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検索結果 »  平成28年 第392回市議会定例会(開催日:2016/09/09) »

一般質問1日目(村田敦子)

質問者:村田敦子

答弁者:市長、副市長、関係課長


○議長(西岡照夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。12番村田敦子さん。
      〔12番 村田敦子君登壇〕
○12番(村田敦子君) 本日最後の質問者として、市民の方々の声を届けます。5人目ともなるとお疲れのことですし、事前の質問者の方と重複する部分もありますが、よろしくお願いいたします。
 1問目は、選挙について質問します。
 南国市も高齢化が進み、投票所によう行かんと言われる方が多くなっています。少しの段差が怖いのです。それと、投票所に行ったときの雰囲気ですが、立会人の方々は不正が行われないように見る役目なので、数名の方々が一斉に見詰めます。その瞬間、緊張で頭が真っ白になると言われます。その感じが嫌なので行きたくないと多くの方が言われます。自分の意思を示す大事な一票なので、投票に行ってくださいとお願いをしています。年々期日前投票がふえてきている要因の一つでもあると思います。また、日曜日が仕事で当日に行けないからと、期日前投票に行ってきたと言われる人も多く、神崎議員さんへの答弁でも、投票前日には600名の方が投票に来られたということです。ほかにも期日前投票の場所を設置するお考えはないでしょうか。他の自治体では、量販店に買い物に行くついでにそこで投票しているところもあると聞きますがどうでしょうか、お聞きをします。
 国政選挙では、比例と選挙区の2枚に記載をしなければなりません。以前からそのたびに思っていたのですが、2枚を渡されると緊張する場所に来ていることもあり、また記帳台にも比例と選挙区の両方が掲示していて混同してしまいます。投票用紙の色に合わせて色分けしてあると言いますが、頭の中は真っ白でそんなふうに整理して考えられません。多くの人がそう言われています。今回の参議院選でも、無効票の中に比例区と選挙区を取り違えて記載されている票が772票あります。白紙投票の方は、選挙区で739票、比例区では476票となっています。
 今回の合区は、憲法95条に定められている特定の地域だけを他の地域と違った扱いをする法律をつくる場合は、地域住民の住民投票をし過半数の賛成を得なければならないという規定を踏まえず、政府から一方的に押しつけられた憲法違反の行為に対する抗議の白紙投票が多かったのだと思いますが、中にはどっちに書いていいのかわからずに書かないで投票されたという方もいらっしゃいます。1,215票が白紙投票となっています。比例区と選挙区を取り違えて書かれた無効票と、わからなくて書けず白紙で出された無効票は、選挙区の投票用紙を渡し選挙区の掲示をしてある記載台で記載をして投票箱に入れてから、比例区の投票用紙を渡して比例区の掲示をしてある記載台で記載をし投票をすれば、記載取り違えによる無効票とわからなくて書けなかった白紙投票の無効票は有効票になり、無効票は確実に減少します。
 現在、45の投票所中8投票所が一票を渡し、記載、投票後、もう一票を渡す方法を行っているということです。県でも、基本この方式を推奨していると聞きました。8投票所のうち、第27投票所、駅前町公民館は、広い投票所ではないのですが、この方式で投票しています。まず、期日前投票をこの方式に改め、他の投票所にも波及させていくことが確実に無効票減少になると思いますがどうでしょうか、お聞きをします。
 2問目は、防災について質問をします。
 最初に、増水災害の予防についてお聞きをします。
 1951年の統計開始以来、初めて東北の太平洋側から上陸した台風10号は、8月30日から31日未明にかけて東北各地や北海道を暴風雨に巻き込み、堤防の決壊や浸水の被害をもたらしました。局地的な激しい雨で、北海道と青森、岩手両県の17河川が氾濫をしています。中でも、岩手県岩泉町の小本川の氾濫では、グループホーム楽ん楽んの入所者9名の方々が、押し寄せた水や立木に巻き込まれ亡くなられています。その施設とそばを流れる川の位置関係、川の形状を報道で見たときに、瓶岩体育館と領石川、対岸の10軒ほどの民家がオーバーラップしました。そこは今までにも床上浸水の被害があったところです。2014年9月議会の減災についての質問で、皆様に配付した領石川の増水写真の場所です。二級河川で県の管理となっていますので、大雨のたびの増水と被害の抜本的対策を要請していただくことをお願いしていたのですが、現在も状況は変わっていないようです。
