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検索結果 »  平成27年 第387回市議会定例会(開催日:2015/12/08) »

一般質問4日目(浜田憲雄)

質問者:浜田憲雄

答弁者:関係課長


○議長(西岡照夫君) 3番浜田憲雄君。
      〔3番 浜田憲雄君登壇〕
○3番(浜田憲雄君) おはようございます。3番浜田憲雄でございます。
 初めに、橋詰市長におかれましては、このたびの市長選挙におきまして、3期目の当選、まことにおめでとうございます。心よりお祝いを申し上げますとともに、市民の皆様の多くの期待と信頼のもと、これまでの業績の上に立って、さらなる南国市政発展のために、向こう4年間のかじ取りをどうぞよろしくお願いをいたします。
 さて、私は、さきの南国市議会議員選挙におきまして、初めての挑戦でございましたけれども、各地域の皆様方の温かい御支援によりまして、おかげさまで初当選をさせていただきました。そして、きょうはまた初めて質問ということで、この議場に立たさせていただいておりますけれども、大変光栄に思いつつ、また議員としての責任の重さを痛感しているところでございます。新人の私でございますけれども、これまでの経験を生かしてしっかりと頑張っていく覚悟でございますので、改めまして橋詰市長初め執行部の皆様、そして同僚、先輩の議員の皆様方、よろしく御指導をお願いいたします。
 それでは、早速質問に入ります。
 テーマは通告のとおりでございまして、災害時における要配慮者、また避難行動要支援者の避難計画について、2点では、既にもう建設もされておりますが、避難タワーの備品、備蓄品等について、3点目は、道路網の整備についてでございます。
 初め、1点目でございます災害時における要配慮者及び避難行動要支援者の避難計画について質問をいたします。
 私は、これまで南国市の民生児童委員、そして地元の浜改田地区の防災連合会、そして三和地区のほうにおいては、健康文化都市づくり推進委員、また公民館活動、また南国市の食生活改善推進委員、ヘルスメイトなど、さまざまな地域のボランティア活動に携わってまいりました。こうした活動を通して地域の皆様方との触れ合い活動の中でいつもよく耳にするのは、やはり何といっても安全で安心して住める地域、みんなで助け合いながらともに元気で明るく住み続けることのできる地域というのが圧倒的なものでありました。南海トラフ巨大地震への備えというのは、橋詰市長の指導のもとでいち早く久枝、前浜、浜改田、十市、この沿岸地域を中心にしまして14カ所の避難タワーが建設されまして、私たちの太平洋沿岸に住む住民といたしましては、これまでにない安心感を覚えながら、地域住民の皆様の安全をみんなで守ろうと各自主防災組織がリーダーシップをとりながら、継続的にまた工夫もしながら避難訓練を行い、地域住民の防災意識を高めつつ、お互いに近所同士の人が助け合って近助の連帯感を高めようと、そういった活動を強めているところでもあります。
 このような状況の中で、今地域での防災への取り組みの中で課題となっているのは、私なりに考えてみると、災害時に他の人の助けを借らなければ避難ができない、災害弱者と言われる人たち、すなわち先ほど言いました災害時の要配慮者、それから避難行動要支援者の避難対策というのが大事じゃないかと思われます。地域での避難訓練というのは、毎年継続的に行われておりますが、参加者を見てみますと、車椅子を使った要配慮者を除いて、そのほとんどが健常者でありまして、ほぼ毎回元気な健常者の人が主体の訓練となっているのが実態でございます。
 もう大分前になりますが、平成24年5月11日付、厚生労働省より地域において支援を必要とする者の把握及び適切な支援のための方策についてという通知がありまして、それに基づいて福祉事務所の指導のもとで、私も当時は民生児童委員でございましたので、その受け持ち区域内の要配慮者、それからまた避難行動要支援者といった人たちの自宅を訪問しながらいろいろと聞き取り調査をして、データづくりに取り組んだ経験もあります。あれから3年余りがたってきておりますけれども、その後の南国市、北も南も東も西も全域の災害時の要配慮者また避難行動要支援者の把握状況、それとそういった人たちの津波避難計画の作成状況についてお伺いをいたしたいと思います。
 それから、2番目の質問でございますが、避難タワーの備品、備蓄品について伺いたいと思います。
