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検索結果 »  平成28年 第391回 市議会定例会(開催日:2016/06/10) »

一般質問1日目(高木正平)

質問者:高木正平

答弁者:市長、副市長、関係課長


○議長(西岡照夫君) 8番高木正平君。
      〔8番 高木正平君登壇〕
○8番(高木正平君) 通告いたしました質問をさせていただきます。
 東日本大震災の被災地の早期復興を願いながら、東北各地で多くの犠牲があったことは心に刻み、教訓として持ち続けなければならないことなど、再三この場で申し上げてまいりました。大地震の脅威、このたびは熊本地震です。被災地の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。震度7という激しい揺れが2度も相次ぎ、地面が揺れる状況がいつまでも続く被災地の様子を知るたびに、改めて揺れの恐ろしさを見せつけられました。この熊本地震でも揺れている間は何もできなく、身構えるだけで動くことができなかったと言い、揺れがおさまると停電であたりは真っ暗、家屋は倒壊、ブロック塀は散乱、住宅地の道路は車も通れない状況の中で、屋外での避難、また車の中での避難生活、とにかく水をと被災した人々の悲痛な声が連日報道されておりました。
 発生の確率が上がり、刻一刻と近づきつつあるさらに大きな揺れと大津波の脅威が南海トラフ地震でございます。
 そこで、熊本地震の教訓なども踏まえ、幾つかお伺いいたします。
 まず、建物の倒壊についてですが、熊本地震でも家屋の倒壊による圧迫死が多かったようで、その揺れ対策は建物の耐震化にあります。先ほど浜田勉議員の御質問もございました。そして、都市整備課長からこれまでの住宅等耐震改修の補助要項に基づく交付状況あるいは改修状況などの御報告をいただきました。それを伺いながら、それぞれの自宅の耐震化は、住む人が防災・減災への備えとして整備をしなければなりませんし、命や財産を守るために建物の耐震化を高めることは極めて重要な課題でございます。
 このたびの熊本地震を間近にしたことで、まさに教訓として耐震補強、揺れ対策の加速化につきまして、住民意識の啓発などの取り組みとあわせて耐震化の進展、強化策につきまして、どのように万全を期されるのかお伺いいたしたいところでございます。
 これまでの地震・津波対策につきましては、橋詰市長はまさに迅速な取り組みでこれまで住民の安全・安心に大きな足跡を残されてまいりました。このたびの熊本地震の住宅耐震化に対する支援の拡充ということをぜひとも副市長にお尋ねをいたしまして、市長への提言もあわせて今お考えになられることをお答え願えればと思うところでございます。住宅耐震化はまさに重点課題でございます。支援策の拡充の検討あるいは啓発活動の強化などについて、ぜひとも副市長にお聞きいたしたいと思うところでございます。
 県議会6月定例会での知事の所信表明を新聞で拝見いたしましたが、第3期南海トラフ地震対策行動計画を強化されるようです。これらのことも踏まえ、新たな課題として以下申し上げる質問もあわせて強化策など逐次お伺いいたします。
 揺れによるブロック塀の倒壊などにつきましても、これも先ほど都市整備課長の答弁からお伺いいたしました。私もこの改修工事に対する補助制度のことなど承知をいたしておりますが、これまでの活用、補助金を利用して改修が行われた状況などはいかがでしょうか。ブロック塀の改修工事など今後加速策の一つとして、例えば通学路とかスクールゾーンなどを改修促進区域として周辺の住民の皆様に啓発、優遇助成など実施してみることも意識の高揚につながるものと思いますが、防災・減災への備えとして御考察いただきたく、いかがなものかお伺いいたします。
 このたびの熊本地震では、屋外や車中という苛酷な状況での避難生活の方が多く、避難生活を強いられた被災者の疲労はピークに達しているなど報道されておりました。揺れが頻繁に続いており、安全に避難できる屋内の施設や空間が足りなかったこともあるのではと言われております。
 そこで、本市が指定している避難所の安全性は、揺れに対しては、浸水予測値を別に洪水などの浸水に対しては、また土砂崩れなどに対してはなど、十分に安全が確保された避難施設であるのかどうなのか、再度の点検などの必要性と住民の皆様への徹底につきまして、その対応策などをお聞きいたします。
 また、水、食料、衛生面、情報面などの即座に必要とする支援とともにマッチングはスムーズに行えるものなのか、あわせてお伺いいたします。
 さて、津波浸水が予測されている地域は、津波避難タワーという避難できる場所を確保していただくことができました。この完成したタワーには、夜間常時誘導の明かりがともっており、私は蛍のようだと形容したこともありましたが、2年余りたちますと太陽光が点灯していない箇所も見受けられますが、状況はいかがでしょうか。
 次に、熊本地震でもライフラインは供給停止が長く続き、1週間後も断水状態で、新聞などで見ました高校のグラウンドに椅子を並べたSOSの文字には、紙、パン、水の文字が書かれておりましたが、断水や停電でも手押しやつるべでくみ上げられる水の設備があればと私はポンプ井戸の整備を申し上げたことがありましたが、自家給水の手だてとして整備の助成なども視野にいかがなものなのか、再度お伺いいたします。
 御承知のとおり、熊本県は阿蘇山嶺から流れる地下水の豊富な地域で、水前寺公園など湧き水の名所でありながら水が出なくなったりする異変が生じており、地震の影響なのか調査が必要なようですが、地下水に異変が生じる有無にもよりますが、自家給水の設備があれば水の確保は見込めます。ライフライン、生活インフラが全てなくなる状態に陥ったとき、命をつなげる水の確保ができる可能性もありますが、いかがでしょうか。
 また、耐震性貯水槽につきましては、水道事業基本計画に市内4カ所への整備が示され、本年度前浜の伊都多神社境内への建造で完備することになりますが、熊本地震による水道管の災いを見聞きし、耐震性ゆえに貯水槽は堅固であっても、給水管などの管路施設はいかがでしょうか、本市の実情と必要な対策につきましてお伺いいたします。
