トップページ > 南国市議会 > 議会議事録
読み上げる

議会議事録

  • 開催別
  • 一般質問
  • 議員提案
  • 市長提案
  • その他
  • 検索

検索結果 »  平成28年 第393回市議会定例会(開催日:2016/12/02) »

一般質問2日目(浜田勉)

質問者:浜田勉

答弁者:副市長、関係課長


○議長(西岡照夫君) 17番浜田勉君。
      〔17番 浜田 勉君登壇〕
○17番(浜田 勉君) 2日目の結びの1番というようになりました。というのが、冒頭の当初の原稿でありましたが、そんなにも遅くならないと。あるいはお疲れでしょうというような初めから入ってく予定でしたが、お元気の皆さんというふうに変わってまいりました。この一般質問については、皆さんも創意工夫されておるように、一人一人の違う視点から、客観的な、さらには直感的な分析をして、現状打開への方策あるいは提言があるというふうなことで、なかなかおもしろいのが一般質問であります。もちろん御答弁をいただく方については、御無理な部分があると思います。それは御了承をいただいておきたいと思います。
 私はそのような観点から、通告をいたしました。1つはおもてなしのトイレの表彰を受けて今後の対応は。あるいは県の広域食肉センターの問題、そして南国における有畜農家の状況、あるいは鳥インフルの問題について、つけ加えて質問をさせていただきます。あるいは集落における道路の役割、そして横浜市のいじめの問題、これなんかについて質問をさせていただきます。
 だが、私の恒例のスペースでありますいわゆる9月議会から12月までの3カ月間、この間に起こった世界的な問題、あるいはグローバルな部分から国内政治までの変化や国民生活に関連する特徴、あるいは問題点について触れておきたいと思います。
 まず、ともかくびっくりしたのが6時間の審議で法案を通す。拙速という話どころじゃありません。多数のおごり、暴力であります。カジノ法案、ばくちがいかんの声が上がる、そのことを恐れて、ともかく前に仕上げてしまえ。いかに不正義であり、そのことを本人みずからが立証し、議会制民主主義を否定するファッショであります。このことは許されたものではないと思います。
 さらに、このカジノ法案、推進法と実務法というのでしょうか、2段構え。今の法案というよりは名称。統合型リゾート施設IR整備推進法が通ればよし、あとは後よ、政府が決めるだろうでありますので、一番肝心な問題点、ばくち依存症の問題対策などはそっちのけ。この対策についてはどうだと聞かれたら、それはばくちのもうけから金を出さあ、というようなぐあいでありますから、余りにも無責任、そして危険な法案であるということは確実であります。ともかく審議無用、審議をしたら答弁不能となり廃案しかなくなるというようなおそれからでありましょう。だから、強行突破をした。憲政史上例を見ない恥さらしであります。
 このことをきのうの国会では、まさに質問者自身が証明をして見せました。提案時間が余る、余ったから般若心経をやる、そして夏目漱石の一節を朗読するというふうな、本当に審議そのものを無視したというんでしょうか、そういうふうなことがこのカジノ法案の中で出されたこと。そういうふうになってくると、私はやはりこれを推進をした人たち、そのお名前は記録にとどめ、そしてこんなばくちを推進した、恥ずかしかったというようなことを記録に残していく必要があるんじゃないかというふうに思いました。なお、全国紙、読売、朝日、毎日、産経、日経、全ての新聞が社説で反対を表明したことは異例の事態であります。すごい関心であります、怒りであります。
 次に、時の人フィデルについてその死に哀悼の意を表し、その生涯の1こまを紹介したいと思います。
 アメリカの裏庭といわれるそのところ、アメリカ帝国主義、いわゆる資本主義の王者、このアメリカの裏庭に半植民地主義の旗を掲げたカストロ。1953年バティスタ政権に武装蜂起をし、失敗をしました。そして、牢獄からのメッセージ「私は無罪釈放は求めない、私を断罪せよ、歴史は私に無罪を宣告するだろう」、このアピールはすごい反響を呼びました。共感を広めました。そして1959年、6年後、バティスタ政権は倒れました。それからの世界、半植民地のリーダー、リーダーということでありません、一つの旗頭として、革命の輸出はしない、教育と医療の充実で世界に貢献したい。日本の識字率とキューバは変わりなく、1位、2位をずうっと堅持しています。医師に至っては、人口比では世界一であります。そのキューバのお医者さんや学校の先生は、インターナショナリスト、国際主義者と呼ばれ、世界の教育、医療の充実の支援に駆けめぐっています。
