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検索結果 »  平成28年 第392回市議会定例会(開催日:2016/09/09) »

一般質問3日目(山中良成)

質問者:山中良成

答弁者:市長、関係課長


○議長(西岡照夫君) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。4番山中良成君。
      〔4番 山中良成君登壇〕
○4番(山中良成君) おはようございます。議席4番の山中良成です。一般質問3日目となり、質問が重複するところがあるとは存じますが、よろしくお願いいたします。
 私の質問は、1、平成27年度決算について、2、観光についてであります。御答弁につきましては、市長並びに関係課長によろしくお願い申し上げます。
 それでは、通告に従って質問をいたします。
 まず、平成27年度決算でありますが、実質収支は4億7,459万3,000円の黒字決算であり、住宅新築資金等貸付事業、土地取得事業の特別会計を加えた普通会計ベースでの実質収支額も5億4,689万6,000円の黒字であり、地方債借入残高は平成27年度末で約180億円となり、前年度より約1億2,000万円、0.7%の減となっております。経常収支比率も87.6%、実質公債費比率10%と昨年度よりも改善されておりますが、国民健康保険や介護保険などの特別会計への繰出金が、この数年14億円程度で推移しておりましたが、平成27年度は16億円を超えており、また普通交付税につきましても対前年度比1億9,332万1,000円と、5.1%の減となっております。臨時財政対策債につきましても、1億8,575万1,000円、21.9%の減となっており、合計3億7,907万円の減となっております。安心できる数値ではありませんが、経常収支比率や実質公債費比率が昨年度より改善されましたのは、市長及び執行部の皆様の努力が数値にあらわれていると思っております。しかし、地方債残高もふえ、決して安心できる数値ではありません。まだまだ財政が硬直化する可能性があると思います。そこで、この件につきまして質問をさせていただきます。本市としてどのように考え、今後の改善策と目標数値を市長及び関係課長に答弁を求めます。
 次に、自主財源が前年度と比較して4億7,131万8,000円減少となっております。原因も市税、分担金及び負担金、繰入金が減少したことによるものと決算審査意見書で書かれておりました。この件につきまして質問をさせていただきます。自主財源の確保は大変重要だと思っております。今後の改善策につきまして市長及び関係課長の答弁を求めます。
 次に、収入未済額ですが、2,309万円減少して2億421万2,000円となっており、一般会計における収入未済額全体の半分近くを占めております。市民税も昨年度と比べると約232万円もふえており、このようにふえている科目もあります。この改善のためにどのような計画を立てておりますか。関係課長に答弁を求めます。
 次に、観光についての質問に移ります。本市も、観光は今や事業だけでなく、大切な産業に発展しており、高知県だけでなく日本自体もこれを推進しております。私が調査したところによりますと、内閣府主導の地方創生、文化庁の日本遺産、経済産業省の地域ストーリー研究会など、今、地域の物語(ストーリー)化が注目されております。まず、地域のオリジナルストーリーを顧客に示す前に、地域全体が共通のアイデンティティー(誇り)やみずからの方向性として共有し、換言すれば他所の人々に語れる、語りたい共通の地域物語を持っているかどうかが市民プライドとして地域ブランドになると思っております。また、観光は物語消費であり、その物語がなければ観光客に刺さる商品ではないと考えており、マーケティング視点を取り入れ、誰にどのような物語を語り、共感、感動を得ることができるかが問われていると思います。