 この熊本地震でも東日本大震災同様、災害廃棄物の処理が重くのしかかりました。熊本市や南阿蘇村、益城町も損壊した家屋から出た災害ごみに加え、生ごみなどが路上に山積みされるなど衛生面への影響も心配されております。
 27年12月定例会で課長答弁、本年度中に災害廃棄物処理計画を策定すると答弁されました。熊本地震の各地の状況を見て、南海トラフ地震ではそれ以上に重くのしかかる課題として捉えることが重要でございます。発生量や広域処理などにつきまして再度の検証も必要と思いますが、処理計画の進捗とあわせてお伺いいたします。災害廃棄物の処理もまた大変深刻な課題でございます。
 地震に関しまして最後の質問でございますが、4月23日の高知新聞に、被災高齢者支援にもろさという見出しの記事がありましたが、地域で暮らす要介護の方や認知症の人がふえることなどで、多くの高齢者の避難先となるはずの介護施設の受け入れはままならず、福祉避難所に指定された施設でも、受け入れもほとんど機能していなかったということでございました。
 高齢者の状況は、本市も同じようなことと思いますが、被災高齢者の皆様を災害時に守り抜くことができる仕組みは十分に構築されているのでしょうか。熊本地震をも教訓に、検証の必要性とあわせて対応策をお願いいたします。
 以上、地震に関しての質問でございますが、東日本大震災、熊本地震と、過去に経験のないこれらの大地震は、次の予測は想像もできない大災害で南海トラフ地震が起こり得ます。これらの地震の事象から命を守るため、一つ一つしっかりした対策をと幾つかお伺いいたしました。答弁よろしくお願いいたします。
 続きまして、幕末維新博につきましてお伺いいたします。
 来年は大政奉還から、再来年は明治維新からそれぞれ150年に当たり、県では記念の年と銘打ち、歴史を中心とした志国高知幕末維新博を開催するようでございます。
 その事業主体となる推進協議会が立ち上げられたようですが、この推進協議会への南国市の参画はどのようになっているのか、まずお伺いいたします。
 この幕末維新博では、県立歴史民俗資料館も拠点の施設であると、前商工観光課長の答弁で聞きましたが、本市の観光資源の魅力などをどのような企画のもと構想の実現を図られるのか、提案などもあわせて2つ目としてお聞きいたします。
 3つ目に、南国市まち・ひと・しごと創生総合戦略には、本市には全国的に有名な観光名所や施設が少なく、認知度も低いと悲観的に書かれておりますが、観光客などを呼び込む動機づけとして、また一つのチャンスとして幕末維新博への期待、投資、経済効果などをどのように見込んでいるのかお聞きいたします。
 この時代と申しますと、誰もがまず坂本龍馬を上げますが、幕末風雲急を告げるとき、南国市域からも多くの逸材を輩出しており、その一人武市瑞山の領袖、島村衛吉を初め、堺事件で大義に殉じ悲劇的に切腹に処せられた十市人形谷の北代堅助や稲生の西村佐平次などなど、この時代に生きたまさしく歴史に残る土佐の人物です。歴史的資源として大いに活用すべきと思いますが、その方法、手法などいかがなものでしょうか。どのように磨き上げれば資源として活用でき、アピールできるのか、その磨き方などぜひお聞かせいただきたいと思います。
 無論、南国市の文化財に指定された史跡もあります。文化財の活用などの観点からも、歴史に残るこれらの資源につきまして、来年の幕末維新博を機に掘り起こし、磨き上げなど、生涯学習課ならではの構想や戦略もお持ちのはずでございます。英知ある生涯学習課長にお伺いいたします。
 最後の質問でございます。
 私たちのこの香長平野はしっかり青田が広がり、稲の生育は青々として実に心地よさを感じるところでございますが、カエルの鳴く声も盛んに聞こえるころでもございます。そのカエルの目をかりてでも眠りたい、眠くてたまらないというのは、春先からこの時期でございます。
 ところで、子供の眠りはどうでしょうか。部活動に塾に、またスマートフォンなどに夢中になってつい夜更かしが続き、睡眠不足ではないのかなと気になるところでございます。睡眠不足が続きますと、授業はもとより日常生活や、また成長にも支障を生じるケースがあると言われておりますが、さらに慢性的な睡眠不足は睡眠障害につながるおそれもあると言われております。南国市の中学生の状況はどうでしょうか。子供の睡眠の改善について家庭、学校でどのように取り組めばよいのでしょうか。
 今学校では、睡眠の大切さを指導する眠育という取り組みが全国的に広がりを見せているようでございます。大阪堺市の中学校では眠育に取り組み、それは学期ごとに一、二回、眠育に関する授業を実施、その結果、子供たちは睡眠の大切なことを知り、体調がよくなることにより成績にも好影響が出るなど改善が出ていることを聞き及びました。
 そこで、本市の生徒たちの睡眠事情とともに、眠育の取り組みにつきましてお聞きいたします。
 平成26年3月、厚生労働省から健康づくりのための睡眠指針2014というのが発表され、その中に睡眠対策の情報などが掲載されております。とりわけ中学生など若年の世代は体と心の健康づくりのために睡眠が極めて重要なことを述べ、睡眠のメリットや大切さを指摘しておりますが、睡眠の必要性を自覚してもらうためにも、眠育につきましてお聞きするものでございます。
 本年度早々、保健福祉センター長から第2期の健康なんこく21計画をお届けいただきました。この中にも実践したい生活習慣という科目があり、睡眠、心として掲載されております。多分成人の方を対象にした調査結果だとは思いますが、睡眠による休養の現状値から目標値なども掲げられております。中学生などの若年世代ではどのような現状なのか、つかめていればお聞かせいただき、対応策の検討、教育委員会との連携や戦略などお伺いできればと思います。
 以上でございます。それぞれ答弁よろしくお願いいたします。
○議長(西岡照夫君) 答弁を求めます。吉川副市長。
