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検索結果 »  平成28年 第389回市議会定例会(開催日:2016/03/04) »

一般質問2日目(小笠原治幸)

質問者:小笠原治幸

答弁者:関係課長


○議長(西岡照夫君) 14番小笠原治幸君。
      〔14番 小笠原治幸君登壇〕
○14番(小笠原治幸君) 小笠原でございます。通告に従いまして質問をこれからさせていただきます。
 私の質問は、大きく1番目として行政への要望でございますが、野中兼山の偉大な業績のもとに、南国市が大きな礎を築いておるわけでございますが、山積しております道や川の改修、野中先生のお力をいただいて、少しでも山積している要望を前に進ませていただく意味合いを持っての質問でございます。
 また、南国市57年ですか、誕生して。随分道も悪くなってまいりました。あちこちに穴ぼこがあいて、アスファルトですぐいやすけど、また雨が降るとすぐに穴があく。南国市の市道はたしか五百四、五十キロあると思うんですが、大阪、神戸、名古屋方面へ行くほどの市道だけでも長い距離がございます。その補修を計画的にしていかないと、議会でも時々ありますが、車の事故による補償、さらに人身事故につながる可能性もございますので、しっかりと直していただき、また人身事故が起これば、その補償をどのようにしていくかということもお聞きしてまいりたいと思います。それに伴う予算でございますが、財政状況が少しずつ改善されていると言われております。28年度当初予算案にしっかりと建設課の予算が、要望書の予算が反映されているかというところもお聞きしたいと思います。
 そして、香南清掃組合でございますが、大分建ち上がってその姿が見えてまいりました。今までの施設と見違えるような施設で、今までは1代、2代は長い煙突が立っておりましたが、今は煙突がほとんど見えないような、そういう近代的な建物になっております。これは、多くの方に知っていただくための概要の説明を求めるものでございます。
 次に、農業に関する展望でございますが、食農教育、南国市は食育の先進地、フロントランナーでございますが、その大きな食育を支えるもとが食農教育なんです。種をまいて作物を育て、そのことは非常に子供さんたちの成長に大きな影響がございます。その食農教育の南国市の現況についてお聞きをするものでございます。
 そして、圃場整備については、もう3年目がたちまして、いよいよこれから、今までは地区調査でアンケートなどの意向調査をしておりましたが、いよいよ本番になって、これから組織づくりによって農家の土地の集積やそういう状況になるわけでございますが。当初1,000ヘクタールぐらいの要望がございましたが、その後、各地区での組織づくりになりますと、その面積はかなり減ってくると思うんですが、その状況についてと、非常に圃場整備については思い込みがございまして、私の理想とした圃場整備を述べさせていただきたいと思っております。
 そして、観光行政については、今久保課長さんには本当に南国市のために長い間お世話になりました。きょうはその長い間の感謝とお礼を込めての質問になろうかと思います。
 それでは、順次質問に入りたいと思います。
 まず、行政への要望でございます。
 市民の皆様から、道路や水路、そして福祉、学校教育関係、また生活に困っていることなどについて、地域や集落、学校、農業関係者から直接、また議員を通じてさまざまな要望書が市役所の各部署に届けられてまいります。要望書は、各課の担当者が現場を確認して、協議をして、責任ある対応をしなければなりません。市民から寄せられた要望書については、なかなか実現をされず、多くの市民の皆様は不安を感じ、南国市にはお金がないから頼んだことができず、最後には諦めなければならないという状況でございます。行政の最も大事なことは、市民が安心して暮らせるまちづくりでございます。そこで、大事なことは、市民から寄せられた要望書については各課で確認をして、課題解決をして、要望者にしっかりと説明をしなければなりません。また要望書については、各課で整理をして、情報をデータベース化することも必要になってまいります。さきの12月議会では、同僚議員から建設課長に道路や水路の改修について質問も多く、改修に係る費用も15億円とその内容の大きさについて市長も十分認識をしていなかったようです。