 そこで、本市としても、幕末維新博や海洋堂に頼るだけでなく、新しいストーリーをつくっていき、新しい価値をつくり上げる、これこそがリピート率を上げることにつながっていくと思います。そのためにも、短期・中期・長期でビジョンを構築していく観光振興計画が必要だと考えております。また、本市には、独自で調査した数値をもとにした観光振興計画がありませんでしたので、商工観光課に行きますと、南国市観光基本計画がありました。しかしながら、これは議員に配られることもなく、市民の皆様にホームページ等で発信されておりません。本市のこれからの観光のあり方や方針をはっきりと示す意味でも、市民の皆様に提示していく必要があると思いますし、また、ほかの市町村と違った特色を出し、多分野との連携や高知県や周辺市町村との連携を図るためにも必要不可欠だと考えております。そこで、この件につきまして質問をさせていただきます。
 本市は、この観光基本計画をもとに観光振興計画を作成する計画はあるのか、またいつからどのように計画していくのか御答弁していただき、これまで南国市観光基本計画を発信されなかった理由につきましても、市長及び関係課長に答弁を求めます。もし、観光振興計画を策定しないのであれば、その理由もお答えください。さらに、この南国市観光基本計画にはPDCAの観点からスケジュールが一切記載されておりません。この点につきましても御答弁を求めます。
 私は、行政だけでの視点では、観光事業の構築の負担が大きいと考えております。外部からの視点も必要と考えており、特に専門家の意見も取り入れる必要があると考えます。そこで、この件について質問をさせていただきます。
 まず、この南国市観光基本計画に専門家の意見は取り入れているのか。取り入れていないのであればこれから取り入れていく計画はあるのか。市長及び関係課長に答弁を求めます。
 私が独自に調査すると、本市も2度、外部の専門家に観光調査を依頼されており、1回目は昭和35年に高知大学の教授でありました山崎修氏に、黒滝から中ノ川までの北部のみでしたが観光診断されており、2回目は昭和47年ごろ、県の観光部長でありました東山鹿猪氏に南国市全体を観光診断されております。この資料を拝見させていただきたいと思い、商工観光課や企画課、議会事務局などにお伺いし、職員の方に探していただきましたが、見つけることはできませんでした。この資料が現在残っていないのは残念でなりません。もし、市長がこの件につきまして御記憶がございましたら、本市の観光の歴史を知る意味で私たちも知っておきたいので、ぜひ御答弁のほどよろしくお願い申し上げます。
 私も微力ながら活動させていただいております、ごめんなさいプロジェクトとしても、観光事業に力を入れており、観光についての市民会議を過去3回開催しており、ことしは3月4日に南国市出身の日本観光振興協会理事であられます丁野朗氏を講師に迎え、観光をテーマに市民会議を開催させていただきました。この講師を務めていただきました丁野氏は岡崎副議長と同級生で、南国市立田出身であり、県庁担当者に高知県の観光のアドバイスをしているだけでなく、全国の観光に携わっている方で、観光庁、国土交通省、経済産業省、文化庁など、関係省庁委員や地方自治体の観光ビジョン委員として各種政策形成に携わっている方ということもあり、県庁職員や南国市観光協会の理事の方などたくさんの観光関係者に来ていただくことができ、うれしかったのですが、本市は植田議員と企画課の職員と地域おこし協力隊のみで、一番来ていただきたかった商工観光課の職員が来られていなかったのは残念でなりません。開催が金曜日の夜だったこともあり、御多忙とは存じますが、次回の観光の講演の際には商工観光課の課長も含め、職員の方にぜひ参加していただきたいと思っております。
 話は戻り、今回の講演では、まず観光客は鳥の目でやってくると言われております。皆様御存じとは思いますが、グーグルマップのように空からの視点です。その代表例として、大正の広重と呼ばれました吉田初三郎が、昭和12年開催の南国土佐博覧会に合わせて、高知城を中心として発展する高知市を描いた鳥瞰図があります。見えないはずの地域シンボルの山や海と対象に細かい路地が描かれているなど、大胆なデフォルメや遊び心があり、これが旅人の誘う目であります。本市の観光マップは、本当に観光客の目にとまるように作成されているか、検証する必要があると思いました。
 また、南国市の価値づくりこそが原点であります。だからこそ、専門家や学生などの外部からの視点、そして南国市民の視点が重要になると思います。そのためにも、昭和49年に施行されました南国市観光開発審議会を活用する必要があると考えます。現在、この条例は本市の課長が入れないようになっておりますが、課の横の連携は重要であると考えますので、この条例を変更する必要があると思います。この件に関しても、市長及び関係課長の答弁を求めます。
