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検索結果 »  平成27年 第384回市議会定例会(開催日:2015/06/12) »

一般質問4日目(西原勝江)

質問者:西原勝江

答弁者:市長、関係課長


○議長(前田学浩君) 日程により一般質問を行います。
 順次質問を許します。15番西原勝江さん。
      〔15番 西原勝江君登壇〕
○15番(西原勝江君) おはようございます。
 通告に従いまして一般質問をさせていただきます。本日、最終日となりましたが、どうぞ御答弁のほどよろしくお願い申し上げます。
 最初に、防災避難所運営についてお伺いいたします。
 地元のことで恐縮でございますが、自主防災組織では毎年さまざまなメニューで防災訓練を行ってまいりましたが、次回は避難所の運営訓練をしてはどうかとの声があります。発災後、大切な命をつないでいくための生活の場となる避難所の運営訓練です。
 南国市地域防災計画の中には、避難所運営マニュアルがあります。それについて、昨年9月議会でのその年の8月の台風の豪雨災害の折の避難所運営についての岩松議員の一般質問に対しまして、抜粋ですが、中島課長からは、現在の避難所マニュアルの見直しを行い、点検、見直しを重ねながら、円滑な避難所運営ができるような取り組みを進めていきたいと思っておりますとのお答えがありました。
 高知県は、昨年10月に、大きな災害に備えて避難所運営マニュアル作成の手引きを発表しています。そこには、最初のページに、「地域の皆様へ、避難所の運営にかかわってください」との言葉から始まっております。市政報告では、県の支援事業を活用し、日章福祉交流センターをモデル地区としてマニュアルづくりを始めました、とありました。
 そこで、3点お伺いいたします。
 1、今後は、ほかの地区や施設のマニュアルづくりにも反映させていきたいとありますが、作成の単位はどのようになりますでしょうか、お伺いいたします。
 2点目、単位ごとに作成していくそのプロセスについてお伺いいたします。
 3点目、避難所運営訓練につきましては、避難所運営ゲーム、略してHUGの活用はされておりますでしょうか。避難所運営のイメージをつかむため、また訓練の入り口としましても有効であると思いますが、この自主防災組織においての活用についてお伺いいたします。
 2問目です。健康長寿についてお伺いいたします。
 県の日本一の健康長寿県構想は、24年から27年までの2期目の最終年度になっております。構想には年代別の10年後の目指す姿が述べられております。特に高齢者については、健康的な生活習慣を身につけた活動的な高齢者がふえていますと、また県内どこに住んでいても必要な介護サービスが受けられ、安心して暮らしていますと、先ほど申したとおり、10年後の姿が述べられております。10年後と言いますと、平成でいきましたら33年になります。
 そこで、最初に健康マイレージ事業についてお伺いいたします。
 本市におきましても、その健康的な生活習慣を身につけ、健康増進のためにとさまざまな取り組みがされております。例えば「みんなァ!!de歩こう南国市」と題して、頑張り記録表があります。市民ならどなたでも参加できますというものです。自主的に自由に取り組める内容です。記録票の記入が終わると参加賞が進呈されます。お問い合わせ先は、南国市保健福祉センターとなっております。
 また、スポーツセンターを使用して健康づくりをしている南国市国保の方へと、スポーツセンターのトレーニングルームを使用した際の100円だと思いますが、領収印を10個集めて抽せんに応募してください、この応募先はスポーツセンターと南国市国保係となっております。
 また、介護予防事業では、なんこくありがとうポイント制度があります。65歳以上の方が研修を受けて、市内の高齢者施設でレクリエーション補助、話し相手、行事の手伝いなどの活動に対してポイントが付与されるものです。ほかにも、きらりフェアでもコーナーを回り、これは市内全体のきらりフェアのときですが、コーナーを回り、ポイントをいただき、品物と交換するなどの健康づくり、介護予防のための取り組みに対してもポイントを付与するものがあります。