 逆に、瓶岩体育館直近の市有林の木がほとんど切り払われ、雨が降れば領石川に流れ込む水量が増している状態です。山から流れ込む水と領石川の水がぶつかり、大量の水の力で民家を破壊するおそれもあります。大災害を招く前に県に諮り、対策を行うべきだと考えますが、いかがでしょうか。
 末松川は、大雨のたびに鳶ヶ池中学校前の県道を冠水させ、東崎住宅やその北側民家にたびたび浸水被害を出していましたが、県道南国インター線の拡幅に伴う河川改修後、冠水しなくなりました。抜本的対策のためには、改修できるところは改修すべきではないでしょうか。また、近年河川の護岸の決壊により土砂を含んだ大量の水が急激な増水を起こし、大規模災害となっています。山の保水力を高め、河川の流量を高め、雨水をスムーズに海へと送らなければなりません。そのためには、河川護岸の点検を行い、補修や整備、改修を計画、実行し、決壊させない対策をとるべきだと思いますが、どうでしょうか。また、雑草、雑木の除去やしゅんせつなどはすぐに着手できることだと考えますが、どうでしょうか。
 次に、耐震性貯水槽の設置について質問します。
 鳶ヶ池中学校の運動場に設置された耐震貯水槽を使った給水訓練が8月28日午前9時より行われました。昨年は8月21日に予定をしていましたが、天気が悪く中止となっていました。ことしは天気もよく、9時過ぎには気温も30度近くなっていました。上下水道局の職員の方から、ここと久礼田小学校、香南中学校に耐震性貯水槽が設置されています。前浜の伊都多神社にも設置がされます。市内4カ所に各60トンの水が貯水され、1日1人分3リットルとして3日間、2,000人の方に給水できますと説明され、非常用飲料水6リットルと表示されたナイロン袋を一人一人に配りました。給水訓練に運動場のほうに向かいながら、給水袋からひもを取り出し、リュックの形にしていきました。運動場の西側の方に3カ所、直径1メートルほどの円形のふたがあり、その中に直径50センチほどの、水と表示されたふたがありました。北側と中央には耐震防水槽と表示され、南側のふたには緊急遮断弁室と表示がされていました。3カ所とも中のふたをあけ、北と中央には発電機を備え、南には手押しポンプを備え、パイプをつないで各人配布された袋に給水をしてもらいました。
 手押しポンプを使った人は、力が要らなくて使いやすいとのことでした。見た目もスマートで、軽い感じです。昔、ガチャガチャと押してくみ上げた鉄のポンプとは違っていました。生徒たちが常時使用する運動場ですので、ふたにつまずいたりしないよう、全く段差がありません。後日見に行くと、南のふたは赤茶色で、運動のときに余り使われない場所にあり、すぐにわかりましたが、中央と北のふたはアイボリーで、上に土がかぶさっていて、手でグラウンドの土を払い確認しました。訓練に参加をしていなければ、わかりにくかったと思います。
 北ぶたと中央ぶた、中間の位置、西側の校舎と校舎の間に防災倉庫があり、中に発電機が入っていることも訓練のときに教えていただきました。消防団の方々は、日ごろから訓練をされているので防火水槽や消火栓の位置などを把握されていますが、一般市民にはわかっていません。訓練に参加することで確認ができました。南海トラフ地震の想定では、南国市は全域が6強以上の揺れに襲われるということです。明るいときか暗いときか、仕事中か休日か、予測ができません。だからこそ、そのときに誰もが必要な行動を起こせるように、さまざまな状況下での訓練を重ねることが必要なのだと思います。
 ただ、今回の訓練において、参加をされた方々から数点疑問や要望が出されました。
 まず、市内の水道が使えなくなるのに、4カ所にしか耐震性貯水槽がなければ3日間8,000人分、1日だと2万4,000人分しか給水できない。市民は4万8,000人、到底足りないのではという質問です。そして、給水が必要なときには道路は寸断され、家屋を初めとする構造物が倒壊し散乱していて、ここまで給水に来るのは遠いのでなかなか困難だ。ほかの小学校や中学校、公共の場所にも設置をしてくれないだろうかという要望です。