 今回の質問は、江戸時代の初期、山内一豊の次の忠義公の時代に土佐藩の改革に偉大な業績を築き上げた野中兼山先生の歴史の力をおかりして、事が進まない道路や水路の改修が早くできることを願うものであります。野中兼山は、土佐藩の改革により、経済の繁栄や村おこし、特に農業、林業、漁業の各分野に土木工学により卓越した識見で政治、経済、文化などの諸般の社会施策に功績を上げ、土佐藩24万石を50万石に倍増して国中を豊かにした偉大な方であります。野中兼山は、南国市の歴史の中でも大きく関係しており、「広報なんこく」1月号では、なんこく歴史散歩、野中兼山の開発、舟入川と後免町で紹介がありました。昨年は、野中兼山生誕400年でしたが、南国市民の生活は、野中兼山の築いた歴史の上に成り立っておるわけでございます。兼山は16歳で奉行職になり、32年間藩の改革に活躍されました。山田堰は高低差がある物部川、別名暴れ川と言われ、工事に難を要し、実に26年間もかかったようでございます。山田堰は、全長324メーター、幅10.6メーターで、たびたびの台風、大水にも耐え、昭和48年に上流に新しい堰ができたことによりその役割を終えました。兼山による山田堰により、上井、中井、舟入川のかんがい用水工事により、香長平野に1,500町歩以上の新田を生み、用水路の完成は、耕地の拡大だけでなく、商業活動の発展にも大きな役割を果たしてまいりました。野市町や山田町、後免町ができたのも兼山先生のおかげでございます。野中兼山は、偉大な事業をなし遂げたにもかかわらず、山内忠義の時代から3代目藩主忠豊の時代にかわり、苛酷な労働を強いたことにより、領民からは不興を買い、土佐藩の家老からは怨嗟ざん言、さらに糾弾により失脚をし、家族全員一族が絶えるまで幽閉され、兼山自身は長い間、かんがい用水、新田開発に使っていた山田町の中野に別宅を構えておりましたが、そこで49歳の年で悲しい人生を終えました。少し話が長くなりましたが、今の南国市は、野中兼山の築いた礎の上に成り立っているわけであります。兼山の築いたかけがえのない川や道、水田、町、地域、経済について、行政としてしっかりと維持管理をしていく義務があるのではないでしょうか。お伺いをしておきます。
 次に、災害、事故についてでございます。
 南国市が誕生して57年になります。道や水路にも当然寿命がございます。道には穴があき、モグラたたきのようにアスファルトが流し込まれ、時には修繕が間に合わず、車が傷み、補償問題になり、議会でも報告されております。幸いにも大きな人身事故に至っておりませんが、人身事故に対する行政の対応はどのようにして行われるのでしょうか。
 また、私の住んでいる長岡地区には、山田堰から上井を続き横堀川がございます。この川は、大雨ごとに洪水が起きる場所で、昔からの要望で少しずつではございますがよくなっておりますが、予算がないということで、毎年わずか10メーターの改修しかしていただけないわけですが、時には大雨により改修がおくれておるせいで川沿いの稲が水没しており、早く改修をしていただきたいという大きな望みがあります。毎年10メーターぐらいでは、あと10年ぐらいはかかりますが、災害に絡め、何かいい補助金により早く改修ができないものでしょうか。
 次に、予算についてでございます。
 財政状況が少しずつ改善をされております。市長から財政指数0.57で数字の上では高知市よりよくなったと話がありました。この山積している改修の予算が、平成28年度当初予算に要望書での工事費用が盛り込まれているかについてお聞きをいたします。
 次に、香南清掃組合についてでございます。
 工事が進み、建物の姿が見えてまいりました。近くには工事関係者の飯場があり、多くの人が行き交っております。工事当初は、ユンボによってどんどん穴が掘られ、ダンプカーによって土が運ばれ、地下3階ぐらいからコンクリートが打たれ、複雑な構造に型枠が組まれ、コンクリートが流し込まれております。また、特殊な機械が運び込まれ、近代的な焼却場ができていると思われます。今までの焼却場は、煙突が長く、地元の人たちは、煙突の先の煙を見て、よく燃焼しているか判断をし、安全確認をしておりましたが、新しい施設では、煙突は低く、大きな低い煙突が4つぐらい並んでおります。外観から見て、最新の施設で、地元の人々も安心して生活ができるかと思いますが、施設の概略について説明をいただき、また新しい香南清掃組合の焼却場ができることによって、ごみ焼き場というイメージを一新するために、施設の名称を考えてみてはどうでしょうか。例えば、香南クリーンセンター、エコセンター、美化センターなどの名称がありますが、いかがなものでございましょう。
 次は、農業の展望でございます。