      〔副市長 吉川宏幸君登壇〕
○副市長(吉川宏幸君) 高木議員さんの危機意識、認識へのアピール、新たな支援策の方策はというこの御質問にお答えをいたします。
 まず、危機意識や認識へのアピールにつきましては、ホームページ及び広報紙への掲載、それと庁舎吹き抜き壁へのプロジェクターによる啓発、もくもく住宅耐震相談会の開催、そして昨年度より実施しております戸別訪問による啓発活動などを実施し、住宅耐震化の重要性や補助制度の周知を図っております。また、新たな支援策については、本年度より戸建て住宅の耐震改修設計に対する補助金の上限を1棟当たり20万5,000円から32万5,000円へと12万円引き上げるとともに、コンクリートブロック塀等の撤去に対する補助金の上限を40万円まで引き上げをいたしました。
 次に、耐震補強、揺れ対策の加速化につきましては、平成29年度から耐震診断の無料化を実施するとともに、補助制度の啓発チラシの作成やホームページへの掲載等による補助制度の周知と住宅耐震化の重要性の普及啓発、戸別訪問による耐震化の勧奨など、啓発活動を強化してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 中島 章君登壇〕
○危機管理課長(中島 章君) 高木議員さんの御質問につきましてお答えいたします。
 まず、市の指定避難所の安全性でありますが、市が指定しております避難所は全部で52施設あり、そのいずれの施設も耐震性は確保されております。
 南国市地域防災計画の中で、土砂災害の発生時における避難所につきましては40施設、物部川、国分川の決壊による洪水に対する避難所は36施設、地震・津波に対する避難所は42施設をそれぞれ指定しております。各災害による施設数の違いは、土砂災害危険箇所や物部川、国分川の洪水の浸水区域、地震による津波浸水区域などを考慮して指定しております。再度の点検につきましては、物部川のハザードマップの見直しが本年度ございますので、それにあわせて各災害での避難所の指定の見直しを行う予定をしております。
 また、災害の発生状況により指定避難所の開設を決定しますので、その開設情報につきましては、エリアメール、防災行政無線、ホームページやテレビ・ラジオのマスコミを通じて行うことになります。なお、洪水ハザードマップが完成しましたら全戸配布を行う予定であり、そのほかホームページでの各ハザードマップや避難所などの掲載、自主防災会の学習会などで啓発してまいりたいと思っております。
 次に、災害発生時の水や食料、トイレなどの衛生面の必要な物資のマッチングにつきましては、やはり混乱が生じると思います。日章福祉交流センターにおける避難所運営マニュアルを作成する中でも、災害対策本部と避難所との情報のやりとりに課題がありました。災害対策本部の運営や避難所の運営につきまして、少しでもスムーズな運営ができるよう、また連絡がとれるよう訓練を重ねてまいりたいと思います。
 また、支援物資の備蓄につきましては、速やかに物資を配布できるよう分散備蓄が基本であると考えております。平成26年度に指定避難所となる市中央部の香長中学校等5つの小中学校に備蓄倉庫を建設し、水、毛布、発電機、投光器、テントなど備蓄しています。今年度久礼田小学校等6つの小中学校に備蓄倉庫の建設を予定しており、来年度以降は市立公民館や保育所等に建設を計画しております。
 次に、津波避難タワーのLED照明でございますが、議員さんのおっしゃるとおり、故障した箇所がありました。大変申しわけありませんが、市から設置業者に連絡し修繕してもらっていますので、その場合は市に連絡をお願いいたします。原因につきましては、制御盤の暴走や照明器具への雨水の浸入などによるものと報告を受けており、今のところ全て無償で修繕を行っています。
 次に、ポンプ井戸の整備につきましては、平成25年度までに三和小学校など4校に手押しポンプの寄贈を受け、整備されておりますが、平成26年度に整備予定でありました後免野田小学校と日章小学校は水脈が深く、手押しポンプでは水が上がらないということが判明し、井戸の整備を取りやめました。その代替策として浄水器を購入しております。また、既存の手押しポンプにつきましても、ほぼ毎日使用しなければ故障の原因となり、たびたび修繕を行っている状態であります。今後につきましては、浄水器の購入を検討していきたいと考えております。
 災害時の水の確保は大変重要なものでありますが、ポンプ井戸の整備への助成につきましては、配水池への緊急自動遮断弁の設置や耐震性貯水槽の整備などの対策を進めておりますので、従前から答弁してまいりましたとおり、御理解をお願いしたいところでございます。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 上下水道局長。
      〔上下水道局長 西川博由君登壇〕
○上下水道局長(西川博由君) 高木議員さん質問の水の確保についてお答えいたします。
 南国市水道BCP業務継続計画におきまして、震度6強から7の地震の場合、水源地施設の仮復旧に1週間、水源地から配水池への送水管の復旧に1週間、配水池の被害はないと想定しておりますが、管路施設の復旧につきましては、阪神淡路、東日本大震災と同様、1カ月と想定しております。
 上下水道局といたしましては、災害時の給水拠点として11カ所を指定しており、議員さんの言われました久礼田小学校、鳶ヶ池中学校、香南中学校及び本年度設置する伊都多神社の4カ所につきましては耐震貯水槽から、岡豊配水池、大篠配水池、十市配水池及び三畠水源地、中部水源地、日章水源地、稲生水源地の7カ所につきましては消火栓からの運搬または直接の給水となります。今回の熊本地震では、水源地の井戸の濁りが解消するまで給水ができないということがあり、今後三畠、中部、南部の配水池への緊急遮断弁の設置を計画しております。また、日章水源地につきましては、配水池がないため、浸水時は閉鎖となります。
 なお、応急給水の開始は被災4日後からになります。各家庭で3日、できれば1週間程度の飲料水の備蓄をしていただきたいと思っております。