 高知市では、介護支援ボランティア制度の中で、ボランティアにかかわった方だけでなく、行われているいきいき百歳体操、かみかみ百歳体操への参加者自身にもポイント付与の対象になるこうち笑顔マイレージ事業が行われております。
 このように、健康増進のための取り組みに対してポイントを付与して、ためたポイントを記念品、商品券などと交換する、つまり楽しく健康づくりに取り組んでいただくとの趣旨で健康マイレージ事業に取り組んでいる自治体があります。飛行機を利用するときにマイレージというのがありますけども、それと同じようにポイントを積み重ねていくという、そういう取り組みです。静岡県では県挙げてこのことに取り組んでおります。県内でも、中土佐町は23年から取り組んでおるとの記事がありました。
 本市におきましては、ポイントの付与はありませんが、健康増進のためにNPO法人まほろばクラブ南国では、南国市受託事業としてメタボ予防運動教室が開講されています。参加費無料、申し込み不要で、参加しやすいことで多くの方が参加されております。また、各地域では介護予防事業としていきいき活動が行われております。健康増進のための取り組みはそれぞれの管轄、財源が違いますが、関係各課連携し、一括した取り組みとして情報発信し、南国市版の健康マイレージ事業として取り組みということにつきましてお伺いいたします。
 健康長寿の2問目、認知症施策についてお伺いいたします。
 南国市高齢者福祉計画及び第6期介護保険事業計画、認知症のための施策については、予防、早期発見、相談、ケアにつなぐ体制の構築とあります。中でも、新たに認知症初期集中支援チームの設置、認知症地域支援推進員の設置があります。これはどのような取り組みになりますでしょうか、詳しくお伺いいたします。
 日本認知症予防学会理事長であります鳥取大学医学部浦上教授は、軽度認知症、これは英語の頭文字をとってMCIと言われています、認知症と診断される前段階で、以前と比べて認知機能が低下している状態を言います。ですからこれは健常と認知症等のその間のグレーゾーンというようなことです。MCIのうちに気がついて脳に適切な刺激を与えるなどの対策をとれば、認知症の発症を予防できる可能性がありますと述べられております。
 そのMCIの気づきについてですが、町田市では、認知症支援策として「知って安心認知症」というパンフレットが配布されております。これは、認知症の基礎的な知識から始まって、本人の意思が尊重され、住みなれた地域で暮らし続けることができる社会の実現を目指してとの内容になっております。その中で、自分でできる認知症の気づきチェックリストが載っております。本市におきましても、認知症予防、早期発見のための気づきのためのチェックリストをどんな形としても示していただけませんでしょうか、お伺いいたします。
 質問の3点目です。環境行政についてお伺いいたします。特定外来生物についてです。
 特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律、外来生物法により飼育、栽培、保管、運搬、輸入が原則禁止されている動物や植物のことです。マスコミで取り上げられることもありますが、本市においての生態系を守る取り組みについてお伺いいたします。
 例えば、植物のオオキンケイギクは黄色のコスモスに似た花で、かつては工事の際の法面の緑化に使用したり、苗が売られ栽培されていましたが、余りに強く、一旦定着してしまうと在来の野草の生育場所を奪い、周囲の環境を一変させてしまうため、平成18年に外来生物法に基づいて特定外来生物に指定されたとのことです。本市におきましても、きれいな花のためにそのまま植えられているということはあると思います。一斉清掃の日に駆除に取り組む自治体もあります。高知市では、ホームページに5月26日付で重要なお知らせとして掲載されておりました。この植物は、5月から7月に大体咲くということです。この5月26日付ということはまだ咲いてる最中だったと思います。
 法律に基づいたこのようなさまざまな特定外来生物について、ホームページや広報で周知し、固有の生態系を守る取り組みについて、本市の御所見をお伺いいたします。
 4番目、教育行政についてお伺いいたします。