 次に、現在、観光でも本市が力を入れようとしております幕末維新博及び海洋堂についてですが、本市も「志国高知 幕末維新博」に向け、県や推進協議会と協議をされており、県のホームページを見ると、本市の観光クラスター整備計画が掲載されておりました。これを見ると、幕末維新博の開催による入り込み客数を、平成26年度の53万人から平成30年度には55万人を目標に立てており、もちろん海洋堂が本市にできることでの入り込み客数の目標は立てておられると思います。これも本市の観光にとって大変重要なことではあると思いますが、本市が幕末維新博及び海洋堂、どちらにも依存しているように、また頼っているように私は感じました。観光客は間違いなく来てくれますが、本市の特色を余り感じることがなく、一度のみでリピート率は低いのではないでしょうか。
 そこで、幕末維新博の件で質問をさせていただきます。
 まず、この2万人ふえるという根拠をお答えしていただき、リピートされるであろう特色をお答えください。関係課長に答弁を求めます。
 私は、しっかりとターゲットを絞り、リピート客及び宿泊客をふやすことが重要だと考えております。私であれば、ターゲットを団塊シニアに絞り、国分の紀貫之や岡豊の長宗我部元親のように、地元の方が誇り、語れる地域物語をつくっていくべきだと考えております。2020年、東京オリンピックの影響なのか、どこも観光に力が入り始めました。資源と可能性豊富な本市は、もっと地域交流ビジネスでもある観光に力を入れていくべきです。
 そこで、この件につきましても質問をさせていただきます。本市としてどこまでのビジョンを作成しており、観光の位置づけにつきましても関係課長に答弁を求めます。
 以上で1問目を終わらせていただきます。御答弁のほど、よろしくお願い申し上げます。
○議長(西岡照夫君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) ただいま山中議員さんからの質問の中で、昭和35年、そして47年ごろに山崎さん、あるいは東山さんによる南国市の観光に関する調査、診断、そういうものがなされたということで、市長は承知しておるかということでございますが、私は当時、たしか私の記憶によりますと、44年に入りまして3カ年会計事務に従事しまして、その後、財政にかわったばかりの時代だったと記憶しております。そのとき、私の記憶では、その観光というものにスポットが当てられたといいますか、そういうことで非常に力を入れておったような、部署は全く違うんですが、気がいたします。例えば、桑ノ川の鳥居杉を何とかしないかとか、もうちょっと後のほうになると思うんですが、観光というよりその目玉として土曜市を立ち上げる準備なんかも恐らくされておった時代ではなかろうかと思うんですが、直接私はかかわっておりませんし、先ほど言われた御両名による、35年と言えば南国市が発足した翌年でございますので、それから47年、ちょうどそのころは私が先ほど言ったようなところで、どうも記憶がございませんが、確かに観光について非常にチャレンジといいますか、した時代だと思っております。
 先ほど山中議員おっしゃいましたとおり、やっぱり南国市であれば律令時代、そして戦国時代、そしてまた幕末、こういう時代時代の中での、この今の南国市の土佐の国における位置といいますか、果たした役割はたくさん歴史を掘り起こせばあるはずでございますので、その時代時代に合った南国市らしい新たな視点でのストーリーをつくる、これはまさしくそのとおりだと思いますし、大変夢のある話であるから、ぜひこれは取り組むべきだと思っております。
○議長(西岡照夫君) 財政課長。
      〔財政課長 渡部 靖君登壇〕
○財政課長(渡部 靖君) おはようございます。
 山中議員さんの平成27年度決算についての御質問にお答えいたします。
