いきいき南国 第3回

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掲載日:2017/01/07

いききいきいき南国では、地域の元気と活性化のために活動している市民の皆さんの活動をご紹介しています。


 小回りの利いたサービスを信条に

坂本さん

3回目は、浜改田で自動車修理、整備、販売業をされている坂本好正さんです。

この仕事に就いたきっかけを尋ねると、「昔、父が農業をしながら、トラクターやミゼット(三輪自動車)が壊れたとき、それを修理して、近所の人に貸していたのを、子どもの頃から見て育った。自分は、農業よりも修理や整備の方に興味があったので、訓練学校で技術を学び、大手自動車会社へ就職した。父は、私が農業を継ぐ気が全く無いと思い、すっぱりと農業を辞めて、今の会社を始めた。それからは、父が営業、自分が整備を担当してね。」と話してくださいました。

地域では、高齢化が進み、自動車免許を返納する人が増え、農家も後継者がいないため農業を辞めていく。若者も定住しない。「そのような中でこの商売をしていくには、地域密着で、小回りの利いた営業をしていかないと、大手ディーラーにはかなわんよ。」

日中は忙しい農家の方の車のオイルを、出張して交換したり、急な故障や事故の時は、緊急で出向いて、代車をすぐに手配する。低価格のレンタカー事業も始めたそうです。

部品庫

廃車が持ち込まれると、まだ使える部品をストックしておき、修理の際に、再利用できるものは利用し、なるべく修理代がかからないようにしているそうです。「部品のリサイクルは大手にはできないが大事なこと。整備の際には、次の車検までの2年間に不具合が出ないように、きっちり仕事をしている。色んなメーカーの車種に対応するには、高い技術と豊富な経験が必要で、うちには60歳以上のベテラン整備士が2名いる。」

お客さんが困らないように、喜んでもらえるように、でも仕事はきっちりと、という点にはこだわっているそうです。

工場

会社の隣には、築山のある広い庭付きの実家がありますが、現在は誰も住んでいないとのこと。庭の奥には、バーベキューができるスペースもあり、自作のピザ釜も設置されています。
「食材は近くのスーパーや直売所で買ってきてもらって、後片付けをきちんとしてくれたら、道具も一式あるし、使ってかまいませんよ。以前、商工会の集まりをここでしたときは、それは好評やったよ。」

「この近辺に低料金で泊まれる場所はないか?との声を聞く。民泊のようなかたちで活用できないかと思い、関係機関に相談したが、調整区域ということで、なかなかねえ・・・。」と残念そうでした。
「空き家が増えるのは、防災面でも良くない。今はできないが、民泊が認められるようになれば、宿泊者に車を低料金で貸し出したら、うちの仕事にもなる。こういうことが、地域活性化につなげていけるように、市役所、商工会、JA等にも働きかけていきたいと思う。」

「車に関する仕事については、自分たちならではのサービスにこだわって、お客さんに喜んでもらいたい。それ以外のことでも、地域の人だけでなく、遠方から南国市に来てくれる人にも喜んでもらうことができないかと考えている。それが仕事につながれば一番やねえ。」

地域や南国市が活性化するために、何とかしたいという熱い思いが伝わってきました。


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