 まず、食農教育について。食農教育は、食と農業と地域、自然のかかわりを重視し、農作物が命を育み、成長していく過程を大切にしながら、食への関心、興味を高めることを目的としております。食の大切さや食を支える農業の役割、みずからの暮らしと社会の営みとかかわり、地域の食文化、命と健康のとうとさなどに対する理解を広げ深めることです。また、食農教育は、食育や地産地消、身土不治に大きくかかわり、種をまいて作物を育て収穫をして食物を大切にいただいて、単に農産物を食べることだけでなく、育てることによって作物の成長過程を知ることにより、知識や判断力、洞察力が養われ、知・徳・体育の基礎をなすものであります。食農教育の取り組みは、地場産農産物の生産にかかわり、給食で新鮮な野菜を食べることや農園で育った野菜、トマト、ナス、サツマイモなどで生産者や親たちとの料理教室は楽しいものであります。さきの2月14日には、龍馬マラソンが行われました。農業高校の生徒さんがつくったシャモ鍋が大好評でした。しかし、それを調理をするに当たって、生きているシャモを料理するのには、生徒さんたちは戸惑い困ったようでございます。そこで先生から、このシャモはみんなにおいしく食べてもらうために育てたもので、おいしく食べてもらう役割があります。龍馬マラソンに来た人たちに喜んでもらおうではありませんか、と先生が説明したようでございます。このように、食農教育は、子供さんたちの成長過程で大変大事な部分があります。南国市での保育園や小学校、中学校の取り組みについてお伺いをいたします。
 次に、圃場整備についてでございます。
 圃場整備に向けて、現地での調査が始まり、早くも3年がたちました。圃場整備は、農地の区画整理、用排水路の整備、湿田などの土壌改良、農道の整備、農地の集団化により生産向上や経営体の育成により生産過剰を抑制する役割や周辺流域の治水効果、また農作業の協業化や農地の有効利用により南国市の農業の将来を見据え、事業が進んでおります。この3年間は、各地域での集落代表者に説明や集落による準備会の設立意向についてアンケート調査、また準備会による勉強会・意見交換と実に45集落で農水省の職員の方、農林水産課の皆さんが夜遅くまで説明をしていただき、圃場整備委員会設立にまでこぎつけております。平成28年度から委員会による現地の個別検討会に入り、現場的には大変な時期になってまいります。集落による営農や換地に関するアンケート調査を行い、地権者との農地の調査等難しいところに入ってまいります。予定受益者への仮同意を進めて、事業計画案の作成と受益者への同意を取りつけて、平成31年度からいよいよ利用事業が始まるわけでございます。事業計画の確定をいただき、事業に入ってまいります。南国市の水田面積2,300ヘクタールのうち、圃場整備地区調査では1,000ヘクタールぐらいの要望があったようですが、圃場整備委員会が設立される段階では、少し面積が減ってきたのではないかと思いますが、いかがなもんでしょうか。今回の私の質問は、圃場整備を進めるに当たり、最も思いの強いところは、単に圃場整備により担い手が大型トラクターや大型コンバインで効率よく農作業をするだけではなく、日本の人口減少に伴い、まち・ひと・しごとの総合戦略を含め、農業者だけの事業にかかわらず、南国市に住んでいる人々が協力し助け合う仕組みにより、将来の展望を切り開く圃場整備を望むものであります。農村環境の整備・向上を図り、地域のコミュニティーの維持・再生、食と農の結びつきへの貢献などにより、農業歴史の文化の継承により、社会が共生できるまちづくりを含めた圃場整備事業につなげていただくための質問でございます。
 最後に、観光行政でございます。
 桜咲く時期になり、観光シーズン到来となりました。高知県への県外からの観光入り込み数も408万人を超え、400万人観光が定着したようでございます。「龍馬伝」効果の時期、435万人、経済効果も1,230億円とさらに10年後を見込み、入り込み数470万人、消費額1,410億円と目標を上げ、高知県の観光産業の底上げに頑張っております。これからの高知県の産業振興計画の戦略の中心に据える歴史博覧会では、1867年の大政奉還、坂本龍馬さんが亡くなった年でございます、1868年明治維新から150年の節目にあわせ、来年3月からスタートいたします。県内の歴史資源の磨き上げにより、食や自然とも連動させ、博覧会終了後にも地域での周遊観光ができるように、関連施設の底上げを目指すものであります。南国市では観光資源が乏しいと言われますが、歴史民俗資料館もあり、当然、歴史博覧会に参加しなければならないでしょう。また、この機会に観光ニーズに合った観光商品づくりと営業的な活動をしなければなりません。南国市にもすばらしい観光資源は結構あると思います。才谷の龍馬公園、また龍馬の先祖の地、歴民館、国分寺、国交省指定の風景街道、謝罪の聖地ごめん、野中兼山、南国市の自慢料理シャモ鍋、尾長鶏、アンパンマンの石像から、今できているアンパンマン財団による公園など、また、さきに行われた南国市の全国はし拳大会のようなすばらしい観光産業がございます。商工観光課長今久保さんの得意な南国市の観光資源の磨き上げによる南国市の観光商品と、また物部川流域の3市連携による観光についてお伺いをいたします。