 最初に、南国市連携学力向上推進プロジェクト事業の総仕上げとして、残された2年間に最大の教育効果が上がるような環境を構築するために、スーパーバイザーの派遣を事業化したとの報告がありました。このスーパーバイザーについて、内容をお聞かせいただきたいと思います。
 そのほか、市政報告には、特別支援教育、図書館、ICT、それぞれの支援員の人的配置を行い、それぞれの学校の持つ課題や児童・生徒一人一人のニーズに応じた学校教育の推進のため、100人プロジェクトを進めてまいりますとありますが、支援員の配置は今までもありましたが、今回のこの取り組みについてもお聞かせください。子供の数が少ない今だからこそ、その子供たちが大きくなるときのことを思い、さらに一人一人を大切に、一人一人に寄り添って生きる力を育んでいただくことを願って質問させていただきます。
 次に、中学校給食についてお伺いいたします。
 私も、中学校給食につきましては、市民の皆様のお声を受けて何回か一般質問をさせていただきました。この議場でも何人もの方が質問され、そして保護者の方、それから市民の方のお声を背にいろいろ御努力されてこられました。29年には供用が開始されるとのことで、ここまで来ることができたことにつきまして、市長、教育長、教育委員会初め代々の御努力されましたそれぞれの立場の皆様に感謝し、本当によかったと思っております。
 先日は、教育民生常任委員会としまして、竹内教育次長兼学校課長ともども、中学校給食をテーマに秋田県五城目第一中学校へ視察研修に行かせていただきました。五城目第一中学校は、長年追求している家庭の食事の見本となる給食として取り組んできたことを評価されて、昨年の第7回地産地消給食等メニューコンテストの文部科学大臣賞を受賞されております。日本型食生活の定着のために、地場産物を取り入れることに取り組んできております。地場産物と言っても、雪国のことで、先日もこの冬に備えての工夫をここで質問に取り上げておられましたが、さまざまな取り組みを伺うことができました。
 そこで、ここの取り組みの中から2点、本市においてのことでお伺いいたします。
 1点目は、この学校では調理室は学校内にあるということもありまして、給食に興味を持ってもらうため、給食調理室に丸い窓がつけて見えるようにしています。日常的に調理室が見えるようになっております。それは、働く人への感謝の気持ちを育むためでもあるとのことです。センター方式であっても、施設機能として多くの調理行程が見えるように見学通路の設置が必要であると思いますが、御見解をお伺いいたします。
 また、給食の2点目は、この五城目第一中学校では、20食に限ってでございますが、保護者や市民の皆様に食べに来てくださいという日を設けているとのことでした。食育で先駆を切ってきた本市は、食育のまち宣言があり、食育のまちづくり条例もあり、市外からの視察も多くいまだにあります。その流れの中で、中学校の給食センターであると同時に食育のまちとしての役目を担うことができるのではないかと思います。その一つとして、この取り組みについてもお聞かせください。
 5番目に、文化財岡豊城跡保存管理計画につきましてお伺いいたします。
 その前に、5月18日の高知新聞に、昨年12月に提案させていただきました図書消毒器が図書館に設置されたという記事がありました。全国60カ所目ということで、本県では公共図書館では初めての設置ということもありました。御尽力いただきまして、設置していただき、ありがとうございました。
 5月3日に長宗我部元親飛翔之像が建立され、長宗我部フェスも県外からのお客様がたくさん来て大変ににぎわいました。この岡豊城跡につきましてお伺いいたします。
 史跡岡豊城跡は、平成20年7月28日、国の史跡に指定されました。22年から23年の2年間で保存管理計画が策定されました。24年3月には、保存管理計画の概要が発表されました。この中では、今後の保存管理はさらに将来の追加指定については岡豊山全域を対象に、地元住民や地権者の理解と協力を得ながら、重要な遺構の残る区域から優先的に追加して公有地化を目指しますとあります。伝家老屋敷曲輪、城下町が想定されるところなど、発掘調査が行われてきました。今後、追加指定をとのことですが、現状をお聞かせください。