 先ほども言いましたが、御承知のとおり南海トラフ巨大地震への備え、津波浸水のおそれのある沿岸地域には、平成25年度の末に市内14カ所に避難タワーが建設されまして、順次避難者に対しての短期間滞在ができるように必要最小限の水とか食料、それからトイレ、段ボール式の簡易トイレあるいは毛布などが配布されております。私たちの地区住民も安全・安心、命を守る施設として、適切にタワー機能が維持できるように自主防災会を中心として、点検チェック表なども作成して、定期的に施設のチェックを行うとともに、備蓄品についてもこれでいいのかなど、必要品目について検討もしているところですが、先ほど触れましたように、地域の中の住民は、健常者ばかりではありません。高齢者、乳飲み子、妊婦、そして寝たきりの人、それから障害のある人、病気のためにいっときも立ってはおれない人など、避難行動要支援者がたくさんおいでになります。そうした人たちが近所の人や家族の人の助けをかりて避難タワーへ避難してきたときに、今の備蓄品で果たしていいのかと、今の設備で対応できるのかと、大きな不安もあります。避難タワーにおける備品や備蓄品について、避難行動要支援者など災害弱者と言われる人たちに配慮した備品、備蓄品が必要と考えますが、担当課署の見解並びに今後の取り組みについて伺いたいと思います。
 あわせて、避難行動要支援者の避難移動手段として、いろいろ検討も私たちもしてまいりました。自主防災会のほうでは、そういった人たちに簡易人力型の車椅子牽引車、こういったものも購入して準備をせんといかんじゃないかということで、そういった検討もしているところでございますが、何分個人負担も多く要ることから、こうしたことについて市としてどのような支援が考えられるか、お伺いしたいと思います。
 また、タワーに避難してきたときに、各地の被害状況あるいは救急救護者、またそれぞれの安否確認等について、市役所本部とタワーとの間の情報連絡が本当に重要になってくると考えられます。前々からタワーができたときにそういったこともいろいろと防災会同士で考えたこともございましたが、先般高知高専の学生グループが開発したと聞いておりますけれども、情報連絡システム「つながっタワー」、こうしたものの導入計画、ぜひとも必要と思われますが、これについての取り組み状況について、あわせてお伺いしたいと思います。
 それから、最後3点目でございます。道路網の整備について質問をいたします。
 道路行政については、今議会でも冒頭、市内中心部の都市計画道路を初めとしていろんな重点事項について西川議員、今西議員、野村議員からもいろいろと質問がありました。私は今回周辺部において、特に地元の浜改田地区における道路網の整備について、絞って質問をいたします。
 御承知のとおり浜改田地区は、海岸線に沿い、東は前浜、西は十市につながる東西約2.4キロ、南北の500メーターの範囲に8集落、約1,500人ぐらいが居住している地域で、生活道としては、東西に北から黒潮ライン、それから人口密集している中央部には旧県道の春赤線、そして南の端の海岸近くについては、市道海岸線のこの3つの通りがあるものの、北の黒潮ラインから中央部に向けて南北の道については、生活道として3本しかなくって、これもここ50年前もうずっと前より道路拡張などの整備も手をつけられたという形跡もなくって、道幅は昔のまま狭い。救急車や消防車の行き来にも支障を来しているのが現状であります。特に救急車の往来については、近年高齢化が進む中、地域からは救急車の出動要請もますます増加してきております。そして、救急医療の高度化に伴って救急車そのものが大型化されてきた現在、道幅が狭いがゆえに、また進入ルートがないがゆえに、一分一秒を争う救急要請や緊急輸送にトラブルが生じるなど問題も数多く、安全・安心して地域で住み続けるためにも、こうした道路網の整備を望む浜改田地区の住民の声は、非常に強いものがあります。
 こうした中で、今県の事業として海岸堤防の高潮対策事業が開始されて、その工事用道路として仮設道路が今黒潮ラインから南に市道の中ノ丁南北線に接続されて、現在使用されているところでございますが、このルートこそが私たちが前々から希望としていた南北をつなぐ生活道としてはもちろんですが、緊急・救急道路として、また避難道路として、現時点でも将来的にも浜改田地区の道路環境を整備する最適のルートと考えております。この工事が完了した後、この工事道路を市道として活用することはできないのか、関係課署の所見及び今後の取り組みについて伺いたいと思います。
