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12月議会の市政報告

ページID:3356担当 : 企画課掲載日 : 2025/12/05

 10月4日に自由民主党の総裁選挙が行われ、高市氏が総裁に選出されました。その後、自由民主党と公明党の連立は解消しましたが、自由民主党と日本維新の会の連立により、10月21日に招集された第219回臨時国会において高市氏が内閣総理大臣に指名され、新しい連立政権が発足いたしました。高市総理は、国会での所信表明演説において、「強い経済」をつくることが必要であり、物価高への対応を最優先に取り組むとし、地方については、地域未来戦略として、大規模な投資を呼び込んで地域ごとに産業クラスターを戦略的に形成するとともに、関係人口の創出や稼げる農林水産業の創出を通じて、活力を取り戻すと述べました。また、若者や女性を含めて、地方に住み続けられるように、質の高い教育をはじめ、必要な行政サービスを受けられるようにするため、税源の偏在性が小さく税収が安定的な地方税体系の構築に取り組むとしました。今後、具体的な政策が示されると思いますので、本市におきましても、国や県の動きに連動し、各政策を推進してまいります。

危機管理

 まず、危機管理関係につきまして、御報告いたします。
 防災関係につきましては、9月25日に職員の災害対応力向上を目的とした防災研修を実施いたしました。昨年度に引き続き、東日本大震災を経験された仙台市職員等の自主的研究グループ「Team Sendai(ちーむせんだい)」をお招きして実体験を中心にお話をいただき、自治体職員としての心構えや事前の対策について、改めて学ぶ機会となりました。また、10月26日には、内閣府との共催による地震・津波避難訓練を実施し、各地区でのシェイクアウト訓練や避難訓練の後、日章福祉交流センターにおいて、約130名の参加により、避難所開設や応急手当、炊き出し、ペット避難への対応などの訓練を行いました。昨年度導入しました浄水機能付き温水シャワーの組み立てや停電時の給電システムの使用、スターリンク衛星の受信機の設置など、実践的な訓練を行うことができました。今後につきましても、南海トラフ地震の発生に備えて、災害対応力の向上に努めてまいります。
 交通安全対策につきましては、秋の交通安全運動期間の9月19日に人間看板などの一斉街頭指導を実施いたしました。来年4月には道路交通法が改正され、自転車についても、自動車と同じく反則行為者に対し反則金の納付を通告する交通反則通告制度が導入されることになっております。今後も引き続き、関係機関と協力し、交通安全の啓発に取り組んでまいります。

財 政

 次に、財政関係につきまして、御報告いたします。
 南国市中期財政収支ビジョンにより計画的な財政運営に取り組んでおりますが、本年度決算見込みにつきましては、社会保障費関係経費や人件費の増加及び物価上昇の影響等により、大幅な基金の取り崩しが予想される状況となっております。今後も引き続き、歳入歳出の動向に注視し、財政の健全化に努めてまいります。
 来年度の財政収支の見込みにつきましては、国の仮試算によりますと、地方交付税に地方税などを加えた一般財源総額は確保され、前年度比で給与関係経費は3.8パーセント、一般行政経費のうち単独事業は1.2パーセント、公債費は0.7パーセントの増とされております。一方で、近年、人事院勧告に準じた給与改定による年度途中での人件費等の大幅な増額が必要であることや、都市再生整備事業等の大型事業実施に伴う借入れの元金償還が始まったことによる公債費の増加により、楽観視はできない状況となっております。歳出につきましては、高齢化に伴う扶助費や子育て関連経費等の義務的経費が増加しており、財政構造の硬直化が進んでおります。

 このような厳しい状況の中、来年度予算編成におきましては、現在策定中であります第5次南国市総合計画に掲げる「まちづくり目標」を見据え、引き続き、歳入歳出の見直しを図り、予算編成を行ってまいります。

企 画

 次に、企画関係につきまして、御報告いたします。
 総合計画につきましては、11月19日に行政計画審議会を開催し、次期総合計画の基本構想についての審議と基本計画の内容について意見聴取等を行いました。今後につきましては、パブリックコメントの実施に向け、意見の取りまとめ等を行ってまいります。