 今、追加指定というその地域のことでは追加指定には至らない、既にもう民地として利用されているところもあります。これから追加指定していくには、やはり時間と財源が必要であるかと思いますが、今のこの追加指定までのプロセスの中で、ほかの文化財のことも全てそうですが、今の文化財にかかわる職員の皆様の体制で間に合うことになりますでしょうか。間に合うというか、民間に買われてしまえば、そこの指定ができなくなると思います。そのようなことで、この体制につきましてもお伺いしたいと思います。文化財は、カルチャーという英語の意味は耕すという意味もあります。心を耕すということにもなるこの文化財については、大変大事な取り組みだと思いますので、どうかお答えよろしくお願いいたします。
 この文化財についてのもう一点、研修についてお伺いいたします。
 南国市では、新規採用職員の皆様に南国市の職員としての研修が行われております。その中で、職員の皆様の中には南国市のためにと職員になられた南国市以外の方もいらっしゃると思います。そのような方に、いろいろな科目に別れて、科目というか日程でことしも8日間ほどの研修日程がとられてると伺っております。その中で、国の史跡10のうち3つがあるこの南国市の歴史というものを知っていただくことも必要なことかと思います。岡豊山へ行けば、歴史民俗資料館の中に長宗我部元親のことのコーナーもありますし、また県全体の歴史も一目できるフロアもあります。また、岡豊山の一番てっぺんに登ったときには南国市の南、緑の田んぼが一面に広がり、また南には町がある、そのような景色も見て、南国市というもののある意味の実感ができるんじゃないかと思います。そのようなことで、新規採用の職員につきましての研修についてもお伺いさせていただきます。どうか御答弁のほどよろしくお願いいたします。
 以上で1問目を終わります。
○議長(前田学浩君) 答弁を求めます。危機管理課長。
      〔危機管理課長 中島 章君登壇〕
○危機管理課長(中島 章君) おはようございます。
 西原議員さんの防災避難所運営についての御質問にお答えいたします。
 市政報告で報告しましたとおり、県の支援事業を活用して、現在日章福祉交流センターをモデル地区として避難所運営マニュアルづくりに取り組んでおります。県の支援事業は、本年度10カ所の避難所を選定し、地域住民と県と市が連携してマニュアルづくりに取り組み、マニュアル作成を県内全域に広げていくというもので、このマニュアルづくりが市内の他地区にも反映させていきたいと考えております。
 マニュアルの作成の単位でございますが、基本的には避難所ごとの作成が必要であると考えております。避難所に指定している施設は、地区公民館、小学校、中学校、保育所などであり、施設の種類はもとより、各施設の中身も違います。そして、避難してくる方も違います。避難所の運営は避難してきた人みんなで協力しながら運営することになりますので、地域性や施設の使用方法など、施設ごとのマニュアルの作成が必要であると考えております。
 マニュアル作成のプロセスにつきましては、まず最初に学習会で避難所運営ゲームを行い、地域の皆さんに疑似体験をしてもらいます。そして、自主防災組織や地区の役員さん、公民館等の施設の管理者、地域の女性部の方、民生委員さんなどで構成する避難所準備検討会でマニュアルのたたき台を作成し、その後地域全体での協議や準備検討委員会での見直しを行い、避難所運営マニュアルを作成し、地域全員に周知することになります。作成後につきましては、マニュアルに沿った訓練を実施し、マニュアルについて見直しをしていくということになります。
 東日本大震災の避難所生活などが報道されておりますが、市民の皆さんも避難所生活が大変だということは頭の片隅には残っていると思います。避難所運営ゲームを行うことで、避難所ではどんな困難なことや課題があるのかを疑似体験することにより、避難所の運営がいかに大変かということが実感できます。そして、その課題に対しどのように対処するのか、避難所生活をどのように助け合って送っていくのか、ということを考えていただくことは大変意義のあることだと思います。
 自主防災組織の訓練では、まだ避難所運営ゲームを活用して実施したところはありませんが、今回の日章福祉交流センターでのマニュアルづくりで、日章地区の住民の皆さんとほかの地区の連合会の役員さんに体験していただくことになります。そのほか、危機管理課にも避難所運営ゲームの教材がありますので、今後の自主防災組織の訓練に活用していただければと思います。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 長寿支援課長。