 以上、私の質問はこの3点でございます。よろしくお願いします。
○議長(西岡照夫君) 答弁を求めます。福祉事務所長。
      〔福祉事務所長 中村俊一君登壇〕
○福祉事務所長(中村俊一君) 浜田憲雄議員より避難行動要支援者の避難計画についてのお尋ねがございました。
 市では、災害対策基本法に基づき、避難行動要支援者名簿を作成しております。避難行動要支援者につきましては、市の地域防災計画におきましても対象者の要件を初め、避難支援体制の構築について明記をしておりますが、特にこの名簿を平常時から民生委員や自主防災会等の避難支援等関係者に提供し、情報共有を図ることが支援体制の構築に必要となってまいります。災害時に誰がどのように支援するのか、そのためには何が必要かなど、個々の要支援者の状況に沿った避難時における個別計画の作成は、その支援者の命を守ることはもとより、計画を作成する過程や計画を利用した訓練の実施などの実践が、地域の支え合いの関係づくりにも大変有効になると考えております。まずは、災害対策基本法第49条の11第2項の規定により、御本人の同意があった対象者につきまして順次避難支援等関係者への名簿の提供を進めております。追加とともに年2回の更新をしておりまして、直近ではこの数が3,087人となっております。地域での全体計画との作成状況に比較しますと、議員さんのおっしゃられたように、個別計画作成への取り組みはまだまだ進んでいないのが現状であります。または作成しておっても、市のほうに御報告をいただいてないのではないかと思われます。
 災害時におきましては、自助・公助・共助、最近は近助という言葉もあるようでございますが、それぞれに役割がございますが、行政といたしましては、自助・共助の部分で何か障害があって円滑に進んでいないようであれば、これが円滑に推進するよう、関係機関と連携し、必要な支援、調整を行ってまいります。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 危機管理課長。
      〔危機管理課長 中島 章君登壇〕
○危機管理課長(中島 章君) 浜田憲雄議員さんの御質問にお答えいたします。
 まず、津波避難タワーに避難している時間は、津波のおさまる間の約1日と考えており、津波がおさまった後、早期に道路啓開を行い、避難者を避難所へ移送することになります。タワーに避難している間は、避難者、特に避難行動要支援者には大変厳しい環境になると思います。その対策として、タワーの備蓄倉庫に水、毛布、ランタン、発熱式タンブラー、段ボールトイレなどを備蓄しておりますが、今後も必要なものにつきましては、購入してまいりたいと考えております。例えば、段ボールトイレにつきましては、今年度ポータブルトイレを購入する予定であり、利便性を考え、段ボールトイレと入れかえを予定しております。トイレや更衣室として使用できるブースにつきましては、手すりの設置や一部ドアをアコーディオン式のもの変更しようと検討しているところでございます。
 また、自主防災組織で購入したものにつきましても、備蓄倉庫に備蓄していただき、いざというときに市の備蓄品と合わせて活用していただければと思います。
 避難行動要支援者の避難につきましては、自主防災組織や御近所の方の共助・近助が不可欠であります。避難行動要支援者の名簿の作成に続き、課題であります一人一人の個別避難計画作成にもかかわってきます。高齢者等の避難のためにある自治会では、車椅子を購入したところもあるとお聞きしておりますので、避難移動に要する資機材の補助制度につきましては、個人への補助制度か自主防災組織への補助制度かも含めて検討したいと思っております。
 次に、市長が市政報告で紹介しました第6回ものづくり日本大賞の内閣総理大臣賞を受賞した高知高専の学生さんが開発しました「つながっタワー」の整備につきましては、避難所の安否確認や情報伝達に有効でありますので、今年度末までに整備するよう取り組みを進めております。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 建設課長。
      〔建設課長 松下和仁君登壇〕
○建設課長(松下和仁君) 浜田憲雄議員さんの御質問にお答えいたします。