 人は一日たりとも水なしでは生きられません。もしものときが来なければいいのですが、来る確率は年々高まってきています。個々の備蓄もしなければなりませんが、困難な方もおいでます。最低でも、市民全員分の3日間の給水はどのように計画されているのでしょうか、お聞きをします。
 次に、防災行政無線の聞こえについて質問します。
 9月4日に県内一斉避難訓練がありましたが、台風が来ていたこともあり、南国市は中止としました。前日とその前と、夕方5時に防災行政無線で市内全域に中止の放送をされたということですが、祈年では聞こえていません。そのとき、西島のほうで聞いた方はおいでましたが、祈年では聞こえてなく、東のほうの方は何か言っていたが内容がわからないということです。私は、前日夕方5時に東のほうへと犬の散歩をしていて放送を聞いたのですが、何を言っているかわからず、いつもの5時の時報ですという放送かと思っていましたが、夕方防災会長から連絡があり、僕も聞こえてないけど知り合いから中止になったと連絡があったので、というメールが入りました。ただ、班長さんには文書で連絡をしていたので、あしたには避難場所に行くということでした。
 当日朝、雨が降り、風も吹いていましたが、四国沖の南海トラフでマグニチュード9.0の地震が発生しましたという緊急地震速報メールが入りました。市は訓練を中止しましたが、訓練を行った自治体もあったようです。祈年の避難場所は祈年公園なので、誰か来るかもしれないと思い、行くと、防災会長とほかに3名が来られました。防災行政無線での中止放送は聞こえておらず、緊急地震速報メールが入ったということです。
 昨年の9月定例議会のときにも、祈年の西は聞こえなく、東のほうは放送しているのはわかるが内容が聞き取れないので、聞こえるようにしていただくことを求めました。そのときの答弁では、自主防災組織の皆さんに御協力をいただき、調査を行っております。引き続き、把握に努めますということでした。聞こえない地域や聞こえづらい地域の解消につきましては、現在、十市地区でスピーカーを設置しているところで、今後も計画的に解消に努めてまいりたいとも答弁いただきました。その後、祈年地区についての聞こえについては、検証してくださったのでしょうか、お聞きをします。検証されたのでしたら、西のほうは聞こえず、東のほうは内容が聞こえづらいということを把握いただけたのではないでしょうか、お聞きします。また、パソコンによる合成音での放送は聞き取りにくいという声が多かったということでしたが、その後、放送方法はどのように改善されたのでしょうか。
 3問目は、住宅耐震と住宅リフォーム助成制度について質問します。
 4月14日に発生した熊本地震は、8月31日にも震度5弱の揺れを観測し、9月10日までの有感地震は2,082回、住宅被害は16万7,531棟にも及んでいます。4月14日の前震から4月16日の本震による死者は50人で、そのうちで37人の方が家屋の倒壊により亡くなられています。その事実を真摯に受けとめ、南国市でも南海トラフ地震の発生確率が高まる中、住宅耐震化を一層進めていかなければなりません。そのためには、まず耐震診断を受けてもらわなければならず、県内でも34自治体中22市町村が耐震診断の無料化を実施していますが、南国市は実施しておりません。1981年5月31日以前に建築され、耐震診断の対象でありながらまだ診断を受けられていない戸数は何戸でしょうか、お聞きをします。
 また、昨年12月定例議会で住宅リフォーム助成制度について質問をしたときの答弁で、いつも言われるのですが、住宅耐震改修工事に力を注いでいると言われました。その上で、住宅耐震と一緒に住宅リフォームをしたいと言われる耐震対象住宅の方々がおられるので、住宅耐震化を加速させ、より一層の住宅耐震化率の向上を図るためにも、まずは住宅耐震工事と合わせた、市内事業者による施工に限定する一般の住宅リフォームを実施してまいりたいと考えています。耐震工事に合わせて、住宅耐震化工事の補助対象とならないような一般リフォームを一緒に助成することで、住宅の耐震化の向上を図っていきたいというものです。当面は、この住宅耐震工事と合わせた一般の住宅リフォーム助成制度を設けて、実施してまいりたいと思っていますと答弁されました。すぐにも実施をされると思っていたのですが、住宅リフォーム助成はされていないようです。何としても耐震化率を上げようという思いは消えてしまったのでしょうか。熊本地震の被災状況を目の当たりにしたとき、住宅リフォーム助成も早急に実行し、少しでも早く耐震化を実施していただき、家屋倒壊による命の危険回避を図るべきではないかと考えますがどうでしょうか、お聞きをします。
