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検索結果 »  平成28年 第392回市議会定例会(開催日:2016/09/09) »

一般質問1日目(高木正平)

質問者:高木正平

答弁者:市長、関係課長


○議長(西岡照夫君) 8番高木正平君。
      〔8番 高木正平君登壇〕
○8番(高木正平君) 台風の進路などから、台風銀座と形容されていたこともありましたが、これまでにない進路で北海道や東北へ上陸した台風は、高齢者の方や障害のある方々など、多くの犠牲を伴う大きな被害が続いております。被災者の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
 さて、二百十日、二百二十日も既に過ぎまして、これからさまざまに収穫を迎える時節でございますが、この時期は相次ぐ台風の襲来で多少を問わない被害を受けることもあり、一つの目安として警戒を呼びかける二百十日、二百二十日と暦に記され、昔から注意を促しております。台風への備えは万全に、暴風雨、高潮、山崩れ、土砂崩れなど、各人ともに安全対策を怠ることがないよう、点検の時期でもあります。これらの対策に余念を抱きながら、これまでの定例会でも述べてまいりましたが、津波の怖さを改めて認識するところで、迫りくる南海トラフ地震、津波の対応策につきまして、引き続き質問をさせていただきます。
 これまで繰り返し、命を守る津波対策の基本は逃げることで、その逃げる、向かう先が浸水深よりはるかに高く、100名を超す大勢の人が同時に居合わせることができる広さもある高台でなければならず、そのために津波避難タワーの整備が行われ、おかげさまで14基の津波避難タワーという安全な避難の場所が確保できました。
 さきの3月定例会で、私は、津波避難対策として策定されております命山構想に基づく、スポーツセンター周辺に津波避難タワーの建築を要望いたしました。中島課長の答弁は、スポーツセンターの津波避難施設建設を含めた都市防災総合推進事業計画を国に提出し、その結果により平成28年度に用地買収、設計などを行い、平成29年度に本体工事を行う予定であるとお答えになりました。常々、中島課長は迅速な対応を心がけての業務の遂行を信条とされており、敬服するところでございますが、これら整備の進展につきましてどのような状況なのかをお尋ねいたします。
 新たな構想もあるということで、計画の一端を聞き及びましたが、スポーツセンターグラウンド西側に小高い丘、無論津波避難のためのこんもりとした丘を新たに築くという構想もあるとのことでございますが、今後の見通しなど、現時点での計画など、可能な範囲でお聞かせいただければと思います。
 次に、保育施設の津波対策につきまして、子育て支援課長にお伺いいたします。
 本年3月定例会で、子育て支援課長が公言されましたことは、津波浸水区域内の里保育所、大湊保育所、浜改田保育園、十市保育園、稲生保育園について、高台など津波浸水区域外への移転、あわせて津波浸水区域外の保育所等との統合を検討していると平成26年の議会で答弁されましたことを示されまして、私の質問にお答えくださいました。社会福祉法人の保育園も3園含まれておりますが、平成26年以来、法人との協議を重ねていることも公言され、28年度中に保育施設の移転・統合についての方向性、計画案を保護者に、また地域に説明し、それぞれ御意見などいただきたいと公言されました。
 課長が課題としております極めて重要、重大な保育施設の移転・統合につきまして、具体的に現状を、また今後の方策につきましてお伺いいたします。
 児童館の津波対策につきましてもお聞きいたします。
 前浜、浜窪には南児童館があります。児童の保育や学習指導、また図書学習などの実施を目的に、大湊小学校の子供たちや大湊保育所の子供たちも、また周辺の子供たちにも利用されていることだと思いますが、この児童館の津波対策、施設の老朽化や耐震化など、抜本的な対策につきましてどのように進められているのでしょうか、お伺いいたします。
 利用についてですが、学校や自宅から児童館に向かっている場合、また児童館から家路への場合。児童館を利用している場合は、すぐ近くの津波避難施設・浜窪タワーへの避難で職員の誘導があったり、子供たち一人一人が率先して避難したり。防災学習、また防災訓練など、これまで学校との連携も含め、津波対応の状況をお伺いいたします。
 この南児童館は津波浸水区域内にあります。海岸からの距離はざっと250メートル、津波の威力で、勢いで直撃される位置でもあります。保育施設同様、移転、また統合とその懸念を抱くところでございますが、南児童館の津波対策につきましてお伺いいたします。
 次に、11月下旬に黒潮町で行われます世界津波の日高校生サミットにつきましてお尋ねいたします。日本が提唱し、国連で決まった世界津波の日でございますが、その経緯は皆様御存じのとおりで、初めての啓発イベントとして、高校生を対象に高校生サミットが開催されるようでございます。高知県内の高等学校の参加は、大方高校が議長校を務めるほか、県内からは5校の参加が決まっているようです。
 このサミットは、分科会やフィールドワーク、グループ討論、また避難訓練などもあるようで、東日本大震災の被災地からの報告や外国の事情など知ることができるまたとない機会ですが、決められた参加校以外の高校生は参加できないものでしょうか。例えば、ギャラリーでの参加など打診し、参加の実現が図られますよう望むところでございますが、その機会は実現できるでしょうか。また、実現できるとするなら、参加する手はずなどはどのように行えるものなのか、お伺いいたします。