 その指導者カストロは、個人崇拝あるいは偶像化を許さず、キューバの主柱として、あるいは世界の半植民地主義者の一つの旗頭として活躍をしてまいりました。そのカストロを褒める言葉が、まあ褒めると言うほどではないと思いますけれども、実に味のある言葉です。「キューバとカストロがすごいのは、フィデルはキューバを有名にした、特に貧しく取り残された人々にとって手本となる国にした」、これはブータンではありませんけれども、精神主義じゃなくって心と、そして生活の充実さ、大きく拡大をしました。
 文明生活ということでとってみれば、私もキューバへ一度しか行っておりませんので詳しくは言えませんけれども、ともかく馬車がまかり通る。いわゆるバス停ではありません、馬車停です。馬車は通学の足であり、そして国民の日常的な足でありました。夜、ぱかぱかぱかぱかという音でびっくりしたのが、最初の夜でした。そしてまた、もう一方でキューバの安全・安心というのは、道路を通っていても、外国へ旅行した場合は不安というのがありますけれども、全くそれを感じさせない安全な、一般的に言えば治安のすぐれた国でありました。このキューバを育て上げたカストロが亡くなったことに、私は哀悼の意をささげたいと思います。
 次に、新しく誕生したトランプ次期アメリカ大統領についての率直な印象を述べてみたいと思います。
 まず第1に、1枚目のカードは白い悪魔のジョーカーというふうな感じでした。これは皆さんも、あの当初からの演説あるいは意見などを見る限り、私とほぼ同感だろうと思います。2枚目のカードは、古典的なモンロー主義の復活か、であります。俺は外国に干渉する、だが干渉されることとは許さない、アメリカ第一である。3枚目のカードは、難民、移民の救済の世界的な連帯の取り組みがガードされるという心配であります。4枚目のカードは、アメリカはウォール街が全てを支配するというふうに公然と述べたこと。資本の論理がまかり通っていくという資本主義の、いえば花形といったらいいんでしょうか。こういう富む者はさらに富む、貧する者は貧するというふうな政策が今後進められてくるんではないか、そのように思います。
 そして、皆さんも大きく関心を持った政務活動費です。これをめぐっては、富山市議会が全国に宣伝をし、政務活動費の持つ役割、あるいは逆の負の使い方の状況、あるいはそれに携わった市会議員の惨状、みじめさ、これが全国を駆けめぐったのがこの三月の特徴であります。最近は福井市議会も負けずに、それを追っております。これらは、麻生財務長官あるいは稲田防衛長官などをまねての白紙領収書の悪用、さらには政務活動費を日常生活費と混同する。これが当たり前だというふうなことへの天罰として議員辞職が求められ、そして辞職をする。さらには富山に至っては、15万円の政務活動費は低いということで、10万円の報酬アップを企図していましたが、それも許されないという世論、これによってそれもやまることになりました。
 それともう一方で、南国でも少額といえば少額であります。だが、しょせん税金であります。1万円でありますけれども、これが先払いという形でやられております。今全国的な流れの中に、後払いということであれば、もっと心配ないんではないか。先払いという中でもらったものは使い切らなきゃだめだというふうな錯覚、間違った考え方が出てるんじゃないかというふうなことが言われております。
 そしてまた、私は今世界的に大きな問題、あるいはトランプの発言の中にもありましたように、いわゆるCOPからの離脱、国連気候変動枠組条約COPですね、COP22、これから離れるというふうなことがトランプが言って、大きく問題になっております。
 地球を殺すな、地球を守れというのが、今国際的な声であります。その中で、日本は不名誉な化石賞を連年にわたっていただきました。ことしは1位7カ国、日本、トルコ、ロシア、フランス、オーストラリア、ニュージーランド、インドネシア、2位は日本だけ、単独の誉れであります。脱炭素化の障害となる石炭の火力発電所、これの推進姿勢が糾弾をされました。そして、2位の基準は日本の資本、国際協力銀行等がインドネシアの石炭、いわゆる火力発電所、その中における健康障害や抗議行動を無視しているということがこの2位の表彰基準でありました。そして、日本政府の代表として山本公一環境相が出ておりましたが、他国は石炭に批判的だ、厳しい目を向けている、覚悟をしていたが残念だというふうな談話を発表しています。そのように、私は地球温暖化の問題については我々も大きく目を開いて取り上げていかなければならないと痛感をいたしております。
 では、この三月の間、私どもの日常的な農業をめぐる、あるいは農地をめぐる政策的な変遷や特徴について触れておきたいと思います。
