住促進の取組としましては、先ほどのチラシ同封の情報提供しか行ったことはありませんが、そのほかにも、どのような情報提供ができるか検討したいと思います。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) では、その移住希望者には、今度、仕事が欠かせません。そのためにも、地域資源を知ってもらうことが大変重要になってくると思います。南国市にあります地元企業とか、南国市ではどのような農業をされてるかとか、そのような連携による体験型の今度は返礼品なども考えられて移住促進につなげるような工夫はされていますでしょうか。
○議長(岩松永治) 企画課長。
○企画課長(田所卓也) 移住で相談に来られる方の希望に応じて、新規就農であれば農林水産課など関係の部署につないだり、あと、ハローワークの求人情報などの提供を行っておりますが、返礼品として提供できそうな仕事に関する体験型の移住促進の取組は、これまで行ったことはありません。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
今回、質問した内容は、ふるさと納税寄附者の中には、先ほど述べましたように、少なからず本市に興味を持たれてる方が何人かいるはずです。本市との関係人口の育成にとって大変重要なことだと思います。そのためには、寄附者へメルマガやイベント招待など継続的な関係構築が必要となってきます。これからも、ふるさと納税と移住促進あるいは関係人口構築を連動させるための今後の取組に期待したいと思います。
そこで、今回、質問で取り上げましたふるさと納税と移住ですが、ふるさと納税は財政課、そして、移住に関しては企画課、そのほか、農林水産課、いろんな担当課が異なって、それぞれでそれぞれの業務をされてると思います。少ない人数ですけども、今後ますますふるさと納税は、他市との差別化も図りながら、移住も含め、多角的な視野で取り組むことが求められます。
そこで、業務をパンクチュアルに委託された機会に、担当課を財政課から企画課へ所管替えしてはどうでしょうか。昨日も答弁によりますと、企画課の課長は前向きに検討しますというふうな御答弁をされておりましたので、市長は少ない人数とおっしゃってましたけども、ぜひとも攻めるふるさと納税の、いわゆる司令塔として、この機会にやってはどうかと思います。そこで、市長の御見解をお聞きいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 今、ふるさと納税は、実際、財政課が、主に職員1人がほかの業務と兼任して行っておるところでございまして、企画課の移住促進につきましても、1人がやっておるところでございます。ほか、昨日は山本議員から、企業と関連の深い部署というような御提案もいただいたところでございまして、何らかの方向性を考えていきたいというようには思っております。他市の事例とかも見ながら研究していきたいと。そう悠長なことはしていられないんですが、考えたいというように思います。以上です。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。本当にふるさと納税は、歳入の確保の施策に大変重要だと思いますので、ぜひとも他市を見習いまして早急にやっていただきたいと思います。
続きまして、2項目めの子どもとSNSの関わり方についてお聞きしたいと思います。
愛知県の豊明市では大変有名になりまして、2時間の使い方が議論を呼んでるような条例をつくりました。豊明市の小浮市長は、睡眠時間や家族との関係を見詰め直す契機になればと、また、不登校の子どもたちがスマホを手放せないため、家に閉じ籠もってしまうなどの理由から、世界で初めての条例制定に至っています。もちろん、反対は70%以上で、行政による家庭内の意思決定に対する介入ではないかとか、憲法違反の可能性がありますとか、エビデンスを示せなど様々な声が上がってるようですが、これほどの反対を押し切ってでも、条例制定には、ある意味、称賛に値することではないでしょうかと私は思っております。
本市でも条例制定をしてはどうでしょうかという今回の質問ではありません。現代は、子どもから大人もそうですが、SNSを通じて情報を発信し、つながっていき、時には、自己表現の場として活用しています。しかし、その一方で、誹謗中傷や過度な自己演出、危険な動画や画像などリスクも顕在化し、心身の健康や安全に影響を及ぼしています。そのことにより犯罪も多発しております。今日ですかね、広陵高校の加害者もSNSで誹謗中傷されたような、本当にかわいそうな事例も起きてます。
そこで、本市の小中学生のSNSを通じた誹謗中傷、個人情報の流出、ネットいじめなど、行政としてどのような認識を持ち、現状を把握されているか、お伺いいたします。