 4問目は、ごみ収集ステーションのごみ箱のふたについて質問します。
 昨年3月定例議会でも質問をしていますが、島崎課長はお休みで藤村副市長に答えていただいた、ごみ箱のふたが重くてあけられないという問題です。高齢になると、特に女性は筋力が低下をし、重いものを持ったり上げたりすることができなくなります。生ごみは重たいのですが、この気温の高いときには臭気を発し、週2回必ず出さなければ衛生上よくありません。市指定のごみ袋は、大、中、小とありますので、力がない高齢者は小のごみ袋に入れて出しに行きます。ごみ袋は小さいのを選択できるのですが、ごみステーションのごみ箱はそこに備えられているものを使用するしかありません。ごみを出しに来たもののふたが重くてあけられず、ずっと誰かが来るのを待っています。近所でこの夏、何度か朝早くにそこに行きかかり、ごみ箱のふたをあけると悲しそうだった顔がぱっと明るくなり、ありがとう、済まんねえ、済まんねえと言いながら小さなごみ袋を中に入れ、助かった、ありがとうと言って家のほうに歩いていかれました。その姿を見ながら、ふたが重くてごめんね、こっちが済みません、だと思いました。ふたが1枚ではなくて、左右独立してあける2枚の分でも、鉄なので重いのです。
 前回の答弁では、高知高専との連携協議の中で、ごみかごの改善案について授業のカリキュラムとして取り入れていただいておりますと言われていました。ふたが軽く開くような仕掛けを工夫できないでしょうかといったことに対しては、今後はそういったことも含めて検討していきたいと言われているのですが、高知高専の方にも相談をしていただいたのでしょうか、お聞きします。また、アルミを使って今のふたと同じ形状のものをつくれば、既存のふたと取りかえることができるのではないかとも思うのですが、いかがでしょうか、お聞きをします。
 以上で1問目を終わります。
○議長(西岡照夫君) 答弁を求めます。選挙管理委員会事務局長。
      〔参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長 西山明彦君登壇〕
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(西山明彦君) 村田議員の選挙についての御質問にお答えします。
 まず、期日前投票の投票所の御質問についてでございますが、投票の場所につきましては、期日前投票を含め指定することとなっており、期日前投票につきましては現在まで市役所本庁舎1カ所のみとしております。他の場所にも設置する考えはないかとの御質問でしたけれども、その件につきましては、当選挙管理委員会におきましても、委員の間で議論になっております。今後の選挙に向けまして、委員会でさらに協議を深めてまいりたいと考えております。
 次に、投票用紙の2度交付に関しましてですけれども、午前中の神崎議員さんにもお答えしましたけれども、村田議員さんが言われましたように、特に参議院選挙につきましては、衆議院選挙よりもさらにわかりにくいような制度になっており、選挙人の皆さんも戸惑うことが非常に多いと思います。そういった中で、やはり2度交付というのが原則として行われるべきであるというふうに考えており、選挙投票所のスペースの問題もございますけれども、投票する方の利便性を考慮しつつ、無効票を減らすためには最善の方法を検討していかなければならないということを考えております。特に、期日前投票で2度交付をという御指摘でございましたけれども、現在は先ほど申し上げましたように市役所ということで、選挙管理委員会事務局の部屋の隣の第1会議室で行っておりますけれども、ここは本当にスペースが余裕がございません。そういったことで、先ほど申し上げましたように、他の場所も含めて今後の検討課題とさせていただきたいと思います。
 なお、神崎議員さんの御質問にもお答えしましたけれども、移動の期日前投票所も含めて、選挙される皆さんが投票しやすいような、そして無効票をできる限り減らすというようなことで検討していきたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 建設課長。
      〔建設課長 松下和仁君登壇〕
○建設課長(松下和仁君) 村田議員さんの河川の増水による災害の予防についての御質問にお答えいたします。