 まず、TPPです。TPPは、日本のあり方まで変えると言われています。なぜ、何で、余りにも強行に批准をするのか、批准を求めるのか、まさに批准騒動であります。アメリカは入らないことは明白であります。批准はしても、発効はいたしません。ただし、批准をしたら証拠は残ります。今後の2国間協議になった場合、批准したという第1ラウンドは丸のみをした。つまり、丸のみしたところからスタートになって交渉に入っていくわけでありますから、1ランク追い込まれた形、さらにこの屈服ということになれば、日本の産業、いわゆる国のあり方まで変わると言われているこのTPPが、さらに私たちの暮らしを追いやってくることは必至であります。
 次に、農協をめぐる問題です。農協をめぐっては、政府の規制改革推進会議、企業が世界一やりやすい国にする、そのために農協をいけにえにした。農業改革を農協改革にすりかえ、農協に協同組合の旗をおろさせ、商社化を進め、事業への強権による介入で、金融、共済の横取りを図ろうと虎視眈眈としています。農業者は団結のシンボル、農協の旗をおろしてはならないということを強く叫びたいと思います。
 そしてまた次に、農業者を保護するという立場が政策的に大きく変わろうとしています。農済制度です。共済という制度から、収入保険というシステムに変えられようとしています。つまり、この収入保険は、青色申告者でなければ該当いたしません。収入保険には入れません。5年の実績が要ります。担い手の場合は単年度でも構いませんが、この青色申告は、大農または高収入の農家しかやっておりません。そうなると、制度的な保護、制度的な保障という点では、弱小農家は極めて深刻な状況がつくられてくるということは必至であります。そのことについて、私どもは大きく目を開いて、確かめていかなければと思っています。
 次に、溺れる者の救世主か、共同墓地かの中間管理機構です。
○議長(西岡照夫君) 浜田議員に申し上げます。
      (「わかりました」と呼ぶ者あり)
 通告に従って質問をお願いいたします。
○17番(浜田 勉君) 国会における般若心経ほどではありません。
 中間管理機構の役割、存在感はますます高くなっています。農業生産への魅力喪失の農業者が高齢化とあわせてどんどんふえています。耕作能力のない耕作者の群れは、どんどん耕作放棄地の予備地をつくっています。中間管理機構がその農地を借り受け、耕作してくれるのはまさに地域の救世主です。圃場整備が進まなければ、中間管理機構ではとても追いつきません。南国市の美田は、時を待たず、原野とされることは必定であります。中間管理機構に寄せる期待はますます高まり、必要とされていることを申し上げ、農業の現状、これの打開に向かって努力をしていきたいと思います。
 次に、ラストでありますけれども、平和への取り組みが進んでいます。南米コロンビアでは50年に及んだ内戦が終結するというふうなこと、あるいはベルギーとオランダにおける国境線の変更を話し合いで進めるというふうな、今までにない取り組みがされたということがこの間の大きな特徴でありました。
 では、本論に入っていきたいと思います。
 まず、本論に入る前に、南国市の玄関口、道の駅から入ってまいります。おもてなしトイレの表彰です。
 破顔一笑という言葉がありますが、テレビいっぱいの平山副市長の顔、まさに破顔大笑、爆笑でありました。え、どうしたのと思えばトイレの美化表彰とのこと。どこ、道の駅とのこと。おお、これはうれしいね。私も心に来るものがありました。数年前から始まったおもてなしトイレ運動、いの町を第一号として、清潔で気持ちのよい便所として、傘かけや花一輪が思いやりとその町の心意気を伝える。さらに洋式便所が多く、明るく、安心を提供していた。そんなぐあいだったと思います。そこで、私もじゃあ、南国の道の駅はと見学をしてみると、臭気たっぷり、暗い、和式中心、場所が暗さと合わせてやばい雰囲気。そんな思いから、いのに負けない道の駅を目指して展望を求めました。旅の疲れを癒やすのは、その玄関口、道の駅、最初の出会いであります。一言の挨拶であります。その改善を求めたことでありました。答弁をいただいたのが、村田農林水産課長でありました。
 そこで、平山副市長にあっては、その表彰を受けたときのあの破顔一笑の顔、この喜びの感想とその中で感じた今後の便所のあり方、特に国際化の問題が大きく叫ばれています。そのような点で一言あれば、お話をしていただきたいと思います。また、農林水産課長にあっては、当事者としてその誇りの一端をいただきたいと思います。
 さらに、トイレをめぐってではありませんが、一言のガイド、電話応対が相手の人、県外の人に親しみと優しさ、そして心を動かしたことが高新の読者の広場で伝えられていました。来年のえと、酉の持つ縁で南国市上下水道局が礼賛の絶対的な権威をいただきました。上下水道局の皆さんに感謝を述べたいと思います。