 これで1問目を終わります。以上でございます。どうもありがとうございました。
○議長(西岡照夫君) 昼食のため休憩いたします。
 再開は午後1時であります。
      午前11時54分 休憩
      ――――◇――――
      午後1時   再開
○議長(西岡照夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 小笠原議員に対する答弁を求めます。建設課長。
      〔建設課長 松下和仁君登壇〕
○建設課長(松下和仁君) 小笠原議員さんの御質問にお答えいたします。
 1点目の野中兼山の築いたかけがえのない川や道は、行政が維持管理をする義務があるのではとの御質問でございますが、小笠原議員さん言われるように、水路や道路は、市民の皆様の暮らしを支える上で大変重要な役割を果たしていると考えます。そうした財産を守り、改善、維持管理を行い、次の世代に継承していくことが重大な責務であると考えております。
 次に、2点目の市民からの要望が長年にわたり改修されないままになっているが、災害や事故があった場合、どこまで補償されるのかとの御質問でございますが、市が管理する道路や水路において事故があった場合は、市が国家賠償法並びに民法などの損害賠償責任が生じます。こうした市の損害賠償責任を補償するために、全国市有物件災害共済会の道路賠償責任保険に加入しております。道路の賠償事故における補償については、被害者にも過失がある場合が多いとされ、被害者側に過失がある場合には、過去の判例などを参考の上、過失相殺を行うことになります。判例上、予算の制約のために十分な設備が設けられない場合であっても、地元要望の内容や状況にも異なりますが、地元要望を受けている以上は、原則的には賠償責任は免れることはできないとされております。
 また、一方で、地震などの災害による道路の隆起や亀裂による走行中の自動車の転倒など、予期し得ない異常な外力による事故や路上の障害物を取り除く時間的余裕が全くない間に生じた事故などについては、不可抗力として道路管理者に責任は生じないものとされるのが一般的となっております。
 次に、3点目の財政状況は少しは改善されている中で、建設課の市単独事業費の増額をどのように考えているかについてでございますが、さきの議会でも答弁いたしましたが、市道における地元からの要望184カ所ございます。地区の皆様には、整備がおくれまして大変御迷惑をおかけしているところでございます。その中で、早急に取り組むべき箇所14カ所、概算事業費約3,000万円でございます。予算の増額についてでありますが、現在のところ、補正で対応している状況でございます。今後において、財政課並びに関係各課とも十分協議を行い、限りある財政状況の中ですが、平準化した整備計画を立て、取り組んでまいりたいと思います。
 また、おくれております横堀川の改修でございますが、主要な幹線水路の一つでもありますので、災害事業を含めた補助事業も考慮して対応していきたいと思っております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 財政課長。
      〔財政課長 渡部 靖君登壇〕
○財政課長(渡部 靖君) 小笠原議員さんの財政状況改善の中での土木市単独事業費の増額についての質問にお答えいたします。
 南国市の財政状況につきましては、昨日の土居議員の質問の中でもお答えいたしましたように、平成13年度に地方債残高が340億円を突破し、平成14年度には公債費が40億円を超えるなど、非常に厳しい状況でありました。
 このような状況の中、あらゆる経費の見直しを実施し、歳出の削減に努め、普通建設事業におきましても、平成20年度決算額は14億円を下回る額となっておりました。しかしながら、平成19年度から総額15億円の補償金免除繰上償還を実施いたしましたため、公債費の抑制につながり、近年の財政状況の健全化が図られております。財政状況の改善に伴い、平成27年度、本年度、28年度の2カ年で固定資産税の標準税率への引き下げを実施するとともに、平成27年度には保育料の見直しにより市民負担の軽減に努めました。また、歳出面におきましては、乳幼児等医療費助成事業の対象を中学生まで引き上げを行うなど、また当初予算におきましては、普通建設事業費、こちら平成27年度に引き続き40億円を超える予算規模となっております。しかしながら、近年は、社会保障関連経費の増大により市の負担が大きくなってきております。財政状況が改善されながらも、厳しい財政運営が続いており、このため平成28年度当初予算におきましては、財政調整基金4億5,000万円の繰り入れにより財源を確保しております。