○議長(岩松永治) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) 学校からは一定の報告は受けておりますけれども、あくまで、これは氷山の一角にすぎず、表面化していない事案が多数あるという認識をしております。そのため、対応が後手に回りやすいという課題があります。未然防止できるよう児童生徒、保護者に啓発をしていくことが極めて重要であると考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
では、そのSNS関連のトラブルの件数とか、その傾向につきましてお伺いします。
○議長(岩松永治) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) 先ほどの答弁と同様、見えない部分で多く発生している可能性があると捉えております。SNS内での誹謗中傷、個人情報の流出など、現在報告されている認知件数はそれほど多くありませんが、全国的なSNSトラブルと同様、一定数は発生していると考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
ここで、また質問ですけども、学校や家庭からの通報に対しまして相談体制はどのようになっておりますか、お聞きします。
○議長(岩松永治) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) 内容に応じまして、各学校でいじめ対策委員会を立ち上げての対応を現在検討してるところです。また、ケースによりましては、警察と連携を図ったり、スクールカウンセラーとの面談を設定するなど、複数の機関が連携して相談に対応しております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
そこで、表面に現れたトラブルはあってはなりませんが、現れない陰湿ないじめもあると予想し、この問題に取り組んでいくべきだと思いますけども、そのあたりはどうですか。
○議長(岩松永治) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) 各学校で情報モラルについて、道徳科や特別活動などの時間で学習を計画実施し、SNSの危険性や適切な使い方を児童生徒に指導しております。また、警察や専門家を招いての講演をしてもらうなど具体的に学べる機会も設けております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
そういうものと、あと、予防教育的なことも大変重要になってくると思いますけども、そのあたりで、いろんな警察に関連的にやっていただくとか、ありがたいことですけども、そのほか、学校内でのSNSの授業とかポスター掲示による啓発とか、ロールプレー型指導をするなど様々なことが求められると思いますけども、どのようになっていますでしょうか。
○議長(岩松永治) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) PTA活動として、SNSの使い方講座などを実施している学校もございます。学校運営協議会等も活用して、地域全体で課題解決に向かっていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
やっていくのと、当然、家庭での話合いであるとか、どうしても、家庭では会話が欠けていまして、予防対策も難しくなってると思います。そこで、家庭での理解を促すための具体策として何点か提案してみたいと思いますけども、まず、実際に起きましたSNSトラブルの事例を保護者向けに分かりやすく紹介していく。気づきのきっかけづくりとしてもらうため、冊子などを家庭に配布する。また、家庭の中でスマホルールをつくってもらうということ。そして、SNSの利用を、禁止を押しつけるのではなくて、対話を重視する家庭のアプローチは、子どもの主体性や信頼関係を育む上で大変重要になってきます。親子で一緒にSNSの健全なルールづくりを考えることを進めてもらいたいと思いますが、もちろん、親もルールを共有し、模範を示す必要はあります。その家庭向けに注意を呼びかけたりしているか、もう一度お聞きします。
○議長(岩松永治) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) 南国市教委として独自のチラシ等の作成はしておりませんが、他機関が発行した啓発用チラシやポスターを配付する際に、各校を通じて家庭向けに周知するようにお願いをしております。
今後は、PTAや学校運営協議会での議題にしてもらい、家庭での見守りやフィルタリングの活用などを啓発できるような取組ができるようにしていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