 広報活動につきましては、市のPRキャラクターでありますシャモ番長が、各種イベントに参加し、知名度の向上を図っております。特に10月18日から2日間、滋賀県彦根市で開催された、全国のゆるキャラが集まる「ご当地キャラ博2025」は、来場者が延べ8万8千人にのぼり、昨年に引き続いての参加にも関わらず、持参したぬいぐるみ100個が完売するなど大きな反響をいただきました。また、ブースに「やなせたかしが育ったまち」ののぼり旗を立て、連続テレビ小説「あんぱん」の舞台であることを周知したことにより、多くの方に立ち寄っていただき、キャラクターの紹介に加えて歴史や特産品のPRも行うことができました。今後につきましても、キャラクターを通じた本市のイメージアップを図り、関係人口の増加につなげてまいります。
 移住促進事業につきましては、県の人口減少対策総合交付金を活用したデジタルマーケティング活用事業の実施を予定しており、10月にプロポーザルにより委託業者を決定いたしました。ターゲット層を絞ったデジタル広告の配信とともに、広告の表示回数等の分析等も併せて行うことにより、効率的かつ効果的な広報活動につながることが期待されます。今後につきましても、本市の魅力や移住情報及び補助事業の周知を一層強化し、移住者の増加に向けた積極的な働きかけを進めてまいります。

 マイナンバーカードに関する業務につきましては、カード本体及び電子証明書の更新手続きの増加が見込まれますので、11月に専用ブースの増設を行いました。今後も体制の強化により、手続きの時間短縮に努めてまいります。

民 生

 次に、民生関係につきまして、御報告いたします。

 国民健康保険関係につきましては、10月31日に、知事に対し、「地方単独事業の医療費助成による国民健康保険の国費減額調整分に係る県・市町村の負担割合の見直しに関する要望書」を県内市町村長一同で提出いたしました。地方単独事業の医療費助成は、医療費の波及増分について国費が減額調整されておりますが、要望書では、現状、減額分が全額市町村の負担で補填されていることを踏まえ、他県同様、国民健康保険の財政運営の責任主体である県にも直ちに負担を求める内容となっております。また、精神保健福祉手帳をお持ちの方に対する医療費助成の導入に向け、関係者会議で協議が進められておりますが、さらなる市町村負担も発生することから、併せて要望書にて県の負担を求めております。

 肺がん検診の啓発につきましては、NHKの情報番組「あしたが変わるトリセツショー」において、9月18日に放送された「がん対策のトリセツ第2弾」で取り上げられた肺がん検診受診率向上プロジェクトに本市も参加いたしました。国保加入者のうち、本年度無料で肺がん検診が受けられる40歳、50歳、65歳から69歳の方及び10月に地区検診が実施される地域にお住まいの40歳から69歳の方を対象に、番組で作成された受診勧奨リーフレットを送付いたしました。今後につきましても、各種検診の受診率向上を図り、健康づくりと予防を推進してまいります。

 次に、高齢者関係につきまして、御報告いたします。

 介護保険制度につきましては、第10期介護保険事業計画策定業務の委託業者を選定いたしました。本年度は介護予防・日常生活圏域ニーズ調査等の調査を実施し、来年度は保険料の算定を含む事業計画の策定を行う予定となっております。

 地域密着型サービスにつきましては、定期巡回・随時対応型訪問介護看護の第9期介護保険事業計画期間中における整備が見込めなくなったため、第10期計画期間に持ち越すこととなりました。本年度実施するニーズ調査の結果を踏まえ、他の地域密着サービスも含めた地域包括ケアの構築に努めてまいります。

 介護人材の育成につきましては、10月8日に「くらしのサポーター養成研修」を実施いたしました。修了者は市の指定する訪問介護事業所で家事援助等に従事することが可能となります。

子育て支援

 次に、子育て支援関係につきまして、御報告いたします。

 来年度の教育・保育施設への新規入所申込につきましては、11月19日から各施設と市役所で受付を行っております。今回は、申請者の利便性向上のため、11月29日から2日間、地域交流センターにて申請の受付を行いました。一次募集分の結果通知は、来年1月下旬に行う予定としております。

環 境

 次に、環境関係につきまして、御報告いたします。

 11月20日に、第61回高知県市町村行政連絡協議会が本市で開催されました。モバイルバッテリー回収に係る各市町村の現状など、環境行政に係る議題について県の助言や市町村間での意見交換が行われ、有意義な情報共有の場となりました。

 飼い主のいない猫不妊手術推進事業につきましては、本年度より県補助の対象となり、11月1日現在で65匹分の申請を受け付けておりますが、さらに申請が増加する見込みとなっております。今後も引き続き、広報等を通じて動物愛護及び管理について啓発を行い、公衆衛生の向上に努めてまいります。

農林水産

 次に、農林水産関係につきまして、御報告いたします。

 地産地消関係につきましては、10月21日に、道の駅南国風良里で営業しております農家レストラン・まほろば畑の15周年祭が開催されました。四方竹など季節の食材をふんだんに使った料理が提供され、多くの来客で賑わいました。今後につきましても、生産者と消費者を繋ぐ地域の食文化の拠点として、支援を行ってまいります。

 畜産関係につきましては、10月25日から2日間、10年ぶりの開催となる全日本ホルスタイン共進会が北海道で開催されました。高知県からの参加2頭のうち1頭は本市からの参加であり、酪農牛改良の成果を全国から集まった多くの酪農関係者に披露する貴重な場となりました。

