議会議事録
一般質問2日目(山中良成)
質問者:山中良成
答弁者:市長、教育長、関係課長
午後1時 再開
○議長(岩松永治) 休憩前に引き続き会議を開きます。
引き続き一般質問を行います。14番山中良成議員。
〔14番 山中良成議員発言席〕
○14番(山中良成) 14番、みらいの会、山中良成です。
一般質問2日目となり、質問が重複するところがあるかと存じますが、よろしくお願い申し上げます。
まずは、市長、当選おめでとうございます。また、南国市議会議員補欠選挙にて、浜田議員、御当選おめでとうございます。浜田議員につきましては、ともに同僚議員として南国市政の発展のために一緒に尽くしていきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。
私の質問は、1、決算、2、RSウイルス感染症、3、防災・防犯、スフィア基準、4番、現在の連続テレビ小説「あんぱん」の効果、以上となります。
それでは、決算について質問をさせていただきます。
一般会計の決算状況は、歳入269億9,002万8,000円、歳出264億9,362万1,000円で、前年度より歳入は24億5,211万7,000円、歳出は22億9,705円増加しており、歳入から歳出を差し引いた形式収支は4億9,640万7,000円、翌年度に繰り越すべき財源2億97万9,000円を差し引いた実質収支は2億9,542万8,000円の黒字で、単年度収支は1億1,217万2,000円の黒字であるが、積立金の取崩しを行っているので、実質単年度収支は6億8,352万9,000円の赤字であります。
そこで、南国市健全化判断比率及び資金不足比率審査意見書を拝見すると、実質公債費比率が9.6と前年度より0.4ポイントも高くなり、大型事業の実施により上昇傾向が今後も継続される見込みであるというふうに記載されており、また将来負担比率も85.8%と前年度より6.3ポイント高くなっており、新たな公共施設建設等によって、今後は将来負担比率の増加が見込めると記載されております。南国市として今後どのように改善し、健全な財政運営に努めていくのか、計画の答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(溝渕浩芳) 南国市健全化判断比率及び資金不足比率審査意見書において御指摘いただいておりますとおり、都市再生整備事業などの大型事業の実施により地方債残高が増加し、公債費が上昇傾向にあるため、実質公債費比率、将来負担比率ともに増加しております。令和7年度から令和9年度を計画期間といたしました中期財政収支ビジョンに基づく公債費への基金充当などの対応により、単年度の収支の悪化を防ぐとともに、費用対効果の検証を踏まえ、既存の事業の見直し等を行い、財政状況の健全化を図っていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 南国市は、少しずつですが本当に厳しい財政状況になってるというふうに考えております。
そこで、地方債借入残高も、対前年度比6億8,426万1,000円増の241億9,812万1,000円となっております。今後の見込み及びどのように計画してるのか、答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(溝渕浩芳) 地方債残高につきましては、新図書館の建設が完了する本年度をピークとし、地方債の新規発行額を元利償還額の範囲内とすることで、地方債残高の減少に努めていきたいと考えております。令和7年度の地方債残高については約251億1,000万円を見込んでおりますが、令和8年度、令和9年度の地方債残高の見込みにつきましては、中期財政収支ビジョンの公債費元金と、地方債借入額の想定額15億円を当てはめますと、令和8年度末残高を242億9,000万円、9年度残高を234億9,000万円と想定しております。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 地方債残高が、令和9年度には少し下がっているというふうに言われておりますけども、今回市長の公約ではハード事業のほうがありますので、私は下がるというふうにはあまり考えておりません。これからは、健全な財政運営のためにはこのような公共施設建設等を控えていく必要性があるというふうに思いますが、答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(溝渕浩芳) 今後も市民の要望には応えていく必要がございますが、大型の施設整備に伴う地方債償還は長期間に及ぶため、現在計画をしていない施設整備などの普通建設事業は控えることなどによりまして、地方債残高及び公債費を減少することに努めていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) これからも大型事業により公債費が増大し、実質公債費比率及び将来負担比率が上昇していくことは、財政上もそうですが、市民も望んでないというふうに考えます。監査意見書にも、将来負担の増加により財政の硬直化が懸念され、慎重かつ計画的な公債費の管理に努めていただきたいと記載されております。この件について市長の答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 先ほど財政課長も申しましたとおり、都市再生整備事業などの実施によりまして、本市の地方債残高、また公債費は増加傾向にありますので、普通建設事業の抑制や公債費のより一層の管理に努めていく必要があろうと思っております。また、近年人件費や物価が上昇しておりますので、この後、普通交付税の算定にどのように影響があるのかっていうところを注視しつつ、事業の取捨選択による財政の健全化を図っていく必要があるというように考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 市長もそのように考えているのであれば、無駄な支出や計画が決定していないようなものにつきましては、ぜひ抑制していただきたいというふうにお願いいたします。南国市は、スクラップ・アンド・ビルドではなく、ビルド・ビルドになってるというふうに感じますので、ぜひ精査していただきますようお願いいたします。私は、南国市として収入が重要であるというふうに考えております。また、監査意見書でも収入の確保、特に自主財源の確保を図ることが重要であるというふうに記載されており、考え方は一緒であるというふうに認識しております。
そこで、市税の不納欠損額は、税務課の皆様の御努力のおかげで前年度より313万3,000円減少しておりますが、808万8,000円あります。これについても、原因の検証をされていると思いますので、これからの改善策について答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 税務課長。
○税務課長(北村長武) 不納欠損額が大幅に減少した原因は、前年度令和5年度に大規模倒産案件で競売を実施してもなお債権確保ができず、結果として不納欠損になり、対前年度比で減少額が大きくなったことです。今後につきましても、財産調査、滞納処分を行うことで債権確保をし、一方で滞納処分をすることができない、できる財産がない場合は、地方税法の規定に基づき不納欠損処理を行っていきます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) これからもぜひ業務に集中して携わっていただき、管理のほどよろしくお願いいたします。
次に、監査意見書の第21款諸収入についても、不納欠損が772万3,000円と記載されておりますが、この詳細と改善策について答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(天羽庸泰) 諸収入第21款のうち、生活保護費雑入の不納欠損額は469万8,144円と、これは地方自治法で規定する金銭債権の消滅時効によるものです。引き続き収入未済額の圧縮に努めてまいります。
○議長(岩松永治) 住宅課長。
○住宅課長(松岡千左) 諸収入の不納欠損中300万8,451円につきましては、損害金の総額となります。家賃滞納等様々な事由により明渡し請求を行ったのち、退去期限までに明渡しが行われなかった場合は、契約に基づく家賃ではなく、根拠なく市営住宅を占拠したことによる損害金となります。この損害金は家賃と同額ではなく、近傍同種家賃額という定められた額になっておりまして、人によって、場合によっては家賃額の2倍、3倍になることもあります。明渡し請求を不服として法的な争いに至った場合、退去までに時間を要する場合もあり、結果として累積した損害金が多大となる事例なども発生しております。請求を行い、裁判等で確定した場合は、差押えなども検討し、納付される額も一部ありますが、無資力になれば債権放棄をせざるを得ないことも多く、やむを得ないものであると考えております。
損害金が多大に累積することのないよう、入居者への丁寧な説明を行っているところではありますが、今後もより一層丁寧な説明や指導に努め、改善を目指していきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 一般の会社でも、不納欠損を減少することが課題であります。私も不動産賃貸業を行ってますけど、同じように不納欠損がやっぱり出ます。家賃の滞納、結構びっくりするような金額でいらっしゃるんですよ。そういった場合、どうしても一気に払ってもらうことってすごい難しいので、住宅課長も御存じのように、ちょっとずつでもいただくような形で取っていただいたり、何かしら改善策をぜひよろしくお願いいたします。
次に、基金についてですが、基金の運用は国債等で運用してるとお聞きしましたが、国債外でどのような債券で運用しているのか答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 会計課長。
○会計管理者兼会計課長(竹村亜希子) 国債のほかには、政府保証債、地方債、一般担保付社債を保有しております。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 栃木県那須塩原市では、SDGs関連債、グリーンボンド、ソーシャルボンド、サスティナビリティボンドを優先購入しており、愛知県春日井市では、証券会社のサポートを受けながら債券運用を開始し、効率的な資金運用をしております。南国市としても思案したほうがよいというふうに考えますが、答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 会計課長。
○会計管理者兼会計課長(竹村亜希子) 現在保有しております地方債は、高知県発行のグリーンボンドになります。基金の運用に係る債券の購入につきましては、証券会社の情報提供を受けながら、南国市資金管理並びに運用基準に基づき、余裕のある資金の額、期間、利回り等を考慮して判断、決定しております。引き続き、金利等社会情勢の動向に注視しつつ、地方自治法に規定されております確実かつ効率的な運用となるよう努めてまいります。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 証券会社情報が全て正しいとは思いませんが、金融商品は情報が大変重要というふうに考えております。ぜひ、有利な商品が販売されているのか等も含め、しっかりとした情報収集をしていただき、基金管理のほどよろしくお願いいたします。
次に、監査意見書の結びに、南国日章産業団地の残る3区画の分譲が令和4年度から進んでいないというふうに記載されており、私のみならずほかの同僚議員も不安になっております。何回か私も質問してきましたが、その後どのような進捗状況であり、市長としてもどのように動いてきたか答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 南国日章産業団地への誘致につきましては、県とともに行っておりまして、現在1件の相談があり、分譲要件との適合等の確認を進めているところでございます。また、6月には商工観光課職員が、東京ビッグサイトで開催された企業誘致イベントの高知県の出展に合わせて参加し、来場された企業の担当者方に情報提供を行いました。この中には、高知県への進出に興味をお示しいただいた方もございましたので、現在高知県において営業活動を展開していただいておるところでございまして、分譲実現に向けて県とともに引き続き誘致活動を行ってまいりたいと考えております。市長としましては、これまで担当や企業の皆様からの相談には乗ってきたところでございます。分譲に向けて、できることは今後も行ってまいりたいと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 市長自ら相談に乗っていただき、これは本当にうれしいことだと思っております。ただ、それだけで終わるのではなく、移転につながるようにしていただきたいです。これは担当課の役割でもありますが、市長の役割が大変重要となりますので、ぜひともよろしくお願いいたします。
収入を増加させる方法の一番は、やはり企業誘致です。固定資産税を含めた多くの税収を見込めます。何度も私はこの議場で、南国日章産業団地の売れない理由は場所と区画の大きさだというふうに発言させていただきましたが、それに加えて業種の指定もあるというふうに考えます。もし新しい企業団地を造るのであれば、これも考えていかなければなりませんが、本来は民間主導による企業誘致が望ましいです。ぜひ、これから課題を解決していってほしいのですが、市長に答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 議員のおっしゃるとおり、企業誘致を進めることは固定資産税をはじめとした税収増も見込めますし、また働く場の確保、雇用の創出という点からも、南国市にとって重要な施策であると考えております。南国日章産業団地につきましては、先ほども述べましたとおり、県とともに完売に向けて取り組んでいるところでございますし、県と新しい産業団地を共同開発するとなれば、候補地の状況を踏まえ、どのような産業団地にしていくのかといったゴール設定を県と十分に協議しながら進めていくことになるものと考えております。