 この青少年による国際会議は、青少年にとりましても、津波被害をこうむる本市にとりましても、大変有意義な機会でございます。世界中から参加される高校生たちが空路で、高知の海岸線を眼下にしながら来るとしたなら、空港でのアクションなど工夫をしてはと思いますが、そのあたりの構想もあわせてお伺いいたします。
 世界津波の日というのは、安政の南海地震の際、燃え盛る火で命を救ったという稲むらの火に由来しております。かねがね私が申しております津波避難タワーの半鐘、この半鐘を打ち鳴らす音で避難を伝える、仮に発生が夜間であったとすれば、聞こえてくる音を目指す羅針盤のようなもので、避難の一助になるものと思い、消防長にお伺いしたことでございましたが、地域では常日ごろ、それぞれのタワーの管理に目くばせしてくださっている近場にお住まいの方が大勢おいでになります。消防団の皆様による訓練や、いざというとき、近場ゆえ一目散に駆け上がり、鐘を打ち鳴らすことができるよう、自主防災組織の方々ともども工夫が必要と思いますが、消防長、また危機管理課長にそのあたりのことをお伺いいたします。
 11月5日が日本の津波防災の日であり、初めての世界津波の日でございます。
 次に、開幕が待たれる幕末維新博でございますが、歴史や文化、また文化財、民俗など、南国市の貴重なこれらの財産を日本遺産の認定も視野に取り組むべきと考え、お伺いいたします。
 さきの6月定例会で、幕末維新博につきましての質問をさせていただきました。この時期になりますと、来年度予算の要求など、新規事業はとりわけ概要も明らかになり、折衝の準備を整えているものと思います。さきの定例会の答弁なども踏まえ、幕末維新博、このテーマを魅了する、本市が企画する具体的な事業概要につきまして、予算規模も踏まえてお伺いいたします。
 このたびの補正にも、観光ガイドの養成やパンフレットを作成するための予算が盛り込まれております。観光協会への補助金でございますが、本市の歴史資源を磨き上げられる事業内容になるには市のコンセプトも重要でございます。観光振興策として、開幕に向けての企画や準備はどのように進められているのか、商工観光課長にお伺いいたします。
 さて、さきの定例会で申し上げたことでございますが、南国市まち・ひと・しごと創生総合戦略に記載されている悲観的な一文、「全国的に有名な観光名所や施設が少なく認知度も低い」に続けて、「県内外からの観光客を呼び込む動機づけになるものが乏しい」と現状を嘆く文言がございます。そこで、提案など申し上げながら質問をさせていただきます。生涯学習課長並びに商工観光課長、また企画課長にもその見解、構想などお伺いいたします。
 広島の原爆ドームは、世界中の人が訪れ、メッセージを寄せられております。御承知のとおり、この原爆ドームは世界遺産でございます。世界遺産同様、文化庁が認定する日本遺産も関心は高く、また期待を抱くところでございます。
 文化庁の政策を見てみますと、日本遺産とは地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化、また伝統、それは有形・無形のさまざまな文化財群ですが、魅力あふれるストーリーを展開し、文化・伝統を語るもので、地域に点在する遺産を面として活用し、ストーリーを展開し、それらを発信する、そのことで地域の活性化や観光の振興をも図るとあります。
 そこで、市の文化財に指定されている掩体、この掩体のことは高知空港史に詳しく書かれておりますが、71年余り前、当時の三島村や久枝村など、多くの人々の辛苦を伴った歴史がございました。今、その掩体は平和を伝える貴重な文化財として、前浜の原風景の一つにもなっておりますが、この掩体を含め、地域の特色を生かした日本遺産の認定を受ける。このことの提案で、私が構想いたしますストーリーは、人の心に深く重い爪跡を残しながら、今は平和を語る掩体などを主軸に、豊かに生きる息吹を体感できる風景の中での散策であったり、またすぐ北には弥生時代の遺跡群が広がっており、この一帯は年にお米が2度とれるとよさこい節に歌われたお米の宝庫でございますし、土佐の稲作の黎明の地でもあります。
 また、えんこう祭りは文化庁の記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財に指定されておりますが、このえんこう祭りは幕藩時代から続けられている子供たちだけの穏やかでありたいと願う素朴な祭りであり、子供たちの純真な心が伝えられる行事で、継承された貴重な民俗文化でございます。世代を超えて語り継がれている伝承、風習など、一帯の有形・無形のさまざまな文化財を語り継ぐストーリーをつくることで地域をブランド化することにもなり、地方創生に大いに成果があるものと思われます。本市が申請するとして、歴史文化基本構想あるいは歴史的風致維持向上計画が策定されていなければならない、というのが条件のようでございますが、市は土佐のまほろばと呼び、称しております。歴史・文化に関しましては、県下でも宝庫と言われている誇り得る本市でございます。当然、条件は整えられているものと承知をいたします。
 地域を盛り上げ、創生総合戦略の実効でもある日本遺産の認定に挑戦すること、日本遺産を目指すべきと思いますが、いかがでしょうか。この提案につきましての見解をお聞きいたします。具体的に、できるのか、できないのか。やれるのか、やれないのか、やらないのか。それぞれ理由を付してお答えくださいますようお願いいたします。
 最後の質問でございます。