このSNSの問題は大変複雑な事案だと思います。というのも、トラブルが非常に多岐にわたっていまして、グループラインによる誹謗中傷、仲間外れ、悪口の拡散、そして写真や位置情報の個人情報の漏えい、性的被害、音楽や画像の違法アップロード、そしてゲーム課金やフィッシング詐欺、アカウントの乗っ取りなど本当に多岐にわたっております。しかも、それも簡単に犯罪に巻き込まれるおそれがあると思います。
そして、問題なのは、このSNSは、子ども自身の悪意もなく、加害者になり得る危険な構造を持ち合わせています。デジタル環境と子どもの健全育成を支えるためには、単なる制限や禁止ではなく、対話と教育を通じたデジタル教育との共生が求められていると思います。家庭、学校、地域が連携し、安心して相談できる環境づくりをして、優しい言葉で子どもたちに接することが求められると思いますので、今後とも引き続きよろしくお願いいたします。
続きまして、3項目めに、中学校部活動の地域移行についてお聞きいたします。
近年、教員の働き方改革や地域との連携強化を目的として中学校部活動の地域移行が進められています。本市においても、まほろばスポーツクラブを主に新たな体制づくりが進められていますが、移行に伴う課題も少なくないようです。そこで、今回は、現場の声より、その課題について掘り下げたいと思いますので、答弁をよろしくお願いいたします。私が少し誤解している点があるかも分かりませんけども、どうぞよろしくお願いします。
最初に、費用負担の公平性と支援制度の整備についてお聞きいたします。
地域移行後の保護者の負担額が増えることが懸念されます。主に道具、ユニホーム、遠征費などで、これまで学校に一部支援してもらっていた費用が個人負担となれば、参加のハードルが上がる可能性があります。こうしたことから、所得格差による部活動への参加機会への不平等を防ぐ必要があります。新しくチームを立ち上げた場合の初期費用に対する補助制度の有無や今後の整備方針についてお聞きいたします。
○議長(岩松永治) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) 地域移行に伴う生徒や保護者の経費負担増は、教育委員会としても大変重要な問題であると認識はしております。学校部活動は原則公費で運営されてきましたが、地域クラブへ移行することにより、会費や指導料など新たな費用が生じる可能性は否定できず、これが原因で活動へ参加することを妨げることのないよう最大限の配慮が必要と考えております。
地域移行は国が推進する施策であり、経費負担増の問題は、本市のみならず全国的な課題です。市教委といたしましても、地域移行に必要な安定的な財源支援につきましては、引き続き国に要望してまいります。
地域移行は、子どもたちによりよいスポーツ環境を整備するための前向きな改革です。このことが生徒や家庭の負担増につながらないよう、市教委として、引き続き全ての生徒が安心してスポーツに親しめる環境づくりに努めてまいります。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) そこで、地域クラブへの参加費用が高額になるということで、子どもたちの活動機会に格差が生じる懸念があると思います。その自治体としまして、全ての子どもが安心して参加できる環境を整えるために、費用の上限設定や助成制度の導入などは検討されていますでしょうか。
○議長(岩松永治) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) 現在のところ、上限設定や助成制度については未定の状況です。
先ほどの答弁でも少し申し上げましたが、市教委としては、地域移行を円滑に進めるために必要となる安定的な財源支援について、引き続き国に要望してまいります。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) 続きまして、施設利用と地域クラブの運営体制についてお伺いいたします。
本市の公共施設、例えば体育館やグラウンドなどを地域クラブが使用する場合、優先的な利用枠の設定とか利用料の減免制度の有無につきまして、現在、どのような方針になっているでしょうか。あわせまして、地域クラブの運営において重要となる指導者の確保と報酬体系につきまして、現状の制度や課題認識をお聞かせください。
○議長(岩松永治) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) 施設利用の利用枠や利用料の減免につきましては、原則、これまでの部活動の場合に準じた対応が必要だと考えております。なお、今後、部活動から地域移行した場合、それらのクラブは、学校教育活動から社会教育活動への移行との概念となりますが、それは、あくまで子どもたちに学校の運動部活動から地域での活動での機会を確保し、これまでの部活動と同様の教育的効果を上げることが目的の一つでありますので、一般の社会教育団体の皆様の御理解を得て進めるべきだと考え、今後、検討を進めてまいります。
