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検索結果 »  平成29年 第394回市議会定例会(開催日:2017/03/03) »

一般質問1日目(植田豊)

質問者:植田豊

答弁者:市長、関係課長


○議長(西岡照夫君) 2番植田豊君。
      〔2番 植田 豊君登壇〕
○2番(植田 豊君) それでは、通告に従いまして2つの質問をさせていただきます。
 まず最初に、南国市の鳥、オナガドリ、木、ヤマモモ、花、タチバナ、この3つ、それぞれ鳥、木、花をデザインした御当地プレートを2年後の市制60周年に向けて導入されてはどうでしょうかという御提案をさせていただきたいと思います。
 御当地プレートは、市町村の判断で取り決めれる情報発信のツールの一つでもあります。原付バイク、小型特殊自動車、ミニカーのプレートは、市区町村の条例に基づく地方課税のための標識であり、その形状や図柄は自治体だけで自由に決めることができます。昨年、28年10月3日現在、全国では441の市区町村が導入し、県内では7市町村が導入されているそうです。県内の市町村でいえば、高知市が坂本龍馬と桂浜、はりまや橋と鳴子の2種類、お隣の香美市では龍河洞のリューくん、ゆずぼうや、さくらてんしの3種類、そのほか日高村、土佐市、土佐町、土佐清水、越知町が、それぞれ1種類が導入されています。
 ことしはとり年でもありますので、特に南国市の鳥、オナガドリについてお話をさせていただきます。
 耐震化前の市役所庁舎の吹き抜けには、市の鳥であるオナガドリが大きく描かれていましたので、市の鳥がオナガドリであることが来られた市民の方も想像できたと思います。最近ではどうでしょうか。私が目にしたのは、ことし広報の1月号の表紙。同じ広報の1月号、2月号の歴史散歩で詳しく紹介はされていました。住民票の透かしにもオナガドリが載っています。まほろば祭りのチラシには、マリリンという名前のオナガドリが描かれています。マリリンは着ぐるみも用意されているようですが、真夏の行事なのか、私は本物を見たことはありません。後免町駅にはオナガドリのモニュメントがあります。NPO法人まほろばクラブのイメージキャラクター、名前は結ちゃんといいますが、結ちゃんはクラブのパンフレットや送迎車にも描かれています。さらに、まほろばクラブスポーツセンター入ってすぐ左側にはオナガドリの剥製があります。また、通称おなが通りには、おなが歯科が最近でき、カラフルなオナガドリがイメージキャラクターとして描かれています。また、思いも寄らん場所としては、議会事務所の中にオナガドリの写真もありました。また、篠原の長尾鶏センターや保存会の有志の方の家では飼育もされていますが、不特定多数の多くの方が目にする場所には余りないように思います。
 市の財産でもあるオナガドリは、昭和27年3月29日、国の特別天然記念物にもなっていますし、ことし1月20日の産経新聞には「土佐のオナガドリを絶やさない…高知県南国市人工授精の繁殖の取り組み進む」と載っていました。また、私たちが南国市の鳥、花、木について学ぶのは、小学校の3、4年生のときに南国市の暮らしを学習するわけですが、そのときに南国市の暮らしという副読本で「高知県の鳥、ヤイロチョウ、花、ヤマモモ、木、ヤナセ杉。それでは南国市の鳥、花、木は何でしょうか。」という1回だけのようです。鳥、オナガドリ、花、タチバナ、木、ヤマモモを御当地プレートに導入することにより、2年後の市制60周年に向けて少しでも機運を盛り上げると同時に、南国市の財産でもあるオナガドリ、タチバナ、ヤマモモを市民の方にも再認識していただけるようなきっかけになればと思います。
 以上が1問目です。
 次に、2問目になりますけれども、南国市の都市開発について質問させていただきます。
 この質問につきましては、あるきっかけがあります。それはことしに入って、岡豊小学校の6年生の担任の先生から電話が私にありまして、現在、子供たちは国語科の時間に町の幸福論を学習し、自分たちの未来について考え、さらにプレゼンをしましょう、と総合的な学習の時間とあわせて取り組んでいます。まず、岡豊町に住んでいる方からお話を聞いてみましょうとなったそうです。そこで、私に電話をいただきました。