 次に、広域食肉センターに関する問題でありましたけれども、この食肉センターについては今西君のほうから質問があって、課長からの答弁もございました。だから私も若干触れながら、食肉センター以外の部分で論議をしたいと思います。
 南国市の有畜農家は、農村の疲弊と並行してそのまま減少の一途、20年前から見ると3分の1くらいとなり、後継者のいるうち、四、五軒しかありません。ここは元気でありますけれども、TPPを前にして深刻であります。さらに決定的な不安は、広域食肉センターがなくなる、これも関心の薄いところから出されてというのは言い過ぎでしょうけれども。確かに広域食肉センターの運営をめぐっては無駄な部分があったんではないかというふうな声も聞こえてまいります。これらについての改善等を求めて、今後の新たな食肉センターの運営を図っていただきたいと思います。
 では、南国市における有畜農家の現状はどうでしょうか。そのことについてお尋ねをしたいと思います。また牛、豚は南国いませんけれども、牛でもあかうしも1戸、大学にいるというぐらいのもんで、普通はホルスであります。あるいはF1もおりますけれども、この牛といわゆる大動物との関係の中で、その中間といったらいいんでしょうか、小動物に近いヤギ、このヤギの評価が大きく高まっています。また、南国でも大きくヤギの飼育に喜びを感じている農家もいます。
 私の片山地区の土地改良組合は、この関部落の水路、これが私どものエリアでして、そこでその川添建太郎君のほうから、この水路を活用することについて合意をいただきたいというようなことがありました。私は管理の不十分な問題、あるいはヤギのくそ、これが水路に落ちている、あるいは便所、尿もそうだというような管理の不十分さについて指摘をし、あるいは飼料の散乱をしていると、運動とのバランスなどを考慮して、これについての注意と警告を与えて合意をいたしました。そこで、合併浄化槽という便所にもなってまいりましたし、大きく改善を図ってきています。その点で、このヤギの飼育について御意見あるいは考え方があれば、課長のほうから一言いただきたいものであります。
 なおまた、東北、山陰、九州と広がっています鳥インフルの問題です。この鳥インフル、実は私のうちでもジローを20羽くらいと、そして普通の採卵用を10羽くらい飼っておりまして、このような形のはがきが参りました。本当に小さな飼養している農家まで親切な指導が入りましたが、それぐらい鳥インフルの問題というのは深刻であります。3キロメートル四方、その発生が確認をされると3キロあるいは10キロという形で、生活が物すごく追いやられてくる、窮屈になる、あるいは通行ができない、そして各消毒をしなければならないなどというふうに、大きな深刻な状況というのがつくられてくることは必至であります。
 では、どのような対処が求められてくるのか、それについてお話をしていただきたいと思います。また、同時に南国市の農家だけでありません。シャモという、一方違った営業、そしてもう一方の採卵だけの農家あるいはアマチュアの家庭用の農家、いろいろあるわけであります。私はその各飼養羽数あるいは飼っている戸数等はどのようにつかまれているのか、あるいはその飼養羽数によって管理の問題、例えば鳥インフルに対する対応の仕方もいろいろ違ってくるわけでありますから、その点ではどのようになってるのかというふうなことをお尋ねをしておきたいと思います。
 さらに、この鳥インフル、牛なんかもそうでありますけれども殺傷埋没処理、つまり殺して埋めるというのがパターンでありますが、その点で南国市ではどのような状況になっているのか、確保できているのかということをお尋ねをしておきます。
 そして私は、次に、集落を結ぶ道路、この道路の持つ味、これについて述べてみたいと思います。
 今浜改田のほうでは仮設道路、沖の堤防にかさ上げをする、80センチ上げるというようなことで、その工事用の道が、仮設道路がつくられています。この道は立派な道路です。道幅といい、丈夫さといい、この上ない道です。浜改田の浜田のほうでやられております。あるいはもう一カ所やられておりますが、そこの場合は集落の見解がいろいろありまして違いがありますので、そこは触れませんけれども。実はこの道、話せば長いことながら、松木二郎大先輩、あるいは森尾稔両先輩が市議の当時からの宿願でして、市長がその当時は財政課長ぐらいだったと思いますが、その当初から市有地を活用して道をつくってほしいの声が大きく盛り上がったそうです。そして、二郎さんに言うたら、森尾君が近いき森尾君にやってもらうようにするとのことでしたが、稔さんは、三和じゃきというふうなニュアンスがあったでしょうか、ほっこりせず、そのままになった夢の道であります。今度の仮設道路を見て、これを壊いてたまるかよ、これこそ千載一遇のチャンス、あていの最後の願いや、夢じゃ、残いてよ、そんなことが言われました。
