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検索結果 »  平成28年 第389回市議会定例会(開催日:2016/03/04) »

一般質問2日目(植田豊)

質問者:植田豊

答弁者:関係課長


○議長(西岡照夫君) 2番植田豊君。
      〔2番 植田 豊君登壇〕
○2番(植田 豊君) 植田です。済みません、大変緊張していますけれども、質問させていただきます。
 3つの項目について質問をさせていただきます。
 まず最初に、街角消火器について質問させていただきます。
 最近は、南国市の中心地等においても、商店街や住宅密集地でも、空き店舗や空き家などが最近目にすることがあります。住宅そのものはもちろんですが、庭にはそのままですから雑草が生えて、特に冬場今の時期になってくると枯れ草になったりした場所も目につくことがあります。そういった中で、不審火の話も時々耳にするわけであり、もしこの草に火をつけられたらどうしょう、そんな住民の方から気になる話がありました。私自身、消防団に入っていますので、初期消火の重要性をわかっているつもりです。初期消火と言えば、やはり誰もが身近にあれば使える消火器ではないかと思います。一般の家庭の建物の中では当たり前のように設置はされていますが、屋外の設置はどうかと言えば、南国市で私は余り目にすることがなかったので、危機管理課、消防本部にお尋ねしましたが、今まで街角のほうの消火器についての設置や推進などはしたことはないというお返事でした。なお、南国市内でも一部の地域では自治会等の予算だと思いますけども、設置している場所があるそうです。
 そういったことで、南国市として防災には特に力を入れているわけですので、街角消火器設置の推進や希望する自治会などに何らかの助成をすることなど検討してみてはどうかというのが今回の私の提案です。避難タワーから始まり、火災報知機、震感ブレーカー、街角消火器、細かいところまで行き届いた総合防災南国市をアピールすることによって、南国市に住む安心感が得られますし、こじつけた話にはなってしまいますけども、住んでみたい町の条件の一つにもなるのではないでしょうか。まず1点目が、街角消火器についてです。
 2つ目になりますけども、県政だよりさんSUN高知2月号に、新園芸システムの特集を見て、本当に初歩的な質問になりますが、質問させていただきます。
 次世代ハウスの最大のメリットとして、作物の生育条件をさらに向上させるために、ハウスの天井を従来よりも2倍程度高くして環境制御装置を装備し、ハウス内の容積を大きくすることで外部の影響に左右されない管理が可能となり、より高い生産性が期待できますとさんSUN高知に書かれていました。本当に夢のような園芸ハウスシステムであるように素人なりに思いました。その中で、県内に6カ所に新たな次世代ハウスの設置が予定されていると書かれていました。それで、予定場所とそれぞれの作物の品種が決められているように書かれていました。南国市の場合は、パプリカが80アール、メロンが41アールになっていましたけれども、メロンにつきましては西島園芸団地さんがありますので、私なりに何となくイメージできましたけど、ピーマンが苦手というわけではないんですけど、パプリカは余り南国市とイメージ的には私の中では結びつきませんでした。県内で言えば、安芸市や春野地区にパプリカ生産者の方が多いように私の中では思っています。それで、全国的な生産地間の競争はもちろん、県内の中でも先行していると考える先ほどの安芸市や春野地区などとの熾烈な競争になると思います。出荷先の多くは、東京や大阪などの大都市中心になってこようかと思いますけれども、将来的に需要増がかなり見込めるのであればよいのですが、そうでない場合も一応想定しておかなければならないと思ったりもします。
 そこで、お聞きしたい点が3つあります。
 まず1つは、次世代ハウスでの就労される方は、どういう方になるのでしょうか。普通の会社のように、求人広告に応募され採用された方になるのでしょうか。というのは、先ほどのさんSUN高知特集の中に、四万十町のことし始まる事業が出てましたけども、四万十町に4.3ヘクタールの次世代施設園芸団地が完成します。県内事業者が約75人を新規雇用し、ことし8月からスタートしますとありました。既存の園芸農家さんの中にも、夢の次世代ハウスに期待し、多くの方と一緒に働ける職場になるのではないかと考えておられる農家さんもおられると思いますし、特に若い世代の農家の方は、そういうふうに考えるのではないかとも思います。既存の農家さんの高い知識や技術を生かす職場としても期待されているのではないでしょうか。