また、南国市都市計画マスタープランの全体構想における土地利用方針の中で、インターチェンジ周辺や国道などの幹線道路沿いに定めた産業立地検討エリアにおきましては、民間開発による企業の立地も進んできておるところでございます。企業誘致は、南国市にとって重要な施策でございますので、しっかりと進めてまいりたいと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 市税の増収は必須課題です。だからこそ、都市計画マスタープランのゾーニングエリアについても今後考える必要性があるというふうに思っております。まずは企業の要望に応え、南国市が産業団地を造成するよりも、民間企業による企業誘致をよろしくお願いいたします。
次に、RSウイルス感染症についての質問に移らせていただきます。
6月議会でも質問させていただきましたが、須崎市では6月から無料接種が開始されました。その後、接種者数や、副作用があったのか、どのような情報が入ったのか答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長兼こども家庭センター所長(藤宗 歩) 須崎市に問い合わせたところ、接種者数は今年の6月1日から8月25日の間に18人で、副作用の報告は今のところないとお聞きしています。接種の効果につきましても、始まったばかりなのでまだ分からないとのことです。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 須崎市ではありませんが、高知県感染症発生動向調査月報2025年7月のRSウイルス感染症を拝見しますと、高知県内で88名の方が発症しており、7月は増加したようです。その中でも、特に高知市と中央東が多かったと記載されており、南国市もその管轄ですが、そのような情報は入っておりますか。答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長兼こども家庭センター所長(藤宗 歩) 関係機関から南国市に対して、ほかの感染症も含め発生状況についての特別な情報は入ってきておりませんが、感染症発生動向調査につきましては、県のホームページや高知新聞にも毎週掲載されておりますので、そちらから情報を得ております。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 実は、私の友人のお子さんも8月に感染してしまい、父親が病院に連れて行ったのですが、病名を聞いてもぴんとこなかったようです。知っているかどうかの情報は大切だというふうに考えております。ぜひ、広報にもRSウイルス感染症の内容についての情報提供をお願いしたいのですが、答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長兼こども家庭センター所長(藤宗 歩) RSウイルス感染症の市の広報掲載につきましては、市の広報が2か月前から記事を作成しているため、直近の流行状況をお知らせすることは難しいところもあり、紙面にも限りはございますが、機会があれば検討してまいりたいと思います。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 数値も重要ですが、RSウイルス感染症とはどういったものなのかお知らせしていただきたいです。先ほどのお父様も知らない状態なので、ぜひ広報掲載をお願いいたします。また、流行情報は、公式LINE等であれば素早く情報発信できるというふうに考えますので、御検討のほどよろしくお願いいたします。
このように、毎年ピークのタイミングが異なっており、命に関わる感染症です。それも身近な感染症であります。四国では、須崎市に続き徳島県鳴門市でも11月1日から接種するというふうにお聞きいたしました。また、今議会でも、県外の同僚議員が10の自治体で一般質問をされるようです。これからも、事前接種について広がっていくというふうに予想されます。南国市も、ぜひ来年度より接種補助をしていただきたいというふうに考えておりますが、答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長兼こども家庭センター所長(藤宗 歩) RSウイルス感染症ワクチンの定期接種化の議論は、国が引き続き安全性に係る知見を収集し、評価、検討を続けており、現在は国立感染症研究所がファクトシートの作成作業を行っているところです。南国市では、既に子どもの任意接種につきましては、市民からの要望が多かったインフルエンザと、医師からの提案によるおたふく風邪について、接種費用の一部助成を行っているところです。
RSウイルスワクチンにつきましても、その重要性は十分に認識しておりますが、限られた財政の中で新たな助成制度を開始するのは難しい状況です。6月議会でもお答えしましたように、今後も国の動向を見ながら引き続き検討してまいりたいと思います。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 市長、ファクトシートもこういうふうにできて、もう作られていて、国のほうも進んで重要性を高めております。また、前回も申しましたように、高知県の医師会の皆様も推進していくというふうに発言されております。ぜひとも、来年度予算にも計上していただきますよう、御検討のほどよろしくお願いいたします。
次に、防犯・防災についての質問に移らせていただきます。
スフィア基準を踏まえた避難所運営の在り方についてですが、高知県は居住スペースを1人当たり3.5平米以上というふうにすると手引を改定しましたが、南国市の所感をお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 避難所で必要な居住スペースにつきましては、被災者の権利と被災者支援の最低基準を定めたスフィア基準により、1人当たり3.5平方メートルと定められております。国においても、これまでの災害や、特に能登半島地震などの災害対応の教訓から、避難所運営等避難生活支援のためのガイドラインを改定し、スフィア基準に沿って、避難所での1人当たりの居住スペースを3.5平方メートルとしたところです。また、県においても、災害関連死の防止に向けた避難所環境の整備の観点から、1人当たり3.5平方メートルのスペースを避難所で確保することが求められているとしています。
本市においては、地震・津波災害を想定した避難所として、小中学校や公民館、地域集会所を中心に57か所を指定しておりますが、現状では1人当たりの居住スペースを2平方メートルとしても、なお想定される避難所避難者数に足りていない状況であります。このような状況の中での1人当たりの3.5平方メートルのスペース確保は、非常に厳しい数字であると感じておりますが、一方でこれまでの様々な人道支援の知見を基に定められたスフィア基準をしっかりと理解し、取り入れていくことは、災害大国の日本においては必須のことであると考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 確かにスペースが足りないことも承知しておりますが、ストレス軽減や感染症対策にもなるというふうに考えております。ぜひとも御検討のほどよろしくお願いいたします。
学校の教室等を活用し、居住スペースの確保を検討するようですが、南国市の現状をお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 学校の教室等につきましては、学校の早期再開のことなどもあり、使用に関して不確定な要素も大きいことから、現時点で収容スペースには組み込んでいませんが、使用が必要になることも想定し、収容可能面積を算出しております。その数字では、津波浸水区域外の学校の教室を使用した場合、1人当たりの面積を3.5平方メートルとして、新たに約2,800人分のスペースを確保することが可能となります。教育委員会とも連携し、学校の早期再開と併せて、実効性のある普通教室の活用について検討してまいります。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) ぜひ、教育委員会ともしっかりと連携していただきますよう、お願いいたします。
空調設備のある民間施設の活用に向けた市町村への働きかけを県は思案しているようですが、南国市はどのように考え、どのように動くのか答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 先ほど答弁いたしましたように、本市では現時点で想定される避難所避難者数の収容スペースを確保できておりません。加えて、スフィア基準を満たすためには、さらに収容面積を確保することが必要となります。現在、本市では、民間施設として地域集会所を協定に基づき避難所として指定しておりますが、今後さらに収容スペースの確保に向けて、まずは候補施設のリストアップを行い、働きかけを進めてまいります。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) ぜひ、まずはリストアップのほどよろしくお願いいたします。
県は、今年度流通備蓄の現況を調査するようですが、南国市として調査されるのか、また県との情報共有をするのか答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 県の流通備蓄の調査につきましては、本市にも県から8月26日付で「災害時における事業者からの供給物資量の把握について」として依頼が来ております。本市でも、災害時における食料、飲料水及び生活必需品等の物資の確保を図る目的で、事業者と流通備蓄の協定を締結しておりますので、協定の実効性を高めるためにもしっかりと調査し、県と情報を共有したいと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) ぜひ、情報共有していただいて、どのような状況になってるかをしっかりと把握していただきますようよろしくお願いいたします。
令和8年度には、県は高知県備蓄方針の改定をします。8品目の備蓄量の見直しをし、備蓄品目として炊き出し施設や入浴設備を追加することを市町村と検討するようですが、南国市としてどのように考えているのか答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 令和3年6月に定めた高知県備蓄方針では、最低限必要となる公的備蓄物資の品目として、飲料水、食料、ミルク、毛布、生理用品、おむつ、トイレ、トイレットペーパーの8品目を定めております。本市でも、この8品目を中心に備蓄を進めておりますが、そのほか避難所の環境改善を目的として、段ボールベッドやパーティション、マットなどの備蓄も並行して進めております。備蓄品目に追加が検討されているもののうち、入浴施設につきましては、昨年度浄水機能つき温水シャワー設備を4セット導入いたしました。炊き出し設備につきましては、現時点ではまだ導入をしておりませんが、地域にある食料資源を有効に活用するためには必ず必要となるものであると考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 高知県は、食事の質の確保として令和7年度にキッチンカーの整備をするようですが、南国市も考えているのか、また民間事業者との連携を取っていくのか答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 能登半島地震を受けて提出された「令和6年度能登半島地震に係る災害応急対応の自主点検レポート」において、キッチンカーやトイレカー、ランドリーカーなどの各種機能のついた移動型車両が有効であったことが示されております。このような災害対策用の移動式車両につきましては、本市では本年度、国による「新しい地方経済・生活環境創生交付金(地域防災緊急整備型)」を活用して、トイレカーを導入することとしております。キッチンカーにつきましては、キッチンカーがよいのか、炊き出し設備のようなものがよいのか、民間事業者とも連携し、コストも含めて比較検討してまいりたいと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 炊き出し設備は、なかなか移動させるのに本当に難しいかなというふうに考えます。キッチンカーは移動ができるというメリットがあり、また出店時にも有料貸出しも可能であるというふうに考えます。ぜひ、前向きに検討してだければというふうに思います。
次に、入浴施設を50人に1つ設置し、男女別に提供するように手引を改定したようですが、南国市も改定し、そのようなスペースは確保できたのか答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 災害時の入浴施設につきましてもスフィア基準が取り入れられ、昨年政府が改定した避難所の運営指針で、50人に1つとされました。本市では、先ほど答弁いたしましたように、男女別に使用できる浄水機能つき温水シャワー設備を4セット導入しておりますが、この基準を満たす状態とはなっておりません。今後も、資機材整備や協定などにより入浴環境の整備を進めてまいります。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) これこそ民間施設を活用すべきだというふうに思いますのでぜひ、例えばながおか温泉とか、そういうところとも協定、もしくはそういう協力できる体制をつくっていただきますようよろしくお願いいたします。