 そんな思いの詰まった道、前回の議会で残してほしいという旨を申し上げました。建設課長は、善処の方向、住民要望に応える方向で努力したいとのお返事をいただいております。その後はどのように回転をしていったのでしょうか。浜田部落の30年以上の夢を、その願いをかなえてやっていただきたいと思います。
 次に、いじめと学校対応です。
 初めに、学校は子供にとって楽園でなければなりません、そのことを念頭にしながら触れてまいります。
 大川小学校の津波での人為的な事故は、釜石の奇跡とは余りにもかけ離れた違いであります。そこには、主体性のある行動力と自己保全、優柔不断、他力本願、無責任との違い、私はそのようにしか判断をできません。大川小学校の父兄が司法の場に訴え、現場のリーダー、学校長等の、あるいは指導監督の教育委員会のあり方、つまりその解明を強く求めて裁判に訴え、そしてそのことは、私は勇気ある行動だと思います。
 判決は、賠償責任を求めました。だが、行政は控訴で応じました。確かに津波が犯罪者でないことは承知。だが、現場でのリーダー責任は校長であり、副校長であります。さらに、クラス担当と子供との結びつき、子供への愛情、これがしっかりしておれば、校長や副校長の無能ぶりを許さない行動をとったであろうと思います。これらは日常の教師のあり方、スタイルがヒラメ型教師になりきっているからではないかというふうに思わざるを得ません。何かあったら上に聞いてくれ。私はわかりません、上に聞いてださい。教師は校長に、校長は教育委員会に、そんなヒラメ集団に判断を求めることは無理だったのかと言わざるを得ません。私は、この大川小学校のあり方は、教師集団のあり方も強く問われていると思います。
 そのことについて、10月28日の朝日新聞の社説では、一連の経緯を振り返って思うのは、その市の対応の不実さが、遺族への説明は曖昧で二転三転した。辛うじて助かった教員や児童の聞き取りは録音をせず、メモは廃棄した。私は、証拠隠滅でないかとまで思わざるを得ません。
 そんな思いが冷めやまない、しっくりしないところへ、横浜市の小学校の何々ばい菌君や金をゆするがごとき、大人社会のそのまま醜悪な人間模様が学校でやられていたことが両親の告発によって表面化をしました。子供が先生に相談しても、あしらうかのような対応であったことが、その担任自身の自白によって明らかになりました。この学校には、いじめ防止対策推進法は存在しなかったのではないかと思いたくなります。いじめの疑いがある場合、自殺や不登校などの場合、学校や教育委員会は調査、報告の義務があるのではないでしょうか。いじめ防止対策推進法を簡潔に教えていただきたいと思います。
 なお、南国市あるいは高知県にも相当数の方が避難してこられたと思います。高知県や南国市の学校では、どのように迎え入れ、学校生活を謳歌、共有しているのでしょうか。私は、これらのいじめの連鎖は、石原伸晃元環境相の軽率な発言、福島の苦しむ人々を指して「最後は金目でしょう」と浴びせたせりふ、余りにも軽蔑そのものではありませんか。その軽蔑心に便乗した大人のいやらしさが子供にそのまま乗り移った、そのゆすりまがいが150万円とは、本当に怖いと思いました。そんな中で自殺を思い、それとの戦いで頑張る子供の訴えに、ばい菌で答えた教師集団、これらには大川小学校の教師や控訴で返事した行政と同じ線で結ばれているように思えてなりません。この大川小学校、あるいは横浜のいじめから、何を学び、どうあるべきかをコメントいただきたいと思います。
 以上で第1問を終わります。
○議長(西岡照夫君) 答弁を求めます。平山副市長。
      〔副市長 平山耕三君登壇〕
○副市長(平山耕三君) 浜田議員さんのおもてなしトイレ表彰式についての御質問にお答えいたします。
 おもてなしトイレ表彰式の様子がテレビに放映され、私が破顔大笑であったと今お伺いしました。私自身は、そのテレビ放映を見ておりませんので、どのような様子であったかというのはわかりませんが、そのように言われますと少し恥ずかしいような気もいたします。
 ただ、トイレは店の顔とも言われますし、お客様の評価をまず受ける場所でありますので、その評価が非常に高かったゆえの表彰に、自然と笑顔になったものというふうに思います。
 私は、このお話を伺ったときに、表彰していただけるのはきっと道の駅の北にできた国土交通省が整備してくれたトイレだというふうに思いました。よくよく話を聞いてみますと、以前からあるトイレでございまして、少し驚いたところでございます。やはり以前からあるトイレが表彰を受けるということは、日ごろの美化清掃活動が表彰をされるということだと思いますので、そちらに来たお客様が気持ちよくそちらで過ごしていただける施設であると認められたということでございます。