 2つ目に、特集の中に、農業クラスターのイメージ図がありました。適材適所、人それぞれの得意分野があり、作物の生産の得意な方、研究、加工、販売などなどそれぞれの多くの職場のイメージ図が描かれていました。南国市のやり方といいますか、職場としての雇用の仕方などの予定が決まっているようであれば教えていただきたいと思います、どうでしょうか。南国市内での就労の場として、多くの方が期待をされているはずですので、よろしくお願いします。
 3つ目ですけれども、先ほど申し上げたとおり、さんSUN高知の特集の中ではですけど、メロンとパプリカということで、生産品種を決められているように書かれていましたけれども、もし何かあったときのことですけど、生産品種の変更や出荷量の調整やら、経営という部分で南国市次世代ハウス企業体の中で経営方針などを決めたりできるのでしょうか。県などからの一定条件が課せられて、こうせんといかんぜよ、というような話になってくるのでしょうか。それが3点目です。
 続きまして、南国市制60周年についてお尋ねします。
 南国市は、昭和34年10月1日に市制が施行され、平成31年に南国市制60周年を迎えます。人で言えば還暦、節目の年になりますが、これまで30周年や40周年、50周年それぞれで多くの行事を行っておられますけれども、平成31年と言えば3年後で、まだ早過ぎるという声が聞こえてきそうですが、目標を掲げ取り組むには時期尚早とは私は思いません。ちょうど第4次南国市総合計画が策定され、来年度、平成28年度から10年間の計画ですので、いわば60周年を迎える平成31年までの今から4年間については、第4次計画の前半の大変重要な時期だと考えます。第4次計画の策定の趣旨の中で、市民と行政が一体となってまちづくりに取り組みます。今後大きく発展していく南国市のために、と書いてありました。多くの市民の主体的な参加を求めるには、行政から市民にとって魅力のある多くのテーマをまず投げかけ、返ってきた答えを集約し、行政に反映させることが先ほどの計画策定の趣旨の市民と行政が一体となっての達成につながるのではないかと考えます。例えば、ロゴマークの募集やキャッチコピーの募集、記念事業の募集などなどが考えられますが、節目の行事として、計画や準備にはどうしても多くの時間がかかると思います。60周年をキーワードに今から取り組んでみてはどうかというのが私の今回の提案です。機運も高まり、総合計画を底上げする相乗効果も期待できるのではないでしょうかと考えます。
 以上、質問を終わります。
○議長(西岡照夫君) 答弁を求めます。危機管理課長。
      〔危機管理課長 中島 章君登壇〕
○危機管理課長(中島 章君) 植田議員さんの御質問につきましてお答えいたします。
 地震火災対策につきましては、まず出火防止として、個人の家から火を出さないこと、延焼防止として、出火しても個人で行う初期消火や地域で行う消火により拡大を防ぐこと、さらに安全な避難として、火災が拡大した場合に安全に避難することの3つの視点から取り組まなければなりません。火災における初期消火は大変重要であり、かつ延焼防止には有効なものであります。地震発生時には、消防署や消防団がすぐに対応できないおそれがあるため、出火直後に住民による初期消火を行うことは延焼防止につながります。そのためには、消火器、消火用水の確保、住宅用火災警報器の設置、消火訓練への参加などの取り組みが上げられます。御提案いただきました街角消火器の設置に対する助成につきましては、現在のところ、自主防災組織及び地区防災連合会への既存の補助制度の中で消火器の購入は対象でありますので、その制度の活用をお願いしたいと思っております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 農林水産課長。
      〔農林水産課長 村田 功君登壇〕