 6月定例会で質問をされました土居篤男議員への長寿支援課長の答弁を聞き、改めて議事録を読み返してみました。それは、教育民生常任委員会の行政視察で三重県いなべ市の介護予防の取り組みを視察され、本市の事業の構想などについて述べられたもので、議事録に「南国市でも地域の公民館などで実施している、いきいきサークル事業などの介護予防事業を進めておりますが、いま一歩、何か高齢者のための介護予防事業ができないかと考えていたところでございました。いなべ市の取り組みも参考にさせていただき、現在実施している事業との兼ね合いも考慮しながら、市の介護予防を進めていきたい」と、こう答弁されておりました。
 視点を変えまして、スポーツの側面で申し上げます。
 リオデジャネイロ五輪の興奮とともに、とりわけ暑いことしの夏でございましたが、4年後、東京オリンピックへの期待は一層大きくなり、スポーツ庁の存在も身近に感じるところでございます。このスポーツ庁には、健康スポーツ課が設けられておりまして、スポーツを通じた健康寿命の延伸を政策課題の一つとして掲げております。この健康寿命の延伸は、紛れもなく市町村の重要な政策課題でもあるわけでございます。
 8月初め、高知新聞に「鈴木大地スポーツ庁長官に聞く」という記事がありましたが、その中で長官は、20年の東京五輪を契機にして、日本が目指すべき姿はスポーツによってどんどん健康な国民をつくり、スポーツによる医療費の削減も目標、と述べておりました。
 長寿支援課長が言われました、いきいきサークル事業ですが、熱心に続けられているこの事業はもちろん継続していただき、これまでにも私が述べてまいりましたニューエルダー、いわゆる団塊の世代、さらにその後の世代の方も対象に、あるいはもっと若い50歳代の方をも対象に、日常的にスポーツ・レクリエーション活動を行うことができ、続けられる意欲を高めることができる機会や実施場所などが必要であり、重要でございます。そこで、長寿支援課長が新たな事業構想と言われましたことや、スポーツ庁の政策課題をも重視し、関係する各課で取り組むべき政策課題であると、こう思うところでございます。
 介護というと、身辺の状況にある方へのその支援はもとよりですが、要支援とか要介護とか、世代的にさほど関心を示されていない大勢の方をどう掘り起こしていくのか、掘り起こしていけるのか。成果をもたらすため、事業の検討が必要で、その一つとしてスポーツ・レクリエーション事業があり、その活動を通じて活力や筋力を積み重ねることができ、年齢を加えたとしてもそれは介護予防につながり、健康寿命の延伸も図られるものと考えるわけでございます。
 スポーツ基本法には、心身の健康の保持増進に重要な役割を果たし、健康で活力に満ちた長寿社会の実現にスポーツは不可欠であると明記されております。スポーツによる医療費の削減を政策課題として捉える、身近な課題であり極めて重要なことでございます。
 先ほど前田議員も触れられました、先月届けていただきました南国市国民健康保険・データヘルス計画ですが、この計画の課題は効果的かつ効率的な保健事業で、また対策としてはと見てみますと、レセプトの動向による分析などと掲げられております。効果的かつ効率的な事業こそ、楽しみながら日常的に体を動かすスポーツ・レクリエーション活動であると思いますが、データヘルス計画には全く感知をしておりません。無論、業務の分掌上、市民課が計画、実行するなど単独ではロスも多く、やはり行政の専門性を生かし、政策課題に答えるという責務で、関係各課が一体的に取り組む、各課のタイアップ、連携によって実施されるべきことでございます。
 一口に高齢者世代と申しましても、精神的な充足感の違いや、また体力や運動適正能力など世代によって大きく異なりますし、同世代でも大きな隔たりが生じてまいります。スポーツ・レクリエーション活動を実施し、継続していくのに際し、重要なことは、生理学や心理学、また体調に応じた安全管理などの支援も当然必要で、これらのことを担うことができるのは生涯スポーツを担当する教育委員会でございます。
 健康寿命の延伸につなげられる政策課題としての健康づくり、元気づくり事業につきまして、長寿支援課長、生涯学習課長、また市民課長にもそれぞれお聞きいたします。
 以上、幾つか質問をさせていただきました。それぞれ答弁よろしくお願いいたします。
○議長(西岡照夫君) 答弁を求めます。市長。
      〔市長 橋詰壽人君登壇〕
○市長(橋詰壽人君) 保育所の津波対策についての御答弁を私のほうから申し上げたいと思います。
 平成28年3月議会での高木議員さんからの保育所施設の高台移転の御質問に対しまして、津波浸水区域内の里保育所、大湊保育所、浜改田保育園、十市保育園、そして稲生保育園につきまして、高台など津波浸水区域外への移転、津波浸水区域外保育所等との統合などを検討しておりますこと、また民間保育園につきましては法人との協議を重ねておりますことをお答えしておりましたが、その後も庁内関係部署や法人との協議を進めております。
 具体的な計画についてでございますが、十市保育園、稲生保育園につきましては、委託しております法人が同一であることから、統合して高台移転の計画を進めております。また、大湊保育所、里保育所につきましては、高台などの移転適地が近隣にないこと、児童の減少により一施設だけでの移転が効率的ではないことなどによりまして、近隣の津波浸水区域外施設への統合を検討しております。早ければ、今年度中に計画案につきまして保護者の方、あるいは地域の方などに御説明をさせていただく予定をしております。
