移住者インタビュー 尾本 彩さん

ホーム > 移住者インタビュー 尾本 彩さん

掲載日:2020/03/12

おもと1

 彩さんは高知市出身で婦人服や人形の服、ドッグウェア等の縫製の仕事を関西でされていました。ご主人は京都府出身で専門学校のグラフィックデザインの講師として働かれていました。

 

ご主人が高知の環境や人柄を気に入り移住

 高知へ移住したきっかけは、主人が高知の実家へ帰るたびに高知の静かな環境ののんびりした感じや人柄を気に入り、高知で、今までの経験を生かせる仕事はできないだろうかと考えるようになったことです。そう考えるようになったころ、移住相談会へ出かけて相談すると、ちょうど、経験を生かせる仕事があり、移住を現実的に考えるようになりました。次に、移住先はどこにするということになり、ある程度公共交通が発達した中央部の市町村にしたいと考えたところ、その中でも特にコンパクトにまとまっている南国市に辿り着きました。また、母が8年前に、公共交通の便利の良い少し都市化した南国市が気に入り、移住してきていたことも大きな後押しになりました。
 そして、南国市がモノづくりの街としてのPRを行う地域おこし協力隊を募集していることを知り、今までの経験が生かせると思いさっそく応募すると、採用が決まり、2018年12月に移住してきました。

地域おこし協力隊のお仕事

 南国市の中心地市街地の活性化と南国市をモノづくりの街にしていこうという取り組みを行っています。仕事は、後免町商店街にあるごめん・よってこ広場で、モノづくりをこれから始めたい人やハンドメイドを始めたい人に裁縫等のワークショップを開催しモノづくりの楽しさや裁縫の面白さを伝えています。裁縫をしたことのない初心者の方にもミシンの使い方や裁縫の基礎から教えるようにしていますので、大人だけでなく小学生も参加して楽しくモノづくりを行っています。ちょうど今、入園・入学セット(上履き入れ、お稽古バッグなど5点)を若いお母さんたちと作っています。
 また、年に数回、ごめん・よってこ広場で「ごめんtete マルシェ」を行っています。作家さんの「手(te)」からお客さんの「手(te)」へたくさんの「手(te)」 がつながってモノづくりでたくさんのあたたかさに触れてもらえたらという思いがつまったマルシェを開催しています。モノづくりをされている作家さんであれば、どなたでも出店することができるアットホームなマルシェとなっています。

※マルシェ:フランス語で「市場」という意味です。食べ物や雑貨、手作りアクセサリー等様々なものが並び見ているだけで客を楽しませてくれるものです。

おもと2
おもと3
おもと4

南国市について

おもと5

 南国市は、コンパクトな街で、病院、スーパーなどが近くにあり生活に必要なモノがすべて揃っています。公共交通も整っているのでどこへ移動するにも便利で、住みやすく感じます。移住してからすぐに、犬が好きなご近所の方とお話をするようになり、地区の行事等にも誘ってもらっています。地域の方も声をかけてくださるので、すぐに溶け込めました。自宅は、年齢の高い住人が多い団地にあるのため、若い私たちが転居してきたことをとても喜んでくれています。

縫製好きを増やしたい、作家として自分で作って販売したい

 南国市には、社会人が「縫製」を習う所や教える所が少ないので、ごめん・よってこ広場で、一緒にモノづくりが出来たらと思っています。モノづくりをする人を増やして、売ることにもトライしてもらいたいという思いもあり、今後は、既製品より一歩上の手作り品を作り、販売会や交流の場を設けられたらいいなと考えています。縫製やモノづくりを通して人とのつながりや輪を広げていくモノづくりをどのように伝えていけばいいのかを模索しています。
 また、講師として教えることだけでなく、自分自身の作家活動として、デザインから縫製、販売などを行っていきたいです。

 尾本 彩さんは、任期の3年間で地域おこし協力隊のモノづくりサポーターとしてや作家として、地域に根ざした活動がどれだけできるか試してみたいとおしゃっていました。

おもと6

※ごめん・よってこ広場
 南国市の後免町商店街にあるコミュニティ施設で、モノづくりにふれあえる広場です。地域おこし協力隊による裁縫教室やアクセサリー作り教室、地元作家さんによる『モノづくり教室』が開催されています。モノづくりにふれあうことで、人とのつながりやまちがにぎわう場所となっています。


PAGE TOP