また、中体連の大会出場規程には有資格者が必要と明記されている競技もございます。現在、本市の地域クラブの指導者は資格は有しております。今後の地域移行に向けて、資格を有する指導者に対する報償費等の支出は必要であると考えておりますが、今後、財源的な問題は課題となると思いますので、現在、検討を行っているところでございます。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
続きまして、安全管理体制及び保険制度の整備状況についてお伺いいたします。
地域クラブの活動において事故やトラブルが発生した場合の対応や補償の仕組みは、参加者の安心と信頼に直結する重要な要素です。本市において、活動中の安全管理体制はどのように構築されていますか。また、保険制度の導入状況や自治体としての支援につきまして、現在の整備状況と今後の方針を併せてお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) 既に移行している全てのクラブ活動につきましては、スポーツ保険加入で、事故・けがへの傷害補償と指導者の損害賠償に対応できるようにしております。今後は、それ以外の事案も想定していく必要があると思いますので、引き続き検討を行ってまいります。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
続きまして、今度、視点を少し変えまして、部活動の教育的価値の継承と地域についてお伺いします。
これまで学校の部活動は、協調性、挑戦する姿勢、継続する力など子どもたちの人間形成におきまして大変重要な役割を果たしてきました。部活動の地域クラブを進める中で、こうした教育的価値を地域クラブとしてどのように守り、継承していくかが問われていると思います。
そこで、地域移行によりまして学校との連携が希薄になるとも懸念されますが、教育的意義を損なわないために、自治体としてどのような連携体制を構築されているか、現時点での方針をお聞かせください。
○議長(岩松永治) 学校教育課長。
○学校教育課長(池本滋郎) これまでの中学校の部活動は、競技力の向上のみならず、生徒の人間関係の構築や自己肯定感の向上、信頼感、一体感の醸成といった教育上必要な大変な役割を担ってきました。また、教職員が指導を行うことで大きな安心感を保護者も抱いておられたと認識しております。これらの役割と意義は、部活動が学校運営や人格形成に大いに貢献してきたあかしであり、地域移行を進める上でも重要な要素であると考えております。
生徒の活動先は徐々に地域クラブに移ってはいきますが、引き続き学校とはしっかり連絡及び協力を行っていくことが重要であると考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございました。
地域移行が進む中で、部活動が持っていた教育的価値を損なうことなく、子どもたちの成長を支える場として継続されることが本当に重要です。そのためには、学校との連携を維持強化し、自治体が教育的視点を持って地域クラブの運営を支援する体制が求められます。また、制度変更に伴う子ども、保護者、学校現場の混乱を最小限に抑えるためにも、丁寧な情報提供と移行支援が不可欠です。
部活動は、子どもたちが自分の可能性を広げ、仲間とともに成長する大切な場です。部活動には、勝利を目指す競技性の高いものもあれば、楽しさや達成感を大切にするものもあります。今後とも子どもたちの健やかな成長を支える部活動の環境づくりに御尽力いただきますようよろしくお願いいたします。
そこで、この前の項目の子どもとSNSの関わり方、そして、今の部活動の地域移行両方の質問に対しまして、教育長の何か御見解がありましたらお聞きしたいと思いますので、お願いいたします。
○議長(岩松永治) 教育長。
○教育長(竹内信人) まず、SNSにつきましては、現代の児童生徒につきましてはマストアイテムとなっておりますので、SNS関連のトラブルに巻き込まれることがないように、引き続き利用方法や注意点について啓発を行っていく必要があると考えております。
また、今後の部活動の地域移行、これは地域展開とか地域連携とかという呼び方をするようになったんですが、課題といたしましては、本日、土居議員のほうから上げられた全てが課題と現在なっております。これについては、今後解決していかねばならない問題であるわけですが、市教委といたしましては、これまで学校部活動が果たしてきた役割と意義を地域でどのように継承し、さらに発展させていくかが重要であると考えておりますので、引き続き検証を重ねつつ、地域展開、地域連携を推進していきたいというふうに考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