 水道は最も重要なライフラインであり、早急に復旧する必要があります。災害発生時には災害時支援協力を締結している施設関係や管工事業者及び資材販売店の協力を得ながら復旧してまいりますが、上下水道局といたしましても、管路、水源施設等の耐震化や特殊な資材の備蓄に努めてまいります。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 環境課長。
      〔環境課長 島崎 哲君登壇〕
○環境課長(島崎 哲君) 高木議員の熊本地震を踏まえた災害廃棄物の発生量、広域処理の検討及び南国市災害廃棄物処理計画策定の進捗状況につきましてお答えいたします。
 4月14日から発生しました熊本地震により、熊本県を中心に隣接する県を含めまして10万棟を超える家屋が全壊、半壊などの被害を受けました。環境省では、5月末現在で災害廃棄物の発生総量を100万トンないし130万トンと推計しております。また、熊本県内のごみ処理施設27施設のうち2施設が稼働停止、し尿処理施設21施設のうち1施設が稼働停止、最終処分場につきましては25施設全て稼働しておる状況でございます。益城町では、災害廃棄物の仮置き場が地震発生から10日で満杯になり、益城クリーンセンターは5月30日に再稼働したものの、復旧まで1カ月以上を要しております。
 熊本地震の特徴としまして、震度7の地震が近い地点で連続して発生しており、こうした例はほかにございません。京都大学の研究グループによりますと、震度7の地震2回に耐えるためには、現行の耐震基準の1.5倍の強度が必要との解析がされており、南国市でそのような地震が発生した場合、これまでの予測を大きく上回る量の災害廃棄物が発生するおそれがあるだけでなく、仮に香南清掃組合や最終処分場に被害が及んだ場合は、市内での廃棄物処理は困難となります。その場合、高木議員の御質問にもございます広域処理に頼るほかありませんが、高知県災害廃棄物処理計画バージョン1におきましても、具体的な受け入れ態勢の整備や近隣自治体との協定等の締結などにつきましては、現在も検討中となっております。
 災害廃棄物処理基本計画の本市の現在の進捗状況でございますが、現在も仮置き場の候補地選定や情報収集の段階でございまして、現段階で特に御報告できることはございませんが、熊本地震の廃棄物処理の状況も踏まえまして、ごみ処理施設の被災時の対応や広域処理等について検討しまして策定を進めてまいりたいと考えております。
○議長(西岡照夫君) 福祉事務所長。
      〔福祉事務所長 中村俊一君登壇〕
○福祉事務所長(中村俊一君) 災害時における高齢者の避難先についてお尋ねがございました。
 さきの熊本地震では、指定されていた福祉避難所の多くで受け入れ人数が、主に人員不足により当初の受け入れ可能人数を大きく下回るものでした。この問題はすぐに解決できるものではありませんが、福祉避難所協定締結先施設での災害時BCP作成、作成済みの施設では再点検ということになりますが、を進めていただきながら、ライフライン停止時の施設の対処、職員の参集状況予測、協力員あるいはサポーターの養成などを検討していただきたいと考えます。
 また、熊本市が北九州市に福祉避難所の開設を要請したように、搬送可能な範囲内での自治体連携を構築することも対応として考えられます。ただ、大規模災害の際には四国4県で広域火葬協力体制が構築されているような県の調整が必要ではないかと考えます。
 高齢者を初め災害時の要配慮者支援には、さまざまな問題がございます。一般避難所内における福祉避難所機能も含めまして、関係各課や県とも協議し、高齢者、障害者の避難生活対策に取り組んでまいります。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 商工観光課長。
      〔商工観光課長 長野洋高君登壇〕
○商工観光課長(長野洋高君) 高木議員さんの幕末維新博に関する質問についてお答えさせていただきます。
 幕末維新博推進協議会への南国市の参画状況につきましては、歴史を中心とした博覧会準備委員会が2月、4月の2回実施された後、5月25日に正式に志国高知幕末維新博推進協議会が設立されました。南国市からは吉川副市長が準備委員会の委員に、また市長が推進協議会の委員に就任し、博覧会開催に向けて準備を行っております。
 続きまして、観光資源の魅力などをどのような企画のもと構想の実現を図るかにつきましては、幕末維新博の南国市の拠点施設となるのは、やはり県立歴史民俗資料館となります。維新博では、観光客に幕末・維新のみならず、さまざまな歴史的資源や食等を楽しんでいただくことが目的となります。歴史民俗資料館を拠点施設とし、関係機関、地域団体等との連携を図り、昨年建立された長宗我部元親飛翔の像を活用した取り組みや新しい体験メニューの確立、ガイド体制の充実などを計画、検討しています。また、例年開催しています長宗我部フェス、長宗我部の宴については、歴史系イベントとして県外から多くのお客さんが参加しており、内容の充実による集客効果が期待されます。ほかにも長宗我部ラリーの磨き上げ、ウオークイベントの実施、遍路体験メニューの実施や観光施設、史跡等への相互の案内看板の設置、ガイドマップの作成など、観光客の回遊性を高めるための取り組みについて実施に向けて取り組んでまいります。
 幕末維新博への期待、投資、経済効果の見込みについて、高知県産業振興計画では、平成31年度の目標数値を高知県への観光入り込み客数435万人以上、観光総消費額1,230億円以上としております。これは入り込み客数で大河ドラマ「龍馬伝」効果や土佐・龍馬であい博の実施で近年最も多かった平成22年と同等以上の数値であり、観光総消費額においても平成27年度実績よりも150億円近い増となっております。平成25年以降、高知県では400万人観光が定着しており、幕末維新博をきっかけに県全体としての観光のレベルアップを図ることにより、目標値の達成が期待できます。