 平成27年度決算の当市の経常収支比率及び実質公債費比率とも、昨年度より改善しております。平成26年度決算におきましては、経常収支比率、当市90.0%に対して、全国平均が91.3%、類似団体といたしましては90.1%となっております。実質公債費比率につきましては、当市12.0%に対し、全国平均8.0%、類似団体11.1%でありましたので、これ、平成27年度決算におきましては、さらに全国平均に近づいているというふうに思われます。しかしながら、地方債残高につきましては、南海トラフ地震対策等の喫緊の課題への取り組み等により増加しております。せっかく下がってきた公債費支出がふえないよう、公債費負担適正化計画を毎年策定し、将来負担を適切に見込み、普通建設事業を平準化するなど、地方債の借り入れを適切に管理していくことが必要と考えております。政策的な事業実施によりまして、単年度に地方債の借り入れが一定大きくなることもございますが、基本的には当該年度に償還する地方債元金以上の地方債の借り入れをしないという姿勢が必要と考えております。
 また、今後の財政指標の目標数値ですが、土地区画整理事業等の大規模事業や香南清掃組合のごみ焼却施設建設等、幾つか財政指標に影響するもの等も今後ございますので、それらを踏まえて、平成28年度から平成30年度までの中期財政収支ビジョンにつきまして、本年3月になります、昨年度になりますけれども、南国市財政審議会で答申をいただきました。これにつきましては、目標数値といたしまして、平成30年度決算値で財政調整基金は残高22億5,000万円、実質公債費比率8.0%、将来負担比率75.0%、経常収支比率92%となっておりますので、これらの目標を達成すべく努力してまいりたいと考えております。
 なお、平成28年度、本年度の普通交付税、臨時財政対策債につきましては、山中議員さんがおっしゃられましたとおり、合わせて対前年度4億円近くの減になるなど、今後の財政運営は厳しくなってくるということが想定されます。これは、来年度の予算に向けても同様かと思われます。こういったこともございますので、財政指標が急激に悪化しないよう、より慎重に予算管理を行っていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(西岡照夫君) 税務課長。
      〔税務課長 山田恭輔君登壇〕
○税務課長(山田恭輔君) おはようございます。
 山中議員さんの市税の収入未済金削減における今後の取り組みについての御質問にお答えいたします。
 自主財源の大部分を占める市税の収入未済金は、議員さんの御質問の中にありましたとおり、平成27年度決算額で2億421万2,000円であり、5年前の22年度決算額5億1,304万3,000円より3億883万1,000円の減、60%の削減となっております。これは、各種債権の集中的な財産調査と差し押さえを行う調査処分型の滞納整理を実施したことや、高額滞納ケース及び困難ケースを南国・香南・香美租税債権管理機構に移管して、滞納整理を進めたことによるものでございます。
 調査処分型の滞納整理は、預貯金債権の発見率の低下や掛け捨て型の生命保険の増加などにより、債権差し押さえ効果は年々減少しているため、これまでのペースのような収入未済額の削減は厳しい状況にあります。今後は、従来の調査処分型の滞納整理と生活再建型を組み合わせた複合型の滞納整理を進めてまいります。収入未済額が一斉になくなることが理想ではございますが、種々の状況を勘案しますと、年4%、5ヶ年で20%の削減を目指してまいります。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 商工観光課長。
      〔商工観光課長 長野洋高君登壇〕
○商工観光課長(長野洋高君) 山中議員さんの観光についての質問につき、お答えをさせていただきます。
 南国市では平成23年度に観光基本計画を作成し、この計画をもとに関係機関、団体や住民組織、また地域の方々と連携をしながら地域資源である史跡や文化、食、自然などを活用し、参加しながら楽しんでいただける取り組みや体験を取り入れた取り組み等の実施、支援等を行っています。吾岡山を会場にごめんなさいを参加者に叫んでいただくごめんな祭なども、地域資源を生かした南国市独自の魅力ある取り組みでありますし、シャモ鍋のように南国市ならではのストーリー性を持った特産品の開発等への支援等も重要な取り組みであります。これらの取り組みは、地域の方々の思いがあってこそ魅力のある地域資源として発信できるものであり、集客や市の知名度向上、魅力の発信などの面で効果を上げていけるものであると考えています。