 先月8月30日に、観測史上初めて東北地方の太平洋側に上陸しました台風10号の上陸地点となった岩手県岩泉町では、小本川が決壊、氾濫し、高齢者グループホームの施設の入所者9人の方が犠牲となりました。とうとい命が失われ、痛ましい結果となりました。岩手県の岩泉町の小本川のように、河川が蛇行し周辺に人家のある状況は、本市北部の瓶岩地区体育館周辺の蛇行した県河川領石川の状況と似ており、カーブの箇所の川幅を広げてはとの村田議員さんの御意見でありますが、部分的な河川の改修は他の護岸に影響を及ぼします。県中央東土木事務所とも河川改修における協議を引き続き行いまして、南国市が管理する改修済みの準用河川8河川や普通河川において、護岸の点検や整備を遅滞なく実施しまして、市民の安全な暮らしに努めてまいります。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 上下水道局長。
      〔上下水道局長 西川博由君登壇〕
○上下水道局長(西川博由君) 村田議員の増水災害の予防についてお答えいたします。
 上下水道局といたしましては、’98豪雨時の被害を受けまして、浸水対策の雨水排水対策事業といたしまして、平成11年度より新川川の改修工事を関地区の下田川合流点から旧南国警察署、県道南国インター線沿いを通って、野田地区の後免野田保育所南までの区間を整備中であります。現在、東町交差点までが完成しており、枝線の整備も含め、平成37年度の完成の予定でございます。
 同じく、被害を受けました明見西地区につきましては、電車通りからの入り口となる明見橋南の地区及び清和学園の南に排水ポンプ場を設置し、冠水被害の解消を図る計画であります。本年度は、排水路幹線の工事を発注しており、平成31年度に1期工事の完成をする予定であります。また、篠原地区におきましては、区画整理事業の進捗に伴い、流末水路の排水量確保のための整備を計画しております。
 続きまして、耐震性貯水槽の設置についてということの質問についてですが、上下水道局は災害時の応急給水拠点を11カ所設定しております。そのうちの7カ所は既設の配水池及び水源地であり、給水拠点間のすき間を埋める位置に耐震性貯水槽4カ所を設置しております。
 給水拠点が少ない、遠いのではということですが、各給水拠点での直接給水以外に避難所や医療施設への運搬給水も計画しております。また、管路の被害調査に基づき、配水区をブロック化し、使用可能な区域と断水区域を弁操作により区切り、その後、復旧の進捗状況に応じ、給水可能な配水管を利用して給水基地をふやして給水の効率化を図ってまいります。
 当市の耐震性貯水槽は、配水管と同じ材質である鋳鉄管を使用した直径2メートル、延長20メートルの貯水槽であり、配水管と接続し常時通水しておりますが、配水管の破損による過大な流速を検知すると緊急遮断弁が閉まり、独立した貯水槽となるものです。4基の耐震性貯水槽の容量は60トン、ほかの7カ所の配水池が400トンから2,500トンであるため、災害時、水源地からの送水が停止したとしても、全体で約1万トンの飲料水を確保できます。水質の劣化等を考慮しても、1週間は応急給水が可能な量になります。そのため、緊急遮断弁の未設置である4カ所の配水池について、早急に整備する予定になっております。
 なお、発災後3日間は人命救助や被害調査、給水計画のため応急給水を始めることができないため、4日からの給水開始となります。災害時に備えて各家庭で3日間、できれば1週間分の飲料水の備蓄をお願いしたいと思います。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 中島 章君登壇〕
○危機管理課長(中島 章君) 村田議員さんの御質問につきましてお答えいたします。
 防災行政無線の聞こえない地域の改善につきましては、昨年度、十市大小浜地区、十市小学校周辺、明見西地区でスピーカーを設置いたしました。今年度につきましては、現在のところ田村西部地区において、スピーカーの設置について協議をしているところであります。祈年地域につきましては、聞こえづらいということは把握をしております。また、そのほかの地域においても聞こえない場所がありますので、優先順位や予算を見ながら、スピーカーの設置などにより改善してまいりたいと思います。