 国営ほ場整備事業につきましては、工事が完了しております下島工区と能間工区において、整備後の土地の場所及び面積を定めた換地計画が権利者会議で議決されました。換地計画の公告・縦覧期間後の処分公告による所有者の確定と、登記及び換地清算金の手続きを経て、両工区は事業完了となります。今後につきましては、現在工事中の浜改田西部工区及び堀ノ内工区の早期完了を目指すとともに、その他の工区につきましても、関係機関との連携により、早期の工事着手に向けて取り組んでまいります。

商工観光

 次に、商工観光関係につきまして、御報告いたします。

 本市の市民祭であります第37回土佐のまほろば祭りは、熱中症対策として猛暑の時期を避け、9月27日に吾岡山で開催されました。地域の方々による出店や将棋道場のほか、ステージでは、市内のダンスクラブのパフォーマンスや北陵中学校音楽部、岡豊高校ギター部による演奏、また、これまでも祭りを盛り上げていただいている「スーパーバンド。」のライブが行われました。約1,600発の花火の打ち上げも行われ、約9,500人の来場者に祭りを楽しんでいただきました。

 観光につきましては、連続テレビ小説「あんぱん」放送終了直後の10月の連休に合わせ、物部川エリアでの観光博覧会の一環として「ものべすと 映画まつり」を香美市、南国市、香南市の順で開催いたしました。地域交流センターでの映画アンパンマン作品上映の際には、想定を超える来場者数を受けて客席を大幅に追加し、多くの方にお楽しみいただきました。今後も引き続き、市内の観光関連事業者や団体等との連携に加え、香美市、香南市及び県、高知市とも連携を図りながら、好機を活かした観光振興を推進するとともに、やなせたかし先生の精神や功績を顕彰する取組も進めてまいります。

 中心市街地の振興につきましては、10月26日に後免町商店街でごめん軽トラ市、商工会館と南国市ものづくりサポートセンター広場でごめんteteマルシェが開催されました。また、連続テレビ小説「あんぱん」に絡めて、地域おこし協力隊によるパンフェス「ごめん秋のパンまつり」を、やなせライオン公園にて同日開催いたしました。今後も引き続き、イベントの開催等により、後免町商店街・中心市街地での賑わい創出を図ってまいります。

 11月16日に南国市観光大使の委嘱式を行い、本県在住の映画監督である安藤桃子さんに就任いただきました。これまでも大篠小学校の児童との映画制作や日章福祉交流センターでの映画祭りなど、本市の教育や文化及び地域活動に大きく貢献されており、大使としての本市のPRも含めまして、今後のさらなる御活躍を期待しております。

建 設

 次に、建設関係につきまして、御報告いたします。

 市道の新設及び改良事業につきましては、社会資本整備総合交付金事業を活用して整備を進めております。市道稲吉篠原線の第1工区については地域交流センターと大篠小学校の区間の整備を行っており、第2工区については一部の整備と用地交渉を順次進めております。このほか、奈路地区の市道南国210号線の法面対策工事をはじめ、2路線について整備等を発注し、工事を進めております。

 道路メンテナンス補助事業につきましては、継続した定期橋梁点検を実施しており、3橋のうち1橋は工事に着手しており、2橋は年度内の発注に向け準備を進めております。

 市道の維持管理につきましては、継続的に実施する道路拡張工事や、老朽化した路面や側溝の補修、カーブミラー等の交通安全施設の整備に取り組んでおります。

 農道及び水路の改修につきましては、農林事業分担金制度により各地区の施設整備等を継続的に実施しており、老朽化した農道や水路の補修、揚水ポンプなどの機械施設等の修繕を実施しております。

 国土調査法に基づく地籍調査事業につきましては、中谷、岡豊町中島地区及び前浜地区で一筆地調査を行っております。また、昨年度に一筆地調査を実施した地区の地籍簿、地籍図の作成及び閲覧業務を行うなど、計画どおりに進捗しております。

都市整備

 次に、都市整備関係につきまして、御報告いたします。

 JR後免駅周辺の整備につきましては、駅前広場の整備及び駅前緩衝緑地公園等の再整備に向け、それぞれ実施設計を継続して進めております。後免駅北駐輪場の再整備については、本工事に着手いたしました。また、市道後免1号線(やなせたかしロード)の高質空間整備事業については、引き続き実施設計を進めてまいります。

 次に、住宅関係につきまして、御報告いたします。

 市営住宅につきましては、多くが築30年を超えており、ブロック塀の老朽化が目立つため、災害時の倒壊防止のため、撤去工事を実施いたしました。

 住宅の耐震化につきましては、昨年度に引き続き、自主防災会に委託して戸別訪問による普及啓発を実施しております。住宅耐震化の必要性や支援制度について、地域にお住まいの方である防災会員が説明することにより、住宅所有者への動機付けにつながることが期待されます。今後も引き続き、耐震化率の向上に向け、普及啓発を進めてまいります。