神崎議員が、3月議会にて体育館にクーラーの設置を要望し、スポットクーラーを導入するというふうに答弁がありましたが、現在の進捗状況につきましてお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 移動式空調機器につきましては、国による「新しい地方経済・生活環境創生交付金(地域防災緊急整備型)」を活用して整備することとしております。本年度2台の機器を発電機と併せて導入することとしておりますが、入札は既に終了しておりまして、発電機につきましては既に納品済み、空調機器の納品待ちの状態となっております。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 全体育館にスポットクーラーを導入する場合、どのくらいの期間で配備できるというふうに考えているのか、答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 移動式空調機器につきましては、指定避難所の中で収容面積が大きく、かつ空調設備のない小中学校の体育館や、社会体育施設への配備を検討しております。施設数としては23か所でありますが、最低限度の空調効果を得るためには、1施設につき最低2台は必要であると考えております。財政的な負担も大きい施策でありますので、明確な時期は申し上げられませんが、南海トラフ地震の発生を見据え、できるだけ早期に整備を完了したいと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 2台で体育館を冷たくすることは、相当に困難だというふうに考えております。まずは、スポットクーラーを導入するのであれば実証実験をすべきであるというふうに考えますが、南国市は実証実験をするというふうに考えてるのか、答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 移動式空調機器につきましては、本市での実証実験は行っておりませんが、近隣市町村では大豊町で導入がされておりましたので、本年1月に大豊町で視察をさせていただきました。担当者からの聞き取りも行いましたが、夏場でも十分効果があるとのことでした。また、他自治体の事例を確認いたしますと、神奈川県綾瀬市では、本市が導入を検討しておりました機器と同じものを災害対策用空調機器として8台備蓄しており、また順次増やしていくとのことで、本導入機器が災害対策用としても十分機能すると判断をいたしました。
以上のことから実証実験は行いませんが、導入後はイベントや訓練等で利用したいと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 先ほども申しましたように、2台では絶対にあの体育館が涼しくなるというふうには考えられませんので、ほかの自治体で導入したということは理解できました。本当に、体育館を冷たくしようというふうに考えているのであれば、8台ぐらいは必要かなというふうに考えます。それで熱中症にならないか、どれだけ涼しいのか等も含めて確認する必要性があるというふうに考えます。体育館で小学校の授業等で実証実験をするのも、学校教育課としての連携になるというふうに考えますが、いかがでしょうか。むちゃぶりかもしれませんけども、教育長はこのような実証実験も含めた防災連携をどのように考えますか。答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 教育長。
○教育長(竹内信人) 学校の体育館への空調整備、また工事にはまだまだ時間がかかることも想定されますので、いわゆるスポットエアコン、スポットクーラーの可能性を探るということは非常にいいことではないかというふうに思っております。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) そのためには、スポットクーラーの相当な量が必要となり、移動させるのも多くの労力が必要になるというふうに考えます。それであれば、国の補助だけでなく、県の地域防災対策総合補助金を申請し、ボタンを押すだけのクーラー設置も考えるべきだというふうに思っております。南国市の所感をお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 空調対策としては、固定式の空調機器の設置が最も効果的ではありますが、南海トラフ地震の発生を見据え、迅速な導入を図るという観点から、今回移動式空調機器と発電機のセットでの導入を決めたところであります。固定式の場合、空調機器の設置工事に時間のかかること、また停電対策用に自家発電機の設置や、施設の受電設備の改修が必要になるなど、費用的にも大きな負担が生じることとなります。そのため、必要となる体育館等の施設の全てに設置が完了するまでに長い時間を要することが想定されるため、今回災害対策用の空調機器として、移動式のもの及び発電機のセットを導入することとしたものです。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) めちゃくちゃ重たいと思いますけど、誰が運ぶのかとか、本当にちゃんと考えられていたほうがいいというふうに考えます。クーラーの設置は冷暖房が可能であり、現在の気候変動にも対応できるというふうに考えますが、答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 今回導入いたします移動式空調機器につきましても、冷房及び暖房の双方が可能であり、あくまで災害対策用ということでありますが、移動式ということもあり、必要な場所に必要なときに配置し、使用できるというメリットもあると考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) クーラー設置は、熱中症等からの命を守る施策だというふうに考えます。ぜひ、前向きに考えていただきたいのですが、市長に答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 避難所の空調対策は、近年の極端な気象状況を見ましても、災害関連死を防ぐための重要な対策であると認識しております。避難所となる体育館など大きな施設の空調対策は、対策に係る時間や費用負担も大きなものになりますので、応急的な災害対応の観点から、移動式の空調機器の導入を進めているところです。
本市としては、助かった命を守るため、引き続き空調機器をはじめ、避難所の環境整備に努めてまいりたいと思います。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 分かりました。
そしたら、まずは実証実験じゃないですけども、そういうのをまずしっかりとやっていただいて、何台でこれぐらいの大きさの体育館が冷えるということを、しっかりと把握していただきたいと思いましたので、よろしくお願いいたします。
最後に、連続テレビ小説「あんぱん」による効果の質問に移らせていただきます。
現在、海洋堂SpaceFactoryに来場している来客数及び前年度の来客数との比較の数値の答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 海洋堂SpaceFactoryなんこくへの来場者数につきましては、今年4月から8月31日までの期間となりますが、今年度は4万4,818人でございます。令和6年度において、同期間は3万4,421人でございましたので、1万397人の増となっております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 現在、連続テレビ小説ドラマ展「のぶと嵩のおらんく展」のチケット別の来客数及び合計金額について答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 連続テレビ小説ドラマ展のチケット別の来場者数につきましては、オープンから9月1日までの期間となりますが、大人料金の入場者が5,742人、小中学生料金の入場者が514人、未就学児等無料の方の入場者が357人でございます。入場料の合計は551万800円となっております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) それでは、海洋堂SpaceFactory及び連続テレビ小説ドラマ展「のぶと嵩のおらんく展」の目標来客数達成まで、残りの人数と達成するまでの計画の答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 海洋堂SpaceFactoryなんこくへの入り込み数の目標は8万人としておりますので、先ほどお答えした来場者数4万4,818人を差し引くと、目標達成まで残り3万5,182人でございます。
また、連続テレビ小説ドラマ展の目標入場者数は3万3,000人としておりますので、9月1日までの来場者数の合計6,613人を差し引くと、目標達成までは残り2万6,387人でございます。計画として、各月の入場者予測などは立てておりませんが、広報を引き続き行い、目標を達成したいと考えております。
連続テレビ小説「らんまん」時には、秋の行楽シーズンに観光客が増加したと聞いておりますので、今回も秋の行楽シーズンでの高知県や物部川エリアへの観光客の増加、そしてドラマ展への来場者の増加を見込んでおります。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) ぜひ、目標を達成していただきたいです。今、もうすぐで「あんぱん」も終わるので、人数がちょっとずつまた増えたりすると思いますので、ぜひそこを頑張っていただきたいのですが、私が感じるのは、広報が足りないというふうに感じました。というのも、ドラマ展を開催してるのを、県内の方や県外在住の友人や親戚さえも知りませんでした。また、南国市在住の方でさえ知らない方がいたと思います。残念でなりません。
そこで、今後どのような広報活動を行っていくのか答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) ドラマ展の広報につきましては、オープン前の報道向け内覧会において、高知新聞やNHK、さんさんテレビに取材いただき、オープニングイベントも取り上げていただきました。また、南国市や観光協会、観光博のSNSによるPRに加えて、オープニングイベント出演者のSNSによるPRも行っていただきました。また、市広報への掲載や学校便によるチラシの配布を行い、市内外の観光施設や宿泊施設にはチラシを設置いただいております。
また、高知新聞社の協力による高知新聞のイベント情報への掲載や、NHK高知局の番組内での紹介、高知新聞社が「やなせたかし始まりの物語」への広告出稿に加え、RKCラジオや、エフエムいわぬまへの出演PRやイベント出展時のPRも行ってきており、今後もイベントなどの機会を捉えてPRを行うことを考えております。
また、観光博では、ドラマ展を含めたやなせたかし関連企画展のチラシを作成し、広報するとともに、先月観光博インスタグラムの取組として、県内在住の有名インスタグラマーにドラマ展の取材等をしていただき、観光博インスタグラムでの動画配信を開始しておりますので、SNSを活用した広報活動も進めているところでございます。様々な媒体を活用して広報活動を行っておりますが、議員のおっしゃるとおり、まだまだドラマ展のことを知らない方がいらっしゃいます。今後も、引き続きPRに努めてまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 南国市としてもすばらしい広報をされてきましたが、できれば3か月から4か月に1回はメディアに出るようになれば、認知しやすいというデータがあります。今から広報というふうに思われるかもしれませんが、今からが勝負だと私は思っております。ぜひ、SNSだけでなく、SNS広告も活用すべきだというふうに考えております。
連続テレビ小説「あんぱん」は、もう少しで終わります。そうなると来客数が減少する可能性も高いのですが、終わった余韻で来場される方も多くいらっしゃいますので、そこに向けてSNS広告や新聞、テレビなどでの活用をすべきです。特に、ユーチューブ広告やインスタグラム広告、フェイスブック広告は必要だと思いますが、南国市としてどのように考えておりますか、答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 観光誘客に向けたPRについては、県内や近隣県に対しては物部川エリアでの観光博、県外・海外に対しては、高知県によるどっぷり高知旅キャンペーンにて行うこととなっており、これまで制作した観光博公式ガイドブックやパンフレット、チラシなどの様々な媒体を、県内外の観光施設等への配架、観光博特別サイトの開設や、県や3市各観光協会等のホームページや、SNSなどでの情報発信、雑誌ウェブ広告等による情報発信などを行ってきたところでございます。また、JAL機内誌にて、やなせたかしゆかりの地として後免町の特集を組んでいただきましたし、ANAのウェブ版機内誌などでも取り上げていただいたところでございます。
また、報道機関に対しては、市や観光博、高知県によるイベント等を実施する際には、報道機関への投げ込みなどを行い、取材していただくよう働きかけております。また、テレビに関しては、ドラマ放映前から「もうすぐ!あんぱん」や「ノルノルミシル!」「ニュースーン」「あさイチ」などNHK番組の取材に協力し、南国市を紹介いただいてきたところでございますし、つい先日には、千鳥がMCを務めるテレビ番組「相席食堂」において、やなせたかしゆかりの地としても、南国市が取り上げられました。この番組は大阪のテレビ局制作で、高知県ではレギュラー放送されておりませんが、民放公式テレビ配信サービスTVerにおいて、TVerアワード特別賞を5年連続で受賞するなど、日本全国の方に見られている番組でございます。
また、認知経路としてSNSの比重が高くなっていることから、南国市や観光協会、観光博において、SNSを活用した情報発信を行ってきたところでございます。特に、美しい写真や動画での視覚に訴えかけるインスタグラムは、観光や旅行と相性がよいとされておりますので、観光博インスタグラムにおいては、県内在住の有名インスタグラマーを活用した取組や、SNS広告も、広告事業者と協議しながら適宜実施しているところでございます。
今後も、新聞やテレビなどの取材に対しては、可能な限り協力してまいりたいと考えておりますし、SNSを活用した情報発信を行い、その中で南国市のPRを行ってまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) ありがとうございます。