 皆様も御存じのとおり、道の駅南国風良里は中山間の活性化、また交流の拠点であり、観光におきましても重要な拠点施設でありますので、お客様をこの施設で気持ちよくお迎えするということが南国市のイメージアップにつながると考えております。今後は、この表彰をきっかけとしまして、さらに継続して評価していただけますよう、道の駅職員とともに努力してまいりたいと考えております。
 また、国際化について御質問がありました。表彰をいただいた県おもてなし課の山崎課長さんから、外国語表記もしてはという御提案もいただいたところでございます。昨今、外国人観光者もふえ、インバウンド効果ということも言われている現代でございますので、今後、観光施設は常にそういったことは考えていかねばならないと思っております。道の駅も今後検討をしていく必要があると思っております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 農林水産課長。
      〔農林水産課長 村田 功君登壇〕
○農林水産課長(村田 功君) 平山副市長に続いて、道の駅風良里のおもてなしトイレ表彰の御質問にお答えいたします。
 道の駅風良里のトイレが高知県のおもてなしトイレの優良事例として表彰を受けたことにつきまして、このトイレは以前に議員からの御質問で、洋式トイレが整備されておらず現在の事流にそぐわない状況との指摘を受け、高知県が整備したトイレのため整備を要請したが、その予定はないとの回答を受け、市費での整備を検討すると答弁をいたしました。その後、平成26年度に高知県が整備計画を立ち上げ、今の施設に整備されました。大規模な改修ではありませんでしたが、洋式トイレに改修され、御高齢の方にも安心して御利用をいただいていると思っております。観光バスなどの団体客がおいでた場合には、絶対数が不足して御不便をおかけいたしますが、先ほども副市長からもありました、新たに整備された北駐車場のトイレのアナウンスも図りながら対応してまいります。
 さきの答弁でも申し上げましたように、おもてなしトイレの選定理由は、施設の老朽化や洋式トイレの不足は選定項目・理由ではなく、そのために花を飾る、消臭剤を設置するといったおもてなしの心がどのようにあらわれているかだとの回答をいただいております。
 当市の顔の一つの道の駅として、基本はシルバー人材センターなどへの業務委託による清掃・管理をお願いしておりますが、従業員の定期的な見回りなどによる清潔な環境づくりとともに、季節感を醸し出す花での美化等に努め、利用されるお客様をおもてなししていきたいと考えております。
 次に、高知県広域食肉センターにつきましては、今西議員へのお答えと重複いたしますが、従前からの高知県広域食肉センターあり方検討委員会の答申は、一部事務組合と食肉公社運営による事業運営を廃止とする、としまして、来年2月に一部事務組合の結論が出ます。そして、新たに高知県主導の高知県新食肉センター検討会の高知県広域食肉センターのあり方の基本的な考え方は、センターは本県の畜産振興のために必要不可欠な施設であり、県内に存続すべきものとなっております。今月12月1日の2回目の検討会では、委員からは相当厳しい意見が出されましたが、基本は新施設をどのようなものにするかの目標に向かっているものと考えております。
 次に、本市の乳用牛の飼養状況としましては、今西議員にも申し上げましたが、高知農業高校を除いて、28年2月時点で12戸の酪農家が452頭を飼養しており、25年度と比べて飼養戸数は変わりませんが、飼養頭数は37頭減少しております。これは小規模酪農家が飼養頭数を減らしたこともありますが。経産牛、搾乳牛、育成牛などの出産のタイミングもありますので、単純に減少しているとは言えないと思います。
 次に、御質問のありましたヤギの件でございますが、先日産振補助金審査会がございまして、無事承認を得ました。今後、畜舎の建設等を行いますが、耕畜連携を図って、できれば南国市の一つの目玉となることを期待しております。
 次に、鳥インフルについてお答えいたします。
 11月29日に新潟県関川村の採卵鶏農場と、青森市の食用アヒル農場で国内の家禽では1年10カ月ぶりに高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されました。大流行した2010年度と同様の感染リスクがあるとして、農家段階の防疫の徹底など、厳重な警戒を呼びかけております。確認された農場では32万羽処分、埋却、飼養施設の消毒等の防疫措置が行われ、青森県は農水省と協議して5日に防疫措置が完了したとしました。この後も飼養施設の消毒をした上で、16日に農場から半径3キロ圏にある家禽農場を対象に感染が広がっていないか確かめる検査を行い、陰性の場合には3から10キロ圏の搬出制限区域を解除し、その後も異常がなければ27日をめどに3キロ圏の移動制限区域を解除する方針となっております。