 合成音の放送につきましては、聞こえづらかったということで放送はしておりません。ただ、放送方法の見直しについては、時間差放送やスピーカーの地区別グループ分けの対応を考えております。また、聞き逃した場合には、防災行政無線の放送内容を電話で確認することができますので、御利用いただけたらと思います。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 都市整備課長。
      〔都市整備課長 若枝 実君登壇〕
○都市整備課長(若枝 実君) 村田議員さんの住宅耐震と住宅リフォーム助成制度についての御質問にお答えいたします。
 まず、耐震診断の無料化についてでございますが、住宅耐震化をより加速させるためにも、来年度から実施してまいりたいと思います。
 次に、耐震診断を行っていない家屋の戸数でございますが、現在のところ、数字を把握しておりません。
 次に、昨年の12月議会で住宅リフォーム助成制度を実施したいとの答弁があったが、その後どうなったのかということについてでございますが、昨年12月議会において、村田議員さんから南国市内の小規模事業者の仕事づくり対策として、一般の住宅リフォーム助成制度を創設してはどうかとの御提案をいただきましたことに対しまして、本市としまして、重点施策として南海トラフ地震に備えた住宅耐震改修工事に力を注ぎ、市民の皆様が安心・安全に暮らせるまちづくりの推進を図っているところであり、住宅耐震化を加速させ、より一層の住宅耐震化率の向上を図るためにも、まずは住宅耐震改修工事とあわせた市内事業者による施工に限定する一般の住宅リフォームを実施してまいりたいと考えておりますと御答弁をいたしまして、平成28年度当市予算案に予算要望し、平成28年度から実施してまいりたいと考えておりましたが、財源の確保や他の事業との兼ね合いもあり、残念ながら平成28年度は、実施には至りませんでした。
 しかしながら、これまでの住宅耐震改修工事の実績状況を見ますと、住宅耐震改修工事とあわせて一般の住宅リフォーム工事も一緒に実施する場合も多く見られますので、やはり住宅耐震改修工事と合わせた一般の住宅リフォームに工事に対して助成を行うことは、住宅耐震化のスピードアップを図るためにも有効な手段ではないかと考えておりますので、来年度以降におきましても、財政状況を勘案しながら、できる範囲内で住宅耐震改修工事とあわせた一般の住宅リフォーム助成制度を実施してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 環境課長。
      〔環境課長 島崎 哲君登壇〕
○環境課長(島崎 哲君) 村田議員の御質問にお答えいたします。
 ごみステーションのかごにつきましては、ごみが野良猫やカラスに荒らされたりしないよう、また出されたごみが風で飛ばないように、地域の希望に応じて設置しております。かごのふたにつきましては、これらの用途に耐えるため、一定の強度と重量を求められ、鉄製としております。ふたにつきましては、以前は1つのかごに1枚のふたという形で、非常に重いものでした。これにつきまして、ごみ袋をかごに入れるにはかごの半分程度開閉すれば可能であることもあり、御質問にありましたように、ふたを半分の大きさの2枚としまして、1枚当たりの重量を軽減した経過がございます。
 また、高知高専との連携協議でも、ふたの改良を検討し、鉄の棒をつけて廃タイヤをぶら下げてふたを軽くする方法や、ふたの両側にストッパーをつけてあけた状態を維持できるようにしたかごを高知高専の生徒に作成してもらい、実際にステーションで使用してみました。現在も使用しておりますが、部材の強度不足のため、使用後およそ1年で破損し、その後も補強を重ねているところであります。
 現在、かごについての検討状況はこのようなところでございますが、鉄にかわる新しい素材の利用などにつきましても、今後検討していく必要があると思います。しかし、強度、重量、価格などの兼ね合いもございまして、当面は鉄製の現在のものを使用していきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 12番村田敦子さん。
○12番(村田敦子君) それぞれに御答弁をありがとうございました。
 選挙の期日前投票の場所、今は市役所1カ所ですが、先ほども言いましたように、よそでは買い物のついでに投票ができるような場所も設置をしているようですので、やはり投票率を高めるためには、今、選挙管理委員会でも議論を行っておられるということですので、どんどん議論を高めて、ほかにも設置場所を確保して投票率を高めていただきたいと思います。