○農林水産課長(村田 功君) 植田議員の次世代ハウスについての御質問にお答えいたします。
 まず、現在当市で取り組んでおります次世代ハウスは、本年平成27年度に交付決定を行い、着工、定植、収穫が始まった株式会社西島園芸団地の41アールのメロンと本年度12月議会で債務負担行為承認の議決を得、28年度当初予算で予算計上の株式会社南国スタイルの35アールパプリカ、33アールピーマンの2つでございます。南国スタイル次世代ハウスについては、議員御質問の高い栽培技術ノウハウを習得した農家の技術を生かす工夫は当然必要であり、特にピーマン栽培に関しては効果があると思います。ただ、パプリカ栽培に関しては、物は似ておりますが、ピーマンとは全く異なり、どちらかといえばトマトに似ていると言われております。4.5メートルまで茎が伸びるため、高軒高ハウスはパプリカの生産収量アップには絶対条件と言えます。温度、湿度管理、日射量等は、相当高度な栽培技術を必要とされ、過日茨城県のパプリカ栽培先進企業2社の視察の機会をいただき、2日間にわたり視察研修させていただきましたが、経営規模はそれぞれ1.5、2.0ヘクタールで、最先端のコンピューターシステムによる環境制御技術による栽培管理が行われておりました。幅員4メートルの作業道が南北に奥行き200メートルまで伸び、作業道の左右は東西にそれぞれ50メートルの施設面積2ヘクタールという巨大ハウスに、4万7,700個のキューブが整然と配され、その培地から3本仕立てで上部に3メートルを超えて伸びる茎、その茎それぞれに赤、黄、オレンジに色づいた1個200グラムを超すパプリカ、壮大というか圧倒されるものでございました。その高度な技術を要するパプリカ栽培に大きな効果を発揮するのが、今回の先端環境制御技術を施した次世代ハウスと言えます。ヤシガラ培地等での養液栽培、気象計測器、CO2・湿度センサーにより、外気の状況やハウス内の環境を把握することにより、炭酸ガス施用による光合成促進、温風ボイラー・ヒートポンプ併用による加温・冷却、除湿器、ハウス内を同一環境にするための循環扇等が稼働いたします。ただ、全てコントロールパネルに条件設定をして入力しておけば、あとは完全制御でお任せというものではございません。小まめに日に何度も人がハウス内外の状況を把握して、ベストな生育状況を与えることが必要で、その情報を記録することによって、効率的な栽培マニュアルを構築していくことになります。視察先では、週に1度は成長ぐあいを観察してコンピューター制御の設定値を変更しているとのことで、熟練した者の判断が必要となります。
 御質問の雇用につきましては、将来は病気、販売・集荷、パート管理、マネジメント等を行う数名の正職員と反当1人のパート雇用を目指すと思いますが、ハウス稼働当初は、反当では複数名から始めて、能力によって選択していくことになると思われておりますが、雇用の仕方の具体策は明確なものはまだないと聞いております。
 次に、生産から加工・販売についての予定につきましては、27年7月に県、市、高知大学、JA南国市、株式会社日本トリムの5社で協定を結んだプロジェクトにより、電解水素水を活用することにより収量20%増とともに、抗酸化機能を有する還元野菜としてのブランド化を図り、販路を拡大していく計画がありますが、パプリカは国内消費量の9割は韓国産が占めており、生産量にも波があります。国内産との差別化はできており、需要に供給が間に合っていない状況でございまして、まだ価格競争にはならない状況と聞いております。
 最後に、県から一定条件が課せられているかの御質問ですが、当事業は、学び教え合う場として現地検討会や成果発表会等で実績を共有することになっており、事業計画は県の選定委員会の選定を経て事業交付決定を受けているため、当初の栽培作物を転換する場合や経営転換を図る場合は必要な手続を経てからのことになります。市といたしましては、先ほど申しましたように、パプリカは相当高度な栽培技術を必要とするため、最初から全てうまくいくとは思いませんが、これからの技術習得により、近い将来、南国市産パプリカが国内市場を席巻するまでに成長していただきたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 企画課長。
      〔参事兼企画課長 西山明彦君登壇〕