 当市としましても、地域の観光事業者、旅行事業者を初めとする関係者に経済効果が見込めるよう、高知県の取り組みと歩調を合わせ準備を進めていきたいと考えております。
 幕末土佐の歴史的人物の歴史資源としての活用についてですが、歴史上の人物も含め地域資源を広く発信するためには、地元の多くの方々のその資源についての知識の習得、誇りを持って語ることができるという状況ができて、効果的な発信と集客につながると考えております。各地域での地域資源の周知や歴史を学ぶ機会づくり等により、地域での機運を盛り上げる絶好の機会が今回の幕末維新博であると考えております。引き続き地域資源の活用については検討を重ねてまいりたいと思っております。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 谷合成章君登壇〕
○生涯学習課長(谷合成章君) 高木議員さんの幕末維新博を機に、本市の史跡や文化財の活用の構想についての御質問にお答えをいたします。
 まず、幕末維新博につきましては、国内外から多くの誘客が期待されている県全域で約2年にわたって取り組む大きな博覧会でございまして、本市にある県立歴史民俗資料館が県内20会場の一つに選ばれております。
 さて、本市の史跡や文化財につきましては、先人たちの努力により今日まで受け継がれ、地域の歴史を物語る貴重な文化財産であります。その活用につきましては、各分野の専門家によります文化財審議委員会を開催し、検討を重ねるとともに、文化財を広く知ってもらうために、広報なんこくへ「なんこく歴史散歩」の掲載あるいはパンフレットの作成、また指定文化財を訪れた人がわかりやすいように説明看板を設置するなど、これまで着実に情報発信を図ってまいりました。
 教育委員会といたしましても、幕末維新博は本市の文化財産を国内外に発信できる大きなチャンスと捉えております。引き続き文化財審議委員会等で検討を重ねたいと考えておりますが、構想の一つといたしましては、前浜掩体群の活用を図りたいと考えておりますので、議員さんにおかれましても引き続き御支援、御協力のほどよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 教育次長。
      〔教育次長兼学校教育課長 竹内信人君登壇〕
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人君) 眠育につきまして高木議員さんの御質問にお答えをいたします。
 中高生の生活習慣については、総務省の社会生活基本調査によりますと、起床時間、就寝時間の早まりは全体としては改善傾向が見られております。しかし、昔に比べますと子供たちの睡眠時間は短くなっており、学童期や思春期の児童生徒に必要な8時間前後の睡眠時間が依然として十分とれておらず、早寝早起きになっていても睡眠時間は絶対的に不足しているというデータもございます。
 その背景といたしましては、例えば中高生でしたらインターネットなどメディアとの接触時間や部活動の時間、また通塾等により生活のリズムを全体に遅くし、結果として睡眠時間が削られているということがあるようでございます。
 夜型の生活や睡眠時間の不足は、脳の発達や精神の安定に影響を与えるということが言われています。県教育委員会より配付されている「よりよい生活習慣のために」というリーフレットでは、高知県の小学生は睡眠時間が短いというデータや就寝時間が10時以降になっている小学生が40%見られるというデータもあります。
 本市におきましては、小学生につきましては年2回、早寝早起きに関する項目を含んだ生活リズムチェックカードを全小学校全児童に配付し、1週間程度ですが生活リズムのよりよい改善に向けて家庭と一緒になって取り組んでおります。また、中学生につきましては、本市の養護教諭が作成した睡眠に関する項目を含んだ生活習慣に関する実態調査を行っており、このようなデータも活用して子供たちに睡眠や休養が自分の生活習慣をよりよくしていこうとする意欲を育てる学習に取り入れております。
 こういった生活習慣にかかわることについては、幼児期から生活習慣が大きく影響いたしますので、保育所・園、幼稚園、またその保護者とも連携しながら早い段階での啓発を行っていきたいと考え、本年度からは、年長児の保護者向けに入学前につけておきたい生活習慣と小学校入学後の学力や体力とのかかわりについて講話や研修会等を実施する計画でございます。
 いずれにいたしましても、睡眠は生活をしていく上で重要なものと考えておりますので、幼児から成人、高齢者まで、保健福祉センターを含む関係各課、関係機関とも連携しながら地道に継続した取り組みを進めてまいりたいと考えております。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 昼食のため休憩いたします。
 再開は午後1時であります。
      午後0時 休憩
      ――――◇――――
      午後1時 再開
○議長(西岡照夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。8番高木正平君。
○8番(高木正平君) それぞれに皆様方から御答弁いただきましてありがとうございました。
 その答弁から幾つか2問目の質問をさせていただきたいと思います。
 まず、お尋ねいたしました順に、建物住宅の耐震化ですけれども、これまでにもいろいろと周知の方法を駆使されながら制度を設けて診断もあわせて改修へというふうな、つなげるような努力を積み重ねてこられたと思いますけども、何としても現実に東日本大震災あるいは熊本のあの状態を見ましても、住宅の耐震化を重点課題とすることは、今個人の住宅であるにしろ、その防災・減災のための取り組みの必要性が極めて重要なことだと思います。