 県において海岸堤防工事のため、新しい県道春野赤岡線、通称黒潮ラインから旧県道春野赤岡線までの間に現在仮設道が設置されております。この道を工事完了後市道として活用できないかということでございますが、黒潮ラインと旧県道春野赤岡線を結ぶ道路が少なく、私もその道路の必要性を感じております。南国市が市道として活用するためには、用地を購入し、擁壁などの道路工事を行う必要がございます。南国市としても安心・安全な暮らしを支える生活道であると考えております。道路用地の地権者の皆さんと地元地区の皆さんの御理解と御協力を得られるよう、浜田憲雄議員さんにも御支援をよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(西岡照夫君) 3番浜田憲雄君。
○3番(浜田憲雄君) 私の質問に対してそれぞれ丁寧、的確に答弁をいただきましてありがとうございます。
 1問目は、避難行動要支援者の避難計画について質問をいたしましたが、南国市全域についての要配慮者それから要行動支援者の名簿づくりというのはやられておると。それから、その名簿の中に対象者の要件とか避難の支援体制、こういったものも明記されておる。そして、その名簿は平常時より地域の民生児童委員とか自主防災会のほうにも提供して、お互いが情報共有をしているということでございました。まだ地域によっては承諾を得てないというか、同意を得てない人もあるようでございますけれども、一応名簿づくりのほうについては、いっておるんじゃないかというふうに確認をいたしました。
 一方、災害時に避難要行動支援者について、誰がどのように、そしてそのためにどんなものが要るかとかというようなことの個々の要支援者の状況に沿った避難時におけるそれぞれ個別の避難計画というのは、なかなか難しいこともあろうかと思います。全体的にはまだほとんど進んでないというふうな状況で、福祉事務所のほうではほとんどそういうふうなあれはとっておるようでございます。地域によっては、自主防災会の中でやってるところもあろうかと思いますが、そういうことでございました。私も当時の民生児童委員として、また防災会の委員としても個別計画、そういったものにかかわった経緯もございますけれども、本当に当該者は個人情報の関係、あるいは本人の体力面、そして移動の避難の手段、そしてそういったことについて誰に協力を求めるのかというふうなことで、大変計画そのものを立てるときにも非常に難しい問題もありまして、スムーズには進まなかったということもあります。
 しかし、地域の中では、やはり一人の犠牲者も出さないと。そして要支援者の命を守らんといかんということで、やっぱりこれからも地道に福祉事務所とそれから地域の自主防災会、それから地域の民生委員、その地区の地区長、そういった人たちにやっぱりよく協力もいただいて、着実に、要支援者の人もずっとかわってきたりいろいろしますが、作成されるようにぜひともお願いしたいと思います。
 それから、2番目の避難タワーの備品、備蓄品でございます。
 各地の自主防災会からのいろんな要請等についても、危機管理課のほうでは十分情報もとっておるようでございまして、今回私のほうは、避難行動要支援者に対しての備蓄品とか、もっと拡充しておかんといかんじゃないかというてお願いしたところでございますが、それについても、それぞれ既に避難タワーの中の障害者用の車椅子用のトイレを手すりつきのトイレにするとか、ブース範囲をトイレのところのドアをちょっと直すとか、広くするとかというふうなことで検討もやられております。ぜひとも各地域の自主防災会がいろいろ訓練もしゆう中で、いろいろこうしてほしいということも要望も出てくると思いますので、ぜひともそのことについて耳を傾けていただいて、前向きにスピーディーに、いつ来るかもわからないこういう災害の予測もありますので、ぜひともそういったところを計画的に、そしてまた着実にお願いしたいというふうに思います。
 それから、3点目の道路環境、南国市内どこともいろんな道路事情に対してこうしてほしいということがたくさんございます。今回お願いしました浜改田地区において、既に仮設道路、工事用道路ができております。せっかくこうした道路、今のところでも地権者の了解も得てある程度やっておりますが、これを本当に浜改田地区の皆さんが安全で安心して暮らせるように、やっぱり道路上、この道だけはしっかりとこの際整備をしてほしいと、切実な願いが浜改田地区みんなの願いとしてありますので、ぜひともよろしくお願いします。
 私のほうは以上でございます。