 私は、岡豊町以外で生活することなく今に至っているわけですので、岡豊町のことやったらそこそこは子供の質問には答えられることができるろうと安請け合いをし、岡豊小学校へ行く約束をしました。その後、自宅郵便受けに担任の先生からのお手紙が入っていました。その内容は、当日の子供たちからの質問事項が書かれていました。前日のことでしたけれども。
 1つ、植田さんが地域のためにしていることは何ですか。2つ、岡豊町の課題は何だと思いますか。3つ目、どんな岡豊町になってほしいですか。4つ目、岡豊町の子供やお年寄りの割合、総人口を教えてください。社会科でも少子・高齢化について学習しています。ほかにも質問が出るかもしれませんが、答えられる範囲で答えていただけたらうれしいです。当日はよろしくお願いします、というのがお手紙の内容でした。
 以上が前日の夕方、郵便受けに入っていた手紙の内容です。想像していただければわかると思いますが、私にとってはいつものように熟睡できる状態ではありませんでした。
 約束の翌日、火曜日当日は、お手紙にもあったように答えられる範囲で誠心誠意お答え、お話をさせていただきました。子供たちからは具体的な話があり、公園がない。コンビニはあるが店がない。店というのはスーパーであるとか量販店、そういった意味のことでしたけれども、コンビニがあるが店はない。図書館がない。バスがなく、実は遠くの子供たちは岡豊小学校の場合は1時間近くかけて徒歩での登下校、通学をしているのが現状です。もちろんお家の方の家族の車で送迎をしている子供もいます。それから、病院がない。もちろん医学部はありますが、かかりつけ医になってくれるような身近な病院がないという意味です。などなど、ないないづくしの話がありました。
 前置きが大変長くなりましたが、南国市版CCRCについてのお尋ねをします。
 CCRCにつきましては、一昨年12月議会で浜田和子議員の一般質問の中にもあり、当時の西山企画課長が、現時点ではまだ庁内においては議論が進んでおりませんと答えておられます。その後1年が経過しましたし、高知県版CCRC(高知家生涯活躍のまち)につきましては、県政だよりさんSUN高知などで目にすることが最近あります。県では、平成28年7月28日、産業や地域活性化の担い手となる高齢者移住の受け皿づくりを促進する高知県版CCRC構想を取りまとめ、原則50歳以上の健康なアクティブシニアを呼び込み、地域に溶け込んでもらう混住型の共同体を目指し、高齢者住宅などの整備にこだわらず、一定のエリア内で会員制の生活支援サービスを提供するモデルを打ち出しています。
 高知県版CCRC独自性を要約すると、1つ、地域に溶け込むCCRC。既存住民も含めたオープンなコミュニティーを形成する。なるべく既存の施設、アクティビティーを活用する。2つ目、ICT技術の活用。見守り活動で健康情報の管理をする。3つ目、大学との連携。4つ目、人材の誘致。5つ目、サテライトの設置などが掲げられています。
 南国市では、昨年平成28年3月に10年後の平成37年度を目標年次に据えた第4次総合計画が策定されました。しかしながら、本計画にも示されているように、当市のみならず、全国の地方都市は少子高齢化や低経済成長など大変厳しい社会経済環境下にあり、発展の有力な方策を見出せないのが現状だと思います。
 第4次総合計画では、南国市の将来像を「緑とまち笑顔あふれる南国市」と標榜し、各種の政策を体系的に整理されていますが、昨年8月19日、南国市立地適正化計画第1回都市再生協議会の会長となられた高知工業高等専門学校ソーシャルデザイン工学科名誉教授の竹内光生先生は、コンパクトシティーを進めないと全滅の可能性がある。コンパクトシティーの方策は国レベルで検討してきたが、その手はないというのが本音で、拡大しないようにする手を打つのが限界だという捉え方であり、今回、市街化区域の中に居住誘導区域、都市機能誘導区域を設定するが、既に住んでいる人々に集まりなさいと言ってもできないというのが現実である。現状の場所でも暮らせるけれども、都市機能をコンパクトにしながら活性化を図る手を打たなければならない、と言っておられます。
 そこで、私の地元である岡豊町を対象に都市計画の方策についてお聞きしたいと思います。
 当地区は、歴史や文化の拠点地だけでなく、国立高知大学医学部附属病院や介護老人保健施設夢の里、医療法人岡豊病院、さらには日本赤十字血液センター(今建設中ですけども新設)などがあり、高次医療研究機関が集積する場所でもあります。こうした現存する都市機能を有機的に結合すれば、それが起爆剤となって新たなる機能を誘致することが十分可能だと思います。しかしながら、現在は、その機能は点でしかなく、それを線で結び、さらに面的な広がりが発展させる方策を施さなければなりません。