 その中で、副市長からの御答弁がありました診断の無料化ということとか、あるいは戸別訪問とかいうことで、耐震化の進捗を一気に図ろうというふうな取り組みをお答えくださいましたけれども。実際この無料化と、それから周知の方法につきまして、手を尽くしても、働きかけても応じない例えというのはありますけども、このようなことがないような取り組みの工夫といいますか、そのあたりのことについて都市整備課長にお伺いできればと思います。この住宅耐震化に対する支援拡充について具体的な無料化と戸別訪問というふうな方策が示されましたけども、このことの目的達成のための取り組みをぜひ構想も含めて今後の取り組みとしてお聞かせいただきたいと思います。
 次に、避難所ですけれども、52の避難所が耐震性がすぐれているというか、耐震施設であるということでしたけれども。熊本でもつり天井が落下するということで、避難所の施設が避難所として使用できなかったということもあるようですけども、南国市のこの52の施設、耐震性にすぐれた施設であるという施設の天井の落下なども含めて内部構造の設備を含めた安全性はどのような状態なのかということをお聞きいたしたいと思います。全て公的施設だと思いますけれども、損壊防止策につきまして現状と今整備の状況ですか、安全整備の状況などをお聞かせいただきたいと思います。
 それから、避難所ですか、受信機の配備をするというふうなお答えもありましたけれども、このあたりも具体的に、取りつけた後そのことの運用といいますか、どのようなふうなことが構想の中で資機材の活用が図られるのか、お伺いしたいと思います。
 また、本日、きょうのことでしたけども、前田議員からお話を伺いました。前田議員は非常に地元でチーム稲生ということでお取り組みを熱心に続けられておりますが、ことし第3回目のチーム稲生のびわもも祭りということを開催されました折に、防災科学に関しての研究の第一人者であります先生をお迎えしてこのびわもも講座を開かれたようですけども。その先生をお迎えした折に、空港からそれぞれの避難所を御案内されながら施設のほうにお連れしたということを伺いました折に、その先生が南国市の津波避難タワーに半鐘が取りつけてあることにいたく大きな感激というか感銘といいますか、驚きといいますか、思惑このようなものの取りつけてあることに感慨されたというふうなお話を伺いました。
 これも市長以下職員の方々の、私の提案もございましたけれども、全ての施設に半鐘を取りつけてあります。この半鐘が、いろんな避難訓練を繰り返して行ってきましたけれども、半鐘を使ってというふうなことが今までなかったもんですので、なかなかこの鐘を打ち鳴らすというのは、よっぽどの覚悟が要るのかなというふうな気もします。あの八百屋お七が恋に燃えて一心で半鐘を打ちまして、死を覚悟の半鐘でしたけども、やはり突然あのかんかんという音を鳴らすというのは覚悟が要りますけど、1つこのあたりは消防団とかいうふうな避難訓練の中で特定日といいますか、12月21日とか3月11日とかいう特定の日のある時間に消防団の方が打ち鳴らすことで一斉にとか、あるいは聞くことで打ち鳴らすとかいうふうなことで、その音で避難を促すようなそんな発端というかきっかけをつくっていただくということも、せっかくつけていただきました半鐘を暗闇のときに耳を通じて促すようなことが何となくそれぞれの気持ちの中に持ち続けられるような音の試運転といいますか、そんなことを消防団員の皆様方あたりにそんな訓練の折に加えていただくことはできないのかなというふうなことを思いますが、ぜひ御検討いただいて、何かの方法で半鐘を使った訓練も具体的に取り組んでいただきたいと思います。
 それから、危機管理課長がそれぞれ避難所の運営につきまして熱心な訓練の繰り返しを重ねておりますが、やっぱりそのマッチングについては混乱が生じるというふうな現状の分析もされております。このあたりをどのように改善していくのか、クリアしていくことができるのか、非常時の状態を想定したスムーズな運営が図られるような訓練を繰り返し続けていただきたいということをお願いを、これは申し上げたいと思います。
 それと水道ですけれども、局長の答弁で、復旧には1週間、あるいはまた水源地から配水池まで2週間とか、トータル管路の施設の復旧に1カ月程度かかるというような答弁がありましたけれども。これを揺れの被害がないような、極めて揺れの被害のない状態に今施設整備をするということも非常に重要でありますし、耐震性貯水槽もそのための整備を進められておりますけども、例えば揺れが突発的に起こって水道の水がとまるというのは、どういう状態でとまるかなという非常に初歩的なことをまずお聞きしてみたいなと思います。一定の揺れを感知することによって、機械的に設備的にとまるのか、あるいはどんと吹き出すことによって何かしら電気で言うブレーカーが作動してとまるようになるのか、いずれにしても断水状態というのは復旧まで一月ぐらいかかるわけですけれども、その突発的な発端のとまるというふうな断水の状態はどういうことなのかなということはちょっと気になるところですし。仮に一月復旧にかかるとしたときに、総合病院とかあるいは大学病院とか透析などの患者さんを多く抱える病院での水対策、一月かかるということであるならば、そのあたりの医療機関への水の確保については当然それぞれの施設で発電機も含めた設備は整っていると思いますけれども、断水に伴う生活の安定のために、ぜひとも水道局として今まだかなえられるようなことをぜひ進めていただきたいと思いますし、幾つかそのことをお聞きしていきたいと思います。
 その中で、答弁の中でですけれども、災害時の支援協定を締結しているということで、施設関係、管工事業者、資材販売店というふうにお答えしていただきましたけども、それぞれどういうふうな具体的に施設関係で何社とか、管工業者で何社とか、全てだとは思います、とりわけ管工事業者は全てだと思いますけども、個々の協定契約だというふうなことも思いながら、それぞれの機関の数とかあるいは協定をした相手先のスタッフといいますか、物、人、物資であり従事者の確保も含めて、それぞれの協定先の相手とそのあたりの復旧に当たられる資材、人材、そのあたりもどのような状態なのかお聞きをしておきたいと思います。