 なお、浜改田保育園につきましては、近隣に高台移転適地及び津波浸水区域外施設がないこともありまして、今後対策について同法人と協議が必要である、このように考えております。いずれにいたしましても、南国市の方針といたしましては、幼い子供たちの命を確実に守るため、今後、保護者の方、あるいは地域の方にも御意見を聞かせていただきながら、安全・安心な場所での保育を提供できますよう検討を進めていきたい、このように考えております。
 なお、児童館の津波対策につきましては、担当課長から御答弁を申し上げます。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 中島 章君登壇〕
○危機管理課長(中島 章君) 高木議員さんの御質問につきましてお答えいたします。
 本年3月議会の高木議員さんの御質問に対し、スポーツセンターにおける津波避難タワーの建設について、平成28年度、用地買収、設計等、29年度に本体工事を行う計画であることをお答えしておりました。
 津波避難タワーについては、津波の発生時のみの活用になるため、平常時での利用や発災後の利用について検討を進めたところ、発災後に活動拠点施設としての機能をあわせ持つ、高台の津波避難施設の建設に変更したいと考えております。その津波避難施設の概要につきましては、スポーツセンターで行われる競技大会での最大人数の800人と、従業員等を合わせた820人規模の津波避難場所の確保と、ヘリポートや備蓄倉庫を併設した、発災後には受援隊の活動拠点ともなり得る高台を整備するというものであります。今後、議員の皆様への説明などを行い、適切な手続を踏みながら計画を進めてまいりたいと考えておりますので、御協力よろしくお願いいたします。
 次に、世界津波の日高校生サミットにつきましてお答えいたします。
 このサミットは11月25日、26日に黒潮町で開催されます。このサミットには県内から5校が参加する予定であり、参加校以外の参加や観覧ができないか問い合わせをしたところ、会場の収容人数などの関係でそれらの対応はしていないとのことでした。また、空港での出迎えなどについても、高知県が主体となり何かしら行うということでしたが、まだ詳細は決まっていないということです。サミット参加者のスケジュールの関係もありますが、南国市の津波避難タワーを視察されるようであれば、対応したいと考えております。
 次に、津波避難タワーの半鐘を使用した避難訓練につきましては、地域の自主防災組織に半鐘を打ち鳴らして避難を呼びかける避難訓練について、取り組んでいただくよう相談していきたいと思っております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 子育て支援課長。
      〔子育て支援課長 田内理香君登壇〕
○子育て支援課長(田内理香君) 高木議員さんの南児童館の津波対策についてお答えいたします。
 南児童館は、利用者の少ない日もありますが、小学生、中学生、そして高校生の利用が恒常的にあり、児童館の目的である18歳未満の全ての子供を対象とし、遊び及び生活の援助と地域における子育て支援を行う、子供を心身ともに健やかに育成する健全な育成の場となっております。しかし、ハード面では、南児童館は昭和48年に建築された施設であり、老朽化が進んでおり、また耐震対策についても着手ができておらず、利用する子供たちの安全・安心面の確保対策が早急に必要でございます。現時点では、大規模改修や建てかえ、または移転による整備ではなく、地震が発生した際に津波避難タワーなどの安全な場所にすぐさま退避できる立地条件の施設を利用しての児童館開設、または児童館機能を持たせた事業展開の検討を進めてまいりたいと考えております。
 ソフト面につきましては、南児童館では年に2回避難訓練を行っております。直近では、本年度6月に津波避難訓練を実施しました。内容につきましては、児童が館を利用している時間帯に地震発生を告げ、上から物が落ちてきそうにない場所に集まり、揺れがおさまったころ合いに児童館北側にある前浜浜窪タワーに集団で避難をする訓練でした。あわせて、学校から家庭及び児童館の道中で地震に遭った場合は、適宜近くのタワーへ避難することも指導しております。避難する場所につきましては、児童やその保護者などと情報をしっかりと共有できる取り組みについても行っていきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 消防長。
      〔消防長 小松和英君登壇〕
○消防長(小松和英君) 高木議員さんの御質問にお答えをいたします。
 津波避難タワーの半鐘を打っての訓練ですが、6月議会でも具体的な提案をいただいておりましたので、9月4日、県下一斉避難訓練に合わせて、危機管理課と連携し、十市坪池タワーにおいて実施する計画でした。8月中に地域住民の皆様への周知も終わり、消防団員さんにも協力をしてもらい、100メートルごとに半鐘の音が聞こえるかどうかを確認する予定でしたが、台風12号の影響により県下一斉避難訓練が中止となったため、実施いたしておりません。今後、地域住民の方にも知ってもらえる機会を捉えて、訓練の実施をしたいと考えております。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 谷合成章君登壇〕
○生涯学習課長(谷合成章君) 高木議員さんの日本遺産の認定を目指した取り組みについて、またスポーツ・レクリエーション活動による健康寿命の延伸についての御質問にお答えをいたします。