そういう御計画であるということは承知しましたが、前回も申しましたが、休日や連休前にチラシを手配りしているようですが、費用対効果の検証をした上で実行されているのでしょうか。チラシの手配りによるコンバージョン率、配布数によって、実際に来場や問合せの成果につながるこの割合は、内容やターゲットによって変動しますが、0.01%から0.3%程度、1,000枚配って1から3件の反応があるかどうかのレベルというふうに平均的に言われております。
そこで、現在は一体何名出勤し、何時間されていますか。また、これからも行う予定でしょうか。あわせて、これにかかっている費用につきましても答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 直近においては、9月7日に香美市で行われたあんぱんサミット2025in高知に来場された方を対象にチラシ配布を行いました。執務者は2名で、各6時間の勤務でございました。
これまでのチラシ配布に係る費用につきましては、人件費として粗で試算したもので回答させていただきます。「広報なんこく」令和7年3月号10ページ目に掲載されております4職員の経験年齢別・学歴別給与月額の状況の一般行政職の大学卒、勤続年数15年の給与月額を基に算出した1時間当たりの時間外勤務手当に、これまでの執務時間を掛け合わせると、粗での試算で約42万円超となっております。ドラマ展については、様々な媒体等を通じてPRしておりますが、まだまだ知らない方がいらっしゃいますので、ドラマ展のターゲットとなる方が多く集まる場所を選び、チラシ配布などを含め、PRを行っていく予定にしております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 決算審査意見書にも、職員の時間外労働について恒常的に多いというふうに記載されております。もっと効率化を考えると、その費用をほかの広報費用として活用できないのでしょうか。答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 観光誘客を図る上で、広報活動や広告宣伝等を行うことは重要ですが、今年度予算としてこれらの予算がなく、また職員人件費から広告費用等へ流用することは、予算の原則から難しいところでございます。広報広告予算がない中で、ドラマ展のPRのため商工観光課としてやれることを考え、実行しているところでございまして、ほかに予算がかからず、有効な方法があれば取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 私がこの質問で言いたいことは、休みの日に出勤して配布する必要性があるのかということです。何人にチラシをお渡ししたのか私は分かりませんけども、1人1,000枚配ることはなかなか難しいです。だから、1人大体200枚配っても、100人に1人来たとしても、2人しか来ない計算となります、1日にですよ。また、せっかくの優秀な人材をうまく使えていないということにもなるというふうに考えます。ユーチューブ広告で効果的な運用をするのであれば、月20万円もあればできるそうです。先ほどの人件費は42万円、それを考えると、ユーチューブ広告のほうがずっと効果的であるというふうに考えます。また、DMOも投稿したのを私は拝見しましたけど、TVerの広告でも、最低出金額が50万円で可能であるというふうに確認できました。ずっとこちらのほうが効果的だというふうに考えます。
これも、前回一般質問で発言させていただきましたが、本来はDMOや観光協会の仕事です。もちろん南国市としても最大限協力すべきでありますが、協力すべきところを間違えると、結果もそのとおりになってしまいます。今からでも遅くないというふうに考えますので、ぜひ広報の方法を修正し、フィナーレに向けて、予算も含め全力で活動していただきたいというふうに考えますが、答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 広報PR活動につきましては、観光博の事務局である物部川DMO協議会や南国市観光協会も、観光誘客に向け、ホームページやSNSなど様々な媒体を活用して情報発信をしているところでございます。観光博では、インスタグラムによる県内在住の有名インスタグラマーを活用した取組や、有料広告の活用など、SNSを活用した広報活動を行っていただいております。SNSを活用したこれらの取組や、そのほかの様々な取組によって、観光博ホームページとインスタグラム等を合わせた8月の閲覧数は約65万3,000件と、4月の閲覧数に対して7倍以上の増加となっております。
また、南国市観光協会でも、主にパンフレットやホームページ、SNSで情報発信を行っており、連続テレビ小説「あんぱん」放映に合わせて作成したごめんまち歩きマップは、当初1万部が早々になくなり、2万部増刷しております。また、観光協会ホームページとインスタグラム等を合わせた8月の閲覧数は約12万8,000件と、3月の閲覧数に対し、約1.5倍の増加となっております。
ただ、例えば南国市の観光情報を発信する場合、当市の連続テレビ小説関連の観光スポットとしては、後免町商店街やなせたかしロードや、ごめん生姜地蔵、やなせたかし・ごめん駅前公園や道信山、やなせライオン公園や日吉町三丁目公園、後免駅や後免町駅など様々ございます。これら以外の観光情報として、西島園芸団地や歴史史跡、戦争遺産なども様々ございます。ドラマ展の情報も発信していただいておりますが、これら様々な観光情報も発信していただいておりますので、発信に占める割合は相対的に薄くなるところでございます。
南国市として、ドラマ展への誘客は、当市への誘客とともに、クーポン券による市内観光事業者等への波及効果も期待できるものでございます。このため、市内観光事業者等への波及効果を高めるため、PR効果が高い場を選んで実施しているところでございます。広報広告予算がない中で、商工観光課としてやれることを考え、実行しているところでございまして、ほかに予算がかからず、有効な方法があれば取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 予算がないことは承知しておりますけども、SNSで例えばここにいる全議員が協力しても、そんな大した閲覧数にはならないんですよね。何が一番効果的か、それはやっぱり広告ですよ。広告にも飛ばす広告と飛ばさない広告があって、飛ばさない広告は1回400円ぐらいだったと、うろ覚えですけどたしか見た記憶があります。先ほどの42万円を使うのであれば、そっちにずっと使ったほうがいいかなというふうに思いますけど、それは人件費以外には使えないというのが課長の答弁やったと思いますけど、商工観光課として今必死に頑張られてるのは分かりますけど、いかに効率化を目指すか、いかに人に見てもらうかを考えたほうがずっといいと私は思いますので、そこは今このトレンドを逃すと、多分次南国市が題材になるドラマって何かございます。分かんないですけど、なかなかないと思うんですよね。だからこそ、今発信すべきかなというふうに考えます。
それでは、質問の内容をちょっと変えて、観光協会が運営している観光案内所への来客数の答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 観光案内所の来所者数につきましては、3月21日のオープンから8月末までの来所者は、延べ人数で8,108人となっております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 観光案内所での問合せ内容について答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 観光案内所での観光客の問合せにつきましては、やなせたかしさんゆかりの地の場所や、お勧めスポット、観光駐車場の場所が多く、アンパンマンミュージアムや、海洋堂SpaceFactoryなんこくへの行き方、連続テレビ小説「あんぱん」のロケ地の場所などについての問合せもあるとのことでございます。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 次に、海洋堂SpaceFactory以外の観光施設の来客数について答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 物部川エリアでの観光博における南国市の中核施設である海洋堂SpaceFactoryなんこくは先ほどお答えいたしましたので、周遊拠点施設である西島園芸団地と歴史民俗資料館の今年4月から8月31日までの入り込み客数についてお答えさせていただきます。
西島園芸団地の入り込み客数は6万7,432人、高知県立歴史民俗資料館の入り込み客数は1万1,936人となっております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) これだけ多くの観光客の方に来ていただいたのは、もちろん「あんぱん」の効果もありますけど、夏休みがちょうどそのときに重なったというのが私は大きいかなというふうに感じてます。
9月26日に、連続テレビ小説「あんぱん」も最終回を迎えます。そうなると、アフター「あんぱん」の取組が南国市の観光には相当重要性が高まるというふうに感じております。これからの取組と目標値について答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 連続テレビ小説「あんぱん」放映終了後の観光の取組につきましては、この放映を契機に、やなせ先生が育ったまちとして、やなせキャラクターの設置や、磨き上げた観光素材、整備したやなせライオン公園や日吉町三丁目公園、観光駐車場などのハード事業に加え、音声ガイドツアーや観光協会に養成していただいた観光ガイドなどのソフト事業等も生かしてまいりたいと考えております。
また、南国市には紀貫之や国衙跡、長宗我部元親や岡豊城跡、国分寺や禅師峰寺とお遍路、戦争遺産としての掩体群など、貴重な歴史や文化もございますし、国内外に高い知名度を有し、大きな情報発信力を持つ海洋堂の関連施設である海洋堂SpaceFactoryなんこくもあるところでございます。今は、連続テレビ小説の放映に加え、各種メディアがやなせ先生ゆかりの地として、南国市や物部川エリアを取り上げていただいているところでございますが、これら観光施設等の情報を、高知県の観光キャンペーンなどと連携して、引き続きPRしてまいりたいと考えております。
そして、物部川DMO協議会には、これらの情報を国内外の旅行会社等へ、旅行プランとして引き続き積極的に売り込んでいただきたいと考えております。特に、観光ガイドについては、利用していただいた観光客から高評価をいただいているとお聞きしております。旅先での人との交流は、グルメと同様に旅の思い出となるものの一つでございます。南国市に来られた方に一つでも多くよい思い出を持ち帰っていただくことが、再度の来訪、リピーターの獲得へとつながるものと思っております。
連続テレビ小説放映後につきましては、これらの取組によって、国内観光客とともに、クルーズ船等を含めた外国人観光客の誘客をも図ってまいりたいと考えております。観光客入り込み数などの目標値につきましては、現在策定中の第3期南国市まち・ひと・しごと創生総合戦略の中で設定する予定としております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 市長、財政上相当厳しいのは私も存じてますけども、課長から答弁がありましたように、アフター「あんぱん」や今後の観光を考えるのであれば、放映された直後に広報すべきだというふうに考えます。その予算がないのであれば、今は広告の費用を私は投入すべきだというふうに考えます。今後、先ほども言いましたように、南国市が取り上げられるドラマ等は、正直今のところ私はないというふうに考えます。観光は多くの方に周知し、来たいと思っていただけないと無理です。そのために、今ドラマがちょうどあって、このトレンドに乗らないといつ乗るのか、私は逆に疑問を感じます。チラシを配る、そんな人件費を出すのであれば、この広告費用だけでも、少額で構いませんのでぜひ補正予算化をお願いしたいのですが、答弁を求めます。また、この費用を捻出しないのであれば、市長自ら効果的な広報の代替案をぜひお聞かせ願えればと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 広報の費用ということでございましたら、効果があると見込めるような費用でしたら十分計上することができるというように思います。ただ、それは何百万円もというようなことではないと思いますので、そういうふうな効果が明確にあるっていうふうに言われるような広告であれば、それを計上してやっていけばいいのではないかというようには思っておりますが、そちらはどのような広告が有効であるのかっていうのは、また議員のお知恵もいただければというように思います。どうぞよろしくお願いします。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 計上していただけるとは思わなかったんで、ちょっとびっくりしましたけど、これはまた課長のほうとも御相談させていただいてになると思いますけど、恐らくユーチューブ広告であれば、この四国内に出すのに大体30万円ぐらいで、あとはその広告をつくるのに、15万円から20万円、もしかしたら業者に頼んだらそれぐらいするかもしれませんけども、あと考えられる費用としては今のところは見つからないので、そこはまた課長のほうとも御相談、御提案させていただきたいと思いますけども、今本当に大々的に広告とか広報をすれば、私は旅行会社も絶対乗ってきてくれるっていうふうに考えてますし、海外の方は四国に旅行する際には、フェイスブック、インスタグラム、ユーチューブを確認されているという傾向にあります。特に、ユーチューブのPRムービーの閲覧数は相当多く、ここからユーチューブのPRムービーから外国人はすごい情報を得ておりまして、訪日外国人全体の情報はSNSで41.2%閲覧しているというふうに数値も出てますので、ぜひやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上で私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
答弁者:市長、教育長、関係課長
午後1時 再開
○議長(岩松永治) 休憩前に引き続き会議を開きます。