○参事兼企画課長(西山明彦君) 植田議員さんの市制60周年に向けての御質問にお答えします。
 議員さんから御提案ありました市制60周年に向けての取り組みを今から始めてはどうかということでございますけれども、平成28年度は市制施行57年目に当たります。正直なところ、やはりいささか早いのではないかなという印象を持っております。御指摘のとおり、60周年に向けましては、第4次南国市総合計画の前期計画のスタートから4年間ということになります。ただ、市民的にもなかなかまだぴんとこないんじゃないかなというのが実情ではないかと思います。具体的にまだいつからということを決めたわけではございませんけれども、基本的には2年前の平成29年度に市民の皆様も交えた検討会、準備会を立ち上げまして、市民の皆様に周知を図りつつ、平成30年度の前半にはメーンとなる事業を決定していかなければならないと考えております。そういった形で進めようと今現在は考えておりますので、御理解と御協力をお願いいたしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(西岡照夫君) 2番植田豊君。
○2番(植田 豊君) それぞれの御答弁ありがとうございました。
 街角消火器につきましては、答弁にもありましたように、初期消火の重要性から見ても、市民の防災意識を高め、防災コミュニティーづくりに街角消火器が一端を担うことにはなると思いますので、ぜひ先ほどの話にあったように、消火器も対象になっているようですから、少しでも設置が進んだらいいように思います。ありがとうございます。
 それから、2番目に質問させていただきました園芸システムの件ですけども、この件につきましては、第2の質問を少しさせていただきます。
 視察から始まって計画はもちろん十分であるというのはわかりましたけども、実際生産が始まって、買っていただくユーザーといいますか、どういった方面に販路を広げていくとか、そういったことが計画の中でもし決まっておられるようでしたら、今の話の中ではなかったように思いますから、お答えをお願いしたいと思います。
 それから、市制60周年につきましての御回答もありがとうございます。余り参考にならないかもわかりませんけど、ここに香美市の今月の3月の10周年についてどういったことを行事をしていきますかという広報を今手元に持っていますけども。これを見ても香美市としてはということにはなりますけども、従来の香美市がやっておられる行事を少しずつレベルアップした形で1年間を通していろんな行事をやっていきますよということになっているように見受けられますので。南国市の場合も人材のこととか財政的なこともあろうかと思いますから、余りそういうことをかけないようにしていくのが今のこういう時代ですので、ええがやないろうかと思ったりもします。
 そしたら、園芸ハウスの第2問目のことについてお願いします。
○議長(西岡照夫君) 農林水産課長。
○農林水産課長(村田 功君) 植田議員の2問目にお答えいたします。
 販路についての御質問でございますが、先進地での説明がありましたが、パプリカは非常に大きいものと中規模あるいは色によってもたくさんの種類があるようで、その販路に向けて種類を選ばないかんということで、例えば小売をする場合には余り大きいものをつくると売れないよということがございました。JA南国市、南国スタイルとしてどこを目指すのかは私も具体的には聞いておらんのですが、それによって本当は自分ところでつくったらええんですが、種からオランダで輸入するという、相当長規模な計画に基づいて展開を図らんといかんと思いますので。もう交付決定はおりてますので事業着手はできますが、そこまで考えての種類あるいは販路を先決めてから種類を決めるという手順にも入っておるのかどうかは私は把握できておりませんが、そういう具体的な例はつくっていかんといかんと思っております。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 2番植田豊君。
○2番(植田 豊君) ありがとうございました。ぜひ将来的というか、長い目で見んといかんかもわかりませんけど、パプリカ、メロンが今以上にというか、南国ブランドとなるように期待したいと思います。
 以上で終わります。ありがとうございました。