 まず、日本遺産につきましては、議員さんがおっしゃられましたとおり、我が国の文化財や伝統文化を通じた地域の活性化と地域の歴史的魅力や特色を通じて国内外への魅力発信を図るため、文化・伝統を語るストーリーをパッケージ化し、そのストーリーを語る上で不可欠な魅力ある有形・無形のさまざまな文化財群を総合的に活用する取り組みを支援する目的で平成27年度に文化庁が創設し、都道府県を通じて年に1回公募が行われ、認定がなされている事業でございます。また、日本遺産として認定申請するストーリーには、単一の市町村内で完結する地域型と複数の市町村にまたがって展開するシリアル型の2種類があり、本市にございます四国霊場第29番札所、国分寺、第32番札所、禅師峰寺を含めた四国遍路が世界でも類を見ない巡礼文化として、第1回にシリアル型で24府県、18件のうちの一つとして認定をされております。
 さて、本市の史跡や文化財につきましては、先人たちの努力により今日まで受け継がれ、地域の歴史を物語る貴重な文化財産であります。その活用につきましては、各分野の専門家による文化財審議委員会を開催し、検討を重ねているところでございますが、御提案の掩体等を初め、歴史文化基本構想の策定を含めた取り組みにつきましても、先ほどおっしゃられました、やれるのか、やれないのかを含めまして、今後検討を始めてまいりたいと考えております。
 次に、スポーツ・レクリエーション活動による健康寿命の延伸につきましては、庁内関係各課とともに、おかげさまで県下一の会員数となりました総合型地域スポーツクラブ、まほろばクラブ南国と連携・協働し、健康寿命の延伸に引き続き取り組んでまいりたいと考えておりますので、議員さんにおかれましてもお力添えを賜りますよう、よろしくお願いをいたします。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 商工観光課長。
      〔商工観光課長 長野洋高君登壇〕
○商工観光課長(長野洋高君) まず、高木議員さんの日本遺産への取り組みについて、生涯学習課長の答弁に対します補足説明をさせていただきます。
 南国市がかかわっておる日本遺産への取り組みとしまして、四国4県及び南国市を含む関係57市町村により、弘法大師空海ゆかりの札所をめぐり四国を全周する全長1,400キロにも及ぶ壮大な回遊型巡礼路である四国遍路について、日本遺産認定申請が行われました。世界でも類を見ない巡礼文化である四国遍路が、世代を超え、今なお受け継がれていることが認められ、平成27年度日本遺産に認定されました。この認定に伴い、平成27年5月に四国遍路日本遺産協議会が設立され、南国市も構成メンバーとして加入をしております。
 四国遍路日本遺産協議会におきましては、日本遺産魅力発信推進事業を活用し、平成27年度にはインターネットの活用による情報発信、四国遍路展の開催、高校生の英語スピーチコンテスト、写真コンテスト、札所への説明板の設置、おもてなしトイレの設置、ベンチ・サイクルスタンドの設置などの事業を行っており、今年度も引き続き四国遍路のストーリーの映像化、雑誌等を素材としたプロモーション、遍路地図アプリの作成、シンポジウムの開催等の事業を実施、または実施の予定であります。
 四国遍路につきましては、観光素材としても貴重なものであり、観光協会では遍路衣装やグッズの貸出サービスを行うなど、気軽に遍路文化に触れていただける取り組みを行っています。
 南国市の史跡等につきましても、観光素材として非常に有効なものであると考えております。生涯学習課と連携をしながら、今後の日本遺産認定につきまして検討を加えていきたいと思っております。
 続きまして、幕末維新博への取り組みについてお答えさせていただきます。御質問のありました「志国高知 幕末維新博」への取り組みについては、6月議会でお答えさせていただいた内容と重複するものがあると思いますが、回答させていただきます。
 維新博は、歴史資源を磨き上げ、歴史観光の基盤を整えるとともに、磨き上げた歴史資源と地域の食や自然などを一体的に周遊できるコースをつくり上げ、誘客を図るとともに、持続的な観光振興につなげることを目的としているものです。
 南国市では、地域会場となる県立歴史民俗資料館を中心とした取り組みが展開することとなり、現在、関連機関、団体等と検討を行っておる途中です。歴史民俗資料館では、幕末、明治の南国市、高知県にゆかりの人物にスポットを当てた企画展5コースを28年度予定しております。あわせまして、幕末、明治に関する総合展示の拡充などを計画しております。また、岡豊山では専属ガイドの配置、案内看板の補修や改修などを検討しています。観光客の周遊に向けた取り組みとして、歴史観光パンフレットの作成、観光施設・史跡等・交通拠点等への相互周遊パネルや案内板の設置、ボランティアガイドの充実のための養成講座の実施や研修などを計画しております。また、これまで県外客の集客実績がある長宗我部フェス等のイベント、長宗我部ラリーなど参加型企画の内容の充実を検討しており、幕末維新博と関連づけることで誘客を見込めるものであると考えております。これらの取り組みは、南国市独自の歴史資源を生かしたものであるとともに、これらの取り組みを行うことでその魅力を向上させることができるものと考えております。
 維新博への次年度に向けた取り組みとしましては、歴史遺産、食などを組み合わせた周遊コースの作成を現在考えております。周遊コースの作成に向けて、現在、こちらも関係機関等と検討を重ねておりまして、予算の規模等につきましてはこれから検討をしていくことになるかと思っております。