 こうした中で、市道、農道、水路の維持費等につきましては、わずかではございますが、前年度を上回る予算額を計上しております。給食センター等の懸案の事業も多く、担当課の要求どおりに土木関連の市単独事業費を大きく増額することはできておりませんが、市民の要望も大きい事業でありますので、今後も財源確保の上、補正予算等におきましても事業費の増額を検討してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 環境課長。
      〔環境課長 島崎 哲君登壇〕
○環境課長(島崎 哲君) 小笠原議員さんの御質問にお答えいたします。
 香南清掃組合の新ごみ処理施設は、平成26年度に着工し、平成28年度末の竣工に向けて現在建設中でございます。施設規模としましては、可燃ごみを24時間で60トン処理できる焼却炉が2炉で、24時間で合計120トンの処理が可能です。現在のごみ処理施設が80トン、2炉でありますので、比べますと処理能力は若干小さくなります。
 新施設の特色としましては、余熱を利用した発電施設と足湯が設置されることで、特に発電設備につきましては、1,550キロワットの発電能力を有します。電気は施設で使用するほか、2炉運転時は発電量も多くなるため売電を行い、年間約800万円の経費節減ができると試算しております。
 建設工事につきましては、JFEエンジニアリング・新進建設JVによる施工で、総額78億1,848万5,000円、うち起債分が51億2,590万円、交付金20億1,267万3,000円、3市負担分が6億7,991万2,000円となっております。このうち本市の負担分につきましては、毎年香美市、香南市、南国市の3市が均等割、収集人口割、収集実績割合により算出される負担率に応じて負担金を清掃組合に支払っており、この中に建設費に係る負担金が含まれております。負担割合は年度ごとに変化しますので、今回の建設工事に係る工事費のうち、南国市の負担額を正確に算出することは困難でございますが、御参考までに本市の平成27年度の運営費を含めた負担額は3億4,155万9,000円で、負担率は43.344%となっております。
 ごみ処理施設の名称につきまして御提案いただいたところでございますが、市民、有識者及び3市の副市長などで構成される香南清掃組合建設検討委員会において、「まほろばクリーンセンター」との名称に決定されておりますので、御報告させていただきます。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 教育次長。
      〔教育次長兼学校教育課長 竹内信人君登壇〕
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人君) 小笠原議員さんからの食農教育にかかわる御質問がありましたのでお答えさせていただきます。
 本市におきましては、南国方式と呼ばれる学校給食を初め、食育・食農教育は先進的な取り組みとして全国的にも知られた存在であると考えております。今年度の取り組みだけでも紹介させていただきますと、これは小笠原議員さんにも大変お世話いただきました鳶ヶ池中学校のシャモ鍋づくり、後免野田小学校の大根干し、稲生小学校のロング巻きずしづくりなど、これらはテレビでも今年度放映されました。また、地産地消を生かしたメニューや取り組み団体を表彰する農林水産省の地産地消給食等メニューコンテストで、本市の学校給食と十市小学校が、中四国農政局長賞を受賞いたしました。また、JAの御協力により平成9年度から続けられております米づくり親子セミナーも食農教育を代表する行事となっております。十市小学校は、本年度、文部科学省のスーパー食育スクールの指定を受けまして、農家訪問やカツオのたたきづくり体験、農業体験、生産者等による出前授業、家庭での弁当づくりなど、子供たちの発達段階に応じた活動を展開し、校内外での取り組みが高く評価されております。また、十市小学校の食育の取り組みは、子供たちの生活習慣を改善したことに加え、学力向上にもつながる成果を出し、食と学力の相関関係を証明した点で全国に自信を持ってアピールできる実践となっております。
 食育・食農教育には、作物を大切に育てることを通して、食材への感謝の気持ちが育まれるとともに、作物が成長する喜びや収穫する喜び、それを調理し食べる喜びがあり、子供たちが主体的に活動しながら友達と協力することや、生活自立に必要な知識や技能が会得されるというよさがあります。さらには、料理のメニューづくりや調理は、誰がいつ食べるのかによって彩りや量、栄養バランス、調理法など実にいろいろなことを考えなければならず、食べてくれる人のことを大切に思いながらの活動となりますので、子供たちの感性や心を育んでいく上で大変貴重な体験となります。