引き続き一般質問を行います。14番山中良成議員。
〔14番 山中良成議員発言席〕
○14番(山中良成) 14番、みらいの会、山中良成です。
一般質問2日目となり、質問が重複するところがあるかと存じますが、よろしくお願い申し上げます。
まずは、市長、当選おめでとうございます。また、南国市議会議員補欠選挙にて、浜田議員、御当選おめでとうございます。浜田議員につきましては、ともに同僚議員として南国市政の発展のために一緒に尽くしていきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。
私の質問は、1、決算、2、RSウイルス感染症、3、防災・防犯、スフィア基準、4番、現在の連続テレビ小説「あんぱん」の効果、以上となります。
それでは、決算について質問をさせていただきます。
一般会計の決算状況は、歳入269億9,002万8,000円、歳出264億9,362万1,000円で、前年度より歳入は24億5,211万7,000円、歳出は22億9,705円増加しており、歳入から歳出を差し引いた形式収支は4億9,640万7,000円、翌年度に繰り越すべき財源2億97万9,000円を差し引いた実質収支は2億9,542万8,000円の黒字で、単年度収支は1億1,217万2,000円の黒字であるが、積立金の取崩しを行っているので、実質単年度収支は6億8,352万9,000円の赤字であります。
そこで、南国市健全化判断比率及び資金不足比率審査意見書を拝見すると、実質公債費比率が9.6と前年度より0.4ポイントも高くなり、大型事業の実施により上昇傾向が今後も継続される見込みであるというふうに記載されており、また将来負担比率も85.8%と前年度より6.3ポイント高くなっており、新たな公共施設建設等によって、今後は将来負担比率の増加が見込めると記載されております。南国市として今後どのように改善し、健全な財政運営に努めていくのか、計画の答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(溝渕浩芳) 南国市健全化判断比率及び資金不足比率審査意見書において御指摘いただいておりますとおり、都市再生整備事業などの大型事業の実施により地方債残高が増加し、公債費が上昇傾向にあるため、実質公債費比率、将来負担比率ともに増加しております。令和7年度から令和9年度を計画期間といたしました中期財政収支ビジョンに基づく公債費への基金充当などの対応により、単年度の収支の悪化を防ぐとともに、費用対効果の検証を踏まえ、既存の事業の見直し等を行い、財政状況の健全化を図っていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 南国市は、少しずつですが本当に厳しい財政状況になってるというふうに考えております。
そこで、地方債借入残高も、対前年度比6億8,426万1,000円増の241億9,812万1,000円となっております。今後の見込み及びどのように計画してるのか、答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(溝渕浩芳) 地方債残高につきましては、新図書館の建設が完了する本年度をピークとし、地方債の新規発行額を元利償還額の範囲内とすることで、地方債残高の減少に努めていきたいと考えております。令和7年度の地方債残高については約251億1,000万円を見込んでおりますが、令和8年度、令和9年度の地方債残高の見込みにつきましては、中期財政収支ビジョンの公債費元金と、地方債借入額の想定額15億円を当てはめますと、令和8年度末残高を242億9,000万円、9年度残高を234億9,000万円と想定しております。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 地方債残高が、令和9年度には少し下がっているというふうに言われておりますけども、今回市長の公約ではハード事業のほうがありますので、私は下がるというふうにはあまり考えておりません。これからは、健全な財政運営のためにはこのような公共施設建設等を控えていく必要性があるというふうに思いますが、答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 財政課長。
○参事兼財政課長(溝渕浩芳) 今後も市民の要望には応えていく必要がございますが、大型の施設整備に伴う地方債償還は長期間に及ぶため、現在計画をしていない施設整備などの普通建設事業は控えることなどによりまして、地方債残高及び公債費を減少することに努めていきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) これからも大型事業により公債費が増大し、実質公債費比率及び将来負担比率が上昇していくことは、財政上もそうですが、市民も望んでないというふうに考えます。監査意見書にも、将来負担の増加により財政の硬直化が懸念され、慎重かつ計画的な公債費の管理に努めていただきたいと記載されております。この件について市長の答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 先ほど財政課長も申しましたとおり、都市再生整備事業などの実施によりまして、本市の地方債残高、また公債費は増加傾向にありますので、普通建設事業の抑制や公債費のより一層の管理に努めていく必要があろうと思っております。また、近年人件費や物価が上昇しておりますので、この後、普通交付税の算定にどのように影響があるのかっていうところを注視しつつ、事業の取捨選択による財政の健全化を図っていく必要があるというように考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 市長もそのように考えているのであれば、無駄な支出や計画が決定していないようなものにつきましては、ぜひ抑制していただきたいというふうにお願いいたします。南国市は、スクラップ・アンド・ビルドではなく、ビルド・ビルドになってるというふうに感じますので、ぜひ精査していただきますようお願いいたします。私は、南国市として収入が重要であるというふうに考えております。また、監査意見書でも収入の確保、特に自主財源の確保を図ることが重要であるというふうに記載されており、考え方は一緒であるというふうに認識しております。
そこで、市税の不納欠損額は、税務課の皆様の御努力のおかげで前年度より313万3,000円減少しておりますが、808万8,000円あります。これについても、原因の検証をされていると思いますので、これからの改善策について答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 税務課長。
○税務課長(北村長武) 不納欠損額が大幅に減少した原因は、前年度令和5年度に大規模倒産案件で競売を実施してもなお債権確保ができず、結果として不納欠損になり、対前年度比で減少額が大きくなったことです。今後につきましても、財産調査、滞納処分を行うことで債権確保をし、一方で滞納処分をすることができない、できる財産がない場合は、地方税法の規定に基づき不納欠損処理を行っていきます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) これからもぜひ業務に集中して携わっていただき、管理のほどよろしくお願いいたします。
次に、監査意見書の第21款諸収入についても、不納欠損が772万3,000円と記載されておりますが、この詳細と改善策について答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 福祉事務所長。
○福祉事務所長(天羽庸泰) 諸収入第21款のうち、生活保護費雑入の不納欠損額は469万8,144円と、これは地方自治法で規定する金銭債権の消滅時効によるものです。引き続き収入未済額の圧縮に努めてまいります。
○議長(岩松永治) 住宅課長。
○住宅課長(松岡千左) 諸収入の不納欠損中300万8,451円につきましては、損害金の総額となります。家賃滞納等様々な事由により明渡し請求を行ったのち、退去期限までに明渡しが行われなかった場合は、契約に基づく家賃ではなく、根拠なく市営住宅を占拠したことによる損害金となります。この損害金は家賃と同額ではなく、近傍同種家賃額という定められた額になっておりまして、人によって、場合によっては家賃額の2倍、3倍になることもあります。明渡し請求を不服として法的な争いに至った場合、退去までに時間を要する場合もあり、結果として累積した損害金が多大となる事例なども発生しております。請求を行い、裁判等で確定した場合は、差押えなども検討し、納付される額も一部ありますが、無資力になれば債権放棄をせざるを得ないことも多く、やむを得ないものであると考えております。
損害金が多大に累積することのないよう、入居者への丁寧な説明を行っているところではありますが、今後もより一層丁寧な説明や指導に努め、改善を目指していきたいと考えております。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 一般の会社でも、不納欠損を減少することが課題であります。私も不動産賃貸業を行ってますけど、同じように不納欠損がやっぱり出ます。家賃の滞納、結構びっくりするような金額でいらっしゃるんですよ。そういった場合、どうしても一気に払ってもらうことってすごい難しいので、住宅課長も御存じのように、ちょっとずつでもいただくような形で取っていただいたり、何かしら改善策をぜひよろしくお願いいたします。
次に、基金についてですが、基金の運用は国債等で運用してるとお聞きしましたが、国債外でどのような債券で運用しているのか答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 会計課長。
○会計管理者兼会計課長(竹村亜希子) 国債のほかには、政府保証債、地方債、一般担保付社債を保有しております。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 栃木県那須塩原市では、SDGs関連債、グリーンボンド、ソーシャルボンド、サスティナビリティボンドを優先購入しており、愛知県春日井市では、証券会社のサポートを受けながら債券運用を開始し、効率的な資金運用をしております。南国市としても思案したほうがよいというふうに考えますが、答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 会計課長。
○会計管理者兼会計課長(竹村亜希子) 現在保有しております地方債は、高知県発行のグリーンボンドになります。基金の運用に係る債券の購入につきましては、証券会社の情報提供を受けながら、南国市資金管理並びに運用基準に基づき、余裕のある資金の額、期間、利回り等を考慮して判断、決定しております。引き続き、金利等社会情勢の動向に注視しつつ、地方自治法に規定されております確実かつ効率的な運用となるよう努めてまいります。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 証券会社情報が全て正しいとは思いませんが、金融商品は情報が大変重要というふうに考えております。ぜひ、有利な商品が販売されているのか等も含め、しっかりとした情報収集をしていただき、基金管理のほどよろしくお願いいたします。
次に、監査意見書の結びに、南国日章産業団地の残る3区画の分譲が令和4年度から進んでいないというふうに記載されており、私のみならずほかの同僚議員も不安になっております。何回か私も質問してきましたが、その後どのような進捗状況であり、市長としてもどのように動いてきたか答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 南国日章産業団地への誘致につきましては、県とともに行っておりまして、現在1件の相談があり、分譲要件との適合等の確認を進めているところでございます。また、6月には商工観光課職員が、東京ビッグサイトで開催された企業誘致イベントの高知県の出展に合わせて参加し、来場された企業の担当者方に情報提供を行いました。この中には、高知県への進出に興味をお示しいただいた方もございましたので、現在高知県において営業活動を展開していただいておるところでございまして、分譲実現に向けて県とともに引き続き誘致活動を行ってまいりたいと考えております。市長としましては、これまで担当や企業の皆様からの相談には乗ってきたところでございます。分譲に向けて、できることは今後も行ってまいりたいと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 市長自ら相談に乗っていただき、これは本当にうれしいことだと思っております。ただ、それだけで終わるのではなく、移転につながるようにしていただきたいです。これは担当課の役割でもありますが、市長の役割が大変重要となりますので、ぜひともよろしくお願いいたします。
収入を増加させる方法の一番は、やはり企業誘致です。固定資産税を含めた多くの税収を見込めます。何度も私はこの議場で、南国日章産業団地の売れない理由は場所と区画の大きさだというふうに発言させていただきましたが、それに加えて業種の指定もあるというふうに考えます。もし新しい企業団地を造るのであれば、これも考えていかなければなりませんが、本来は民間主導による企業誘致が望ましいです。ぜひ、これから課題を解決していってほしいのですが、市長に答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 議員のおっしゃるとおり、企業誘致を進めることは固定資産税をはじめとした税収増も見込めますし、また働く場の確保、雇用の創出という点からも、南国市にとって重要な施策であると考えております。南国日章産業団地につきましては、先ほども述べましたとおり、県とともに完売に向けて取り組んでいるところでございますし、県と新しい産業団地を共同開発するとなれば、候補地の状況を踏まえ、どのような産業団地にしていくのかといったゴール設定を県と十分に協議しながら進めていくことになるものと考えております。