 歴史博への取り組みにつきましては、関係者の皆様の御協力がなければ実施できないものと考えております。引き続き、御協力、御理解のほうをよろしくお願いしたいと思います。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 企画課長。
      〔企画課長 松木和哉君登壇〕
○企画課長(松木和哉君) 高木議員さんからの日本の遺産登録についての御質問にお答えをいたします。
 高木議員さんから御提案をいただきました本市の歴史、文化遺産などの日本遺産登録につきましては、大変興味深い試みであると思っております。南国市まち・ひと・しごと総合戦略におきましても、先ほど御説明がございましたけれども、本市の観光における知名度アップを図り、観光入り込み客数の増加を図る、また交流人口をふやすことで本市の経済的波及を上げるということも位置づけをしておりますので、ぜひ本市の潜在的価値を高め、地域の魅力を発信していくということは大変重要なことであると考えております。
 仮に、この日本遺産登録が実現するということになれば、本市の歴史的遺産の魅力を対外に情報発信すると、さらには新たな観光拠点ということになり得ますので、交流人口にもつながるものと考えております。ぜひ、実現に向けて、関係部署と一緒に検討を進めてまいりたいと思っております。高木議員さんにおかれましても、ぜひとも御協力のほうよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 長寿支援課長。
      〔長寿支援課長 原 康司君登壇〕
○長寿支援課長(原 康司君) 高木議員さんの介護予防についての御質問にお答えいたします。
 さらなる高齢化社会を迎えるに当たりまして、高齢者が健康で地域で自立した生活を営んでいくことは、御本人だけではなく御家族の方々にとりましても大切なことであることは言うまでもないことでございます。また、介護が必要な高齢者を支える人材が不足していくと言われている状況では、介護保険制度を持続していくためにも、できるだけ介護が必要にならないような介護予防への取り組みが必要でございます。
 高木議員さんが言われておりますとおり、高齢になる前から健康づくりに心がけることを日々の習慣としていくことは、高齢になってもできるだけ介護が必要にならない生活につながるものと思っております。
 長寿支援課、保健福祉センター、市民課、生涯学習課の関係各課が連携協力して、今回、第10回目になります「健康なんこくきらりフェア」を開催いたします。本年度につきましては、これまで12月に実施しておりましたものを10月15日土曜日に開催することにいたしました。毎年500人ほど参加していただいているイベントで、若い方から高齢の方まで参加いただき、健康について意識していただく機会となっております。今回は、まほろばクラブ南国の創立5周年記念行事及び生涯学習課の「さわやか健康ウオーキング」の両イベントと連携し、同日開催することにいたしました。また、危機管理課による防災コーナーも設置することにいたしました。これらのことにより、これまで以上に多くの方々がきらりフェアに参加していただけるものではないかと期待しておるところでございます。
 介護予防事業についてでございますが、健康づくりのための介護予防事業への男性参加者が少ないのではないかと常々思っておりましたところですが、社会福祉協議会が男のための体操教室を検討し、規模は小そうございますが、実施に向け準備をしているところでございます。実施の状況によりましては、地域支援事業での実施についても検討してまいりたいと考えておるところでございます。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 市民課長。
      〔市民課長 島本佳枝君登壇〕
○市民課長(島本佳枝君) 高木議員さんの御質問にお答えいたします。
 国民健康保険では、レセプトや健診結果などのデータを分析し、効果的、効率的な保健事業を実施することで、健康寿命の延伸と医療費の適正化を目指すものとして、データヘルス計画を策定いたしました。健康課題の解決のため、特定健診や特定保健指導を通して生活習慣病重症化予防などの取り組みを進めることとしております。
 一方で、高木議員さんが言われますように、医療や介護が必要になる前の段階での予防、現役世代からの健康づくりとして、日常生活の中に運動習慣を取り入れることは非常に重要であり、運動習慣のない方にもスポーツやレクリエーション活動に関心を持っていただき、楽しみながらスポーツを続けることができれば、市全体の健康づくり、また将来的な医療費削減にもつながっていくものと思われます。国保の事業といたしましては、毎月2回、スポーツセンターで健康運動指導士によるメタボ予防運動教室を開催しておりますが、この教室は市民の方ならどなたでも参加でき、予約も不要で無料ですので、運動を始めるきっかけとして多くの方に気軽に参加していただきたいと考えております。
 庁内の関係部署で構成する南国市介護・医療保険制度等対策本部では、「健康なんこくきらりフェア」の開催や「みんなァ!!de歩こう南国市」ウオーキングへの呼びかけなどを行っておりますが、今後も長寿支援課、生涯学習課、保健福祉センターなど関係各課と連携し、健康づくりへの一体的な取り組みに努めていきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 8番高木正平君。
○8番(高木正平君) 市長を初め、それぞれの課長の皆様方からの答弁をお聞きいたしました。お礼を申し上げます。
