1時間に50ミリメートルの雨ってどんな雨?-「雨」と「風」の強さについて-
みなさんは、平成26年10月13日に高知県に上陸した台風19号の雨と風が実際にどのくらいの雨と風だったか、ご存知ですか。
気象庁のデータによると、南国市内で1時間のあいだに降った最大雨量は、後免で48ミリメートル、日章では67.5ミリメートルでした。
一方、風については、後免での最大瞬間風速は21メートル、日章では26.7メートルを観測しています。
それでは、この「67.5ミリメートルの雨」や「風速26.7メートルの風」とはどんなものなのでしょうか。
気象庁のホームページで調べてみると、1時間に50~80ミリメートル降るような雨では、
「滝のように降る非常に激しい雨で、道路は水しぶきで視界が悪く、車の運転は危険な状態。
土石流などの土砂災害が起こりやすく、マンホールから水が噴出するような状況」
となるそうです。
また、最大瞬間風速26.7メートルの風が吹くような状況では、
「転倒する人が出たり、自動車が横風で流される、屋根瓦がはがれる」
とされています。
幸いなことに南国市では台風19号による大きな人的被害や建物被害は発生しませんでしたが、
台風や大雨が予想されているときは、必ずその予想されている雨や風の強さを確かめて、
その雨の量や風の強さに応じた行動を取るようにしましょう。
1時間に50ミリメートルの雨ってどんな雨?
「1時間に50ミリの雨」というのは、雨水が別の場所に流れず、そのままたまる状態で、
「1時間に雨水が50ミリメートルの高さまでたまる」規模の雨です。
「たった50ミリ」と思われるかもしれませんが、1平方メートルあたり50リットルになります。
傘を開いたときの面積がおおむね1平方メートルなので、1時間傘をさしていると、
傘には牛乳パック50本分もの雨が当たるということになります。
※解説:気象庁リーフレット「雨と風(雨と風の階級表)」より
参考:気象庁 リーフレット「雨と風(雨と風の階級表)」
イラスト:気象庁提供
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