 岡豊町内でも高齢化が進み、将来の生活基盤環境の衰退を危惧しています。何も手を打たなければ、さきに申し上げた岡豊小学校6年生のないないづくしの話がいつまでたっても変わることはありません。CCRCは、都市部の高齢者が移住し、地域社会において健康でアクティブな生活を送り、医療や介護が必要になれば継続的なケアを受けることのできる地域を目指したものであり、高知県版CCRCを受けて、南国市版CCRCを調査検討されてはどうでしょうか。
 以上で1問目の質問を終わります。どうぞよろしくお願いします。
○議長(西岡照夫君) 答弁を求めます。税務課長。
      〔税務課長 山田恭輔君登壇〕
○税務課長(山田恭輔君) 植田議員さんの御当地ナンバープレート導入についての御質問にお答えいたします。
 御当地ナンバープレートは、一目で市町村の魅力を伝えることが可能であり、動く広告塔として地域振興及び観光振興に役立つものと期待されております。平成9年に松山市が雲形の変形ナンバープレートを採用して以来、全国各地で我が町らしさを伝えるべく、植田議員さんがおっしゃられるとおり、現在多くの市町村においてオリジナルのナンバープレートが交付されております。
 本市におきましては、本年2月末現在、原動機付自転車の50cc以下の登録台数は3,968台、新規登録台数は405台となっており、年間500台程度の新規登録ナンバーを交付しております。また、これまでにも年に数件程度の御当地ナンバープレートに関するお問い合わせをいただき、課内での検討を続けておりました。この中で、御当地ナンバープレートを先行製作された各市町村の意見を伺いますと、予測よりも交付数が少ないということが上げられております。
 議員さんがおっしゃるとおり、節目を視野に入れた政策が望ましいと考えております。このたび、御当地ナンバープレート製作に関する御提案をいただきましたので、南国市の鳥、花、木のデザインの採用等を含め、関係各課との協議を進めてまいります。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 企画課長。
      〔企画課長 松木和哉君登壇〕
○企画課長(松木和哉君) 植田議員さんの南国市の御当地プレート導入についての御質問にお答えいたします。
 植田議員さんが言われるとおり、平成31年には市制施行60周年という一つの節目を迎えます。平成29年度は、2年前という時期ではございますけれども、検討委員会を立ち上げ、記念事業についての大枠の検討に入ることを予定をしております。また、この記念事業を通じまして、市のこれまでの歩み、歴史を市民の皆様に再認識していただくと同時に、これからの市の展望についても発信する機会にできればと考えております。御提案いただきました御当地プレートの導入につきましては、広くデザインを募集するなど、記念事業の一つとしても考えられますので、今後、検討をしてまいりたいと考えております。
 続いて、南国市版CCRCについての御質問にお答えをいたします。
 国は、日本版CCRCを「生涯活躍のまち」と名づけ、都市部の高齢者が健康なうちに地方へ移住するための受け皿として、地方自治体が取り組むコミュニティーの整備を推し進めております。こうした国の動きに対応しまして、議員さんのほうからも紹介がありましたけれども、高知県では平成28年7月に高知県版CCRC構想を策定いたしました。この中では、シニア世代をターゲットとした移住促進を図るため、高知の強みを生かした県の事業推進の考え方、また市町村や民間事業者の役割等について取りまとめをしております。
 構想では、県の事業モデルが示され、大規模な開発は避けて住宅や医療、介護施設など必要なサービスは既存のものを活用する。また住宅についてもCCRC内のエリア内の物件から賃貸や新築、中古物件など、みずからが選択で住んでもらうといった考え方が示されております。事業に多額の費用を投資するのではなくて、既存の住宅や民間のサービスを利用することで規模を抑え、民間事業者が参入しやすい環境を整え、身の丈に合ったCCRCの構想を進めるという考え方であります。