 そして、投票の方式で1票ずつ渡して投票を行う方法は、やはりスペースに問題があると言われましたが、質問の中でも言いましたが、駅前町の投票所はそんなに広くない場所ですが、そこも8つの投票所のうちの第27投票所です。だから、それほどに広いスペースがなくても可能ではないでしょうか。それでしたら、27駅前投票所にどのようにいろんなものを配置してその方式を行っているのか、その方法をほかの投票所でも取り入れるように指導をし、確実に無効票を減らせる対策ですので、行っていただきたいと思います。特に、この市役所、現在は選挙管理委員会の隣の第1会議室で行っていてスペースがないということですが、それでしたらもう少し広く場所をとれるところで行って、最低でも今言いました駅前投票所のスペースがあればできているということですので、検討をして、すぐに次の選挙から実施をしていただきたいと思います。
 増水災害のことも御答弁いただきました。確かに、部分的な拡幅は他の部分に影響を及ぼしますが、先ほど言いましたように、鳶ヶ池中学校の前もすごくたびたび冠水をしていたのですが、県道の拡幅に伴い河川改修を行った結果、今は冠水をすることがなくなっています。だから、それは不可能ではなく、県にやはりそういう働きかけをしていくべきではないでしょうか。先ほども、建設課長も言われましたように、岩手県岩泉町の小本川とその施設楽ん楽んの位置関係というのは本当に、瓶岩の領石川と10戸ほどの民家、そことすごく形状が重なっています。だから、そういうところに河川の水が、山からの水と河川からの水がぶつかって、その水の力で民家を破壊していくということが、ないことではありません。いつもたくさんの水で浸水をするところですので、そういうことで県のほうと諮っていただきたい。やはり市民も命、また財産を守るっていうことが市役所の務めではないかと思いますので、そのことを努力をしていただきたいと思います。
 それから、雑草、雑木の除去やしゅんせつなどはすぐに着手できることだと考えますが、それをすることでやはり川が受けとめられる水量、少しでも多くの水量を受けとめて海のほうに流していく、下のほうに流していくっていう、その川の機能を生かす努力をしていただきたいと思います。市道にできた穴もすぐに塞げば、人がけがをしたり、自動車を傷つけて賠償するには至りません。すぐできることはすぐにやるということが、事故や災害を防ぐのではないでしょうか。
 耐震性貯水槽のことは、お話を聞きまして配水池が7カ所あり、もし水の汚染のことを考えても、約1万トンの飲料水が確保でき、その配水池から離れているその場所に4カ所の耐震性貯水槽を設置しているということですので、少し安心しました。ただ、各給水拠点での直接給水は4日目からの給水開始になるということですが、直接給水以外に避難所や医療施設への運搬給水は、それはもう最初から行われるのでしょうか。水の備蓄を個々にすることは必要だとは思うのですが、やはり無理な方もおいでますので、そのことについてお聞きをしたいと思います。
 防災行政無線の祈年の聞こえが悪いことは把握をしていただいているということです。優先順位があるので、その優先順位に従って改善をし、スピーカーが必要なところ、またスピーカー自体をいろいろ調整してされているということですので、祈年のほうもできるだけ早くにそういうことをしていただきたい。
 それから、以前も言ったんですが、祈年地区西にある祈年公民館東隣の駐車場入り口に公民館からの放送を拡声するスピーカーを設置しているんですが、そこからの放送は大体よく全域に聞こえております。この場所に優先順位が終わったら祈年のほうにも設置することを考えていただけないでしょうか、それをお聞きします。
 住宅リフォームを助成をすることで耐震化工事をしていただく、そのお考えはやはりずっと変わっておられないようですが、平成28年度当初予算で要求をされたのですが、優先順位というようなことで今回は予算化されなかったようです。けれども、熊本地震の亡くなられた50人のうち37人もが家屋の倒壊で亡くなられています。そのことを考えたときにも、できるだけ早く耐震化を進めていただき、市民の命の危険回避を図ってほしいと思いますので、また予算要求お願いをいたします。