 高知県もこの状況を受けまして、緊急措置として、本日7日までに100羽以上飼養する87戸の養鶏農家に消石灰約41トンを配り、散布するよう要請し、100羽未満の小規模飼養農家には必要に応じ消石灰を配布することとしております。仮に異常家禽の発生、鳥インフルエンザ確定検査で陽性が出たときの対応としましては、国と県が協議の上、半径10キロ以内の移動制限区域、半径3キロ以内の道路封鎖区域を設定し、同時進行で発生農場における全家禽殺処分、消毒を行い、殺処分個体の埋却を行います。役割分担は、防疫対策、感染拡大を県が担い、市は危機管理課が対策本部を設置し、情報収集や対策方針を決定いたします。埋却場所の選定・確認、県への人員派遣、周辺地域への説明会等さまざまな業務をこなさなければなりません。本市は、23年に県とともに発生時マニュアルを作成しておりまして、埋却場所の選定の予定もできております。
 以上のように大変な作業が発生することは間違いなく、現時点ではまず防疫対策の徹底が最重点だと思っております。
 なお、本市の100羽以上の飼養戸数は11戸でございまして、100羽未満の農家集計は1戸というのが私が持っておる資料でございます。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 建設課長。
      〔建設課長 松下和仁君登壇〕
○建設課長(松下和仁君) 浜田勉議員さんの御質問にお答えいたします。
 3月議会での御質問でもお答えいたしましたが、南国市が市道として活用するためには、用地を購入し、擁壁、舗装などの工事を行う必要がございます。そのために、現在関係する2名の地権者と用地交渉を行っております。おおむね協力いただける返事はいただいております。しかしながら、土地を分断するようなルートは避けて、友好的な土地の利用を考えたルートにしてほしいなどの意見が出されております。十分に協議を重ね、検討を行い、安心・安全な暮らしを支える生活道の建設を推進する考えでございます。
 また、南国市が道路工事を行う時期としましては、国施工の海岸堤防の工事が完了する平成30年度末以降になります。その時期までに南国市としましても用地測量及び設計計画の業務を完了し、用地取得していきたいと考えます。今後においても国と十分協議し、また南国市所有の山林もございますので、関係各課とも十分協議を行い、道路用地の地権者の皆さんや地元地区の皆さんの御理解と御協力を得ながら進めてまいります。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 教育次長。
      〔教育次長兼学校教育課長 竹内信人君登壇〕
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人君) 浜田勉議員さんからは、大川小学校の被災後の対応について、また横浜市のいじめと学校対応についての御意見や思いをいただきましたが、私のほうからは、本市におけるいじめへの対応、取り組み概要をお伝えして答弁にかえさせていただきます。
 いじめの防止等は、全ての学校・教職員がみずからの問題として切実に受けとめ、徹底して取り組むべき重要な課題と考えております。本市の小中学校では、いじめの予防、いじめの早期発見、早期対応を組織的・計画的に行えるよう、いじめ防止基本方針を定めて取り組みを行っております。
 教育委員会といたしましても、起きたいじめ事案につきましては、緊急時を除いて毎学期ごとに調査をしており、教育委員会と学校で内容の把握と指導の経過について確認をしております。緊急時には、スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーを初め、関係機関と連絡を図り、児童生徒面談や保護者支援などを行っております。
 横浜市の事象については、報道により見聞きするのみではありますが、事実と考えれば大変残念で悲しいことであると考えます。本市におきましても、横浜市と同様に東日本大震災の被災等により本市の小中学校に受け入れをさせていただいている児童生徒はおります。受け入れに際しましては、日々の見守りだけでなく、本人や保護者の心のケアのためにスクールカウンセラーによる定期的なカウンセリングや学校と家庭との情報共有を密にすること、地震や津波に関連する教育内容等については特に配慮や見守りを行うなどの支援を行っております。
 さまざまな生い立ちのある児童生徒や厳しい環境にある児童生徒がおりますが、今後も全ての児童・生徒が楽しい学校生活が送れるよう、一人一人の児童生徒に寄り添った支援や指導ができるよう努めてまいります。