 観光基本計画についてですが、策定の際には関係課長、市議会議員の皆様方、観光にかかわる方の代表として観光協会の理事の皆様には御意見をいただきながら作業を進めるべく、案を示させていただいております。基本計画については、南国市の観光の基本的な方向性を示したものであるため、具体的なPDCAサイクル等については示していません。また、計画策定時には、市としての観光の取り組みに向けた基本方針を策定したものであり、広く発信することを念頭に置いていなかったと聞いております。
 観光基本計画をもとにした観光振興計画につきましては、どのような形で誰に参加していただくかということも含め、関係機関の意見もいただきながら策定についての検討を行いたいと考えています。その過程の中で必要が生じましたら、南国市観光開発審議会設置条例の見直しも検討していきます。
 幕末維新博への取り組みについてですが、高木議員さんの御質問にも答えさせていただきましたが、南国市では地域会場となる県立歴史民俗資料館、岡豊山を中心とし、関係機関、団体等とともに南国市の地域資源を生かした取り組みを行うべく、準備を進めております。歴史民俗資料館、岡豊山での取り組みとして、専属ガイドの配置、幕末、明治の南国市、高知県にゆかりの人物にスポットを当てた企画展の実施、幕末、明治に関する総合展示の拡充などを検討、計画しております。
 観光客の周遊に向けた取り組みとして、歴史観光パンフレットの作成、観光施設、史跡等、交通拠点等への相互周遊案内パネル・案内板の設置、既存のボランティアガイドの利用増に向けた資質向上への研修事業の実施などを計画し、検討しています。また、長宗我部フェス、長宗我部ラリーなど参加型企画の実施なども予定しており、これまで県外客の参加実績があるこれらのイベント、行事の内容充実により誘客を見込めるものであると考えています。そのほかにも、体験観光に向けたプランなどの作成支援などの取り組みも検討しており、これらの取り組みにより入り込み客数の増加が見込めるものであるとともに、地域資源の磨き上げによる魅力向上により、来客のリピートが期待できると考えております。
 山中議員さんの御指摘にありますとおり、地元の方が誇り語れる地域をつくることは、観光のみならず、地域を発信し、魅力を向上させるためには大切なことであります。そのためには地域の皆様の思いが大切であり、不可欠であると考えております。観光産業の振興も含め、地域の発展のために、引き続き関係者の皆様方に御協力のお願いをしていきたいと思っております。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 4番山中良成君。
○4番(山中良成君) 市長並びに執行部の皆様、御丁寧な御答弁ありがとうございました。
 市長より、観光診断については余り記憶はないけども、観光に対してすごい力を入れていたということで御答弁いただきまして、本当にありがとうございます。また、観光振興計画につきまして、心強いお言葉をいただきまして、本当にありがとうございます。
 次に、財政課長のほうには、確かに課長が答弁されましたように、数値はもう回復しており、職員の皆様の御努力もすばらしいと思っております。今後の財政運営にも、先ほど申しましたように、不安要素がたくさんありますけども、ぜひとも、特に地方債の借り入れの管理には注意をしていただきますよう、よろしくお願いいたします。答弁につきましては要りませんので、よろしくお願いいたします。
 次に、税務課長のほうからも御答弁いただきまして、ありがとうございます。税務課としてもきちんと精査しており、また年4%減をしていくという目標も立てられております。税収率の向上は最重要事項でもありますので、本市も租税債権管理機構を活用されておりますので、こちらのほうも96.05%とすごい高い数値を出しておりますので、これからも連携していただきますようよろしくお願いいたします。税務課長につきましても、答弁のほうは構いませんので。
 次に、商工観光課のほうからも御答弁いただきまして、ありがとうございます。