 まず、市長が保育のことにつきましては、法人2園が運営します統合・高台移転の構想やら、あるいは公立保育園2園の件、あるいは1つ法人園のことについて、今後保護者あるいは地域の方々の御意見をお聞きしながらということでお答えくださいました。ぜひ、その真摯な姿勢で、今後のこの対応に一丸となって心がけていただきたいということをお願い申し上げます。
 あと、順次2問目を申し上げたいと思いますが、命山といいますか、命山構想といいますか、危機管理課長が答弁してくださいましたが、かねがね橋詰市長は、これまでの答弁の中で議事録どおりではありませんけれども、やはり究極は小高い丘というか、命山の実現であるというふうなことを申されておったような記憶が私の中にはございます。ぜひ、その思いが実現できるように、綿密な計画あるいはその実現に向けての取り組みを、危機管理課長を初め、課員の方々で取り組んでいただきたいということを要望いたしたいと思います。お願いいたします。
 それから、この鐘ですけれども、消防長が既に防災訓練の日に、綿密に随所でその鐘の音の状況を聞き取るような人的な配置も含めて計画をされていたということをお伺いいたしましたけれども、14基のそれぞれのタワーに前危機管理課長が取りつけた半鐘でございますので、生かしていただける鐘の音を、ぜひ地域の方々に打って聞いていただくという機会を定着していただきたいということを、消防長並びに危機管理課長にお願いを申し上げたいと思います。
 それから、サミットにつきましてもこれお願いになりますけれども、どうやら主催の県も黒潮町も、収容人員の関係から一般の方々の高校生の参加も含めての機会は得られないように察しましたけれども、ぜひ空路でおいでになるとするならば、この14基のタワーもごらんいただく機会とか、あるいは何らかのウエルカム、思いを伝えていただける機会を持たれていただくようにお願いを申し上げたいと思います。
 それから、児童館でございますけれども、このたび配付をしていただきました事務事業評価表を見ましても、課長の答弁にありました移転の問題、統合などのことにつきましても、もう既に統合、廃止なども検討していく方向での意思表示がされた評価ということでまとめられておりますけれども、このあたりと、それと運営審議会との検討というか、このあたりはどのように今、進められているのか。当然あの古い施設でございますので、利用の状況もあわせて、運営審議委員の方々も大きな関心をお持ちのことと思いますので、今後の対応策につきましては、抜本的なことも含めまして御検討していただくことを引き続きお願いをしておきたいと思います。
 それと、維新博ですけれども、商工観光課長から詳しく御答弁をいただきましたけれども、はて、この2年先に終わった後、何の手応えを求めてというか、どのような成果を期待して、到達目標を持って今取り組まれているのかなということを非常に気になるところで、関心を持つところでございますけれども。あれもこれもいろんなことに取り組んで、その一つの収穫として、2年後以後続けていくことができる南国市のこの観光振興策とか、さまざまな経済波及効果も含めて、何を目標に目途に、この2年間投資をしていくというおつもりでの取り組みなのか、そのあたりをお聞きいたしたいと思います。
 それから、維新博もそうですし、この後申し上げたいと思っております日本遺産もそうですけれども、前浜にはまだ砲台という、現在は津波を逃れるための避難タワーというのがありますけども、砲台はそれこそ黒船が浦賀に突然あらわれた以後、日本の海岸線に土佐国では須崎、浦戸、それから種崎、前浜と砲台が築かれておりますけども。このような状況も、維新博も含めて、日本遺産のこともあわせて、現状を見てどのようなことでこの今の状況を、その時代を彷彿させるものとして現存するわけですので、活用していただく方策をお考えになっていただきたいということを提案いたします。
 あわせて、島村衛吉先生、前回申し上げましたけれども、たしか市制40周年のときに島村衛吉先生のお孫さんになる島村六郎さんという方、東京にお住まいの方、この方から衛吉氏への書簡、中岡慎太郎とか吉村虎太郎とか武市瑞山とか、さまざまな方々の書簡を全て寄贈していただいたということが思い起こされます。実は、おもらいに行った一人でもありましたけれども、そのことから40周年の式典には御来賓としてお迎えしたことがございました。随分立派な書簡集の取りまとめが教育委員会ではされておりますけれども、ぜひこの島村衛吉も含めて、南国市の永遠の歴史的ヒーローとして、この際、立ち上げていただきたいという思いがいたします。歴史博への姿勢、島村衛吉、砲台のことも含めてお聞きいたしたいと思います。
 それと、日本遺産でございますけれども、ぜひ市長にも教育長にもお尋ねいたしたい思いでございます。この日本遺産の認定を受けるということで、南国市の新たな魅力ということを市外に県外に大きく発信できる、観光客を呼び込む大きな動機づけにもなると思っております。
 今、企画課長にお尋ねをいたしましたけれども、私たち総務常任委員会は5月に行政視察として桐生市に伺いました。私は、そのときには不覚にも桐生市が第一弾の認定された自治体であることを存じ上げてなかったですので、それ以上突っ込んだお話をすることも、テーマも違っておりましたのでできなかったのですけども。胸の襟章といいますか、バッジに、ぎざぎざのバッジをつけておりまして、それは何ですかと聞きますと、それは昔の絹織物の工場ののこぎり屋根をデザインしたものをつけているということで、まさに桐生市はかかあ天下、群馬の絹織物ということで、日本遺産の第一弾の認定を、生涯学習課長が言われた18件の一つとして認定されております。