 本市では、このCCRC構想について、まだ研究の段階でございまして、具体的な取り組みはできていないという状況でございますけれども、空き家対策等とも絡めまして移住促進の取り組みを強化することにしておりまして、ターゲットの一つにこうしたアクティブシニアを加え、この移住施策とあわせて身の丈に合ったCCRC構想への取り組みを今後検討していきたいと考えております。
 その候補地につきましては、植田議員さんがおっしゃられますように、岡豊地区につきましては、高知大学医学部附属病院を中心としまして、医療体制を初めとして、大学との連携も大変図りやすいという状況もございます。構想を進める上では、条件面でもすぐれた地勢にあると考えております。
 構想の実現に向けては、民間企業や医療法人、社会福祉法人、また大学、地域づくり団体など、多様な事業者の参入が必要でございますし、この民間の活力を引き出す行政の役割も重要となってまいります。多岐にわたる事業者との連携も必要でございますので、乗り越えるべき課題は多くありますけれども、高知県とも連携をしながら、また関係各課で協議を進め、今後の進め方について調査・研究をしてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 都市整備課長。
      〔都市整備課長 若枝 実君登壇〕
○都市整備課長(若枝 実君) 植田議員さんの南国市版CCRCについての御質問にお答えいたします。
 本年度作成しました南国市立地適正化計画においては、CCRC構想についての具体策は盛り込んでおりませんが、将来都市構造の検討の中で岡豊小学校周辺を移住者の受け入れを視野に入れつつ、将来にわたり集落に住み続けることのできる定住環境を保全する集落拠点として位置づけております。また、本市の都市計画マスタープランでは、高知大学医学部周辺を産学連携・研究学園拠点として、新たな産業の創出を視野に入れた産学連携研究開発拠点、また研究者や学生・留学生の居住・交流拠点として位置づけております。さらに、平成30年度の開発許可の権限移譲に向け、岡豊小学校周辺や高知大学医学部周辺に空き家の活用の促進、住宅、小売業や飲食店などの店舗が立地しやすくなるよう、本市のまちづくりに沿った規制緩和策を現在検討中でございます。
 植田議員さんの言われる南国市版CCRCを岡豊地区に立地することが実現できれば、移住促進が進み、医学部の職員や学生、そして地域の住民との交流が図られ、地域の活性化、コミュニティーの維持にもつながりますので、誰もが安全で心豊かに暮らし続けることができるまちづくりの観点からも、調査・研究を進めてまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 2番植田豊君。
○2番(植田 豊君) どうもありがとうございました。
 それぞれの御担当の課長さんのほうから詳しく御回答いただきまして、ありがとうございます。
 御当地プレートにつきましては、原付バイクが4,000台ぐらいですか、南国市で走っておられるというお話があったように思いますけれども。南国市に高知大学医学部、高専である農学部等も含めて、大学生なんかも学生が乗っておられる原付バイクもそのうちには、多くはないかもしれませんけどあろうかと思います。ぜひ、この御当地プレートを採用することによって、例えばオナガドリが描かれておったら、特に県外の学生さんなんかが来たときに、これ何じゃおかというようなことも関心を示していただけるようなことの一つにもなるかもわかりませんので、ぜひ御検討をお願いしたいと思います。
 去年の9月議会で、山中議員の観光振興計画の策定を広く周知し、多くの意見を聞いてはどうかという質問に対して、観光素材の活用方法など関係機関や市民から幅広い御意見をいただく場をつくることも必要かと考えていますと答えておられますし、ぜひ、繰り返しになりますけど、2年後の市制60周年へ向けて機運を少しでも盛り上げる一つになればと考えますので、よろしくお願いします。
 それと、CCRCにつきましては、こちらのほうも御回答をそれぞれありがとうございます。
 CCRCについてですけども、商業機能や生活利便性施設の立地などが具体化され、インフラが整備されれば、コンパクトシティーの中にもこのCCRC構想を加えることによって、南国市以外の方からも南国市が魅力ある町であるというふうに見ていただける条件の一つにもなろうかと思いますので、ぜひ前向きに進めていただきたいと思います。質問はありません。
 以上です。ありがとうございました。