      〔長寿支援課長 原 康司君登壇〕
○長寿支援課長(原 康司君) 西原議員さんからの健康長寿として健康マイレージ制度、認知症施策の御質問についてお答えいたします。
 健康マイレージ制度の御質問につきましては、私のほうから答弁をさせていただきます。
 市では、ボランティアとして登録された65歳以上の方が、介護保険施設等で行いましたボランティア活動に対してポイントを付する、なんこくありがとうポイント制度を実施しています。現在、このポイント制度を活用し、より多くの高齢者が介護予防に参加していただけるように制度を拡大していくことを検討しております。高齢者が利用しやすいものにしようと心がけております。
 また、高木議員さんからの御質問の中で、保健福祉センター所長が保健福祉センターでも健康づくりに取り組んでいただくためにポイント制度ができないか考えている、と答弁もございました。担当課は違っておりましても、参加していただくことにより市民の健康づくりを進めていくことを目的としているのは同じことでございまして、多くの方に知っていただくことが何よりも必要です。そのためには、各課が個々に広めていくというのではなく、まとめてお知らせをしていくことがより効果的ではないかと考えております。
 また、各制度でできる部分についてはまとめてみればいいのではないかとの御提案につきましては、先ほどのお知らせをしていくことなど1つにすることにより、よりわかりやすく効果的になることにつきましては、できるだけまとめていくことが制度を利用しやすくなることにつながると考えておりますので、関係課で協議をしてまいります。
 続きまして、認知症施策について御質問にお答えいたします。
 認知症は、初期に気づくことにより進行をおくらせることもできることから、いかに初期対応をしていくかが重要でございます。西原議員から御提案いただきました御自分で確認することができる物差しとなるようなものを活用してはどうかということでございますが、認知症は初期の段階で気づくことがとても重要でありますことから、活用していくことにつきまして、既に取り組んでいる自治体に問い合わせをすることなど調査検討し、取り組んでまいりたいと思います。
 認知症施策といたしまして、国は市町村が平成30年4月までに認知症初期集中支援チームの設置及び認知症地域支援推進員を配置することとしております。市では、本年度、高知県の助成を受けまして、初期集中支援チームの役割でございます認知症の初期の段階から本人や家族を包括的、集中的に支援するため、認知症の疑いのある人や認知症の人及びその家族へのアセスメント等の情報把握、受診や介護サービス利用への支援等を行う認知症初期集中支援連携体制整備モデル事業を南国病院さんの御協力をいただき実施いたします。事業の実施後には十分検証を行い、認知症初期集中支援チームの体制づくりへつなげてまいります。
 また、認知症地域支援推進員につきましては、医療機関や各支援機関、介護サービス関係機関がそれぞれのサービスを適切に提供することができるように、認知症の方とその御家族を支援するコーディネーター的な役割を担うものであります。本年中に推進員を配置することを計画しております。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 環境課長。
      〔環境課長 島崎 哲君登壇〕
○環境課長(島崎 哲君) おはようございます。
 西原議員さんの特定外来生物についてお答えいたします。
 特定外来生物につきましては、哺乳類、鳥類、爬虫類から軟体動物や植物に至るまでさまざまな動植物が指定され、飼育、栽培、保管、運搬、輸入などが原則禁止されており、必要に応じて国や自治体が防除を行うことが定められております。このところ、県内でもセアカゴケグモやオオキンケイギクなどが確認されております。
 環境課では、セアカゴケグモに関する注意喚起としまして、以前からホームページに掲載しておりますし、広報7月号にも掲載することとしております。