また、南国市都市計画マスタープランの全体構想における土地利用方針の中で、インターチェンジ周辺や国道などの幹線道路沿いに定めた産業立地検討エリアにおきましては、民間開発による企業の立地も進んできておるところでございます。企業誘致は、南国市にとって重要な施策でございますので、しっかりと進めてまいりたいと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 市税の増収は必須課題です。だからこそ、都市計画マスタープランのゾーニングエリアについても今後考える必要性があるというふうに思っております。まずは企業の要望に応え、南国市が産業団地を造成するよりも、民間企業による企業誘致をよろしくお願いいたします。
次に、RSウイルス感染症についての質問に移らせていただきます。
6月議会でも質問させていただきましたが、須崎市では6月から無料接種が開始されました。その後、接種者数や、副作用があったのか、どのような情報が入ったのか答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長兼こども家庭センター所長(藤宗 歩) 須崎市に問い合わせたところ、接種者数は今年の6月1日から8月25日の間に18人で、副作用の報告は今のところないとお聞きしています。接種の効果につきましても、始まったばかりなのでまだ分からないとのことです。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 須崎市ではありませんが、高知県感染症発生動向調査月報2025年7月のRSウイルス感染症を拝見しますと、高知県内で88名の方が発症しており、7月は増加したようです。その中でも、特に高知市と中央東が多かったと記載されており、南国市もその管轄ですが、そのような情報は入っておりますか。答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長兼こども家庭センター所長(藤宗 歩) 関係機関から南国市に対して、ほかの感染症も含め発生状況についての特別な情報は入ってきておりませんが、感染症発生動向調査につきましては、県のホームページや高知新聞にも毎週掲載されておりますので、そちらから情報を得ております。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 実は、私の友人のお子さんも8月に感染してしまい、父親が病院に連れて行ったのですが、病名を聞いてもぴんとこなかったようです。知っているかどうかの情報は大切だというふうに考えております。ぜひ、広報にもRSウイルス感染症の内容についての情報提供をお願いしたいのですが、答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長兼こども家庭センター所長(藤宗 歩) RSウイルス感染症の市の広報掲載につきましては、市の広報が2か月前から記事を作成しているため、直近の流行状況をお知らせすることは難しいところもあり、紙面にも限りはございますが、機会があれば検討してまいりたいと思います。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 数値も重要ですが、RSウイルス感染症とはどういったものなのかお知らせしていただきたいです。先ほどのお父様も知らない状態なので、ぜひ広報掲載をお願いいたします。また、流行情報は、公式LINE等であれば素早く情報発信できるというふうに考えますので、御検討のほどよろしくお願いいたします。
このように、毎年ピークのタイミングが異なっており、命に関わる感染症です。それも身近な感染症であります。四国では、須崎市に続き徳島県鳴門市でも11月1日から接種するというふうにお聞きいたしました。また、今議会でも、県外の同僚議員が10の自治体で一般質問をされるようです。これからも、事前接種について広がっていくというふうに予想されます。南国市も、ぜひ来年度より接種補助をしていただきたいというふうに考えておりますが、答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 保健福祉センター所長。
○保健福祉センター所長兼こども家庭センター所長(藤宗 歩) RSウイルス感染症ワクチンの定期接種化の議論は、国が引き続き安全性に係る知見を収集し、評価、検討を続けており、現在は国立感染症研究所がファクトシートの作成作業を行っているところです。南国市では、既に子どもの任意接種につきましては、市民からの要望が多かったインフルエンザと、医師からの提案によるおたふく風邪について、接種費用の一部助成を行っているところです。
RSウイルスワクチンにつきましても、その重要性は十分に認識しておりますが、限られた財政の中で新たな助成制度を開始するのは難しい状況です。6月議会でもお答えしましたように、今後も国の動向を見ながら引き続き検討してまいりたいと思います。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 市長、ファクトシートもこういうふうにできて、もう作られていて、国のほうも進んで重要性を高めております。また、前回も申しましたように、高知県の医師会の皆様も推進していくというふうに発言されております。ぜひとも、来年度予算にも計上していただきますよう、御検討のほどよろしくお願いいたします。
次に、防犯・防災についての質問に移らせていただきます。
スフィア基準を踏まえた避難所運営の在り方についてですが、高知県は居住スペースを1人当たり3.5平米以上というふうにすると手引を改定しましたが、南国市の所感をお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 避難所で必要な居住スペースにつきましては、被災者の権利と被災者支援の最低基準を定めたスフィア基準により、1人当たり3.5平方メートルと定められております。国においても、これまでの災害や、特に能登半島地震などの災害対応の教訓から、避難所運営等避難生活支援のためのガイドラインを改定し、スフィア基準に沿って、避難所での1人当たりの居住スペースを3.5平方メートルとしたところです。また、県においても、災害関連死の防止に向けた避難所環境の整備の観点から、1人当たり3.5平方メートルのスペースを避難所で確保することが求められているとしています。
本市においては、地震・津波災害を想定した避難所として、小中学校や公民館、地域集会所を中心に57か所を指定しておりますが、現状では1人当たりの居住スペースを2平方メートルとしても、なお想定される避難所避難者数に足りていない状況であります。このような状況の中での1人当たりの3.5平方メートルのスペース確保は、非常に厳しい数字であると感じておりますが、一方でこれまでの様々な人道支援の知見を基に定められたスフィア基準をしっかりと理解し、取り入れていくことは、災害大国の日本においては必須のことであると考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 確かにスペースが足りないことも承知しておりますが、ストレス軽減や感染症対策にもなるというふうに考えております。ぜひとも御検討のほどよろしくお願いいたします。
学校の教室等を活用し、居住スペースの確保を検討するようですが、南国市の現状をお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 学校の教室等につきましては、学校の早期再開のことなどもあり、使用に関して不確定な要素も大きいことから、現時点で収容スペースには組み込んでいませんが、使用が必要になることも想定し、収容可能面積を算出しております。その数字では、津波浸水区域外の学校の教室を使用した場合、1人当たりの面積を3.5平方メートルとして、新たに約2,800人分のスペースを確保することが可能となります。教育委員会とも連携し、学校の早期再開と併せて、実効性のある普通教室の活用について検討してまいります。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) ぜひ、教育委員会ともしっかりと連携していただきますよう、お願いいたします。
空調設備のある民間施設の活用に向けた市町村への働きかけを県は思案しているようですが、南国市はどのように考え、どのように動くのか答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 先ほど答弁いたしましたように、本市では現時点で想定される避難所避難者数の収容スペースを確保できておりません。加えて、スフィア基準を満たすためには、さらに収容面積を確保することが必要となります。現在、本市では、民間施設として地域集会所を協定に基づき避難所として指定しておりますが、今後さらに収容スペースの確保に向けて、まずは候補施設のリストアップを行い、働きかけを進めてまいります。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) ぜひ、まずはリストアップのほどよろしくお願いいたします。
県は、今年度流通備蓄の現況を調査するようですが、南国市として調査されるのか、また県との情報共有をするのか答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 県の流通備蓄の調査につきましては、本市にも県から8月26日付で「災害時における事業者からの供給物資量の把握について」として依頼が来ております。本市でも、災害時における食料、飲料水及び生活必需品等の物資の確保を図る目的で、事業者と流通備蓄の協定を締結しておりますので、協定の実効性を高めるためにもしっかりと調査し、県と情報を共有したいと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) ぜひ、情報共有していただいて、どのような状況になってるかをしっかりと把握していただきますようよろしくお願いいたします。
令和8年度には、県は高知県備蓄方針の改定をします。8品目の備蓄量の見直しをし、備蓄品目として炊き出し施設や入浴設備を追加することを市町村と検討するようですが、南国市としてどのように考えているのか答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 令和3年6月に定めた高知県備蓄方針では、最低限必要となる公的備蓄物資の品目として、飲料水、食料、ミルク、毛布、生理用品、おむつ、トイレ、トイレットペーパーの8品目を定めております。本市でも、この8品目を中心に備蓄を進めておりますが、そのほか避難所の環境改善を目的として、段ボールベッドやパーティション、マットなどの備蓄も並行して進めております。備蓄品目に追加が検討されているもののうち、入浴施設につきましては、昨年度浄水機能つき温水シャワー設備を4セット導入いたしました。炊き出し設備につきましては、現時点ではまだ導入をしておりませんが、地域にある食料資源を有効に活用するためには必ず必要となるものであると考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 高知県は、食事の質の確保として令和7年度にキッチンカーの整備をするようですが、南国市も考えているのか、また民間事業者との連携を取っていくのか答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 能登半島地震を受けて提出された「令和6年度能登半島地震に係る災害応急対応の自主点検レポート」において、キッチンカーやトイレカー、ランドリーカーなどの各種機能のついた移動型車両が有効であったことが示されております。このような災害対策用の移動式車両につきましては、本市では本年度、国による「新しい地方経済・生活環境創生交付金(地域防災緊急整備型)」を活用して、トイレカーを導入することとしております。キッチンカーにつきましては、キッチンカーがよいのか、炊き出し設備のようなものがよいのか、民間事業者とも連携し、コストも含めて比較検討してまいりたいと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 炊き出し設備は、なかなか移動させるのに本当に難しいかなというふうに考えます。キッチンカーは移動ができるというメリットがあり、また出店時にも有料貸出しも可能であるというふうに考えます。ぜひ、前向きに検討してだければというふうに思います。
次に、入浴施設を50人に1つ設置し、男女別に提供するように手引を改定したようですが、南国市も改定し、そのようなスペースは確保できたのか答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 災害時の入浴施設につきましてもスフィア基準が取り入れられ、昨年政府が改定した避難所の運営指針で、50人に1つとされました。本市では、先ほど答弁いたしましたように、男女別に使用できる浄水機能つき温水シャワー設備を4セット導入しておりますが、この基準を満たす状態とはなっておりません。今後も、資機材整備や協定などにより入浴環境の整備を進めてまいります。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) これこそ民間施設を活用すべきだというふうに思いますのでぜひ、例えばながおか温泉とか、そういうところとも協定、もしくはそういう協力できる体制をつくっていただきますようよろしくお願いいたします。