昨日、植田議員も言われてましたように、小学生から中学校へ移るときの、いわゆる地域移行のクラブに対しての説明とか、それも併せて重要な問題でありますので、この部活動の件はよろしくお願いしたいと思います。
続きまして、4項目め、3月議会に引き続きまして図書館についてお聞きしたいと思います。
まず、図書館の事業として、保健センターの乳幼児健診に合わせた絵本のプレゼントをしているブックスタート事業がありますが、その事業の現状についてお聞かせください。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) ブックスタート事業は、こども家庭センターが実施する10か月児乳幼児健診の際に、親子に向けて実際に絵本の読み聞かせを行い、絵本をプレゼントする事業であり、絵本を通じて親子で触れ合う時間を大切にしてもらうことが趣旨の事業となっております。
基本的には、乳幼児1人に対して絵本を1冊プレゼントしておりますが、令和5年度より県生涯学習課の本との出会い事業を活用し、県から提供された絵本を追加でもう1冊渡しておりますので、実際には合計2冊の絵本と布製のバッグ1点、図書館のチラシ等をセットにしたブックスタートパックをプレゼントしております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
では、健診に来れなかった方にはどのようにされているか。それと、子育て支援センターとの連携はどうなっているでしょうか、お聞きいたします。
○議長(岩松永治) こども家庭センター所長。
○保健福祉センター所長兼こども家庭センター所長(藤宗 歩) 10か月児乳幼児健診を受診されず、ブックスタートパックをお渡しできなかった方につきましては、こども家庭センターがブックスタートパックをお預かりし、来所時や訪問時にお渡しするようにしています。
子育て支援センターとの連携につきましては、こども家庭センターのひよこルームに図書館司書の方が随時読み聞かせに来ていただいており、図書館からお知らせが来ましたら、チラシを配布するなどの周知を行っています。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) それでは、その絵本配付後の継続的な読書支援はどうなっているでしょうか。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) ブックスタート事業では、絵本のプレゼントと合わせて絵本のガイドブックを配付したり、図書館で行っている赤ちゃん向けのお話し会なども御案内しております。同事業をきっかけにして、図書館利用につなげることにより継続的な支援を行っていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
ブックスタート事業を読書の習慣形成の起点として位置づけ、継続的な支援体制を構築することが必要だと思われますが、その点についてもお聞きいたします。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 本市では、令和7年3月に第4次南国市子ども読書活動推進計画を作成しておりまして、図書館、こども家庭センター、学校、保育、地域が連携して子どもを取り巻く読書環境の向上や子どもの読書活動を支援できる人づくり、環境づくりに努めております。
ブックスタート事業は、絵本を通しての親子の触れ合いを大切にすることを伝える趣旨となりますが、議員御指摘のとおり、子どもの読書活動推進には、各関係機関が連携して取り組んでいくことが不可欠であります。子ども読書活動推進委員会において情報を共有し、関係機関の連携が図られるよう取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
ブックスタート事業を、単なる絵本のプレゼントに終わらせず、子どもたちの将来の読書習慣へとつなげるには継続的支援が欠かせません。例えば、今後、2歳児や就学前児童へのブックセカンド、ブックサードの導入についてはあるかないか、お聞きいたします。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) ブックセカンドやブックサード事業は、ブックスタートの後、もう少し成長したお子さんに、その時期に応じた絵本を手渡ししていく事業で、大変意義のある事業と考えますが、本市におきましては実施できておりません。
以前から児童サービスの充実に努めており、絵本の蔵書数も充実させておりますので、図書館の活用を通じて継続的な支援へとつなげていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