 一方のオオキンケイギクでございますが、北アメリカ原産のキク科の多年草で、5月から7月ごろに咲く黄色いコスモスに似た花で、旺盛に繁殖し、在来種を駆逐するため、特定外来生物に指定されております。
 先日、県環境共生課が、先日と申しますのは今月の12日でございますが、オオキンケイギクの駆除に関する勉強会を開催し、環境課も担当職員を参加させました。駆除の方法としましては、抜き取り作業を行い、ビニール袋に入れ、その後焼却処分する必要があります。また、種がある時期に駆除作業をしてしまうと、逆に種子を飛散させてしまうおそれがあるようです。
 特定外来生物と生態系の保護の関係につきましては、それらにより被害を受ける在来種の有無あるいはその被害の深刻さなどにより都道府県または地域によって対策が異なります。今後の国や県の指導を踏まえ、取り組んでまいりたいと思います。特定外来生物に関します情報につきましても、市民の皆様に広報やホームページでお知らせしていきたいと考えておりますので、何とぞよろしくお願いいたします。
○議長(前田学浩君) 教育次長兼学校教育課長。
      〔教育次長兼学校教育課長 竹内信人君登壇〕
○教育次長兼学校教育課長(竹内信人君) 先ほど西原議員さんの御質問の中に、子供が少ない今だからこそ、一人一人に寄り添ってというようなお言葉がありましたが、私どももまるっきり同じ考えでございます。現在、学校教育を取り巻く環境は、少子化であるとはいえ、子供へのニーズは多様化しております。教員として子供にかかわる時間を確保するためには、複数の人手、マンパワーが必要でございます。教員が持っている専門性を生かし、子供たちの健全育成に貢献していくためには、多種多様な支援が必要と考えました。
 100人プロジェクトにつきましては、平成20年度から立ち上げた小中連携学力向上推進プロジェクト事業の総仕上げとして、残された2年間に多彩な人材を積極的に活用することにより、教員が専門職として子供にかかわり、最大の教育効果が上がるような環境を構築し、チーム学校として地域ぐるみの教育再生を図っていくものでございます。
 具体的には、学力向上や若年教員の指導に国語、算数、数学、理科、英語のエキスパートである元教員をスーパーバイザーとして小中学校に派遣することといたしました。これにより、授業はもとより、指導案や教材づくりへのアドバイスなど適時適切な指導を行い、学力向上の推進をさらに進めてまいります。
 また、学校図書館の蔵書管理及び読み聞かせや一斉読書の支援を行い、児童生徒の情操面を育成させるための図書館支援員でありますとか、発達障害等特別な支援を要する児童生徒へのきめ細かな対応を行うための合理的配慮協力員や特別支援教育支援員も配置しております。
 さらには、学校への登校はできても、なかなか教室に入ることのできない生徒に、子供に寄り添った対応をするための不登校支援員や小学校における外国語活動支援員、放課後学習をサポートする学力向上サポーターや県教委から配置があります加配教員や研究指定校への人的配置等も含めまして、たくさんの人々が学校教育をサポートする意味におきまして、100人プロジェクトと銘を打ち、学校の教員とともに力を合わせて取り組んでおります。
 次に、中学校給食への御質問にお答えをいたします。
 中学校給食センター施設につきましては、子供たちが毎日の食を支える人々への感謝の気持ちと食材を育む風土や地域の食文化への理解が深められるようにするとともに、保護者や市民が学校給食への一層の関心が高められるような施設、設備の充実を図ってまいります。
 西原議員さんから御提案をいただきました調理行程を見学できるルートの整備や食育の推進に活用できる研修室の導入も考えております。また、保護者や市民への給食の提供につきましても検討してまいりますので、今後とも中学校給食の供用開始に向けて御協力をよろしくお願いいたします。
○議長(前田学浩君) 生涯学習課長。
      〔生涯学習課長 谷合成章君登壇〕
○生涯学習課長(谷合成章君) 西原議員さんの史跡岡豊城跡保存管理計画の今後の取り組みと文化財係の体制の充実についての御質問にお答えいたします。
 まず、西原議員さんにおかれましては、先ほど御紹介いただきました、議員さん御提案により設置いたしました図書消毒器を初め、市内に多数存在する今回御質問の岡豊城跡などの貴重な文化財の保護、継承に日ごろから御尽力をいただいておりますことを、この場をおかりいたしまして厚く御礼を申し上げます。