 水道に関しては最後に、今新しい庁舎ができておりますけれども、特殊な資機材の備蓄にも努めていくというふうに御答弁がありましたけれども、ぜひ新しい庁舎にはそのような特殊な資機材はなかなか一般の施設業者にも特殊ゆえにすぐには間に合わない、非常時になおのこと間に合わない資材だと思いますので、そのあたりの備蓄計画につきましても、新しい庁舎の中にそのスペースというものは確保してお取り組みをいただきたいというふうに思います。
 それから、災害廃棄物の関係ですけれども、今処理計画はどこまで進んでいるかということでお尋ねしますと、選定とかあるいは検討の状態だというふうに課長のお答えがありました。住民の方々が命を救われて、その状態を乗り越えて生きていくというふうな踏み台になるのは、何としても住環境やないかと思っております。その住環境の整備というものがいかに迅速に必要性があるのかということを思うわけですけれども、ぜひ職員の皆様方で、環境課の職員の皆様がこの処理計画を作成するということでのこれまでの御答弁で、通常の業務から得られるさまざまなノウハウを生かして職員一丸となって3月には皆さんが生きていく踏み台になる処理計画を整えていただくように、ぜひともお願いをいたしたいと思います。
 それから、防災に関して高齢者支援ですけれども、現状でもそうですし、10年後、10年後というのは私も含めていわゆる戦後のベビーブームと言われる団塊の世代の皆様方が一気に後期高齢者の世代になります。皆さん健康寿命が長く元気で生活をされているとすれば、今以上にピークになるのは事実です、10年後には。ですから、このあたりの援助が必要な高齢者の方々がピークに達する世代が10年後ですので、そのあたりの高齢者の状況というものも予測しながら、指定避難所はどうなのか、あるいは所長答弁がありました県外の施設の云々とかいうことを、県との調整の中でより手応えのあるものとしてお取り組みをいただきたいということのこれも要望として申し上げたいと思います。
 次に、歴史博ですけれども、釈迦に説法ですけれども、坂本龍馬の先塋の地というのは上倉です。中岡慎太郎もまた上倉の、先祖ですけれども、上倉の里に住み、上倉の庄屋をして、3代後に北川村の庄屋に移ったと伺っておりますし、亀岩の坂本公園に参りますと、南国市の教育委員会が建立した立派な石碑があります、中岡慎太郎先生先祖の地ここから8キロというふうな石碑でございますけれども。南国市のこの魅力ある山間の地に坂本龍馬も中岡慎太郎もともに近江屋で刺客に倒れた2人ですけれども、そろって南国市の先祖の地であるというふうなことのこの事実でありますし。このあたりから幕末維新博にやっぱりおもしろさ、魅力を南国市特性の歴史とそれこそ龍馬の愛したシャモ鍋も含めてですけれども、どうも課長の答弁と生涯学習課長の答弁の中に、元親とか掩体とか、時代が少し今回の博覧会はやはりこの時代に絞った、幕末維新ということに絞った南国市のこの逸材を生かしていただける逸話をつくっていただくべきじゃないろうかと思います。あるものはあります。そのあるものに魅力を増すことで、つまり逸話をつくっていただくことで南国市の維新博への参画であり、南国市の経済効果につながることであると思いますので、ここはこの際、江戸の末期から幕末まで、また片山の公民館にはこの時代に活躍した絵師金蔵の作品もありますし、これは市の史跡に指定されたものがあります、これらの物も含めて物語りとしてやっぱりつくるべきじゃないか、演出すべきじゃないかと思います。
 また、中岡慎太郎が存分に活躍をされたその裏には、妻・兼さんという方の存在があったと言われております。この兼さんは片山に非常にえにしの強い方で、忘れることのできない利岡冨次先生という方がかつて教育長をされておりました、このお家にも長くお住まいになっておられたということを北岡博先生からお聞きしたこともありましたけども。こういうしっかりと残っていない、文献の中に記されていないことであったとしても、そこはやっぱり物語をつくるべきじゃないかなと。そのことで南国市の歴史博を通した観光資源の開発と経済効果をもたらすそんな取り組みをぜひしていただきたいと思います。
 最後に、眠育ですけれども、南国市が食育ということで随分取り組みが長く、現在もまた全国に大きな取り組みの成果をお伝えする機会も再三ありましたけども、どうやら眠育ということも随分前から言葉として、あるいは取り組みとしてあったように思いますけれども、食育の陰に隠れるというわけじゃないですけども、かみ込んでいないとか、あるいは踏み込んでいなかったかなというふうな気がいたします。
 実際、もう10年になると思いますけども、「早寝早起き朝ごはん」というようなキャッチフレーズもありますけども、そのあたりのPR効果も含めて、この眠育について、生活習慣の子供たちの改めるきっかけの学校生活の中で眠育への取り組みを重ねてお伺いしてみたいなと思いますけれども。子供も含めて眠っている間の脳のメンテナンスがやっぱり眠育じゃないかと思いますので、このあたりを捉えて食育の陰に隠れたということではないと思いますけども、眠育へのアプローチをぜひお伺いしたいと思います。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 答弁を求めます。都市整備課長。
○都市整備課長(若枝 実君) 高木議員さんの2問目にお答えをいたします。
 まず、耐震診断の来年度の無料化でございますけれども、現在耐震診断の費用は1戸当たり3,000円の自己負担額をいただいておるところでございます。揺れ対策の加速化をするために、来年度からは無料化にし、少しでも耐震設計、耐震改修工事へとつなげていってもらいたいというふうに思っております。
 戸別訪問につきましては、昨年度から実施しておりまして、これまでに住宅耐震診断を実施いたしまして、まだ耐震改修工事まで至っていない世帯を市の担当者と建築士が訪問いたしまして、住宅の耐震化の重要性や家具の転倒防止、それからコンクリートブロック塀の安全対策の重要性など普及啓発や補助制度の周知を行っているところでございます。戸別訪問と住宅耐震診断の無料化とあわせまして住宅改修工事へとつなげていきたいと思っております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 危機管理課長。