神崎議員が、3月議会にて体育館にクーラーの設置を要望し、スポットクーラーを導入するというふうに答弁がありましたが、現在の進捗状況につきましてお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 移動式空調機器につきましては、国による「新しい地方経済・生活環境創生交付金(地域防災緊急整備型)」を活用して整備することとしております。本年度2台の機器を発電機と併せて導入することとしておりますが、入札は既に終了しておりまして、発電機につきましては既に納品済み、空調機器の納品待ちの状態となっております。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 全体育館にスポットクーラーを導入する場合、どのくらいの期間で配備できるというふうに考えているのか、答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 移動式空調機器につきましては、指定避難所の中で収容面積が大きく、かつ空調設備のない小中学校の体育館や、社会体育施設への配備を検討しております。施設数としては23か所でありますが、最低限度の空調効果を得るためには、1施設につき最低2台は必要であると考えております。財政的な負担も大きい施策でありますので、明確な時期は申し上げられませんが、南海トラフ地震の発生を見据え、できるだけ早期に整備を完了したいと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 2台で体育館を冷たくすることは、相当に困難だというふうに考えております。まずは、スポットクーラーを導入するのであれば実証実験をすべきであるというふうに考えますが、南国市は実証実験をするというふうに考えてるのか、答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 移動式空調機器につきましては、本市での実証実験は行っておりませんが、近隣市町村では大豊町で導入がされておりましたので、本年1月に大豊町で視察をさせていただきました。担当者からの聞き取りも行いましたが、夏場でも十分効果があるとのことでした。また、他自治体の事例を確認いたしますと、神奈川県綾瀬市では、本市が導入を検討しておりました機器と同じものを災害対策用空調機器として8台備蓄しており、また順次増やしていくとのことで、本導入機器が災害対策用としても十分機能すると判断をいたしました。
以上のことから実証実験は行いませんが、導入後はイベントや訓練等で利用したいと考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 先ほども申しましたように、2台では絶対にあの体育館が涼しくなるというふうには考えられませんので、ほかの自治体で導入したということは理解できました。本当に、体育館を冷たくしようというふうに考えているのであれば、8台ぐらいは必要かなというふうに考えます。それで熱中症にならないか、どれだけ涼しいのか等も含めて確認する必要性があるというふうに考えます。体育館で小学校の授業等で実証実験をするのも、学校教育課としての連携になるというふうに考えますが、いかがでしょうか。むちゃぶりかもしれませんけども、教育長はこのような実証実験も含めた防災連携をどのように考えますか。答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 教育長。
○教育長(竹内信人) 学校の体育館への空調整備、また工事にはまだまだ時間がかかることも想定されますので、いわゆるスポットエアコン、スポットクーラーの可能性を探るということは非常にいいことではないかというふうに思っております。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) そのためには、スポットクーラーの相当な量が必要となり、移動させるのも多くの労力が必要になるというふうに考えます。それであれば、国の補助だけでなく、県の地域防災対策総合補助金を申請し、ボタンを押すだけのクーラー設置も考えるべきだというふうに思っております。南国市の所感をお伺いいたします。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 空調対策としては、固定式の空調機器の設置が最も効果的ではありますが、南海トラフ地震の発生を見据え、迅速な導入を図るという観点から、今回移動式空調機器と発電機のセットでの導入を決めたところであります。固定式の場合、空調機器の設置工事に時間のかかること、また停電対策用に自家発電機の設置や、施設の受電設備の改修が必要になるなど、費用的にも大きな負担が生じることとなります。そのため、必要となる体育館等の施設の全てに設置が完了するまでに長い時間を要することが想定されるため、今回災害対策用の空調機器として、移動式のもの及び発電機のセットを導入することとしたものです。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) めちゃくちゃ重たいと思いますけど、誰が運ぶのかとか、本当にちゃんと考えられていたほうがいいというふうに考えます。クーラーの設置は冷暖房が可能であり、現在の気候変動にも対応できるというふうに考えますが、答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 危機管理課長。
○危機管理課長(野村 学) 今回導入いたします移動式空調機器につきましても、冷房及び暖房の双方が可能であり、あくまで災害対策用ということでありますが、移動式ということもあり、必要な場所に必要なときに配置し、使用できるというメリットもあると考えております。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) クーラー設置は、熱中症等からの命を守る施策だというふうに考えます。ぜひ、前向きに考えていただきたいのですが、市長に答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 避難所の空調対策は、近年の極端な気象状況を見ましても、災害関連死を防ぐための重要な対策であると認識しております。避難所となる体育館など大きな施設の空調対策は、対策に係る時間や費用負担も大きなものになりますので、応急的な災害対応の観点から、移動式の空調機器の導入を進めているところです。
本市としては、助かった命を守るため、引き続き空調機器をはじめ、避難所の環境整備に努めてまいりたいと思います。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 分かりました。
そしたら、まずは実証実験じゃないですけども、そういうのをまずしっかりとやっていただいて、何台でこれぐらいの大きさの体育館が冷えるということを、しっかりと把握していただきたいと思いましたので、よろしくお願いいたします。
最後に、連続テレビ小説「あんぱん」による効果の質問に移らせていただきます。
現在、海洋堂SpaceFactoryに来場している来客数及び前年度の来客数との比較の数値の答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 海洋堂SpaceFactoryなんこくへの来場者数につきましては、今年4月から8月31日までの期間となりますが、今年度は4万4,818人でございます。令和6年度において、同期間は3万4,421人でございましたので、1万397人の増となっております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 現在、連続テレビ小説ドラマ展「のぶと嵩のおらんく展」のチケット別の来客数及び合計金額について答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 連続テレビ小説ドラマ展のチケット別の来場者数につきましては、オープンから9月1日までの期間となりますが、大人料金の入場者が5,742人、小中学生料金の入場者が514人、未就学児等無料の方の入場者が357人でございます。入場料の合計は551万800円となっております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) それでは、海洋堂SpaceFactory及び連続テレビ小説ドラマ展「のぶと嵩のおらんく展」の目標来客数達成まで、残りの人数と達成するまでの計画の答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 海洋堂SpaceFactoryなんこくへの入り込み数の目標は8万人としておりますので、先ほどお答えした来場者数4万4,818人を差し引くと、目標達成まで残り3万5,182人でございます。
また、連続テレビ小説ドラマ展の目標入場者数は3万3,000人としておりますので、9月1日までの来場者数の合計6,613人を差し引くと、目標達成までは残り2万6,387人でございます。計画として、各月の入場者予測などは立てておりませんが、広報を引き続き行い、目標を達成したいと考えております。
連続テレビ小説「らんまん」時には、秋の行楽シーズンに観光客が増加したと聞いておりますので、今回も秋の行楽シーズンでの高知県や物部川エリアへの観光客の増加、そしてドラマ展への来場者の増加を見込んでおります。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) ぜひ、目標を達成していただきたいです。今、もうすぐで「あんぱん」も終わるので、人数がちょっとずつまた増えたりすると思いますので、ぜひそこを頑張っていただきたいのですが、私が感じるのは、広報が足りないというふうに感じました。というのも、ドラマ展を開催してるのを、県内の方や県外在住の友人や親戚さえも知りませんでした。また、南国市在住の方でさえ知らない方がいたと思います。残念でなりません。
そこで、今後どのような広報活動を行っていくのか答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) ドラマ展の広報につきましては、オープン前の報道向け内覧会において、高知新聞やNHK、さんさんテレビに取材いただき、オープニングイベントも取り上げていただきました。また、南国市や観光協会、観光博のSNSによるPRに加えて、オープニングイベント出演者のSNSによるPRも行っていただきました。また、市広報への掲載や学校便によるチラシの配布を行い、市内外の観光施設や宿泊施設にはチラシを設置いただいております。
また、高知新聞社の協力による高知新聞のイベント情報への掲載や、NHK高知局の番組内での紹介、高知新聞社が「やなせたかし始まりの物語」への広告出稿に加え、RKCラジオや、エフエムいわぬまへの出演PRやイベント出展時のPRも行ってきており、今後もイベントなどの機会を捉えてPRを行うことを考えております。
また、観光博では、ドラマ展を含めたやなせたかし関連企画展のチラシを作成し、広報するとともに、先月観光博インスタグラムの取組として、県内在住の有名インスタグラマーにドラマ展の取材等をしていただき、観光博インスタグラムでの動画配信を開始しておりますので、SNSを活用した広報活動も進めているところでございます。様々な媒体を活用して広報活動を行っておりますが、議員のおっしゃるとおり、まだまだドラマ展のことを知らない方がいらっしゃいます。今後も、引き続きPRに努めてまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 南国市としてもすばらしい広報をされてきましたが、できれば3か月から4か月に1回はメディアに出るようになれば、認知しやすいというデータがあります。今から広報というふうに思われるかもしれませんが、今からが勝負だと私は思っております。ぜひ、SNSだけでなく、SNS広告も活用すべきだというふうに考えております。
連続テレビ小説「あんぱん」は、もう少しで終わります。そうなると来客数が減少する可能性も高いのですが、終わった余韻で来場される方も多くいらっしゃいますので、そこに向けてSNS広告や新聞、テレビなどでの活用をすべきです。特に、ユーチューブ広告やインスタグラム広告、フェイスブック広告は必要だと思いますが、南国市としてどのように考えておりますか、答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 観光誘客に向けたPRについては、県内や近隣県に対しては物部川エリアでの観光博、県外・海外に対しては、高知県によるどっぷり高知旅キャンペーンにて行うこととなっており、これまで制作した観光博公式ガイドブックやパンフレット、チラシなどの様々な媒体を、県内外の観光施設等への配架、観光博特別サイトの開設や、県や3市各観光協会等のホームページや、SNSなどでの情報発信、雑誌ウェブ広告等による情報発信などを行ってきたところでございます。また、JAL機内誌にて、やなせたかしゆかりの地として後免町の特集を組んでいただきましたし、ANAのウェブ版機内誌などでも取り上げていただいたところでございます。
また、報道機関に対しては、市や観光博、高知県によるイベント等を実施する際には、報道機関への投げ込みなどを行い、取材していただくよう働きかけております。また、テレビに関しては、ドラマ放映前から「もうすぐ!あんぱん」や「ノルノルミシル!」「ニュースーン」「あさイチ」などNHK番組の取材に協力し、南国市を紹介いただいてきたところでございますし、つい先日には、千鳥がMCを務めるテレビ番組「相席食堂」において、やなせたかしゆかりの地としても、南国市が取り上げられました。この番組は大阪のテレビ局制作で、高知県ではレギュラー放送されておりませんが、民放公式テレビ配信サービスTVerにおいて、TVerアワード特別賞を5年連続で受賞するなど、日本全国の方に見られている番組でございます。
また、認知経路としてSNSの比重が高くなっていることから、南国市や観光協会、観光博において、SNSを活用した情報発信を行ってきたところでございます。特に、美しい写真や動画での視覚に訴えかけるインスタグラムは、観光や旅行と相性がよいとされておりますので、観光博インスタグラムにおいては、県内在住の有名インスタグラマーを活用した取組や、SNS広告も、広告事業者と協議しながら適宜実施しているところでございます。
今後も、新聞やテレビなどの取材に対しては、可能な限り協力してまいりたいと考えておりますし、SNSを活用した情報発信を行い、その中で南国市のPRを行ってまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) ありがとうございます。