 さて、国指定史跡であります岡豊城跡につきましては、皆様方御承知のとおり、戦国大名でありました長宗我部元親氏の居城でございまして、議員さんもおっしゃられましたが、市長が市政報告で申しましたとおり、先月3日に地域の方々の悲願でありました長宗我部元親飛翔之像が県立歴史民俗資料館エントランスに完成し、除幕記念式典が盛大に開催され、新しい岡豊山のシンボルの完成を祝ったところでございます。
 現在の取り組みについてでございますが、平成24年3月に策定いたしました史跡岡豊城跡保存管理計画書に基づきまして、これまでも地権者の承諾が得られました伝家老屋敷曲輪あるいは城下町想定地などの重要な遺構の残存部分から調査を実施し、報告書の作成に取り組んでいるところでございます。
 今後につきましても、引き続き地元住民や地権者の同意を得ながら基礎資料を蓄積し、将来的には岡豊山全体の追加指定を目指してまいりますので、議員さんにおかれましても、引き続き御支援、御協力のほどよろしくお願いいたします。
 次に、文化財係の体制の充実につきましては、議員さんがおっしゃられましたとおり、岡豊城跡を初め市内に多数存在する貴重な文化財の適切な保護、継承には、人員体制の強化が必要と考えまして、本年4月より嘱託職員1名を雇用しておりますが、今後は篠原地区土地区画整理事業による発掘調査など事業量増大が見込まれるため、さらなる人員の拡充について庁内で検討してまいります。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 総務課長。
      〔参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長 田渕博之君登壇〕
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(田渕博之君) 西原議員さんの御質問にお答えいたします。
 新規採用職員向けの南国市独自の研修は、平成22年度から実施をしております。今年度の具体的な内容は、7月から8月にかけて毎週1回2時間が7回、半日の現地視察が1回、合計8回の開催を予定しております。研修の内容としましては、各課の現状の取り組みや課題を各課の所属長を講師として話してもらっております。また、現地視察では、西島園芸団地や掩体、岡豊山、年によっては企業の見学なども取り入れております。新規採用者に、どんな課があり、またどのような仕事をしているかというものを具体的に知ってもらうとともに、少しでも南国市のセールスポイントを知ってもらうことを狙っております。
 今回議員さんから提案のありました新規採用者に南国市の歴史や文化を知る機会をつくることや岡豊山などの南国市の歴史に触れる機会をつくることは、今後20年、30年、南国市の職員として仕事をしていく中で、南国市の誇れる歴史や文化財を知ることによって職員としての資質も上がるのではないかというふうに考えております。
 ただ、この研修は各課を網羅したものとなっておりますので、十分な時間をとっての研修となっておりません。研修以外で多くのことを知ってもらうために、例えば生涯学習課が発行しております「南国市の歴史を歩く」、掩体やオナガドリのパンフレット、また商工観光課の発行しておりますパンフレットなどを配付をしまして、新規採用職員に周知をするように考えております。
 議員さんも言われましたように、南国市以外の居住地から新規採用者も多く、なるべく早く南国市を知ってもらうということが重要でありますので、今後もこのようないろいろな機会をつくってやっていきたいというふうに考えておりますので、御理解をよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(前田学浩君) 15番西原勝江さん。
○15番(西原勝江君) それぞれ御丁寧にお答えいただきまして、本当にありがとうございました。少しだけ2問をさせていただきます。
