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ヒートショックについて

担当 : 消防本部 / 掲載日 : 2024/11/22

みなさんは「ヒートショック」についてご存じでしょうか?

一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、どういった症状で、どうしてそれが発生するのかというのは知らない方もいらっしゃるかと思います。
この「ヒートショック」について知っておくとあなた自身の命、あるいは家族や身近な人の命を救える可能性がありますので、ぜひこの機会に覚えておいてほしいと思います。
それでは症状や原因、対策など紹介させていただきます。


消太

ヒートショックとは?

ヒートショックとは、急激な温度の変化が原因となり、血圧が大きく変動することで、心筋梗塞や脳卒中など、身体に悪影響を及ぼすことをいいます。
体温が上昇すると血管が広がり血圧は低下し、逆に体温が下がれば血管は縮まり血圧は上昇します。
その血圧の激しい変動が生じることで心臓や脳にも大きな負担がかかるようになります。

どのようにして発生しているのか

急激な温度変化が起こりやすい場所の代表的なものが脱衣所と浴室になります。
先ほども少し説明しましたが、寒い脱衣所で服を脱ぐと身体が冷え、血管は収縮します。その後、浴室でシャワーや湯船に浸かることにより、身体が暖められ、血管は拡張します。このように短時間で血圧が上下することにより、心臓や血管に大きな負担がかかり、心筋梗塞や脳出血といった急性疾患を引き起こすことで、ヒートショックを招きます。
特に冬場は寒暖差が激しいため、より一層注意が必要となります。


ヒートショック画像

どのような人がヒートショックを起こすのか

1.65歳以上の高齢者
特にリスクが高くなるのは75歳以上になります。原因としては、加齢や生活習慣病などによる動脈硬化です。

2.生活習慣病を患っている人(糖尿病、脂質異常症、高血圧など)
動脈硬化や自律神経の乱れが原因となることがあります。

3.子供、若者
子供、若者は気温差や体調への注意があまりない為、ヒートショックを起こすこともあります。

ヒートショックを防ぐには

ヒートショックを予防するポイントとしては、血圧の変動を減らすことが重要です。
なるだけ移動時の温度差を無くす、また入浴時に身体に負担がかからないようにするなどしっかりと対策していきましょう。


1.脱衣所と浴室を温める

脱衣所に暖房器具を置いて、リビングとの温度差を減らしましょう。
浴室にあっては、入浴前からシャワーを出しておいたり、浴槽のフタを開けておき、たまったお湯で浴室を暖める方法があります。
また入浴の際は、いきなり湯船には入らずにかけ湯をするようにして、身体を慣らしてから入るようにしましょう。


2.ゆっくりと浴槽から出る

湯船に浸かっているときは身体が温められ、血管が拡張して血圧が低くなっています。
その状態のまま、急に立ち上がってしまうとめまいや失神を起こす恐れがあります。
ゆっくりと立ち上がることを心がけてください。


3.入浴時には家族に声かけを

入浴中に体調不良などの異変があった場合には、家族等に早期発見してもらうことが大切です。
入浴しているという事を知っておいてもらうよう、必ず入浴前に一声かけるようにしましょう。
また水分補給を入浴前にしっかりと行うようにしましょう。