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化学物質過敏症について

担当 : 保健福祉センター / 掲載日 : 2024/03/28

化学物質過敏症は過敏という名が示すように、ごく少量の物質にでも過敏に反応する点ではアレルギー疾患に似ています。最初にある程度の物質に曝露(化学物質を浴びること)されると、アレルギー疾患でいう“感作”(一度侵入してきたアレルゲンをその時に体が記憶し、二度目に侵入してきた時すぐ攻撃できるようにしておくこと)と同じ様な状態となり、二度目に同じ物質に少量でも曝露されると過敏症状を来します。時には最初に曝露された物質と二度目に曝露された物質が異なる場合もあり、これは多種化学物質過敏症と呼ばれます。
化学物質過敏症は、アレルギー疾患様の性格だけでなく、低濃度の化学物質に反復曝露されていると体内に蓄積し慢性的な症状を来すという中毒性疾患に近い性格も兼ね備えています。
化学物質過敏症は未解明の部分が多い疾患ですが、このようにアレルギー性と中毒性の両方にまたがる疾患、あるいはアレルギー反応と急性・慢性中毒の症状が複雑に絡み合っている疾患であると考えられています。
(厚生労働省長期慢性疾患総合研究事業アレルギー研究班「化学物質過敏症 思いのほか身近な環境問題」パンフレットより)

症状

  化学物質過敏症の症状は、頭痛・全身倦怠感・不眠・のどや目の痛み・吐き気・不安・動悸・発汗・手足の冷え等。
 このほかにも様々な症状を訴える人がいるようです。

原因物質

化学物質過敏症の原因物質には、以下のものがあげられます。
【家の中】
 洗剤、漂白剤、芳香剤、医薬品、化粧品・整髪料等、タバコ煙、建材、接着剤、ホルマリン、防ダニグッズ、防菌グッズ、塗料、カビ、シロアリ駆除剤等

【屋外】
 排気ガス、殺虫剤、除草剤、大気汚染物質等

【食べ物】
 食品添加物、残留農薬、保存料、着色料、甘味料、香料等

医療機関(化学物質過敏症外来)

【化学物質過敏症の診断とアドバイスができる高知県内の医療機関】

医療機関名  独立行政法人国立病院機構高知病院

所 在 地   〒780-8507 高知市朝倉西町1丁目2番25号

連 絡 先   088-844-3111
  
診 療 日   毎週水曜日 14時00分から15時30分(予約制)

そ の 他   088-844-3111(代表電話)にお電話し、“内科外来”とお伝えください。

皆さまのご理解ご協力が大切です

この病気で困っている方がいます。また、どなたにも発症する可能性があります。

化学物質過敏症を発症された方は、原因物質を遠ざけるように、時には辛い思いをしながら生活しています。
そのような生活をしている方がいることをご理解ください。

関連情報


●NPO化学物質過敏症支援センター
 http://cssc4188cs.org

●化学物質過敏症・ゆるゆる仲間
 http://yurunakama.blog90.fc2.com/

●厚生労働省「化学物質安全対策室のホームページ」
 http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/seikatu/kagaku/index.html

●環境省「保健化学物質対策のホームページ」
 http://www.env.go.jp/chemi/


担当課

お問い合わせ
保健福祉センター
電話番号:088-863-7373