 そして、いじめ防止対策推進法を簡潔にということでありますが、この法律の大きな特徴は、学校内でのいじめ情報の共有ということでございます。これは過去のいじめに関する事象が、組織としての対応に欠けていたということにあります。
 いじめについては、文部科学大臣のほうからも指針として出されておりまして、いじめであるかどうかの判断は組織的に行うことが必要であり、当該組織が情報の収集と共有を行う役割を担うため、教職員はささいな兆候や懸念、児童生徒からの訴えを抱え込まずに、全て当該組織に報告、相談するというふうにあります。
 いじめについては、いじめかどうかを判断することよりも、すぐに対応して、浜田勉議員さんもおっしゃいましたように、学校が楽園であることを目指した取り組みを行うことが法の趣旨であると考えております。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 17番浜田勉君。
○17番(浜田 勉君) 皆さんからお答えをいただきました。もちろん、うれしいお答えばかりでございました。
 私のほうからも、きょうのお答えをいただいた部分、例えば建設課長さんからお話がございました。これについては、集落のほうでもそういう取り組みで、もしくはその人が難しいとか、あるいはいろんなことを言ってるというようなことであれば、いつでも集落としても対応したい。そして、ともかく私たちの夢は、この道が実現することだと、そのためには労は惜しまない、というふうな申し出もいただいておりますので、そのこともつけ加えておきたいと思います。
 なお、トイレをめぐっては私も質問をし、そして農水課長も答弁をして、それがやったで、というふうな感じで受け取れたわけでありました。また、その喜びは、平山副市長の表情にあらわれ、そしてそのことが、言えば清掃業務に携わっている人たちへの喜びでもあると思います。同時にまた、新聞報道の果たす役割の中で、南国市の上下水道局の職員の方の電話での応対、これがいかに南国市の評判を引き上げたか、あるいはあの新聞を読んだ南国市以外の方は、南国市もなかなかやるじゃないかというふうな感想を持って迎えてくれたと思います。
 そういう点で、この電話の一言、それが持つ役割、これはすごいものだということを改めて認識をいたしました。実は、私も野市町のある喫茶店、ここが余りにも電話応対がすごい上手だというわけで、電話をずうっとその店へ。あるいは高知県の電話応対のがでいつも優勝しておったのは大丸でした。大丸がずっと1位でしたね。そんなふうな各有名なところへ電話を入れてみて、うん、なるほど、うんうんうんというふうに感心をしたことを、もう大分前になりますけれども。その電話一言がいかに心をつなぐ、そして喜びを伝える、そして明日への希望を与える、そんなことを思って、私はこの上下水道局の皆さんに改めて感謝をしたいと思いました。
 それと、いわゆる福島からおいでになってる方は高知県にも相当いらっしゃると思います。そして、この人たちを迎えるに当たって配慮ある取り組みがされた、横浜とは違うというようなことを実感をして、高知県の持っている、言うならば、久留米とは違いますけれども、「東風吹かばにおいおこせよ」という、「香りおこせ」ですかね、いうふうな、そんなふうな思いと同じように共感を広げていることを、私自身もある新聞報道でうれしく思ったものです。
 今後とも市民の皆さんに、あるいはこれから国際化というようなことが進んでくる。平山副市長からは国際化の問題でそういうふうな取り組みが必要だろうと。これは実は、一昨年唐津のほうへ行った、佐賀のほうへ行ったときに便所の中まで一番大きい字が、いわゆるニーハオでした。そして、韓国のあの字、そして英語でした。それから、熊本のほうへ来たら、同じ太さで書かれていました。そういうなふうに各県若干の違いがありますけれども、国際化というよりは、来た人がわかりやすく、そして安全なということを実感できるような、そんな取り組みがされております。そのことを申し添えて、私の質問を終わります。ありがとうございました。
           ―――――――――――*―――――――――――
○議長(西岡照夫君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西岡照夫君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 明8日の議事日程は、一般質問であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて延会いたします。
 御苦労さまでした。
      午後2時20分 延会