図書館へ来たくても来れないような物理的な事情の方もあると思いますので、ぜひブックスタート、セカンド、サードが重要と思われてる認識がございましたら、また取り組んでくださいますよう、ぜひともよろしくお願いいたします。
読書習慣の定着には、家庭での読書環境が重要です。そこで、本市では、例えば保護者への読み聞かせの講座の開催や家庭での読書支援について取り組むお考えはあるか、お聞きします。
他市におきましては、ブックスタートプラスとして、先ほど言いました1歳半や2・3歳児健診などでも実施したり、また、図書館で赤ちゃんタイムとか絵本の相談会などを開催してるようです。このような取組により、絵本に触れた家庭が図書館を継続的に利用してくれることと思います。このような取組もされていると思いますが、どのようになっているでしょうか、お聞きいたします。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 御指摘のとおり、読書習慣を形成するためには、家庭での読書環境は重要であり、第4次南国市子どもの読書活動推進計画においても、家読の推進をしております。ブックスタート事業で図書館の利用案内をすることで、図書館にブックスタートでプレゼントしたバッグを持ってきて本を借りる親子もたくさん見受けられます。また、赤ちゃん向けのお話し会や毎週のお話し会についても、同事業で案内することで参加者増につなげております。図書館において様々な児童サービスを工夫して実施していくことで家庭での読書につなげていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
次に、絵本配付後の読書習慣の定着状況を把握したり、事業の効果検証と改善に向けた取組も不可欠だと思われますが、そのことについてお聞きいたします。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 御指摘のとおり、読書習慣の定着状況の把握や事業効果の検証と改善に向けた取組を行っていくことは不可欠だと考えております。第4次南国市子ども読書活動推進計画においては、市立図書館における児童書の貸出冊数や学校図書館における児童1人当たりの貸出冊数などを把握し、計画推進に向けて取り組むこととしております。
引き続き子ども読書活動推進委員会において、子どもの読書習慣の定着に向けた状況把握や検証、改善に努めていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
締めとしまして、少し紹介したいことがありますので、述べさせていただきます。
社会学者の橋本健二氏がおりまして、家庭の蔵書数と進学率の関係についての調査を御紹介したいと思います。
分析では、15歳時点の家庭の蔵書数と大学進学率に大きな違いがあり、家庭の文化資本が子どもの進学意欲や学力形成に大きく影響することを物語ってるようです。また、令和6年度全国学力・学習状況調査でも同様な傾向が確認されています。例えば、本が多い家庭ほど国語・数学の正答率が高い。また、読書量が増えることで語彙力、読解力が向上しているようです。このことから、本がいかに大切かが分かります。
本が少ない家庭でも、進学意欲を高めることが図書館を利用することで可能となります。ブックスタート事業を、さっきも言いましたけど、単なる本のプレゼントだけで終わらせることなく、将来にわたり本に親しむ習慣を身につけるためにも、継続的事業にしていくことをお願いします。そして、もっと突っ込んだ、いわゆる予算的なとか人員のことにつきましては、同僚の西内議員に任せたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
5項目めですが、地元の課題についてお聞きしたいと思います。
1つ目は、香長中学校南の三和スポーツ交流センター周りにメッシュフェンスがあります。このメッシュフェンスは、かなりバックネットぐらいの高さがあり、3メーターあるんですかね、それが距離にして150メートルぐらい県道沿いにあるわけですけども、そこに歩道があり、そのフェンス脇を自転車あるいは歩いて中学生が通学しております。そのメッシュフェンスが、仮に、このような竜巻とか、あるいは風水害、台風であるとか地震とか、ひょっと倒れるとどうなるかと思い、ちょっと心配されまして、気になりました。
そこで、まず、メッシュフェンスの目的は何で、いつ頃設置されたか、お聞きいたします。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 現在、生涯学習課が管理するスポーツ施設、三和スポーツ交流センター憩いの広場として使用されているグラウンドですが、昔は、市の一般廃棄物最終処分場片山処分場として使用されており、平成14年3月末にその役目を終えました。その後、跡地利用として、当時の生活環境課が片山多目的運動広場として整備をし、平成16年に施設整備をした際に設置をしたフェンスとなります。
