いきいき南国 第2回
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掲載日:2016/07/15
いきいき南国では、地域の元気と活性化のために活動している市民の皆さんの活動をご紹介しています。
ちりめんじゃこ一筋
2回目は十市でちりめんじゃこの加工・卸をされている、松木利一さん。
太平洋が目の前にある加工場を訪ねると、釜ゆでされているしらすのいい香りが広がっていました。
地元の十市や、春野、長浜、浦戸の漁師さんが船で運んできたしらす約20tを陸に上げ、ドロメとして出荷する分以外は、すぐ近くの加工場で釜ゆでし、素材の味を生かすために、うす塩で仕上げる「釜出しちりめん」を中心に、少し干してから出荷する「釜上げちりめん」、しっかり干した「かえりじゃこ」などに加工されます。
主に高知市中央卸売市場に出荷されていますが、東京にも出されており、「高知はうす塩じゃないといかんが、東京の人には高知の味では薄い。東京へ出すものは食べるまでの期間が長くなることもあり、2倍くらい塩辛くしている。」とのこと。ゆでるときも、それぞれ温度設定を変えながら加工するそうです。
「今の時期よく獲れている方や。」ということですが、近くで取れない時は、徳島などからも買い付け、量を確保しているそうです。
高校を卒業してから約45年間、ずっと続けてきた中で、こだわっていることや、思いを伺うと、「仕事やきよ。儲ける時も、損するときもあるが、それが商売。」と言いながらも、「まあ、好きやきやろうねえ。」と話してくださいました。
明治時代に創業、100年以上代々受け継がれている、松木商店のちりめんじゃこは、黒潮ライン(春野赤岡線)沿いにある松木商店の店舗や、フジ、サンプラザで販売されています。
絶品のおいしさをぜひ味わってみてください。
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