 健康マイレージ事業ということで、今ある健康増進の取り組みを何らかの形でまとめた情報を発信して、参加しやすいように、情報がみんなに行き届くようにという思いで健康マイレージ事業というものを提案させていただきました。すぐにまとめるっていうことは、もうとても、今もう既に各部署で始まってますので、今年度は無理かと思いますが、静岡県がとても県下挙げて取り組んで、各市ごとにまた特徴を持たせてやってるっていうことがあったり、また中土佐町の場合はマイレージをためて商品券と交換をするって、それも財源が要ると思うんですけども、そして町の中が少し活性化に寄与してるというようなこともあると伺ったりしています。ですから、健康マイレージという言葉ではございますけれども、健康増進のために情報をまとめてわかりやすく、そして喜んで参加できる南国市ならではの仕組みをつくっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それから、あとは丁寧にそれぞれお答えいただきました。
 もう一つ、健康長寿の中で認知症のMCIのときのっていうか、自分がどうかなっていう認知症のチェックのことですけども、チェックシートとかセルフチェックのことですけれども、埼玉県の朝霞市と東京都の国分寺市がそのホームページから入っていける認知症簡易チェックサイトというのを開設してまして、きのう見ましたら、家族向けとか本人向けとか、そういう対象が分かれて、そこからチェックできるものが開設されていました。私もちょっと危ないのでさせてもらいましたけど、少しは大丈夫でしたので、安心して、疲れてるというのが出ました、答えに。ですからそのとおりだと思いながら見たもんですけれども、そのように簡易なチェックサイトでしたらそのホームページとか、またシート、紙を配るとか、そんなようなこともできるんじゃないかと思いますので、またどうぞよろしくお願いいたします。
 それからあと、しつこいようですが、研修のことで、岡豊山と長宗我部のことなんですけども、本当に市内の方が採用されて、本当に市内のことをよく御存じでっていう場合もありますけれども、市外からの方には南国市で働くのでっていうことで南国市のことも勉強してから職員になっていただいていると思いますけれども、5月19日にEテレっていう番組で「先人たちの底力 知恵泉(ちえいず)」っていう番組で、「最下位からの脱出!」っていうので長宗我部元親が取り上げられていました。そのように長宗我部元親、市の職員に聞いたらみんなわかるぐらいに、少しそんなような新しい方から研修をしていただけたらなと思います。
 それから、この前のNHKのテレビ番組で何にもないっていうところから始まりましたけども、何にもないじゃなくて、何にもないと言われてるけれどあるんです、と言われるようにみんなで頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 以上です。
○議長(前田学浩君) 総務課長。
○参事兼総務課長兼選挙管理委員会事務局長(田渕博之君) 第2問にお答えします。
 先ほども紹介しましたが、生涯学習課が発行しております「南国市の歴史を歩く」、これは南国市の歴史とか文化財、多くのことを触れております。私も過去、生涯学習課におりましたので、この内容は十分知っておりますので、やはりこういうものを日々読んでいただいて、ぜひ南国市を知っていただく。特に南国市出身の職員もほとんど知らないことがあると思います。そういう意味でこういう研修もしていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(前田学浩君) 長寿支援課長。
○長寿支援課長(原 康司君) 西原議員さんから御提案をいただきましたマイレージ制度及び認知症の初期のチェックシートにつきましては、全国で先進的な取り組みをされている自治体たくさんございますので、それらの事例を十分参考にさせていただき、いい方向に進んでいけるように進めてまいりたいと思っております。
 以上です。
○議長(前田学浩君) 15番西原勝江さん。
○15番(西原勝江君) それから、教育行政につきましてお答えをいただきました。本当にたくさんの方が学校に入っていただいて、それぞれの子供さんにかかわってくださるというこの2年間に本当に最大の教育効果が上がるよう、そしてこの20年、30年先の南国市に、ああ、やっぱり住んでてよかったって子供たちが言って残ってくださるように、どうぞよろしくお願いいたします。
 以上です。