約3メートルくらいの高さのUNフェンスになりますが、なぜその高さを採用したのか、定かではありませんが、一般廃棄物最終処分場跡地に市民が簡単に立ち入ることができないように高くしたのではないかと思われます。その後、管理は生涯学習課に移管されております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
そこで、先ほど課長が答弁されましたけども、グラウンドは実際ないと思いますんで、体育館脇の、いわゆるのり面というか、駐車場とグラウンドにはないので、だから、グラウンドとしては必要なのでありますけども、あまり必要でないかと思って質問してるわけですけども、さて、このメッシュフェンスの耐用年数などはどうなっておりますでしょうか。
○議長(岩松永治) 生涯学習課長。
○生涯学習課長(前田康喜) 現地のアルミフェンスにつきましては、さびにくく耐久性が高いため、メンテナンスが比較的少ない製品となっております。耐用年数につきましては20年から30年とされております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) そうしますと、これが設置されたのが平成16年、西暦でいいますと2004年ですから、つまり、設置からもう20年を過ぎてるわけですね。そこで、今、耐用年数が20年、30年と、調査してみますとおっしゃってましたけども、ぜひ耐用年数が経過する前じゃなくて、もう経過しての段階に入っておりますので、例えば半分だけ低くするとか何か方法も考えられまして、また、その傷み具合などにぜひとも注意を払いまして、見ていただくようによろしくお願いいたします。
続きまして、今度は、最後にイノシシのお話ですけども、イノシシだけじゃなくて鳥獣被害、日本全国、日本列島どこでも熊が出没して大変危険なことになっておりますけども、このイノシシも、熊ほど危険ではないにしましても、場合によっちゃあ危険なことを及ぼすような、いわゆる猛獣というものです。
まず、十市近辺のイノシシの捕獲状況や防止柵の設置状況についてお聞きいたします。
○議長(岩松永治) 農林水産課長。
○農林水産課長(川村佳史) 令和6年度に有害鳥獣として南国市内で捕獲されたイノシシは326頭で、そのうち十市地区は82頭となっております。十市や稲生など南部地域での捕獲実績は、令和2年度は15頭でしたが、令和6年度は121頭と、近年、南部地域での増加が続いております。
また、農作物への被害対策として、ワイヤーメッシュ柵の設置などに対して補助を行っておりますが、令和6年度におけるワイヤーメッシュ柵の補助8件のうち7件が十市地区と最も多く、令和2年度から令和6年度までの5年間の合計でみましても、21件のうち15件が十市地区と最も多い件数となっております。以上です。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。大変驚くべき数字ですけども、以前は北部とか言ってましたけども、イノシシは居住域をどんどんどんどん拡充しているようです。
そこで、イノシシはぬた場を求めて稲の実った田んぼに入り、体を泥にこすりつけ、稲田を荒らして山へ帰っていきます。東沢土地改良区の圃場は、彼らにとっては格好のぬた場のようです。先ほど御答弁いただきましたように、本当に大変な状況になってます。
さて、今回、質問は、西南道路といいますか、東沢土地改良区の真ん中を突っ切ってます道路にイノシシが飛び出して大変危険な目に遭ったと。実際、車とぶつかって大きな事故になってはないんですけども、そういう危険状態になっております。
そこで、イノシシには見えなくても、歩行者あるいは通行者、夜通りますから、そのドライバーに見えるような形で、何かイノシシ飛び出し注意とか、そのような看板を設置してもらえないか、それでお聞きいたしたいと思います。
○議長(岩松永治) 建設課長。
○建設課長(山崎浩司) 関係部署と連携しまして、この地域のみならず、市内のイノシシ出没情報の共有を図り、道路管理者として交通事故対策を強化するため、ドライバー、自転車、歩行者の安全確保を標識や看板設置で注意喚起を図っていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 土居恒夫議員。
○16番(土居恒夫) ありがとうございます。
南部だけじゃなくて、南国市全体の、そういったイノシシが出てくるような危険な箇所もあると思いますので、そういった要望があれば、あるいはそういう情報があれば、そこに看板などを設置して、通行者あるいは歩行者に対しての注意喚起をやっていただくことを要望して今議会の質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。