上下水道

 次に、上水道関係につきまして、御報告いたします。

 基幹管路の地震対策につきましては、稲生水源地から南部配水池までの送水管の耐震化工事を実施しております。また、下水道の新川雨水枝線工事及び後免町商店街の汚水管渠工事に伴う配水管布設替えについては、下水道工事と連携して進めております。

 次に、下水道関係につきまして、御報告いたします。

 未普及対策につきましては、後免町商店街の汚水管渠整備工事を実施しております。また、浸水対策として整備しております新川雨水枝線工事につきましては、上水道工事と連携して進めております。

福 祉

 次に、福祉関係につきまして、御報告いたします。

 生活保護関係につきましては、9月末における本市の被保護人員は696世帯880人で、昨年同時期と比較して6世帯増、4人減であり、保護率は19.3パーミルでほぼ横ばいとなっております。失業や傷病などのため収入が減少して保護に至ることが多い一方、高齢による受給者の死亡件数も増えております。生活に困窮された方に必要な支援が行き届くように、今後も引き続き、適正な生活保護行政を実施してまいります。

 地域福祉関係につきましては、物価高騰対策として、特に家計への影響が大きい住民税非課税世帯等を対象とした「令和6年度南国市電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援追加給付金」を、本年度に繰り越して実施いたしました。7月31日で申請を締め切り、有効な申請に対して給付を全て完了いたしました。給付の総数については5,972世帯となっております。

消 防

 次に、消防関係につきまして、御報告いたします。

 本年1月から10月末までの出動状況につきましては、火災出動は昨年より6件減の15件、救急出動は106件増の2,764件となっております。救助出動は5件増の24件となっており、このうち高知東部自動車道での救助出動事案は5件増の6件となっております。  予防業務につきましては、9月から11月にかけて市内各事業所に対し消防設備に係る立入検査を実施し、違反者には是正を指示いたしました。また、11月9日から15日までの全国秋季火災予防週間中には、消防団、女性防火クラブ連合会及び民間事業所と連携し、火災予防の広報を実施いたしました。

 防災施設につきましては、災害時等における水利不足解消のため、市役所東駐車場に本市初めての設置となる、貯水量100トンの耐震性貯水槽を整備いたしました。

 消防団につきましては、10月19日に香南市消防団機動重機部隊と合同で重機取扱訓練を実施し、操作技能の向上を図っております。

教 育

 次に、教育関係につきまして、御報告いたします。

 学校教育関係につきましては、高知県教育の日の関連事業として、10月17日から12月12日までの期間を「南国市学びの期間」と位置付け、授業実践や学校行事等、市内の小中学校がそれぞれに特色のあるイベントを公開いたしました。保護者はもとより地域の方にも広く参加していただける取組として、学校の活動を発信いたしました。

 姉妹都市・岩沼市との交流につきましては、11月5日から3日間、岩沼市から児童生徒8名を含む16名が来高され、稲生小学校と香南中学校を訪問し、交流を深めることができました。

 施設整備につきましては、日章小学校、岡豊小学校の受水槽更新工事及び後免野田小学校のトイレ洋式化工事が完了いたしました。  次に、生涯学習関係につきまして、御報告いたします。

 新図書館につきましては、愛称の募集に対して101件の応募があり、選定の結果、「ごめんちあ」に決定いたしました。南国市らしさを感じる言葉「ごめん」と、英語で「元気づける、応援する」を意味する「ちあ」を組み合わせており、新しい図書館が本市の元気の源になってほしいという願いが込められております。多くの市民が集まって賑わいを感じられるまちの活性化の拠点として、ご利用いただくことを期待しております。

 文化関係につきましては、戦後80年という節目を迎え、10月25日から11月3日まで、地域交流センターにおいて戦争企画展「ヒト・モノが語る戦争」を開催いたしました。本市所蔵品のほか、公募による遺品・物品や、高校生の作成した掩体の模型を展示するとともに、10月26日には戦後80年特別講演を行い、多くの方に御来場いただきました。

 第65回南国市美術展覧会につきましては、幼児・児童・生徒の部を12月7日から14日まで市立スポーツセンターにおいて開催し、一般の部は来年1月25日から2月1日まで地域交流センターにて開催いたします。それぞれの力作、大作が出品されますので、多くの方に御覧になっていただきたいと思います。

 本年度の成人式につきましては、来年1月3日の開催に向け、準備を進めております。人生の節目の大きな行事であるため、若者の新しい人生の門出を祝いたいと思います。


このページに関するお問い合わせ
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