 まず、南国市観光基本計画ですけども、案はお配りされていたということですけども、作成された後に、市民の皆様にはオープンにはまだされてないということでしたので、今度、きちんと作成された場合には、オープンにしていただきますようよろしくお願い申し上げます。
 私がなぜ観光についてこれだけ質問をしているのかと申しますと、国連の世界観光機関の2011年度のレポートで、世界的な観光市場は、2011年の約10億人から2030年には18億人に伸長する見込みというふうに言われております。また、観光庁の旅行観光産業の経済効果に関する調査研究によりますと、2011年の日本の国内旅行消費額は22.4兆円、付加価値誘発効果が23.7兆円、GDPの5%であります。雇用効果が397万人、国内雇用全体の6.2%、税効果4兆円、税収全体の5.1%というふうになっております。
 これから日本自体も地方創生で観光を推進しており、高知県も2021年は観光総消費額を、1,300億円以上の目標を掲げております。これは、歴史的遺産の多い本市には、可能性が大いにあると私は確信しております。また、このように国や県が観光産業に力を入れている理由は、1番に幅広い産業に対して好影響を及ぼす、2番目に観光も貿易の一つであり外貨獲得による国の潤いが期待できる、第3に雇用機会の拡大につながる、というふうにレポートのほうにも書かれております。しかしながら、高知県は2012年度、日本の国内観光の県外からの入り込み数、宿泊と日帰りを両方入れた分になりますけども、これは全国で最下位であるのが現実でした。これ以降に、高知県自体も振興計画を策定し、高知県も少しずつ変わってきております。このように、文化行為は経済行為につながるというふうに思っております。だからこそ、私は本市の観光振興計画が必要となるというふうに思っております。
 先ほどの基本計画はわかりますけども、PDCAを行わないということは、よいも悪いも検証をしないということになってしまいます。これはどうかと思いますので、しっかりとPDCAを行う計画書をつくるべきだというふうに思っております。そのためにも、観光振興計画を進めていかなければならないと思いますので、こちらのほうをいつから計画されるのか、課長のほうより答弁をお願いいたします。
 そして、観光ストーリーですけども、歴史的人物や歴史的遺産もそうですけども、それ以外のものも観光として使っている部分がたくさんあります。豊後高田の特色ある商店街、近代化産業遺産、高山・金沢の先端産業・伝統工房、秋田県の小坂鉱山の環境リサイクル拠点、岩手県の自然エネルギー拠点、新潟県十日町の棚田の風景、農産品のブランド、鹿児島県の指宿の高度医療拠点、さいたま市のスポーツ施設そして拠点、埼玉県幸手市のアニメの舞台など、編集の視点ではいずれも観光資源となります。これらの多様な視点で編集し、ストーリー化することから観光は始まると思っております。来訪者は、失敗を恐れるというふうに言われております。だからこそ、すごいと言わせる言いわけが必要だと思っております。その地域にしかないもの、オンリーワンをつくることが必要だと思っております。
 幕末維新博のように、イベントがあったときに人が来るのは間違いはありませんけども、その都度計画するのではなく、本市としてしっかりとした観光計画を策定しておかなければならないと思っております。こちらのほうで課長から、周遊コースや食というふうに言われておりましたけれども、これだけでは観光客は来ることはないと私は思っております。先ほどから申してましたように、大切なのはストーリーです。例えば、長宗我部元親であるのであれば、長宗我部元親は部下に禁酒令を出したのにもかかわらず、一番先にお酒を飲んで破ってしまったのは長宗我部元親だったとか、そういう物語もありますので、そういうことを地域の方と一緒になって聞いてそれを育んでいく、これこそが私は重要だと思っております。
 あと、南国市であれば、岡豊城や紀貫之邸は国分川の北側にあるんですけども、それがなぜ北側だったのか。これは多分歴史的に検証されているのかどうか、私はわかりませんけども、この本市は間違いなく風水の理にかなってつくられた場所だと、そうでなければ昔は県庁所在地にはしてなかったと私は思っておりますので、そういったことも専門家の意見も取り入れ、調べていく必要があると思います。