そういう御計画であるということは承知しましたが、前回も申しましたが、休日や連休前にチラシを手配りしているようですが、費用対効果の検証をした上で実行されているのでしょうか。チラシの手配りによるコンバージョン率、配布数によって、実際に来場や問合せの成果につながるこの割合は、内容やターゲットによって変動しますが、0.01%から0.3%程度、1,000枚配って1から3件の反応があるかどうかのレベルというふうに平均的に言われております。
そこで、現在は一体何名出勤し、何時間されていますか。また、これからも行う予定でしょうか。あわせて、これにかかっている費用につきましても答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 直近においては、9月7日に香美市で行われたあんぱんサミット2025in高知に来場された方を対象にチラシ配布を行いました。執務者は2名で、各6時間の勤務でございました。
これまでのチラシ配布に係る費用につきましては、人件費として粗で試算したもので回答させていただきます。「広報なんこく」令和7年3月号10ページ目に掲載されております4職員の経験年齢別・学歴別給与月額の状況の一般行政職の大学卒、勤続年数15年の給与月額を基に算出した1時間当たりの時間外勤務手当に、これまでの執務時間を掛け合わせると、粗での試算で約42万円超となっております。ドラマ展については、様々な媒体等を通じてPRしておりますが、まだまだ知らない方がいらっしゃいますので、ドラマ展のターゲットとなる方が多く集まる場所を選び、チラシ配布などを含め、PRを行っていく予定にしております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 決算審査意見書にも、職員の時間外労働について恒常的に多いというふうに記載されております。もっと効率化を考えると、その費用をほかの広報費用として活用できないのでしょうか。答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 観光誘客を図る上で、広報活動や広告宣伝等を行うことは重要ですが、今年度予算としてこれらの予算がなく、また職員人件費から広告費用等へ流用することは、予算の原則から難しいところでございます。広報広告予算がない中で、ドラマ展のPRのため商工観光課としてやれることを考え、実行しているところでございまして、ほかに予算がかからず、有効な方法があれば取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 私がこの質問で言いたいことは、休みの日に出勤して配布する必要性があるのかということです。何人にチラシをお渡ししたのか私は分かりませんけども、1人1,000枚配ることはなかなか難しいです。だから、1人大体200枚配っても、100人に1人来たとしても、2人しか来ない計算となります、1日にですよ。また、せっかくの優秀な人材をうまく使えていないということにもなるというふうに考えます。ユーチューブ広告で効果的な運用をするのであれば、月20万円もあればできるそうです。先ほどの人件費は42万円、それを考えると、ユーチューブ広告のほうがずっと効果的であるというふうに考えます。また、DMOも投稿したのを私は拝見しましたけど、TVerの広告でも、最低出金額が50万円で可能であるというふうに確認できました。ずっとこちらのほうが効果的だというふうに考えます。
これも、前回一般質問で発言させていただきましたが、本来はDMOや観光協会の仕事です。もちろん南国市としても最大限協力すべきでありますが、協力すべきところを間違えると、結果もそのとおりになってしまいます。今からでも遅くないというふうに考えますので、ぜひ広報の方法を修正し、フィナーレに向けて、予算も含め全力で活動していただきたいというふうに考えますが、答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 広報PR活動につきましては、観光博の事務局である物部川DMO協議会や南国市観光協会も、観光誘客に向け、ホームページやSNSなど様々な媒体を活用して情報発信をしているところでございます。観光博では、インスタグラムによる県内在住の有名インスタグラマーを活用した取組や、有料広告の活用など、SNSを活用した広報活動を行っていただいております。SNSを活用したこれらの取組や、そのほかの様々な取組によって、観光博ホームページとインスタグラム等を合わせた8月の閲覧数は約65万3,000件と、4月の閲覧数に対して7倍以上の増加となっております。
また、南国市観光協会でも、主にパンフレットやホームページ、SNSで情報発信を行っており、連続テレビ小説「あんぱん」放映に合わせて作成したごめんまち歩きマップは、当初1万部が早々になくなり、2万部増刷しております。また、観光協会ホームページとインスタグラム等を合わせた8月の閲覧数は約12万8,000件と、3月の閲覧数に対し、約1.5倍の増加となっております。
ただ、例えば南国市の観光情報を発信する場合、当市の連続テレビ小説関連の観光スポットとしては、後免町商店街やなせたかしロードや、ごめん生姜地蔵、やなせたかし・ごめん駅前公園や道信山、やなせライオン公園や日吉町三丁目公園、後免駅や後免町駅など様々ございます。これら以外の観光情報として、西島園芸団地や歴史史跡、戦争遺産なども様々ございます。ドラマ展の情報も発信していただいておりますが、これら様々な観光情報も発信していただいておりますので、発信に占める割合は相対的に薄くなるところでございます。
南国市として、ドラマ展への誘客は、当市への誘客とともに、クーポン券による市内観光事業者等への波及効果も期待できるものでございます。このため、市内観光事業者等への波及効果を高めるため、PR効果が高い場を選んで実施しているところでございます。広報広告予算がない中で、商工観光課としてやれることを考え、実行しているところでございまして、ほかに予算がかからず、有効な方法があれば取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 予算がないことは承知しておりますけども、SNSで例えばここにいる全議員が協力しても、そんな大した閲覧数にはならないんですよね。何が一番効果的か、それはやっぱり広告ですよ。広告にも飛ばす広告と飛ばさない広告があって、飛ばさない広告は1回400円ぐらいだったと、うろ覚えですけどたしか見た記憶があります。先ほどの42万円を使うのであれば、そっちにずっと使ったほうがいいかなというふうに思いますけど、それは人件費以外には使えないというのが課長の答弁やったと思いますけど、商工観光課として今必死に頑張られてるのは分かりますけど、いかに効率化を目指すか、いかに人に見てもらうかを考えたほうがずっといいと私は思いますので、そこは今このトレンドを逃すと、多分次南国市が題材になるドラマって何かございます。分かんないですけど、なかなかないと思うんですよね。だからこそ、今発信すべきかなというふうに考えます。
それでは、質問の内容をちょっと変えて、観光協会が運営している観光案内所への来客数の答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 観光案内所の来所者数につきましては、3月21日のオープンから8月末までの来所者は、延べ人数で8,108人となっております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 観光案内所での問合せ内容について答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 観光案内所での観光客の問合せにつきましては、やなせたかしさんゆかりの地の場所や、お勧めスポット、観光駐車場の場所が多く、アンパンマンミュージアムや、海洋堂SpaceFactoryなんこくへの行き方、連続テレビ小説「あんぱん」のロケ地の場所などについての問合せもあるとのことでございます。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 次に、海洋堂SpaceFactory以外の観光施設の来客数について答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 物部川エリアでの観光博における南国市の中核施設である海洋堂SpaceFactoryなんこくは先ほどお答えいたしましたので、周遊拠点施設である西島園芸団地と歴史民俗資料館の今年4月から8月31日までの入り込み客数についてお答えさせていただきます。
西島園芸団地の入り込み客数は6万7,432人、高知県立歴史民俗資料館の入り込み客数は1万1,936人となっております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) これだけ多くの観光客の方に来ていただいたのは、もちろん「あんぱん」の効果もありますけど、夏休みがちょうどそのときに重なったというのが私は大きいかなというふうに感じてます。
9月26日に、連続テレビ小説「あんぱん」も最終回を迎えます。そうなると、アフター「あんぱん」の取組が南国市の観光には相当重要性が高まるというふうに感じております。これからの取組と目標値について答弁を求めます。
○議長(岩松永治) 商工観光課長。
○商工観光課長(山崎伸二) 連続テレビ小説「あんぱん」放映終了後の観光の取組につきましては、この放映を契機に、やなせ先生が育ったまちとして、やなせキャラクターの設置や、磨き上げた観光素材、整備したやなせライオン公園や日吉町三丁目公園、観光駐車場などのハード事業に加え、音声ガイドツアーや観光協会に養成していただいた観光ガイドなどのソフト事業等も生かしてまいりたいと考えております。
また、南国市には紀貫之や国衙跡、長宗我部元親や岡豊城跡、国分寺や禅師峰寺とお遍路、戦争遺産としての掩体群など、貴重な歴史や文化もございますし、国内外に高い知名度を有し、大きな情報発信力を持つ海洋堂の関連施設である海洋堂SpaceFactoryなんこくもあるところでございます。今は、連続テレビ小説の放映に加え、各種メディアがやなせ先生ゆかりの地として、南国市や物部川エリアを取り上げていただいているところでございますが、これら観光施設等の情報を、高知県の観光キャンペーンなどと連携して、引き続きPRしてまいりたいと考えております。
そして、物部川DMO協議会には、これらの情報を国内外の旅行会社等へ、旅行プランとして引き続き積極的に売り込んでいただきたいと考えております。特に、観光ガイドについては、利用していただいた観光客から高評価をいただいているとお聞きしております。旅先での人との交流は、グルメと同様に旅の思い出となるものの一つでございます。南国市に来られた方に一つでも多くよい思い出を持ち帰っていただくことが、再度の来訪、リピーターの獲得へとつながるものと思っております。
連続テレビ小説放映後につきましては、これらの取組によって、国内観光客とともに、クルーズ船等を含めた外国人観光客の誘客をも図ってまいりたいと考えております。観光客入り込み数などの目標値につきましては、現在策定中の第3期南国市まち・ひと・しごと創生総合戦略の中で設定する予定としております。以上でございます。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 市長、財政上相当厳しいのは私も存じてますけども、課長から答弁がありましたように、アフター「あんぱん」や今後の観光を考えるのであれば、放映された直後に広報すべきだというふうに考えます。その予算がないのであれば、今は広告の費用を私は投入すべきだというふうに考えます。今後、先ほども言いましたように、南国市が取り上げられるドラマ等は、正直今のところ私はないというふうに考えます。観光は多くの方に周知し、来たいと思っていただけないと無理です。そのために、今ドラマがちょうどあって、このトレンドに乗らないといつ乗るのか、私は逆に疑問を感じます。チラシを配る、そんな人件費を出すのであれば、この広告費用だけでも、少額で構いませんのでぜひ補正予算化をお願いしたいのですが、答弁を求めます。また、この費用を捻出しないのであれば、市長自ら効果的な広報の代替案をぜひお聞かせ願えればと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(岩松永治) 市長。
○市長(平山耕三) 広報の費用ということでございましたら、効果があると見込めるような費用でしたら十分計上することができるというように思います。ただ、それは何百万円もというようなことではないと思いますので、そういうふうな効果が明確にあるっていうふうに言われるような広告であれば、それを計上してやっていけばいいのではないかというようには思っておりますが、そちらはどのような広告が有効であるのかっていうのは、また議員のお知恵もいただければというように思います。どうぞよろしくお願いします。以上です。
○議長(岩松永治) 山中良成議員。
○14番(山中良成) 計上していただけるとは思わなかったんで、ちょっとびっくりしましたけど、これはまた課長のほうとも御相談させていただいてになると思いますけど、恐らくユーチューブ広告であれば、この四国内に出すのに大体30万円ぐらいで、あとはその広告をつくるのに、15万円から20万円、もしかしたら業者に頼んだらそれぐらいするかもしれませんけども、あと考えられる費用としては今のところは見つからないので、そこはまた課長のほうとも御相談、御提案させていただきたいと思いますけども、今本当に大々的に広告とか広報をすれば、私は旅行会社も絶対乗ってきてくれるっていうふうに考えてますし、海外の方は四国に旅行する際には、フェイスブック、インスタグラム、ユーチューブを確認されているという傾向にあります。特に、ユーチューブのPRムービーの閲覧数は相当多く、ここからユーチューブのPRムービーから外国人はすごい情報を得ておりまして、訪日外国人全体の情報はSNSで41.2%閲覧しているというふうに数値も出てますので、ぜひやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上で私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。