 ごみかごのことですが、高専のほうにもいろいろと工夫をしたごみ箱をつくっていただいているようです。私がやはり思うのは、年をとっても住みなれた地域で住み続けられる、そういうことを今、政府も、それから自治体も進めようとしています。そのためには、高齢者でも使えるごみかご、それを設置することもとても日常のことですので大事な施策だとは思いますが、そのためにはアルミにかえたら軽くはなってもお金がかかる、そういうことだと思うんですが、高齢者の方々もそこでずっと生活をしております。その方たちがそういうつらい思いをしない。ごみってすごく本当に生活に密着して大事な問題ですので、やっぱりアルミにかわるのにお金をかかるとしても、その試算をされてぜひ軽いふたに改善をしてください。一体化しているかごでなくて、2つの分割したかごにかえたんですが、ふたに。それでもやはり鉄ですので、私が上げても重たいです。一度上げて横に差しているときに、差し損ねて頭に当たったことがあります。高齢者の方でしたら、もうとても上げること自体危ないので、そのことはぜひ試算をして、真剣に軽いふたにかえるっていうことを考えていただきたいと思います。
○議長(西岡照夫君) 答弁を求めます。吉川副市長。
○副市長(吉川宏幸君) 先ほど村田議員さんから防災の関係で河川の改修という御質問がありましたけれども、河川というものはやはり上流とかといった部分的な改修をしますと、当然下流へ多大な影響が出てきます。
 先ほど質問の中で末松川の話、ちょっとされておりましたけれども、末松川につきましてはまだ改修はされておりません。あれ実は、当時歩道として川の上へ張り出しておった部分、あれを撤去したというところでございますけれども。ただ末松川にしましても、下流は藻川、藻川を下っていきますと舟入川、それがずっと浦戸湾のほうへ行っておるわけですけれども、明見の高知市境までは高知市分、これは改修が終わっております。ただ、ほんで河川というものはやっぱり下流から随時改修をしていかないと、上をやりますと今度は下流のほうの民家等にまた影響が出てきますので。我々南国市としましても、舟入川の改修、それとその枝であります横堀川ですか、遍路石から下へ流れております、すぐできるのはそのしゅんせつ工事なんですけれども、これは再三にわたって県のほうへ要望いたしております。舟入川についても、一定改修についての県との話も一部前進した部分もありますので、この辺から早急に県のほうに対応していただくように今要望しているところでございますので、御理解よろしくお願いします。
○議長(西岡照夫君) 上下水道局長。
○上下水道局長(西川博由君) 先ほど3日間はだめなのかというお話しでしたが、3日間というのは大災害を想定しておりまして、人命救助でどうしても72時間というくくりがありまして、それは職員であっても手伝いに行かないかんですということと、そういう災害の場合には管路がずたずたになっておるということで、緊急遮断弁を急にあけるというわけにはいかないので、そのために災害調査、給水計画を立てるということで、3日間をとるということになっております。
 ただ、災害時の拠点となる災害時の対応の病院とか透析をやられておる病院については、各場所、大きい病院ですので受水槽等があってタンクがありますけども、ほぼ1日ぐらいしかもたないじゃないかということで、どう対応するかについては、今、県の中央東保健所と会を持っておりまして、年内に一定の結論を出すということになっております。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 環境課長。
○環境課長(島崎 哲君) 村田議員の2問目の御要望といいますか、新しい素材の利用、アルミの利用につきましても検討していく必要があると考えております。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 危機管理課長。
○危機管理課長(中島 章君) 村田議員さんの2問目の御質問にお答えいたします。
 聞こえない地域へのスピーカー等の設置をする場合についてですけれども、スピーカーの場所、向き、高さ、それから放送の到達の区域など検討すべきことがありますので、設置することになりましたらその地域と協議をしながら実施いたしますので、よろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西岡照夫君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
 明14日の議事日程は、一般質問であります。開議時刻は午前10時、本日はこれにて延会いたします。
 御苦労さまでした。
      午後3時47分 延会