○危機管理課長(中島 章君) 高木議員さんの2問目の御質問にお答えいたします。
 まず、指定避難所の耐震性についてでございますけれども、52施設につきましては、躯体についての耐震性のほうになります。内部構造についての安全性につきましては、現在小中学校の非構造部材の耐震化を行っており、今年度末までには完了する計画となっております。その他の公民館等につきましては、再度確認をするようにいたします。
 それから、ラジオの運用につきましては、ラジオからの情報についても十二分に有効な情報が入ってきますので、ラジオにつきましては、停電時におきましても乾電池で活用できますので、そういうことでラジオの情報、それは必要であると思います。また、臨時災害放送局が開設されたときにつきましても、FMのほうの放送になりますけれども、そちらの情報についてもとれますので、十分な運用ができると思っております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 消防長。
○消防長(小松和英君) 高木議員さんの2問目にお答えをいたします。
 団員さんによる半鐘を使っての訓練をということでしたけれども、今回具体的な特定の日にしたらどうかであるとか、打ち鳴らし方等具体的な提案をいただきましたので、9月の幹部会に諮って検討をしたいと考えております。
 実際の避難訓練につきましては、自主防と地元の方との調整も必要であると思いますけれども、いわゆるどのくらい聞こえるか、伝達距離等の確認は実施をしたいと考えております。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 上下水道局長。
○上下水道局長(西川博由君) 高木議員の2問目にお答えします。
 水道の停止についてですが、緊急遮断弁につきましては、流速が上がる、管が割れて漏水が激しい場合に流速が急に上がりますので、流速が一定上がりますと遮断弁がおりる仕組みになっております。配水池についておる場合には、山下りについてますので全てがとまるようになりますが、割れておる区間を特定してそこを仕切りどめした後に使える管路を残して遮断弁は解除するという形で、一定水を出せるような状態にはするようにはいたします。
 それと、給水拠点とか病院、特に透析をやっておるとか、救急に指定されておる病院につきましては、早急に送水をしなくてはいけないので、管路の復旧に努めますが、それが不可能な場合、一定の病院については受水槽が設置されておると思いますので、それが健全な場合にはそこへ運搬給水をすると。それが不可能な場合には、給水用のタンクを据えて給水をするという形で考えております。
 それと協定についてですが、今水道局での管工事の入札に入っております工事業者、管工事組合の中の業者も含めて9社と、あと給水をやられておられます業者数社と水源地の管理をお願いしております共栄電機さんとか滅菌センター、塩素消毒のほうのメーカーさんですが、と協定を結んでおります。そのほかに管資材業者さん、高知市内ですが問屋さん3社と協定を結んでおります。あとお手伝いしていただく方としてOBとか検針員さんにも協定を結んでいただいております。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 商工観光課長。
○商工観光課長(長野洋高君) 高木議員さんの2問目にお答えさせていただきます。
 才谷の坂本龍馬関連の史跡につきましては、現在歴史博での利用について検討をさせていただいておりますが、あわせまして御提言のありました、その他幕末関係の人物等の史跡につきましても今後検討していきたいと思いますので、議員さんにはまた引き続き御協力のほどをよろしくお願いしたいと思います。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 教育次長。
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人君) 睡眠のことについてでございますが、教育の世界では昔から5育という言葉があります。御存じのように、知育、徳育、体育、食育、才育、才育というのは才能を生かすという面の才育なんですが、この5育のベースにあるものが睡眠、基本的な生活習慣であろうというふうに考えております。
 昨年スーパー食育スクールの指定を受けました十市小学校の研究テーマというのが、食育と学力ということでテーマを掲げて取り組んで、今年度も取り組んでいるんですが、スーパーバイズをされております高知大の原田先生というのは、睡眠、眠育の権威の方でございまして、食育と学力の相関関係をとるのに睡眠についてどうしても切り離せないものだということで、データをとられまして分析も、かなり細かい分析までされております。
 いずれにいたしましても、睡眠、決して食育に隠れておるとかいうもんではなくて、非常に大事なものだと考えておりますので、そういった方向からも教育の実践を進めていきたいというふうに考えております。
○議長(西岡照夫君) 8番高木正平君。
○8番(高木正平君) どうも重ね重ねにそれぞれ課長の皆様方ありがとうございました。
 1つ、幕末維新博というタイトルがついておりますので、目的は明らか。時代はやっぱり的を絞るべきだということを重ねて申し上げて、この時代の南国市の市財といいますか、歴史的なさまざまなことを食も含めてこのあたりでぜひ幕末維新博の南国市のアピールを県下全体に、生涯学習課長は国内外から収容すると言われておりますけど、まさに国際的にも発信できるようなこの時代に的を絞った取り組みをぜひ商工観光課長、生涯学習課長ともにマッチを組みまして楽しい維新博、魅力あふれる維新博の取り組みをお願いしたいという要望をして終わります。ありがとうございました。