 このように、さまざまな意義のある食育・食農教育は、本市の学校教育の柱の一つですので、保育、幼稚園も含めまして、今後とも地道な取り組みを継続してまいります。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 農林水産課長。
      〔農林水産課長 村田 功君登壇〕
○農林水産課長(村田 功君) 小笠原議員の農業の展望、食農教育と圃場整備の御質問にお答えいたします。
 教育次長に引き続きまして、食農教育とは、議員言われたように、種をまき、作物を育て、収穫して大切にいただく。単に地元の農作物を食べるだけでなく、育てることから農業を知ってもらい、子供たちに感謝の心を学んでもらおうという取り組みであり、食が持つ多様な役割の大切さを伝える食育をさらに強化して、食を支える根本である農業に対する知識、体験も含んだ食農教育が大切だと考えております。
 議員御質問の農業体験等の実施状況につきましては、昭和62年度から地産地消推進事業として事業の一環で実施しておりました実習園事業を、平成26年度からは国庫補助金を活用して消費・安全対策教育ファーム事業として実施しております。事業内容としましては、小学校・保育園一体型の農作業体験学習委託事業としてJA青壮年部に委託したり、各小学校PTA、保育所・園保護者会単位での委託事業等であり、主な作業は作付と収穫です。昨日の教育長、先ほどの教育次長が答弁しましたように、JA南国市主催、本市後援として実施している米づくり親子セミナーは、本年度で第19回を数えました。当事業は、毎年JA南国市管内の小学校5年生を対象に、上倉の梅星館と学習田で6月に田植え、10月に稲刈りを親子で体験し、翌年1、2月に地元農家の方々とともに食事会の交流会を行っております。この事業の目的は、児童らに農作業を体験してもらい、景観・環境保全を含めた棚田での稲作農業の位置づけと重要性について学習するとともに、自分たちが食べている学校給食米の生産現場を親子で確認して、生産農家との交流を通じて農業の理解を深めることにあります。また、JA南国市では、あぐりスクールも開催し、ジャガイモの植えつけや大根の種まきから収穫までを体験する事業が開催されております。
 このように、本市が直接携わっていない事業もありますが、このような体験学習事業を行うことは、先ほど申しましたように、育てることから農業を知り、感謝の心を学び、食が持つ多様な役割の大切さと食を支える根本の農業に対する知識・体験も含んだ食農教育として大変重要と考えます。四季の中、農作物が自然の恩恵で成り立ち、食物を育てる苦労や植えつけから収穫作業まで物事を最後までやり遂げることの大切さを実感する経験の場として、そしてそれは自分たちの力だけでは達成できるものではなく、周りにいる多くの人々に支えられていることを理解し感謝の心を育む機会とし、またさまざまな作業を通じて農業に興味を持ってもらい、将来の担い手候補づくりに役立つといった多様な効果が考えられ、事業の必要性は大変大きいと考えています。
 次に、圃場整備についてでございますが、小笠原議員には南陣山の圃場整備委員会の立ち上げに御尽力いただきましてまことにありがとうございます。御質問にありましたように、来年度28年度の4月から国営圃場整備事業の実施に向けた調査は、これまでの地域整備方向検討調査からより詳細な事業構想を検討し、事業計画案を作成する地区調査に進みます。このステップの中で地元の推進体制として工事、換地、営農部会から構成される地区圃場整備委員会を地元関係者で組織し、各計画を検討していくようにしておりますが、その営農部会では、圃場整備後の農地の担い手や作物等を集落としてどのような形で構築していくかを検討してまいります。議員言われたように、各地区の圃場整備準備委員会は26年度末で36集落、1,000ヘクタールを超す面積が組織されましたが、28年度からの地区調査に向けての地区委員会が幾つか組織できてない、できなかった組織がございます。その最終は28年度から始まりますので、3月末でその数字が決まりますので、もう少しお時間をいただきたいと思っております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 商工観光課長。
      〔商工観光課長 今久保康夫君登壇〕
○商工観光課長(今久保康夫君) 小笠原議員さんからの観光行政につきまして答弁いたします。