 上州といいますと、空っ風、あるいは国定忠治という新国劇の名場面を思い起こしますけれども、かかあ天下という土佐のはちきんに通ずるかもしれない、そういう形容で女性の元気さを言っておるようですけれども。このかかあ天下、群馬絹織物語の日本遺産の文面を少し見てみますと、上州の女性がお蚕さん、あるいは糸を紡ぐこと、そして織ること、これらのことを非常に熱心に仕事に励んで家計を支えたことで、男たち夫たちが、おらのかかあは天下一というふうな思いでもって言われたことが、かかあ天下というふうに言われたということが、日本遺産の一つの総意として紹介もされておりますけども。この日本遺産にぜひ私が申し上げた地域ということのみならずですけども、検討を加えていただきまして、まさに創生総合戦略の効果としてお取り組みをいただけるように、業務命令あるいは特命というふうなことでの取り組みを、ぜひ市長、教育長からそのあたりをお示しいただきたいなと思います。
 なお、生涯学習課長は歴史文化基金構想という策定はまだなのかどうなのか、これがないと次へ進めません、土俵に上がれませんので。もしまだこのことが未策定であるとするならば、こじゃんとふんどしを締めて土俵に上れるように、十分検討していただきたいと思います。文化財審議委員会でも検討を重ねていることというふうに言われましたので、できるか、できないかのまだ前の段階と思いますので、ぜひできる、できんという段階まで取り組みを進めていただくようにお願いいたしたいと思います。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 答弁を求めます。市長。
○市長(橋詰壽人君) 答弁する気がないわけではございませんので。高木議員さんの大変夢のある日本遺産のこと、これらのことにつきましては、今ちょっと私、どうしても別のことを考えておりまして、といいますのはその日本遺産の関連のことでお客様が来られまして、高知、南国市がすばらしいところですね、いろんな遺跡にも恵まれましてと、こういった県外のお客様がおりまして、あれは誰だったかな、名刺のあれを開いてみてもよう思い出さんかもわからんなあということを思ったんですが、そういうことを言っていただきまして。そういう視点で物事が、南国市を見て、そういう視点で見ていただいたということに非常に私が感動した思いを思い起こしておったわけで、別にほかのことを考えていたわけではないんです。
 ただいま高木議員さんおっしゃいましたというか、一つの御提案、御示唆のようなものをいただきましたが、これは一つ大事にしてチャレンジしていくべきだと、私はそんなに捉えましたので。またいろいろな意味で市会議員の立場でもよろしいし、そうでない、今までずっと長きにわたって役所においでた関係等々も含めて御助言もいただきたいなあと、そのように思いますので、どうかひとつよろしくお願いしたいと思います。
○議長(西岡照夫君) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高君) 高木議員さんの2問目の御質問にお答えさせていただきます。
 先ほど市長のほうからも発言がありましたように、南国市、歴史的資源であるとか観光資源につきましては、非常にたくさんの資源がありまして、ぜひとも紹介をしていくべきところではあるかと思っています。ただ、それぞれの資源につきまして、この歴史博を通じて磨き揚げを行って、周遊をしていただけるような仕組みをつくっていきたいなというふうに思っております。周遊をしていただけることで、南国市へたくさんの方が来ていただけるものだと思っております。それを目標にして、現在取り組みをしております。
 あと、島村衛吉さん、前浜等の砲台の件もお話がありましたが、そういった部分も観光面等で使えるものかどうかっていうことを検討を加えていきながら、また生涯学習課等とも連携をしながら考えていきたいと思っております。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 8番高木正平君。
○8番(高木正平君) どうもありがとうございました。ぜひ、市長にそのお気持ちで前進していただき、実現していただくことを御期待申し上げております。ありがとうございました。
 この介護予防とか健康づくり事業のことにつきまして、随分先駆的にお取り組みの保健福祉センター所長にお聞きすることがなかって、大変失礼でなかったかというふうに思っておりますけれども、ぜひこのスポーツという側面からの介護予防ということを実現していくためには、随分早い世代の段階からの取り組みというか、認識が必要じゃないかと思っております。
 例えば、認知症ということで、発症するこのことを調べてみますと、70歳以上からの発生が非常に多くなってまいりますが、認知症はその原因となるのはアルツハイマー病であったり、脳血管障害であったりするわけですけれども、アルツハイマー病では70%、あるいは脳血管障害では20%というふうに言われております、認知症への発症率の割合ですけれども。この認知症になる原因というのがアミロイドベータというんですか、それが脳にたまる、脳にたまり始めるのが50歳代からということですので、50歳代から、つまり先ほど私1問目で申し上げました、まだまだ若い世代からこの健康についての意識を持ったそういう機会へ参加すること、ぜひ南国市のスポーツ庁長官にも当たる生涯学習課長を中心になっていただきましてのお取り組みをお願いして、終わりたいと思います。
 以上でございます。