 このように、ストーリーを考えていくのは、市だけでは本当に困難だと思っております。市として、どのようにこういうふうな物語をつくっていくのか、関係課長に答弁を求めます。
 以上で、済いません、あともう一問ありました。
 先ほどから関係機関と、というふうに言われておりましたけども、私の勉強不足もあり、一体どこ、関係機関というのはどちらになるのか、私の勉強不足でわかりませんので、ぜひ関係課長よりその件につきましても答弁をよろしくお願い申し上げます。
 以上で2問目を終わりたいと思います。
○議長(西岡照夫君) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高君) 山中議員さんの2問目の御質問にお答えさせていただきます。
 まず、たくさんの御提案をいただき、これからの取り組みの参考にさせていただきたいと思っております。ありがとうございます。
 南国市には、人物、史跡、食、自然、観光施設等、たくさんの資源があります。単体でも集客能力の高いものもありますが、そうでないものもあると思っております。そのような資源を点ではなく線、面で捉えて訪れていただく方法を考える必要があり、そうすることによってストーリーをつけていくこともできるのではないかと考えております。
 現在、維新博に向けた取り組みの中で、これらの資源のクラスター化を考えています。この取り組みについては、行政の視点だけでは難しいところがあることは承知しております。外部の視点を取り入れるために、県や観光協会、商工会、歴史民俗資料館、道の駅、西島園芸団地、空の駅等の団体のほか、交通事業者やその団体、飲食業団体、宿泊事業者などの関連機関・団体にも御意見をいただきながら検討を行っていくことを考えております。
 現在、先ほど述べました維新博に向けた取り組みに力を入れ行っていることや、広域観光の受け皿となる組織の状況が大きく変わる可能性が高いこと、新しい広域観光の取り組みがスタートしたことなど、これから本市の観光に関する環境が大きく変化する状況にあります。これからの観光につきましては、単独ではなく、広域での連携した取り組みが必要となると思われますので、こういった流れも見ながら、近隣市との整合性もとりながら検討をしていかなければならないと考えております。
 観光振興計画の策定を検討するに当たっては、どの部分からどのような切り口でつくるのか、観光素材の活用方法など、外部の意見、市民の意見など幅広い御意見をいただく場をつくることも必要かと考えております。先ほどクラスター化で御意見をいただくと述べさせていただいた団体、機関等にも御意見をいただくような方法も考えていきたいと思っています。今後とも、御協力をいただければありがたいと思います。よろしくお願いします。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 4番山中良成君。
○4番(山中良成君) 点から線に、線から面にされるということでしたので、これ以上はもう申しませんけども、今、この観光事業というのは、ほかの産業にも大きく影響を及ぼしてきますので、農業、漁業だけでなく、いろんな産業に結びついていくものだというふうに思っております。ぜひ、観光振興計画のほうをしっかりと進めていただきたいというふうに思っております。
 ただ1点、今、香川県のほうが大きく観光につきまして、どんどんどんどん進んでおります。よくお聞きになったと思いますけど、うどん県とか、ああいうことを進めております。なぜ香川県がああいうことをしているのかと申しますと、運輸局が観光に対しても相当な力を入れているというふうにお聞きしております。その運輸局の支店が香川県にしかないので、香川県の方にほとんど情報が行ってしまうというふうなことが起こっておりますので、香川県が特に四国内では、観光に対して取り組み状況が早いというふうになっております。
 そういった意味も含めて、市長も先日、丁野朗先生にもお会いしていただきました。その方は南国市出身の方で、南国にもたびたび帰ってこられてます。ぜひ、そういう方から情報をどんどんどんどん吸収していただいて、その情報を生かして南国市の観光産業に取り組んでいただきたいというふうに思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。答弁のほうは要りませんので、よろしくお願いいたします。