 南国市の観光資源につきましては、本市には高知県下で10しかない国史跡のものが国分、岡豊に3つ集中しております。そして、史跡や歴史資源、観光関連施設、食など、たくさんの観光資源があります。最近では、ごめんけんかシャモが南国市の新しい特産品としていろんなコンテストを受賞するなど、徐々に認知をされるようになってきました。本年度ひろめ市場へ出店するなど、今後の取り組みが期待されるところです。また、西島園芸団地は、来場者が年々増加し、平成27年は13万6,000人を超え、体験型観光としてイチゴ狩りなどは根強い人気があり、旅行会社のツアー商品のメニューでも多く取り上げられております。
 歴史関係でいいますと、議員おっしゃられましたとおり、平成29年度は大政奉還150周年、30年は明治維新150周年であり、県を挙げて歴史博覧会が実施される予定で、南国市も県立歴史民俗資料館が拠点施設となっています。歴史民俗資料館には、本年度元親飛翔之像が建立されたところであり、歴史博をきっかけとして、関係機関、団体と連携をし、岡豊山を中心とした歴史系観光資源を初めとする観光資源の磨き上げ、集団化等により、誘客に向けた方策を検討していきます。ちなみに、ゲームソフトの会社カプコンと連携しました長宗我部ラリー、ことしで5ですけれども、を昨年10月31日から1月31日まで開催しまして、総計で380名が参加していただきまして、うち40%に当たる150名の方が県外から参加していただきました。その中でも、広島の会社の方が18名程度社員旅行の一環として教育旅行として岡豊山に来て、ラリーに参加してクイズを解き、長宗我部元親のポイントで写真を撮り、観光協会に写真を送っていただきました。こうしたことが一つのヒントになってくるんではないかなというふうに考えております。
 それから、香美市、香南市との3市連携につきましては、各市観光協会、商工会の協力体制のもと、昨年9月、観光誘客に向けた取り組みとしまして、香南市の天然色劇場で物部川流域フェスタが初めて開催されました。3市からグルメの出店やステージイベントがあり、約5,000人の来場がありました。平成28年度も引き続き物部川流域フェスタを実施する予定であり、3市連携のグルメ、ステージのほか、体験メニューなども加え、3市の魅力をさらにPRできるよう、より充実した内容への開催に向け、現在準備を進めております。このイベントの開催をきっかけに、より連携した取り組みを行うことを視野に入れ、継続した活動を行うことについて、3市観光協会、商工会で確認はできており、今後検討を重ねていきます。
 また、昨年10月、県、四国銀行、それから地域経済活性化支援機構レビックという組織がありますが、で高知県観光活性化ファンドを設立しまして、物部川流域3市をパイロット地域としまして、観光活性化の計画を策定し、事業実施主体を組織化して事業を行っていこうとしている動きもありますことを御報告いたします。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 14番小笠原治幸君。
○14番(小笠原治幸君) どうもそれぞれ御丁寧に御答弁いただきましてありがとうございます。
 野中兼山、すごいですね。高知県の本当に大きな財源を築き上げ、南国市はもとより、室戸には港、手結にも港、西の柏島にも港、そういう大きな事業をなし遂げてまいりました。非常に大きな恩恵を受けておるわけでございまして、その歴史の育んだものは、やはり行政としてもしっかりと大事にしていかなければなりません。御答弁ではしっかりとお答えをいただきましたので、ありがとうございます。
 気になるのはその予算でございますが、財政課の課長より御答弁がありましたけど、毎年建設課の予算というのは、市単独予算が四千数百万円ですか。しかし、要望としては、そんなもんじゃない、もっともっと要望しているはずなんですよ。いつも建設課でうまく調整をされているような感じもするんですけど、結局補正でつけていかなきゃいけない。もう過去にそういう手法でずっと補正、補正で補いをつけてやっておるわけですけど、ぜひ当初予算でしっかりと入れていただいて、要望書たくさんたまっておりますので、少しでもそれが解消できるような予算組みをしていただいて、少しでも市民の皆さんが要望してもやっていただけるような方向にしていただきたいと思います。また、その予算について、何か今度はしっかりとつけますみたいな言葉をいただいたらうんとありがたいですけど。そうはいきませんろうけど、ありましたらお答えをいただきたいと思います。
 次、香南清掃組合、結構高いもんですね。びっくりしますよね。何か南国市の庁舎が2つぐらい建ちそうな感じがしますけど、それは特殊な機械で市民のごみをしっかりと処理していただける場所ですので。運営的には当市でも補助していかないけないと思うんですけど、普通、何でも結構収支を計算して、例えばごみ袋を売ったお金で補いができるようなもんじゃないと思いますけんど、毎年のように3億4,000万円ぐらいが処理場の建設に当たっているから予算が高いと思うんですけど。すばらしい焼却場ができると思います、近代的な。楽しみにしております。名前はもう既に決まってたんですね。似たような名前ですけど、まほろばクリーンセンターですかね、非常にいい名前をつけていただいて、ありがとうございます。
 それと、農林水産課の圃場整備ですけど、私も結構熱い思いを持ってましてね。地域のコミュニティーとかそういうところを重視した、例えば1,000ヘクタールぐらいから大分減ると思うんですけど、もし北部の圃場整備についてはその集落へ加工センターみたいなものをつくって、例えばふるさと納税の野菜の詰め合わせをつくったり、いろんな商品化できるような、そういう加工施設みたいなものをつくったりですね。中部であれば地域支援ができるような活動センター、要はコミュニティーで農園で一般市民の方が農業を体験するとか、また研修とか、そういうような圃場整備に絡め、さらに南のほうでは、ちょっとした娯楽の農地以外のところでパークゴルフ場をつくって市民が楽しめるとか、何かこれからの時代はやっぱり圃場整備もそういう市民とともに将来共有できるようなものができないかという大きな思いを持っております。
 商工の課長さん、ありがとうございました。本当に私たちの事業、シャモでまちおこし、軽トラ市、謝罪の聖地ごめんなさい、ハガキでごめんなさい、いろんな事業に携わったところ、今久保課長さんのアイデアで全てほぼうまいこといっておりました。ありがとうございます、本当に。これで3月で課長がいなくなるのは非常に寂しく思いますが、どうか後進の方にも指導していただいて、南国市の観光またまちおこし、そして雇用創出の事業によってさらに南国市が元気が出るような御指導もいただいて。感謝をしております、ありがとうございました。すばらしい才能があるんですね、今久保課長は。ラジオ高知放送で、中四国ネットで謝罪の聖地ごめんいうてやっとるんですよ。そのときのコメントが南国市をうまく表現して、サビレテーでサビサビサビサビサビレラーってすばらしかったです。本当にあれはこんな才能があったかなと思って感心もします。本当にありがとうございます、感謝を申します。商工の課長さんには、もう答弁はよございます。もし何でしたら、予算面とコミュニティーを交えたことについて、わかる範囲でお願いをします。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 答弁を求めます。財政課長。
○財政課長(渡部 靖君) 予算の関係なんですけれども、平成28年度におきましては、給食センター、先ほど申しましたが、街路事業高知〜南国線等非常に大きな事業がありました。こういったこともあり、普通建設事業40億円というようなことで、なかなか市の単独事業でございます道路維持関連の経費に予算を計上することが難しいというようなことになっております。財政としましては、あくまでも財政の健全化、将来的な負担を考慮しながら予算計上ということが大前提となると考えておりますが、一定事業が少ない年度、そういったものも今後出てくるようになりましたら、その年度につきましては予算を確保するということも一定は今後検討していく必要があるというふうに考えておりますので、そういったことで御了承いただきたいと思います。
○議長(西岡照夫君) 農林水産課長。
○農林水産課長(村田 功君) 小笠原議員の2問目のコミュニティーの御質問でございますが、先ほど御答弁申し上げましたように、28年度から地区で組織をする圃場整備委員会の中での営農部会の中で、各地区でどういう営農体系を構築していくかを3年間でまとめ上げてまいります。そのときには、集落営農等も含めて、例えば県が大規模的に計画しておりますクラスター化、核となるものがあって加工、販売等の生産体制、販売体制も構築していくというような形を地元で考えていくことが必要です。その中で、議員言われたように、加工施設あるいは地域支援あるいは娯楽としての施設、いろんなパターンのお考えが出てくると思います。それをいかに南国市で食いとめて、ここは南国市が負担します、事業負担についても全て地元というわけにはまいりませんので、市全体でどうやって考えていくかをこれから圃場整備、3年間、地区予算の中で進めてまいりたいと考えております。
 以上です。
○議長(西岡照夫君) 14番小笠原治幸君。
○14番(小笠原治幸君) どうもありがとうございました。予算のことについては、もう少し前向きに、市単の予算についてはしっかりつけていただきたいですね。これだけの山積しておりますよね、改修とかそういうのに。市長もそのことについては十分理解してなかったぐらい大きな金額になっておりますので、ぜひこれから反映していただいて、よろしくお願いをするものでございます。
 以上で質問を終わります。ありがとうございました。